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Academic year: 2021

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(1)

高機能広汎性発達障害児の表情認知課題中における視線研究

特別支援教育専攻

高 木 幸 弘

{序論]

人間は,乳児の頃から他人の顔に特に関心を 持ち,顔の中でも特に視線に関心を示し,他人 の視線の方向を見るようになる.他人の表情を 読み取り,それに対応する能力は,社会的な能 力の一つである.ところが広汎性発遇毒害児は こうした能力に障害を有することで注目されて いる.他者の視線方向はその人の注意や意図に ついて重要な情報源であり,互いの心理状態を 読みとるうえで欠くことのできない手がかりで ある.しかし,先行研究から,視線および表情 認知研究において,学童期,主に小学生を対象 とした研究報告は見当たらない.そこで本研究 では,これまで研究されてきた正面表情の提示 に加え,左右斜め

45

度横向き,左右

90

度横向 きの表情を提示し,顔の角度による表情認知・

視線停留の違いについて明らかにすることを目 的とする.対象は,高機能広汎性発達障害児お よび通常学級に在籍する小学生を対象とする.

I 予備調査における対象・手続き}

表情認知課題で使用される顔画像で標準化さ れたものは,正面画像のみであるため,本研究 に必要な顔画像を新たに作成した.作成するた めの予備調査として,健常被験者

30

名に対し,

90

枚の顔画像にてラベリング・マッチング課題 の 調 査 を 行 っ た . 調 査 器 具 は T O

T 6 0

Eye;racker(17

インチ液晶ディスプレイ式の アイカメラ),および解析ソフトウェアTh

b

指 導 教 員 津 田 芳 見

高 原 光 恵

Studio Ver 1.5.12

を使用し, r 喜び

j:

r 悲しみ

j

「怒り

j

, r 驚き

j

, r 嫌悪

j

, r 中立」の計

6

種類 の表情をそれぞれ正面,左右斜め

450

横向き,

左右

900

横向きの計

5

方向において正答率の最 も高い画像計

30

枚を選択し本調査の表情認 知課題とした本調査での視線調査に用いる調 盈誤は予備調査と同じである.

{本調査における対象・手続き}

対象は,高機能広汎性発達障害児(以下,

HFPDD

)10

名(全て男

Jt

1>,通常学級に在籍す る小学生(以下,

CONTROL

)30

名(男性

16

名,女性

14

名)で、あった.各剥育認知課題の視 線停留の範囲濁

R

は,角斬ソフト内の興味領域

(Area Of Interest

以下,

AO

I)分析ツールによ

AOI‑1(

目 ) ,

AOI‑2(

鼻 ) ,

AOI‑3(

口)の

3

領域 に分け,指定した領域以外の範囲となる

Noton AOI(

以下,

N

A)を合わせて視線停留時間および 表情認知の検討を行った.

【結果]

本調査にて用いた計

30

枚の画像から,表情 言数日におけるマッチング正答率を群間比較した 結果,

HFPDD

73.3%

CONTROL

84.3%

となり,

HFPDD

群の正答率が有意に{岳、結果 となった(P

<.05).

各群における

6

種類の表情 でのマッチング正答率に対して比較した結果,

CONTROL

群において嫌警剥青が他の

5

表情 と比べ有意に低い正答率を示した(P

<.05).両

群聞で比較した結果,中立・悲しみ表情にて

‑177 ‑

(2)

HFPDD群の正答数が有意に低し1ことが示され た⑪<.01).画像の角度目j正答率において両群 間にて比較した結果,左右 45度にて HFPDD 群が有意に低い正答数を示した(P<.05).また,

左右 45度において正答率を下げる要因につい て検討した結果,両方向共に悲しみの正答数が 低下していることが明らかになった.

画像の角度と各AOIとの比較から, HFPDD  群にてAOI‑l(目)では,正面と左右90度間にお いて,正面を有意に長く注視していることが示 された.また, CONTROL群でも同様に正面 を有意に長く注視していることが示された(p

<.05).次に,全画像から各AOIにおける停留 時間の違いについて分析した結果,両群共に AOI‑l(目)と AOI‑2(鼻)間, AOI‑l(目)と AOI‑3(口)聞にて,目を有意に長く注視している ことが示された.しかしHFPDD群では,AOI‑l よりもNAを有意に長く注視している結果とな った(P<.05).

続いて,各AOIにおける視線停留時苛につい て両群間で比較検討した結果, AOI‑lでは両群 聞にて有意差は検出されず,ほぼ同じ停留時間 で、あったが, AOI ‑2, 3, AOI ‑total, NAにお いて有意差が検出され, HFPDD群が有意に 鼻・口およひ瀕全体・背景を注視していること が示された(p<.01).

{考察】

各表↑青で、のマッチング正答率で、は,全体的に E西PDD群が低く,特に中立・悲しみの表情で は有意に低いことが示された.嫌警表情では両 群共に低い正答率となった.HFPDD群の結果 から,嫌警表情ではl0a

ω

3

名,

0%

2

名と いうことから,認知可能な被験児と困難を示す 被験児との差が大きい.神尾(2004)によると,

自閉症の状態像は年齢と共に変化することを述

べており,嫌専表情の認知の難しさに加え,本 調査の平均年齢の幅が大きいこともあり,認知 の差が生じたことが考えられる.

画像の角度別正答率から,左右 45度にて HFPDD群が有意に低い正答率を示した原因に ついて,悲しみ表情の正答数の低下が考えられ る.同群における正面以外の角度からの表情認 知研究は報告が無いため比較が難しし、が,左右 45度のみ有意な低下を示したことは興味深い.

今後更に検証する必要があると考えられる.

角度別における視線停留時間について,本調 査では正面を長く注視している結果を示した.

千住ら(2004)が述べているように,自閉症児で は定型発達児とは同じ表情処理ではなく,左右 対称性などの手がかりから要素的な処理により 注視可能で、あったことが要因として考えられる.

全表情における各AOIの停留時間について,

AOI‑lでは両群共ほぼ同じ停留時間を示した.

Lee anら(1998)によれば,自閉症児は訓練 によって視線追従行動を獲得で、き,更にある程 度年齢が高い自閉症児は自発的に視線追従を行 うとしづ知見もあり,本調査においてEPDD 群は目の注視が可能で、あったことが考えられる.

しかし,標準偏差の値が大きいことから,

HFPDD群は各被験児聞の差が大きいことも考 えられる.また本調査の条件として,回答の制 限時間を設けず,回答した時点で次の画像に移 行したことも停留時間が長くなった原因と考え られる.NAにおいても長く見ていることから,

全体的に HFPDD群は視線停留の散らばりを 見せているとし、うことも言える.本研究では,

これまでの先行研究とは異なった結果が示され たが,今後対象数を増やし,再衡すを行うこと で,より信濠性のある結果が得られると考える.

‑178 ‑

参照

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