東⽇本⼤震災と東北⼤学の挑戦
東北大学
災害科学国際研究所
所 長
平
川
新
宮城県名取市 10mの津波
共同通信
マグニチュード9.0
大地震、大津波
米国地質調査所
東大地震研
M9以上の地震
M8.5以上の地震
2004年 新潟中越地震 2007年 新潟中越沖地震 2007年 能登半島地震 1995年 兵庫県南部地震 2011年 東北地方太平洋沖地震 2003年 十勝沖地震
■ライフラインの停止
電気4月4日、水道4月13日、ガス4月26日に復旧
■建物の損壊
危険判定 28棟(約4万㎡)
■施設等復旧概算費 約448億円
■物品など被害概算額 約352億円
理念1 復興・地域再生への貢献 理念2 災害復興に関する総合研究開発拠点形成 理念3 分野横断的な研究組織で課題解決型プロジェ クトを形成
基本理念
東北大学
災害復興新生研究機構
の設置(2011年4月)
東北大学の取り組み
●総合地域医療研修センターの設置
実践的な災害医療を学んだ地域医療・災害医療に 従事する人材を育成地域医療再構築プロジェクト
●東北メディカル・メガバンク機構の設置
東日本大震災の被災地の地域医療再建と健康支援 医療情報とゲノム情報を複合させたバイオバンクを構築災害に強い先進的なまちづくりを推進
●三陸沿岸において活用が期待される波力など海洋
再生エネルギー
●微細藻類のエネルギー利用
●再生可能エネルギーを中心とした地域エネルギーと
移動体を融合したエネルギー管理システム構築
環境エネルギープロジェクト
東日本大震災によって、「通信回線の途絶」「情報収集不能」「発信 情報の不足」など情報通信(ICT)の脆弱性が顕在化 災害に強い情報通信インフラの開発・実証拠点の形成目指す 材料・デバイス技術 トラフィックの急増に 耐える通信容量の確保 災害からのデータ保護 広域分散クラウドストレージ ICT医療支援技術・ エージェントシステム 災害時にも確実に つながる適応型・ 高信頼通信回線 輻輳回避制御・管理 ネバーダイネットワーク 超低消費電力 デバイス 通信路・ハードウェア技術 サービス・ソフトウェア技術 ネットワークレイヤ技術
情報通信再構築プロジェクト
漁業や水産業の復興、地域再生に向け、
海洋環境・海洋生態系の影響調査研究
●
放射性物質による汚染から生活環境を復旧する
技術開発
・汚染土壌からの放射性セシウムの除染技術 ・無放射能農作物の栽培方法の開発 ・迅速汚染検査用大口径ガンマ線検出技術の開発放射性物質汚染対策プロジェクト
東北地域の産業・社会の復興を継続的に支援するために
災害科学国際研究推進プロジェクト
東北大学
災害科学国際研究所の設立へ
2012年4月1日
防災科学研究拠点 z 来るべき宮城沖地震に備え 従来、防災研究は理系の得意分野 地震研究、津波研究、建築・⼟⽊など ●だが⽂系にも防災研究あり 歴史学 →⽂化財の防災対策、災害史 法学 →災害関連法 社会学 →地域社会組織(町内会等)研究 経済学 →BCP(事業継続計画) ⼼理学 →災害⼼理 z 分野ごとの個別研究→全学横断的連携組織へ 結成時は19分野20⼈のメンバー(10部局) 平川 新 (歴史学) (津波⼯学)今村⽂彦
東北⼤学防災科学研究拠点
2007年に結成
文科省特別経費(2010~14年度) 地域の人間と社会を 災害から守るための 実践的防災学の推進 学内で「災害」「防災」「減災」研究に従事する 研究者に呼びかけて結成されたグループ2012年4月 東北大学 防災科学研究拠点 2007年 世界的災害科学研究 の拠点へ 宮城県沖地震対策 2011年3月 東日本大震災 災害科学国際研究所 専任 約50名 兼任 約30名 3.11後 地震・津波のメカニズム解明や、 復旧・復興への貢献活動に全力で取り組み
歴史的・世界的な東⽇本⼤震災を経験した東北
⼤学は、新たな学際的研究組織として「災害科学
国際研究所」を設置し、国内外の有⼒研究機関と
協⼒しながら、災害科学に関する世界最先端の研
究を推進する。
また、被災⾃治体等と連携を強化し、歴史的な
視点を重視しながら、巨⼤災害に対する防災・減
災・復旧・復興プランを提案する。
災害科学国際研究所
設置⽬的
実践的防災学の構築
4 情報管理・ 社会連携部⾨ 災害医学 研究部⾨ 災害理学 研究部⾨ 地域・都市 再⽣研究部⾨ ⼈間・社会 対応研究部⾨ 災害リスク 研究部⾨ 寄附研究部⾨ (東京海上⽇動) 巨⼤地震・津波発⽣メカニズムの解明と観測技術の 開発 東⽇本⼤震災の被害実態と防災・減災技術の再構築 被災地⽀援学の創成と災害サイクルの歴史的究明 地域・都市の耐災害性向上と重層化 広域巨⼤災害対応型医学・医療の確率 新たな防災・減災社会のデザインと災害教訓の語り 継ぎ 地震・津波リスクの総合評価
海陸の観測網の充実 観測データにより津波の規模・到達時刻を推定 正確な津波予測情報を提供するシステムの開発 高精度津波情報 ・最大波高 ・最大波高到達時間 東北大学災害科学国際研究所 海底地殻変動研究分野作成
様々な東北大学モデルの提案 地震や津波の変形過程および地域の被災過程を、観測デー タの統合、先端的リモートセンシング技術の開発、数値シミュ レーションの高度化を通して明らかにする。 東北大学災害科学国際研究所 津波工学研究分野作成
「津波から命を守る」
まちづくり
様々なシナリオを想定し て復興計画にいかす 津波浸水域のシミュレーション 東北大学災害科学国際研究所 広域被害把握研究室作成堤防の築造 道路のかさ上げ 住宅移転 海岸防災林の整備 避難施設 嵩上げ道路 2~6m 防潮林 築山 堤 防 100年に1度の 津波に対応
津波防災・住まい再建プロジェクト
100年に1度の津波に対応する堤防は不可能 コンクリートの寿命は約50年 多重防御の思想で対応被災地の復興支援
防災・減災対策への貢献
災害リスク研究部門 人間・社会対応研究部門 地域・都市再生研究部門 災害理学研究部門 災害医学研究部門 情報管理・社会連携部門 復興支援 災害への備えz
IRIDeS(イリディス)
IRIS(アヤメ・花菖蒲)の複数形
● IRISの花⾔葉 希望・⾼貴
z 「災」の字を反転 災いを転じて、 復旧・復興の促進や、 災害に強い社会に変えていく、 という決意を表す. z アヤメは「希望」の象徴
地震の周期は
どうやって予測できるのか?
• 東南海地震
同
• 関東大地震
→70年周期
地震観測の開始(内務省:明治8年1875)
まだ140年弱なのに、なぜ150年周期などといえるのか
年 代 東北太平洋沖 東 海 東南海 南 海 869(貞観) 1361 1498 1605 1611(慶長) 1707 1854 1944 1946 2011
1633年 (70年) 寛永地震(小田原) M7.0 1703年 (79年) 元禄地震(房総半島) M7.9~8.2 1782年 (71年) 天明地震(小田原) M7.0 1853年 (70年) 嘉永地震(小田原) M6.7 1923年 (89年) 関東地震(神奈川県西部) M7.9 現在 *M7級の地震 30年以70%の確率
1498年 (107年) :明応地震 M8.2~8.4 1605年 (102年) :慶長地震 M7.9 1707年 (147年) :宝永地震 M8.4 1854年 (158年) :安政東海地震 M8.4 現在 *M7級の地震 30年以88%の確率
M7級の地震 →30~73年間隔で発生
内閣府首都直下地震対策検討WG 2012.6.18
3連動地震の震度分布 内閣府 南海トラフ地震モデル研究会 「防災情報」より 南海トラフの巨大地震モデル検討会 2012年8月29日発表
死者 32万人
全壊 238万棟
津波からの避難 死者8割減 耐震建築化 被害4割減年 代 東 海 東南海 南 海 1361年 1498年 1605年 1707年 1854年 1944・46年 1944 1946 空白158年 空白66年 現 在 高 い 確 率