• 検索結果がありません。

核磁気共鳴装置(NMR)を用いた有機化合物の帰属技術の修得(5) 利用統計を見る

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "核磁気共鳴装置(NMR)を用いた有機化合物の帰属技術の修得(5) 利用統計を見る"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

核磁気共鳴装置(NMR)を用いた有機化合物の帰属技

術の修得(5)

著者

森田 俊夫

雑誌名

技術報告集

8 (2002年度)

ページ

33-36

発行年

2003-04

URL

http://hdl.handle.net/10098/7486

(2)

核磁気共鳴装置 (NMR) を用いた有機化合物の帰属技術の修得(

5

)

緒言 著者は生物応用化学科有機合成研究室で新規有機化合物の合成、及び種々の機器で、の同定を行って

いる。合成化合物の構造決定には NMR が最も有効であり、研究者らは合成実験で得られた化合物

を最初に NMR 測定を行う。単純な化合物(例えば水素原子の数が少ない)は 1H・NMR,及び 13C_NMR で帰属するのは容易であるが、複雑な化合物の場合(例えば水素原子の数が多し、)は解 析が困難となってくる。 そこで、以前の研修で修得した 2 次元の測定 (2D) 1) を行うとさらに帰属情報が豊富になり、解析が 容易になると考え、その測定を試みた。 さらに、 2D の測定の時間短縮に有効な磁場勾配 (FG) を今回 新たに試みた。使用機器は機器分析センターに設置しである LA500 を使用した。 夫* tチ色 Z久

森田

第 2 技術室化学計測技術班 1 標的化合物の lH-NMR,及び 13C・NMR 測定 最初に、標的化合物の 1H-NMR,及び 13C-NMR 測定を行った。そのシグナルを図 1 及び 2 にそ れぞれ示す。

2

, J f if--if f f , ノ ー 制m-古川刊一♂ 41nu'V4 認山品 hzhJ ・ f ・ Jw.dJ グ弘之 町 一等, 均 ' 4m

m.

、 iJrJjt ‘.、料一 d ・ e; 2 .,一一一一一 3 4 図 1

(3)

図 1 では IH のシグpナノレ、及びプロトンの数を示す積分値が表示されている。 lppm 付近(メチ ルプロトンに相当)、及び 4ppm 付近(メチレン、及びメチンプロトンに相当)は帰属可能である が、 1.5ppm 付近のシグナルは何重にも共鳴(プロトン 1 個のシグナルが数本に分裂する)が起こ り帰属が困難となった。 日o 60 40 20 。 PPM 図 2 図 2 では 13C のシグナルが表示されている。シグナルの本数 (80ppm 付近の振り切れているシ グナルは CDCh のシグナルで、無視)は 14 本で炭素原子が 14 個と予想される。

3

20 の測定

3

-1

COSY 法を用いた測定

C

O

S

Y

法は直接 J 結合してい るピーク聞の相関信号を測定し、 IH 信号聞のつながりを見つけ る方法 2)で、隣どうしの水素原 子を明らかにすることができ る。この COSY 法で測定した結果 を図 3 に示す。横軸、及び縦軸 に図 1 で示した IH開NMR のシグ ナルが表示してあり、対角線上 に現れているスポット(実際は 山の高さを表す等高線)以外の スポットで隣どうしの水素原 子を確認する。例えば、 a、及 び b の水素原子の交差すると 図 3

(4)

:0 ト iFl } g .;; : c

12i

: 0 Iω

.

.ュ i 白 f 円三 ト田

t

i

.

ii 5 4 3 2 1 日 PPM~di"cl Dim.nsion 1 ころに c のスポッ トがあるこ とからお互いに隣あった水素 ということが帰属できる。 図 4 4 主 t S常 軌判 ぷ争 、4・ 求、み や CHSHF 法を用いた測 CHSHF 法 2) は直接結合してい る lH、及び 13C の相関信号を 測定し、炭素原子に直接結合し ている水素原子を明らかにす ることができる。この CHSHF 法 で測定した結果を図 4 に示す。 横軸、及び縦軸に図 1 及び図 2 で示した lH-NMR 、及び 13C-NMR のシグナルがそれぞ れ表示してあり、交差上に現れ ているスポットで炭素一水素 結合を確認する。この結果から それぞれの炭素に結合している水素の数が帰属できた。

3-2

定 EEωcωF 』・ 0 制 Uω 』岨凸 E 且且 円 円マ

ili--Lilli--j

L.L.J川 L~~~L,,_.~

。 合 ゅ 60 40 20 PPM I:rdirect Dimension 1 ー~ ..恥ゆ

きき語?

3“。守、(0

*

':+ 拾 i 使舟.母宅金 ミ手 v 唱、 も ., 回 磁場勾配 (FG) 法を用いた測定 3-1 、及び 3-2 の場合、 測定時聞がそれぞれ 2. 5 、及び 12 時聞となった。そこで、 LA500 に接続しである FG 測定装置を用 いると測定時間の短縮が可能と なるので、それを用いて測定を 行った。測定には FG 専用のプロ ーブに交換する必要があるので、 測定準備として、プロープの交 換、プロープのチューニング、 シム調整をした。 次に、 3-1 左同様な結果が得 られる COSY-FG 法 2) を行った。 測定時間は 20 分に短縮でき、図 3 と同様な結果が得られた。さ らに 3- 2 と同様 C-H 相関を観 察する HMQC-FG 法 2) で行ったと

3-3

図 5 ころ図 4 と同様な結果が得られ、 測定時間は 30 分と大幅な短縮ができた。

(5)

FG の有効性が確認できたため、 IH と 13C のロングレンジ相関信号を求め、 4 級炭素と IH の相関 信号も確認できる HMBC-FG 法 2) を行った。その結果を図 5 に示す。 CHSHF、及び HMQC-FG 法(図 4) で確認できた 3 ヵ所の 4 級炭素の特定はこの方法によって明らかとなった。 4 最後に IH-NMR,及び 13C-NMR では帰属困難な有機化合物の同定を 20-NMR によって可能とした。 COSY, CHSHF 法、さらに、磁場勾配を利用した COSY-FG 、 HMQC-FG 、そして HMBC-FG 法は H-H,及び C-H の相 関が明らかになり、標的化合物の構造同定を容易にした。特に、後者の FG 法は測定時間の短縮に有効 であったの ここに載せた図は LA500 で測定したデータを L釧で研究室の PC に転送し、 NUTS-203) でデータ処理し たものを用いた。 今回の報告内容は日常研修でおこなったものであり、費用は日常研修費をあてました。 費用措置を していただきました関係各位に厚くお礼申し上げます。 20 測定には生物応用化学科前田史郎助教授 からご指導、及びご助言を頂きました。感謝申し上げます。また、派遣先の畠中 稔教授、高橋一朗 助教授、及び吉見泰治助手に日常研修の機会を頂きお礼申し上げます。 参考文献等

*)

I

D

o

r

i

t

a

@

a

c

b

i

o

2

.

a

c

b

i

o

.

f

u

k

l

l

i

-

l

l

.

a

c

.

i

n

1) 漆崎美智遠、下村与治、森田俊夫、「技術報告集J 、福井大学技術部、 p79""84, 1998 年度 森田俊夫、「技術報告集J 、福井大学技術部、 p55""58, 2000 年度 2) iLA-500 装置取り扱い説明書j 、日本電子データム.

3

)

NUTS-2D

,

1

l

t

t

n

:

l

l

w

w

w

.

l

a

s

.

i

n

l

図 1 では IH のシグpナノレ、及びプロトンの数を示す積分値が表示されている。 lppm 付近(メチ ルプロトンに相当)、及び 4ppm 付近(メチレン、及びメチンプロトンに相当)は帰属可能である が、 1.5ppm 付近のシグナルは何重にも共鳴(プロトン 1 個のシグナルが数本に分裂する)が起こ り帰属が困難となった。 日o 6 0  40  2 0  。 PPM  図 2 図 2 では 13C のシグナルが表示されている。シグナルの本数 (80ppm 付近の振り切れているシ グナルは CDCh のシ

参照

関連したドキュメント

(3)賃借物の一部についてだけ告知が有効と認められるときは,賃借人が賃貸

機関室監視強化の技術開発,および⾼度なセ キュリティー技術を適用した陸上監視システム の開発を⾏う...

106-7頁;舟本信光「欠陥車事故訴訟の問題点」自動車事故民事責任の構造37-8

ヘーゲル「法の哲学」 における刑罰理論の基礎

成人刑事手続で要請されるものを少年手続にも適用し,認めていこうとす

多くは現在においても否定的である。 ノミヅク・ロスと物理的 イギリスにあっては製品 また,生命自体・財産に しかし,

ずして保険契約を解約する権利を有する。 ただし,

会社法規部は, 如何なる会社にとっても著しい有 いうまでもなくここでいう会社法規部とは,