User's
Manual AQ7280
OTDR ユーザーズマニュアル
はじめに
このたびは、AQ7280 OTDR(Optical Time Domain Reflectometer) をお買い上げいただきましてありが とうございます。このユーザーズマニュアルは、本機器の機能、操作方法、取り扱い上の注意などについて説明したも のです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになった あとは、ご使用時にすぐにご覧になれるところに、大切に保存してください。ご使用中に操作がわか らなくなったときなどにきっとお役に立ちます。
本機器には以下のマニュアルが添付されています。あわせてお読みください。
マニュアル名 マニュアル No. 内容
AQ7280 OTDR ユーザーズ マニュアル
(CD 内 ) IM AQ7280-01JA 本書です。AQ7280 の通信コマンドの機能を除くす べての機能とその操作方法について説明しています。
AQ7280 OTDR スタートガイド IM AQ7280-02JA AQ7280 の取り扱い上の注意、基本的な操作方法、
および仕様を中心に説明しています。
AQ7280 OTDR 通信インタフェース
ユーザーズマニュアル (CD 内 ) IM AQ7280-17JA 通信コマンドを使って AQ7280 を制御する機能につ いて説明しています。
Model 739883
バッテリパックの取り扱い上の注意 IM 739883-01JA バッテリパックの取り扱い上の注意について説明し ています。
AQ7280 OTDR ユーザーズ マニュアル IM AQ7280-92Z1 中国向けの文書です。
マニュアル No. の「JA」、「Z1」は言語コードです。
各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、下記のシートに記載されています。
ドキュメント No. 内容
PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧
・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来予告なしに変更することがあります。また、実
ご注意
際の画面表示内容が本書に記載の画面表示内容と多少異なることがあります。
・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありま したら、お手数ですが、お買い求め先か、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。
・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。
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商標
る登録商標または商標です。
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・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
履歴
2014 年 10 月 初版発行 2015 年 3 月 2 版発行 2015 年 7 月 3 版発行 2016 年 1 月 4 版発行 2016 年 7 月 5 版発行このマニュアルで使用している記号と表記法
注記
このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れが あることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する 必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目 印として、「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。
警 告
取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。
注 意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生 する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。
Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。
操作説明のページで使用しているシンボルと表記法
操作説明をしているページでは、説明内容を区別するために、次のようなシンボルを使用しています。
操 作
数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは、初めて操作をすることを 前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は、すべて の操作を必要としない場合があります。解 説
操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは、機能 そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能に ついては、第 2 章をご覧ください。文字の表記法
太文字の操作キー名とソフトキー名
操作対象になるパネル上の操作キーの文字や、画面に表示されるソフトキー / メニューの文字を示します。
単位
k 「1000」の意味です。使用例:400km
K 「1024」の意味です。使用例:400KB( ファイルの容量 )
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索
目次
はじめに...i このマニュアルで使用している記号と表記法...ii
第 1 章 機能説明
1.1. 概要... 1-1 1.2. 光パルス測定... 1-5 1.3. 光パルス波形表示... 1-8 1.4. 光パルス解析...1-10 1.5. 光源と光パワーメーター...1-16 1.6. ファイル操作と印刷...1-17 1.7. システム機能...1-19
第 2 章 光パルス測定 (OTDR)
2.1. 測定 / 解析条件を設定する... 2-1 2.2. 平均化測定をする...2-17 2.3. 平均化測定をして結果をアイコン表示する (/SMP オプション )...2-19 2.4. 平均化測定をして破断点までの距離を測定する...2-25 2.5. リアルタイム測定をする...2-29 2.6. 高分解能測定をする...2-31 2.7. スナップショット波形を表示する...2-33 2.8. 多心ファイバーの測定をする...2-34 2.9. 光ファイバーケーブルを監視する (/MNT オプション )...2-45 2.10. タッチ操作で便利な機能を使う...2-52
第 3 章 光パルス波形表示
3.1. 波形表示画面... 3-1 3.2. 波形表示を設定する... 3-2 3.3. 表示波形をズーム・移動する...3-10
第 4 章 光パルス解析
4.1. 波形を解析する... 4-1 4.2. イベントを解析する...4-19
第 5 章 光の出力 / 光パワーの測定
5.1. 光を出力する (/SLS オプション、VLS)... 5-1 5.2. 光パワーを測定する (OPM、/PC オプション )... 5-3
第 6 章 ファイル操作と印刷
6.1. USB ポートに USB ストレージメディアを接続する...6-1 6.2. SD メモリーカードを接続する... 6-2 6.3. データを保存 / 読み込みする... 6-3 6.4. ファイルをコピー / 削除する...6-11 6.5. ファイル名を変更する...6-13
第 7 章 システム設定
7.1. 省電力モードを設定する... 7-1 7.2. 工場出荷時の状態に設定する... 7-2 7.3. 操作制限を設定する... 7-3 7.4. ネットワークを設定する (/LAN オプション )... 7-5 7.5. Web サーバー機能... 7-8 7.6. 使用期限を設定する...7-11 7.7. その他の機能...7-14
第 8 章 トラブルシューティングと保守・点検
8.1. 故障 ? ちょっと調べてみてください... 8-1 8.2. エラーメッセージ... 8-2 8.3. 製品情報を確認する...8-10 8.4. セルフテストを実行する...8-11 8.5. ファームウェアを更新する...8-12 8.6. 光ファイバー端面の汚れを確認する...8-13 8.7. 機械的点検と動作確認...8-17 8.8. 光アダプタを交換する...8-18 8.9. 日常のお手入れ...8-19 8.10. 保管上の注意...8-20 8.11. 交換推奨部品...8-21 8.12. 校正...8-22
索引
目次
機能説明
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索
1.1 概要
システム構成
本機器は、メインフレームと OTDR ユニットで構成されます。また、光ファイバーケーブルの損失 測定や通信光の大きさを確認するために OPM モジュールを、障害位置を目視確認するために VLS モ ジュールを、必要に応じてメインフレームに装着できます。
OTDR ユニット
制御・演算部
内蔵メモリー
SDメモリー カード
PC
TypeA x2 SDスロット
イーサネット (/LAN オプション )
USB(TypeB_mini) 電源部
バッテリパック
AC アダプタ メインフレーム
可視光 (CW、CHOP) 試験光 (CW、CHOP)
可視光 ( 可視光源機能付;CW、CHOP) 光パルス:OTDR
試験光:光源 (/SLS)
パワーチェッカー (/PC)
OPM モジュール
VLS モジュール 操作部
表示部
USBメモリー、
ファイバー検査 プローブ、
プリンター
メインフレーム
AQ7280 OTDR 用のメインフレームです。OTDR ユニットとの組み合わせにより、光ファイバーネッ トワークの破断、接続点、損失などを試験できます。また、オプションモジュールを実装すると、
光パワーメーターや可視光源としても使用できます。
メインフレームにおける主な機能は以下のとおりです。
・ キー / タッチパネルによる操作
・ 測定条件の設定
・ 8.4 型の大型 LCD
・ マルチタッチ対応 第 1 章 機能説明
OTDR ユニット
メインフレームに実装すると、OTDR として使用できます。波長、ダイナミックレンジなどにより、
複数の OTDR ユニットの種類があり、用途に応じて選択できます。
メインフレーム側からの操作 ( 制御 ) により、発光部 (LD;Laser Diode) を駆動し、生成された光パ ルスを OTDR ポートより出射、被測定光ファイバーケーブルへと入力します。
被測定光ファイバーケーブル内で発生した後方散乱光および反射光が OTDR ポートへと戻ってきま す。戻ってきた試験光は受光部 (APD:Avalanche photodiode) にて受光され、A/D 部でディジタ ル信号として読み取られます。平均化などの波形処理が行われてから、メインフレーム側に出力さ れて OTDR 波形が表示されます。
光源機能オプション (/SLS) では、メインフレーム側からの操作 ( 制御 ) により、発光部 (LD;Laser Diode) を駆動し、CW または CHOP の試験光を出力します。
光パワーチェッカーオプション (/PC) では、被測定光ファイバーケーブル内に存在する通信光 ( 現 用光 ) を OTDR ポートにて検出し、そのパワーレベルを測定します。
OPM モジュール
メインフレームに実装すると、光パワーメーター (OPM) として使用できます。光ポートに入射し た試験光を受光部 (PD:Photodiode) にて受光し、A/D 部でディジタル信号として読み取り、測定 値としてメインフレーム側に出力 / 表示されます。
可視光源機能付のモジュール (AQ2780V、AQ2781V) では、VLS モジュールと同様に可視光を出力 できます。可視光源の波長は 650nm です。
VLS モジュール
本製品は、光ファイバーネットワークの破断、接続点、光損失などの試験を行う可視光源モジュー ルです。AQ7280 OTDR 本体にオプションとして実装すると、可視光源として使用できます。可視 光源の波長は 650nm です。
OTDR 機能
OTDR は、Optical Time Domain Reflectometer の略称です。本機器では、光ファイバーケーブルの障 害位置の検出および障害の状態 ( 伝送損失、接続損失など ) を波形観測できます。主に以下の光ファ イバーケーブルの敷設工事や保守で使用します。
・ 通信事業者と加入者 ( サービスプロバイダを含む ) を結ぶアクセスネットワーク (SM*1光ファイバー ケーブル )
・ 通信事業者間のコアネットワーク ( 多心の SM 光ファイバーケーブル )
・ 建物内のローカルエリアネットワーク (MM*2光ファイバーケーブル )
*1 SM: シングルモード
*2 MM: マルチモード
光パルス測定
・ 平均化測定
測定を複数回実行して、測定値を平均化して表示する測定です。
・ 平均化測定後に結果をアイコン表示 (/SMP オプション )
平均化測定を実行後に自動で OTDR 波形を解析して、イベントの種類別にアイコンを用いて結 果を表示します。使用時は、トップメニューから 「OTDR Smart Mapper」 を起動します。
・ 平均化測定後に破断点までの距離表示
平均化測定を実行後に自動で OTDR 波形を解析して、破断点 ( 故障点 ) を検出し、破断点までの 距離を表示します。使用時は、トップメニューから 「フォルトロケータ」 を起動します。
1.1 概要
機能説明
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索
・ リアルタイム測定
光パルス測定を実行中に、リアルタイムに測定値を更新表示します。
・ 多心光ファイバーケーブルの測定
多大な時間と労力を必要とする多心光ファイバーケーブルの測定を、専用のメニューを使って 効率よく測定するための機能です。OTDR( 光パルス測定 ) の他に、パワーメーターやコネクタ 端面検査など複数の測定機能を使用するときには、トップメニューから 「多心ファイバー測定」
を起動します。
・ 光ファイバーケーブルの監視 (/MNT オプション )
一定周期で光パルス測定を実行して、光ファイバーケーブルに異常がないかをモニターできま す。使用時は、トップメニューから 「スケジュール測定」 を起動します。
光パルス波形表示
表示波形を拡大 / 縮小、または移動する機能です。
光パルス解析
・ 波形解析
カーソル / マーカーを使用して次のイベントを解析します。
・ 距離
・ 接続損失
・ 反射減衰量 / 反射量
以下の機能で波形全体または区間内の解析をします。
・ 多波形解析
最大 4 つの波形を同時に表示して波形を比較できます。
・ 2 波形合成
光ファイバーケーブルの片側から測定した波形と、対向する反対側から測定した波形とを合 成して、デッドゾーンのために測定できなかったイベントを確認できます。
・ 差分波形
2 つの波形の差分を表示し、イベントの値の差を解析できます。
・ 区間解析
マーカー間の反射減衰量を解析できます。
・ イベント解析
イベントを自動で検出します。また、イベントの編集やイベントリストの編集が可能です。イ ベントとして検出できなかったり、ノイズがイベントとして検出されたりする場合に、イベン トを調整できます。
光源機能 安定化光源 (/SLS オプション )
光損失の測定をするときの光源、心線対照用の光源として使用します。OTDRユニット*のOTDRポー トから試験光 (CW、CHOP) を出力します。試験光の波長は、各 OTDR ユニットの光パルスと同じ 波長になります。
* AQ7282M は、ファームウエアバージョン 2.01 以降対応。
可視光源 (VLS モジュール、可視光源付 OPM モジュール )
1.1 概要
光パワーメーター機能
光パワーメーター (OPM モジュール )
光損失を測定するときの光パワーメーター、通信光のパワーを測定するときの光パワーメーターと して使用します。OPM モジュールの光入力ポートに入る光のパワーを測定します。光パワー値の 変動をロギングしてグラフに表示することで、光パワーの変動や損失の変動を確認できます。
パワーチェッカー (/PC オプション )
OTDR ユニット (AQ7282M を除く ) の OTDR ポート*に、光パワーチェッカー機能 (/PC オプション ) を付加できます。被測定光ファイバーケーブル内に存在する通信光 ( 現用光 ) の有無を光パワー測 定で確認して、そのパワー値も表示できます。
* AQ7283E と AQ7283F それぞれのポート 2 は非対応。
USB 機能
USB ストレージメディアの接続 (TypeA)
USB1.0/1.1/2.0 に対応した USB ストレージメディアが使用できます。最大 2 つまで接続できます。
波形データや測定条件設定の保存ができます。
ファイバー検査プローブの接続 (TypeA)
当社が指定したファイバー検査プローブを使用して光ファイバーケーブルの端面の汚れを本機器の 表示画面で確認できます。使用時は、トップメニューから 「ファイバー検査プローブ」 を起動しま す。なお、ファイバー検査プローブは本機器には添付されておりません。ファイバー検査プローブ は、お客様にてご購入ください。対応可能なファイバー検査プローブについては、お買い求め先に お問い合わせください。
PC の接続 (TypeB_mini)
本機器に PC を接続して、通信コマンドによる遠隔制御ができます。詳細については、通信インタ フェースユーザーズマニュアル IM AQ7280-17JA をご覧ください。
また、マスストレージとして内蔵メモリーまたは SD メモリーカード内のファイルやフォルダーを PC に表示し、操作できます。
イーサネット機能 (/LAN オプション )
本機器に PC を接続して、通信コマンドによる遠隔制御ができます。詳細については、通信インタフェー スユーザーズマニュアル IM AQ7280-17JA をご覧ください。
SD メモリーカード
SD メモリーカードが使用できます。装着できる数は 1 枚です。波形データや測定条件設定を保存で きます。なお、SD メモリーカードは本機器には添付されておりません。SD メモリーカードは、お客 様にてご用意ください。SD/SDHC に対応しています。SDXC には対応していません。対応可能な SD メモリーカードについては、お買い求め先にお問い合わせください。
1.1 概要
機能説明
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索
1.2 光パルス測定
本機器は、光パルスを光ファイバーケーブルに入射し、光ファイバーケーブルの接続点、曲げ部、お よび開放端などからの反射光のパワーレベルを測定して、位置 ( 距離 ) 情報と共に光ファイバーケー ブルの損失、接続点、破断点などを測定します。光パルス波形の見方については、1.3 節をご覧ください。
反射点 測定対象の光ファイバーケーブル 光パルス出力
反射光
光ファイバーケーブルは折り曲げないでください OTDR/ 光源ポート ( 光ポート 1)
OTDR ポート ( 光ポート 2)または
AQ7280
測定モード
簡易モード
光パルス測定では、距離レンジ / パルス幅などの測定分解能に関する測定条件や、群屈折率 / 後方 散乱光などの光ファイバーケーブルの特性に関する解析条件があります。これらの条件を測定 / 解 析対象に合わせて設定する必要があります。本機器では、測定の直前に光パルス測定を実行して、
あらかじめ距離や接続損失などを計算します。その値から自動的に最適なレンジを判断して、実際 に測定できます。
詳細モード
測定対象の距離や光ファイバーケーブルの特性がわかっている場合や、特定のイベントを詳細に測 定 / 解析する場合に、必要に応じて個別に値を設定できます。距離レンジやパルス幅などの測定条 件は、「自動」 に設定すると上記の簡易モードと同じように、本機器で最適なレンジを判断して測 定できます。
PON モード
測定しようとする光ファイバーケーブルが PON (Passive Optical Network) システムに接続されてい る場合、PON システム内に光ファイバーケーブルを分岐させる光スプリッターが実装されている ため、光スプリッターの実装条件により測定 / 解析条件が異なります。PON モードでは、あらか じめ設定された光スプリッターの段数や経路情報と距離レンジを元に、最適な測定 / 解析条件を判 断して、本機器に最適値を設定します。これらの設定値は必要に応じて変更することもできます。
平均化測定
平均化測定は、ノイズに埋もれている接続点や融着点からの、反射や接続損失などの微弱なイベント を検出するときに有効です。設定した回数分または時間分の光パルスごとの測定データを平均して、
平均化測定後に結果をアイコン表示 (/SMP オプション )
平均化測定を実行した後に、自動的に測定結果のイベントをアイコンとして画面に表示できます。表 示されたアイコンと一緒に詳細なイベント解析結果が表示されます。また、Pass Fail 判定を設定する と良否判定結果がアイコンの色で表示されます。
イベントをアイコン表示
平均化測定後に破断点までの距離表示
平均化測定を実行した後に、自動的に光ファイバーケーブルや光回線の破断点 ( 故障点 ) を探索して、
破断点までの距離を画面に表示できます。光ファイバーケーブルの途中で故障点がなければ、光ファ イバーケーブルの終端を故障点として捕捉します。探索するときの波長や光ファイバーケーブルの終 端を判定する損失レベルを設定できます。測定した波形の表示スケールのズームや表示位置の移動も できます。
ファイバー終端であること を判定する損失レベル
破断点 ( 故障点 )
リアルタイム測定
リアルタイム測定は、測定値を更新して表示しながら光パルス測定をする機能です。光ファイバーケー ブルを敷設しながら、接続損失や反射減衰量などのイベントをリアルタイムに観測できます。波長、
距離レンジ、およびパルス幅などの測定条件 * を変えながら波形の変化も確認できます。
* 測定モードによって、変えられる項目が異なります。測定条件の詳細については、第 3 章の操作説明をご覧く ださい。
1.2 光パルス測定
機能説明
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索 多心光ファイバーケーブルの光パルス測定
多大な時間と労力を必要とする多心光ファイバーケーブルの測定を、専用のメニューを使って効率よ く測定するための機能です。
プロジェクト
測定条件、解析条件、測定する心線の情報などの、多心光ファイバーケーブルを測定するために必 要な項目をプロジェクトとして管理します。
測定する前にプロジェクトを作成することにより、同一条件で心線を測定できます。
プロジェクトをファイルとして保存できます。以前に保存したプロジェクトを読み込んで、同じ条 件で測定することも可能です。
一覧表
心線を一覧表で表示します。測定済みの心線、未測定の心線、測定対象外の心線を識別できます。
測定漏れや不要な測定を防ぎ、効率よく測定できます。
測定結果の保存
心線ごとの測定結果は、プロジェクトファイルと同じ階層に自動的に作成された、プロジェクトファ イルと同じ名称のフォルダーに、自動的に保存されます。
光ファイバーケーブルの監視 (/MNT オプション )
光パルス測定を一定周期で実行し、光ファイバーケーブルに異常がないかどうかを監視できます。一 定周期で測定した結果を CSV 形式および SOR 形式 ( 波形データ ) でメモリーに保存します。メモリー 内に保存されるデータやフォルダーの名称は、日付時刻がわかるように自動的に付けられます。監視 中 ( スケジュール測定実行中 ) は、ロギングした光パルスの、2 点間の損失値などの測定項目が、本機 器の画面上に表示されます。時間軸で、2 点間の損失値などの測定項目の変動が目視できるため、光 パルス入力の瞬断が発生した場合に、本機器の画面上でどの時刻に光パワーレベルが低下したのかを 特定できます。日付時刻を特定したあとに、該当する日付時刻の名前で保存されたデータの測定結果 を確認できます。最大 4 つの測定項目を監視できます。
1.2 光パルス測定
1.3 光パルス波形表示
測定結果を波形として画面に表示できます。表示された波形をズームしたり表示位置を移動すること もできます。
光パルス波形の見方
光ファイバーケーブルに入射した光パルスは、接続点、曲げ部、および開放端などで反射して損失が 発生します。水平方向を距離、垂直方向を損失レベルとし、測定結果を波形表示します。波形上に検 出された損失や反射をイベントといいます。
入射光 後方散乱光 融着接続点 コネクタ接続点 曲げ
開放端
近端反射
融着による接続損失 近似直線
コネクタ接続による反射
曲げによる損失
開放端の反射 ( フレネル反射 )
ダイナミックレンジ (SNR=1) 光ファイバー
近端反射
本機器と光ファイバーケーブルを接続するコネクタの接続点の反射です。また、この部分には本機器 内部の反射も加わります。この近端反射が検出されている区間では、別の接続点があっても、その損 失や反射を検出できません。この区間が近端デッドゾーンです。短い距離を測定する場合、近端反射の影響があるときは、ダミーファイバーケーブルを接続して影響 を解消します。
後方散乱光
光ファイバーケーブルの中を光が伝わるとき、光の波長よりも小さな物質の密度変化や成分の不均一 によって、レイリー散乱による光ファイバー自体の損失が発生します。この散乱のうち光の進行方向 とは反対方向に伝わる光が後方散乱光です。
小さな物質 入射光
後方散乱光
光ファイバーケーブル
機能説明
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索 融着接続点の損失
融着部分では物質の密度変化や成分の不均一さが大きくなるため、レイリー散乱による損失が大きく なり、接続損失が発生します。
コネクタ接続点の反射
コネクタ接続は融着と異なり、接続部分にわずかなすき間ができます。このすき間では群屈折率が変 わるため、反射が発生します。
光ファイバーケーブル 光ファイバーケーブル コネクタ
すき間
開放端のフレネル反射
光ファイバーケーブルが破断している箇所や光ファイバーケーブルの終端などの、群屈折率が変化す る箇所 ( ガラス - 空気 ) で発生する反射です。光ファイバーケーブルの端面が垂直のとき、入射した 光パワーの約 3% ( -14.7[dB]) が反射されます。
ガラス 空気 入射光 (100%)
反射光 (3%)
光 (97%)
ダイナミックレンジ
測定可能な光パワーレベルの範囲全体がダイナミックレンジです。ダイナミックレンジが大きいほど、
長距離の光パルス測定が可能になります。
測定波形
ノイズピーク 2.6dB
ノイズの RMS レベル ダイナミックレンジ
(SNR=1)
波形の表示スケールのズーム
表示波形を光パワーのレベル方向 ( 縦軸 ) または距離方向 ( 横軸 ) にズームできます。画面右下に表示 1.3 光パルス波形表示
1.4 光パルス解析
波形の解析
カーソルやマーカーを使用して、2 点間の距離、接続損失、反射減衰量、反射量などを測定できます。
距離の測定
入射した光パルスが反射して戻ってくる時間を測定し、下記に示す式に従い、距離 (L) を計算してい ます。
L=C × T/(2N) [m]
C :真空中を進行する光の速度 2.99792 × 108 [m/s]
T :光パルスを入射してから反射光を受光するまでの時間 [s]
N :群屈折率
上式で 2 で割っているのは、光パルスの往復時間を測定しているためです。
距離の測定は、正確な群屈折率が設定されていないと誤差を生じます。
群屈折率の設定
本機器では、あらかじめ各波長に対応した群屈折率が設定されています。詳細な設定値については、
2.1 節をご覧ください。正確な群屈折率は、光ファイバーケーブルの製造元にご確認ください。
距離レンジ
測定する光ファイバーケーブルの長さよりも長い距離レンジを選択します。距離が長くなると、測 定時間が長くなります。 詳細な設定レンジについては、2.1 節をご覧ください。
パルス幅
パルス幅の長短によって、次の特徴があります。設定した距離レンジによって、選択できるパルス 幅が異なります。詳細な設定値については、2.1 節をご覧ください。
・ 短いパルス幅
近接したイベント ( 反射点や損失 ) を分離して測定できます。ただし、長距離の測定はできません。
・ 長いパルス幅
長い距離を測定できます。ただし、複数の近接したイベントが 1 つのイベントとしてまとまっ て見えてしまうことがあります。
パルス幅
機能説明
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索
デッドゾーン
コネクタの接続点のような大きなイベントの影響で、そこに存在する別のイベントを認識できない 領域が、デッドゾーンです。次の種類があります。
・ イベントデッドゾーン
近接した 2 つの反射を分離できない領域です。ピーク値から 1.5dB 下がったレベルのパルス幅 の領域です。
・ アッテネーションデッドゾーン
大きな反射があるため、その周辺の接続損失が測定できない領域です。
イベントデッドゾーン アッテネーションデッドゾーン 1.5dB
近端デッドゾーンの回避
近端反射が検出されている区間では接続点の損失や反射を検出できません。短い距離を測定する場 合にはダミーファイバーケーブルを接続して、近端反射の中に隠れているイベントをダミーファイ バーケーブルの距離だけ移動させます。
光ファイバーは折り曲げないでください
測定対象の光ファイバー
ダミーファイバー イベント発生点
大きな反射に隠れていた小さな反射 AQ7280
接続損失
指定したポイント間の距離と損失を測定します。2 点法
2 点間の距離と損失を測定します。2 点間に反射を検出した場合は、反射減衰量も測定します。設 定されている近似法によって接続損失の値が変わります。マーカーモードがマーカーとラインのど ちらでも使用できます。
( マーカーモードがラインのときはn)
( マーカーモードが 1
接続損失 反射減衰量
接続損失量
1.4 光パルス解析
4 点法
測定開始点1、接続損失の開始点2、接続損失の終了点 Y2、および測定終了点3の 4 点を使って 測定します。2の位置で、2 - 1間の近似直線と Y2- 3間の近似直線間のレベル差を接続損失とし て計算します。2の位置により接続損失の値が大きく変わります。2は正確な位置を設定してくだ さい。設定されている近似法によって接続損失の値が変わります。マーカーモードがマーカーのと きだけ使用できます。
Y2 b (dB)
e (dB)
c (km) f (km)
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接続損失 反射減衰量
b c b/c
dB km dB/km a
e f e/f
dB dB
km dB/km マーカー情報
a (dB) Y2 ─ 間の近似直線3
5 点法
近端点 (n)、近端側の近似直線を計算するための点 (N)、接続損失の検出点 (E)、遠端側の近似直線 を計算するための点 (F)、遠端点 (f) の 5 点を使って測定します。E の位置で、n-N 間の近似直線と F-f 間の近似直線のレベル差を接続損失として計算します。E の位置により接続損失の値が大きく 変わります。E は正確な位置を設定してください。設定されている近似法によって接続損失の値が 変わります。マーカーモードがラインのときだけ使用できます。
n N F f
a (dB) b (dB)
c (km) e (dB)
f (km) E
F ─ f間の 近似直線 n ─ N間の
近似直線 n E E f
接続損失 反射減衰量
b c b/c
dB km dB/km a
e f e/f
dB dB
km dB/km マーカー情報
6 点法
接続損失のイベントが隣接して 2 つある場合に 6 点法で測定します。
1 つ目の接続損失の開始点1、近似直線を計算するための開始点 Y1、近似直線を計算するための終 了点 Y3、2 つ目の接続損失の開始点2、2 つ目の接続損失の終了点 Y2、測定終了点3の 6 点で測 定します。Y1-Y3 間の近似直線と Y2- 3間の近似直線の、マーカー2の位置での、レベル差で接続 損失を計算します。
Y2 Y1
Y3
a (dB) b (dB)
c (km) e (dB)
f (km) Y1- 間の
近似直線 Y1-Y3間の
近似直線 1
2
3 3
接続損失 反射減衰量
b c b/c
dB km dB/km a
e f e/f
dB dB
km dB/km マーカー情報
1.4 光パルス解析
機能説明
1 2 3 4 5 6 7 8
索 反射減衰量と反射量
反射減衰量 RL は、入射した光パワーレベル Pi と反射してくる光パワーレベル Pr との比を dB 表示し た量です。次の式で計算されます。反射減衰量の値が大きいほど反射パワーが小さく、測定した光回 線の性能が良いと言えます。
RL =- 10log(Pr/Pi) [dB]
反射量は、反射してきた光パワーレベルを dB 表示した量です。本機器のシステム設定で言語を日本 語にしたときだけ、表示できます。
反射量
多波形解析
本機器で測定した波形を最大 4 つまで読み込んで、同時に表示することにより、波形を比較できます。
読み込んだ各波形の表示位置は、個別に縦軸方向に移動して調整できます。
2 波形合成
光ファイバーケーブルの片端 A からもう一方の片端 B に向かって測定した波形のイベントと、片端 B からもう一方の片端 A に向かって測定した波形のイベントを合成できます。デッドゾーンで測定でき ないイベントも、双方向で測定した波形を合成することで表示されます。
以下の図では、A 端側から測定したときは、近端反射 (S 点 ) のデッドゾーンに入っていたイベントが、
B 端側から測定したときには、イベント No.5 として検出され、2 波形合成ではイベント No.1 として 表示されます。
本機器
A 端 B 端
A 端→B 端
A 端←B 端
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
S 1 2 3 4 E
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲本機器
S 1 2 3
4 E 5
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
S 1 2 3 4 5 E
2 波形合成
基準波形のイベントの位置から 6%以内にある他方の波形のイベントは、基準波形のイベントと同一 イベントと見なされます。
また、基準波形のイベントの位置から 6%以内に、他方の波形のイベントが複数存在したときは、基 準波形のイベントに一番近いイベントが同一イベントと見されます。
以下の条件を満たした波形を合成できます。
・ 波長が一致すること
・ パルス幅が一致すること
・ 双方の END 点位置のずれが 6%以内であること
・ 双方の波形にイベントリストが存在すること
1.4 光パルス解析
差分波形
本機器で測定した 2 つの波形を読み込んで、読み込んだ波形の差分を波形として表示します。画面には、読み込んだ波形と差分波形を同時に表示できます。
差分波形は、一方の波形から基準波形に選択した波形の値を差し引いたものです。
差分波形の以下の値を、マーカーを使って読み取ることができます。
・ マーカー間の損失 (dB)
・ マーカー間の距離 (km)
・ マーカー間の距離あたりの損失 (dB/km)
・ 各マーカー位置の距離
区間解析
区間解析用の開始点 S と終了点 E の 2 つのマーカーを設定して、その区間の反射減衰量と総損失を測 定できます。基準点Bを設定することで、任意の後方散乱光レベルを使用して反射減衰量を算出でき ます。S E
B
2 カ所の接続損失 ( 損失値モニター )
4 つのマーカーを使い、2 カ所の接続損失を同時に測定できます。
25.279dB 融着接続点1 の損失測定
A
C B
D 融着接続点2 の損失測定
A
B 25.121dB
C 24.935dB D 24.717dB A B
各マーカーのレベルを表示
A B
0.14836km マーカー情報
0.158dB 0.000dB/km
C D0.13039km 0.218dB 0.000dB/km 融着接続点 1 の損失量
( と の間 ) 融着接続点 2 の損失量C D ( と の間 ) 1.4 光パルス解析
機能説明
1 2 3 4 5 6 7 8
索 イベントの解析
光パルス測定の波形からイベントを検出して、接続損失や反射減衰量を測定できます。
イベントの編集
イベント画面上でイベントの挿入や削除ができます。また、イベントマーカーを編集すると、接続損 失や反射減衰量を再計算できます。
▲ S
▲
▲
▲
1 2
E E E E 測定基準点 イベント No.1
イベント No.2
ファイバー終端として検出されたイベント E
イベントリストの編集
イベントリスト上で、イベント区間ごとに屈折率を設定できます。接続される光ファイバーケーブル の屈折率に合わせて設定することにより、正確に距離を測定できます。
ここで設定したイベント区間ごとの屈折率は、イベント解析以外には影響しません。また、波形表示 にも反映されません。
また、イベントの距離も変更できます。ただし、画面表示されているイベントの位置は変わりません。
1.4 光パルス解析
1.5 光源と光パワーメーター
損失測定用試験光源
損失測定用試験光源の機能は、OTDR ユニットの /SLS オプション付きの機種に適用できます。
次の波長の試験光を発光できます。
形名 試験光波長 形名 試験光波長
AQ7282A
1310nm、1550nm
AQ7282G 1310nm、1490nm、1550nm
AQ7283A AQ7283H 1310nm、1550nm、1625nm
AQ7284A AQ7284H
AQ7285A AQ7283J* 1310nm、1550nm、1625nm
AQ7283E 1310nm、1550nm、1625nm AQ7283K 1310nm、1490nm、1550nm、1625nm AQ7283F 1310nm、1550nm、1650nm AQ7282M 850nm、1300nm
* AQ7283J の 1383nm は非対応。
連続光または選択した周波数で変調された変調光を出力できます ( 変調モード )。
可視光源
可視光源の機能は、可視光源付き OPM モジュール、VLS モジュールを装着した機種に適用できます。次の用途で可視光を使用します。
・ 試験対象の光ファイバーケーブルの破断点を目視で特定する
・ 多心光ファイバーケーブルの心線を確認する 形名 試験光波長
AQ2780V
650nm AQ2781V
AQ4780
光パワーメーター
光パワーメーターの機能は、OPM モジュールを装着した機種に適用できます。
OPM モジュールは、損失測定用の光パワーメーター、通信光のパワーを測定するときの光パワーメー ターとして使用します。
次の試験光を測定できます。
形名 測定波長 AQ2780
800nm ~ 1700nm(1nm ステップ ) AQ2780V
AQ2781 AQ2781V
ロギング
ロギングの機能は、OPM モジュールを装着した機種に適用できます。この機能では、短時間の光 パワー安定度の測定ができます。ロギング中の光パワー値をグラフ表示し、最大 / 最小 / 平均値を 計算できます。また、カーソルを用いて、指定した箇所の光パワー値やカーソル区間内の最大 / 最 小 / 平均値を計算できます。ロギング結果のデータは CSV 形式でメモリーに保存できます。
パワーチェッカー (/PC オプション )
OTDR ユニットの /PC オプションは、現用光を確認するための 「パワーチェッカー」 として使用します。
次の試験光を測定できます。
形名 測定波長 形名 測定波長
AQ7282A
1310nm、1490nm、1550nm、1625nm、
1650nm
AQ7282G
1310nm、1490nm、1550nm、1625nm、
1650nm
AQ7283A AQ7283H
AQ7284A AQ7284H
AQ7285A AQ7283J
AQ7283E* AQ7283K
AQ7283F*
機能説明
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索
1.6 ファイル操作と印刷
ファイル操作
測定結果 ( 波形データ、画面イメージなど )、測定 / 解析条件、システム設定などのデータをファイル として、内部メモリーや外部メモリー (USB メモリー、SD メモリーカード ) に保存できます。別の本 機器にて測定 / 解析条件やシステム設定などのファイルを読み込むと、複数台の本機器すべてに効率 よく同じ条件を設定できます。また、本機器では測定した波形データを報告書様式の PDF データとし て保存できます。
ファイルの保存 / 読み込み
保存できるファイルの種類は次のとおりです。
・ .SOR
光パルスの測定結果を保存するファイルです。このファイルには、測定 / 解析条件のデータ、波 形データ、イベントリストデータ ( イベント解析を実行したとき ) が格納されます。SOR 形式の ファイルを読み込むと、格納されている測定 / 解析データを本機器に取り込み、波形データを 本機器の画面に表示します。イベントリストデータが格納されている場合は、イベント解析結 果も表示します。光ファイバーケーブルの敷設現場で SOR ファイルを保存して、別の場所で他 の本機器に SOR ファイルを読み込んで解析を実施する場合に適しています。
・ .SET
光パルスの測定 / 解析条件を保存するファイルです。波形データやイベントリストデータは含ま れません。本機器でこのファイルを読み込むと、保存されている測定 / 解析条件が設定されます。
複数の本機器に同じ測定 / 解析条件を設定する場合に適しています。
・ .BMP、.JPG
本機器で表示している画面の内容を画像データとして保存するファイルです。PC の画面上で画 面の内容を確認する場合に適しています。なお、BMP/JPG ファイルは本機器では読み込めません。
・ .CFG
本機器のシステム設定 ( デバイス、接続など ) を保存するファイルです。複数の本機器に同じシ ステム設定をする場合に適しています。
・ .CSV
光パルス測定または光パワーメーターの測定結果を ASCII 形式で保存するファイルです。
ファイルの先頭に測定 / 解析条件を格納し、その次にデータをカンマ区切りで格納しています。
PC 上で表計算ソフトウェアを使用して解析する場合に適しています。
本機器の画面に表示されているカレント波形、または保存済みファイルの波形データを報告書 様式の PDF 形式で保存するファイルです。
読み込みできるファイルの種類は、使用する機能により次のとおりになります。
・ トップ画面 (.CFG)
・ OTDR 機能 (.SOR、.SET)
・ 光パワーメーター機能 (.CSV)
・ スケジュール測定機能 (.CSV)
・ 多心ファイバー測定機能 (.MPJ)
・ OTDR Smart Mapper (.SMP)
ファイルのコピー / 削除
内部メモリー、外部メモリー内のすべてのファイルやフォルダーをコピー / 削除できます。また、
複数のファイルまたは複数のフォルダーを選択したコピー / 削除もできます。
ファイルの名前変更
保存済みのファイルやフォルダーの名前を任意に変更できます。
フォルダーの作成
光パルス測定の結果を自動保存するフォルダーを任意の名前で作成できます。2.1 節の測定条件の 設定の中で、自動保存するフォルダーのモードを 「ユーザー定義」 に設定します。任意の名前で作 成したフォルダーを選択すると、このフォルダーに測定結果を自動保存できます。
レポート作成
カレントの光パルスの測定 / 解析条件、波形、イベントを報告書様式で 1 つの用紙サイズにまとめ て PDF ファイルとして保存できます。報告書様式に含める項目を任意に選択できます。
ファイル指定レポート
複数の保存済み .SOR ファイルを指定して、報告書様式で 1 つの用紙サイズにまとめ、PDF ファイ ルとして 1 つずつ順番に保存できます。報告書様式に含める項目を任意に選択できます。
ドライブ選択
保存先に指定できる内部メモリー、外部メモリーは次のとおりです。
・ 内蔵メモリー
本機器内に実装されたメモリーです。容量は約 480MB です。取り外しはできません。
・ SD カード
SD メモリーカードです。本機器には添付されておりません。お客様にてご用意ください。
・ USB メモリー 1、USB メモリー 2
USB ストレージメディアです。最大 2 個まで接続できます。
印刷
測定結果を画面イメージでプリンターに印刷できます。プリンターは以下の機種が使用できます。
・ Seiko Instruments 製 ( 感熱式、白黒印刷 )
・ HP 製 ( カラー / 白黒印刷 )
・ Epson 製 ( カラー / 白黒印刷 )
印刷
波形データや解析条件画面上に表示されている画像 ( 画面イメージ ) を印刷できます。また、画面 イメージに測定の日時やイベントリストを付加できます (Seiko Instruments 製のプリンター接続 時 )。なお、ファイルリスト画面は印刷できません。
ファイル指定印刷
複数の保存済み .SOR ファイルを指定して、画面イメージとして順番に 1 枚ずつ印刷できます。
1.6 ファイル操作と印刷
機能説明
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索
1.7 システム機能
省電力モード
バッテリの消耗を抑えるために、画面の明るさやスクリーンセーブを設定できます。画面の明るさは、
バッテリ使用時と AC アダプタ使用時とで別々に設定できます。
LCD 輝度
画面表示の OFF を含む 4 段階の明るさを選択できます。屋外で使用するとき、周囲の明るさに応 じて選択できます。また、光ファイバーケーブルの監視 (/MNT オプション ) 機能や光パワーメーター のロギング機能などを使用するときは、測定データの確認時以外は画面表示を OFF にすると、バッ テリの消耗を抑えることができます。
自動電源 OFF
バッテリ使用時では、本機器が測定動作を実行していない場合で、キー操作 / タッチ操作 / 通信コ マンド入力などが一定時間行われなかったときに、自動的に本機器をシャットダウンできます。
スクリーンセーブ
バッテリ使用時では、本機器が測定動作を実行していない場合で、キー操作 / タッチ操作 / 通信コ マンド入力などが一定時間行われなかったときに、自動的にバックライトを消灯できます。
工場出荷時設定
設定
以下の設定条件を工場出荷時の設定に戻します。なお、内蔵メモリーに保存しているファイルは削 除されません。
・ 測定モード
・ 測定設定
・ 解析設定
・ OTDR 設定
・ 光パワーメーター設定
・ 可視光源設定
・ システム設定 ( 日時を除く )
全て
上記の設定条件を工場出荷時の設定に戻します。内蔵メモリーに保存しているファイルもすべて削 除されます。
操作制限
誤って、設定を変えたり、レーザー光を出力したりしないように、次の操作をするときの暗証番号を 設定できます。測定モード
簡易モードから他のモードへ変更するとき
レーザー光の出力
次のレーザー光が出力される操作をするとき
ネットワークの設定 (/LAN オプション )
イーサネットポートを使用して、PC から本機器に通信コマンドを送信したり、PC から本機器の内蔵 メモリー内の測定結果をダウンロードできます。
ユーザー名、パスワード
PC から本機器に接続するときの認証用として設定します。
タイムアウト時間
PC からタイムアウト時間内に、通信コマンドの送信や、測定結果のダウンロードがなかったとき に本機器はネットワーク接続を解除します。
TCP/IP
ネットワークのアドレス情報を設定します。
ネットワーク接続の有効 / 無効
リモートコントロールを禁止できます。無効にすると、PC から本機器には接続できません。
UPnP ポートフォワーディング
UPnP(Universal Plug and Play) に対応した NAT 機能付きルーターを介してデータを転送できます。
その他の機能
言語の選択
言語の仕様コードにより、複数の言語に対応している場合は、本機器の画面表示の言語を変更でき ます。仕様コードについては、スタートガイド IM AQ7280-02JA をご覧ください。
起動メニュー
本機器を起動したときに、前回使用していた機能の画面で立ち上げることができます。
・ トップメニュー
起動後にトップメニューを表示します。
・ 前回実行機能
起動後に、本機器の電源を OFF にする直前に使用した機能のメニューを表示します。
電源を OFF にする直前に表示していた波形データは表示しません。
画面色
画面表示の色合い ( カラー、白黒 ) を選択できます。
タッチ操作
本機器の画面上のタッチ操作の ON/OFF を設定できます。
警告音
ロータリノブを回したときや、操作エラーによるエラーメッセージが表示されたとき、音を鳴らす ことができます。
1.7 システム機能
機能説明
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索
UTIL キー選択
次の機能の中から、どれか 1 つを UTIL キーに直接割り当てることができます。頻繁に使用する機 能を 1 ボタンで実行できます。
・ 保存実行 (6.3 節参照 )
・ 印刷実行 (6.10 節参照 )
・ レポート実行 (6.8 節参照 )
・ ユーティリティメニュー (2.10 節参照 )
・ パワーメーター (5.2 節参照 )
・ パワーチェッカー (5.2 節参照 )
・ 光源 (5.1 節参照 )
・ 可視光源 (5.1 節参照 )
・ ファイバー検査プローブ (8.6 節参照 )
・ ファイル名設定 (6.3 節参照 )
ファイルリスト設定
ファイルリスト画面の表示方法を選択できます。
詳細表示、ファイル名だけ、ユーザー定義
USB(TypeB_mini)
USB ポートタイプ B を使用して、PC から本機器に通信コマンドを送信したり、PC から本機器の内 蔵メモリーおよび SD メモリーカード内の測定結果をダウンロードできます。
無線 LAN 機能付きの SD メモリーカード (FlashAir) の自動タイムアウト時間
FlashAir の自動タイムアウト時間を設定できます。本機器に装着している FlashAir と外部の無線 LAN 機器が接続中で、アクセスしないで放置した場合、FlashAir の無線 LAN 接続を自動的にオフ にします。
バージョンアップ
本機器のファームウェアを USB メモリーに格納し、USB ポートタイプ A に接続すると、新しいファー ムウェアに更新できます。
自己診断
本機器のタッチパネルの劣化や、本機器内部のメモリーの状態を診断できます。なお、光学性能の 診断はできません。
使用制限
設定した日時を経過すると、パネルキーをロックしたり、設定したメッセージを表示できます。
1.7 システム機能
光パルス測定(OTDR)
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索
2.1 測定 / 解析条件を設定する
設定メニュー
1. トップメニューでOTDRを選択します。
2. SETUPキーを押します。設定メニューが表示されます。
測定モードの設定 ( 簡易、詳細、PON)
測定条件の設定 解析条件の設定
波形表示の設定 3.2 節参照 システムの設定 7 章参照
測定モードの設定
簡易: 測定 / 解析条件の一部 ( 波長、近似法など ) だけを設定し、残りの距離レンジ / パルス幅など の測定分解能に関する測定条件や、群屈折率 / 後方散乱光などの光ファイバーケーブルの特 性に関する解析条件は、本機器で自動的に検出して設定するモードです。
詳細: 測定 / 解析条件の各項目を個別に設定するモードです。距離レンジやパルス幅などの測定条 件は、「自動」 に設定すると上記の簡易モードと同じように、本機器で最適なレンジを判断し て測定できます。
PON: あらかじめ設定された光スプリッターの段数や経路情報と距離レンジを元に、最適な測定 / 解析条件を判断して、本機器に最適値を設定するモードです。これらの設定値は必要に応じ て変更することもできます。
Note簡易モードに設定されている状態から、詳細モードまたは PON モードに変更する場合、パスワードの入力 を要求されることがあります。これは本機能の操作に制限がかかっている状態です。測定モードを変更する には、本機器の管理者に確認する必要があります。操作制限の詳細については、7.3 節の 「操作制限を設定 する」 をご覧ください。
第 2 章 光パルス測定 (OTDR)
測定条件の設定 ( 簡易モードのとき )
測定設定のソフトキーを押します。次の画面が表示されます。
波長の設定 (850nm、1300nm、1310nm、
1383nm、1490nm、1550nm、1625nm、
1650nm、多波長測定 )
OTDR ユニットによって、選択肢が異なり ます。
自動保存の設定 (OFF、ON)
ドライブの選択 ( 内蔵メモリー、SD カード、
USB メモリー 1、USB メモリー 2) 自動保存が ON のときに選択できます。
波長 850nm、1300nm、1310nm、1383 nm、1490nm、1550nm、1625nm、1650nm
OTDR ユニットにより、次の波長を設定できます。形名 光パルスの波長 形名 光パルスの波長
AQ7282A
1310nm、1550nm
AQ7283H 1310nm、1550nm、1625nm
AQ7283A AQ7284H
AQ7284A AQ7283J 1310nm、1383nm、1550nm、
1625nm AQ7285A
AQ7283E 1310nm、1550nm、1625nm AQ7283K 1310nm、1490nm、1550nm、
1625nm AQ7283F 1310nm、1550nm、1650nm
AQ7282G 1310nm、1490nm、1550nm AQ7282M 850nm、1300nm
多波長測定
1 回の測定で、対応している複数の波長を 1 つずつ順番に測定していきます。
多波長測定に設定すると、画面上に測定対象の波長が表示されます。
測定対象の波長
自動保存
光パルスの測定終了時に、測定波形を自動的に保存します。ドライブのルート上に現在の日付のフォルダーを作成してファイルを保存します。
ドライブ選択
2.1 測定 / 解析条件を設定する
光パルス測定(OTDR)
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索 解析条件の設定 ( 簡易モードのとき )
解析設定のソフトキーを押します。次の画面が表示されます。
近似法の設定 (LSA、TPA)
ファイバー終端の設定 (3dB ~ 65dB)
ファイバー終端
設定したしきい値以上の反射があった場合に、光ファイバーケーブルの終端 ( フレネル反射 ) として 検出されます。
設定範囲は、3dB ~ 65dB です。
近似法
接続損失を計算する場合に直線を仮想します。この場合の直線が近似直線です。近似直線には以下の 2 とおりがあります。
・ 最小 2 乗近似 (Least Squares Approximate 以下 LSA)
・ 2 点近似 (Two Point Approximate 以下 TPA)
LSA
2 点間の損失を 2 点間の全データから最小 2 乗法で計算します (1-2 間 )。
以下の特徴があります。
長所: 2 点間にある全データを使うため、計算値の誤差が小さくなります。計算値のばらつき が減り、計算値の再現性が良くなります。
短所: 損失を計算する区間に大きな反射や接続損失があった場合に、その値も計算に含まれる ため、誤差が大きくなります。
LSA は、計算する区間内に反射や接続損失などのイベントがない場合に、TPA よりも誤差が小さく 計算できます。
1 2
近似直線計算範囲
2.1 測定 / 解析条件を設定する
TPA
指定した 2 点のレベルの差で損失を計算します。計算値のばらつきや再現性が大きく変動する可能 性があります。TPA は、計算する区間内に反射や接続損失などのイベントがある場合に、LSA より も誤差が小さく計算できます。
近似直線計算点
1 2
2.1 測定 / 解析条件を設定する
光パルス測定(OTDR)
1 2 3 4 5 6 7 8
索 測定条件の設定 ( 詳細モードのとき )
測定条件の設定のソフトキーを押します。次の画面が表示されます。
画面表示をスクロールします
波長の設定*1(850nm、1300nm、1310nm、
1383nm、1490nm、1550nm、1625nm、1650nm) 距離レンジの設定*1( 自動、200m、500m、1km、
2km、5km、10km、20km、30km、50km、
100km、200km、300km、400km、512km) パルス幅の設定*1( 自動、3ns、10ns、20ns、
30ns、50ns、100ns、200ns、300ns、500ns、
1µs、2µs、5µs、10µs、20µs) 高 SNR モードの設定 (OFF、ON)
サンプリング間隔の設定 ( 標準、高分解能 ) アッテネーションの設定*1( 自動、0.00dB、
2.50dB、5.00dB、7.50dB、10.00dB、12.50dB、
15.00dB、17.50dB、20.00dB、22.50dB、
25.00dB、27.50dB、30.00dB) 初期化の実行
工場出荷時の測定設定に戻します。
平均化方法の設定 ( 高速、高反射 ) 平均化単位の設定 ( 時間、回数 ) 平均化単位が時間のとき:
平均化時間の設定 ( 自動、5sec、10sec、20sec、
30sec、1min、3min、5min、10min、20min、30min) 平均化単位が回数のとき:
平均化回数の設定 ( 自動、2^10、2^11、2^12、2^13、
2^14、2^15、2^16、2^17、2^18、2^19、2^20) 現用光確認アラームの設定 (OFF、ON) プラグチェックの設定 (OFF、ON) イベント検出の設定 ( 自動、マニュアル ) 自動保存の設定 (OFF、ON)
*1 OTDR ユニットによって、選択肢が異なります。
波長
波長 1 ~波長 4 に設定された波長を 1 つずつ順番に測定していきます ( 多波長測定 )。同一の OTDR ポートの波長だけが設定できます。
設定できる波長については、2-2 ページをご覧ください。
2.1 測定 / 解析条件を設定する