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わたしたちの消費生活

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Academic year: 2021

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特別支援学校(知的障害 ) 高等部第2学年 社会科学習指導案 1 単元名 「わたしたちの消費生活」 2 指導観 ○ 対象学級 は、男子5名 、女子4名の計 9名で構成されている。軽度 の知的障害があ り、簡単な 読み書きや計 算はできるが、 抽象的な思考 や事態の変化へ の対応に苦手さ を持っ て い る。また、自 分が考えていることを上手く 表現できなかったり、集中力が 続かなかったり、緊張し て萎縮してしまったりする場 面も見られるが 、何事にも素直 な姿勢で一 生 懸 命に取り組んでいる 。 消費生活 についての実態調査を行った 結果、かかってきてすぐに切 れた知らない人 からの電 話に対 して「かけ 直す」と 回答したり、 チ ェ ー ン メ ー ルに対 して「多く の人に 送 信する 」と 回答したりするなど 、携帯電話 の利用 に関わ るトラブルの 防ぎ方 に課題 が 見ら れ る。ま た、キ ャ ッ チ セ ー ル スを想 定した 質問に 対して 「もう少 し話を 聞いて み て決め る」と回答 す る な ど、悪徳商法 への 対処の 仕方に つ い て も課題 が見られる。 その他に、 クーリングオフ、消費者金融 、クレジットカードなどの消費生活に関連が 深い用語について、「聞いたことがない」または「知らない」と多数の生 徒が回答するな ど、用語の理解 が十分でないことも課題として挙げられる。 対象生徒 3名のうち、 生徒Aは、聴 覚 的な処理、言 葉の理解や操作 を全般的に得意 にしており 、言葉で説明 を加える、一つずつ順を追っ て説明す る など の支援が必要だ と考える。 生徒Bは、聴覚的な記憶や視覚的な記憶、 継次的な処理を 全般的に得意に しており、 課題の内容を 分かりやすく提 示する、パターンを示す な ど の支援が必要だ と考える。 生徒Cは、視覚的な処理、絵 や図の理解や 操作などを全 般 的に得意にして おり、視 覚 的な手が か り を用いる、具 体 物を使用するなどの支援が必 要だと考える。 ○ 本単元は 、消費生活上 の金銭トラブル を防ぐスキル を高めること、 すなわち、消費 生活を送る際に 必要な知識、技能、 判断力を高めることをねらいとしている。 私たちの 消費生活は、 いろいろな契約 が取り交わされることで成り 立っている部分 が多いが、 現代社会においては、この契 約をめぐって 数多くの金銭トラブルが起きて いる。知的障害者は、コミュニケーションを図る こ と が苦手だったり 、消費生活の経 験や情報が 不足しがちだったりするため 、知的障害者 をターゲットにした犯罪が増加 している。 このような社会的背景から、 消費生活上の 金銭トラブルにはどのようなも のがあるか 、消費者を守 る制度や機関にはどのようなものがあるかなどの知識を高め 。 、 、 る必要があると 考える また 消 費生活 上の金銭トラブルに 巻き込まれないためには どのような 行動をとればよいのかなどの 技能を高める 必要があると考 える。そして、 様々な場面 に応じて適切 な行動をとることができる判断力を高める必 要があると考え る。 ライフスキルの中の、 消費生活の金銭 トラブルを防 ぐスキルを身に 付けることは、 将来の自立 や社会参加を 目指す生徒にとって不可欠で 意義あることと 考え、本単元を 設定した。 ○ 指導に当 たっては、生徒一人一人の実 態に合わせることができ、様 々な事態を想定 した具体的 な場面設定が 可能で、模 擬 体 験を通して成功経験を積み重 ねることができ るシミュレーション活動 を、学習活動の 中に取り入れ る。シミュレーション活動とし て、消費者 トラブル危 険 度チェックシートを用いた演 習や実物を使っ た演習、ロール プレイング による演習、 ボードゲームによる演習な ど を設定し、以下 のとおり、段階 ごとに重点 の置き方を変 えながら進めていく。最初の 「気付く 段階」で は、消費生活に 関する基 礎 的な知識が身 に付くように、 ビデオ視聴を 通した演習やチェックシートを 用 いた演 習、視 聴 覚 機 器を活 用した 記述式確認クイズなどを行 う。 次の「試行 する段 階 」で は、ど の よ う な対処 の仕方 を す れ ば よ い の か を、生 徒が具体的にとらえること ができるように、まず実 物(携帯電話) を使った演習 を行い、迷 惑 電 話や迷惑メール などに対処 する技能を高 める。その後、 様々な場 面 設 定が可能なロールプレイングに よる演習を 行い、キャッチセールスな ど の悪徳商法に 対処する技能を 高める。また、 記述式確認 クイズを継続 して行う。最後 の「自 分で判断して行 動する段階」では、状況 、 、 を判断しながら 自分自身で考えて言 葉や動きで表す ボードゲームに よ る演習を行い 悪徳商法などに臨機応変 に対処する判 断 力を高める。 また、ボードゲームと関連付け た三択式確認クイズを行い、知識 の定着を図る。 このよ うな段階的なシミュレーション 活動を行うことで、消 費 生活 上の金銭トラブ ルを防ぐスキル が高まっていくと考 える。

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また、特別支援学校高等部に在籍する 軽度の知 的 障 害のある生徒の 特性に応じた手 だてとして 、認知特性を 踏まえた全体的 な支援、生徒 の実態に基づ い た教材・教具の 開発の2点を講 じることで、より効果的な学習活動が 可能になると考え る。 3 単元の目標 ○ 世の中に は様々な消費生活上の金銭トラブルがあることや、自分の 消費者トラブル の危険度に気付 き理解することができる (知識)。 ○ 消費生 活上の金銭トラブルの防ぎ方や 対処の仕方を 試したり、演じたりすることが できる (技能 )。 ○ 消費生 活上の金銭トラブルの防ぎ方や 対処の仕方について、状況に 応じて自分自身 で判断して行動 に移すことができる (判断力)。 対 象 生 徒の単元の目標 ・ 様々な 悪徳商法の 名前や 手口 を理解 し、 言葉で 書い た り言い 表したりすること ができる。 ・ 迷 惑 電 話や 迷惑メールへ の対 処の仕 方を 理解するとともに、 周りの 援助を 得な 生 が ら行動に移すことができる。 徒 ・デート商法やかたり商 法への対処法を理 解し、行動に移すことができる。 A ・ 消費者金融 、ク レ ジ ッ ト カ ー ド、ク ー リ ン グ オ フな ど の用語 の意味 を理解 する ことができる。 ・ 状況に 応じ て対処 の仕方 を適 切に判 断し 、集 中 力が持 続した 状態で 行動に 移す ことができる。 ・ 様々な 悪徳商法の 名前や 手口 を理解 し、 言葉で 書い た り言い 表したりすること ができる。 ・迷 惑メールの受信拒否 などの設定法を理 解し、実際に操作することができる。 生 ・キャッチセールスやアポイントメントセールスへの対処法を 理解し、行動に移 徒 すことができる。 B ・ 消費者金融 、ク レ ジ ッ ト カ ー ド、ク ー リ ン グ オ フな ど の用語 の意味 を理解 する ことができる。 ・ 状況に 応じ て対処 の仕方 を適 切に判 断し 、緊張 が強すぎない 状態で 行動に 移す ことができる。 ・ 様々な 悪徳商法の 名前や 手口 を理解 し、 言葉で 書い た り言い 表したりすること ができる。 ・ 迷惑メール への対 処の仕 方を 理解するとともに 、実際 に受信拒否などの設 定を 生 行 うことができる。 徒 ・様 々な悪徳商法への対処法について理解 を深め、行動に移すことができる。 C 。 ・クーリングオフや消費生活センターな ど の用語の意味を理解 することができる ・ 状況に 応じ て対処 の仕方 を適 切に判 断し 、気持 ちが落 ち着い た状態 で行動 に移 すことができる。 4 指導計画(全8 時間) 第一次 消費生活上の金銭トラブル に気付く 2時間 (1) 消費者トラブルに関する ビデオ視聴を通 した演習や、実際 の事例の説明な どを通 して、世の中の消 費 者トラブルに気付 く。 1時間 (2) 危険度チェックシートや記述式確認クイズ を通して、自分 の消費者トラブ ル 危険度を把握 したり、消費生活上の金銭トラブルにどのようなものがある か を知 っ た り す る。 1時間 第二次 消費生活上の金銭トラブル の防ぎ方や対処の 仕方を試行する 3時間 (1) 携帯電話を 使用した迷惑電話・メールを 防ぐ演習や記述式確認クイズを通 して、 消費生活上の金銭トラブルを防ぐ技能 や知識を高める。 1時間 (2) ロールプレイングによる悪徳商法の対処法 の演習や記述式確認クイズを通 して、 消費生活上の金銭トラブルを防ぐ技能 や知識を高める。 2時間

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第三次 消費生活上の金 銭トラブルの防 ぎ方や対処の 仕方について、 自分自身で考え 判断して 行動に移す 3時間 (1) 悪徳商法対策ボードゲームによる演習や 三択式確認クイズ を通して、消費 生活上 の金銭トラブルに関 する判断力や技能 、知識を高める。 3時間 ①悪徳商法対策ボードゲームによる演習 (クイズカードと アクションカー ドのマス目が 少ない)や三択式確認クイズ を通して、消費生活上の金銭ト (本時 ) ラ ブ ル全般についての判断力や技能、知識 を高める。 ②悪徳商法対策ボードゲーム による演習( クイズカードと アクションカー ドのマス目が 約半数)や三択式確認クイズ を通して、消費生活上の金銭ト ラ ブ ル全般についての判断力や技能、知識 を高める。 ③悪徳商法対策ボードゲーム による演習( クイズカードと アクションカー ドのマス目が 多い)やロールプレイングを 通して、消費生活上の金銭トラ ブル 全般についての判 断 力や技能、知識を 高める。 5 本時の流れ 前時は、ロールプレイングによるかたり 商法などの悪徳商法の対処法 の演習とクーリ ングオフ制度 の説明を行ったが、本時は、 これまでに学 習した内容を応 用してマス目の 設問に言葉や 身振りで答え る、悪徳商法対策ボードゲームによる演習を 行う。この演習 を通して、消費生活上の金 銭トラブルに関 する知識や技 能、判断力を総合的に高めるこ とを目標と す る。事前にルール説明を十分 に行い、生徒 が混乱することなく楽しく学習 できるように 留意する。ま た、授業の後半部分で、消 費 者トラブルで困 ったときには、 近くの消 費 生 活センターに 相談するなど、 社会的支援機関の利用法について触れるよう にする。 授業全般を 通して、教師 による一方的な 講義とならないように、大事 なポイントとな る部分については、学習プリントに記述させるようにする。また、学習 プリントに写真 や図を多く用 いたり、プロジェクターとプレゼンテーションソフトを活 用してスクリー ンに映したりして 、生徒が言葉だけでなく目で見て理解 できるように心掛 ける。 6 本時のねらい ○ 悪徳商法対策ボードゲームによる演習 を通して、消費生活上の金銭 トラブルに関す る知識・技能・ 判断力を総合的に高 める。 ○ 社会的支援機関である消費生活センターについて理 解を深める。 対象生徒の 本時の目標 生 ・悪徳商法対策ボードゲームに よ る演習の際に 、悪徳商法クイズカードまたは悪徳商法 徒 アクションカート ゙の 問題に、2つ以 上 解 答することができる。 A ・消費生活センターの名 称を学習プリント に正しく記述することができる。 生 ・悪徳商法対策ボードゲームに よ る演習の際に 、悪徳商法クイズカードまたは悪徳商法 徒 アクションカート ゙の 問題に、2つ以 上 解 答することができる。 B ・消費生活センターの名 称を学習プリント に正しく記述することができる。 生 ・悪徳商法対策ボードゲームに よ る演習の際に 、悪徳商法クイズカードまたは悪徳商法 徒 アクションカート ゙の 問題に、3つ以 上 解 答することができる。 C ・消費生活センターの名 称と意味を理解することができる。 7 準備物 ①学習 プリント ②プロジェクター ③パソコン ④ス ク リー ン ⑤確認 クイズプリント ⑥ 悪徳商法対策ボードゲーム 8 学習展開 準 備 学習内容・活動 指 導 上の留意点 評価の観点 導 1 始業のあいさつをする。 ・ きちんとした 態度であいさ ・ 忘れ物 がな 入 つさせる。 か っ た か。

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2 前時までの 学習内容を振 ・ 前時ま で に学習したことを ・ 三択式確認 ① ② ( り返る 三 択 式確 認クイズを 思い 起こさせながら、三択式 クイズに 記述 ③ ④ 8 行う。 確認クイズ に記述させる。 で き た か。 ⑤ 分 3 本時の学習 を知る。 ・ 本 時の学 習 内 容について、 (悪徳商法対策ボードゲーム 簡潔にわかりやすく伝える。 ・消費生活センター) 4 悪徳商法対策 ボードゲー ・ ボードゲーム のルール説明 ・ 集中し た状 ① ② ムのルール説 明を聞く。 の際 には、プレゼンテーショ 態 でル ー ル説 ③ ④ ンソフトを 活用しスクリーン 明を聞 くこと ⑥ 5 悪徳商法対策 ボードゲー に図 示して順 序 立てて説明す ができたか。 ムの演習を行 う。 るようにする。 ・ グ ル ー プ内 《3人1組× 3》 ・ ゲーム前のルール説明は必 で 協力し て、 要最小限に と ど め、ゲーム中 ボードゲーム の生 徒の様子を 観察しながら の 演習を 行う B A C 随時補足説明していく。 ことができた ・ 分 からないところは、自分 か。 (9人 ) から 積極的に質 問するように ・ 分からない 伝える。 ときや困 った ・ ゲームの点数 を競うことよ ときに、 自分 ※1人欠席者が 出た場合は りも 、ゲームを 通して消費生 から質 問や確 活上 の金銭トラブルを防ぐス 認 をすること 展 B A C キル を高めることに重点を置 ができたか。 く。 ・ ゲーム の点 (8人 ) ・ 悪徳商法クイズカードと悪徳商 数 を競いなが 法 アクションカードを ひ く マス 目に ら も、消費生 開 止まった時は、 設問を声に出 活 上の金 銭ト ※2人欠席者が 出た場合は して 読ませることで、他の生 ラブルを 防ぐ 徒と設問の 共有化を図る。 スキルを 高め ( 32 B A C ・ 説 明の際にはできるだけ平 ようと努 力し 分 易な言葉を 使用する。 て い た か。 (7人 ) ・ 適宜各グ ル ー プを巡視し、 ・ 消 費 生 活セ ) 気付 いた点は個 別に指導して ンターの 役割 いく。 や 利 用 方 法を 6 消費生活センターの役割 ・ 消費生活センターの説明の 理 解すること ①② と利用方法について学習す 際に は、福 岡 県 内にある消費 が で き た か。 ③④ る。 生活 センターの 具体的活動を ・ 発問に 対し 盛り 込んで、生 徒に実感を持 きちんと 受け たせるようにする。 答 えができた ・ 周 りに相談す る人がいない か。 よ う な状況にあるときは、一 ・ 学習プリン 人で 悩まずに社会的支援機関 ト を活用 でき を利用することを伝える。 て い た か。 ま 7 本時 で学んだ 内容を振り ・ 悪徳商法で困 ったら一人で ・ 最後ま で授 ① ② と 返る。 悩まずに、消費生活センター 業 に集中 する ③ ④ め を利 用する方法 もあることを ことができた 8 次時 の学 習 内 容を知る。 再度確認す る。 か。 ( 5 ・ 次 時は悪徳商法対策ボード ・ 礼儀正 しい 分 9 終業のあいさつをする。 ゲ ー ム(2回目 )を行うこと 態 度であいさ を告げる。 つできたか。 )

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補足資料 1 悪徳商法対策 ボードゲーム 2 ルール表 3 クイズカードの例 4 ア ク シ ョ ン カ ー ド の 例 スタート 悪徳商法クイズカードを1枚 ひく。 ゴール 定期考査の成績 がとても良かっ た。 +10ポイント 体育祭に参加した。 ※サイコロをふる。 1,3,5は、0ポイント 2,4,6は、+10ポイント 新しい携帯電話 を買った。 +10ポイント 20歳になり成人式 に参加した。 +20ポイント 悪徳商法アク ションカード を1枚ひく。 悪徳商法アク ションカード を1枚ひく。 悪徳商法アク ションカード を1枚ひく。 悪徳商法アク ションカード を1枚ひく。 悪徳商法アク ションカード を1枚ひく。 悪徳商法アク ションカード を1枚ひく。 悪徳商法クイズ カードを1枚 ひく。 悪徳商法クイズ カードを1枚 ひく。 悪徳商法クイズ カードを1枚 ひく。 悪徳商法クイズ カードを1枚 ひく。 悪徳商法クイズ カードを1枚 ひく。 通知票をもらった。 ※ジャンケンをする 負けたら、0ポイント 勝ったら、+20ポイント 宝くじを買った。 ※サイコロをふる。 1,3,5は、−10ポイント 2,4,6は、+30ポイント

参照

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