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目次 第 1 章目的と定義 1 採択手順書策定の目的 2 2 事業採択の定義 2 第 2 章市街地再開発事業等審査委員会の設置 1 事業採択の流れ 3 2 事業採択の基本方針 6 3 再開発事業等の誘導 7 第 3 章事業採択の審査 1 審査の基準 10 (1) 採択区域と事業手法 (2) 上位計画

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(1)

静岡市における再開発事業等

採択手順書

平成 29 年 12 月改訂

静岡市 都市局

(2)

【目次】

第1章 目的と定義 1 採択手順書策定の目的 ··· 2 2 事業採択の定義 ··· 2 第2章 市街地再開発事業等審査委員会の設置 1 事業採択の流れ ··· 3 2 事業採択の基本方針 ··· 6 3 再開発事業等の誘導 ··· 7 第3章 事業採択の審査 1 審査の基準 ··· 10 (1)採択区域と事業手法 (2)上位計画等との関わりと公共貢献度 (3)再開発の目標への適合 (4)事業成立性 (5)補助金の規模設定の適切性 (6)都市防災上の緊急性 2 補助金運用ガイドライン ··· 17 (1)事業評価点の算出方法 (2)補助金の上限の目安 3 採択基準の見直し ··· 18 【別添】 補助金運用ガイドライン 【資料】 事業評価チェックリスト

(3)

第1章 目的と定義 1 採択手順書策定の目的 平成 25 年度、「にぎわいとうるおいのある快適なまち」の実現を目指し、既成市街地 の再整備を計画的に推進・誘導していくため、都市再開発の長期的かつ総合的なマスタ ープランである「都市再開発方針」を策定(都市計画決定)した。 都市再開発方針では、市街化区域内にある計画的な再開発が必要な市街地のうち「特 に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき相当規模の地区(再開発促進地区)」 及び「再開発促進地区の開発・整備等の目標」を定めた。 都市再開発方針を実効性のあるものとするため、個々の市街地再開発事業や優良建築 物等整備事業(以下「再開発事業等」という。)の必要性を評価し、市の限りある経営資 源を真に必要な事業に最適に配分することを目的として、審査体制や採択基準を示した 「静岡市再開発事業等採択手順書(以下「採択手順書」という。)」を策定した。 この採択手順書により、都市計画マスタープランにある「集約連携型都市構造」の形 成等のためには、再開発事業等は必要であるという見地に立ち、低中層階への支援によ り賑わいを創出させ、事業後も賑わいが持続するスキームへの転換を図るとともに、次 の建替えを見据え、規模を抑えた建物へと誘導することにより、再開発事業等を「持続 的・計画的」に推進する。 2 事業採択の定義

市街地再開発事業準備組合の提示する再開発事業等案を審査し、

「補助事業とし

ての採択」

及び

「補助金交付上限額の目安」

を決定すること

(4)

第2章 市街地再開発事業等審査委員会の設置 1 事業採択の流れ

個々の再開発事業等案を審査するため、

「市街地再開発事業等審査委員会」

(以

下「委員会」という。

)を設置する。

委員会は、

「採択手順書」

に基づき審査を行う。

委員会は、採択基準に照らし再開発事業等案を評価し、採択すべきか、不採

択とすべきかを選定する。採択すべきとした場合は、

「補助金運用ガイドライン」

に照らし、

「補助金交付上限額の目安」

を設定し、事業採択案を選定する。

事業採択案は、経営会議での審議により事業採択するか決定する。

個々の再開発事業等の採択にあたっては、事業の内容について、上位計画等との関係、 事業の計画区域の位置と市が誘導しようとする事業手法との整合、市街地の課題解決に 対する貢献、事業成立性、補助金の規模設定の適切性を検討する必要がある。 市の限りある経営資源を真に必要な分野、事業に最適に配分するためには、個々の再 開発事業等によって実現しようとする目標を明確にするとともに、公共貢献の程度と補 助金の規模とのバランスを図りながら、事業の採択を行っていく必要がある。 そこで本市は、個々の再開発事業等の採択のフィルター機能としての役割を果たす

「市

街地再開発事業等審査委員会」

を設置し、再開発事業等の

「補助事業としての採択」 及び「補助金交付上限額の目安」

の審査を行う。委員会の審査を経て決定された事

項は、必要に応じて重要政策検討会議及び経営会議に諮り、事業採択を行うこと

とする

。 事業採択の審査は、次の手順により行うものとする。 (1) 市は再開発に関わるまちづくりの動向を把握し、勉強会等に積極的に参加する ことなどにより、都市再開発方針等に示される市のまちづくりの方向性について周 知啓発を行う(図1①)。地域住民等の意識の醸成が図られてきた地域にあっては、 必要に応じて関係部局と水平連携を図るとともに、地権者、事業推進に関わる専門 家との意思疎通の機会を積極的に設け、「採択基準」を活用して再開発事業等の計画 の「質」を適正な内容へと誘導する(図1②)。 (2) 都市計画部長(委員長)は、再開発に向けた事業推進が必要であると認めた場 合にあっては、「市街地再開発事業等審査作業部会」(以下「作業部会」という。)を 置く。都市計画部長は部会員として、企画、財政、経済、都市計画その他必要な課 から担当者を指名する。作業部会では、再開発事業等の計画の「質」の事前審査及 び補助金又は事業の「量」を調整する。都市計画部長は、この作業部会において、

(5)

委員会における審査に必要な資料収集、作成等を行わせる(図1③)。 (3) 都市計画部長は、作業部会の報告を受け、企画、財政、経済、都市計画その他 必要な課の課長で構成される委員会を招集する。 (4) 委員会は事業の採択及び補助の運用等に関する審査を行う。 (5) 委員会は、事業の計画が採択基準を満たすことの審査及び補助金運用ガイドラ インにより市の財政状況を勘案した補助金の上限額の設定を行い、事業の採択が必 要であると認めた場合には、重要政策検討会議及び経営会議に諮り、市としての方 針を決定する(図1④、⑤、⑥)。 (6) 経営会議により採択された事業は、決定された方針に従い、事業を逐次進める。 なお、市街地整備課は事業採択時の事業計画の質を確保するために、事業の進捗状 況を監督・指導する。事業内容の質の変更、市の財政状況の変動、補助金の交付予 定額等の大幅な変動等を伴う重要な計画の変更が生じた場合には、必要に応じて委 員会で補助金の運用等を再検討する。

(6)

図1 市街地再開発事業における事業採択等の流れ ※優良建築物等整備事業の場合は、この流れに準じて行う。 ①都市再開発方針等の周知啓発 ③市街地再開発事業等審査作業部会 ④市街地再開発事業等審査委員会 ⑤重要政策検討会議 ⑥経営会議【機関意思決定】 補助事業採択 【都市計画決定に向けての手続き開始】 都市計画決定 事業内容・補助金の額の チェック 必要に応じて審査委員会 事業計画(組合設立)認可 権利変換計画認可 事業計画 権利変換計画 既存建築物解体工事・施設建築物建築工事着手 ②庁内連携・民間事業者とのやりとり 実施設計 基本設計 事業内容・補助金の額の チェック 予算要求 誘 導 段 階 審 査 段 階 「質」の コントロール 「量」の コントロール ・「質」と「量」を審査 ・附議の決定 「質」の コントロール 「質」の コントロール

(7)

2 事業採択の基本方針 ① 事業の内容が「公共の福祉に寄与する」ものであること ② 補助金の規模設定が公共貢献の程度に応じてバランスのとれたものであること 市街地再開発事業の目的は、都市再開発法 第1条で「市街地の計画的な再開発に関し 必要な事項を定めることにより、都市における土地の合理的かつ健全な高度利用と都市 機能の更新とを図り、もって公共の福祉に寄与する」こととされている。 優良建築物等整備事業の目的は、国の制度要綱 第1で「市街地の環境の整備改善、良 好な市街地住宅の供給等に資するため、土地の利用の共同化、高度化等に寄与する優良 建築物等の整備を行う事業について、国が必要な助成を行う制度を確立し、もって公共 の福祉に寄与する」こととされている。この事業は市街地再開発事業と同様、市街地の 環境の整備改善等に資する優良な建築物を建設する者に対して整備費の一部を補助する 制度である。 これらの事業は法的位置づけ、手続き、施設整備の内容、事業要件は異なるものの、 ともに市街地の防災力の強化、交通基盤の改善などの「公共の福祉に寄与する」ことを 目的として、民間事業者に対する助成制度が設けられている。市は再開発事業等を適正 に促進するために、国が補助制度として設けている市街地再開発事業及び優良建築物等 整備事業を活用し、補助金交付要綱を整備している。国の補助制度は、法改正や社会情 勢の変化に応じた改正が行われるため、市は国の動向を見守りつつ、再開発事業等を促 進する地区における課題解決に必要である場合にあっては、市の経営資源とのバランス を図りつつ、補助制度を適切に活用した要綱整備を行うことにより、再開発事業等を実 施する民間事業者に支援を行うこととなる。 とはいえ、再開発事業等を行う地区周辺の市街地の課題や地区の位置付け、建築物の 計画、権利者の状況等は様々で、再開発事業等によって実現しようとするまちづくりに おける公共の福祉への寄与の程度は異なるため、公共貢献の内容と市の財政支援の規模 とのバランスを適切に設定することが必要である。 そこで、事業採択を行うにあたっては、①事業の内容が「公共の福祉に寄与する」も のであること、②補助金の規模設定が公共貢献の程度に応じてバランスのとれたもので あることを基本方針とする。

(8)

3 再開発事業等の誘導 既成市街地においては、老朽建築物の機能更新、都市の防災性の強化、歩行者空間の 確保、市街地の活性化など様々な課題や要望が点在している。本市はこれらの課題等を 解決するために、土地区画整理事業、市街地再開発事業、都市計画施設の整備などによ り都市基盤整備を進めている。 都市再開発法に基づく市街地再開発事業は、都市計画事業としての一定の強制力のも とで再開発の必要性の高い地区について事業を進める方法であるが、この方法以外に国 の補助制度として、都市計画事業によらない再開発に対する支援制度が設けられており、 その一つが優良建築物等整備事業である。 市街地における建築活動の大部分は任意の民間主体の事業であることから、民間事業 者や市民との協力・協調が不可欠である。市は、民間事業者や市民が行う創意工夫にあ ふれたまちづくりを支援するために補助金交付要綱を整備するだけではなく、土地利用 を適正に誘導することなどにより、公共と民間の協働によるまちづくりを進めていく役 割を担っている。 それを実現するために市は、下記の方法により再開発事業等を適正に誘導する。 ① 都市再開発方針等の周知啓発 再開発事業等の適正な誘導を図っていくためには、まず、どの地区でどのようなまち づくりの動きがあるかをあらかじめ把握することが重要である。それらの情報は市民か らの相談やコンサルタントからの情報提供などにより得ることとなる。 通常、民間発意のまちづくりの動きは、まちづくり勉強会等から始まることが多い。 市はそのような機会に、都市再開発方針等に示される市の再開発事業等によるまちづく ※参考 【法令及び制度要綱における再開発事業等の目的】 ○ 都市再開発法(目的) 第1条 この法律は、市街地の計画的な再開発に関し必要な事項を定めることにより、都市に おける土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図り、もって公共の福祉に寄 与することを目的とする。 ○ 優良建築物等整備事業制度要綱(目的) 第1 この要綱は、市街地の環境の整備改善、良好な市街地住宅の供給等に資するため、土地 の利用の共同化、高度化等に寄与する優良建築物等の整備を行う事業について、国が必要な 助成を行う制度を確立し、もって公共の福祉に寄与することを目的とする。

(9)

りの方向性の理解を深めていただく場として積極的に参加し、市、地権者、民間事業者 が同じ方向を向いてまちづくりを進めるよう努める。周知啓発の手段として、まちづく りの専門家の派遣制度、市政出前講座等を活用し、地域住民の意向やとりまく周辺地域 の特性等を整理しながら、地域にふさわしいまちづくりへと誘導することとする。 なお、再開発事業等を実施するにあたっては、事業を行おうとする街区のみならず、 周辺地域とのつながりが重要である。そのため、地権者・民間事業者だけではなく、自 治会、商店街などの地域の結びつきに関わる関係者との意見交換の機会を設けることに より、その意見の反映に努めるよう指導する。 特に再開発促進地区においては、まちづくり勉強会等の初動期から、市の都市計画、 交通、景観、商業等の関係部局との情報共有を行いながら連携を図り、積極的な関わり を構築していくことに努める。 ② 「質」のコントロール: 「採択基準」を活用した公共貢献度の高い再開発計画への誘導 再開発事業等に向けたまちづくりの検討が進められ、事業推進の意識の醸成が高まっ てきた地域において、市は、地権者や民間事業者(以下「地権者等」という。)が行おう とする市街地における課題解決の手法には多様な手法があり、都市計画決定を伴う市街 地再開発事業や補助金は、その多様なまちづくり手法の中の一つであることを説明し、 手法が事業の目的とならないように誘導する。 地権者等が、持続可能な市街地の更新と賑わいを実現させる手法として再開発事業等 を実施することが最適であるとの方向性が示された場合、市は、地権者等に対して、再 開発事業等の採択手順を説明するとともに、委員会における審査で用いる「採択基準」 を活用して、地権者等が再開発事業等を実施することにより目指す目標と、市が総合計 画等の上位計画で掲げている目標との整合を図り、地域に適した公共貢献の内容やまち の「つながり」を増進させるための具体的な計画を立案するよう誘導する。 市は、この段階と並行して都市計画、交通、景観、商業等のまちづくりの関係部局と 情報共有を図り、必要とされる協議・調整事項等について意見集約を行う。意見集約は 事前に書面にて意見照会を行い、回答事項を整理したうえで庁内の関係課担当者会議を 開催し、市側からの提案・要望事項等をまとめ、地権者等に提示する。計画の具体化に あたっては、地権者等や事業推進に関わる専門家との意思疎通の機会を積極的に設け、 事業の計画誘導に積極的に関わることにより、当該地域住民の意向、周辺地域の課題、 再開発事業等の目標、適切な解決手法等を具体化していくための指導援助を行う。

(10)

③ 「量」のコントロール:再開発を促進する事業の選定 公共貢献の程度(質)が高い事業であっても、事業の採択にあたっては、市の限りあ る経営資源を適切に配分することを考慮しなければならない。そのためには、「量」のコ ントロール、つまり、複数の事業が見込まれる場合にはその件数を、補助金の額が市の 財政を圧迫する場合にはその規模を適正にコントロールする必要がある。 再開発事業等で行う公共貢献の内容が具体性を帯び、当該地域の市街地の課題とその 解決手法に関する整理が行われ、権利者等の事業への参加意向や事業採算性等を含めた 事業成立の見通しが立った段階で、市は水平連携を図ってきた関係部局の担当者の会議 を作業部会として発展的に発足させる。作業部会では、権利者等から提示された事業の 計画に基づき、公共貢献の程度を「補助金運用ガイドライン」により評価し、適正な補 助金の規模の目安を算出し、市の経営資源の最適な配分について協議する。 補助金の拠出年度が重複する再開発事業等がある場合にあっては、①再開発促進地区 を最優先する、②緊急性(市街地における安全確保)、③公共貢献の内容(事業実施によ る面的波及効果)、④支出可能な財政規模(必要とする補助金の額と支援可能な補助金の 額の照合)等を勘案して、事業の絞込み、優先順位付け、事業先送り等の調整を行い、 計画的な事業採択及び補助金の平準化や適正化を図るよう誘導するものとする。 ※参考 【多様なまちづくりの手法の例】 ○税制特例措置: 認定再開発事業(都市再開発法) 特定の民間再開発事業、特定民間再開発事業(租税特別措置法) 等 ○融資制度: 民間都市開発推進機構(MINTO機構)、住宅金融支援機構、中小企業基盤整備機構、 商工組合中央金庫、その他の金融機関による低利融資 等 ○助成制度: 特定の用途・目的に特化した助成制度(国の各省庁、公益団体ほか)等 ○都市計画制度: 建築基準法の特例制度、地区計画制度、都市再生特別措置法(都再法の特例) 等

(11)

第3章 事業採択の審査 1 審査の基準 委員会は、事業採択にあたっては、次の基準(以下「採択基準」という。)に適合する ことを審査する。 (1)採択区域と事業手法 計画される再開発事業等は、都市再開発方針の都市計画決定図書の附図に記載される 「計画的な再開発が必要な市街地」の区域で実施されるものであること。 原則として、市街地再開発事業は「再開発促進地区」の区域で、優良建築物等整備事 業は「計画的な再開発が必要な市街地」の区域で実施するものとする(図2)。 図2 採択区域と事業手法 (2)上位計画等との関わりと公共貢献度 計画される再開発事業等が、次に掲げる事項を満たすものであること(図3)。 ① 市の上位計画等(総合計画、都市計画マスタープラン、都市再開発方針等)との 整合性が高いものであること。 ② 公共貢献度が高いものであること。 計画的な再開発が必要な市街地 【優良建築物等整備事業】 再開発促進地区 【市街地再開発事業】 【優良建築物等整備事業】 ※ 「計画的な再開発が必要な市街地」のうち、清水 地区の清水駅西土地区画整理事業及び清水駅東土地 区画整理事業の施行区域並びに東静岡地区について は、当面の間、採択区域から除外する。

(12)

図3 上位計画等との関わりと公共貢献度(イメージ) ※ 「公共貢献度」とは、「(3)再開発の目標への適合」に掲げる事項等を行うことにより、地域社会等 への良好な貢献が見込まれる程度をいう。具体的には、「補助金運用ガイドライン」を活用して事業評 価を行う。 (3)再開発の目標への適合 計画される再開発事業等は、原則として、次に掲げる実現すべき事項の実現が見込ま れるものであること。 なお、再開発促進地区については特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべ き相当規模の地区であることから、静岡地区・清水地区それぞれの地区の方向性のテー マを設定し、それに対応した重点事項を定め、その実現性を重点的に審査する。 公共貢献度により 判断 補助事業採択 補助事業不採択 市 の 上 位 計 画 等 と の 関 わ り 度 合 い に よ り 判断 公共貢献度(大) 公共貢献度(小) 上位計画等との 関わり(小) 上位計画等との 関わり(大)

(13)

<再開発促進地区における方向性:静岡地区> ■ にぎわいを「つなぐ」まちネットワーク再編の再開発 静岡地区は、県都として高い都市機能の集積が図られているが、都市空間の質 的改善や集客・交流機能の魅力向上、拠点同士をつなぐ「軸」の再編が必要であ る。そのため、歩行者ネットワークを軸とした滞在型・交流型のまちづくりを目 指す。 【まちづくりのイメージの例】 ・質の高いファサードデザインの創出 ・歩道、道路空間に考慮した建物高さへの誘導 (沿道での演出) ・くつろぎと憩の空間創出(グランドレベル) <再開発促進地区における方向性:清水地区> ■ 生活を「つなぐ」くらし再生の再開発 清水地区は、賑わいの軸として商店街が重要な役割を担ってきたが、近年商店 街の衰退が著しく、生活基盤の再構築、くらしに必要な機能の底上げが必要であ る。そのため、再開発促進地区の主要動線である駅前銀座・清水銀座を中心とし た、生活をつなぐ「軸」の再生を誘導するまちづくりを目指す。 【まちづくりのイメージの例】 ・地域密着の生活拠点としての商店街 ・小規模店舗の連続した街並み ・アーケードの継承 ・半公共空間の有効利用(清水銀座の歩道) ・福祉・医療施設の充実 建物高さのイメージ 出典:静岡市都心地区まちづくり戦略より

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<実現すべき事項> ア 都市機能の高度化・集積化・活性化 ①都市機能の高度化・集積化 ②居住環境の向上 共通事項 規模に応じた商業・業務・交流施設 等の整備、広場・歩行空間の整備等に より、都市機能の質と量の集積・高度 化、交流人口の増加、回遊性の向上、 地域コミュニティの活性化に資する計 画であること。 多様な年齢層やライフスタイルに対応した 生活利便性のある施設等を集積・整備すること により、居住人口の増加に資する計画であるこ と。 重点事項 ■静岡地区: 交流拠点・交流軸の賑わいへの寄与が図られる計画であること。 ■清水地区: 生活密着型の医・食・住機能の充実が図られるものであること。 イ 多様で調和のとれた景観づくり ①賑わいと活力のある景観形成 ②既存市街地との調和 共通事項 まちの顔としての風格、まちの個性 との調和、求心力のある景観づくりが 行われる計画であること。 既存市街地の特性に即した色彩計画、屋外広 告物への配慮等が行われる計画であること。 重点事項 ■静岡地区:歩きたくなる沿道の景観が形成される計画であること。 ■清水地区:個性が調和した景観が形成される計画であること。 ウ 安全・安心・快適な都市空間づくり ①防災・防犯力の強化 ②ひと中心のまちづくり 共通事項 耐震化、不燃化、津波対策、公開空 地の整備、道路拡幅、効率的土地利用、 まちかどの防犯対策等により、都市の 防災・安全の向上に資する計画である こと。 歩行者空間の確保、まちと建物のバリアフリ ー化、ユニバーサルデザインの導入、多様な年 齢層やライフスタイルの人々に配慮した施設 計画等により、ひとを中心としたまちづくりに 資する計画であること。 重点事項 ■静岡地区:安心して歩ける空間づくりに寄与する計画であること。 ■清水地区:安心して暮らせる空間づくりに寄与する計画であること。

(15)

エ 環境にやさしいまちづくり ①自然エネルギーの有効活用 ②都市の低炭素化 共通事項 省エネ設備の導入、再生可能エネル ギーの活用、ライフサイクルコストの 縮減対策等により、建築物の環境負荷 を低減する計画であること。 緑化、駐輪場の整備、公共交通機関の利用向 上策を図ること等により、都市の環境負荷の軽 減に資する計画であること。 重点事項 ■静岡地区:歩き・自転車の活用を促進する計画であること。 ■清水地区:くるまに頼らないくらしが実現される計画であること。 オ 地域資源・特色を活かしたまちづくり ①地域特性の活用 ②周辺地域住民との調和 共通事項 地域特有の歴史、文化、風土等を活 かしたまちなみ保全、景観づくりが行 われる計画であること。 地域住民等が主体となった地区計画やまち づくり協定等の策定又は策定を目指した研究 会等の設置、周辺住民の意向調査に基づく意見 の反映、市のまちづくり施策や事業との連携 等、周辺地域住民との調和が図られている計画 であること。 重点事項 ■静岡地区:品格ある商店街の魅力が継承される計画であること。 ■清水地区:「銀座」の賑わいが再生される計画であること。 (4)事業成立性 ア 計画される再開発事業等の事業計画及が、以下の事項等を勘案し、事業の成立が見 込まれるものであること。 ○ 地区外転出者が所有する敷地面積の合計が、地区内の敷地面積の合計の概ね 1/5 以 内であること。 ○ 保留床の確実な処分が見込まれること(特定建築者、参加組合員の参加、特定業務 代行等の活用)。 ○ 補助金を活用する場合と活用しない場合との比較により、公共貢献の程度が明確に 表れるものであること。 ○ 事業に必要な費用について、再開発事業等の補助制度だけではなく、金融機関(市 中、政府系を含む)の融資制度の活用、完成後の資産運用による事業資金の回収など による資金調達が見込まれること。

(16)

イ 再開発事業等完了後の施設運営に係る、以下の事項等を勘案した事業計画の実現が 見込まれるものであること。 ○ 施設全体を運営・維持する「マネジメント組織」の体制を示すこと。 ○ 「マネジメント組織」は、中心市街地の賑わい創出に貢献し、地域特性や施設コン セプトに沿った施設のテナントマネジメントを主体的に実施する役割を担うこと。 ○ 整備される施設の維持管理費用と将来の建替えに係る費用の負担等、持続可能な市 街地更新に関する考え方が示されていること。 ○ 所有と使用の分離、可変性のある平面プランなど、商業環境等の社会情勢の変化に 対応できる柔軟な対応が可能な施設計画であること。 (5)補助金の規模設定の適切性 計画される再開発事業等に要する総事業費に対して、市が交付しようとする補助金の 規模が、以下の事項を勘案して適切であること。 ○ 「補助金運用ガイドライン」により算出する補助金の上限の目安以内の額で、市の 財政状況を勘案して適切であること。 ○ 整備前後の固定資産税・都市計画税の税収効果を検証し、法定耐用年数以内の適切 な期間における回収の効果が認められること。適切な期間により税収効果が認められ ない場合にあっては、税収効果では表れない波及効果が認められること。 (6)都市防災上の緊急性 計画される再開発事業等の施行地区の現況が、以下の事項等を勘案し、市民の安全を 確保するための都市防災機能を強化する緊急性が高いこと。 ○ 想定される巨大地震等による建物倒壊による影響の規模 ・来街者、施設利用者等の人的被害の大きさ (例)周辺道路の歩行者通行量、施設利用者の人数 等 ・主要道路の閉塞規模 (例)主要通りに面する建物の高さ、長さ 等 ○ 都市基盤整備の改善の必要性 ・未完成の都市計画施設の規模

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(例)未完成の都市計画道路の有無、収用が必要な土地の面積等 ・事業実施による公共空間(主要道路等)の改善状況 (例)街区整備による必要な道路空間の創出の範囲・規模、 主要道路両側整備による連続的な賑わいや良好な景観形成の範囲・規模 ・権利関係が輻輳し建替が困難な老朽化建物の規模等 (例)区分所有者の多さ、老朽化建物の規模・位置 等 なお、高い緊急性があると認められる事業であって、以下の事項全てに該当する場合 にあっては、市街地再開発事業(法定再開発事業)によって事業を実施することを検討 する。 ○ 高い公共性が認められる事業であること。 ○ 市街地再開発事業により事業を実施することについて、地権者等の一定の合意が得 られていること。 ○ 法に定める手続きに則って権利調整を行うこと等により、事業を強力に推進する必 要性が認められる状況があること ○ 事業計画の内容が、関係部局との協議により、都市計画決定が見込まれるものであ ること。

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2 補助金運用ガイドライン 再開発事業等の計画区域における開発前後における市街地の課題解決等による公共貢 献の程度を評価し、評価に対応した補助金の規模設定を行うことにより、バランスのと れた適正な補助金の上限の目安を定めることを目的として、「補助金運用ガイドライン」 (以下「運用ガイドライン」という。)を定める。委員会は、事業採択にあたって運用ガ イドラインに基づいて算出した補助金の上限の目安を基本として審査を行う。 運用ガイドラインには次に掲げる事項を記載することとし、詳細は別に定める。 (1)事業評価点の算出方法 ① 表に掲げる各評価項目に対応した評価点の設定 ② 事業全体の評価点(以下「事業評価点」という。)の算出方法 表 事業評価点設定項目 評価する事項 評価項目 従後の状況 環境・福祉 交通利便性、環境配慮、子育て支援に関する事項 安全・安心 防災、歩車道空間の整備、防犯に関する事項 活力 賑わい、マネジメントに関する事項 自由提案事項 文化や歴史の継承、地域課題の解決等に関する事項 (2)補助金の上限の目安 ① 事業評価点に基づく補助金の上限の目安の算出方法 ② 補助金交付要綱との関係

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3 採択基準の見直し 採択基準(運用ガイドラインを含む。)は、市の上位計画等の変更、社会情勢、経済状 況、市の財政状況に応じ、見直しが必要であると認められる場合にあっては、所要の見 直しを行うものとする。 【施行経緯】 (初版) 重要政策検討会議 了承 平成25年8月7日 都市局長決裁 平成25年9月6日 施行 平成25年12月3日(都市再開発方針 告示) (第1回改訂) 経営会議 承認 平成29年10月30日 都市局長決裁 平成29年12月1日 施行 平成29年12月1日

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