2017年12月20日
投資情報部 シニアストラテジスト
石黒 英之
2018年の株式相場展望と投資戦略
~世界的な株高の持続性と2018年の注目テーマは?~
【プロフィール】
2016年3月まで国内証券で10年間、日本株ストラテジスト
業務に従事。2016年4月より大和証券株式会社に入社
【テレビ出演】
テレビ東京、NHK BS1、日経CNBC、BS JAPANなどの番組に出演
☆日本株の環境
~業績拡大基調継続が
日本株の上昇をサポート~
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
0
5000
10000
15000
20000
25000
30000
35000
40000
90年
93年
96年
99年
02年
05年
08年
11年
14年
17年
日経平均(左軸)
TOPIX(右軸)
(円)
(ポイント)
正念場を迎える日経平均とTOPIX~明確な節目突破なるか?~
日経平均とTOPIX(週足)
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、12月15日まで
日本企業の経常利益は過去最高益更新が継続の公算
「大和集計」(日経225ベース)の経常利益推移
(出所)日経、東洋経済のデータをもとに大和証券作成。日経平均株価は17年11月末まで。 注1:各年3月時点の日経225をユニバースとした。なお、17年度、18年度の経常利益お
よび増益率は17年11月末のユニバースで計算。経常利益の予想は、大和210該当銘柄は大和予想(141銘柄)、それ以外の銘柄は東洋経済予想(84銘柄)を用いた。
注2:EPSは3月時点の日経今期予想PERから割り戻して算出した。
■ 業績推移
年度
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017予 2018予
日経225
経常利益(兆円)
21.5
27.5
30.3
30.4
7.3
13.6
22.3
19.7
22.6
31.5
32.6
31.6
32.8
39.3
41.8
経常増益率
25%
28%
10%
0%
-76%
88%
64%
-11%
14%
40%
3%
-3%
4%
16%
6%
EPS(円)
558.6
739.2
855.8
905.0
86.8
324.7
672.3
444.2
593.8 1,019.8 1,120.6 1,123.2 1,220.7
-
-日経225(除く金融)
経常利益(兆円)
19.2
22.1
25.0
26.7
8.9
11.0
19.2
15.3
17.3
24.7
25.4
25.1
26.9
33.0
35.8
経常増益率
24%
15%
13%
7%
-67%
24%
74%
-20%
13%
43%
3%
-1%
7%
18%
8%
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017予 2018予
経常利益(日経225ベース、右軸)
日経平均株価(左軸)
(兆円) (円) (年度)日経平均は18年度に27,000円をトライする可能性も
為替シナリオ別の日経平均株価のターゲット
2017
年度
2018
年度
2017
年度
2018
年度
PER
13倍
PER
14倍
PER
15倍
PER
16倍
PER
13倍
PER
14倍
PER
15倍
PER
16倍
100円/ドル
120円/ユーロ
13.6
3.8
1,552
1,611
20,200
21,700
23,300
24,800
20,900
22,600
24,200
25,800
105円/ドル
125円/ユーロ
15.0
5.1
1,571
1,652
20,400
22,000
23,600
25,100
21,500
23,100
24,800
26,400
110円/ドル
130円/ユーロ
16.4
6.4
1,591
1,693
20,700
22,300
23,900
25,400
22,000
23,700
25,400
27,100
115円/ドル
135円/ユーロ
17.8
7.7
1,610
1,733
20,900
22,500
24,100
25,800
22,500
24,300
26,000
27,700
120円/ドル
140円/ユーロ
19.2
8.9
1,629
1,774
21,200
22,800
24,400
26,100
23,100
24,800
26,600
28,400
(注1)業績予想は大和予想、東洋経済予想(日経225ベース)
(注2)大和予想、東洋経済予想は11/28時点 (注3)為替前提は2017年10月以降の前提。
(出所)大和証券作成
予想税引利益
増益率[%]
日経平均
予想EPS
日経平均想定 [円]
2017年度予想
2018年度予想
500
750
1,000
1,250
1,500
1,750
2,000
0
5000
10000
15000
20000
25000
12年11月
14年11月
16年11月
日経平均(左軸)
日経平均予想EPS(右軸)
(円)
(円)
10
15
20
25
30
35
40
0
5000
10000
15000
20000
25000
12年11月
14年11月
16年11月
日経平均(左軸)
日経平均予想PER(右軸)
アベノミクス相場以降の平均値(右軸):15.54倍
(円)
(倍)
業績面からみて割安感が目立つ日本株
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、12月15日現在
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、12月15日現在
日経平均と日経平均予想PER
日経平均と日経平均一株あたり利益(EPS)
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
2,000
2,200
-3.0
-2.0
-1.0
0.0
1.0
2.0
3.0
06年
08年
10年
12年
14年
16年
18年
東証1部加重平均配当利回り-長期金利差(左軸)
TOPIX(右軸)
利回り
妙味高い
利回り面からも投資妙味が高まる日本株
東証1部加重平均配当利回り-長期金利差とTOPIX
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、12月15日まで
0
5
10
15
20
25
30
35
40
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
12
13
14
15
16
17
(円)海外投資家売買差額累計(右軸)
日経平均予想EPS(左軸)
(兆円)0
5
10
15
20
25
30
35
40
0
5000
10000
15000
20000
25000
12
13
14
15
16
17
(円)
海外投資家日本株売買差額累計(右軸)
日経平均(左軸)
(兆円)
(年)
日本企業の業績動向に対する海外投資家の関心は高い
(出所)ブルームバーグより大和証券作成
日経平均は12月15日、売買差額は12月第1週分まで
海外投資家売買差額累計と日経平均
海外投資家売買差額累計と日経平均予想EPS
(出所)ブルームバーグより大和証券作成
日経平均は12月15日、売買差額は12月第1週分まで
日本企業の業績動向に関するポイント
日本企業の業績動向に関するポイント
2017年度予想
2018年度予想
経常利益額
前回 33.69兆円 → 34.39兆円
経常利益額
前回 36.32兆円 → 37.33兆円
<額は概数> 6975億円増額 (2.1%増)
<額は概数> 1兆116億円増額 (2.8%増)
経常増益率
前回 14.3%増益 → 16.7%増益
経常増益率
前回 7.8%増益 → 8.5%増益
①需要増をとらえた加工組立が増益を牽引
①持続的成長力を高める収益構造改善
(電機、精密、機械)
(電機、建設・住設、旅客輸送)
②マージン改善による増額修正が目立つ
②インバウンド・海外も含めた消費期待
(化学、石油、鉄鋼)
(小売、トイレタリー、旅客輸送、サービス・メディア)
③価格動向など収益性で明暗
③能力増へのチャレンジと価格動向
(食品、紙パルプ、自動車)
(化学、電機、機械、医薬品)
為替前提(17年10月以降) ドル110円(前回と同じ)
ユーロ125円 → 130円(5円円安)
修
正
状
況
ポ
イ
ン
ト
(出所)大和証券作成
為替抵抗力を高める日本企業
集計対象企業の為替感応度の推移
(出所)大和証券作成 注:過去の大和企業業績見通しレポートの掲載データ、各時点で対象企業の構成は異なる
0.72%
0.57%
0.98%
0.67%
0.85%
0.44%
0.53%
0.41%
0.16%
0.34%
0.19%
0.21%
0.11%
0.10%
0.05%
0.10%
0.15%
0.20%
0.25%
0.30%
0.35%
0.40%
0.45%
0.3%
0.4%
0.5%
0.6%
0.7%
0.8%
0.9%
1.0%
1.1%
03/3
05/3
07/3
09/3
11/3
13/3
15/3
17/3
米ドル(左軸)
ユーロ(右軸)
04/9
06/12
09/6
10/12
12/3
15/6
為替1円変化による経常利益感応度
07/9
ユーロの為替感応度は
07年6月調査以前のデータなし
16/12
13
14
15
16
17
18
19
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月
2017年
予想PER
2011年~2016年平均
予想PER
(倍)
-1.5
-1.0
-0.5
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
-2,000
-1,000
0
1,000
2,000
3,000
4,000
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月
(億円)
(%)
海外投資家売買差額(左軸)
TOPIXの月間騰落率(右軸)
需給・バリュエーションの観点から追い風が吹く季節へ
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、83年~
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、17年は12月15日現在
海外投資家月別平均売買差額と
TOPIXの月間平均騰落率
日経平均予想PER
☆世界のマーケット環境
~世界経済の拡大&世界的な金融緩和が
支援材料に
リスク要因は世界的な金融引き締めと
中国のデレバレッジ等~
10
20
30
40
50
60
70
02年
04年
06年
08年
10年
12年
14年
16年
18年
日本
欧州
米国
日米欧のVIX指数(26週移動平均)
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、直近は12月15日
世界的に投資家のリスクテイク意欲は旺盛な状態が続く
60
70
80
90
100
110
120
0
500
1000
1500
2000
2500
15年
16年
17年
18年
TOPIX/世界株相対指数(右軸)
バルチック海運指数(左軸)
(pt)
(15年初=100)
拡大する世界景気
バルチック海運指数とTOPIX/世界株相対指数
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、12月13日まで
60
70
80
90
100
110
120
130
01年
05年
09年
13年
17年
(2010年=100)
世界貿易数量指数
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、9月分まで
高まる設備投資需要や半導体需要
世界半導体売上高と前年同月比
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、10月分まで
工作機械受注と日経平均
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、11月分まで
0
2500
5000
7500
10000
12500
15000
17500
20000
22500
25000
0
25
50
75
100
125
150
175
200
225
03年 05年 07年 09年 11年 13年 15年 17年
内需(左軸)
外需(左軸)
日経平均(右軸)
(10億円)
(円)
-40
-30
-20
-10
0
10
20
30
15
20
25
30
35
40
45
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
世界半導体売上高(左軸)
前年同月比(右軸)
(10億ドル)
(%)
-300
200
700
1200
1700
2200
0
5
10
15
20
25
30
03年 05年 07年 09年 11年 13年 15年 17年
(%)
G7政策金利合計(左軸)
MSCI World Index(右軸)
(ポイント)
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
1800
2000
2200
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
03年
05年
07年
09年
11年
13年
15年
17年
(兆ドル) (ポイント)FRB(左軸)
ECB(左軸)
BOJ(左軸)
MSCI World Index(右軸)
世界的なカネ余り&低金利が投資家心理をサポート
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、11月末まで
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、11月末現在
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
-100
-80
-60
-40
-20
0
20
40
14年
15年
16年
17年
CRB指数(前年比、左軸)
米国・期待インフレ率(右軸)
ドイツ・期待インフレ率(右軸)
(%)
(%)
米独の期待インフレ率とCRB指数前年比
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、直近は12月15日
商品価格の低迷で低インフレは続く公算
-3.00
-2.00
-1.00
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
73年
78年
83年
88年
93年
98年
03年
08年
13年
全米金融環境指数(0以下→緩和的、0以上→引締め的)
全米非金融セクター
レバレッジ指数
シカゴ連銀算出全米金融環境指数
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、11月分まで ※全期間平均=0
米国は依然として歴史的な金融緩和環境にある
20
40
60
80
100
120
140
01年
03年
05年
07年
09年
11年
13年
15年
17年
TOPIX/世界株
日銀/FRB(総資産)
(01年初=100)
日銀/FRB総資産の相対指数とTOPIX/世界株の相対指数
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、11月末まで
日米金融緩和格差が日本株をサポートする構図へ
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
0
250
500
750
1,000
1,250
1,500
1,750
2,000
2,250
2,500
2,750
03
05
07
09
11
13
15
17
S&P500(左軸)
S&P500予想PER(右軸)
(ポイント)
(倍)
(年)
米国株は04~07年時と環境が似ている
S&P500と予想PER
(出所)ブルームバーグより大和証券作成、12月15日まで
自社株買いと企業業績拡大が米国株の一株利益を押し上げ
日米企業の株主還元
S&P500構成企業の増益率(四半期ベース)
11.2 11.4
-10
-5
0
5
10
15
20
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2Q3EQ4EQ1EQ2EQ3E
CYECYE
2015
16
17
18
17 18
(%)
決算発表直前予想
実績
(出所)トムソン・ロイター (注)17Q3以降の予想は11/10時点のボトムアップ集計値、Q3=7-9月期8.1
4.9
0
50
100
150
200
250
300
350
0
100
200
300
400
500
600
700
95
97
99
01
03
05
07
09
11
13
15
17
(10億ドル) 米国の配当金総額(左軸) 米国の自社株買い総額(左軸) 米国の総還元性向(右軸) 日本の総還元性向(右軸) (%)年
(出所) 米国は95 年~98 年までCOMPUSTAT 、99 年以降はS&P 社より大和証券作成。対象はS&P500。日本は 東洋経済、QUICK、アイエヌ情報センターより大和証券作成、対象は全上場銘柄、普通株、子会社からの取得は除 く。