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JAIST Repository: 食品業界を中心とした企業規模及び利益構造の成長性分析(戦略形成 (1))

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 食品業界を中心とした企業規模及び利益構造の成長性 分析(戦略形成 (1)) Author(s) 竹下, 真由; 渡辺, 千仭 Citation 年次学術大会講演要旨集, 21: 304-307 Issue Date 2006-10-21

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/6346

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

心とした企業 規

0 竹下真由。 渡辺 千何

(

東工大社会理工学

) 食品業界の規模は、 表工 に示さ る 通りであ り、 食 罷業界の市場規模 ( 綺お 兆 ) は 。 輸送用機器器具 製 造業 ( 約欝 兆円 ) に次ぐ 2 位であ る。 対 売上高比率にしても、 食品工業は え 。

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とまだまだ 低く抑えられている ( 表 企業規模の小さい 食品業界では。 自社で開発を 積極

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発費 総務省統計局「 200 み年 科学技術研究調査」 @ こ よると。 食品業界では。 売上高の

4%

前後を広告宣伝費にあ 2003 年度の製造業における 研究 は ㈹兆円であ る " てている。 技術力で商品を 差別叱し難い 食品業界では、 その内訳け、 「情報通信機械器具工業」 ( 市場規模 ; バ ブランド 名 ( 企業名 ) と商品名を消費者に 覚えてもら 兆円 ) が 2 兆円と最も多く 、 次いで「輸送用機械工業」 的 購買を促すサイクルを 構築する事が 必要と ( 市場規模 : 44 兆円 ) が 1 兆 8f ㈱億円、 「電気 機 機器 なってくる。 食品の多くは 個別単価が安く 、 習 具 工業」 ( 市場規模 :2% 兆円 ) が t 兆円となっている。 買 がなければ利益が 上がらない。 ヒット商品を 生むた 市場規模が全産業中の i 割を占める食品工業ではあ る めには、 広告宣伝等のプロモーションは 不可欠であ る。 が 。 その研究費は㏄㈱ 億円程度にとどまっている。 一 304 一

(3)

一般的に、 食品業界は不況下でも 安定した業界であ るといわれている。 しかし、 成熟市場であ り、 その成 長性には疑問の 残るところも 多い。 産業のライフザイ クルを疫学モデルで 表し、 産業の成熟度を 分析した 先 行 研究においても、 食品業界が他産業と 比較して早い 段階で成熟したことが 示されている。 またこれまで 食品業界の成長性は、 原材料輸入の 安 定性に支えられてきたが、 近年、 sE 。 鳥 インフル ェン ザ 問題や残留農薬 問 といった、 輸入食品の安全性の もあ り、 今後も安定的な 輸入が続く保証はない。 食品業界の成長は。 単純な規模の 成長に頼るのではな く、 質の成長が求められる 時期にきている。 1990 年代後半になって、 食の安全に関る 問 している。 鈍 57 食中毒事件、 環境ホルモン 問 。 遺伝子組み換え 食品。 食品添加物問題、 SE 。 鳥 インフルエンザ 問 等 まで、 様々な 問 バブルの崩壊後、 不況が長引き。 企業の体力は 低下 した。 事業の拡大化と 効率化が同時に 進み、 リスクに 響 が従来よりも 大きなものとなった。 情報 技術は発達し、 影響の伝播速度も 速くなった。 食品業 界においても、 食の安全を守り、 食に対する信頼を 脅 かさないための 迅速な対応が 問われている " 一歩対応 を間違うと。 企業は築き上げてきた 自社のブランドカ を 全て失ってしまうことになる " 今後 は 如何に安全品 質管理対策を 行うかが、 企業の成長の るかもしれない。 以上により、 食品業界の大手企業と 中小企業の成長 戦略に関し、 次の仮説が得られる。

(1)

両 企業間で成長性の 要因構造に相違。

(2)

両 企業間で収益性の 要因構造に相違。 ㏄ ) 両 企業共通にプロモーションが 鍵 。 的 先 03 つの仮説の実証を 通じて、 以下の命 かにする。

(1)

食品業界における、 企業成長の要因を 探 る 。 (2) 食品業界における、 安定 収益を上げるため の 要因を探る。

(3)

それらは食品業界に 固有であ ること を 実証。 範囲 本研究で は 、 日本の食品業界 ( 0 社 ) を対象とする。 国家戦略や社会制度といった 、 国や時代の影響を 考 慮 するため、 景気と 円 レートを構成要素とする。 企業規模の指標として、 先行研究より 有効な指標で あ るとされている。 売上高と従業員数を る 。 また同様に、 企業成長の指標として。 売上成長を 使用ずる。 企業の属する 業種独自の特性を 考慮するため。 業種 の競争環境を 構成要素とする。 さらに。 企業自身の持 っ 特性を考慮に 入 るため。 新 機 創出性を構成要素と する " また企業のプロモーション 活動の指標として、 広告宣伝費を 構成要素とする。 成長要因分析モデルは ( ゑン 式のように示される "

(1)

の : 景気, 乙 : 円 レート, 由 : 資産, 月 C: 広告宣伝費, NR: 従業員数 これを ぇ 次項までテーラー 展開し。

(2)

式を得る。 糞轍 賈 エ @1 丁 一ク 一 無月 $ G ダ 一 305 一

(4)

益簿 要因分析 成長性要因の 構造に違いがあ ることが示唆される。 利益性要因分析モデルは

(3)

式のように示される。 く 3j 血 : 資産, AA4C : 広告宣伝 社の申から代表的製菓 業社 錘の時系列分析を 行った 結 気 門レート l33 ㏄ 24.74 0.34 <5.9i 2 も 5 1604S2 機 0.75 @.8S

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売上高成長の 支配要因として、 ほとんどの企業にお いて資産と広告宣伝費の 説明刀け有意であ った。 そし てこ か " らは、 売上高成長に 正の影響を与えている。 表 3 は食品業界の 中でも。 製菓業界に属する 企業の 結果であ る。 製菓業界の特徴として。 広告宣伝費が 売 上 高成長に大きく 正の影響を与えている。 同様の結果 が、 飲料業界でも 見られた。 売上高上位の 大手企業の方が。 この モヂル の当てけ まりが良いという 傾向が見られた。 企業規模により。

評価

資産が成長に 正の影響を与えるということは、 先行 ていたが " 日本の食品業界において も 同様に。 資産 け 売上高成長に 正の影響を与える 要因 の五つであ った " またプロモーションが、 食品業界における 成長の となる可能性を 示唆している。

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企業によってかなりの 差が見られたが、 ㎝ 要因としては。 新機能創出と 広告宣伝が有効な 指標で あ るだろう。 そして。 新機能創出 度 が高いほど、 ③ に正の影響を 与えている " 表鞭け 食品業界の中でも " 製菓業界に属する 企業の 結果であ る " 利益性要因の 分析では " 食品業界の申で の分類による 特別な差は見られなかった。 新機能創出 塵 が高いほど " ⑨ に 正の影響を与える ということは、 新たな技術力によって 送り幽しだ 商 晶 は利益を上げる 力を持っていると 言うことができるだ ろう。 後追い商品ではなく。 自社開発による 革新的な 新商品を出すことは、 利益を上げることにつながるこ とがわかる。

(5)

広告宣伝費が 増大するほど。 それに見合っただけの 売上高の伸びが 無ければ、 0

低くなってしま フ @ ただ単に広告宣伝費を 増大させるのではなく。 その効 果を見極めつつプロモーションを 行っていく必要があ るだろう。 各企業によって 、 正に働くか負に 働くかに ばらつきがあ るということは、 どこかに最適 値 が存在 しているのかもしれない。 今回の結果では。 モデルの説明力 は 低く。 企業の利 益構造を説明できたとは 言えない。 新機能創出と 広告 宣伝費には期待が 持てるが、 構成要素の再検討が 必要 であ る。 また、 企業規模による 違いも明確にならなか った 。 以前の研究では、 瑛 の 支配要因として 景気も 有効は指標であ ったが。 食品業界の を 受けにくいという 結果が出ていたため 今回ほ外した " 結 論 初めに。 成長性要因分析によって 、 特に 宣伝費という 要素が成長を 成長性に関係にしている 事 がわかった。 また、 企業規模に よ る成長性要因の 構造 に遠いがあ ることが示唆された。 また食品業界内でも、 嗜好品か否かで、 構造に違いがあ ることが示唆された。 収益性要因分析では、 その構成要素を 明らかにはで きなかった。 しかし、 新機能創出庫が 正の影響を与え ることは示された。 広告宣伝費の 評価には、 更なる検 証 が必要であ る。 今回の研究では、 成長 / 陸 と収益性についての 分析を 行ったが、 収益性については 要素の再検討が 急務であ る。 指標の選択と 使用データが 適切であ ったかどうか、 ということも 含め、 検討を行いたい。 成長性の分析に おいても、 業界の中での 更なる分類をし、 業界別。 企 業規模別の差異についても 定量的に実証することが、 今後の課題であ る。 また、 28 年分の ヂ一 タを 用いた事で、 企業年齢の比 較的 若い企業の分析を 行 う ことができなかった。 企業 年齢がどのように 効いてくるか、 若い企業との 葉の検 証も今後の課題であ る。 参考文献 1. 田辺孝二, " 産業技術政策の 時代環境の変容 へ (@J 適応 性 に関する実証分析, " 2003 2 。 増田修, " 企業の研究開発レベル 決定に及ぼす 業界 構 造の影響に関する 実証分析, " 1 鍍 7 3. 渡辺 千籾 , " 技術革新の計量分析。 " 穏 0% 4. 渡辺 千匁 , 藤祐ヨ, " 技術の市場の 感応 度と 研究開発 己 増殖ダイナミズムの 分析 - 電機機械産業の 中堅企業群と 成熟大企業群との 比較実証分析, " 2 ㈱ 3

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参照

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