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環境影響評価書 本編 第6章 環境影響評価の結果 6-1-7 電波障害

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Academic year: 2021

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6-1-7 電波障害 1 調 査 6-1-7 電波障害 鉄道施設(嵩上式)の存在及び列車の走行(地下を走行する場合を除く。)により電波 障害が生じ、計画路線周辺のテレビ電波の受信状況に影響を及ぼすおそれがある。 1 調 査 (1)調査すべき情報 ア テレビ電波の受信状況 イ テレビ電波の送信状況 ウ 高層建築物及び住宅等の分布状況 エ 地形の状況 なお、地上デジタル放送用の電波塔となる新電波塔(東京スカイツリー)は、平成 24 年度(2012 年度)に運用開始予定であり、本事業における工事の実施は新電波塔の 運用開始後となる予定である。 そのため、地上デジタル放送に関する調査すべき情報のうち、「ア テレビ電波の 受信状況」、「イ テレビ電波の送信状況」については、今後、新電波塔(東京スカイ ツリー)のテレビ電波の送信状況や諸条件が明らかになった時点で調査を行うものと する。 これらの調査、予測、評価及び環境保全の措置の内容については、事後調査に関す る図書等で明らかにしていく予定である。 (2)調査手法 ア テレビ電波の受信状況 テレビ電波の受信状況については、「建造物によるテレビ受信障害調査要領」(平成 10 年 4 月 (社)日本CATV技術協会)、「建造物による受信障害調査要領(地上デジ タル放送)」(平成 17 年 3 月 (社)日本CATV技術協会)に規定する方法に基づき、 受信アンテナ、テレビ受信機、測定機器類を装備した電波測定車を用いて測定するこ とにより実施する。 イ テレビ電波の送信状況 テレビ電波の送信状況の調査は、既存資料の収集及び整理により行う。 ウ 高層建築及び住宅等の分布状況 高層建築、住宅等の分布状況は、既存資料の収集及び整理により行う。 エ 地形の状況 地形の状況は、「土地分類図 東京都」(国土庁土地局)、「東京の河川事業」(東京都 建設局)等の既存資料の収集及び整理により行った。

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6-1-7 電波障害 1 調 査 (3)調査地域 調査地域は、新電波塔(東京スカイツリー)及び衛星放送から送信されるテレビ電 波を対象とし、供用後の鉄道施設(嵩上式)の存在及び列車の走行(地下を走る場合 を除く。)により電波障害の影響を受けるおそれがあると認められる地域とし、計画路 線周辺とする。 (4)調査期間等 現地調査は、テレビ電波の受信状況が適切に把握できる時期とする。 既存資料調査は、最新の資料が入手可能な時期とする。 (5)調査結果 ア テレビ電波の受信状況 平成 24 年度運用開始予定の新電波塔(東京スカイツリー)からのテレビ電波の送 信状況や諸条件が明らかになった時点で、地上デジタル放送について調査を行う。 イ テレビ電波の送信状況 衛星放送の送信状況は、表 6-1-7.1 に示すとおりである。 なお、地上デジタル放送については、「ア テレビ電波の受信状況」と同様とする。 表 6-1-7.1 衛星放送の送信状況 放送局名 仰角(度) 方位角(度) BS、CS(110 度) 38.0 224.4 CS(パーフェク TV!サービス)JCSAT-3 46.7 199.7 CS(スカイサービス)JCSAT-4 45.3 205.8 資料:「2004 年全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧」 (日本放送協会監修 平成 16 年 7 月) ウ 高層建築物及び住宅等の分布状況 計画路線沿線においては、ほとんどが低層、中層の住居及び商業施設であり、一部 10 階建て程度の高層のマンション等が点在している。 エ 地形の状況 計画路線周辺の地形の状況は「3-1-4 地形及び地質の状況」の図 3-1-9 に示した とおりであり、台地(下末吉面、武蔵野Ⅰ面)及び台地を刻む谷に発達した低地(谷 底平野)となっている。 武蔵野台地の一部である台地部は、標高 30~50mで、多くの河川によって樹枝状に 侵食され、台地部や谷部の起伏ができている。主な河川は「3-1-2 水象、水質、水

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-360-6-1-7 電波障害 1 調 査

底の底質その他の水に係る環境」の表 3-1-11 及び図 3-1-5 に示したとおりであり、仙 川、烏山川、入間川などがある。

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6-1-7 電波障害 2 予測 2 予 測 予測対象は、衛星放送とし、供用後の鉄道施設(嵩上式)の存在による受信障害につ いて予測を行った。 なお、地上デジタル放送については、今後、新電波塔(東京スカイツリー)の送信状 況や諸条件が明らかになった時点で供用後の鉄道施設(嵩上式)の存在に伴うテレビ電 波の遮蔽障害及び反射障害並びに供用後の列車の走行(地下を走行する場合を除く。)に よるパルス雑音障害及びフラッター障害について予測を行う。 (1)予測手法 ア 鉄道施設(嵩上式)の存在に伴うテレビ電波の遮蔽障害及び反射障害 衛星放送は、「建造物障害予測の手引き(改訂版)」(平成 7 年 9 月 社団法人 日本C ATV技術協会)に示す電波障害予測計算により、遮蔽障害の範囲を予測した。 電波の遮蔽高さは、列車走行に起因する電波障害を考慮して、架線高さとし、受信 点は地上から 2m とした。 なお、地上デジタル放送は、「建造物障害予測の手引き(地上デジタル放送)2005.3」 (平成 17 年 3 月 社団法人 日本CATV技術協会)に示す電波障害予測計算により、遮 蔽障害及び反射障害の範囲を予測する。 イ 列車の走行によるパルス雑音障害及びフラッター障害 類似事例等の整理により電波障害の程度を予測する。 (2)予測地域 ア 鉄道施設(嵩上式)の存在に伴うテレビ電波の遮蔽障害及び反射障害 鉄道施設(嵩上式)の存在により電波障害に係る環境影響を受けるおそれがあると 認められる地域とする。 イ 列車の走行によるパルス雑音障害及びフラッター障害 列車の走行(地下を走行する場合を除く。)によりテレビ受信障害を受けるおそれ があると認められる地域とする。 (3)予測対象時期等 ア 鉄道施設(嵩上式)の存在に伴うテレビ電波の遮蔽障害及び反射障害 鉄道施設(嵩上式)の設置が完了する時期とする。 イ 列車の走行によるパルス雑音障害及びフラッター障害 列車の走行が定常状態であり、適切に予測できる時期とする。

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-362-6-1-7 電波障害 2 予 測

(4)予測結果

衛星放送の予測結果は、図 6-1-7.1(1)及び図 6-1-7.1(2)に示すとおりである。 衛星放送の受信障害は、計画路線周辺の一部の地域において、高架橋端部より最大 約 23m の範囲で生じると予測される。

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-364-6-1-7 電波障害 3 環境保全措置の検討 3 環境保全措置の検討 計画路線周辺において、衛星放送の電波障害が生じた場合には、速やかに調査を行い、 本事業による障害が明らかになった場合には、アンテナ設置位置の調整やケーブルテレ ビによる受信対策等の適切な措置を講じる。 なお、地上デジタル放送についての環境保全のための措置は、新電波塔(東京スカイ ツリー)のテレビ電波の送信状況や諸条件が明らかになった時点で検討を行い、事後調 査に関する図書等で明らかにしていく予定である。

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-366-6-1-7 電波障害 4 評 価 4 評 価 (1)評価手法 評価は、事業者により実行可能な範囲内で、できる限り回避又は低減されているか 否かについて見解を明らかにする。 なお、「東京都環境影響評価技術指針」に示されている「テレビ電波の受信障害を 起こさないこと」に基づき評価する。 今後、新電波塔(東京スカイツリー)のテレビ電波の送信状況や諸条件が明らかに なった時点で、地上デジタル放送に関して、評価を行う予定である。 また、本事業に起因する電波障害が発生すると想定される場合には、各関係機関と 協議の上、速やかに対応する。 (2)評価結果 衛星放送の受信障害は、計画路線周辺の一部の地域において、高架橋端部より最大 約 23m の範囲で生じると予測されるが、本事業による障害が明らかになった場合には、 アンテナ設置位置の調整やケーブルテレビによる受信対策等の環境保全のための措置 を実施する。これにより、衛星放送の受信障害の状況を解消できることから、評価の 指標である「テレビ電波の受信障害を起こさないこと」を満足する。

参照

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