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下層の家族 : その行動様式1

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(1)

87.

Lower Class Family

一そめ行動様式一

The pattern of behavio・r 1

Teizo Tutiya

 American lower class as a whele is

varied group: families with a lengthy

American background who have failed to

make grade; newly arrived immigrant

groups in the cities; groups that come inoto cities from other section of the US. and the ethonic groups are included.  They representing many different Lan− guages, cultural values ahd religions.  They live cluster together in distinctive and separate communities.

 Lower class somewhat resembles a

mosaic of cultural groups, each with a distinctive and group centered life of its own.  When groups meet, conflicts may arise.  When marriages occur between me, mbers of different or opposed cultural group, the confiict may arl’se.

 Regardless of these differences the

general pattern of family life of Lower class is common characteristics. 序

 Social class systemは社会に如何なる役割

を果たしているだろうか。その機能の一つは丈

化的,経済的,社会的な保墨を礎いて,一slum

やupper class, middle classの親しい社会関

係intimate sOcial relatiQnsを防いでいる事

である。即ちsocial participationの壁を設け

る事によって,自分達のグループ以外には他の

グループの生活様式を学ばせず,その生活様式

の差を維持するという役目を果たしている。此

の最も良い例は都市に於ける住宅地域reside草一

tial areasに於いて見られるslumの祉会的

孤立である。

 斯うしてworking claSsとかLOwer class

とか,slumに住んでいる.者と higher class とを生活の上で区劃する事は,.教育的見地.から 見れば,different classの子供に対しては,

それぞれ異ったlearning enviromentを作.つ

ている事になるのである。   、

 藪で子供が一人前になるというprOCessを

trainから眺めてみると,子供が大人として.の

役割を果たす為にtrainされるprocessと見

る事が出来る。之をsocial Mobilityの観点か

ら見れば,各人は1)irthを通じて各家族の内に

その社会的位置を,家族のpositionによ・つて

与えられる。即ち子供はそれぞれその所属する

家族の1eve1に立って,その. social classの

生活様式を学び,その1eve1で就職し,叉,結

婚を通じてup and downするという事にな.

る。 処で各人の属する家族の階層に応じ.て,その

sQcial mobilityには大体きまったPatternが

ある。

 今,之を上層,中層,下層に分類して見ると

次の様であるQ

(2)

88 滋 大 紀 要 第  6  号 1 9 5 7

1 下

 下層社会に於て一義的と云われるものは,

residential area, job., poverty.である。下層

では家が貧しく,現在の生活をすごすことにか

つかつで,兎もすれば不足勝となり,すべての

関心は現在の生活に集中されている。ここでは

physica1 need従って生物学的欲求’biological

need の充足の段階である。換雷すれば im−

mediate needの充足であってfutureに対し

て準備する事は不可能である。下層社会の家に

於けるcultural goalsはすべて物である。此

処の大人は自分の生活に一杯である。此処は大

人中心の世界で,子供の立場から物事を考える

余裕のない世界である。子供は歓迎される。然

しそれはsexual relationの当然の結果として

生れて来るものだといういみである。親は子供’

を可愛がる。それはemotiona1な愛情である。

親にとっては子供に優先するきびしい生活があ

る。親にとっては子供が現在親を困らせさえし

なければよい子供である。従って親は子供にか

まって居られず,子供は自由である。

 即ち下層め家では子供はnatural manとし

て放任ぜられ,しかも社会的には他の階層と隔

離されているのである。

 叉,親の子供への期待乃至依存は大きく,子

供は一日も早く稼いで家計を補助する事が要請

せられる。従って職業教育も十分ほどこされ

ず,義務教育を了えるや否やun−skilled labor

としてその一生を父親が歩んだと同じしife

cyclesを繰り返して行くのである。

 近代社会は機械主義時代であり,ビ.t Hロク

ラシーの支配的な社会である。此の社会に於

けるup ward mobilityの鍵はski11であ

り,「educationである。近代社会に於けるull

skilled laborはsocial ladderの最下層を生

涯彷湿するだけである。

 Klyde kluckhohnのtime Dimensionに依

れば,下層の家族はpresent time orientation

であって,他の階層に較べると子供は独立が早

いが,将来に対しては何等準備がなされていな

い9

2 中・

 中層では,上層に較べて依存すべき財産は少

い。従って家の過去や財産に依存して生活する

事は出来ないので,自分の腕で独立してやって

行ける人間が要請される。此処では小さい時か

ら,此の階層に受入れられる人間にする為に,自 分自身に対する責任を持つように期待せられ,

又此の階層のruleであるmoral autonomyや

self relianceが目標におかれる。又,将来大人

になって,他と競争して行けるようにupward

mobility,即ち現在の父の地位よりもfurther

positionを自力で占めるように奨励せられる。

 又親は現在犠牲を払っても,明日の子供の利

益の為に,個人のskillを身につけるように努

力させる。その為に一〇ccupational status一

子供をcollegeへやり,子供の独立は遅くなっ

ても,立派な山人前の人間にさせようとする。

又,経済的独立をする為に結婚も下層と較べて

遅くなり,economic security と良き教育を

考える為に子供を作る事についても計画的であ

る。

 中層にとっては躾,禁止,抑制も犠牲も明目

の為であり,そのtime dimentionはfuture

time OrientatiOnである。

3 上

 特に01d Familyと呼ばれる者では祖先との

結びつきが強く,個人はその家の過去の財産,

家名,系譜にづらなり,此処では家名を傷つけ

る事が極端におそれられる。子供もこれらによ

って,自分自身の1eve1が他の階層の者と異っ

て居り,もっと上であると考え,叉superior

であるように訓練される。  上層の家では家も広く各人は室を持ち,父,

母との接触も他の階層に較べると少く,indi−

vidualismであり乍ら,そのstatusについて

はfamily relationsに左右されている。中層

がその個人の業蹟の成功に基礎をおくのに対し

て,上層ではその家族のpastに対して基礎を置

いており,中層がそのhigh valueをmorality

におくのに対して,上層では物事をなす固有の

方法として,taste, ma亘nersや$ood, for坦S

(3)

下層の家族(土屋)

89

を強調しているが,乏は申層にとっては贅沢物

であり,不道徳として批難される.ものである。

 然しこれらの方法は上層にとってはあくまで

優越を維持する方法であり,中層のmorality

はあく迄中層と下層とを区別する方法でもあ

る。

 勿論上層では子供に十分な教育を受けさせて

high occupational statusを得る為にcollege

にやる事は中層と変りはない。然し上層が家族

のpastやlineageに基礎をおいているいみで

は,教育は実る意味では肩書であると云っても

良い。上層のtime dimentionはpast time

orielltationである。

下層の家族

1.結婚の不安定性

 下層の結婚は他のclassの結婚に較べてその

安定性,継続性が少い。’此の事はその職業が

unskilled work乃至はsemi−skilled work

で,その仕事は収入が低いばかりでなく,不安

定で市場の僅の変化にも影響を受け,容易に他

人に代られるものである。然も彼等は早く独立

はするが,早婚で体力的に云っても旺盛で,妊

娠期間も長く,controlも行わないので,他

の階層よりも子供は多く,生活は苦しく,疾病

率も高く,絶えず失業と貧乏に挾まれて,所謂

strains and tensionsの中にある。  従って将来を計画したり,貯蓄したりする.余

裕もなく,家族のwealthの累積は不可能であ

る。

 Upper lowerに於ては倹約や貯蓄をするが,

loWer Lo∼veNこ於ては収入がitregula’rの場

合が多く,たまに余裕があれば飽食して貯蓄を

しないし,結婚は新しい11uClear familyとし

て出発するが,higher classよりも社会的接

触は少く,又,一生を通じてその安定した関係

を維持する為の結婚の宗教的儀式も簡単であり

少い。

 N,婚約期間も短く,higher classで行われ

るdebutや学校の友人仲間や大人の管理する

mixed partyで菱際し.て,相互に理解を深め

た上で婚約して結婚するという事よりも.多く

は義務教育を了えて後,・stlreet・cornerや居酒

屋や工場,事務所で各人のinitiativeにより一

緒になる事が多く,選択のcriterion.は,.es済的,

社会的,丈化的に適合するというよりは,むし

ろ性的な適合sexual cQmpatibilityカミ重要

な要素であって,その中心は個人的な性.的魅力 sexU’al attractionであると云ってもよい。  一般に婚約期間も短く,屡々sexual exciting が起って後,家族.や友人.に告げる結婚が多く結 婚の維持についても,.社会的乃至集.団的強制や

拘束もなく,世間の体面もないので,離婚,別

居も割合100selyに行われており,此のclass

では普通の事と考えられている。       ド

要するに下層の夫婦のきつなはpersonal

and sexua1なもので,申継の夫婦の持つ共

通のinterestsも少く, companionshipや

friendshipは少ししか持っておらず,むしろ

経済的安定を中心と1して,sexとcomfortが

要素となっており,その結びつきは弱い。  註  ①Class systemは階級ではなくて階層である。アメリカ社会に於ける階層の研究はWamer, Gardner,   Hollings head, Davis, West, Havighurst等によって夙に行われている。  ②階層の定義,分析の方法は弦では触れない。蕪ではclassを階級と呼んでおくが,階層の意味に使われて   いる。s◎cial classの区分.はWarnerの方法によった。  ③Social classのidentityは幾つかのbehaviorのuniformityによ’るのではなくて, complex pattering   and network of interrelated characteristics and attitudeによるものであ「る。

  従ってclass memberにはbehaviorのspecific typeのuniformityではなくて,むしろarange

 and la“ Modal avetage”がある。   Ideal typesはclass configurationである。然し現実はいろいろな点でそのideal typesとは食いちがい   が.ある。 』  Association,’ occupation, church, idea about local politicsは同じでもclassが異る事がある。   Class position is determined rather by the contiguration of traits which an individual posses,   Allison Davis, Burleich Gardner, Deep South, 1941, p. 73.   An important aspect of this configuration is ideology. Davis, op. cit,  @ Cavans, op. cit.,.p,.174,

(4)

90 滋 大 紀 要 第.1 6 号 1 9 5 7   Lower classは文.化的に1ま,.各個ばらばらであるが,,.ff済的不安定という面からみれば, lower class璽)家  族を特徴づけるpat#ern. of behaviorがある。“The general patte瓢of economi.c status and insec,d;ity・  Ithさ、necessity for each Ihe魚ber of the lower class toもecome self−suthcient, ahd the lack .of cOm・  munitY’prestige iand ’infl’uence produc’e certain family similarities that characterrize the Lower

 classles.” ・ ・ ’ .’ ’

@一 Davis, op. cit., ppr 73−v83.  The Upper ClaSS COnfigUratiOnとして     「    ’ 」       ’   1:, The idealization ’bf the past. ・ ’・ ’

  2. Lack of interest in the comrnunity. ・, ・

  3. Primacy of lineage. ’

 .The middle class contiguration.として   1. lmportance of ・Wealth. and .morality. ’   2. lnformal social−participation.   3. Self−improvement.   4. Social conformity, ” ’ ’  The lower class configUratiO血.とレて   ユ、Lack of in;tegration into the community.   2. Economic insecurity.‘   3. Primacy’ of jobs.   4. lmportance of residential areas. ’  が挙げられている。 @ Davis, op,. cit., p. 83.   各classのgeneral patterns of behaviorについて次’の.ように述.べられている。   “UpPer classでは, pastが一番重要である。 wealthと;noralityはMiddle classの熱情をわき立て  る。そして自.から及び社会をよりょくしょうと努力する。   貧.乏とformal or’ganizationの欠割は10wer classを他のclassと’区別し孤立させる。そしてJobsと

 住居地域が10wer classを特徴づける。      ・

  又classの差異はface to faceの交際関係に最も明瞭にあらわれる。 ⑦ 次のものを参照したLloyd Warner, American Life,1953.   Warner, The social life of a modern Community, 1941,   Warner, who shall be educated? 1955,    Hollingshead, Elmtown’s youth, 1949.   West, Plainville, 1945.   Davis, Deep South, 1941.   Cavans, The American Family, 1955. ’ ・

   Havighurst, Humandevelopment and education, 1953. ,

   其他Arnerican Sociological Review. @ Davis op. cit., p. 118. Cavans, oP. cit., p. 172. Hbllingshead, op. cit.,’pp. 110−v117.    下層の家族のunitは通常夫,妻,未婚の子供乃至は小さい子供である。 @ Cavans, op. cit., p. 172.    下層の死亡率は一番高いが之は経済的,衛生的見地からみて当然である。特に男子の死亡率が高いのは肉  体的過労や栄養の不足,不摂生が原因であり,その為寡婦も非常に多い。 ⑩離婚,再婚は此のdassでは普適の事だと見倣きれている。この事はDeep South, Elmtown. Plainville  に於ても見られる。        、    Elmtownのlower lowerでは寡婦が多く56%で(死別,離別)upPer lowerでは33%である。    loWer(class 4)middleは18%耳ollipgshead, ElmtoWn Youth,1949. p.117. @ @・ く 生的で,動.いたり独居の自由も許されず心の安定も失い勝である。  今一つの理由は下層に特有なPersonality developmentであ.る。  此の事は本文でも述べられるが,下層の子供は両親によって攻撃的であるように奨励され,そして公然と 教え込まれる事である。彼等は両親によって,play−groupに於いて, statusの爲にfightするように期待 一ド層がjobからjobに移動する為に家族員.は四散する傾向がある(Cavans, op. cit.,174∼177)  Cavans, op. cit., pp. 177−v184.

 Davis, op. cit. pp. 118・一一.135. ・・ ・

 Hollingshead, op, cit. pp. 110,v117. ,

何故下層に別居,離別が他の階級に較べて多いか,という理由の一つにはstressed strainsが屡々起るか らであ.る。 下層の家族は常に日々の生活の自足と貧乏の間に挾まれて居り,此処から起因する毎日の混乱と争は激し ,それに夫婦の紐帯が弱い。それ.に加うるに種々.な病気,疾病がはるかに多く,しかも家は小さく,不衛

(5)

.下 層 の 家.族 (土屋) 91’   され,又,他入を肘でおしのける事を学ぶ。又,貴物や映画の入場にも一寸したごまかしをして成功するよ   うに教え込まれる。   即ち下層の生活はsurvivalの為の攻撃を要求するのである。   此等のagressive attitudeは,外界に対しでのみならず,家族内に於ても同様である。   こうして家の申では見脈同志が物を争い,両親は子供と争い,夫と妻が争う事となる。   中層階級では協同,協力,和解はhigh valueを持ち,常に人問関係の問題は口で話し合い,聞題を解決  するように訓練を受け,口頭の器用き,機智,凋残で内的なtensiOnsを和らげるのに対して,下層階級では  肉体的攻撃によって,内的緊張脅発散させるのである。従って夫は妻をなぐり,妻は夫に瀬戸物を投げつけ,  子供は打たれ,.近隣にも事が及ぶ。之は争を拡げるばかりでなく,時にはそれが殺人をひき起す事にもなる。   斯うして自分の生存権を中心とする他人への攻撃は家の内にも家の外にも,agressive reactionをひきお  こすのである。   次に下層のもう一つのpersonality traitと云われるものはover whelming odds.圧倒的な事態に直面し  た場合,それから逃避する(ずらかる)withdrawa1事である。   通常,学校のmoral.やidealは申層の考え方を基準としていると云われる。従って下層の子供が無意識に  する行動は学校ではunmoralとせられ,批難せられる事が多く,又,勉学についても下層階級の子供にと  つて,家庭では放任せられて関心も持tれない。従って下層の子供にとって,school wOrkはむずかしく,  学校はunpleasantなものとなり,親も教育のidea1も低いので義務年限を待たず学校を途中で止める者も  出て来る。   此等の子供達は学校の立場から見れば,よくずるける出席簿を取る先生を避ける名入となる。   又,多くの下層の子供や青年は,家が狭くうるさく,dutiesが次から次へと続き,緊張も多く未解決であ  るので,兎もすればoutside activitiesを通じて両親のcontrolを避ける為に家を出て,人蔭の少い処で眠  り,休む事を覚える。又,親は平生子供達を放任してnatUral manとして躾を行わないので,子供の不都  合に際しては,どなるか,拳を振り上げなければならない。従って子供はこのような際は素早く.ずらかる事  を学ぶ。   下層の子供にとっては暴力が尺度であり,巧に人目.を盗み,ずらかる事が処生術となる。   之等の子供の時の習慣は結婚に於いて困難に際すると,夫として同じpatternを繰り返して,其処から抜  け出そうとして,妻子を遺棄する事となるのである。   又Deep Southに於いては,別居や離婚の原因を次のように述べている。   1.不   貞   2.肉体的残酷   3。 nonのs}1ppor私   4.子供に対する残酷   5.子供への関心め欠除   6.子供への悪影響 一   あらゆる場合,子供に対す多父の臼摩の為に夫を去るのは妻である。此の際子供の.存在は夫婦のsolidarity  と}4ならない。   一般に別居,離婚の際は大抵母は子供と一緒である。   特に下層では母と子との関係は密接である。   妻は子供を育て養い,家事もするし,夫が必要なすべて牽稼ぐ事が出来なければ,自から稼ぎもするし・  夫に忠実である。然し夫がその義務脅果たさなければ,可能な離婚の道を開いて別れる。   下層階級では,殆んど例外なしに母は子供と一緒に暮らす。   通常父が離れる。それ草摺は子供にとって父と母の役割を演ずる。時には妻と子供はその両親の家で,若  し両親が年寄って居れば,何かその家の役に立つ仕事を引受けたり,或は暫く親類の部屋や場所を借りたり,  金を貰ったりする。   妻はここでは次の三つの内.何れかの解決法を取らねばならない。   1.親子の生写の為に働く。       }   2.家に止って生活扶助.を受ける。      1   3.再   婚   再婚,離別した子づれの母が再婚した場合,新しい夫の役割は特殊な不安定なものとなる。新しい夫は妻に  とっては夫ではあるが その子供にとっては父ではない。reai fatherは子供の養育の場含, final authority  を持つけれ共,step fatherはautholityを護得しない。妻と子供との関係は特殊なもので妻はその子供に  対する夫の態度に非常に鋭敏であり,父と義子の間には妻が介在し,父の義子.に対する訓練は屡々争の原因  となる。   義父は家族に対して親切に振舞い,彼等を支えなければならないが,彼等は彼を父とは認めない。   再婚の危機の解決法は次のようなものである。   1.子供を喜んで受入れる親類に子供を預ける。   2.新しく子供を生む。   他の場合は再婚はfamily conflictsをおこす。 @) Iavis, op. cit. pp. 122−127, C. avans, op. cit.,pp. 177Av179,

(6)

92 滋 大 紀 要

第  6 号

1 9 5 7 ’ 義子の存在は義父にとっては,非常に困った状態になる。あちゆる親子の.関係が,此処には適用が許され ない。義父は義子に対して父としての愛情を表わすことを期待されるが,父としてのauthorityを以て振舞 う事は期待されない。義子は彼を父とみなさないし,母も亦子供にそうさせようと努力・しない。そして義父 は“mother’s husband”と見なされ,彼のfirst nameで呼ばれる。  離婚をしないで別れるという事は屡々起る。之は移動する父が何等妻,子に仕送りもしないで置き去りに するからである。比較的長期閤このような事が続くと,法的な形式もふまずに実質的な新しい結婚が次々と 続いて行く。又,下層では男の死亡率が高いので,子供をつれた寡婦が多い。  更に下層には,産業都市へ外国から妻子と別れ,又,地方から妻子を国に残して仕事を求めてやって来る 男子が入いって来る。彼等はsexual satisfactionのみならずhomelnaking advantageを求めて家庭のよう な処で夕の一時を或は休日をすごす。こうして此等の人々の多くは,寡婦達の一時的なpartnerとなる。然  し仕事の機会が変り,或は家に帰り厭くなると,来た時と同じように,殆んどceremonyもなしに去って行  く.のである。所謂内縁.関係である。  下層の家族の不安定性は欠損家庭Broken homeの多い事によくあらわれている。

 Elmtownに於いてはupPer−lowerの33%がbroken homeであり, lower lowerの56%がBrQken

homeである。  下層は他の階層に較べると子供が多い。Elmtownでは

Upper

Upper middle Lower middle Upper lower Lower lower       図表1

50誕伽

1.5人(class 1) 2.3人(class 2) 3.6人(class 3) 4.3人(class 4) 5.6人(class 5)   職    業 U.しノs

L財

[=== =:

g3e/. /7%

8b% 72e.7fo%

以庶[霧騒

L一. M. g 一)ts i/% z7% m% z7」o” ・i− U En. 3・6・9・1多易   ’ %   82;

/,Z4.4. C79Ae 9joe.

⑭夫の仕事一下層の夫の仕事は次の表に見られ  るようにunskilled乃至semiskilled workが  多く,仕事はirregularで,収入も低く不確定で  ある。

  下の表のYankee cityではunskilled と

 semiskilledが88%であるがElmtownでは92%  である。 k. la.

□購陣触

榊乙,

編、認畷蜘,

伽、

撒L幽w,

脇酷,膿Ut,

轍mu,

図表2 失   業

  Yankee qity

  SnthSants

60‘観。即

しノ.しノ, し、し1,

U.M.

L,M,

α“し  み比一七〃ηε F認¢

隔圏  睡  [==コ

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3箔9%        B多%   

L

U

L. Z...,     Warner, Social life of a Modern Com−    munity, 1941. p. 261. Occupation’s Typical Warner, Social life of a modern community,    of Different Social classes in Yankee city. 1941. pp. 277A−279. ⑯Elmtownではupper lowerの30%lower lowerの55%の婦人力桝で働いて稼いでいる。   子供も小さい時から学校が済んだ後,土曜や日曜の休日part timeの仕事を得る事を期待される。従って  彼等のworkは中層の様に倹約や勤勉のidealからなされるのでなく,必要性から働くのである。 ⑯下層のイギリスの労働者の家族の研究者であるRowntreeはeconomic life cycleについて,次のように  述べている。 1. stage   求婚や結婚の起るearly manhood and womanhood時代,比較的収入も十分であり,夫婦も若く?生活  力も豊である。此の時代には妻ち働く事が出辛,子供もないか一人位0 2, stage

Z6% 46% Z 8%

(7)

下層の家族(土屋)

93   此の事は中層の夫婦に於ては,社会的性格が一致  するのに対して,下層に於ては一致しないという事  を意味する。   下層に於ける居酒屋に於ける夫の友はその妻には  迎えられないのである。   薙では字数の制限の為に割除したが,leisure  activityとか娯楽と云った面に於ても,下層の家で  は共同で楽しむ一家団樂がなく,それぞれが自分勝  手のやり方でやっているのである。 @ Cavans,, op. cit., pp. 177−181.   其他Deep South, PP・118−127・   下層の結婚は不安定で所謂内縁関係と云ったもの  が多く,争いや,喧嘩が縄えない。離婚は日常の事  である。彼等の結婚には近隣の連帯性とか宗教的な  教義とか倫理観と云ったような強制,拘束力が働   子供の数もふえ,働いていた妻も仕事を止めるか,失業という状態になる。   此の段階では生活費はかさむし,収入は不足勝で,不安定で,貧窮のどん底時代である。 3. stage   子供が段々大きくなり,親の子供への依存は大きく,子供は稼ぎ始める。こうして次第に家族の総収入は  大きくなる。此の時代によく家の改良もなされる。又,収入はふえるが家のかかりもふえる。   云わばいろいろのworkersによって,それぞれのtotalは作る事となる。 4. stage   子供が結婚し,家を離れる。収入は減り,支出も減る。老年は貧乏と生活不安時代となる。これは子供の  時代に経験したのと同じである。貯蓄は少いか存在しない。そして年金,保険も少く,最低生活には不十分  である。(Rowntreeは7stageに分けているが 結婚前を“つに扱った)   尚・employmentの不安定は怠惰を生む。 @ Davis, op. cit., pp. 118−v134, Cavans, op. cit., pp. 179’一v182. Hollingshead, op. cit., pp. 102”一“119.   夫婦の共同によって生活の維持が行われるが,夫婦6役割は計画をする場合や計画を実施する場合に於て,  中層の夫婦よりももっと鋭く分けられている。中層では.夫が外で働いて生活費を稼げば,妻は家事や子  供の養育を行い,家の中に於ける行動は,例えば家具の扱い方,食事の作法,調理の仕方等について妻が  dominationを持ちauthorityを持っており,夫がそれに参加する事が期待されるが,下層に於ては,夫が  仕事から帰って後それに参加する事が期待されない。   即ち夫は家の中に於いても妻に従属せず,自分自身のpurposeによって自由に振舞い,煙草の灰をまきち  らし,自分の欲する時に食事を要求する。又,何時でも友人やお客を家に連れ込んで来る。   一般に下層では妻は彼等の行動の多くに於ては彼等の夫ic従属しており,1此の従属は経済行動の問題に於  いてはその極点に達する。   即ち夫は他の階層の夫よりも,もっと社会的地位や収入が少いにも不拘,家庭内に於ては,もっと激しく  彼のauthorityを主張し,必要ならば暴力で妻や子を抑える事すら敢えてしょうとする。

  之をDeep Southの著者のDavis GardnerやAmerican Familyの著者CavansはPatriarchalだと

 呼んでいる。   夫はその社会的地位が低く,収入も少く,その仕事についてinferior complexを持っているので,仕事に  ついて妻と話したがらず,又,収入の低いのについては,わしは働いて稼いでいるのだと恩に着せて抑えよ  うとする。   下層の妻にinterviewする時「私は何も知らない,主人に聞いて下さい」とか「主人の収入はわかりませ  ん,主人は私に知らせたがらない」,とか「仕事の事は女に聞かれ度くない」とか云った言葉からもその間の  事情は察しられる。   夫は妻と相談したがらず,又,妻は社会的な事については一切主人に相談しないで事を決しられないと云  ?た処にも見られる。但し妻がその義務を果たして後,近所にgossipに出かける事は自由であるQ   又7夫の家族に対するsupportの無責任さは次の言葉によくあらわれている。   ‘ There never been a time when 1 could be sure that 1 could care for my family.” (ij) Hollingshead, op. cit. pp. 102一一119.   Cavans, ep. cit., 179一一v182.   Davis, op. cit., pp. 118−v134.   中層では,夫婦の何れかの友人は,その配遇者にも親しく迎えられ,又,一方⑱敵対関係は,他方の敵対  関係をもひき起すと云われる・しかも中底での交際      図表3  は,その歓待に於ては主とし妻を通じてなされるの        ∫紺働レ

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Warner, Social life of a modern Community, 1941.

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Hollingshead Elmotwn’s youth pp. cit. 97・’一116.   Hollingshead, op. cit. pp. 102N120.   1937∼1941のdepressionの時代, Elmtown  ではlower lowerの53%が毎年1/4の期間,扶  助を受けていた。   中層にも不意の出来事,失業で扶助を受ける者  もあるが,彼等の多くは所持金を使い尽し,又,  品物を売り払い,生活程度を低めて,将来の安全  がおびやかされて不精無精扶助を求めるが,下層  では何の恥らいもなく求める。 ⑳ 結婚年齢は下層程低い。 ⑳ 夫婦の円満度は,結婚の安定や離婚に関係を持  つている。Burgess−Cottrell scaleによれば,  lower−classの人々よりも, middle・classの人々  の方が円満度が高く,結婚も安定しているQ   Julius Roth and Robert, F. Peck, “Social  class and social mobility factors related to  Marital Adjustrnent”, American Sociological  review, 16 (1951), p. 479.

図表6

 かな.いので,彼等の夫婦関係を支えるものがな  い。   一般にIegal marriageは大体同じ狭い階層内

 で行われるがhigher classの男に於てsex

 Iiaisonsの利用が十代の娘に対して行われるが,  然し滅多に結婚は行われない。   又,医者や産婆は「此処の出生の20%∼25%は  illegitimateである」と云っている。 ⑳下層の家族は他の階級の者より住居の安定性が  少い。彼等は多く,外国或は他の地方から,今ま  でよりよい生活を求めてやって来た人々で住居の  安定がない。   又,仕事に安定性がなく,仕事がなくなれば他  の何処かに仕事を見つけなければならない根無し  草である。下層の者の家の所有はElmtownに於  いてはupper lowerに於ては35%,10wer lower  はユ9%に過ぎない。 @ Cavans, op. cit., p.

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(Social !ife of a modern Community. 1941) (Elmtown’s ’Youth. 1949)

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⑳Burgess−Cottrell scale testによれば,離  婚とun−adjustmentの問に相関関係を示し  ている。

  divorced men 110.7

  un−divorced men 167.3

  divorced women ・ 106.8   un−divorced women 165.6   Locke, Predicting adjustment in mar−  riage, a comparison of a Divorced and a  happily married group, 1951, p. 53.   離婚者と幸福に結婚している者の両方に,  Burgess−Cottrell scaleとよく似た方法で  tnest「した結果   結婚している者の75%は他よりscoreが  高く,   離婚者の75%は他よりscoreが低かった。 ⑳尚,離婚や結婚の安定度については,職業,  学歴,宗教,結婚年齢,結婚の継続年数,家  族の大きさ,子供の数,婚約期間の長さ,パ  ースナリティ,出生関係(長子,末子の別)  空間関係(都市,農村,人口の大小)との相  関関係の研究が盛んとなっており,結婚に於

(9)

下層の家族(土屋)

95 ける夫婦円満の予測まで行われて居る(すべてを量化している)。下層の家族は之等と無関係でなく,密接に 結びついているが,私は主として社会構造,経済的側面,文化的立場から,結婚の不安定性を述べた。  叉,心理的,生理的,遣伝的な面も当然取上げられなければならないし,犯罪の面にも触れなければなら ないが,之は藪では省く事にする。  宗教については例えばCathoricは離婚を認めないとか,下層で之を信ずる者の多少が関係する。 結婚の継続年数,子供の数,家族の大きさは  Jacobson, “Differentials in divorce by duration of marriage and size of family,” A, S, Review, 15 (1950) p. 242. パースナリティや心理的要素については  Locke, op. cit., pp. 75−v76. Jerman, et al, Psychological factors in marital happiness. 1938. 婚約期間の長さ  Locke, op. cit., pp. 406−v407 Jerman, op. cit., pp. 197−v201. Lock:eは  526のケースを挙げ,intimacyの三つの段階をacquaintance, courtship, engagementに分け,それぞ れの段階が長いという事は円満度に良い関係があるという事を示している。

Termanも

 婚約期間の長い事と成功した結婚との相関関係を見出だし,特にsuccessのcriterionとしては自分自身 によるmarital happinessの評価を用いている。(但し之は主観的である)  又,以hのものは主として都会の中層に用いられたが,上層下層や農村の結婚には適用されていない。

参照

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増田・前掲注 1)9 頁以下、28

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参考第 1 表 中空断面構造物の整理結果(7 号炉 ※1 ) 構造物名称 構造概要 基礎形式 断面寸法

(出所)本邦の生産者に対する現地調査(三井化学)提出資料(様式 J-16-②(様式 C-1 関係) ) 、 本邦の生産者追加質問状回答書(日本ポリウレタン) (様式

②計画.

産業廃棄物の種類 建設汚泥 廃プラスチック類 排    出  

木くず 繊維くず 動植物性残さ 動物系固形不要物 動物のふん尿 動物の死体 政令13号物 建設混合廃棄物 廃蛍光ランプ類

第1回目 2015年6月~9月 第2回目 2016年5月~9月 第3回目 2017年5月~9月.