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目次 はじめに 2 1. 日光市のごみ排出量及びごみ処理経費の現状 3 (1) ごみ処理の現状と経過 (2) 日光市のごみ排出量 (3) 日光市の数値目標と実績 (4) 日光市のごみ処理経費 (5) ごみ減量化 資源化への取り組み (6) ごみ処理の課題 2. 家庭系ごみの有料化の実施時期と目的 効

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家庭ごみ等有料化基本方針

未来の子供たちが、安心して暮らせる持続可能な循環型社会の実現 のために、指定ごみ袋制による家庭ごみ有料化制度を導入します。

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- 1 - ― 目次 ― はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1.日光市のごみ排出量及びごみ処理経費の現状 ・・・・・・・・・・・・3 (1)ごみ処理の現状と経過 (2)日光市のごみ排出量 (3)日光市の数値目標と実績 (4)日光市のごみ処理経費 (5)ごみ減量化・資源化への取り組み (6)ごみ処理の課題 2.家庭系ごみの有料化の実施時期と目的・効果 ・・・・・・・・・・・10 (1)家庭系ごみの有料化とは (2)家庭系ごみの有料化の目的 (3)家庭系ごみ有料化の実施時期 (4)家庭系ごみ減量手段としての有料化の効果 (5)栃木県内の家庭系ごみ有料化の実施状況 (6)家庭系ごみ有料化実施市町の減量効果 3.家庭系ごみ有料化の仕組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (1)有料化の対象 (2)手数料の料金体系 (3)手数料徴収の方法 (4)指定ごみ袋の種類と形状 (5)手数料の設定 (6)指定ごみ袋の販売方法 (7)有料化対象外品目・支援制度・減免制度 (8)直接クリーンセンターへ家庭系可燃ごみを搬入する場合 4.家庭系ごみ有料化にあたっての併用施策 ・・・・・・・・・・・・・22 5.家庭系ごみ有料化にあたっての留意事項 ・・・・・・・・・・・・・23 (1)市民への周知と啓発活動 (2)不法投棄・ごみステーションの環境美化対策 (3)処理手数料の使途の公開 6.事業系ごみ処理手数料の取り扱い ・・・・・・・・・・・・・・・ 24 7.事業系ごみ処理手数料改定にあたっての併用施策 ・・・・・・・・・・・ 26

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- 2 - はじめに 近年、地球温暖化問題、天然資源の枯渇の懸念、大規模な資源採取による自然破壊など 様々な環境問題が発生し、地球環境の悪化が世界規模で課題となっています。そのため、 かけがえのない地球環境を守り、限りある資源を次世代に引き継ぐために、循環型社会の 形成をより一層推進していくための協議が国境を越えて行われています。 わが国においては、平成15年3月に「循環型社会形成推進基本計画」において、天然 資源の消費の抑制と環境負荷の低減を目指した取り組みを進めるための方針が示されてい ます。 日光市においては、平成20年3月に「日光市一般廃棄物処理基本計画」を策定し、 「市民・事業者・行政の協働による減量化等の目標達成」、「目標達成のためのごみ処理体 制の統一」の二つの基本方針を定め、市民・事業者・行政がそれぞれの役割分担と責務の もと協働による循環型社会の構築を目指してきました。 このような中、ごみの減量化を推進するためごみ減量化等検討委員会を組織し、平成 21年6月に「日光市ごみ減量化等に関する最終報告書」が提出され、ごみ減量化のため に実施すべき施策について提案を受けました。その中で、減量化施策を3ヶ年程度実施し、 その効果を検証した上で、効果が現れない場合は、家庭ごみの有料化を図る必要があると しています。 これを受けて、市では広報紙やホームページ、マイバックキャンペーンなどによる啓発 活動や生ごみ水切り器の配布、生ごみ処理機器設置費補助金制度や資源物回収団体報奨金 制度の拡充など様々なごみ減量化施策を行ってきました。 平成25年9月に最終報告書の提出から3年が経過したことから、日光市ごみ減量化等 検討委員会が改めて組織され、日光市のごみに関する現状把握、分析を行うとともに、ご み減量化施策の効果が検証されました。 平成26年10月にごみ減量化等検討委員会から、ごみの量は年々減少するなど、一定 の成果を得ることができたが、天然資源やエネルギーの消費を抑制し、地球を取り巻く環 境問題を解決するためには、更なる減量化・再資源化を推進していくことが重要で、ごみ の減量化を積極的に推し進めていくための有効な手段として、「平成32年度までに家庭 ごみ有料化をすべきである」との提案がされました。 以上の経過等を踏まえ、環境負荷の軽減と資源の循環・有効利用によって、市民が快適 な生活を営む環境を確保するため、「家庭ごみ等有料化基本方針」を示し、市民の皆さん にごみの有料化の背景や必要性を丁寧に説明し、理解と協力をいただきながら具体的な取 り組みを進めるものです。

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- 3 - 1.日光市のごみ排出量及びごみ処理経費の現状 (1)ごみ処理の現状と経過 日光市には、平成18年3月の合併時に可燃ごみ焼却施設が4施設あり、ごみの収集品 目、ごみの収集回数もそれぞれ、旧市町村単位で異なっておりました。 平成22年度の新クリーンセンターの稼動に併せ、分別収集や資源化のルール統一を図 りました。各家庭から排出される家庭系ごみについて、➀可燃ごみ、➁資源物(缶、ペッ トボトル、びん、古紙など)、➂不燃ごみ(金属類、ガラス、せともの類、電池など)、④ 粗大ごみ(一定の大きさ、または重さを超えるごみ)の4区分に分別し、粗大ごみについ ては大きさ、重さによって3段階の処理手数料をお支払いただいくルールに統一し、現在 に至っています。 また、事業所から排出される事業系ごみは、排出事業者が直接あるいは、許可業者に依 頼し有料で処理しています。 (2)日光市のごみ排出量 日光市のごみ排出量は、平成26年度38,050tと年々減少傾向にあります。また、 排出される可燃ごみや、資源物等の比率は、ほぼ横ばいとなっています。 【図1】日光市のごみ量の推移 33,260 32,158 32,817 32,104 31,649 1,398 1,507 1,511 1,476 1,487 179 210 458 280 228 4,778 4,691 4,461 4,245 4,136 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 H22 H23 H24 H25 H26 (t) 燃えるごみ 燃えないごみ 粗大ごみ 資源物 40,115t 39,041t 39,741t 38,617t 38,050t

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- 4 - 家庭系ごみの排出量は、わずかに減少してきています。事業系ごみについては、当市の 観光地としての特性から、ほぼ横ばいとなっています。 【図2】家庭系ごみ・事業系ごみ排出量の推移 日光市のごみ排出量原単位(※1)は、ごみ排出量が減少する中、ほぼ横ばいの状態が続 いています。これは、ごみ減量に向けた取り組みが、あまり行われていないということに なります。 【図3】日光市ごみ排出量原単位と人口の推移 (※1)1人1日あたりのごみ排出量(ごみ排出量原単位) ごみの年間排出量を、人口と年間日数で除した数値で、1人1日あたりどれだけのごみを排出する かを表すほか、人口の違う自治体との比較やごみの減量効果を知るうえで重要な数値です。 27,346 27,043 26,993 25,907 25,427 12,142 11,523 12,254 12,198 12,072 500 475 493 513 550 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 H22 H23 H24 H25 H26 年度 (t) 家庭系ごみ排出量 事業系ごみ排出量 集団回収量 91,811 90,611 89,887 88,628 87,414 1,197 1,180 1,211 1,194 1,193 940 955 939 940 929 976 976 964 958 947 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 H22 H23 H24 H25 H26 85,000 86,000 87,000 88,000 89,000 90,000 91,000 92,000 93,000 人口 日光市 栃木県平均 全国平均 (人) (g)

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- 5 - 【図4】クリーンセンターへ搬入されたごみの種類と組成(平成26年度) 平成26年度における日光市クリーンセンターへの搬入ごみの組成調査において、紙・ 布類の占める割合が全体の50.7%となっています。更なる分別促進により、ごみの減 量化を図ることができます。 (3)日光市の数値目標と実績 ①ごみ減量化の数値目標 日光市のまちづくりの施策の方向性を示す『第2次日光市総合計画前期基本計画(計画 期間:平成28年度~平成32年度)』で、ごみ排出量原単位の数値目標を、平成32年 度1,025gに設定しました。 【日光市のごみ排出量原単位目標値】 計 画 平成32年度(目標値) 日光市 第2次日光市総合計画前期基本計画 (実施計画) 1,025g ※集団回収量・資源物を含んだ家庭系ごみ + 事業系ごみの1人1日あたりのごみ排出量原単位 【国・県のごみ排出量原単位目標値】 計 画 平成32年度(目標値) 国 循環型社会形成推進基本計画 495g 栃木県 栃木県環境基本計画 521g ※集団回収量・資源物を除いた家庭系ごみの1人1日あたりのごみ排出量原単位 50.7 25.4 9.6 9.1 1.6 3.6 ごみの種類と組成 紙・布類 ビニール・合成樹脂 木・竹・わら 厨芥類 不燃残渣 その他(5mm以下) 項目 組成 (wt%) 乾燥重量 (g) 紙・布類 50.7 2,049 ビニール・合成樹脂 25.4 1,026 木・竹・わら 9.6 387 厨介類 9.1 369 不燃残渣 1.6 63 その他(5㎜以下) 3.6 146 乾燥重量合計 100 4,040 ※クリーンセンターへの搬入ごみを、年 4 回抽出調査 したものの平均値 ※wt%:weight% グラムで考えた場合の%(百分率)

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- 6 - ②日光市のごみ排出量原単位と全国平均、県内市町との比較 平成26年度の日光市のごみ排出量原単位は、1,193gで全国平均や県平均と比 較すると、その差は240g以上多く、県内最多となっています。 【表1】平成26年度栃木県市町別ごみ排出量原単位、再生利用率、最終処分率 市町名 ごみ排出量原単位(g) 再生利用率 (%) 最終処分率 (%) 家庭系+ 事業系 家庭系 事業系 順位 順位 順位 順位 順位 市貝町 534 1 位 455 1 位 79 1 位 24.9 5 位 3.7 4位 芳賀町 585 2 位 462 2 位 123 7 位 28.2 3 位 5.9 8位 益子町 622 3 位 502 4 位 120 6 位 34.6 2 位 3.3 3位 塩谷町 637 4 位 536 7 位 101 3 位 21.7 7 位 8.8 15位 茂木町 639 5 位 465 3 位 174 11 位 41.8 1 位 2.9 1位 高根沢町 660 6 位 525 6 位 135 9 位 22.5 6 位 8.1 12位 下野市 737 7 位 656 12 位 81 2 位 26.1 4 位 10.1 19位 さくら市 785 8 位 595 9 位 190 13 位 13.4 21 位 8.7 14位 那須烏山市 792 9 位 661 14 位 131 8 位 9.8 25 位 9.5 17位 那珂川町 799 10 位 696 17 位 103 4 位 15.5 17 位 9.3 16位 真岡市 809 11 位 582 8 位 227 17 位 18.0 12 位 4.1 5位 矢板市 839 12 位 604 10 位 235 18 位 15.8 15 位 8.6 13位 野木町 839 12 位 729 22 位 110 5 位 12.4 23 位 3.1 2位 大田原市 868 14 位 660 13 位 208 15 位 11.1 24 位 11.2 24位 上三川町 881 15 位 714 20 位 167 10 位 19.2 8 位 9.7 18位 鹿沼市 907 16 位 701 18 位 206 14 位 16.7 14 位 10.1 19位 栃木市 909 17 位 669 16 位 240 19 位 18.7 9 位 6.4 9位 佐野市 917 18 位 640 11 位 277 21 位 14.2 20 位 6.9 10位 小山市 920 19 位 709 19 位 211 16 位 16.8 13 位 7.1 11位 壬生町 932 20 位 756 24 位 176 12 位 15.6 16 位 4.4 6位 宇都宮市 971 21 位 728 21 位 243 20 位 18.2 10 位 11.1 23位 那須塩原市 1,040 22 位 665 15 位 375 23 位 13.3 22 位 11.7 25位 足利市 1,083 23 位 746 23 位 337 22 位 14.6 18 位 10.7 21位 那須町 1,123 24 位 510 5 位 613 25 位 14.6 18 位 10.7 21位 日光市 1,193 25 位 814 25 位 379 24 位 18.1 11 位 5.3 7位 栃木県平均 929 684 245 17.1 8.9 全国平均 947 668 279 20.6 9.7 ※とちぎの廃棄物平成26年度版より

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- 7 - (4)日光市のごみ処理経費 ごみの収集運搬、焼却、最終処分等ごみ処理に係る経費は、平成26年度13億 9,135万円と、日光市一般会計決算額429億914万円の約3%を占めています。 また、市民1人あたりのごみ処理手数料は、社会情勢の変化による様々な要因や消費税 増税などにより、増加傾向となっており、このままごみの減量化が進まないと1人あたり のごみ処理手数料が、平成32年度には17,177円と試算され、今後も増加が見込ま れます。 【表2】日光市のごみ処理経費の推移 H22 H23 H24 H25 H26 ごみ処理費及び維持管理費(千円) 1,061,557 1,144,788 1,157,133 1,293,713 1,380,177 その他(消耗品、光熱水費等)(千円) 10,921 11,632 11,564 13,001 11,179 合計(千円) 1,072,478 1,156,420 1,168,697 1,306,714 1,391,356 総ごみ排出量(t) 40,115 39,041 39,741 38,617 38,050 市民1人あたりの経費(円) 11,681 12,762 13,001 14,743 15,916 【図5】市民1人あたりごみ処理経費の推移 91,811 90,611 89,887 88,628 87,414 81,000 11,681 12,762 13,001 14,743 15,916 17,177 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 74,000 76,000 78,000 80,000 82,000 84,000 86,000 88,000 90,000 92,000 94,000 H22 H23 H24 H25 H26 H32(推計) 人口 1人あたりごみ処理経費 (円) (人)

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- 8 - 市内の各家庭や事業所から排出される、粗大ごみ、不燃ごみ、資源物は、日光市リサイ クルセンターで適正に処理されています。粗大ごみや不燃ごみを破砕処理する過程で発生 する不燃残渣については、町谷地区にある最終処分場に埋め立て処分されています。 不燃残渣の最終処分について、最終処分場への埋め立てをこのまま進めると、平成31 年には残容量がなくなり、終了することになります。新たに、市内に最終処分場を設ける ことは非常に厳しい状況です。また、現在の最終処分場については、災害等の不測の事態 に対応するため、余力を残した残地管理が必要と考えております。このことから、今後の 不燃残渣処分について、他県、他市町村で処理することになり、最終処分に係る費用の増 加が見込まれます。 【図6】最終処分場埋め立て残容量(平成27年6月末残容量2,941㎥) 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 H27 H28 H29 H30 H31 (㎥) 不燃残渣処分量 520t 不燃残渣処分量 700t 不燃残渣処分量 700t 不燃残渣処分量 700t 不燃残渣処分残容量 321t

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- 9 - (5)ごみ減量化・資源化への取り組み 【表3】日光市のごみ減量化・資源化への取り組み 減量化・資源化制度 時 期 制 度 内 容 家庭用生ごみ処理機器 設置費補助金交付制度 補助件数実績(H18~H27) 機械式 :151台 コンポスト: 78台 平成18年3月20日 (合併時)から 家庭の生ごみの資源化・減量化のため、コンポスト容器及び 機械式処理機の購入に際し、補助金を交付する制度 コンポスト容器 補助率1/2 上限3,000円(1基まで) 機械式処理機 補助率1/2 上限30,000円(1基まで) 平成24年4月1日 コンポスト容器について2基までに拡大(制度緩和) 資源物回収団体報奨金 制度 ( 回収総重量:5,148,817kg ) 平成18年3月20日 (合併時)から 資源物の回収に協力した団体に報奨金を交付する制度 資源物1kgあたり6円で計算し、当該年度中に10万円を 上限として報奨金を交付 平成26年4月1日 10万円の報奨金上限額を撤廃(制度緩和) 白色トレイ拠点回収 ( 回収総重量: 520kg ) 平成18年3月20日 (合併時)から 白色の発砲スチロール製食品トレイを市関係施設及び大型店 舗で拠点回収し、資源リサイクルを行なう制度 マイバックキャンペーン 平成22年度から 市内大型店舗を会場として、レジ袋削減に向けマイバックを 交付するキャンペーンを実施 生ごみ水切り減量大作戦 平成23年度 生ごみの減量化促進のため、生ごみ水切り器を全戸配付 エコショップ等認定制度 平成26年度から 環境にやさしい、エコな取組みを行なっている店舗や事業所 をエコショップとして認定し、その取組みを紹介する制度 小型家電拠点回収 ( 回収総重量: 79,290kg ) 平成26年度から 使用済み小型家電を市関係施設で拠点回収し、鉄、アルミ、 銅、レアメタルなどの資源リサイクルを行なう制度 (6)ごみ処理の課題 ①ごみの減量化 近年、資源循環型社会や低酸素社会の構築に向けて、ごみの排出抑制は重要な課 題 となっています。日光市の家庭系ごみ排出量は、平成24年度以降緩やかな減少傾向が 見られます。しかしながら、各家庭においてごみ減量に向けた取り組みが十分に行われ ているとは言えません。ごみの分別推進により、更なる減量効果が期待できます。 ②負担の公平性 家庭から出されるごみは、現在、税収等で収集・処理を行なっていて、積極的に環 境保護のため、努力してごみ減量化に取り組んでいる人も、分別意識が低くごみを 多く出す人も負担割合にかわりはなく、減量に取り組んでいる市民には公平なもの となっていません。市民1人ひとりの努力が報われるような仕組みが必要です。 ③ごみ減量化・資源化への取り組み 日光市ではこれまで、ごみ減量化・資源化に向けて【表3】に示す施策に取り組 んできました。しかしながらごみ排出量原単位の数値に、結果として反映されてい るとは言い難い状況です。

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- 10 - 2.家庭系ごみの有料化の実施時期と目的・効果 (1)家庭系ごみの有料化とは (2)家庭系ごみの有料化の目的 (3)家庭系ごみ有料化の実施時期 家庭系ごみ有料化の実施時期については、自然環境を守り、限りある資源を次世代 に引き継ぐため、ごみの発生抑制、資源の利活用は緊喫な課題となっていますが、一 方で条例改正手続き及び制度導入についての準備期間、また市民への充分な周知期間 を設ける必要があるため、平成30年4月導入とします。 家庭系ごみの有料化とは、日常生活に伴って家庭から排出されるごみについ て、排出する市民自らが、処理費の一部、または全部を負担する仕組みのこと です。 日光市のかけがえのない自然環境を守り、限りある資源を次世代に引きつ ぐためには、ごみの排出を抑制し、環境負荷の低減に配慮しつつ、再使用、 再生利用など、できる限り資源の循環的な利用を行うことが重要です。 さらなるごみの排出抑制や再生利用の推進、排出量に応じた公平化及び市 民の意識改革を進めるため、家庭系ごみ有料化を図るものです。 平成28年4月~平成29年3月 ・家庭ごみ等有料化基本方針策定、 パブリックコメント実施 ・一般廃棄物処理手数料改正 ・自治会、市民等への説明会・周知・広報 平成29年4月~平成30年3月 ・自治会、市民等への説明会・周知・広報 ・指定ごみ袋取扱店募集・認定 ・指定ごみ袋販売開始 平成30年4月~ ・家庭系ごみ有料化開始

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- 11 - (4)家庭系ごみ減量手段としての有料化の効果 ①排出抑制・リサイクルの推進 ごみ排出量に応じた費用負担を実感できるため、ごみの排出方法や処理方法に関心を 持つことに繋がり、ごみとなるものを家庭に持ち込まないなど発生抑制が進むと考えて います。また、正しい分別の仕方の理解が進み、リサイクルが促進される効果がありま す。 ②負担の公平性の確保 ごみ処理費用を税で賄う方式では、ごみの排出量の多少にかかわらずごみ処理が行わ れます。有料化により、ごみの排出量に応じて費用負担をすることになると、ごみ減 量・リサイクルに積極的に取り組む人の行動が報われ、費用負担の公平性が確保できま す。また、ごみ処理に対して意識を持つ人が増え、ごみ減量・リサイクルが促進される 効果があります。 ③ごみ処理費用の確保 家庭系ごみ有料化による収入を、ごみ収集やクリーンセンター、リサイクルセンター の運営費用、最終処分に係る費用のほか、ごみ減量化に向けた施策事業に活用します。 また、ごみの減量化・資源化が進むことで、ごみの焼却に係る費用や最終処分費の削 減が図れます。 焼却ごみ 減量・資源化 焼却ごみ 有料化 焼却ごみ(多い) 焼却ごみ(少ない) 有料化 費用負担(多い) 費用負担(少ない) 資源物分別 資源化率向上

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- 12 - (5)栃木県内の家庭系ごみ有料化の実施状況 家庭系ごみ有料化は、全国の60%を超える市区町村で導入されており、着実に増加 しています。また、県内の導入状況においても52%の市町で導入されています。 【表4】栃木県内の有料化導入状況 市町名 有料化 導入済 指定袋制 導入済 ごみ有料化 開始年度 有料化予定 1 宇都宮市 中・長期の一般廃棄物処理 計画において検討 2 足利市 ○ 平成20年度 3 栃木市 ○ 4 佐野市 △(可燃以外) 5 鹿沼市 ○ 平成18年度 6 日光市 平成30年度導入予定 7 小山市 8 真岡市 ○ 平成26年度 9 大田原市 ○ 10 矢板市 ○ 平成 7年度 11 那須塩原市 ○ 平成21年度 12 さくら市 ○ 平成 7年度 13 那須烏山市 ○ 14 下野市 15 上三川町 中・長期の一般廃棄物処理 計画において検討 16 益子町 ○ 昭和45年度 17 茂木町 ○ 平成 3年度 18 市貝町 ○ 昭和45年度 19 芳賀町 ○ 昭和45年度 20 壬生町 中・長期の一般廃棄物処理 計画において検討 21 野木町 △(一部) 22 塩谷町 ○ 平成 7年度 23 高根沢町 ○ 平成 7年度 24 那須町 ○ 平成25年度 25 那珂川町 ○ 合 計 13 4

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- 13 - (6)家庭系ごみ有料化実施市町の減量効果 県内の直近で家庭系ごみ有料化を実施した那須塩原市、那須町、真岡市では、実施 後、12~25%の減量効果が表れています。 【図7】県内で家庭系ごみ有料化を実施した市町の家庭系ごみ排出量原単位の推移 全国で、家庭系ごみ有料化を実施した市区町村の6割以上が、導入の翌年度に10パー セント以上の減量効果があったことが【図8】調査の結果示されています。また、5年経 過後でも、減量率が高い領域に分布する市区町村数が増えていることから、リバウンドの 傾向は見られず、減量効果は有料化実施後も持続している結果となっています。 【図8】有料化導入後の家庭系ごみ排出量の減量効果 出典:東洋大学 山谷修作教授の調査資料 注)2000年度以降に有料化を導入した130市について調査したもの 858 645 661 686 674 681 676 579 573 600 610 595 485 521 849 826 817 828 813 835 739 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 (年度) (g) 那須塩原市 那須町 真岡市 H21有料化 H25有料化 H26有料化

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- 14 - 3.家庭系ごみ有料化の仕組み (1)有料化の対象 種 別 手数料 可燃ごみ 無料 ⇒ 有料 有料化導入の目的は、ごみの減量化・資源化を促進するとともに、ごみの排出量に応じ た費用負担の公平性を確保することにあります。費用負担の公平性からは、全種別を有料 化することも考えられますが、円滑な制度導入のために、市民の負担感、受容性への配慮 を踏まえ、「可燃ごみ」を有料化の対象とします。 「不燃ごみ」については、重量での料金設定や収集方式の検討が必要なため、今後、他 市町の動向を見据え検討することとし無料とします。「資源物」については、資源化率の 向上が見込めることから無料とします。「粗大ごみ」は現行のとおり3段階の処理手数料 とします。 種 別 手数料 不燃ごみ(金属類、ガラス等) 無料(現行のとおり) 資源物(缶、ペットボトル、びん、古紙等) 無料(現行のとおり) 粗大ごみ(60cm以上、重さ10㎏以上) 有料(現行のとおり) (2)手数料の料金体系 全国で、家庭系ごみ有料化をすでに導入している市区町村の手数料の料金体系は、【表 5】のとおりです。手数料の料金体系は、ごみの排出量が多いほど負担が多く、少ないほ ど負担が少なくなる仕組みで、各家庭のごみの減量等の取り組みが直接反映されることか ら公平な負担となり、ごみを減らそうとする動機付けが働き、ごみ減量効果の継続が期待 できる「排出量単純比例型」を採用します。 (3)手数料徴収の方法 手数料の徴収にあたっては、「日光市指定ごみ袋」を作成し、ごみ処理経費の一部を上 乗せした販売価格の設定を行い、市民に購入していただき、「日光市指定ごみ袋」を使用 して、ごみステーションに排出していただく方法とします。ごみ排出量を把握することが 容易で、ごみ減量の効果が目に見えてわかりやすく実感でき、負担の公平性が確保される 方法です。

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- 15 - 【表5】家庭系ごみ有料化導入済市区町村の手数料の料金体系の仕組み 料金体系図 料金体系の仕組み(ごみ袋の場合の説明) ・ ○利点 ・ ▲課題点 ① 排 出 量 単 純 比 例 型 排出量に応じて手数料を負担する方式。ごみ量あたりの料金水準は、排出量 にかかわらず一定(均一従量制)。 ○制度が単純でわかりやすい。 ○制度の運用に要する費用が他の料金体系と比べて安価である。 ▲料金水準が低い場合には、排出抑制につながらない可能性がある。 ② 排 出 量 多 段 階 排出量が一定量を超えた段階で、ごみ量あたりの料金水準が引き上げられる 方式(累進従量制)。 ○特に排出量が多量である排出者の排出抑制が期待できる。 ▲排出者毎の排出量を把握する必要があるため、制度の運用に要する 費用が増す。 ③ 一 定 量 無 料 型 排出量が一定量となるまでは手数料が無料であり、一定量を超えると排出量 に応じて手数料を負担する方式。例えば、一定の枚数を無料で配布し、更に 必要となる場合は、排出者が有料でごみ袋を購入する仕組み。 ○特に一定量までの排出抑制が期待できる。 ▲一定の排出量以下の範囲内では排出量を抑制する動機付けが働き にくい。 ▲排出者毎の排出量を把握する必要があるため、制度の運用に要する 費用が増す。 ④ 負 担 補 助 組 合 せ 型 排出量が一定量となるまでは手数料が無料で、一定量を超えると排出量に応 じて一定の手数料を負担する一方、排出量が一定量以下となった場合に還元 する方式(例えば、ごみ袋を一定の枚数無料で配布し、更に必要となる場合 は、有料でごみ袋を購入する一方、排出者が使用しなかったごみ袋を市区町 村が買い戻すことができる方式)。 ○使わなかったごみ袋を還元できるため一定量無料型よりも排出抑制が 期待できる。 ▲排出者毎の排出量を把握する必要があるため、制度の運用に要する 費用が増す。 ⑤ 定 額 制 従 量 制 併 用 型 一定の排出量までは手数料が排出量にかかわらず定額であり、排出量が一定 の排出量を超えると排出量に応じて一定の手数料を負担する方式。 ○特に一定量までの排出抑制が期待できる。 ▲一定の排出量以下の範囲内では排出量を抑制する動機付けが働き にくい。 ▲排出者毎の排出量を把握する必要があるため、制度の運用に要する 費用が増す。 負 担 金 ・ 料 金 0 排出量 負 担 金 ・ 料 金 0 排出量 負 担 金 ・ 料 金 0 排出量 負 担 金 ・ 料 金 0 排出量 負 担 金 ・ 料 金 0 排出量

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- 16 - (4)指定ごみ袋の種類と形状 ごみ袋は、各世帯がごみ排出量に適した大きさの袋を選択し、ごみ減量化が目に見え て実感しやすい仕組みになるよう、容量の異なる複数の指定ごみ袋を作成します。 10リットル、20リットル、30リットル、45リットルの4種類とします。 (5)手数料の設定 ①ごみの排出抑制効果 日光市では、約10%程度のごみ減量を目指しています。環境省が行った有料化導入 済市区町村の調査結果では、【図9】のとおり1リットルあたりの手数料を0.5円か ら1円未満とした場合から、10%以上のごみ排出抑制効果があるとされています。 ◎指定ごみ袋 10ℓ ≪企画・デザイン≫ 20ℓ 形状は市民にとって取り扱いやすく、運びやすい形状とします。 30ℓ また、日本語のほか4言語表記を行い、市内在住の外国の方に 45ℓ もわかりやすくします。 【現在使用している透明・半透明のごみ袋】 有料化以降は、使用できません。 (ただし、紙おむつ等の別に定める有料化対象外ごみに限り、利用できます。) 0 5 10 15 20 25 30 35 ~0.49 0.5~0.99 1~1.49 1.5~1.99 2~2.49 2.5~ 【図9】手数料の料金水準と平均排出抑制率 (%) 環境省「一般廃棄物処理有料化の手引き」より (単位:円)

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- 17 - ②ごみ処理にかかる費用負担 家庭から排出される可燃ごみ処理費用を、環境省が策定する一般廃棄物会計基準に基 づいて平成26年度日光市決算額から算定すると、1kgあたり37.3円、1リット ルあたり4.7円になります。 【年間家庭系可燃ごみ処理費用から算出した1リットルあたりの処理費用】 家庭系可燃ごみ処理費用 家庭系可燃ごみ量 1kgあたり処理費用 1ℓあたり処理費用 753,832千円 20,191t 37.3円 4.7円 (40ℓ袋で5kg換算:環境省一般廃棄物処理有料化の手引きより) 市民の手数料の負担は、経済的なインセンティブにより一般廃棄物の排出抑制に導く 一方で、市民の理解が得られるように過大な負担とならないような料金が望ましく、有 料化を実施している市区町村の多くがごみ処理費用の市民負担割合を設定しています。 【図10】のように、それぞれの市区町村の事情により負担率の設定はまちまちです が、平均値は、1kgあたり24.2%となっています。ごみ処理費用に、負担率の平 均値を設定すると、1kgあたり9円、1リットルあたりの処理費用は1.1円になり ます。ごみ処理費用は、市民の理解が得られるように、過大な負担とならないよう市民 負担割合を設定する必要があります。 【市民費用負担率:24.2%を設定した場合の1リットルあたりの処理費用】 家庭系可燃ごみ処理費用 家庭系可燃ごみ量 1kgあたり処理費用 1ℓあたり処理費用 753,832千円 20,191t 9円 1.1円 【市民負担率を設定しない場合と設定した場合のごみ袋1枚当たりの料金設定例】 10リットル 20リットル 30リットル 45リットル 市民負担を設定しない場合の料金 47円 94円 141円 211円 市民負担(24.2%)を設定した場合の料金 11円 22円 33円 49円 0 2 4 6 8 10 12 0~5% 5~10% 10~15% 15~20% 20~25% 25~30% 30~35% 35~40% 40~45% 45~50% 50~100% 市区町村数 有料化先行都市アンケート調査結果より(N =35) 【図10】有料化先行市区町村のごみ処理経費に対する負担率 料金水準(円/ℓ)

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- 18 - ③県内市町の指定ごみ袋の料金水準 【表6】栃木県内市町有料指定ごみ袋の種類と販売価格 10リットル 20リットル 30リットル 40リットル 45リットル 1 足利市 (H22.4改定) ※()内は改定前価格 7円/1枚 (15円/1枚) 10円/1枚 (30円/1枚) 15円/1枚 (60円/1枚) 2 鹿沼市 (H21.4改定) ※()内は改定前価格 7.5円/1枚 (10円/1枚) 15円/1枚 (20円/1枚) 30円/1枚 (40円/1枚) 3 真岡市 20円/1枚 30円/1枚 50円/1枚 4 矢板市 20円/1枚 30円/1枚 40円/1枚 5 那須塩原市 20円/1枚 30円/1枚 50円/1枚 6 さくら市 20円/1枚 30円/1枚 40円/1枚 7 益子町 10円/1枚 30円/1枚 50円/1枚 8 茂木町 10円/1枚 15円/1枚 30円/1枚 50円/1枚 9 市貝町 30円/1枚 50円/1枚 10 芳賀町 30円/1枚 50円/1枚 11 塩谷町 20円/1枚 30円/1枚 40円/1枚 12 高根沢町 20円/1枚 30円/1枚 40円/1枚 13 那須町 10円/1枚 20円/1枚 30円/1枚 50円/1枚 【県内市町ごみ袋1リットルあたり販売価格(最大容量の指定袋から算出)】 販売価格 0.3円~0.5円 0.6円~0.75円 1円 1円~1.1円 市町数 1 1 4 7 県内市町の有料化を実施している市町の有料指定ごみ袋の販売価格ですが、1リット ルあたり販売価格が、1円から1.1円が多く採用されています。 手数料の料金設定にあたっては、大幅な負担となる価格を設定した場合、適正な排出 を阻害し、不法投棄の増加に繋がると思われます。 有料化の手数料水準としては、ごみ処理経費の一定割合の負担を求めることを基本と しつつ、ごみ減量化への動機づけが失われない程度の単価設定並びに市民負担の許容水 準、近隣市町における料金水準を考慮して、ごみ袋の容量表示1リットルあたり1円の 購入価格とします。 容量別のごみ袋の料金設定は、10リットル袋1枚10円、20リットル袋1枚20 円、30リットル袋1枚30円、45リットル袋1枚45円とします。 【日光市指定ごみ袋の料金設定】 ごみ袋容量規格 10リットル 20リットル 30リットル 45リットル 手数料金額 10円/1枚 20円/1枚 30円/1枚 45円/1枚

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- 19 - (6)指定ごみ袋の販売方法 販売方法としては、市が直接販売する方法や販売店を指定する方法がありますが、市民 にとって購入しやすい販売方法をとる必要があります。 指定ごみ袋の販売については、「指定ごみ袋取扱店制度」を設け、日常生活において購 入しやすい場所を考慮し、地域ごとにバランスのとれた「指定ごみ袋取扱店」の認定を行 います。 【図11】 日光市 (7)有料化対象外品目・支援制度・減免制度 指定ごみ袋取扱店 商店、スーパー、コンビニ等 日光市役所 可燃ごみ排出

指定ごみ袋購入までの流れ

市 民 指定ごみ袋購入 (ごみ処理手数料を含む) 指定ごみ袋の販売 ・指定ごみ袋の発注 ・ごみ処理手数料の納付 指定ごみ袋を納品 有料化対象外品目:指定ごみ袋を使わずに排出できるごみの品目 ○乳幼児や障がいのある方及び高齢者の紙おむつ ○ボランティア清掃により排出されたごみ ○剪定枝木・葉 ○リサイクル可能な衣類・古布類 ○布団 支援制度:ごみ処理手数料の全部または一部を援助し、経済的負担を軽減するもの ○生活保護世帯から排出されるごみ 減免制度:ごみ処理手数料の全部または一部を減免するもの ○天災その他特別の理由がある場合のごみ

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- 20 - 有料化対象外品目(指定ごみ袋を使わずに排出できるごみの品目)と排出方法 ○乳幼児や障がいのある方及び高齢者の紙おむつ 乳幼児・紙おむつを使用している障がいのある方、及び高齢者で紙おむつを使用し ている方がいる世帯への支援策として、紙おむつを有料化の対象から除外します。 紙おむつの排出方法については、透明または半透明の袋に紙おむつのみを入れて、 ごみステーションに排出できることとします。 ○ボランティア清掃により排出されたごみ 無償で行うボランティア清掃に対し、手数料はそぐわないため、自治会や任意団 体で集団清掃を実施する際に使用するごみ袋(以下、「ボランティア袋」という) を、見分けがつくように指定ごみ袋とは違う色で作成し、無料で配付します。 ○剪定枝木・葉 環境美化の促進を図る観点から、樹木の枝葉の排出は従来どおり、木の枝1本の直 径を2㎝以内、長さ50cm以内にして片手で持てる程度に束ねて、ごみステーション に排出することとし、1回に3束まで排出できることとします。 クリーンセンターに直接搬入する場合も、処理手数料はかかりません。クリーンセ ンターに直接搬入する場合は、直径10cm以内、長さ50cm以内のサイズにして排出 することとします。 ○リサイクル可能な衣類・古布類 新たな資源化品目として、リサイクル可能な衣類・古布等は、透明または半透明の 袋に入れて、新たに月1回の収集日を設け、ステーション回収を行ないます。 リサイクル不可能な状態のものは、指定袋に入れて燃えるごみとして排出すること とします。 ○布団 布団は従来どおり、ごみステーションに排出する場合は、座布団程度の大きさ(5 0cm角)に切って束ねるか、透明または半透明の袋に入れて排出することとします。 クリーンセンターに直接搬入する場合も、処理手数料はかかりません。その際は、 切ったり、袋等に入れることなく、そのままでも搬入することができます。 また、布団の搬入や切断が困難な世帯への支援策として、新たに予約制・有料によ る戸別収集サービスを開始します。 支援制度(ごみ処理手数料の全部または一部を援助するもの)と排出方法 ○生活保護世帯から排出されるごみ 生活保護世帯の経済的負担の軽減のため、申請による一定枚数の指定ごみ袋の現物 支給を行ないます。 減免制度(ごみ処理手数料の全部または一部を減免するもの)と排出方法 ○天災その他特別の理由がある場合のごみ 天災、その他特別の理由があると認められるときは、透明または、半透明の袋で クリーンセンターに直接搬入していただくことで無料とします。

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- 21 - 【表7】有料化対象外品目、支援制度、減免制度の対象及び排出方法 対 象 排 出 方 法 有 料 化 の 対 象 外 品 目 乳幼児の紙おむつ 透明または、半透明の袋でごみステーションへ排出。 障がいのある方・高齢者の紙おむつ 透明または、半透明の袋でごみステーションへ排出。 ボランティア清掃によるごみ (※新規) 無償配布するボランティア袋に入れて排出。 剪定枝木・葉 基準内の大きさにしてごみステーションへ排出、ま たは、クリーンセンターに直接搬入。 リサイクル可能な衣類・古布類 (※新規) 月1回の収集日を新たに設置し、透明または半透明の 袋でごみステーションへ排出。 リサイクル不可能な状態のものは、指定袋にいれて 可燃ごみとして排出。 布団(※新規) 座布団程度の大きさ(50cm角)に切って、透明また は半透明の袋で、ごみステーションへ排出。 クリーンセンターに直接搬入する場合は、袋等に入 れることなく、そのまま搬入可能。 予約制による戸別収集サービス(有料)を開始。 支 援 生活保護世帯 申請による指定ごみ袋の現物支給。 減 免 天災、その他特別の理由がある場合 透明または、半透明の袋でクリーンセンターに搬入。 県内の家庭系ごみ有料化導入済市町で手数料の支援・減免制度を実施している市町 は、【表8】のとおり13市町中4市となっています。 【表8】県内家庭ごみ有料化導入済市町の支援制度・減免制度の実施状況 紙おむつ 生活保護世帯 乳幼児 重度の障がい者 高齢者 足利市 透明・半透明袋で排出 - 透明・半透明袋で排出 引換券交付 鹿沼市 引換券交付(3歳まで) 引換券交付 引換券交付 引換券交付 矢板市 - - - 直接搬入の場合無料 那須塩原市 現物支給(2歳まで) 引換券交付 現物支給 - (8)直接クリーンセンターへ家庭系可燃ごみを搬入する場合 指定ごみ袋に入れて搬入する場合は、そのまま受け入れます。 指定ごみ袋に入れないで搬入する場合は、事業系可燃ごみ処理手数料に準じた処理手 数料がかかります(有料化対象外品目を除く)。

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- 22 - 4.家庭系ごみ有料化にあたっての併用施策 家庭系ごみ有料化導入に併せて、市民のごみの減量化・資源化の取り組みを促進する 施策を実施するとともに、行政サービスの向上を図ります。 【表9】家庭系ごみ有料化にあたっての併用施策 減量化・資源化施策 時 期 施 策 内 容 家庭用生ごみ処理機器設置費 補助金交付制度 随時 家庭から出る生ごみの減量化・資源化を推進 するため、市広報やHP、イベント、各種会 議等を活用し、制度の周知啓発に取り組みま す。 資源物回収報奨金制度 随時 家庭から出る資源物のリサイクルを推進する ため、市広報やHP、イベント、各種会議等 を活用し、制度の周知啓発に取り組みます。 指定ごみ袋お試しセットの全 戸配布 (※新規) 平成30年1月 (予定) 新排出ルールの周知用チラシとともに指定ご み袋お試しセットの全戸配布を行い、スムー ズなごみ有料化への移行を促します。 ボランティア袋の配布 (※新規) 平成30年1月 (予定) 定期的に集団清掃を実施している自治会や団 体に、事前に配付します。また、ごみステー ションの環境美化に使用していただきます。 リサイクル可能な衣類・古布 類の収集の開始・収集日の設 置 (※新規) 平成30年度 リサイクル可能な衣類・古布類を、月1回の 収集日を新たに設定し、無料で回収します。 布団の戸別回収 (※新規) 平成30年度 布団の搬入や切断が困難な世帯への支援策と して、予約制・有料による戸別収集サービス を新たに開始します。 家庭系ごみの減量状況検証 (※新規) 導入後3年~ 5年後 導入後3~5年後に家庭系ごみの排出状況を 検証し、排出方法、料金等見直しを行いま す。 家庭系ごみ有料化啓発 (※新規) 平成28年度~ 家庭系ごみ有料化と減量化・資源化促進のた めパンフレット・ポスター等を作成するほ か、スマートフォンアプリを活用した情報発 信を行ないます。また、各種会議や説明会を 通じて、市民への周知啓発を図ります。

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- 23 - 5.家庭系ごみ有料化にあたっての留意事項 (1)市民への周知と啓発活動 家庭系ごみ有料化導入は、市民に新たな金銭的負担を求めるものであり、市民参加と検 討プロセスの透明性の確保が重要です。そのために、有料化導入前の早い時期から自治会 単位の住民説明会を開催するほか、市広報、ホームページ等を活用して情報提供を行い、 制度導入の背景や目的を十分に説明していきます。また、自治会に未加入の市民や市内在 住の外国人の方にも情報がいきわたるよう、ごみステーションへの掲示や市有施設、ごみ 袋販売指定店へポスター等を設置するなど周知徹底を図ります。 さらに、有料化導入後も、ごみ排出量や再生利用の状況といった、有料化による効果を 示すとともに、廃棄物行政全般について継続的に情報提供を行うことで、意識啓発を促 し、その効果を持続させます。 (2)不法投棄・ごみステーションの環境美化対策 家庭系ごみ有料化の導入により懸念される課題として、空き地や道路沿いへの不法投棄 の増加や指定袋以外の不適正排出ごみの発生が考えられます。 ①不法投棄対策 現在当市では、廃棄物の不法投棄を防止するとともに、環境美化の推進を図るため、廃 棄物監視員を配置し、市内の監視パトロールを実施し、常習箇所には不法投棄防止看板を 設置するなどの対策に努めています。有料化の導入にあたって不法投棄が増加することの ないよう、防止対策について必要に応じて強化を図ってまいります。 ②ごみステーションの環境美化対策 決められたごみの排出ルールを守っていただくため、市広報、ホームページによる情報 提供、チラシやパンフレットの配布など充分な情報提供を行ってまいります。 さらに、排出マナーの悪い場所においては、自治会や環境美化委員と連携を図り、ごみ ステーションの環境美化を図ってまいります。 (3)ごみ処理手数料の使途の公開 手数料収入の運用については、適正な使途を定めるとともに、ごみ処理経費の現状や内 訳等の情報と併せ、市民にわかりやすく公開していくことが重要です。市広報、ホームペ ージ等により情報提供を行ってまいります。 有料化の目的として、「ごみの減量化・資源化」を掲げていることから、ごみ処理手 数料は、ごみの減量化・再資源化の関連施策及びごみ処理施策の経費に充てます。

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- 24 - 6.事業系ごみ処理手数料の取り扱い 事業系ごみとは、事業所から事業活動に伴って排出されるごみのうち産業廃棄物以外 の一般廃棄物です。 事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において処理しなければ ならないことが、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により定められており、市に おいて処理する場合でも廃棄物の処理に係る原価相当の徴収をすることが望ましいとい えます。 日光市では現在、事業系ごみ処理手数料を「日光市廃棄物の処理及び清掃に関する条 例」で可燃ごみ10キログラムにつき50円、不燃ごみ10キログラムにつき100 円、資源物10キログラムにつき50円と定めています。 【表10】県内市町の主な事業系ごみ処理手数料の状況 単位:円/10Kg 市町名 可燃ごみ処理 手数料 不燃ごみ処理 手数料 資源物処理 手数料 紙類処理手数料 1 栃木市 250 250 250 250 2 小山市 250 250 250 250 3 下野市 250 250 250 250 4 宇都宮市 222 222 222 37 5 鹿沼市 220 300 150 無料 6 足利市 210 210 210 210 7 佐野市 210 210 210 210 8 真岡市 200 200 200 200 9 矢板市 150 150 無料 無料 10 さくら市 150 150 無料 無料 11 大田原市 100 100 100 100 12 那須烏山市 100 100 100 100 13 那須塩原市 100 100 無料 無料 14 日光市 50 100 50 無料 15 那須町 50 50 無料 無料 平成27年4月1日現在

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- 25 - 平成28年3月に行なった事業系搬入可燃ごみの組成調査の結果、可燃ごみとして搬 入されたごみのうち、5.9%は分別して排出すべき紙類が占めており、正しい分別の促 進により、可燃ごみの減量化を実現できる結果が出ています。 【図12】事業系搬入可燃ごみの種類と組成 組成調査の様子 平成26年度の日光市決算額から算出した事業系可燃ごみ10kgあたり処理経費は、 276円、また不燃ごみ10㎏あたり処理費用は、325円です。現在日光市では、可燃 ごみ10㎏につき50円、不燃ごみ10kgにつき100円の手数料としており、事業者 の負担割合は、可燃ごみが18パーセント、不燃ごみが31パーセントとなっています。 資源物については、事業者負担割合が16パーセントとなっておりますが、そのほとんど を再資源化することにより経費の半分以上を補っています。 【表11】事業系ごみ処理経費(H26年度)・負担割合 【事業系可燃ごみ】 ごみ処理経費 年間ごみ量 10㎏あたり処理経費 事業者負担割合 手数料 316,021千円 11,457t 276円 改定前 18% 50円 改定後 54% 150円 【事業系不燃ごみ】 ごみ処理経費 年間ごみ量 10㎏あたり処理経費 事業者負担割合 手数料 14,178千円 436t 325円 改定前 31% 100円 改定後 46% 150円 ※平成26年度事業系不燃物売渡手数料按分額:823,506円 【事業系資源物】 ごみ処理経費 年間ごみ量 10㎏あたり処理経費 事業者負担割合 手数料 4,792千円 150t 319円 改定前 16% 50円 改定後 ― 無料 ※平成26年度事業系資源物売渡手数料按分額:2,758,731円 81.5 12.5 5.9 0.1

事業系可燃ごみ組成調査

(組成割合%) 燃えるごみ(食品残渣、布、木) プラスチック類(ペットボトル、発砲スチロール、色つきトレイ、 レジ袋等) 紙類(ダンボール、新聞紙・チラシ、雑誌・雑紙、牛乳パック)

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- 26 - 事業系ごみ処理手数料についても、家庭系ごみ有料化に伴う市民負担を考慮すると、改 定する必要があります。事業者が、市において処理する場合でも、廃棄物の処理に係る原 価相当分の料金を徴収することが望ましいとされておりますが、手数料の極端な引き上げ は地域事業所支援、事業所の受容性の観点から好ましくありません。 このため、県内自治体の事業系ごみ処理手数料の料金水準と比較を行い、事業所の負担 割合を2分の1程度に引き上げ、可燃ごみ10キログラムにつき150円、不燃ごみ10 キログラムにつき150円に改定します。資源物については、紙類と同様に手数料を無料 に引き下げることで分別の促進が見込めることなどを勘案し、無料とします。 事業系ごみ処理手数料を家庭系ごみ有料化と併せて、平成30年4月から改定します。 7.事業系ごみ処理手数料改定にあたっての併用施策 事業系ごみ処理手数料改定に併せて、事業所から排出されるごみの減量化・資源化の 取り組みを促進する施策を実施します。 【表12】事業系ごみ処理手数料改定にあたっての併用施策 減量化・資源化施策 時 期 施 策 内 容 日光エコショップ認定制度 随時 認定事業所拡充のため、市広報やHP、イベント、各種会 議等を活用し、制度の周知啓発に取り組みます。 事業系ごみ減量啓発事業 (※新規) 平成30年度 事業系ごみ減量のためのパンフレットを作成し、ダイレク トメール等で周知を行ないます。また日光市ホームページ に事業所向け専用ページを新設します。 事業系ごみ組成調査 (※新規) 平成29年度~ 減量化の検証のため、事業系ごみの組成調査を年1回実施 します。 多量排出事業所のごみ減量化 計画策定の義務化 (※新規) 平成30年度~ 一定量以上のごみの排出がある事業所に対し、ごみ減量化 計画策定を義務化します。 事業系ごみの減量状況検証 (※新規) 導入後3年~ 5年後 導入後3~5年後に事業系ごみの排出状況を検証し、排出 方法、料金等見直しを行います。 種 別 現行手数料 改定後手数料 可燃ごみ 50円 150円 不燃ごみ 100円 150円 資 源 物 50円 無 料 紙類処理手数料 無 料 無 料

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- 27 - ≪参考≫ 1.家計負担の試算 4人家族で1回の可燃ごみの収集日に、指定ごみ袋45ℓと30ℓを1枚ずつ使う と仮定し試算します。 ※計算式: 週2回×〔45円(45ℓ袋)+30円(30ℓ袋)〕×52週=7,800円 ごみの減量に取り組み、指定ごみ袋45ℓと20ℓにすると1,040円 家計負担が少なくなります。 ※計算式: 週2回×〔45円(45ℓ袋)+20円(20ℓ袋)〕×52週=6,760円 2.手数料収入の試算 ①家庭系ごみ 平成26年度にクリーンセンターに搬入された可燃ごみ量に削減目標値を設定し、 指定ごみ袋作成費、売り捌き手数料等を33,000千円と仮定し試算します。 ※計算式 20,191t×90%×4.09(嵩密度㎥/t)×1円/ℓ×1,000=74,300千円 74,300千円―33,000千円=41,300千円 ※嵩密度:粉体を容器内に詰め、容器内の隙間も体積と見なして測定した密度 ②事業系ごみ 平成26年度クリーンセンターに搬入された事業系ごみ量に削減目標値を設定し、 試算します。 ※可燃ごみ計算式 10,934t×90%×150円/10kg=147,609千円①(H26実績:54,672千円③) ※不燃ごみ計算式 437t×90%×150円/10kg=5,899千円②(H26実績:4,374千円④) ※153,508千円(①+②)-59,046千円(③+④)=94,462千円 3.クリーンセンター運営経費等の試算 クリーンセンター運営経費 626,635千円+焼却灰等処理経費 34,169千円=660,804千円 ※可燃ごみ量を10%削減した場合の試算 クリーンセンター運営経費 612,038千円+焼却灰等処理経費 31,131千円=643,169千円 ※660,804千円-643,169千円=17,635千円 4人家族で年額7,800円、1ヶ月約650円の家計負担が見込まれます。 事業系ごみ処理手数料収入は、94,462千円の増額が見込まれます。 可燃ごみ処理量を10%削減すると、17,635千円の削減が見込まれます。 家庭系ごみ処理手数料は、約41,300千円見込まれます。

参照

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