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地球環境問題の現状とシンガポールの環境政策 利用統計を見る

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地球環境問題の現状とシンガポールの環境政策

著者名(日)

吉田 美緒, 本島 正人, 大島 尚

雑誌名

「エコ・フィロソフィ」研究

1

ページ

129-149

発行年

2007-03

URL

http://doi.org/10.34428/00003376

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止

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地 球 環 境 問 題 の 現 状 と シ ン ガ ポ ー ル の 環 境 政 策

東 洋 大 学 社 会 学 部

大 島 尚

「 エ コ ・ フ ィ ロ ソ フ ィ 」 研 究 第 1 号

Eco-Philosophy Vol.1

東 洋 大 学 「 エ コ ・ フ ィ ロ ソ フ ィ 」

学 際 研 究 イ ニ シ ア テ ィ ブ 2 0 0 7 年 3 月

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地 球 環 境 問 題 の 現 状 と シ ン ガ ポ ー ル の 環 境 政 策

社 会 学 研 究 科 吉 田 美 緒 社 会 学 研 究 科 本 島 正 人 社 会 学 部 大 島 尚 1 . 地 球 環 境 問 題 の 現 状 1 ‐ 1 . 地 球 環 境 問 題 と は 過 去 に は 、 世 界 中 の 人 々 が 、 地 球 上 に は 無 限 の 資 源 が 存 在 し 、 そ れ を 最 初 に 得 た も の が 自 由 に 使 う こ と が で き 、 不 要 に な っ た も の は 地 球 上 の 無 限 の 大 地 に 捨 て れ ば よ い と 考 え て い た で あ ろ う 。 し か し 、 近 年 に な っ て 世 界 の 人 口 の 爆 発 的 な 増 加 、 人 々 の ラ イ フ ス タ イ ル の 急 速 な 変 化 な ど に よ り 、 人 間 一 人 当 た り が 消 費 ・ 廃 棄 す る 資 源 の 量 が 飛 躍 的 に 増 え て き た 。そ の た め に 、人 間 が 地 球 か ら 取 り 出 す 資 源 と 地 球 に 捨 て る 廃 棄 物 の 双 方 の 面 に お い て 、 地 球 を 無 限 と 考 え る こ と が で き な く な っ て き て し ま っ た 。 そ こ で 、 有 限 で あ る こ と が 明 ら か と な っ た 地 球 を 、 人 類 の み な ら ず 地 球 上 に 生 存 す る す べ て の 生 物 の 共 有 財 産 と し て 公 平 に 利 用 し て い く こ と が 求 め ら れ て い る 。 生 物 学 者 のHardin(1968)は 、限 ら れ た 地 球 資源 に 対 し て こ の ま ま人 口 が 増 加 し て い く と 、 人 々 が 個 人 的 利 益 を 求 め る 行 動 を 取 る こ と に よ り 資 源 が 枯 渇 し 、 人 類 が 生 き 延 び る こ と が で き な く な る こ と を 警 告 し た 。Hardin は 、こ の こ と を 「 共 有 地( コ モ ン ズ ) の 悲 劇 」 と 呼 び 、 集 団 に 属 す る 人 々 が 共 同 で 使 う べ き 有 限 の 牧 草 地 が あ っ た と し て 、 集 団 に 属 す る 個 人 が 短 期 的 に 自 分 の 利 益 の 最 大 化 を 試 み て 家 畜 を 放 牧 す る と 、 牧 草 地 は 破 壊 さ れ て 家 畜 を 飼 え な く な り 、 土 地 の 利 用 者 全 員 が 生 活 の 糧 を 失 う こ と を 指 摘 し た 。 こ の 問 題 を 解 決 す る に は 、何 ら か の 管 理 手 法 の 導 入 、あ る い は 相 互 の 合 意 に よ る 自 主 的 な 規 制 が 必 要 で あ る 。 地 球 上 の 土 地 や 空 気 や 水 の よ う な 生 物 の 共 有 財 産 の こ と を 、「 グ ロ ー バ ル コ モ ン ズ 」と 呼 ぶ こ と が あ る 。現 在 、世 界 中 の 人 々 に 求 め ら れ て い る の は 、「 グ ロ ー バ ル コ モ ン ズ の 悲 劇 」を も た ら さ な い よ う な 解 決 策 を 見 出 す こ と で あ る 。 1 ‐ 2 . 地 球 環 境 の 変 化 現 在 の 地 球 環 境 問 題 を 理 解 す る た め に 、 ま ず 1 日 に 生 ず る 環 境 変 化 を 見 て み よ う 。 上 述 し た よ う な 、 人 間 の 活 動 に よ り 取 り 出 さ れ 、 捨 て ら れ る こ と に よ り 失 わ れ る 資 源 は 、1 日 に ど の く ら い の 量 に な る の で あ ろ う か 。自 然 資 源 で は 、熱 帯 雨 林 が55,000ha 消 失 、耕 地 が 20,000ha 消 失 、 生 物種 が 100∼200 種 絶 滅 、 二 酸 化 炭 素 が 6000 万 ト ン 排 出 さ れて い る と い わ れ る ( 足 立,2004)。 た っ た 1 日 で こ の よ うな 大 規 模 な 環 境 変 化 が生 じ て お り 、 そ れ は 無 秩 序 な 開 発 、 森 林 破 壊 、 多 種 多 様 生 物 種 の 棲 家 消 失 な ど に よ り 起 こ っ て い る こ と な の で あ る 。 通 商 白 書 2001( 経 済 産 業 省 ,2001) に よ れ ば 、 近 年 の 環 境 問 題 の 特 徴 と し て あ げ ら れ る の は 、(1)影響 の 時 間 的・空 間 的 広 が り (長 期 化・広 域 化 )、(2)汚 染 主 体 の 拡 大 、(3)新 たな タ

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イ プ の 環 境 問 題 の 発 生 で あ る 。 第 1 の 、影 響 の 時 間 的・空 間 的 広 が りに つ い て は 、20 世 紀 後 半 に 入っ て か ら 、環 境 問 題 は 一 国 内 の 公 害 問 題 ・ 自 然 環 境 保 護 の 問 題 か ら 、 越 境 型 汚 染 、 さ ら に は 地 球 規 模 の 問 題 へ と 範 囲 を 広 げ て い る こ と が 指 摘 さ れ て い る 。 こ れ に 伴 っ て 、 環 境 問 題 が 自 然 環 境 や 人 の 健 康 等 に 影 響 を 及 ぼ す ま で の 時 間 も 長 期 化 し 、 特 定 地 域 の 公 害 問 題 の 場 合 で は 長 く て も 数 年 で あ っ た も の が 、 地 球 環 境 問 題 で は 数 百 年 、 そ し て 数 千 年 と い う 極 め て 長 い 期 間 に 及 ぶ こ と と な っ た 。 第 2 の 、 汚 染 主 体 の 拡 大 に つ い て は 、 従 来 は 産 業 部 門 が 主 体 と な る 汚 染 が 主 で あ っ た の が 、 最 近 で は 一 般 家 庭 か ら 出 る 廃 棄 物 や 生 活 排 水 、 エ ネ ル ギ ー 消 費 の 増 大 と い っ た 問 題 が 深 刻 化 す る 傾 向 に あ る 。 旧 来 の 「環 境 問 題 の 加 害 者 = 産 業 部 門 、 被 害 者 = 地 域 住 民 」と い う 構 図 は 必 ず し も 当 て は ま ら な く な っ て き て い る こ と が 指 摘 さ れ て い る 。 第 3 の 、 新 た な タ イ プ の 環 境 問 題 と は 、 ダ イ オ キ シ ン 類 や 内 分 泌 か く 乱 物 質 の 問 題 の よ う な 、 か つ て は 予 見 す る こ と が で き な か っ た タ イ プ の 環 境 問 題 の 発 生 の こ と で あ る 。 内 分 泌 か く 乱 物 質(い わ ゆ る 環 境 ホ ル モ ン )に つ い て は 、 本 来 の ホ ル モ ン と 類 似 の 作 用 、 あ る い は 妨 害 作 用 を 起 こ し て 、 正 常 な ホ ル モ ン の 働 き を 狂 わ せ る こ と に よ り 、 生 殖 機 能 等 に 影 響 を 与 え る こ と が 懸 念 さ れ て い る 。 1 ‐ 3 環 境 問 題 の 事 例 次 に 、 現 在 地 球 規 模 で 生 じ て い る 環 境 問 題 に つ い て 、 個 別 に 見 て い く こ と に す る 。 ( 1 ) 地 球 温 暖 化 地 球 温 暖 化 が 報 告 さ れ た の は 、1988 年 6 月に ア メ リ カ が 記 録 的 熱波 に 見 舞 わ れ た の が は じ ま り で あ る 。 温 暖 化 と は 、 大 気 中 に 二 酸 化 炭 素 や メ タ ン 、 亜 酸 化 窒 素 、 フ ロ ン な ど が 多 量 に 放 出 さ れ る と 、 太 陽 の 熱 が 地 球 を 取 り 巻 く 大 気 か ら 宇 宙 へ 出 て い く の を 妨 げ る 働 き を し 、 そ の 結 果 太 陽 の 熱 が 大 気 の 中 に 閉 じ 込 め ら れ 、 大 気 の 温 度 が 上 昇 す る こ と を い う 。 こ の 現 象 は 、 温 室 の ガ ラ ス の 役 割 に た と え ら れ 、 こ の よ う な 働 き を す る 物 質 の こ と を 「 温 室 効 果 ガ ス 」 と い う 。 二 酸 化 炭 素 は そ の 代 表 で 、 地 球 温 暖 化 へ の 寄 与 で は 全 体 の 半 分 近 く を 占 め る 。( 図1) 足 立 (2004) に よ る と 、 産 業 革 命 以 降 石 炭の 使 用 に よ り 、 そ し て近 年 で は 石 油 の 大 量 消 費 に よ り 、 大 気 中 に 放 出 さ れ る 二 酸 化 炭 素 濃 度 が 増 加 し 、 そ の た め に 気 温 が 上 昇 す る の み な ら ず 、 そ れ を き っ か け に 世 界 中 の 気 候 が 激 し く 変 動 し 、 人 間 を 含 め た す べ て の 生 き 物 の 生 育 環 境 が 悪 化 し て い る 。 温 暖 化 は 主 に 寒 い 地 方 に 影 響 が あ り 、 極 地 地 方 で は 、 氷 河 ・ 海 氷 が 溶 け や す く な り 、 海 面 が 上 昇 す る ( 渡 辺,2000)。 そ の ほ か に も 、 異 常 気 象 の 発 生 、 自 然 災 害 の 深 刻 化 が 問 題 視 さ れ て い る 。 例 と し て 、 異 常 寒 波 、 異 常 高 温 、 干 ば つ 、 大 雨 、 大 型 台 風 、 季 節 は ず れ の 自 然 現 象 、 食 糧 生 産 の 影 響 、 熱 中 症 な ど が あ げ ら れ て い る 。 ( 2 ) オ ゾ ン 層 の 破 壊 大 気 の 構 造 と し て 、成 層 圏 が 地 上 か ら15k m ∼50k m の 部 分 に あり 、オ ゾ ン 層 は 成 層 圏 の ほ ぼ 中 央 部 に あ た る 地 上 か ら 25km 付 近 、オ ゾ ン と い う 酸 素 原 子3 つ か ら な る 分 子 が 薄

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資 料 :IPCC『 第 3 次 評 価報 告 書 』 よ り 作 成 く 分 布 す る 層 で あ る 。 オ ゾ ン 層 は 、 生 物 に と っ て 有 害 な 太 陽 放 射 中 の 紫 外 線 を 途 中 で 吸 収 す る こ と で 、 地 球 上 の 生 物 を 守 る 働 き を し て い る 。 し た が っ て オ ゾ ン 層 が 破 壊 さ れ る と 、 有 害 な 紫 外 線 が 増 加 す る こ と で 人 体 に よ る 影 響 と し て 皮 膚 が ん や 白 内 障 の 原 因 と な り 、 ま た 植 物 へ の 影 響 と し て 幼 植 物 の 成 長 阻 害 、 プ ラ ン ク ト ン の 死 滅 な ど の 現 象 が 起 こ る 。 オ ゾ ン 層 破 壊 の 原 因 と し て フ ロ ン が あ げ ら れ て い る 。 フ ロ ン は 無 色 透 明 、 無 臭 、 毒 性 は ほ と ん ど な く 、爆 発 性 も な い 。熱・化 学 的 に 安 定 し 、容 易 に 分 解 し な い 性 質 を 備 え て い る 。 化 学 的 に も 安 定 し て い る た め 、 自 然 界 で 分 解 す る の に 時 間 が か か る 。 す な わ ち 大 気 中 に 放 出 さ れ て も 分 解 さ れ ず に 成 層 圏 へ 行 き 、 紫 外 線 に よ り 塩 素 原 子 ・ 臭 素 原 子 を 放 出 し 触 媒 と し て 作 用 し 連 鎖 的 に オ ゾ ン を 分 解 し て い く の で あ る ( 伊 藤,2000)。 オ ゾ ン 層 破 壊 を 防 ぐ た め に 、 欧 州 諸 国 の フ ロ ン 対 策 実 施 を 受 け て 下 記 の よ う な こ と が 取 り 組 ま れ て き た 。 ・ 1981 年 5 月 オ ゾ ン 層 保 護 のた め の 条 約 作 り に 着 手 ・ 1985 年 3 月 オ ゾ ン 層 保 護 に関 す る 基 本 原 則 を 定 め た「 オ ゾン 層 保 護 の た め の ウ ィ ー ン 条 約 」 採 択

・ 1985 年 5 月 英 国 南 極 観 測 局の J. Farman, B. Gardiner, J. Shanklin が オゾ ン 層 の 急 速 な 破 壊 を 報 告 す る 論 文 を N ATURE に 発 表 ・ 1987 年 9 月 「 オ ゾ ン 層 を 破壊 す る 物 質 に 関 す る モ ン ト リ オ ー ル 議定 書 」 採 択 ・ 1989 年 3 月 「 フ ロ ン 及 び オゾ ン 層 に 関 す る 閣 僚 級 会 議 」 (ロ ン ド ン 会 議 ) ・ 1989 年 5 月 「 オ ゾ ン 層 を 破壊 す る 物 質 に 関 す る モ ン ト リ オ ー ル 議定 書 」 発 効 ・ 1990 年 6 月 第 2 回 締 約 国 会合( ロ ン ド ン ):93 カ国 が 2000 年 ま でに フ ロ ン の 使 用 全 廃 で 合 意 規 制 の 対 象 外 だ っ た 数 種 の オ ゾ ン 層 破 壊 物 質 を 条 約 の 規 制 対 象 に 追 加 ・ 1992 年 11 月 第 4 回 締 約 国会 議 : 特 定 の 規 制 物 質 の 全 廃 時 期 1996 年 に 前 倒 し

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・ 1995 年 12 月 第 7 回 締 約 国 会 議 : 開 発 途 上 国 のフ ロ ン の 消 費 量 規制 ス ケ ジ ュ ー ル を 決 定 ( 3 ) 有 害 化 学 物 質 現 在 、 世 界 で は 約 10 万 種 類 の 有 害 化 学 物質 が あ る こ と が 確 認 され て お り 、 日 本 で も 5 万 種 類 ほ ど が 確 認 さ れ て い る 。 環 境 ホ ル モ ン や ダ イ オ キ シ ン な ど の 有 害 化 学 物 質 を 摂 取 す る こ と で 人 間 の 身 体 に 影 響 す る と 考 え ら れ る が 、 毒 性 が 明 確 な も の と 明 確 で な い も の が あ り 、 現 段 階 で は そ の 影 響 が は っ き り し て い な い ( 寺 田,2000)。 企 業 が 取 り 扱 う 化 学 物 質 は 厳 し く 管 理 さ れ る よ う に な っ た が 、PRTR 法 ( 化 学 物 質 排 出 移 動 量 届 出 制 度 ) の 対 象 に な っ て い る 物 質 は400 種 類 ほ ど で あ る 。 有 害 化学 物 質 の 例 と し て 、 環境 ホ ル モ ン の 一 種 で あ るPCB が あ げ ら れ る( 川 名,2005)。PCB の 特 徴 は 、① 燃 え な い 、② 化 学 的 に安 定 し て い て 、 加 熱 ・ 冷 却 し て も 性 質 が 変 わ ら ず 、 酸 ・ ア ル カ リ に 溶 け な い 、 ③ 分 解 し に く い 、 ④ 水 に 溶 け な い 、 ⑤ 電 流 を 通 さ な い 、 ⑥ 油 、 エ チ ル ア ル コ ー ル 、 ア セ ト ン な ど に は よ く 溶 け る 、 と い う こ と で 、 ト ラ ン ス や コ ン デ ン サ ー な ど 電 気 機 器 の 絶 縁 油 や 熱 媒 体 、 潤 滑 油 、 可 塑 剤 な ど に 広 く 利 用 さ れ て い た 。 し か し 、 残 留 性 、 蓄 積 性 、 発 が ん 性 が あ り 、 汚 染 が 深 刻 な 問 題 と な っ た こ と か ら 、 先 進 諸 国 で は 特 別 の 用 途 以 外 の 使 用 が 禁 止 さ れ た 。 ( 4 ) 砂 漠 化 砂 漠 化 は 地 球 温 暖 化 の 進 行 、森 林 伐 採 、過 放 牧 な ど に よ り 年 々 拡 大 し て い る 。足 立(2004) に よ れ ば 、陸 地 の 約4 分 の 1 に あ た る 36ha が 砂 漠 で 約 10 億 人 似 の 人 が 影 響 を 受け て い る 。 砂 漠 化 と は 、砂 漠 化 防 止 条 約 に お け る 定 義 に よ れ ば 、「 乾 燥 地 域 、半 乾 燥 地 域 、乾 燥 半 湿 潤 地 域 に お け る 気 候 上 の 変 動 や 人 間 活 動 な ど 様 々 な 要 素 に 起 因 す る 土 地 の 劣 化 の こ と 」 を い う 。 砂 漠 化 に は 自 然 的 要 因 と 人 為 的 要 因 が あ り 、 自 然 的 要 因 に は 降 水 量 、 干 ば つ 、 乾 燥 化 、 風 速 な ど の 気 候 や 地 形 、 地 質 な ど に よ る も の が あ る 。 人 為 的 要 因 と し て は 、 温 室 効 果 ガ ス に よ る 地 球 の 温 暖 化 、 人 口 増 加 に 伴 う 食 糧 需 要 の 増 大 に よ る 自 然 草 地 か ら 穀 物 生 産 農 地 へ の 不 用 意 な 転 換 、 森 林 再 生 を 不 可 能 に す る 頻 繁 な 伐 採 方 式 の 焼 畑 移 動 耕 作 、 土 壌 の 脆 弱 な 熱 帯 雨 林 に お け る 木 材 輸 出 の た め の 生 態 系 に 配 慮 し な い 大 規 模 伐 採 、 過 耕 作 に よ る 農 地 の 土 壌 の 流 出 、 飼 育 頭 数 の 増 え す ぎ た 家 畜 を 過 度 に 放 牧 し 、 草 地 を 不 毛 の 荒 地 に す る こ と な ど が あ げ ら れ る ( 川 名,2005)。 図 2 に 、 大 陸 別 の 砂 漠 化 地 域 の 割 合 を 示 す 。 ア ジ ア ・ ア フ リ カ 地 域 あ わ せ て60% 以上 が 砂 漠 地 帯 と 化 し て い る 。 砂 漠 化 が 進 行 す る こ と に よ り 、 食 糧 生 産 の 基 盤 の 悪 化 、 貧 困 の 加 速 と 飢 餓 に よ る 難 民 の 増 加 、 都 市 へ の 人 口 集 中 、 生 物 多 様 性 の 喪 失 や 生 物 種 の 減 少 な ど の 恐 れ が あ る と 考 え ら れ て い る 。砂 漠 化 防 止 の た め の 国 際 的 な 取 り 組 み は 、1968 年 ∼73 年 のア フ リ カ サ ヘ ル 地 域 の 大 干 ば つ を 背 景 と し て 進 め ら れ 、1974 年 の国 連 総 会 で「砂 漠 化 防 止 の た め の 国 際 協力 」が 採 択 さ れ 、1977 年 に は ナ イ ロビ の 国 連 砂 漠 化 会 議 (UNCOD) に お い て 、 砂漠 化 が 地 球 規 模 の 問 題 で あ り 、 実 用 的 な 解 決 策 を 見 出 す た め に は す べ て の 国 々 の 協 力 が 必 要 で あ る こ と が 認 知 さ れ 、「 砂 漠 化 行 動 計 画 (PACD)」 が 採択 さ れ た 。 そ の 後 、1992 年 に リ オ デジ ャ ネ イ ロ で 開 催 さ れ た 地 球 サ ミ ッ ト (UNCED) に お い て 、 21 世 紀 に 向 け た 砂 漠 化 防 止 のた め の 行 動 計 画 「 ア ジ ェ ン ダ21」が 採 択 さ れ 、1994 年 に は 砂 漠 化 防 止条 約 が 採 択 さ れ 、 更 に

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出 典 :UNEP1991 よ り 作 成 1996 年 に は 砂 漠 化 に 対 処 す るた め 各 国 の 活 動 計 画 を 定 め る 砂 漠 化 対処 条 約 が 発 効 し た 。 ( 5 ) 森 林 破 壊 メ ド ウ ズ ・ メ ド ウ ズ ・ サ ン ダ ー ス (2005) によ る と 、 森 林 の 役 割 は① 気 候 調 節 、 ② 洪 水 を 抑 え る 、 ③ 干 ば つ に 備 え て 水 を 蓄 え る 、 ④ 降 雨 の 侵 食 作 用 を 和 ら げ る 、 ⑤ 斜 面 に 土 壌 を 形 成 す る 、⑥ 川・海 岸・灌 漑 用 水・ダ ム の 沈 泥 の 堆 積 か ら 守 る 、な ど の 役 割 を 持 つ 。ま た 、 地 球 規 模 の 役 割 と し て 蒸 散 作 用 を 通 じ た 温 度 調 節 機 能 や 大 量 の 二 酸 化 炭 素 を 吸 収 す る こ と に よ り 、 温 室 効 果 や 地 球 温 暖 化 を 和 ら げ る 効 果 を も つ ( 児 島,2001)。 現 在 、 世 界 各 地 で 森 林 や 林 地 の 損 失 が 深 刻 な 問 題 と な っ て お り 、 有 史 以 来 、 す で に 原 生 林 の80% が 失 わ れ て い る 。 特に 減 少 が 著 し い の が 熱 帯 林 で 、 1980 年 代 に は 毎 年 10 万 ㎢ 以 上 が 破 壊 さ れ 、 全 陸 地 の 16%か ら 7% に な って し ま っ て い る 。 森 林は 再 生 可 能 な 資 源 で あ る の で 、 森 林 が 成 長 す る 範 囲 内 で 木 材 資 源 な ど に 活 用 す る 分 に は 問 題 な い が 、 成 長 の 速 度 を 超 え た 伐 採 を す る と 成 長 が 追 い つ か な く な る(足 立 ,2004)。 森 林 破 壊 の 原 因 と し て 代 表 的 な も の に 、 焼 畑 移 動 の 耕 作 、 過 度 の 薪 炭 材 採 取 、 不 適 切 な 商 業 伐 採 、 乱 開 発 、 過 放 牧 が あ る ( 児 島,2000)。 商 業 伐 採 は 、 ベ ニ ヤ 板 、 紙 パ ル プ と い っ た 一 時 的 に し か 使 わ れ な い も の を 安 く 大 量 に 作 る た め に 、 皆 伐 と よ ば れ る 方 法 で ま と め て 伐 採 す る も の で あ る 。 こ の 商 業 伐 採 を 無 計 画 に 行 う と 、 次 の 世 代 の 樹 木 は 育 た な く な り 、 結 果 的 に 浅 い 表 土 が 流 出 し 、 植 林 す ら で き な い 裸 地 状 態 に な っ て し ま う 。 一 方 、 乱 開 発 と は 、 プ ラ ン テ ー シ ョ ン 開 発 や 工 場 宅 地 の 造 成 の た め に 森 林 伐 採 を 行 い 、 森 林 に 火 を 放 つ と い う も の で あ る 。 こ れ ら は 大 き な 問 題 と な っ て お り 、 先 進 諸 国 は 「 持 続 可 能 な 植 林 」 と 称 し て 植 林 を 行 っ て い る も の の 、 一 方 で 生 産 効 率 を あ げ る た め に 、 成 長 の 早 い 樹 木 の み に 限 定 し て 育 て た も の を 輸 入 す る と い う 方 法 が 用 い ら れ て い る た め 、 結 果 的 に も と も と そ こ に あ っ た 種 と 遺 伝 子 の 多 様 性 を 破 壊 す る 結 果 と な っ て し ま う ( 足 立,2004)。

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こ の よ う な 森 林 破 壊 が 進 む 中 で 、 森 林 保 全 に 取 り 組 ん で い る 国 も 多 い 。 世 界 の 森 林 の う ち 、 公 式 的 に 保 護 さ れ て い る の は 5%以 下 に す ぎ な い が 、 現 在 ほ と ん ど の 国 で は 森 林 管 理 に 注 目 し て い る 。1992 年 の 地 球 サ ミ ッ トで は 、森 林 の 経 営 、保 全 、持 続 可 能 な 開 発 に 貢 献 し 、 森 林 の 多 様 か つ 補 完 的 な 機 能 の 保 持 と 利 用 を 行 う た め の 原 則 を う た っ た 「 森 林 原 則 声 明 」 が 合 意 さ れ た 。 ( 6 ) 酸 性 雨 一 般 的 な 酸 性 雨 と は 、 工 場 や 自 動 車 か ら 排 出 さ れ る 硫 黄 酸 化 物 や 窒 素 酸 化 物 が 大 気 中 に 移 流 し 拡 散 す る 途 中 で 酸 化 が 起 こ り 、 雨 水 に 取 り 込 ま れ 酸 性 を 示 す 雨 の こ と を い う ( 小 川,1995)。 酸 性 雨 の メ カ ニ ズ ム は 、 化 石 燃 料 の 燃 焼 に よ り 上 空 に 排 出 さ れ た 二 酸 化 硫 黄 が 水 と 反 応 し て 硫 酸 を 生 成 し 、 同 様 に 、 窒 素 酸 化 物 か ら 生 成 し た 硝 酸 が そ の 後 雨 や 雪 に な り 地 上 に 降 っ て く る も の で 、 通 常 の 雨 (PH5.6) よ り も 酸 性 度 が 強 い 。 気 流 に 乗 っ て 長 距 離 輸 送 さ れ 、 発 生 源 か ら 500∼1000k m も は なれ た 地 点 で 観 測 さ れ るこ と が あ る 。 酸 性 雨 の 問 題 は 、 す べ て の 環 境 問 題 の 相 互 関 連 性 を 示 す 一 例 と な る も の で あ る ( 足 立,2004)。 す な わ ち 、 廃 棄 物 問 題 、 大 気 汚 染 、 森 林 や 土 地 利 用 の 問 題 、 水 質 汚 染 な ど 、 様 々 な 環 境 問 題 が 相 互 に 関 連 し 合 っ て い る の で あ る 。 酸 性 雨 の 代 表 的 な 被 害 と し て 、 植 物 の 代 謝 が 下 が り 樹 木 の 成 長 が 阻 害 さ れ る 、 湖 沼 が 酸 性 に な り 魚 類 の 成 育 が 脅 か さ れ る 、 大 理 石 や 金 属 で で き た 建 造 物 な ど が 腐 食 す る 、酸 性 雨 に 触 れ る こ と に よ る 人 体 へ の 影 響 な ど が 指 摘 さ れ て い る 。 1 ‐ 4 . エ ネ ル ギ ー 問 題 現 在 、 世 界 の エ ネ ル ギ ー 使 用 の 大 部 分 は 持 続 可 能 な も の で は な く 、 化 石 燃 料 の よ う な 有 限 で 持 続 不 可 能 な エ ネ ル ギ ー に 大 き く 依 存 し て い る 。 そ し て そ の 使 用 が 環 境 汚 染 を も た ら し 、 地 球 温 暖 化 ・ 大 気 汚 染 の 原 因 と な っ て い る 。 こ こ で は 、 エ ネ ル ギ ー の 使 用 や そ の 問 題 点 、 環 境 問 題 の 原 因 に つ い て 取 り 上 げ る 。 ( 1 ) 化 石 燃 料 化 石 燃 料 と は 、太 古 の 動 植 物 が 何 ら か の 作 用 を 受 け て 地 中 で 生 成 し た 燃 料 の こ と を い い 、 主 な も の と し て 、石 油 、石 炭 、天 然 ガ ス が あ げ ら れ る( 小 佐 古,1996)。フ レ イ ヴ ィ ン(2005) に よ れ ば 、 化 石 燃 料 の 使 用 は37 億 6000 万 トン に 達 し 、 世 界 の エ ネル ギ ー 市 場 は 化 石 燃 料 中 心 と な っ て い る 。 原 因 と し て は 、 ① 世 界 経 済 の 飛 躍 的 回 復 や 、 ② 途 上 諸 国 の 大 部 分 が 石 油 に 依 存 し た 経 済 発 展 の 段 階 へ 移 行 し た こ と な ど が あ げ ら れ る 。 使 用 量 の 多 い 国 の 代 表 例 と し て ア メ リ カ 、 中 国 が あ げ ら れ る 。 し か し 、 化 石 燃 料 の 燃 焼 で 生 じ た 硫 黄 酸 化 物 や 窒 素 酸 化 物 か ら 生 成 し た 硝 酸 が 酸 性 雨 、 そ し て 大 気 汚 染 な ど の 原 因 と な る 。 さ ら に 二 酸 化 炭 素 の 放 出 が 地 球 温 暖 化 の 原 因 と も な っ て い る 。 環 境 問 題 の 観 点 か ら 、 現 在 で は 化 石 燃 料 か ら の エ ネ ル ギ ー 転 換 の 必 要 性 、 例 え ば 省 エ ネ ル ギ ー や エ ネ ル ギ ー 効 率 向 上 な ど の 既 存 エ ネ ル ギ ー の 有 効 活 用 や 、 太 陽 光 ・ 風 力 な ど 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー へ の 転 換 が 求 め ら れ て い る ( 足 立,2004)。 ( 2 ) 原 子 力 発 電

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原 子 力 と は 、 原 子 ( 正 確 に は 原 子 核 ) が 持 っ て い る エ ネ ル ギ ー を 指 す 。 ウ ラ ン の よ う な 原 子 の 原 子 核 に 中 性 子 が あ た る と 、 そ の 原 子 核 は2 つ に 分 裂 し 、 その 際 に エ ネ ル ギ ー が 発 生 す る 。 こ の エ ネ ル ギ ー を 利 用 し て 水 蒸 気 を 生 成 し 、 水 蒸 気 を 羽 車 に あ て て 回 す こ と に よ り 、 羽 車 に 連 結 し て い る 発 電 機 で 電 気 を 作 る 。 こ れ が 原 子 の エ ネ ル ギ ー を 利 用 し た 原 子 力 発 電 で あ る 。 原 子 力 発 電 で 主 に 使 用 す る 物 質 は ウ ラ ン で 、1 グ ラ ムの ウ ラ ン の す べ て の 原 子 核 が 分 裂 す る と 、 発 生 す る エ ネ ル ギ ー は 石 油 約 2,000ℓ、 石 炭 で は 約 3,000kg を 燃 や し た 際 に 出 る エ ネ ル ギ ー と 同 量 で あ る ( 原 子 力 広 報 ウ ェ ブ ペ ー ジ よ り )。 原 子 力 発 電 の 利 用 は 、 日 本 を は じ め と し て イ ン ド 、 中 国 、 ア メ リ カ 、 カ ナ ダ 、 フ ラ ン ス な ど 多 く の 国 に 広 が っ て お り 、2003∼2004 年に か け て の 既 設 の 原 子力 発 電 所 の 総 発 電 量 は 3 億 5800 万 ∼3 億 6600 万 kw に 増 加 し て い る。今 後 も エ ネ ル ギ ー 需要 の 増 加 に 対 し て 大 き な 役 割 を 果 た す と 考 え ら れ て い る が 、1986 年に ソ ビ エ ト 連 邦 チ ェ ルノ ブ イ リ で 発 生 し た 原 子 炉 事 故 以 来 、 安 全 性 の 問 題 点 が 常 に 指 摘 さ れ て い る 。 ま た 、 放 射 性 廃 棄 物 の 処 理 、 使 用 済 み 核 燃 料 の 処 理 な ど も 大 き な 問 題 と な っ て い る 。 ( 3 ) 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー と は 、 自 然 環 境 の 中 で 繰 り 返 し 起 こ る 現 象 の 中 か ら 取 り 出 す エ ネ ル ギ ー の 総 称 で あ る 。 太 陽 光 ・ 太 陽 熱 、 水 力 、 風 力 、 バ イ オ マ ス 、 地 熱 、 波 力 、 温 度 差 な ど を 利 用 し た 自 然 エ ネ ル ギ ー と 、 廃 棄 物 の 焼 却 熱 利 用 ・ 発 電 な ど の リ サ イ ク ル エ ネ ル ギ ー が そ の 例 で あ る( 足 立,2004)。再 生 可 能 エ ネ ル ギー は 化 石 燃 料 や 原 子 力エ ネ ル ギ ー と は 違 い 、 環 境 へ の 負 荷 が 小 さ い が 、 化 石 燃 料 よ り も コ ス ト 高 く 、 人 類 に 必 要 な エ ネ ル ギ ー を 全 て 供 給 す る こ と は 現 状 で は 困 難 で あ る 。 バ イ オ マ ス 燃 料 は 、 生 き た 植 物 な ど の 生 物 体 が 酸 素 と 共 に 生 産 す る 有 機 化 合 物 を 利 用 す る も の で あ り 、 利 用 法 と し て 直 接 燃 焼 ・ 熱 分 解 ・ 部 分 酸 化 に よ る ガ ス 化 、 微 生 物 を 利 用 し た 醗 酵 に よ る メ タ ン 、 エ タ ノ ー ル 化 、 直 接 液 化 な ど が あ る ( 小 佐 古,1996)。 近 年 で は サ ト ウ キ ビ 繊 維 や 稲 わ ら を 糖 化 ・ 醗 酵 さ せ 、 ア ル コ ー ル を 製 造 し 燃 料 と し て 利 用 す る と い う も の も あ る 。 バ イ オ マ ス 燃 料 は 、 原 料 と な る 植 物 自 体 が す で に 二 酸 化 炭 素 を 吸 収 し て い る こ と か ら 、製 造 段 階 や 燃 や し た と き に 排 出 さ れ る 二 酸 化 炭 素 は 理 論 的 に は ゼ ロ で あ る 。ま た 、 太 陽 と 水 が あ れ ば 育 成 可 能 な 植 物 は 、 枯 渇 が 心 配 さ れ て い る 化 石 系 原 料 に 対 し て 、 持 続 的 利 用 可 能 な 原 料 と し て 位 置 づ け ら れ て い る ( 川 名,2005)。 1 ‐ 5 . 地 球 環 境 問 題 へ の 国 際 的 な 取 り 組 み 地 球 環 境 問 題 の 特 徴 と し て 、 誰 も が 加 害 者 で あ り 、 か つ 誰 も が 被 害 者 で あ る と い う 対 称 的 な 構 造 が あ り な が ら 、 原 因 の 影 響 の 程 度 と い う 点 に お い て 地 域 や 国 ご と に 対 称 性 が 大 き く 歪 む 点 が あ げ ら れ る 。 つ ま り 、 国 ご と の 利 害 が 衝 突 す る 場 合 が 多 い の で あ る 。 こ れ が 、 地 球 環 境 問 題 に 対 す る 国 際 的 な 取 り 組 み の 難 し さ の 原 因 と な っ て い る 。 し か し 、 地 球 環 境 問 題 に は 国 境 が な い と い う 前 提 に 立 て ば 、 そ の 対 策 に は 全 て の 国 の 協 力 が 不 可 欠 で あ り 、 国 際 的 な 合 意 と 協 調 が な け れ ば 解 決 は 考 え ら れ な い ( 足 立,2004)。 こ こ で は 、 地 球 環 境 問 題 に 対 し て の 国 際 的 な 取 り 組 み を 紹 介 す る 。 表 1 に 地 球 環 境 問 題 に 関 す る 主 要 な 国 際 会 議 の 一 覧 、 表 2 に 地 球 環 境 問 題 に 対 応 し た 国 際 条 約 の 一 覧 を 示 す 。

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表 1 . 地 球 環 境 問 題 に 関 す る 主 要 な 国 際 会 議 !"#$% & ' ( ) * + , - . / 0 1 2 3 4 5 6 / 7 8 9 : ; < =>?@ABCDEFGHI/J9K;LMNOPQR&'STU*+VWXYLZ[\]^_`aUC,-b = ! c > ( ) * + d e H f g = $ c & ' * + h i . j k l m < n o !""$% & ' * + p q , - . r s t u 1 0 6 v w x 4 < =&'()*+,-$yz%I{|TUMNOPQb =}~•&?€!yy•‚ƒC„…I†‡ˆ!‰yŠ&C‹ŒR&•Ž•R•‘Rk’“D”R$•(‚ƒA–—b = ˜ c ™ * + S p q L • š › r s d e œ C f g = • c ™ ž x 8 ; Ÿ • ˜ œ C f g = c ™ ¡ ¢ £ ¤ ¥ ¦ œ C f g =§c¨©ª«¬\-®¯R°±²³´®¯Cµ•M¶ $yy$% · ¸ ¹ º D p q L • š › } ~ „ … , - . » ¼ ½ / v 4 ¾ t u 1 0 6 ¿ ž À r Š < =rstu10?€!y%ÁLÂQ›ÃÁC,-ÄRÅ•(‚ƒA–—b = ˜ c ™ » ¼ ½ / v 4 ¾ t u 1 0 d e œ = • c ™ Æ Ç h i œ = c ™ ¯ È É Ê œ =C ËAÌÍDÎÏ^ARÐÑ-ÒÊCpÓ_)LÔÕÖb ( 環 境 プ レ イ ヤ ー ズ ・ ハ ン ド ブ ッ ク2005 よ り 作 成 ) 表 2 . 地 球 環 境 問 題 に 対 応 し た 国 際 条 約 !"#$% &'()*+,-./0012345 6789:./00;234<1==>2?@5 ABCDEFG ABCDEHIJKLMNOPC,-./0Q>2345 ABCDRFGLMSTJKLMUCVWAPX89:./0Q;2345 YZ%[ST \P]X,-.YZ^_SE`ab)cdeEfgEhiJKLM\P]X,-5./0012?@5 jSklmEno pqrPX,-.sJtuEjv!wxyz{|J}~•€!JKLM,-5./0;>2?@5 •‚CVC,-.ƒ„E…e†E‡Mˆj)‰SEŠEz{‹ŒJKLM,-./0;>2?@5 •C,-.b)m)SEHIJKLM,-5./0QŽ2?@5 jSklm,-.jSEklmJKLM,-5./00Ž2?@5 •z•‘’u“HI,-.”z<AP•VpW–<—zcd˜‚–™šzwE›œJ•ž5 Ÿ no Ÿ ¡¢£¤./0012345 ¥¦% ¥¦%§f,-./00™2345 ¨©ª« ˜C¬C,-.^_SeE-ESE®_J¯M¨©ª«E°±JKLM,-5./0;>2?@5 ²X³PX;Ž´;Q,-.¨©ª«°±,-5./0;Q2345 µ¶·¸,-.¹J¯Mª«JKºM»¼<§½cd¾¿JKLMz{,-./00=2345 zÀ¨©,-./00™2?@5 Ám ÃÄÅ`aÆ&ª«,-.Ç·Èɶ,-5./0QŽ2?@5 ( 環 境 プ レ イ ヤ ー ズ ・ ハ ン ド ブ ッ ク2005 よ り 作 成 ) ( 1 ) 人 間 環 境 宣 言 1960 年 代 後 半 は 、世界 の 先 進 国 で さ ま ざ ま な 環 境汚 染 が 問 題 に なっ た 時 代 で あ る 。日 本 に お い て も 、 人 間 活 動 の 汚 染 の 影 響 は 一 国 だ け の 取 り 組 み だ け で は 解 消 で き な い も の に な っ て い た 。そ の よ う な 状 況 の 中 で 、1972 年 にス ウ ェ ー デ ン の ス ト ック ホ ル ム で 開 催 さ れ た

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国 連 人 間 環 境 会 議 は 、 国 連 の 場 で 環 境 問 題 全 般 に つ い て 取 り 上 げ る 最 初 の 会 議 と な っ た 。 こ の 会 議 の 成 果 と し て 人 間 環 境 宣 言( ス ト ッ ク ホ ル ム 宣 言 )が 採 択 さ れ 、「 か け が え の な い 地 球 」を 守 る た め の 行 動 計 画 が 決 定 さ れ た 。ま た 、こ れ を 機 に 国 連 環 境 計 画 も 設 立 さ れ た 。 人 間 環 境 宣 言 で は26 項 目 の 原 則 が 掲 げ ら れて い る 。 ( 2 ) 環 境 と 発 展 に 関 す る 世 界 委 員 会 1987 年 、 国 連の 「 環 境 と 発 展 に 関 す る 世 界 委員 会 ( ブ ル ン ト ラ ント 委 員 会 )」 は 「 我 ら の 共 有 の 未 来 」 と い う 報 告 書 を 発 行 し 、 こ の 中 で 「 持 続 可 能 な 発 展 」 と い う 言 葉 を 「 将 来 世 代 が 自 ら の ニ ー ズ を 充 足 す る 能 力 を 損 な う こ と な く 、 現 代 世 代 の ニ ー ズ を 満 た す よ う な 発 展 」 と 定 義 し た 。 以 後 、 こ の 概 念 は 環 境 に 関 す る 国 際 的 な 共 通 概 念 と し て さ か ん に 使 わ れ る よ う に な っ た 。 こ の 言 葉 は 、 現 代 世 代 だ け で な く 、 将 来 世 代 を 考 慮 し て い る と い う 点 に 意 味 合 い が あ る が 、 そ の 背 景 と し て 、 現 在 の 生 活 を 守 る た め に 地 球 環 境 が 持 続 可 能 で あ る こ と を 願 う 先 進 国 と 、 あ く ま で も 経 済 発 展 や 開 発 を 願 う 途 上 国 の 、 両 者 の 妥 協 が 「 持 続 可 能 な 発 展 」 と い う 言 葉 の 陰 に 潜 ん で い る と も 言 わ れ て い る 。 ( 3 ) 国 連 環 境 開 発 会 議 1992 年 に ブ ラ ジ ル ・ リ オ デ ジ ャ ネ イ ロ で 国 連 環 境 開 発 会 議 ( 地 球 サ ミ ッ ト 、 UNCED) が 開 催 さ れ 、世 界180 カ 国 の 代 表 、国 際 機 関 、企 業 、NGO な ど 2 万 人 以 上 が 参 加 した 。こ の 会 議 で も 、 先 進 国 と 途 上 国 の 利 害 は 対 立 し た が 、 深 刻 化 す る 地 球 環 境 の 現 状 を 前 に 世 界 中 の 関 心 は 高 く 、 い く つ か の 進 展 も 見 ら れ た 。 ま ず 、「 環 境 と 発 展 に 関 す る リ オ 宣 言 」が 採 択 さ れ た 。こ の な か で 、先 進 国 と 途 上 国 に は 「 共 通 の 、 し か し 差 異 の あ る 責 任 」 が あ る と し 、 こ れ ま で 地 球 環 境 に か け て き た 負 荷 を 考 え て 先 進 国 に よ り 重 い 責 任 が あ る と し た 。 ま た 、 深 刻 あ る い は 不 可 逆 的 な 被 害 の 恐 れ が あ る 場 合 に は 、 そ の 因 果 関 係 が 証 明 さ れ な く て も 環 境 の 安 全 性 を 優 先 す る 「 予 防 原 則 」 も 含 め ら れ た 。 こ の 2 つ を ま と め て 「 リ オ の 二 大 原 則 」 と い う 。 さ ら に 、 持 続 可 能 な 発 展 の た め に 、各 国 及 び 各 国 際 機 関 が 実 行 す べ き 具 体 的 行 動 計 画 と し て「 ア ジ ェ ン ダ21」も採 択 さ れ た 。 そ し て 、 よ り 個 別 の 問 題 へ の 対 策 と し て 「 森 林 原 則 声 明 」 が 合 意 さ れ 、 気 候 変 動 枠 組 み 条 約 や 生 物 多 様 性 条 約 の 署 名 が 開 始 さ れ た 。 ( 4 ) 京 都 議 定 書 地 球 温 暖 化 を 防 止 す る た め の 国 際 的 な 取 組 み と し て 、1997 年 の 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 3 回 締 約 国 会 議(cop3、京 都 会 議 )に お いて 京 都 議 定 書 が 署 名 さ れ た 。こ れ は 2008∼2012 年 の 第 一 約 束 期 間 に 先 進 国 全 体 で 少 な く と も 5%の 温 室 効 果 ガ ス を 削 減 す る も の で あ る 。 こ こ で い う 温 室 効 果 ガ ス と は 、 二 酸 化 炭 素 、 メ タ ン 、 亜 酸 化 窒 素 、3 種 の 代 替 フ ロ ン ( HFC、 PFC、SF6) の 6 種 類 で 、「 共 通 だ が 差 異 の ある 責 任 」 の 原 則 に 基 づき 、 削 減 義 務 は 国 ご と に 異 な っ て い る 。 先 進 国 は 削 減 す る 必 要 は あ る が 、 途 上 国 に は 削 減 義 務 が な い 。 ア メ リ カ は こ れ に 意 義 を 唱 え 、 ブ ッ シ ュ 政 権 に な っ て か ら は 京 都 議 定 書 か ら 離 脱 す る こ と を 宣 言 し た 。 ロ シ ア も 経 済 的 な メ リ ッ ト が 小 さ い こ と を 理 由 に 批 准 を 保 留 し た た め 発 効 が 遅 れ た が 、2004 年 に ロ シ アが 批 准 し た こ と に よ り 2005 年 2 月 に 発 効 し た 。

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京 都 議 定 書 に は 、 京 都 メ カ ニ ズ ム と い う 温 室 効 果 ガ ス 削 減 を ス ム ー ズ に 進 め る た め の 仕 組 み が あ る 。 こ れ は 先 進 国 間 で 排 出 割 当 量 を 取 引 で き 、 市 場 原 理 を 用 い て 効 果 的 に 温 室 効 果 ガ ス 削 減 を 狙 っ た「 排 出 権 取 引(ET)」、先 進 国 間 の 共 同 プ ロ ジ ェク ト で 削 減 し た 排 出 量 を 移 転 ・ 獲 得 で き る 「 共 同 実 施 (JI)」、 先 進 国 が 途 上 国 と 共 同 で 削 減 し た 排 出 量 を 移 転 ・ 獲 得 で き る ク リ ー ン 開 発 メ カ ニ ズ ム(CDM)の 3 つ か ら な る も の であ る 。排 出 権 取 引 と 共 同 実 施 、 ク リ ー ン 開 発 メ カ ニ ズ ム を 組 み 合 わ せ る こ と で 、 低 コ ス ト で 温 室 効 果 ガ ス を 削 減 で き る 国 が 排 出 権 を 獲 得 す る こ と が で き る の で あ る 。 1 ‐ 6 . ア ジ ア 地 域 の 環 境 問 題 の 現 状 ( 1 ) 森 林 伐 採 ス ケ ー ブ ン ス (2004) に よ る と 、 森 林 伐 採 の原 因 と し て ア ジ ア 各 国に 共 通 す る の は 、 複 数 の 要 因 が 複 合 的 に 作 用 し て い る こ と で あ る 。 利 益 の あ が る 単 一 樹 種 の 産 業 植 林 地 の 造 成 と 特 定 樹 種 の 過 度 の 択 伐 、 イ ン フ ラ 整 備 、 移 住 。 不 適 切 な 管 理 計 画 な ど が 森 林 消 失 の 主 な 要 因 と な っ て い る 。 1995 年 に 国 連 の「 持 続 可 能 な 開 発 委 員会 」に よ り「 森 林 に 関 す る政 府 間 パ ネ ル 」が 設 立 さ れ 、 そ の な か で NGO の 参 加 に よ り 森 林 減少 の 背 景 原 因 を 解 明 しよ う と い う 取 り 組 み が 展 開 さ れ た 。1999 年 1 月 に は コ ス タ リ カ で 世 界 会 合が 開 催 さ れ、背 景 原 因 の 特 定 と 解 決 策 を 探 る 議 論 が 行 わ れ た 。 コ ス タ リ カ 世 界 会 合 の 議 論 で は 、 経 済 的 背 景 原 因 と し て ① 自 由 貿 易 、 ② 債 務 危 機 、 政 治 的 ・ 制 度 的 背 景 原 因 と し て ③ 土 地 保 有 権 、 文 化 的 背 景 原 因 と し て ④ 森 林 の 文 化 的 価 値 の 軽 視 、 の 4 つ の 主 要 な 原 因 が あ げ ら れ て い る 。 ( 2 ) 水 資 源 ア ジ ア の 水 資 源 の 絶 対 量 は 13,500 ㎦ /年 で あり 、 世 界 の 淡 水 資 源の 32% を 占 め 世 界 最 大 で あ る と い わ れ て い る 。し か し 、一 人 当 た り に 換 算 し た 場 合 、世 界 人 口 の 約60% を 擁 す る こ の 地 域 の 利 用 可 能 な 水 の 量 は 4,000 ㎥ /年/人 で あ り 、世 界 で 最 も 少な い 。ア ジ ア の 水 資 源 を 考 え る 際 に 、 国 に よ っ て 使 え る 水 使 用 量 に ば ら つ き が あ る こ と を 考 え な け れ ば な ら な い ( 片 岡,2006)。 東 南 ア ジ ア は 他 の 地 域 に 比 べ て 水 の 利 用 可 能 量 が 多 く 、 南 ア ジ ア は 最 も 利 用 可 能 量 が 少 な い 。 ま た 、 中 国 で は 水 資 源 は 多 い が 、 一 人 当 た り の 利 用 可 能 量 が 非 常 に 少 な く 水 不 足 と い え る 。 さ ら に 片 岡 (2006) に よ る と 、 水 の 需 要 は人 口 増 加 、 経 済 拡 大 に伴 い 増 加 し て い る 。 ア ジ ア 地 域 で は 農 業 ・ 家 庭 用 水 の 供 給 量 の 増 加 と 関 連 し て 農 業 用 水 の 確 保 が 課 題 に な っ て き て い る 。 ま た 、 様 々 な 水 利 用 者 の 間 で 水 資 源 を め ぐ る 対 立 が 激 化 し て い る と い わ れ 、 さ ら に 水 資 源 の 過 度 の 利 用 と 不 適 切 な 開 発 は 、 深 刻 な 環 境 悪 化 を も た ら す 可 能 性 が あ る 。 水 質 汚 染 は 、 ア ジ ア 全 体 の 最 も 深 刻 な 環 境 問 題 の ひ と つ で あ る 。 ア ジ ア の 河 川 に お け る 生 物 学 的 酸 素 要 求 量(BOD)は 世 界 平 均 の 1.4 倍 、 河 川 の 浮 遊 物 質 量は 、 世 界 平 均 の 4 倍 で あ る (UNE P, 1994)。 こ の よ う な デ ー タ が 出 る 原 因 と し て 、 工 業 化 ・ 都 市 化 に よ る 水 の 需 要 が 高 ま っ た こ と が あ げ ら れ る 。 工 業 化 ・ 都 市 化 に 伴 い 、 生 活 排 水 ・ 工 業 排 水 が 増 加 し て い る 。 工 業 排 水 に よ る 汚 染 を み る と 、 ア ジ ア 地 域 に は 排 水 処 理 施 設 が 整 備 さ れ て い な い 地

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域 が 多 数 あ り 、 工 場 ・ 家 庭 か ら の 排 水 が 垂 れ 流 し 状 態 に な っ て い る 。 そ の た め に 不 衛 生 な 水 を 摂 取 す る こ と で 生 物 に 悪 影 響 が 生 じ 、 水 環 境 の 破 壊 に つ な が っ て い く の で あ る 。 例 と し て 、 イ ン ド の ガ ン ジ ス 川 に 生 息 す る カ ワ イ ル カ の 急 激 な 減 少 や 、 中 国 で 都 市 排 水 が 原 因 で 河 川 ・ 湖 の ほ と ん ど が 汚 染 し て い る こ と な ど が あ げ ら れ る ( 野 田 ・ 知 足,2004)。 生 活 排 水 に よ る 汚 染 に 関 し て は 、 中 国 を は じ め と し て ア ジ ア に お け る 都 市 へ の 人 口 集 中 が 原 因 と な っ て 生 活 排 水 の 量 が 増 大 し て い る 。 そ し て 、 そ れ ら の 多 く が 未 処 理 の ま ま 排 出 さ れ て い る 。 下 水 道 や 処 理 場 の 建 設 が 主 要 な 対 策 と し て と ら れ て い る が 、 資 金 不 足 な ど か ら 下 水 道 の 整 備 率 は 他 の ど の 地 域 よ り も 低 い 。 ま た 、 下 水 設 備 が 整 っ て い て も 、 処 理 施 設 の 老 朽 化 ・ 劣 化 が 進 行 し 適 切 な 機 能 を 果 た し て い な い 場 合 が 多 い(野 田 ・ 知 足 ,2004)。 ( 3 ) 都 市 管 理 ダ カ ー ル (2006) に よ る と 都 市 は 社 会 の 進 化と 発 展 に 重 要 な 役 割 を担 い 、 技 術 革 新 、 経 済 成 長 、 社 会 変 化 、 政 治 、 文 化 の 中 心 と し て の 機 能 を 果 た し て い る 。 ま た 、 さ ま ざ ま な サ ー ビ ス に 対 す る 需 要 が 集 中 し 、 雇 用 を 生 み 出 す 場 所 で も あ る 。 都 市 と 近 隣 地 域 と の 間 で 賃 金 格 差 や 雇 用 機 会 の 不 均 等 が 広 が る と 、 都 市 へ の 人 口 移 動 が お こ り 、 人 口 集 中 を き っ か け に 都 市 化 が 加 速 す る 。 ア ジ ア の 都 市 化 の 特 徴 と し て あ げ ら れ る の は 、過 去50 年 間 、他 の地 域 と の 比 較 で も 類 を 見 な い ほ ど の 速 さ と 規 模 で 進 行 し て い る こ と で あ る 。 そ し て 、 都 市 化 率 に ば ら つ き が あ る こ と で あ る 。 都 市 化 率 は 東 ア ジ ア が 最 も 高 く 、 次 い で 東 南 ア ジ ア 、 南 ア ジ ア の 順 に な っ て い る 。 ア ジ ア で は 、 都 市 化 が 急 速 に 進 ん だ 結 果 、 大 都 市 圏 の 拡 大 、 オ フ ィ ス 街 の 集 中 、 都 市 化 の ス プ ロ ー ル 化 と い っ た 現 象 が み ら れ る よ う に な っ た 。 そ の 結 果 、 排 水 量 の 増 加 、 車 社 会 の 急 激 な 進 展 、 廃 棄 物 エ ネ ル ギ ー 使 用 量 増 加 が 生 じ る よ う に な り 、 都 市 の イ ン フ ラ 不 足 が 深 刻 化 し て き て い る ( ダ カ ー ル,2006)。 都 市 の 環 境 問 題 の 例 と し て 、 大 気 汚 染 と 水 質 汚 染 が あ る 。 ま ず 、 大 気 汚 染 は 新 興 産 業 の 発 展 、 自 動 車 、 建 設 事 業 が 要 因 と し て 起 こ る 。 特 に 自 動 車 な ど の 交 通 部 門 は 、 ア ジ ア 都 市 に お け る 大 気 汚 染 の 主 要 な 要 因 と な っ て い る(浅 妻 ,2006)。 ( 4 ) 気 候 変 動 気 候 変 動 の 現 状 と し て 、 ア ジ ア 地 域 で は 干 ば つ ・ 洪 水 ・ サ イ ク ロ ン ・ 熱 波 な ど の 影 響 に 直 面 し て い る 。 さ ら に 島 国 ・ 低 地 に あ る 沿 岸 諸 国 の 生 態 系 は 、 海 面 水 位 の 上 昇 で 危 機 に 陥 っ て い る 。 ア ジ ア 地 域 は 国 に よ り 、 人 口 ・ 規 模 ・ 標 高 ・ 気 候 ・ 経 済 発 展 な ど が 極 め て 多 様 で あ り 、 気 候 変 動 の 影 響 も 国 ・ 地 域 に よ っ て 様 々 で あ る 。 将 来 の 気 候 変 動 に よ り 、 例 え ば 農 作 物 の 生 育 期 の 変 動 に よ る 混 乱 か ら 生 じ る 食 糧 不 安 、 モ ン ス ー ン の 形 態 変 化 に よ る 水 不 足 、 熱 帯 性 疾 患 の 急 速 な 蔓 延 に よ る 健 康 障 害 な ど が 予 想 さ れ る 。こ の よ う な 気 候 変 動 の 原 因 に つ い て は 、過 去 50 年 間 に 観 察 さ れ た 気 温・降水 量 の 変 化 の 大 部 分 が 、 人 間 が 排 出 し た 大 気 中 の 温 室 効 果 ガ ス の 集 積 が 原 因 と さ れ て い る 。 こ の こ と か ら 、ア ジ ア の 政 策 担 当 者 は 開 発 に お け る 気 候 変 動 リ ス ク を 無 視 し て い る 余 裕 は な く 、 ア ジ ア 全 体 で 適 切 な 気 候 変 動 対 策 を 策 定 、実 施 す る こ と が 急 務 と な っ て い る 。( ス リ ニ ヴ ァ サ ン ,2006)

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2 . シ ン ガ ポ ー ル の 環 境 政 策 2 ‐ 1 . シ ン ガ ポ ー ル の 概 要 ( 1 ) シ ン ガ ポ ー ル の 特 色 シ ン ガ ポ ー ル 共 和 国 は 、マ レ ー 半 島 の 南 端 に あ る シ ン ガ ポ ー ル 島 と 周 辺 の 60 以 上 の 島 々 か ら な っ て い る 。 国 土 面 積 は 699km2 で 、 琵 琶 湖 ほ ど の 大 き さ で あ り 、 人 口 は お よ そ 413 万 人 ほ ど で あ る 。 民 族 構 成 は 、 中 華 系 76.7% 、 マ レ ー 系 13.9% 、 イン ド 系 7.9% 、 そ の 他 1.5% と な っ て い る 。シ ン ガ ポ ー ル の国 語 は 、マ レ ー 語 と 定 め ら れ てい る が 、公 用 語 と し て 中 国 語 、 マ レ ー 語 、 タ ミ ル 語 、 そ し て 英 語 が 使 用 さ れ て い る 。 特 に 英 語 は 、 ビ ジ ネ ス 面 で 必 要 不 可 欠 な も の で あ る た め 、 教 育 初 期 段 階 か ら 力 が 入 れ ら れ て い る 。 政 治 面 で は 独 立 以 来 、今 日 に 至 る ま で 人 民 行 動 党(PAP)が 圧 倒 的 多 数 を占 め 政 権 を 握 って い る 。2004 年 に は 、 そ れ ま で 首 相 を 務 め て い た ゴ ー・チ ェ ク ト ン 氏 か ら 初 代 首 相 リ ー ・ク ア ン ユ ー の 息 子 で あ る リ ー ・シ ェ ン ロ ン 氏 に 政 権 が 引 き 継 が れ た 。 ( 2 ) シ ン ガ ポ ー ル 共 和 国 の 歴 史 シ ン ガ ポ ー ル は 、東 イ ン ド 会 社 の イ ギ リ ス 人 ス タ ン フ ォ ー ド・ラ ッ フ ル ズ が1819 年に シ ン ガ ポ ー ル に 上 陸 し て 以 降 、 長 く イ ギ リ ス の 支 配 下 に あ っ た 。 途 中 、 日 本 軍 に 占 領 さ れ た 時 代 も あ っ た が 、1959 年 に 人 民 行 動 党(PAP)が 第 1 党 と な り 、 リ ー・ ク ア ン ユ ー が 首 相 の 座 に つ い た 。そ し て 1963 年 に は 、イ ギ リ ス より 自 治 権 を 獲 得 し 、シ ンガ ポ ー ル 自 治 州 と な っ た 。そ の あ と 、マ レ ー シ ア と 政 策 面 な ど で 対 立 し て い き 、マ レ ー シ ア 連 邦 を 脱 退 し 、1965 年 に 共 和 国 と し て 独 立 を 果 た し た 。 独 立 後 は 、 ア ジ ア で 二 番 目 に 先 進 国 の 仲 間 入 り を 果 た す な ど 順 調 な 発 展 を 続 け て き て お り 、一 人 当 た り のGDP は、フ ィ リ ピ ン や マ レ ー シ アな ど の 近 隣 諸 国 よ り も 大 き く 秀 で て お り 、2005 年 時 点 で は 2.6 万 ド ル と な って い る (シ ン ガ ポ ー ル 政 府, 2006)。最 近 で は 、 水 資 源 技 術 開 発 の促 進 、 国 民 意 識 の 強 化、 そ し て 外 交 に 関 し て は 石 油 価 格 高 騰 へ の 対 策 な ど が 重 要 視 さ れ て い る 。 ( 3 ) 観 光 政 策 シ ン ガ ポ ー ル の 発 展 の た め に は 、 他 国 と の 関 係 が 必 要 不 可 欠 で あ り 、 自 国 の イ ン フ ラ の 良 さ 、 環 境 へ の 配 慮 の 充 実 な ど を 売 り に し な が ら 、 外 資 企 業 の 進 出 や 、 観 光 客 の 呼 び 込 み な ど に 力 を 入 れ て い る 。例 え ば 、具 体 的 な 観 光 政 策 と し て 、1994 年 に「 ツ ーリ ズ ム・ア ン リ ミ テ ッ ド 」 が 企 図 さ れ 、 そ れ を 基 に 「 観 光 産 業 の 強 化 」 や 「 市 場 開 拓 」 な ど の 6 つ の テ ー マ を 掲 げ た 国 家 観 光 計 画 「 ツ ー リ ズ ム 21」 が 1996 年 に 発 足 さ れた 。 こ れ ら の 基 本 的 な 体 制 は 、 各 産 業 同 士 が お 互 い に 協 力 し た り 、 他 国 と の 交 通 の 整 備 を 行 う な ど し て 、 国 を 挙 げ て 観 光 産 業 に 取 り 組 も う と す る も の に な っ て い る 。 ま た 、シ ン ガ ポ ー ル 観 光 局(STB)は 、シ ン ガ ポー ル の 独 自 性 ア ピ ー ルを 目 的 と し た「 ユ ニ ー ク リ ー・シ ン ガ ポ ー ル キ ャ ン ペ ー ン 」を 開 始 し て い る 。具 体 例 と し て 、「 フ レ ン ズ・オ ブ ・ シ ン ガ ポ ー ル プ ロ グ ラ ム 」 が 挙 げ ら れ 、 国 民 の 海 外 の 友 人 な ど で あ れ ば 、 市 内 観 光 ツ ア ー の 参 加 費 が 無 料 に な る な ど の サ ー ビ ス が 受 け ら れ る も の で あ る 。 そ れ ら の 政 策 の 甲 斐 も あ

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っ て か2004 年 時 点 の来 訪 者 数 は 800 万 人 を 超 す こ と と な っ た(シ ン ガ ポ ー ル 観 光 局, 2004)。 ( 4 ) 近 隣 諸 国 な ど と の 対 外 政 策 シ ン ガ ポ ー ル の 外 交 政 策 は 、 周 辺 国 と の 政 治 ・ 経 済 的 安 定 を 図 る た め に ASEAN の 連 帯 を 保 ち な が ら 、WTO な どの 多 国 間 協 定 、二 国間 協 定 な ど に よ っ て 欧米 な ど と の 繋 が り も 持 た せ 、 大 国 と の 関 係 を 維 持 す る も の と な っ て い る 。 具 体 例 を 挙 げ る な ら ば 、 近 隣 諸 国 と の 関 係 で は 、 地 理 的 に 近 接 し て お り 、 特 別 な 重 要 性 の あ る マ レ ー シ ア 、 イ ン ド ネ シ ア と の 関 係 を 特 に 重 視 し て い る 。 国 境 が 接 す る 隣 国 マ レ ー シ ア と は 、 経 済 ・ 社 会 的 に 極 め て 緊 密 な 関 係 に あ る 。 最 近 の 状 況 と し て 、2004 年 にゴ ー チ ョ ク ト ン 上 級 相が マ レ ー シ ア を 訪 問 し 、 し ば ら く 中 断 し て い た 二 国 間 問 題(水 供 給 問 題 な ど )に 関 す る 協 議 が 再 開 さ れ る こ と と な っ た 。 そ し て 、 大 国 の 代 表 例 と し て は ア メ リ カ が あ り 、 貿 易 や 投 資 な ど 経 済 面 に お い て 極 め て 緊 密 な 関 係 で あ り 、貿 易 相 手 国 と し て 第2 位 と な っ て い る 。2004 年 に は 、米・シ ン ガ ポ ー ル 自 由 貿 易 協 定 が 発 効 さ れ た 。 ま た 「 米 ・ シ ン ガ ポ ー ル 戦 略 枠 組 み 協 定 」(2005)の よ う に 、 ア メ リ カ と の 軍 事 関 係 も 重 視 さ れ て い る 。 シ ン ガ ポ ー ル は 日 本 と も 関 係 が 深 く 、交 流 は 明 治 初 期 頃 か ら 始 ま っ て い る 。1970 年 以 降 は 高 度 経 済 成 長 を 遂 げ た 日 本 を 見 習 お う と の 意 識 が 高 ま る な ど し て 、2002 年に 日 本・シ ン ガ ポ ー ル 新 時 代 経 済 連 携 協 定 を 締 結 さ れ た 。ま た 、貿 易 相 手 国 と し て も 、2003 年 時 点 で 輸 出 入 総 額 が 、 国 別 で マ レ ー シ ア 、 ア メ リ カ に 次 ぐ 第 3 位 と な っ て お り 、 緊 密 な 関 係 に あ る と 言 え る 。 ( 5 ) シ ン ガ ポ ー ル 発 展 の 理 由 数 々 の 政 策 を 推 進 し た こ と に よ り 、 シ ン ガ ポ ー ル は マ レ ー シ ア か ら 独 立 後 、 経 済 成 長 を 続 け 、1996 年 に経 済 協 力 開 発 機 構 途 上 国 リ スト か ら 脱 退 し た こ と など に よ っ て 経 済 発 展 の 証 を 示 し た 。ち な み に 2007 年 の 経 済 成 長 率 は 5%程 度 と な る 見 込 み(06 年 10 月 時 点 )と な っ て い る 。 こ の よ う に シ ン ガ ポ ー ル が 都 市 型 の 環 境 開 発 を 効 果 的 に 実 現 で き た 理 由 と し て 、 日 本 環 境 会 議(2006)で は 、 ① 国 土 が 狭 い た め に 、 開 発 計 画 の 管 理 、 実 施 が 容 易 で あ っ た こ と 、 ② 人 口 が 少 な い た め 、 そ れ ら の 人 を 教 育 し て 専 門 的 な 人 材 と し て 育 成 出 来 た こ と 、 ③ 急 速 な 経 済 成 長 に よ る イ ン フ ラ 、 住 宅 建 設 な ど に 対 応 で き る 十 分 な 財 源 が あ っ た こ と 、 ④ 政 治 的 な 安 定 が 国 内 外 の 投 資 を 招 聘 し た こ と な ど が 挙 げ ら れ て い る 。 2 ‐ 2 . シ ン ガ ポ ー ル を 取 り 巻 く 環 境 問 題 と 対 策 ( 1 ) 環 境 問 題 に 関 す る 歴 史 A. マ レ ー シア か ら 独 立 ∼1990 年 前 半 ま で 田 村(2001)に よ れ ば 、20 世 紀 初 頭 の シ ン ガ ポ ール は 人 口 密 度 と ス ラム 悪 化 の 状 態 に あ り 、 世 界 の 都 市 の な か で 最 も 原 始 的 と 評 さ れ る ほ ど に 国 際 社 会 の 悪 評 を 買 っ て お り 、 シ ン ガ ポ ー ル 政 府 が 本 格 的 に 環 境 政 策 に 乗 り 出 し た の は 、1960 年 代 末 に 光化 学 ス モ ッ グ が 発 生 し 、 重 大 な 社 会 問 題 に な っ た と き か ら で あ っ た と 記 さ れ て い る 。 急 速 に 工 業 化 が 進 め ら れ た こ と が 、 光 化 学 ス モ ッ グ の 発 生 原 因 と な っ て い た 。 政 府 は 、 住 宅 と 主 な 大 気 汚 染 発 生 源 と 思

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わ れ る 工 場 地 と を 分 離 す る な ど の 土 地 区 画 整 理 を 行 う こ と で 解 決 を 図 ろ う と し た 。 ま た 、 シ ン ガ ポ ー ル 川 の 水 質 汚 濁 も 重 大 な 問 題 と な っ て い た 。 か ね て か ら シ ン ガ ポ ー ル は 、 貯 水 池 が 不 足 し て い た た め に 、 マ レ ー シ ア に 水 を 供 給 し て も ら う し か な か っ た 。 た だ で さ え 少 な い 水 資 源 が 汚 染 さ れ る こ と は 、 シ ン ガ ポ ー ル に と っ て 重 大 事 で あ っ た の だ 。 そ こ で 政 府 は 、 ま ず 保 健 衛 生 と 住 宅 供 給 の 問 題 解 決 を 最 重 要 課 題 と し て 取 り 組 ん だ 。 日 本 環 境 会 議(2006)に よ れ ば 、独 立 直 後 、リ ー・ク ア ン ユ ー 首 相 の 率い る 人 民 行 動 党 は 初 期 の 重 点 的 な 政 策 目 標 と し て 、ス ラ ム の 撲 滅 、HDB 住宅 の 供 給 、伝染 病 の 撲 滅 、下 水 処 理 な ど の 公 衆 衛 生 確 保 の 問 題 の 解 決 に 取 り 組 み 、 基 本 姿 勢 と し て 「 政 府 主 導 の 環 境 管 理 と 規 制 中 心 の 公 害 対 策 」 を 貫 い て お り 、 特 に 社 会 イ ン フ ラ の 充 実 に 重 点 を 置 い て い た 。 環 境 に 関 す る 機 関 と し て は 、1970 年 4 月 に 総 理府 の 直 属 機 関 と し て汚 染 防 止 課 を 設 置 し 、 大 気 汚 染 対 策 を 開 始 し た 。シ ン ガ ポ ー ル の 環 境 行 政 は 、1971 年 に「 大 気 汚 染 防 止 法 」、1972 年 に は 大 気 排 出 基 準 を 制 定 し 、 同 年 9 月 に 環境 省 を 設 立 し た 。1987 年 に は 、「 環 境 公 衆 衛 生 法 」 が 制 定 さ れ 、 公 害 と 公 衆 衛 生 関 連 の 事 項 を 規 定 し た 。 ち な み に 公 害 関 係 の 法 律 が 体 系 化 さ れ た の は 、「 環 境 汚 染 規 制 法 」(1999)が 制 定 さ れ て か ら で あ った 。こ の よ う な 積 極 的 な 政 府 主 導 型 環 境 対 策 の 背 景 と し て 日 本 環 境 会 議(2006)で は 、 独 立 後 の シ ン ガ ポ ー ル は 天 然 資 源 が 乏 し い に も 関 わ ら ず 人 口 が 多 く 、 そ の 上 、 短 期 間 で の 経 済 発 展 が 必 要 だ っ た と い う こ と が あ り 、「 狭 い 国 土 の 効 率 的 な 利 用 、国 民 の 職 場 と 住 宅 の 確 保 、社 会 的 安 定 と 経 済 的 安 定 を 図 る こ と 」 が 目 標 と さ れ て い た と 述 べ ら れ て い る 。 B. 1990 年 代 後半 ∼ 独 立 後 か ら 現 代 に 至 る ま で 、政 府 主 導 の も と に 政 策 が 実 施 さ れ て き た が 、1998 年 に お け る マ レ ー シ ア と の 間 の 水 供 給 問 題 が き っ か け で 、 環 境 行 政 と 政 策 に 大 き な 変 化 が 訪 れ た 。 今 ま で の 政 府 主 体 の 方 針 を 大 き く 変 更 し 、 住 民 参 加 、 国 民 へ の 環 境 教 育 と い っ た 新 た な 対 応 が 行 わ れ る よ う に な っ た 。 日 本 環 境 会 議(2006)で は 、 そ の き っ か け と し て 、 ① マ レ ー シ ア か ら の 水 の 供 給 契 約 金 が 1000 倍 以 上 に 引き 上 げ ら れ た こ と 、 ②2000 年 末 に 経 済 の 専 門 誌 の「 接 続 可 能 環 境 指 数 」ラ ン キ ン グ に お い て 、122 カ 国 中 で ワ ー ス ト 10 に 選 ば れ た こ と 、 ③ 国 内 で 発 生 し た SARS 問 題 に よ る 検 疫 体 制不 整 備 が 国 際 的 な 不 評を 買 う こ と に な っ た こ と 、④2003 年 に、廃 棄 物 処 分 場 と し て 利 用 して い る テ コ ン 島 と ツ アス 島 で の 埋 立 て 処 分 方 法 を め ぐ り 、マ レ ー シ ア 側 が 国 際 海 洋 法 裁 判 所 仲 裁 申 立 て て き た こ と 、な ど を あ げ て い る 。 ま た 、環 境 手 法 の 変 化 が み ら れ る よ う に な っ て き て お り 、そ れ は 後 述 す る「 シ ン ガ ポ ー ル ・ グ リ ー ン プ ラ ン 」 な ど に よ っ て 具 現 化 さ れ て い る 。 そ の 背 景 に は 、 ① 廃 棄 物 、 リ サ イ ク ル な ど の 新 し い 問 題 が 出 現 し て き た こ と と 、 ② そ れ に 対 し て こ れ ま で の 政 府 主 導 の 環 境 行 政 で は 処 理 し き れ な く な っ て し ま っ た こ と 、 さ ら に ③ こ の よ う な 方 式 で は 、 自 主 的 な 環 境 意 識 の 向 上 が 期 待 で き な か っ た こ と 、 ま た ④ シ ン ガ ポ ー ル の 一 般 の 人 々 の 意 識 変 化 が 起 こ っ た と 思 わ れ る こ と 、 そ し て ⑤ 人 々 が 、 環 境 問 題 を 身 近 で か つ 重 要 な 課 題 で あ る こ と を 意 識 し 、 わ ず か に 残 さ れ た 自 然 環 境 な ど を 重 要 だ と 認 識 し 始 め た こ と が あ る(日 本 環 境 会 議 , 2006)。 そ し て 、2003 年 に 環 境省 の 名 称 が 環 境 水 源 資 源 省 に変 更 さ れ た こ とな ど 、安 全 で 必 要 な 水 を 確 保 す る こ と が 国 家 的 な 緊 急 課 題 と し て 登 場 す る こ と に な り 、 水 資 源 分 野 に 最 も 注 目

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が 寄 せ ら れ て い る 。 そ の 水 汚 染 分 野 に 関 し て 政 府 は 、 以 下 の 4 つ の 主 要 な 目 標 を 定 め て い る 。上 述 の 日 本 環 境 会 議(2006)に よ れば 、① 水 供 給 の 増 大:飲 料・非 飲料 水 の 両 方 に つ い て 、 自 国 の 貯 水 池 、 マ レ ー シ ア の ジ ョ ホ ー ル か ら 輸 入 す る 水 、 脱 塩 化 さ れ た 水 、 ニ ュ ー ウ ォ ー タ ー に よ り 供 給 を 増 大 す る 。 ② 水 需 要 の 管 理 : 産 業 分 野 で 使 用 す る 水 を で き る だ け 効 率 的 に 活 用 し 、 家 庭 で 使 用 す る 水 を 家 庭 排 水 プ ラ グ ラ ム の 下 で 節 約 す る 。 ③ 水 質 の 確 保 : 企 業 と 連 携 し て 、 下 水 路 を 汚 染 し な い よ う に す る と と も に 、 法 令 で 、 水 源 を 公 害 か ら 守 り か つ 水 質 モ ニ タ リ ン グ を 実 施 す る 。 ④ 技 術 革 新 と 教 育 : 水 量 増 大 と 水 質 確 保 に 関 す る 国 際 的 な 技 術 と 知 識 を 確 保 し 、 一 般 人 に 対 し 水 源 保 持 の 重 要 性 を 認 知 さ せ る 、 こ と で あ る と い う 。 ( 2 ) 環 境 関 連 史 1960 年 代 末 大 気 汚 染 問 題 (光 化 学 ス モ ッ グ 問 題 な ど ) 1970∼80 年 代 シ ン ガ ポ ー ル川 の 水 質 汚 染 問 題 ・ 廃 棄 物 処 理 問 題 1970 汚 染 防止 局 設 立 1971 大 気 汚染 防 止 法 ・ ク リ ー ン ・ エ ア ー条 例 制 定 1972 環 境 省設 立 ・ 大 気 排 出 基 準 制 定 1975 水 質 汚染 防 止 ・ 排 水 条 例 制 定 1986 大 気 汚染 局 が 環 境 庁 に 統 合 1987 環 境 公衆 衛 生 法 制 定 1993 シ ン ガポ ー ル ・ グ リ ー ン プ ラ ン 2002 実 施 1999 環 境 汚染 規 制 法 制 定 2002 シ ン ガポ ー ル ・ グ リ ー ン プ ラ ン 2012 実 施 2 ‐ 3 . 主 要 な 環 境 機 関 ( 1 ) 環 境 ・ 水 資 源 省 「 国 内 の す べ て の 人 に 対 し 、 清 潔 で 健 康 な 環 境 と 水 資 源 を 届 け 、 維 持 す る 」 こ と を 目 的 と し た 機 関 と し て 、 環 境 省 (1972 年 設 立 )か ら 2004 年 9 月 よ り 今の 名 称 に 変 更 さ れ た 。 目 的 と し て 、 ① 固 体 及 び 液 体 廃 棄 物 や 雨 水 に 対 す る 整 っ た 環 境 基 盤 の 提 供 、 ② 汚 染 対 策 の 実 施 、 ③ 教 育 ・ 監 視 励 行 を 通 し て の 高 い 公 衆 衛 生 基 準 の 確 立 、 の 3 つ が 挙 げ ら れ て い る 。 こ の 省 は 、 水 調 査 部 、 情 報 伝 達 技 術 部 、 国 際 関 係 部 、 企 画 部 、 戦 略 政 策 部 、 企 業 開 発 部 、 3P ネ ッ ト ワ ー ク 部 の 7 部 か ら 構成 さ れ て い る 。ま た、管 下 の 法 定 組織 と し て 、国 家 環 境 庁 と 、 公 益 事 業 庁 が 置 か れ て い る 。 国 家 環 境 庁 は 、2003 年 に 環 境 省 か ら 独立 し て 設 置 さ れ た 機 関 で ある 。市 民 、民 間 、公 共 部 門 の 三 者 の パ ー ト ナ ー シ ッ プ(PPP)の も と に 運 営 さ れ 、他 の 機 関 よ り も 比 較的 自 由 で 柔 軟 な 特 権 を 持 っ て お り 、 そ の 特 性 を 十 分 に 活 か し な が ら 環 境 対 策 に 取 り 組 ん で い る 。 環 境 全 般 に 関 し て 幅 広 い 活 動 を お こ な っ て お り 、 組 織 の 構 成 と し て 公 衆 衛 生 局 、 環 境 保 護 局 、 環 境 研 究 所 、気 象 サ ー ビ ス 局 、協 力 局 、人 事 局 な ど が あ る 。環 境 保 護 局 に あ る 公 害 防 止 課 は 、 廃 棄 物 の 埋 立 て 場 所 の 確 保 、リ サ イ ク ル や 廃 棄 物 の 減 量 化 な ど を 担 当 し て い る (日 本 環 境 会

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議, 2006)。 公 益 事 業 庁 は 、2001 年 に 水質 管 理 当 局 と し て 再 編 さ れ 、貯 水 池、浄 水 場 、河 川 、な ど の シ ン ガ ポ ー ル に お け る 上 ・ 下 水 ま で の 水 政 策 全 般 を 総 括 し て い る 機 関 で あ り 、 国 内 に お け る 十 分 な 水 供 給 の 確 保 と そ の 規 制 を 行 っ て い る 。 ( 2 ) 国 家 開 発 省 (MND) 公 共 住 宅 の 開 発 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 基 盤 の 形 成 な ど に 関 わ る 機 関 で 、1959 年 に 設 立 さ れ た 。 環 境 政 策 に 関 わ り の あ る 管 下 機 関 と し て 、 食 料 管 理 動 物 保 護 局 、 建 設 局 、 都 市 再 開 発 局 、 住 宅 局 、 国 立 公 園 管 理 局 な ど が 存 在 し て い る 。 環 境 に 関 わ っ て い る の は 都 市 再 開 発 局 と 国 立 公 園 管 理 局 で あ り 、 ま た 前 者 は 、 長 期 的 展 望 を 持 っ た 国 土 開 発 計 画 な ど を 行 う た め の 機 関 で あ り 、 後 者 は1990 年 設 立 に さ れ た も の で国 立 公 園 の 開 発 や 管理 を 行 い 、「 グ リ ー ン ・ シ テ ィ 」 と 呼 ば れ る シ ン ガ ポ ー ル の 環 境 を 維 持 す る た め の 機 関 で あ る 。 2 ‐ 4 . シ ン ガ ポ ー ル の 主 要 な 環 境 政 策 シ ン ガ ポ ー ル の 環 境 政 策 は 、 汚 染 防 止 、 法 規 制 の 執 行 、 環 境 監 視 の 3 つ を 基 本 戦 略 と し て い る 。 環 境 政 策 は 、 土 地 利 用 計 画 、 交 通 政 策 、 公 共 住 宅 政 策 、 保 健 衛 生 対 策 な ど が 、 そ れ ぞ れ 十 分 に 環 境 を 考 慮 し た 上 で 行 わ れ て い る 。 ( 1 ) 多 様 な 環 境 政 策 ① 土 地 利 用 計 画 土 地 利 用 計 画 に 関 し て は 、 全 国 土 の お よ そ9 割が 国 有 地 で あ る こ とを 前 提 と し た 、 基 本 計 画 で あ る「 コ ン セ プ ト プ ラ ン 」( 都 市 全 域 を 考 慮 し た 土 地 利 用 計 画 や 長 期 的 戦 略 や 展 望 を 持 っ た 計 画 の こ と ) が あ り 、 そ れ を 具 体 化 、 詳 細 化 し た マ ス タ ー プ ラ ン と で 構 成 さ れ て い る 。な お 、最 新 の 計 画「 マ ス タ ー プ ラ ン2003」の 内 容 は、55 の 開 発要 綱 に 基 づ い て、そ れ ぞ れ の 土 地 利 用 に 適 し た 33 個 の 区 画 規 制 と開 発 利 用 料 金 が 示 さ れて い る 。 ② 交 通 政 策 交 通 政 策 と し て は 、 ロ ー ド プ ラ イ シ ン グ と 呼 ば れ る 地 域 的 ・ 時 間 的 な 車 の 通 行 制 限 や 、 登 録 車 両 台 数 の 制 限 、 車 両 価 格 の 引 上 げ 、 乗 車 人 数 の 制 限 な ど を 行 っ て い る 。 そ の 代 わ り と し て 、地 下 鉄(MRT、LRT)や タ ク シ ー な ど の公 共 機 関 の 交 通 料 金 は低 く 抑 え ら れ て お り 、 渋 滞 の 緩 和 と 環 境 へ の 配 慮 の 両 面 で 効 果 を 図 ろ う と し て い る 。 ③ 廃 棄 物 問 題 対 策 シ ン ガ ポ ー ル に お け る 重 大 な 環 境 問 題 と し て 廃 棄 物 問 題 が あ る 。 成 長 著 し い 経 済 発 展 の た め に 、企 業 や 各 家 庭 か ら 出 さ れ る 廃 棄 物 の 発 生 量 は 年 々 増 加 し て い る 。環 境 庁 に よ れ ば 、 2001 年 の 固 形 廃 棄 物 の 総 発 生量 は 約 500 万 ト ン で 、そ の う ち 約 44% は 何 ら か の 形 で再 利 用 さ れ 、 残 り は 処 分 さ れ て い る 。 処 分 に は 焼 却 処 理 が 導 入 さ れ て い る が 、 焼 却 不 可 能 な も の な ど は 、 直 接 埋 立 て ら れ て い る 。 有 害 産 業 廃 棄 物 は 、 政 府 か ら 事 業 免 許 を 受 け た 民 間 企 業 が 回 収 ・ 処 理 ・ 処 分 を 請 け 負 っ て い る 。 ④ 緑 化 ・ 環 境 美 化 政 策 ま た 、 環 境 に 関 わ る 重 要 な 政 策 と し て 緑 化 ・ 環 境 美 化 政 策 が 挙 げ ら れ る 。 シ ン ガ ポ ー ル

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で は 、植 樹 キ ャ ン ペ ー ン が1963 年 か ら 当 時 のリ ー・ク ア ン ユ ー 政 権の も と で 行 わ れ て お り 、 1967 年 に は 「ガ ー デ ン シ テ ィ 」 政 策 と し て正 式 に 緑 化 運 動 な ど が行 わ れ る よ う に な っ た 。 外 国 か ら 植 樹 に 適 し た 樹 木 の 持 ち 込 み や 、 熱 帯 の 国 と 印 象 づ け る た め の 人 目 に つ く 場 所 へ の ヤ シ の 木 な ど 植 樹 と い っ た こ と が 行 わ れ て い る 。 こ の よ う な 政 策 の 真 の 意 図 は 、 世 界 レ ベ ル の 「 環 境 に 優 し い 国 」 と し て 人 々 に 認 知 さ せ 、 投 資 家 や 観 光 客 を 呼 び 込 み 、 世 界 的 な 知 名 度 、 競 争 力 を 持 と う と す る た め の 工 夫 で あ っ た と さ れ る(財 団 法 人 自 治 体 国 際 化 協 会 , 2005)。1990 年か ら 毎 年 、「 クリ ー ン & グ リ ー ン 週 間」と 呼 ば れ る 環境 美 化 キ ャ ン ペ ー ン 期 間 が あ り 、 ポ イ 捨 て ゼ ロ 運 動 な ど が 行 わ れ て い る 。 環 境 美 化 に 関 す る 他 の 活 動 と し て は 、 ゴ ミ 、 タ バ コ 、 チ ュ ー イ ン ガ ム な ど の ポ イ 捨 て に 対 し て 、 罰 金 制 度 を 設 け る な ど し て 厳 し く 取 り 締 ま っ て い る 。 ⑤ 水 資 源 対 策 自 治 体 国 際 化 協 会(2005)に よ れ ば 、近 年 の水 資 源 に 関 わ る 様 々 な 弊害 の た め に 、水 質 改 善 の 意 識 が 高 ま り 、 積 極 的 な 下 水 道 施 設 の 整 備 と 併 せ て 実 効 性 の あ る 排 水 規 制 な ど が 実 施 さ れ て い る 。「 ニ ュ ー ウ ォ ー タ ー 」と 呼 ば れ る 再 利 用 水 や 、海 水 か ら 真 水 に 変 え る 淡 水 化 な ど に よ っ て 資 源 の 節 約 を 続 け る 一 方 で 、 貯 水 池 な ど の 水 資 源 に 対 す る 汚 染 防 止 が 取 り 組 ま れ て い る 。さ ら に 汚 染 を 防 止 す る だ け で な く 、貯 水 池 の 拡 充 な ど も 計 画 さ れ て い る(シ ンガ ポ ー ル 公 益 事 業 局, 2007)。 ( 2 )「 シ ン ガ ポ ー ル ・ グ リ ー ン プ ラ ン 」 1990 年 代 に な り、人 口 増 加 や 産 業 活 性 化 に よ る資 源 の 大 量 消 費 と 予想 さ れ る 廃 棄 物 許 容 量 オ ー バ ー へ の 懸 念 な ど か ら 、10 年 後 を 見 据 え、ど う 環 境 に 対 し て取 り 組 ん で い く か の 方 向 性 を 定 め た 「 シ ン ガ ポ ー ル ・ グ リ ー ン プ ラ ン 2002」 が 1992 年 に 制定 さ れ た 。 プ ラ ン の 方 向 性 と し て 、 資 源 の 保 護 、 他 国 協 力 に よ る 地 球 環 境 の 保 護 、 市 民 の 環 境 意 識 の 向 上 な ど が 掲 げ ら れ た 。 将 来 的 に 政 府 だ け で な く 、 一 般 市 民 の 積 極 的 参 加 が な さ れ る こ と を 目 標 に 定 め た も の だ っ た(日 本 政 策 投 資 銀行 シ ン ガ ポ ー ル 駐 在 員 事 務 所 ,2000)。 そ し て 政 府 は 、2002 年に は 環 境 に 対 す る 具 体 的 な 方針 と し て 、持 続 可 能 な 開 発 に 関 す る 世 界 首 脳 会 議 を 契 機 に「 シ ン ガ ポ ー ル・グ リ ー ン プ ラ ン2012」を 定 め、2004 年 に 具体 的 な 実 施 計 画 で あ る 「 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 」 を 発 表 し た 。 ア ク シ ョ ン プ ラ ン で は 、 大 気 汚 染 、 水 環 境 、 廃 棄 物 管 理 、 自 然 保 護 な ど に 関 す る 具 体 的 な 実 施 項 目 が 定 め ら れ た 。 こ の プ ラ ン の 実 施 に は 、 市 民 、 民 間 部 門 、 公 共 部 門 の 三 者 が 協 力 し て 行 う 体 制 に な っ て お り 、 三 者 の 相 互 作 用 に よ っ て 環 境 へ の 意 識 向 上 を 高 め よ う と す る 革 新 的 な も の で あ っ た 。 現 在 は 、 こ れ ら を 実 現 す る た め に 多 く の プ ロ グ ラ ム や キ ャ ン ペ ー ン が 実 施 さ れ て い る 。 以 下 に 、 野 中 (2004)の 報 告 を 基 に 、 そ れぞ れ の 政 策 を 紹 介 し て い く 。 ① 大 気 汚 染 対 策 大 気 汚 染 対 策 と し て 、 大 気 汚 染 基 準 指 標 の 規 定 す る 「 良 好 」 の 日 を 一 年 間 通 し て 、95% 以 上 に す る こ と 、 政 府 指 定 の 低 環 境 負 荷 型 燃 料 の 普 及 率 を 毎 年 あ げ る 、 な ど の 産 業 汚 染 防 止 策 、 車 両 廃 棄 汚 染 防 止 策 な ど が 行 わ れ て い る 。 ② 水 資 源 対 策 水 資 源 対 策 と し て 、国 土 面 積 に 対 す る 集 水 地 域 の 割 合 を 現 在 よ り50% ∼67% 増 や すこ と 、

表 1 . 地 球 環 境 問 題 に 関 す る 主 要 な 国 際 会 議  !&#34;#$% &amp; ' ( ) * + , - . / 0 1 2 3 4 5 6 / 7 8 9 : ; &lt; =&gt;?@ABCDEFGHI/J9K;LMNOPQR&amp;'STU*+VWXYLZ[\]^_`aUC,-b = ! c &gt; ( ) * + d e H f g = $ c &amp; ' * + h i

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