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目 次 (1) 基 本 計 画 策 定 1 基 本 的 な 考 え 方 1 2 配 置 計 画 1 3 建 築 計 画 2 4 建 築 附 帯 設 備 計 画 2 5 建 替 計 画 3 6 動 線 計 画 3 7 土 地 利 用 計 画 4 (2) 環 境 保 全 計 画 1 環 境 保 全 計

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小松島市葬斎場整備基本計画

平成

25 年 11 月

小 松 島 市

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目 次 (1)基本計画策定 ① 基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ② 配置計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ③ 建築計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ④ 建築附帯設備計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ⑤ 建替計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ⑥ 動線計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ⑦ 土地利用計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 (2)環境保全計画 ① 環境保全計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ② 環境汚染防止対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ③ 排出基準目標値の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 (3)火葬炉設備計画 ① 整備方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 ② 維持管理方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 ③ 火葬炉設備概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 (4)事業スケジュール ①小松島市葬斎場整備事業工程表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 資料 葬斎場施設整備における規模の算定根拠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

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1 (1)基本計画策定 ①基本的な考え方 □ふるさとの景色に還る斎場 ・故人が暮らしてきた時間に想いが馳せられるよう、小松島の原風景をモチーフとした 現代の里山景観を創ります。 ・計画地手前の田園と周辺の里山の景観に溶け込むよう、基本的には平屋建ての斎場と します。(一部2階) □現代の里山 ・計画地は山の緑と手前に広がる水田に囲まれ、初夏には青々とした苗がゆらぎ、秋に は黄金色の稲穂が垂れる豊かな自然のなかの立地です。 ・四季折々の風景に溶け込むようにたたずむ斎場として現代の里山景観を創出します。 さまざまな建築的手法を用いて、周辺環境と調和する修景とします。 ・高齢者や障害者など誰にも優しい平屋建てとします。 ・敷地南側には周辺の水田や川と一体となる緑地を設け、葬送の場へと向かう心の準備 の場に相応しいアプローチ道路とします。 ・背景の山や手前の田園風景との調和を大切にします。 □建替え計画(現在の斎場を稼動させながら建設) ・新斎場は現斎場を利用しながら建設できるスペースに配置します。 ②配置計画 □葬送行為の多様化への対応 ・多様な葬送行為にも対応しやすい構造とします。 ・斎場への周辺からの視線制御と葬送のための厳粛な儀式の演出を目的とした景観計画 とします。 □安全・安心な斎場 ・大地震に備え、施設の耐震性能を割増した計画とします。 ・大地震や停電時に電力などの公共インフラからのエネルギー供給が停止しても火葬炉 の運用が可能なバックアップの設備を検討します。(非常用発電機) ・外部に面した出入口や扉、主要室にセンサーを設置し、夜間のセキュリティ管理を行 います。

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2 ・自動火災報知設備・消火設備を設置し、火災の早期発見と初期消火対応を行います。 ・津波災害時における津波緊急一時避難場所としての機能を付与し、小松島市地域防災 計画に位置付けます。 ・日常時は防災資機材備蓄倉庫、被災時においては遺体安置所(兼検視所)となるスペ ースの確保を検討します。 □環境負荷の低減 ・次世代省エネルギー基準を考慮し、一部には複層ガラスや断熱サッシュの採用検討を 行い、高気密、高断熱の施設とします。 ・リサイクル建材、ノンフロン断熱材、グリーン購入法に基づく設備機器等を採用しリ サイクル化を図ります。 ③建築計画 想定施設案の概要 ・所 在:小松島市田野町字赤石北地内 ・敷地面積:約5,500 ㎡ ・用 途:葬斎場(火葬炉3 基を想定) ・都市計画区域:市街化調整区域(建ぺい率70%以内、容積率 200%以内) 都市施設としての都市計画決定を予定 ・施設規模:平屋建て(一部2 階建て) 建築面積及び延べ床面積=約1,200 ㎡を想定 駐車場台数=維持管理用車両を含めて約30 台を想定 ・所 要 室:エントランスホ-ル、収骨室、霊安室、炉室、炉前ホ-ル、炉機械室、 待合室、事務室等 ④建築附帯設備計画 想定施設案の設備概要 ※調査及び協議により詳細決定を行う <電気設備> 受変電 1回線受電 3Φ 3W6.6kV(想定) 中央監視制御 監視制御装置 自家発電 非常用(防災用及び火葬炉動力電源用)ディーゼルエンジン 電力 電灯幹線 1Φ3W200V/100V 動力幹線 3Φ3W200V 通信情報 構内交換 構内情報通信網 テレビ共同受信 呼出し 監視カメラ 自動火災報知 自動閉鎖 ガス漏れ火災報知 案内表示 <空気調和設備> 熱源空調方式 個別空調方式 換気 1種、2種、3種換気、自然換気 排煙 自然排煙 <衛生設備> 給水 市水を使用する 給湯 局所給湯方式 排水 建屋内 汚水・雑排水分流式 敷地内 合流式 消火 屋内消火栓 消火器

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3 ⑤建替計画 現在の斎場を稼動させながら建設する計画とします。 そのため、新斎場は現斎場を利用しながら建設できるスペースに配置します。 □新葬斎場工事中 既存の葬斎場を運用しながら新築工事を進めます。 工事エリアを限定し会葬者への配慮を行います。 □既存葬斎場解体工事中 新葬斎場運用開始後、既存の葬斎場建物の解体工事を開始します。 工事エリアを限定し安全面に考慮した計画とします。 工事車両動線は会葬者動線を一部共有します。 □外構整備 既存葬斎場の解体工事後、外構・駐車場整備を行います。 ⑥動線計画 ・平屋建ての施設、わかり易い空間構成、ゆとりある広さなど子供からお年寄りまで誰 もが使い易い施設とします。 ・各所にベンチやソファーを配置するなど高齢者への配慮を特に大切にします。 ・混雑時にも会葬者が錯綜しないよう車寄せはゆとりある広さとし、大きな庇を設けま す。 ・エントランス廻りはゆとりある溜まりの場を設け、多くの会葬者や複数の家族の来場 に備えます。

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4 ⑦土地利用計画

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5 (単位:㎡) 所 在 小松島市田野町字赤石北 地番 地目 現在の 葬斎場敷地 敷地 拡張部分 68 番 3 雑種地 378.47 - 90 番 2 宅地 1,801.63 - 91 番 6 田 17.00 - 64 番 1 田 - 1,005.11 65 番1 〃 - 392.93 67 番 1 〃 - 1,281.15 67 番 2 〃 - 519.74 66 番 2 用悪水路 - 55.93 68 番 1 公衆用道路 - 211.02 合 計 2,197.10 3,465.88 事業敷地面積 5,662.98 ※表内の数値は、「小松島市火葬場整備PFI事業用地測量委託業務成果報告書(平成 24 年 9 月 18 日作成)」による。

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6 (2)環境保全計画 ①環境保全計画 葬斎場は大気汚染防止法による規制対象施設ではないが、一般的な影響を考慮し、火 葬することによって発生する排ガス(ばいじん、NOx、SOx、ダイオキシン類等) 悪臭、騒音、振動等が周辺環境に影響を与えないように、十分な環境保全対策に努めな ければならない。 本施設においては、平成2年厚生行政科学研究「火葬炉設備の選定にかかるガイドラ イン作成に関する研究」において示された基準値及び平成 12 年 3 月厚生省生活衛生局通 達による「火葬場から排出されるダイオキシン類削減対策指針」の規制値を満たすこと を前提とする。 したがって、炉設備の構造はもちろん、各種公害防止設備を設置し、これらの基準値 以下になるよう、排出目標値を設定し、それに対応できる設備、装置を採用することと する。 排ガス及び悪臭の防止対策 遺体を火葬することによって発生する排ガス及び悪臭の防止対策としては、主燃焼か らの排ガスを再燃焼炉で約 800℃以上の高温で燃焼(熱分解)することにより、煤煙(黒 煙)及び悪臭を除去し、無煙・無臭化する計画とする。 ダイオキシン類の防止対策 平成 12 年 3 月に厚生省(現厚生労働省)から示された「火葬場から排出されるダイオ キシン類削減対策指針」に示された望ましいとされる排出基準値に対応できる炉の構造 や除塵設備を採用し、除去を行う計画とする。 騒音・振動防止対策 火葬によって発生する騒音、振動の防止対策については、低騒音及び低振動の設備機 器等の設置及び防音・防振・吸音・吸振等の資材を使用し、さらに、設備機器の配置や 建物構造について検討を行い、防音・防振等の対策を行う計画とする。 工事中の対策 工事中における砂塵等の飛散防止のためには散水等を行い、また、騒音・振動につい ては低騒音、低振動の建設機械の採用により、対策を行う計画とする。

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7 ②環境汚染防止対策 葬斎場の稼動によって、環境に負荷をかけるものとしては主に排ガス、悪臭及び騒音・ 振動が考えられる。これらの環境汚染防止対策と環境保全目標値を次に定める。 煤煙及び悪臭の対策 火葬により発生する煤煙及び悪臭の基本的な除去対策としては、一般的に再燃焼炉と 除塵装置による対策が考えられる。以下に考え方について整理する。 a.再燃焼炉の設置 火葬により発生する煤煙(黒煙)や悪臭の原因は、火葬炉における着火時の燃焼温 度が低いために起きる現象であり、火葬によって発生する排ガスが完全に燃焼されて いないことが主な理由として挙げられる。 したがって、主燃焼炉で発生した燃焼排ガスを 800℃以上の高温で再度燃焼させる ことにより、煤煙や悪臭を除去するのが再燃焼炉である。 この再燃焼炉の燃焼効率を高めることは、環境汚染防止の上で非常に重要なことで あり、この炉の性能によっては、さらなる悪臭や黒煙の発生原因を増やすことになり かねないので、構造については十分に検討する必要があると考える。 b.除塵装置 再燃焼炉において、主燃焼炉からの排ガスを再度燃焼させることにより、悪臭成分 及び黒煙の発生原因である未燃焼の炭素(煤)は、ほぼ完全に処理できると考えられ る。しかし、周辺地域における環境汚染防止を配慮し、排ガス中のばいじん濃度を排 出目標値以下にするための除塵装置を設置する必要がある。 本施設における排出目標値は表-1に示すように設定する。 施設周辺地域に対する必要十分な環境保全及び費用対効果を考慮すると、本施設に おいては、集じん装置を採用することが適切と考える。 騒音・振動対策 火葬炉の稼動によって発生する騒音・振動としては、バーナー燃焼音と強制排気方式 による排風機などの騒音・振動が考えられる。 したがって、騒音・振動防止のために建物施設はできるかぎりの防音・防振、吸音・ 吸振材を使用し、火葬炉から発生する騒音・振動が周辺地域と告別室や待合室などに影

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8 響を及ぼすことの無いように十分に配慮する必要がある。 特に、火葬作業室内は吸音・防振効果の高い防音・防振設備を行い、作業環境の保全 に十分に配慮する必要がある。 ダイオキシン類の発生防止 ダイオキシン類については、一般廃棄物の焼却施設においてその発生が認められ、注 目される問題となっているが、火葬施設におけるダイオキシン類の発生についても調査 の結果発生が認められている。 したがって、ダイオキシン類の削減対策は今後の重要課題であり、火葬施設について も検討が必要な問題であるといえる。 「火葬場から排出されるダイオキシン類削減対策指針」が、平成12年3月に厚生省 (現厚生労働省)から、火葬炉設備の望ましいとされる構造や、燃焼管理の考え方等が 示され、新しく設置する火葬炉設備については排ガス中のダイオキシン類濃度の基準と して 1.0ng-TEQ/Nm3以下が望ましいとしている。 この内容を踏まえ、ダイオキシン類の環境汚染防止設備及びその対策について検討す ると以下のとおりとなる。 A.800℃以上の高温で燃焼し 1 秒以上の滞留時間が必要 B.再合成を防止する為、200℃以下に急冷却する為の排ガス冷却設備の導入 C.集じん設備の導入 D.気化したダイオキシン除去に対する設備(触媒装置) その他有害物質 排ガス中のその他有害物質としては塩化水素、窒素酸化物、硫黄酸化物等が考えられ る。 塩化水素については、通常の火葬においては、棺への副葬品をある程度限定すること により、発生は未然に防止することができると考える。 窒素酸化物については、高温で燃焼を行うと空気中の窒素分がNOxとして生成され るものの、通常の火葬温度においては特に発生の危惧は少ないものと考える。 硫黄酸化物については、助燃バーナー等の燃料に重油等を使用した場合に起こりうる 問題であるため、灯油又はガスを使用する場合は懸念される問題ではないと考える。 また残骨灰等の焼却残渣や集じんされた飛灰は有害物質(6価クロム、水銀等)が含 まれるため、原則、廃棄物処理施設において適切な処理を行う必要がある。

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9 平成 22 年 7 月、厚生労働省の通知による「火葬場における有害化学物質の排出実態調 査及び抑制対策に関する報告書」において、「単に事業として灰を処理している場合など 宗教的感情の対象として扱われていない場合には、廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (昭和 45 年法律第 137 号)に基づく廃棄物に該当する」ため、溶融処理や不溶化処理等 の対策を講じ、適切に処理することを求めている。 ③排出基準目標値の設定 火葬によって発生するばいじん、ダイオキシン類、悪臭、騒音、振動などの環境汚染 物質の排出目標値は、平成2年厚生行政科学研究「火葬炉設備の選定にかかるガイドラ イン作成に関する研究」おいて示された基準値及び平成 12 年 3 月厚生省生活衛生局通達 による「火葬場から排出されるダイオキシン類削減対策指針」の規制値を採用する。

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10 表-1 火葬場における環境保全に係る目標値 項目 火葬場整備における目標値 ○排出ガス濃度 (注 1) ばいじん 0.03g/N ㎥以下 硫黄酸化物 30 ppm以下 窒素酸化物 100 ppm以下(酸素濃度 18%換算) 塩化水素 50 ppm以下 ダイオキシン類濃度 (注 2) 1ng-TEQ/N ㎥以下(酸素濃度 12%換算) ○悪臭物質濃度(排気筒出口における値) アンモニア 1 ppm以下 メチルメルカプタン 0.002 ppm以下 硫化水素 0.02 ppm以下 硫化メチル 0.01 ppm以下 二硫化メチル 0.009 ppm以下 トリメチルアミン 0.005 ppm以下 アセトアルデヒド 0.05 ppm以下 スチレン 0.4 ppm以下 プロピオン酸 0.03 ppm以下 ノルマル酪酸 0.001 ppm以下 ノルマル吉草酸 0.0009 ppm以下 イソ吉草酸 0.001 ppm以下 ○臭気濃度(排気筒出口) 1,000 以下 臭気濃度(敷地境界) 10 以下 ○騒音 作業室内 70 dB(A)以下(1 炉稼動時) 〃 80 dB(A)以下(全炉稼動時) 炉前ホール 60 dB(A)以下(全炉稼動時) 敷地境界 50 dB(A)以下(全炉稼動時) 出典:平成 2 年度厚生行政科学研究「火葬炉設備の選定にかかるガイドライン作成に関する研究」 (注 1)大気汚染防止法では酸素濃度 12%換算で各種有害物質濃度を表示するが、ガイドラインでは注釈 は除き酸素換算を行っていない値の表記である (注 2)「火葬場から排出されるダイオキシン類削減対策指針」(平成12 年 3 月厚生省生活衛生局)による規 制値

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11 (3)火葬炉設備計画 今回建設する葬斎場に設置する火葬炉設備については、前記の環境保全計画を実行する うえで、必要かつ適切な炉設備を整備する。 ①整備方針 ・火葬炉は、遺体の尊厳を保って火葬することができ、人体の形状をある程度保った、 きれいな焼骨となるように配慮する。また、会葬者の目に触れる設備に関しては、適 切なデザインを施すなど、遺族の心情に配慮したものとする。 ・棺や焼骨の出し入れの方式は、現在主流である「前室」を備える「台車式」を採用す る。 ・火葬炉の燃料は、維持費及び大気汚染防止の観点から、「白灯油」を採用する。 ・再燃焼炉を設置し、ダイオキシン対策に求められる必要温度と十分な滞留時間を可能 にする適切な性能を確保する。 ・燃焼ガス等を外部に排出する方式には、強制排気方式を採用し、煙突が建屋から突出 しないよう短煙突化を図る。また公害防止に向けて集じん機等を設置し、排ガスの無 臭、無煙化を図る。 ・故障、点検時の対応を考慮し、炉設備は主燃焼・再燃焼炉1系統に排ガス処理設備1 系列を連結したシステムとする。 ・火葬時間は、冷却時間も含め 90 分程度を想定する。 ・各種制御機器や自動化の導入を図り、炉操作の効率化や省力化を図ると共に、燃料等 の省エネルギー化を図る。尚、自動操作の機器は手動操作への切り替えができるもの とする。 ・残骨灰や飛灰の安全・適正な処理に向けて、必要な設備を設置する。 ・地震、停電等の緊急時に備えて、バックアップの対策を講じる。 ②維持管理方針 ・炉の運転時は、炉内の焼却と冷却、排ガス冷却及び排ガス処理等の運転に係る各機器 の制御、運転状況、温度管理等をコンピューター等で一括して監視を行い、常時記録 をし、異常の早期発見と対応に努める。 ・日常点検、定期点検、経常修繕、大規模修繕等について、適切な計画を策定し、維持 管理コストの抑制に努める。 ・会葬者の火傷防止等安全には十分配慮する。 ・作業環境及び労働安全・衛生に留意する。 ・残骨灰等の焼却残渣や集じんされた飛灰は、溶融処理や不溶化処理等の対策を講じ、 適切に処理する。

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12 ③火葬炉設備概要 再燃焼炉 主燃バーナ 再燃バーナ 排気 排気筒 集じん装置 排ガス冷却設備 (200℃以下に急速冷却) 地下タンク P 柩台車 柩 前室 (冷却室) 化 粧 扉 断 熱 扉 主燃焼炉 オイルポンプ サービスタンク P オイルポンプ 排 気 排気 誘引排風機 冷却用空気による 冷却 燃 焼 空 気 送 風 機 排ガス監視設備 (CO,O2分析計、 監視カメラ等)

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13 (5)事業スケジュール

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葬斎場施設整備における規模の算定根拠

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15 1.規模の算定 1)炉数算定用データについて 火葬炉の理論的必要数は、次式により算出します。 理論的必要炉数 = (集中日の火葬件数)÷(1 基 1 日当りの火葬能力数) = (日平均取扱件数)×(火葬集中係数)÷ (1 基 1 日当りの火葬能力数) = (年間火葬件数)÷(稼動日数)×(火葬集中係数)÷ (1 基 1 日当りの火葬能力数) この数式にて、葬斎場の理論的必要炉数が定められます。 規模算定について、適正な規模を算定するに当たり、非常に重要な要素であり施設計画を左右す るものであることから、十分協議検討する必要があります。 2)将来人口及び火葬件数の設定について 小松島市(勝浦町、上勝町含む)の人口推移については、平成 12 年より一貫して減少傾向を示 しており、年平均人口減少数で384 人となっております。 今後の人口予測として、「国立社会保障・人口問題研究所」注)の報告(以下『報告書』と記す。 を参考にします。 報告書の将来人口(市町合計)においては、2015 年に 45,774 人、2020 年に 43,342 人、2025 年に40,751 人、2030 年に 38,104 人と実績同様に減少傾向にあると予測しています。 2015 年将来人口:45,774 人(小松島市:38,905 人、勝浦町:5,260 人、上勝町:1,609 人) 2020 年将来人口:43,342 人(小松島市:37,115 人、勝浦町:4,798 人、上勝町:1,429 人) 2025 年将来人口:40,751 人(小松島市:35,146 人、勝浦町:4,346 人、上勝町:1,259 人) 2030 年将来人口:38,104 人(小松島市:33,081 人、勝浦町:3,911 人、上勝町:1,112 人) 注:平成8年度に旧厚生省(現厚生労働省)に設置された国立の政策研究機関。 将来人口、教育、労働等の数値を推計。 3)将来死亡率について 死亡率は平成12 年から平成 21 年の平均で 1.05%と、全国平均と比べ高い値となっております。 また、死亡率の推移については、増減はあるものの全体的に見れば増加傾向を示しています。死亡 者数についても、増加傾向を示しています。 将来予測として今後は、報告書においても高齢化社会を背景として国内での死亡率は増加傾向を 予想しており、小松島市においても死亡率は年々増加するものと思われます。 将来死亡率については、上記のことを踏まえ、報告書を参考にした上で以下の通りと考えます。 (但し、本書での死亡率の推計においては、2009 年の実績と報告書での死亡率に差異があるため、 死亡率の推計については以下の通りに補正いたします。) 2015 年死亡率 :1.29% (2009 年実績 1.14%)÷(2009 年報告書死亡率 0.96%)×(2015 年報告書死亡率 1.09%) 2020 年死亡率 :1.44%

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16 (2009 年実績 1.14%)÷(2009 年報告書死亡率 0.96%)×(2020 年報告書死亡率 1.21%) 2025 年死亡率 :1.57% (2009 年実績 1.14%)÷(2009 年報告書死亡率 0.96%)×(2025 年報告書死亡率 1.32%) 2030 年死亡率 :1.67% (2009 年実績 1.14%)÷(2009 年報告書死亡率 0.96%)×(2030 年報告書死亡率 1.41%) 4)理論的必要炉数の計算 理論的必要炉数については、上記の検証を踏まえ下記のとおり4 つの計画年次で設定し、理論的 必要炉数を算出します。 (計画年度:2015 年度の場合) (1)年間火葬件数 火葬件数=(2015 年の将来人口)×(2015 年の死亡率) =(45,774 人)×(1.29%) = 590 件 (2)稼働日数 300 日(元旦、1 月 2 日、友引を休館とした場合) (3)火葬集中係数 3.11(表-1 火葬集中係数 4~5 万人未満を引用。) (4)1 基 1 日当りの火葬炉運転計画 2 回/炉・日 (5)結果 理論的必要炉数 =(590 件)÷(300 日)×(3.11)÷(2 回)=3.06 = 火葬炉 3 基 (動物炉は含みません) (計画年度:2020 年度の場合) (1)年間火葬件数 火葬件数=(2020 年の将来人口)×(2020 年の死亡率) =(43,342 人)×(1.44%) = 624 件 (2)稼働日数 300 日(元旦、1 月 2 日、友引を休館とした場合) (3)火葬集中係数 3.11(表-1 火葬集中係数 4~5 万人未満を引用。) (4)1基1日当りの火葬炉運転計画 2 回/炉・日 (5)結果 理論的必要炉数 =(624 件)÷(300 日)×(3.11)÷(2 回)=3.23 = 火葬炉 3 基 (動物炉は含みません) (計画年度:2025 年度の場合) (1)年間火葬件数 火葬件数=(2025 年の将来人口)×(2025 年の死亡率)

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17 =(40,751 人)×(1.57%) = 640 件 (2)稼働日数 300 日(元旦、1 月 2 日、友引を休館とした場合) (3)火葬集中係数 3.11(表-1 火葬集中係数 4~5 万人未満を引用。) (4)1基1日当りの火葬炉運転計画 2 回/炉・日 (5)結果 理論的必要炉数 =(640 件)÷(300 日)×(3.11)÷(2 回)=3.32 = 火葬炉 3 基 (動物炉は含みません) (計画年度:2030 年度の場合) (1)年間火葬件数 火葬件数=(2030 年の将来人口)×(2030 年の死亡率) =(38,104 人)×(1.67%) = 636 件 (2)稼働日数 300 日(元旦、1 月 2 日、友引を休館とした場合) (3)火葬集中係数 2.97(表-1 火葬集中係数 3~4 万人未満を引用。) (4)1基1日当りの火葬炉運転計画 2 回/炉・日 (5)結果 理論的必要炉数 =(636 件)÷(300 日)×(2.97)÷(2 回)=3.15 = 火葬炉 3 基 (動物炉は含みません) 2.まとめ 上記による計算の結果、2015 年の計画炉数は 3 基、2020 年では 3 基、2025 年では 3 基、2030 年 では3 基との結果になります。 但し、この推計は現在でのデータに基づいて算定しており、今後新たな都市計画や企業参入・住宅 整備等の計画等、上位計画事業の計画・実施等や様々な国内情勢の変動により、将来的には推計と大 きく異なるものとなる可能性があります。 今回の施設規模の算定は、適正な炉数を求めるものでありますが、今後施設整備を進める際には最 終的には前述した課題や、それに応じた増設時期等を盛り込んだ具体的な事業実施計画を立てる必要 があると思われます。 以 上 表-1 火葬集中係数 人 口 火葬件数 (件) 1 施設当た り火葬件数 左のうち管 内火葬件数 1 日 1 施設当 たり最大件数 稼働主燃 焼炉数 1 施設 1 基当 たり最大件数 1 日平均 火葬件数 集中係数 1 万人未満 26,166 33 30 1.54 1.17 1.36 1.04 1.48

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18 1~2 万人未満 32,197 123 111 3.16 1.81 1.86 1.13 2.79 2~3 万人未満 34,999 229 195 3.78 2.26 1.82 1.35 2.80 3~4 万人未満 31,682 293 255 4.37 2.45 1.88 1.47 2.97 4~5 万人未満 26,592 380 332 4.98 2.90 1.82 1.60 3.11 5~6 万人未満 32,338 431 359 5.26 2.84 1.95 1.73 3.04 6~7 万人未満 24,877 488 423 5.96 3.29 1.96 1.80 3.31 7~8 万人未満 22,284 544 468 6.28 3.38 2.09 2.01 3.12 8~9 万人未満 25,194 741 592 7.32 3.53 2.15 2.52 2.90 9~10 万人未満 20,419 681 608 7.15 4.19 1.84 2.28 3.13 10~15 万人未満 68,063 851 726 7.80 4.30 1.98 3.08 2.53 15~20 万人未満 44,539 1,086 947 9.85 4.93 2.14 3.54 2.78 20~30 万人未満 92,271 1,709 1,354 12.04 6.39 2.01 5.32 2.26 30~40 万人未満 46,568 1,552 1,253 11.93 5.97 2.27 4.97 2.40 40~50 万人未満 54,888 2,111 1,712 16.19 8.38 2.48 6.47 2.50 50~100 万人未満 62,807 2,855 2,427 18.81 9.59 2.10 8.97 2.10 100~200 万人未満 67,791 4,842 4,044 31.71 13.29 2.46 15.46 2.05 200 万人以上 55,619 5,562 4,752 38.33 15.80 3.50 17.20 2.22 不 明 38,352 2,557 1.78 合 計 807,646 422 339 4.50 2.57 1.70 2.02 2.22 ※「新・改訂版 火葬場の施設基準に関する研究」(厚生省生活衛生局企画課監修)より抜粋

参照

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