• 検索結果がありません。

台所用洗剤の使用量とすすぎ方について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "台所用洗剤の使用量とすすぎ方について"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 台所用洗剤の使用量とすすぎ方について. Author(s). 上野, 洋子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭,体育編, 30(1): 1-11. Issue Date. 1979-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6595. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第3 0巻 第1号 lo fHokka idoUn J ive i fEduca ou r na t i Sec i l r s t t on( yo onl IC)Vo .30 .I ,No. 昭和54年9月 Sep t 9 embe r ,197. 台所用 洗剤 の使用 量とすす ぎ方に つい て. 上. 野. 洋. 子. 北海道教育大学函館分校家政学教室. The Quantity of Deterget Needed to Do the Dishesand a 汎ray for Rins ing Yoko. UENO. HO l l ido Un iver t t i fEduca i 1 ・ l e Econom csLabor tyo t a ory e Co ege s on ,Hakoda ,Hokka , Hakoda te040. Abstract. 工n view off ind ingouthow much detergenti i l srequiredto dothe d shesin an averagefami y , i 工undertook asurveyin Hakoda t t f i 五 h l lk i d fd f te l o f t n so ata rom oo am es. ose loo uto ,ge ng a f l ies i l i l imeofi ami t edthatthey d utedthe detergentatthet susage. A mongthe ,50ofthemrep. i inedf b t l ds l l ints:f i theredthef sofinformationthat工obta rom those50househo t o owingpo r s ,1ga , de i l i ta tyofthe detergent used,and secondly,the amount oftime given for sconcerningthedens. ins ing d i r shesand vegetables. From t heloofa i l iesthatl wentto forthe survey,96 housewives ascertained methattha t lmostt they used a hesamek indofdetergentfordoingthe dishes .. Herearefour ma in po intstha t. inedf 工obta rom them :. ’ le 1 Asa who l idn l inted on the detergent boxesin tfo ow the directionspr ,those women d . ’ hestandard quantity to be used and also d idn fu lh ints given regardtot t mindtheuse thereon; 2 .. Abouttwo i 66 l iessa idthattheyreducedtherequ th 7 i )ofthose96fami ‐ rds( red quantity . l iesansweredt ides ha tthey ofdetergent . Bes ,30% to40% ofthesamenumberoffami. hesame detergentto wash fruitsand vegetables; usedt. icularquant i 3 Every housewifetook herown par t ty ofdetergentass hedeemed best,thus . i iety o f density f 01% to o 84% the greatest density be ing 5 creat ng a great var rom o . .. , imes as much asthe standard onesuggested onthe box. t. l thet ing d ins imea l l 4 工n genera i t tedforr o shesand vegetables was about 8 seconds,but , . imeforrinsing vegetables wasrathershortandinsuf f ic thet ient .. lus ion i 工n conc hati fno l l ti ter tnecessary,tofo sal otbet owthe directions glven , tappearst ,i. ts tresul on boxesforbes .. (1).

(3) . 上. 野. 1. 洋. 子. 序. 0%以上が合成洗剤 で占められている今日, 台所用洗剤は, 食生活と密接な関係に 家庭用洗剤の8 あるため, 人体への悪影響と 家庭廃水による環境汚染など, 社会的課題を含ん でいる. しかしなが ら, 台所用洗剤は水に溶けやすく汚れが落ちやすいという利便性のため, ほとんどの家庭で使用さ れている. このため, 使用にあたっ て出来るだけ洗剤のもっ ている悪影響を緩和する方法を講ずる こ と が 必 要 と な る.. 8年4月告示第98号 (2) によっ て, 家 厚 生省は, 台所用 洗剤の適正使用を目的として, 昭和4 庭用品品質表示法に基づく基準の表示を義務づけたが, 台所用 洗剤は使用者の任意に委ねられてい. る部分が多いため, その効果はあがっ ていない. 洗剤使用上の問題点を指摘した 論文(1, 5, 7, 8) では, 使用する際の洗剤の濃度, 食器のすすぎ方によっ て, 人体に悪影響を与える可能性もあ るとし, 「洗剤の使用は, 必要最小限に止めるべきである」 点 でいずれも一致して いた.. 00世帯を対象に, 洗剤の使用方法についてアン ケート調査を 筆者は, 昭和4 9年函館市内の家庭1 行っ た結果 (8) , 「洗剤を適当にうすめて使用する」 と回答した家庭が全体の70%を占めていた. 家庭の使用状況をさらに詳しく検討する 必要があると考え, 洗剤に関する表示の理解が, 使用時に おける洗剤の濃度およびすす ぎ方に関連があるかどうかに重点をおいて, 各家庭の使用状況を調査 したのでこれを報告する.. 1 1 調査対象と方法 00世帯の家事担当者. 調査対象:函館市内在住の1 0 日 ま で. 2年6月 20 日から同年7月1 調査期間:昭和5 調査方法:台所用洗剤の使用状況に関するアン ケート調査.家庭における洗剤使用の実態の観察. 実態の観察には, 一定の水量に対して日常, 使用している量の洗剤を押し出させ, 食器, 野菜を洗 剤液で洗っ た後, 調査者に平常のすすぎをさせ, これと同様の実験条件を設定し実験した. アンケート調査には, 第1表に示したような質問用紙 を直接に各家庭に配布 し, 家事担当者に 記 入 して も ら っ た.. 家庭における洗剤使用の実験対象者は, アンケート調査によっ て洗剤を 「適当にうすめて使用す る」 と回答した50世帯 である. この対象者には日常, 家 庭で洗剤を使用する場合を再現させ, 使用 時における洗剤の濃度と食器, 野菜のすす ぎに要した時間を測定した. その際使用した 洗剤 は, ラ. 00ml洗剤容器に400mlの洗剤を入れて使用させた. イオン油脂製ライ ポンFであり,測定の都度8 食器 洗 い 容 器 は, 丸 型, 角 型 の 二 形 に つ い て そ れ ぞ れ直 径 25cm, 30cm, 35cm, 40Cm の 計 8. 種を準備し, 対象者が日常, 家庭 で使用している容器の大きさを選択させた。 洗剤使用時の濃度測 定には, 選択させた容器に, 日常使用している水の 量を入れさせ, この中に 「適当にうすめて使用 する」 際の洗剤量を入れさせた. 使用時における洗剤の濃度は, 使用する際の水 量と洗剤量を直接 測定し, その量から算出したもの である. すす ぎに要した時間の測定は, 食器と野菜について行っ た. 食器は白色陶器の飯茶わん1個, 白 色陶器のパン皿1枚, 塗りのはし 5 人 分 10 本, 野菜 は 皮 つ き ジ ャ ガイ モ 中 1個 であ る. こ れ らは, あらかじめ0.1 7%洗剤液 (洗剤容器に記載されていた標準使用量) で洗わせたのち, それぞれにつ (2).

(4) . 台所用洗剤の使用量とすす ぎ方について. 第1表. 台所用 洗剤に 関するアンケート調査用 紙 住所 質. A. 問. 事. 町. 年令 回. 項. あ なた は 合成 洗剤に 「品 質 表示」 のあ る ことを 知 っ て いま すか. また合成洗剤を買う時 「品質表示」 を参考にしますか。. 1. 1. ア どの よう に して 買 い ま したか. 内. 職業. 容. . 知 っ て いる. 1) よく参考にする 2) ときどき参考にする 3) ほとんど参考にしない 4) 全く参考にしない 2. B あなたは台所用洗剤を使用していますか。. 答. 才. 知 らな い 使用 して いる ア ー1) 店 で適 当に 買 っ た ア ー 2) 品質表示を参考にして買った ア ー3) 宣伝をみて買った. ア ー4) 人にすすめられて買った ア ー 5) その他. 2. 使用 して い な い. イー1) 必要ない イ ー2) 有害性が心配だ イ ー3) 手が荒れてこまる イ ー4) その他. イ 使用 して い ない 理由. 以下は台所用洗剤を使用している方のみ記入して下さい。 C 台所用洗剤に 「使用上の注意」 のあることを知っていますか。 ア使用するときに, これを参考にしますか. 1. 知 っ てい る. アー1) よく参考にする ア ー 2) ときどき参考にする ア ー3) ほとんど参考にしない ア ー4) 全く参考にしない 記憶している内容 イー1). イ 「使用 上 の 注意」 と は どんな こと ですか, 記憶 して いる 範. 囲内でその内容を記入して下さい. イ ー2) イ ー3) イ ー4) イ ー 5) イ ー6). D. 台 所用 洗剤 に 「標 準使用 量」 が 表示さ れて いる こ と を知 っ て い. 2. 知 らな い. 1. 知 っ て いる. ますか。 また使用するときに, これを参考にしますか。. 1) よく参考にする 2) ときどき参考にする 3) ほとんど参考にしない 4) 全く参考にしない 2. E 台所用洗剤は, おもにどのような状態で使用 しますか。. 1 原液をそのまま使う 2 適当にうすめて使う 3 標準使用量を参考にして使う 4. (3). 知 らな い. その他.

(5) . 上 質. 問. 事. 野. 洋. 子. 回. 項. F 台所用洗剤は, どのようなものに使用しますか。. 1. 答. 内. 容. 茶 わん, 皿, コ ッ プな どの 食器. 2 鍋, ボール, まな板などの調理器具 3 野菜 4 果物 5 6. G 台所用洗剤に浸しておくことが ありますか。(Fの内容で回答し た人たうち). 、き ん その他. ア ー1 浸す ア ー 2 浸さ ない. ア 茶 わん, 皿, コ ッ プな どの 食器は. イー1浸す. イ鍋, ボール, まな板などの調理器具は. イ ー 2 浸さ な い. ウ野菜は. ウ ー 2 浸さ ない. ウ ー 1 浸す エ ー 1 浸す エ ー 2 浸さ ない. エ果物は. オー “愛す オ ー 2 浸さ な い. オ ふき んは. カ ー 1 浸す カ ー 2 浸さ ない. 力 そ の他 は 1. H 台所用洗剤を使用した際の 「すすぎ方」 について書かれている のを知っていますか, またすすぐ時にこれを参考にしますか。. 1) よく参考にする 2) ときどき参考にする 3) ほとんど参考にしない 4) 全く参考にしない 2. 1. 台 所用 洗剤使 用 後の 「す す ぎ」 は, お もに どの よう に して いま すか。 ア 水 ま たは 温湯. 知 っ て いる. 知 らない. アー1水 ア ー2温湯 イー1流し洗い. イ 流 し 洗い ま たは ため 洗い. イ ー 2ため 洗い. ウ手でこすり洗いまたは流すだけ (くぐらせる). ウ ー 1手 でこ す り 洗い. ウー2流すだけ (くぐらせる). いて日常, 行っ ているようにすす ぎをさせ, この間のすす ぎに要した 時間を測 った. すすぎの条件 は, 水道水による流水洗浄で, 流速は1秒間70~7 5mlになるように 調整して行っ た.. 1 1 1 調査結果と考察 1. 台所用洗剤の使用状況に関するアンケート調査の結果. 100世帯の調査対象者は、 函館市内47町にまたがっ て居住している家事担当者である。 年令は 20 才代1 0名,30才代23名,40才代2 0才代22名,60才代14名,70才代4名の女性 であっ た. 7名,5 (4).

(6) . 台所用洗剤の使用量とすす ぎ方について. 第 2表-1). アンケー ト調査結果一覧. 配布数 1 00 回収率 100%. 質問事項 回 答 内 容 回 答 数 回 答 率 質問事項 回 答 内 容 回 答 数 回 答 率 A. B. C. D. E. 1-1). 78. I. 21. 1 -2). 78,O. 21.9. 18. 23,I. 2. 64. 1 -3). 30. 66.7. 3. 9. 1-4). 9,4. 18. 4. 2. 1 -5). 38.4 23,I. 2.1. 12. I. 92. 95.8. F. 2. 22. 15.4 22,O. 2. 82. I. 96. 96,O. 3. 39. 4 85, 40,6. 1 -ア ー1). 47. 4. 31. 1 - アー 2). 32.3. 23. 5. 61. 1 -ア ー3). 49.O 23.9. 19. 6. 12. 1 -ア ー4). 19.8. 4. 1 -ア ー5). 4.2. 3. 2. 4. 3.I 4.O. 2‐イー1). O. O. 2-イ ー2). 4. ウ ー1. 2 ーイ ー3). 100.O. O. O. 2 -イ ー4). O. O. I. 89. 1 -ア ー1). 24. 1 -ア ー2). 92.7 27,O. 39. 1 -ア ー3). 43.8. 19. 1- ア ー4). アー1. 32. 63,5 12. 5 34.8. アー2. 60. 65.2. イ ー1. 22. 26,8. イー2. 60 4. 73,2 10,3. ウー2. 35. 89,7. エーI. 3. 9.7. エー2. 28. 90.3. オ ー1. 42. 68,9. オー2. 19. 31.I. 23.1. カー1. 4. 33.3. 7. 7,9. カー2. 8. 1-イー1). 66,7. 32. I. 54. 1-イ ー 2). 30.6. 17. 1 -イ ー 3). 20. 1 - 2). 16. 1 -イ ー4). 3.4 22.4. 1-1). 56,3. 3 15. 15. 1 ‐イ ー5). 16. 9. 1 - 3). 31,5 29.6. 3. 1 -4). 6. 1 -イ ー6). 3. 4. 20. 22.5. 7. 7,3. 2. G. H. 工. 27.8 11.I. 2. 42. 43,8. アー1. 36. 37,5. I. 84. 87,5. アー2. 60. 1-1). 62,5. 15. 17.9. イ ー1. 88. 1-2). 91,7. 37. 44,O. イー 2. 8. 1 -3). 27. 32.I. ウー1. 92. 1-4). 8.3 95.8. 5. 6.O. ウー2. 4. 4. 2. 12. 12,5. 2. このうち専業主婦は54名, 有職主 婦は46名 である , アンケート調査の回答結果を, 第2表-1) に示した . 1) 合成洗剤の 「品質表示」 に対する認識と台所用洗剤の使用 率 . 洗剤の品質表示とは, 一般に家庭 で使用されている衣料用 台所用 家具用などの洗剤容器に記 , , 載されている 「家庭用品品質表示法に基づく表示」 のこと であり これまで数度改正された が 徹 , , (5).

(7) . 上. 野. 洋. 子. 2月告示第38号 (6) によっ て 「正味量の義務づけ, 使用 底化をはかるため通産省は, 昭和46年1 上の注意は用途別に行う」 ことに 至っ たもの である. ここ では 「品質表示」 が一般に どの程度認識 8%, 知らない者22%であっ た, されているかを調 査した.「品質表示」のあることを知っ ている者7 8世帯中 知 ていると回答した7 「 表示 さらに 品質 」 のあることを っ , 洗剤を買う時, 表示をどの程度 参考にしているかを聞いたところ, 「よく参考にする」23.1%, 「時々参考にする」38 .4%, 「ほとん. 4% であっ た. 同様の調査を昭和48年厚生省が ど参考にしない」23.1%, 「全く参考にしない」 15. 全国9 41世帯を対象に実施した 結果(2) によると,「品質表示」 を知っ ている者91.4%, 知らない 5%, 「時々参考に 者7 .4%, 無記入1.2% であり, 洗剤の購入時には表示を 「よく参考にする」34. 0%となっ 5%, 「ほとんど参考にしない」21 する」38. .9%, 「全く参考にしない」4.1%, 無記入1. 低く 購入時には ていたので, 本調査対象者の方が 「品質表示」 を知っ ている者の割合が , , 表示を 「全く参考にしない」 とする者が多かっ た。 これからみて, 品質表示に対する認識は低いといえよ つ.. 0世帯のうち96世帯 で, 使用 して 合成洗剤のうち, 台所用洗剤を使用 していたのは, 調査対象10 いないのは4世帯 であっ た, 一般 家庭 では依然として台所用 洗剤の使用率が高い. 洗剤を使用して いない世帯の理由には, B-2-イー2) のように 「有害性が心配である」 ことをあげていた.. 台所用洗剤を使用 している96世帯のうち,洗剤を買う時「品質表示」を参考にして買 っ たのは23. 9%の世帯 であり, 約半数は 「店 で適当に買 っ た」 と回答しており, 前述の質問事項Aの結果と同様 な傾向がみられる. また 「宣伝をみて買っ た」 と回答した者が約20%を占めており, 宣伝による購 売力の影響も強い. 2)台所用洗剤を使用している世帯の「使用上の法意」「標準使用量」 などの表示に対する認識と, 洗剤を使用している状態. 台所用洗剤は, 厚 生省が昭和48年 (2) , 成分規格, 使用基準を設け, この内容を家庭用品品質 表示法に基づいて表示することを義務づけたので, 市販品はい ずれもこの規格に適合し, 使用にあ たっ て使用 基準に準拠することとなる. 家庭用品品質表示法によっ て記載してある項目は, 品名, 成分, 種類 (液性) , 用途, 正味量, 標準使用量, 使用上の注意, 表示者名について である. このう ち使用上の注意は, 家庭 で洗剤を使用 する場合, 特に重要なことであると考えられ, この 点に つ い. て調査した. 7%であり, 洗剤使用者のうち大 台所用洗剤に 「使用上の注意」 のあることを知っ ているのは92. 部分は知っ ているとみてよい. しかし洗剤を使用するときには 「使用上の注意」 を参考にしている. の は, C - 1 - ア ー 1) ~ C - 1 - ア ー 4) に み ら れる よ う に 「と ぎと ぎ参 考 に し て い る」 程 度 で あ る.. 「使用上の注意」 のあることを 「知っ ている」 と回答した者に対して, その内容を記憶している 範囲内 で記述してもらっ たところ,34人が使用上の注意に該当する項目を1項目以上記入してあっ た. その内容は第2表-2) のとおり であるが, 件数でみれば食器, 野菜・果物洗いの際の注意が 32件(C-1-イー1)) , 保管上の注意20件(C-1- , 用途外の使用禁止3件(C-1-イー2) 5件(C-1-イー4)) イー3)) , 間違っ て摂取した時の処置3件(C- , 手荒れについての予防法 1. 「 1冊イー5)) , その件20件 (C-1-イー6)) となっ ていた. その他の内訳は, 混ぜて使用しな い」「冷所に置く」 などで, 使用上の注意に該当 しない事項である. このように記憶されていた事項 の最も多かっ たのは, 食器, 野菜・果物洗いに際しての注意 であっ たが, 「使用上の注意」 のあるこ と を 知 っ て い る 者 が 多 い の に 比 較 して, 記 憶 さ れて い る 内 容 が 少 な い.. 台所用 洗剤の「標準使用量」が表示されていることを知っ ている者は87,5% で比較的高かっ たが, (6).

(8) . 台所用洗剤の使用量とすすぎ方について. 第2表-2) 記憶さ れて いた 「使用上の注意」 の内容. 4世帯について 3. 表- C-イ卿) 番号 1 1 ) (第 C ‐ 1ーイ ー 1) C - 1-イ ー 2) C - 1-イ ー 3) C - 1-イ ー4) C ‐ 1-イ ー5) C‐ 1-イ ー 6). 「使用上の注意」 の内容 野菜・果物洗いの際の注意 用途外の使用禁止 保管上の注意 手荒れについての予防法 間違って摂取した時の注意 その他 (混ぜない, 冷所に置く). 洗剤を使用するとき, 「標準使用量」 をどの程度参考にしているかについては, 「よく参考にする」 1 4. 7.9%, 「時々参考にする」4 0%, 「ほとん ど参考にしない」 と 「全く参考にしない」 で38.1%と なっ ており, 表示されていることを「知らない」 と回答した世帯とあわせると約50%の世帯が,「標 準使用量」 を参考にしていないという結果が出た. このことは, 次の質問事項Eの調査結果によっ ても裏づけられている. 即ち, 「原液をそのまま使う」21 9%, 「適当にうすめて使う」66. 7%, 「標 .. 準使用量を参考にして使う」9 ,4%, その他2.1%となっ ており, この傾向は筆者ら (2, 8) の報 5~70%の世帯が 「適当にうすめて使用する」 とある. 洗 告とほぼ同様で, いずれも調査対象者の6. 剤を適当にうすめて使用する場合は, その濃度に問題があるが, 筆者は前報 (8) で, 表示されて いた標準使用量に準じた洗剤液で茶わんを洗い, その後1分間流水洗浄しても, 約2%の洗剤液 が. 残存する例もあること, さらには, 原液をそのまま使用した場合, 食器に残存する洗剤量が著しく 高くなること, などを報告した. このことから, 表示されている標準使用量はあくま でも, 洗剤濃. 度の高い場合の目安とされるべきであり, それ以上の高濃度溶液の使用は避けるべきであると考え ている. そのためには, 表示されている標準使用量を参考にした 「量」 の把握が必要であろう, 本 調査者には 「原液のそのまま使う」 と回答した者が21 .9%もあっ たので, ほとんどの家庭で標準使. 用量を意識せずに使用しているのが実情である. 3) 台所用洗剤がどのようなものに使用されているかについての調査結果. 台所用洗剤は, ほとんどの家庭で食器, 調理器具洗いに使用されていた. 野菜には40.6%, 果物 3%の割合であっ た. 前報 (8) の結果 では, 野菜31,3%, 果物2 には32. 8. 4% でたり, 野菜・果物 への洗剤使用率が高くなっ ている. このことは, 厚生省が 「野菜・果物には寄生虫, 細菌, 農薬な どに汚染さ れているので, 洗剤を用いて充分洗浄するように」との指導があっ たためともみられる。. しかし今日では, 農薬の洗剤による除去効果は, 農薬の種類によっ てはそれ程期待できない, とす る報告 (9) もあっ て, これらについて残された課題は多い.. 次に洗剤を使用する対象物に限っ て, 洗剤に浸しておくか否かに ついて質問した結果, 食器, 調 理器具 の場合はいずれも浸す30%, 浸さない70%である. また 野菜・果物につ いては浸さ ない. 90%, 浸す1 0%となっ ている. 野菜・果物に洗剤を使用した場合は,「洗剤に浸しておくのは5分以. 内に止めること」 の表示があるのは, 台所用洗剤の成分である界面活性剤に強い浸透性のあること を考慮してのこと である.キャベツの実験例(7)では「0. 05% ABS 溶液3 2 に キ ャ ベ ツ 200 gを浸 漬 す る と, 1 分 間 で20.5ppm, 5 分 間 で 40.oppm の ABS が浸 漬 した」 と あ り, 急速 でか つ 強 い 浸. 透性のあることがわかる, このことは, その他の野菜・果物に使用した場合でも実証 (7) されて い る.. ふきんは, 洗剤に浸すもの6 8,9%と高いが, その後のすす ぎが充分に行われているか心配される. (7).

(9) . 上. 野. 洋. 子. 4) 台所用 洗剤を使用した後の 「すすぎ方」 の記載に対する認識と, すすぎの方法 台所用洗剤を使用 した後のすす ぎに関する事項は,「使用上の注意」 に該当する項目 であるが, す. す ぎは特に時間や, 手法を明示して記載されているの で, それらの事項を改めて調査した, 質問事 項Hから,「すす ぎ方」 について記載されていることを知っ ている者と, 知 らない者との割合はそれ 6. 3%, 43.8% であっ た. 実際にすすぐ時に, 記載されているすすぎ事項を参考にしているの ぞれ5 は, 記載事項のあることを知っ ている者の約5 0%程度にすぎない.. 洗剤は, 前述したとおり界面活性剤の特性からみて, すすぎ方については特に注意が必要 である. すすぎ時間は, 「食器は流水で5秒以上, 野菜・果物では流水 で30秒以上すす ぐこと」 , 「ため水を 使用する場合は, 水を換えて2回以上すすぐこと」 などであるが, 伊達ら (1) は, 古くて傷の多 い プラスチッ ク食器は, 茶わんを45秒間流水洗浄しても完全に除去されないと報告している. 使用 上の注意に示されているすすぎ時間な どは, 一応の目安 であり実際には記載されている以上のすす. ぎ時間が必要 で, 洗剤の使用法によっ ては, 残存量の多いことが推察される. 以上のアンケート調査の結果, 家庭における台所用洗剤の使用にあたっ て, 次の 点がよみとられ た .. ′. ・. 洗剤には 「品質表示」 をはじめ, いくつかの表示事項の記載が義務 づけられているため, 調 査対象者の多く がこれらの記載を知っ てはいたが, 購入時, 使用時に参考にしてない. 特に 「使用 ①. 上の注意」 のあることを 「知っ ている」 と回答した者の割合が多かっ たのに比較して, 記憶されて いる内容は, 注意事項を知っ ている者 でも不正確 であっ た. ②. 家庭 で使用されている台所用 洗剤は,「適当にうすめて使用する」世帯が全体の約70% である. が, この際の洗剤濃度は全く任意 である. ③ 野菜・果物に対して30~40%の世帯が洗剤を使用したり, すす ぐ時に表示を参考にしない世 帯や, 表示を知 らない世帯があるなど, 全体の65%の世帯はすすぎを重視していない. また, 野菜・ 果物などに対する洗剤使用の規制は生かされていない.. 日常, 家庭で使用 している 台所用洗剤の濃度およ び, 食器, 野菜のすす ぎに関する実験結果 アンケート調査の結果, 洗剤を 「適当にうすめて使用する」 と回答した 調査者のうち, 50世帯に. 2. 対し上述のような実験を行っ た. 1) 家庭 で使用 している台 所用 洗剤の使用 時における洗剤の濃度. し量から, 使用時における洗剤の濃 調査対象者が選択した 食器洗い容器の水量と, 洗剤の押し出. 84%で 01%, 高いのは0. 低いのは 度を算出した. その結果を図1に示した. 調査対象者中最も , 0. あ り, 使 用 者 に よ っ て 洗剤 濃 度 に ば ら つ き が あ る. 3 分 の 2 は 0.01~0.20% の 範囲 内 に あ っ た が,. 0.3%以上の高濃度で使用している者は 10人もあっ た.また,家事担当者が職業をもつか否かによっ ても違いがみ られ, 専業主婦よりも有職主婦の中に, 高濃度で使用する例 が多かっ た. 洗剤を 「適 当にうすめる」 と回答していても, その濃度には大きな個人差がある. 使用者の洗剤に対する認識 に よ る と こ ろ が 多 い と 判 断さ れた.. 2) 食器, 野菜のすすぎに要した時間の測 定. 食器, 野菜をあらかじめ0.17%洗剤液で洗っ たのち, 流水ですす ぎをさせた. この間のすす ぎに 要した時間を測り, 結果を図2に示した. これによると, 食器の場合, 茶わん, 皿, はしともに5 0%の 秒~10秒間のす すぎをする者が大部分で,約10%のものは5秒間以内に 止まっ ている,この 1 世帯のすすぎは, 洗剤の残存量の 点からみて心配される. すす ぎ時間からみた食器間の著しい差は (8).

(10) . 台所用洗剤の使用量とすす ぎ方について 人数 2. 0ユ. 02. 03. 04濃度(%). 0. 1. 0,2. 0.3. 0. 4. 人数. 図1. 0.5. 0 .6. 8濃度(%) 0,. 洗剤を 「適当にうすめて使用する」 50世帯の使用 時における 洗剤 の濃度. すす ぎ に 要し た時間 ( 秒). 4. 8. 12. 4. 8. 対象世帯数 図2. 4. 8. 4. 8. 12. 調査対象50世帯の食器・野菜のすす ぎに要した時間. ナ まし・.. 野菜のすすぎに要 した時間の結果についても, 食器のすすぎとほぼ同程度とみてよい. 使用上の 注意による野菜のすす ぎは3 0秒以上となっ ているが,本調査対象者 でこの基準に誌当する者はひと. りも無かった. これは実験材料に, 皮つきジャ ガイモを採用したことにもよるのではないかとも考 えられるが, いずれにしても野菜に洗剤を使用した場合のすすぎは, 洗剤の浸透性を考慮して充分. なすすぎをすること である. 特に高濃度の洗剤を使用した場合には, すす ぎ時間を長くする必要が. ある. そこ で, 本調査対象者中, 洗剤濃度の高かっ た上位1 0世帯について, 食器, 野菜のすす ぎ時 (9).

(11) . 上. 洋. 子. 洗剤 濃度の高か っ た10世帯の専業主婦・ 有職主婦別, すす ぎ時間と 「すす ぎ方」 の 表示 との関係. 第3表 項目. 野. 洗剤の濃度. 騨 I 2 3 4 5 6 7 8 9 10. (%) 0.30 0,31 0.36 0,39 0.40 0,44. 0.59 0.60. 0.66 0.84. 「 すすぎ方」の表示に対する認識 す す ぎ 時 間 (秒) サ は し 野 菜 表示を知っている 表示を知らない 皿 専 業 主 婦 有 職 主 婦 茶わん 専業主婦・有職主婦別. 0 0. ○. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○. .. 7. 12. 12. 14. 7. 15. 20. 7. 12. 12. 8. 5. 4. 4. 6. 5. 7. 12. 8. 8. 4. 5. 7. 5. 10. 9. 11. 8. 4. 6. 8. 5. 8. 8. 10. 5. 6. 5. 10. 6. 0. ○ ○ 0 0 0 ○ 0 ○ 0. 間を調べ, 第3表にまとめてみた, 結果からも明らかなように, 洗剤濃度が高く なるにつれてすす ぎに要した時間が短縮される傾向がみられた. 高濃度 で使用してい た世帯の洗剤に対する 認識の低 0世帯中, 「すす いことが明僚 であり, このことはアンケート調査の結果とも近似している. 即ち1 ぎ方」 の注意のあることを 「知らない」 と回答したのは6名もあった. また10名のうち8名は有職 主婦 である.. 以上の実験結果から, 家庭 で洗剤を 「適当にうすめて使用する」 際の濃度には, 世帯間に差があ 84%にも達していた. また食器, 野菜のすすぎに要した 時間の測定結果で り, 濃度の高い者では0. は, 特に野菜に対するすすぎ時間が, 調査対象者全体にわたっ てきわめて 短かかっ た. 家庭 でのす すぎは簡単に済まされていることがわかる. このよう な現状を放置しておくことは, 健康上好まし くないと判断され, 特にすす ぎを中心とした使用上の注意を使用者に 定着させる必要があると考え る.. .,.. 以上, 本調査結果によっ て日常, 家庭 で使用している台所用 洗剤の使用にあたり使用 量, すすぎ 方に不適切 な場合が多いことがわかっ た. アンケート調査の結果, 台所用 洗剤の 「標準使用 量」「使 用上の注意」 など, 表示に対する使用者の認識が低かっ たことは, 実験結果とほぼ一致しており,. 特にすすぎについての注意が全く生かされていなかっ たことは, 野菜・果物を洗剤 で洗うものの数 が多かっ たこともあわせて, これらに対する洗剤使用上の指導が必要 であろう. 洗剤は日常の食生 活と密接な関係をもつため, 化学合成物の人体への侵入は可能 な限り避けるべき である. 台所用 洗剤の安全性についての論 議は依然として続けられており, また相 反する二つの研究報告 (3, 4) もあるなど, 一般的に洗剤に対する不安はぬぐいされないままになっ ている. しかしな がら, 台所用 洗剤は現在でも使用率が高く, 家庭の必需品と もなっ ているだけに, 洗剤の適正使用 を目的とした検討が急がれる. この解決を推進する場合, 行政の責任として洗剤に関する研究の継 続と, 正しい情報の提供を望むもの であり, 消費者はその情報を得て, 知識にと どまらせることな く, 積極的に生活実践に生かさなければならない.. ) 0 (1.

(12) . 台所用洗剤の使用量とすすぎ方について. W. 要. 約. 一般 の家庭で使用している台所用洗剤の使用状態を知るため, 函館市内の居住者1 00世帯の家事 担当者を対象に, 洗剤の使用量, 使用上の注意, 使用する対象物等についてアンケート調査を行っ ・. た.. アンケート調査の結果, 「洗剤を適当にうすめて使用 する」 と回答した50世対に対して日常, 家 庭 で使用 している洗剤の使用時の濃度と, 食器, 野菜のすす ぎに要した時間を調べた。 調査対象1 00世帯のうち,台所用洗剤を使用していた96世帯の調査結果は以下のようにまとめら. れる.. 1) 台所用洗剤に 「標準使用量」 , 「使用上の注意」 などの表示があることを 「知っ ている」 と回 答した者の割合は多いが, 洗剤を実際使用するときには, これらを参考にしていない. 2) 台所用洗剤のうすめ方については 「適当にうすめて使用する」 者が全体の6 6.7%であり, こ. の際の濃度が問題になる. また洗剤は食器のみならず野菜・果物にもそれぞれ30~40%の家庭で使 用されていたが, 洗剤のもつ浸透性の強いことから野菜・果物への使用は極力押えるべき であると 考える。 3) 日常, 家庭 で使用している台所用洗剤の濃度と食器, 野菜のすすぎに要した時間の測定結果. につ い て は,. ①. 洗剤使用時の濃度は, 0.01%~0. 84%の範囲内にあっ て, 対象者によっ てばらつきがあり, 0. 3%以上の高濃度で使用して いたのは10世帯もあっ た. 最も濃いものでは標準使用量の5倍にも 達しており, 標準使用量を考慮した上 での 「量」 についての認識が欠けていた. ②. 食器, 野菜のすすぎに要した時間は, いずれも平均して8秒程度であっ た. 特に野菜のすす ぎについては, 使用基準の 「30秒以上のすす ぎを行う」 について該当した者はひとりも無く, 全体. を通して野菜のすすぎは不充分であっ た. 以上の実態から, 洗剤の使用にあたっ て汚れと水の量, 洗剤の量, すすぎ方について 「使用上の 注意」 にしたがっ て使用することを, より一般に定着させるべきであると考える. 特にすすぎ方に ついては, 記載されているすす ぎ時間を最少限として厳守させたい. 市販の台所用洗剤の濃度を調. 整するなど今後の改善策がまたれる. 終りにのぞみ, ご懇切なご指導を賜わっ た本学函館分校清野きみ教授に厚く御礼申し上げる. 献. 文. 1) 伊達洋司・加藤節子・小沢正子 (1 97 4 ) 食器洗浄に用いた中性洗剤の水洗条件による残存量について. 生活科 学研究所研究報告, 8, 63-68 . 2) 厚生省環境衛生局食品化学課 (1 97 3 ) 食品添加物の一部改正について. 食品衛生研究, 24 99-7 22 ,6 . 3) 三上美樹 (1 ) 合成洗剤の催寄性について, 三重大学医学部解剖学教室業績集, 21 9 73 , 1-20 . 4) 桝田文八 (19 4 ) 妊娠マウスに皮膚塗布されたLAS の胎仔に及ぼす影響. 食品衛生学雑誌, 1 7 9一35 5 5 , 34 . 5) 宮里秀樹・吉永安佳・宮城朝光・古川朝善・東恩納佑行・波平毅 (1 97 3) 学校給食施設の食器等に残留する ABS の検査 結 果に つ いて 食品 衛生 研 究 24 175一182 . , , ,. 6) 生活科学研究会 (1 9 71 ) 洗剤関係の品質表示法の改正について, 1 6 7 ,1 . 7) 東京都衛生局 (1 ) 中性洗剤に関する調査研究の結果について, 2-54 9 73 . 8) 上野洋子 (1 97 6 ) 食器用中性洗剤の水洗条件による残存量について. 北海道教育大学紀要1 IC, 27 7一2 4 ,1 . 9) 柳沢文正:日本の洗剤, 績文堂, 東京 (1 97 8 ) 9 3 . . ,p (1 1 ).

(13)

参照

関連したドキュメント

自閉症の人達は、「~かもしれ ない 」という予測を立てて行動 することが難しく、これから起 こる事も予測出来ず 不安で混乱

いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.

父親が入会されることも多くなっています。月に 1 回の頻度で、交流会を SEED テラスに

これからはしっかりかもうと 思います。かむことは、そこ まで大事じゃないと思って いたけど、毒消し効果があ

単に,南北を指す磁石くらいはあったのではないかと思

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

夜真っ暗な中、電気をつけて夜遅くまで かけて片付けた。その時思ったのが、全 体的にボランティアの数がこの震災の規

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか