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新庁舎建設基本構想

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(1)

浦安市新庁舎建設基本構想

平成18年7月

(2)

はじめに

新庁舎の建設は、本市にとって非常に大きな課題であり、また、市民の皆様にとっても大

変関心の高いプロジェクトであると考えています。

庁舎建設につきましては、私が市長に就任した平成10年には、既に新庁舎計画が進んでお

り、その当時の基本構想案は、260億円を超える建設計画で、当時のバブル経済崩壊の影響を

受けた、社会経済状況が不透明な時期においては、とても市民の理解が得られないものであ

ったことから、この計画は凍結いたしました。

もともと現在の庁舎は人口 8 万人を想定して建設したものですが、現在人口は 15 万 6 千人

を超えています。また、プレハブ造の第二庁舎は老朽化が進み、バリアフリー対応もできて

いません。分散していることや狭いことから、市民の皆様への十分なサービスができない状

況など、様々な問題を抱えています。

近年特に、地震、台風と災害が多い中で、今の庁舎が防災の拠点として耐えられるのか、

そのようなことを真剣に調査し、検討を重ね、議論の結果、新庁舎が必要との結論に達しま

した。この結論を受け、市長として新庁舎建設を決断するに至りました。今後は、市民の皆

様への説明責任、さらに説得責任を果たしながら建設に向けて歩を進めてまいります。

浦安市の将来人口は 17 万人を超えるものと予測しています。様々な行政ニーズに的確に対

応できる庁舎、大地震などの防災拠点となる庁舎の建設は、先送りにできない問題です。そ

こで市では、平成 17 年 1 月に、広報うらやす・特集号で、庁舎の抱えている課題や庁舎建設

検討の方向性などについてお知らせし、市民の皆様からのご意見を伺いました。また、平成

17 年 8 月に「浦安市新庁舎建設市民懇話会」を設置して、今の庁舎の問題点や新庁舎の必要

性、新庁舎のあり方や導入機能などについて検討し、「浦安市新庁舎建設に関する提言書」を

取りまとめていただきました。その「浦安市新庁舎建設に関する提言書」と先に行いました、

「浦安市新庁舎建設基本構想(案)」に対するパブリックコメントなどを踏まえて、「浦安市

新庁舎建設基本構想」を策定いたしました。

この「浦安市新庁舎建設基本構想」は、浦安市が目指します新庁舎のあり方や、今後の新

庁舎建設の基本となる考え方を示したものです。今後も、市民の皆様のご意見を伺いながら、

新庁舎建設に向けた取り組みを進めてまいります。

平成 18 年7月

(3)

《目次》

1.現状の問題点と新庁舎の必要性---1

2.新庁舎建設の理念---6

3.新庁舎建設の基本方針---7

4.新庁舎に導入する機能---10

5.新庁舎建設の基本指標---13

6.新庁舎建設の方針---14

(4)

1.現状の問題点と新庁舎の必要性

(1)新庁舎建設基本構想策定までの経緯

現在の本庁舎は、昭和 49 年に将来人口を 16 万 5 千人と想定して、そのうち、まず 8 万人

に対応した規模の第一期整備として建設したものです。その後、昭和 50 年代中ごろからの急

激な人口の増加による行政需要に対応するために、暫定的な措置としてプレハブ造の第二庁

舎を昭和 61 年に設置し、さらに昭和 63 年に第二庁舎の増築を行いました。また、平成 16 年

にもプレハブ造の第三庁舎を設置し、応急的な対応を行っています。

一方、今の本庁舎が第一期整備としての施設であることから、本格的な庁舎の増築につい

て、昭和 63 年に「庁舎増築検討委員会」を設置して検討を行い、その結果として平成 2 年に

“ 新しい庁舎の建設が望ましい” との考え方を取りまとめました。そこで、「庁舎建設準備委

員会」を設置して新庁舎建設に向けた具体的な調査検討を進め、平成 9 年に「新庁舎建設基

本構想( 案) 」を策定しましたが、当時はバブル経済の崩壊の影響を受けて社会経済状況が不

透明な時期であり、この「新庁舎建設基本構想( 案) 」を凍結した経緯があります。

しかし、今日の庁舎を見ると、老朽化が進み、第二庁舎は当初計画していた供用年数を超

えており、バリアフリーの対応もできない状況です。また、分散していることや狭いことか

ら、市民の皆様への十分なサービスができない状況にあります。

そこで、平成 13 年の「浦安市基本計画」の策定を契機に、庁舎問題についての検討を再ス

タートしました。そして、平成 17 年度には、学識経験者、市内関係団体、公募市民による「浦

安市新庁舎建設市民懇話会」を設置し、庁舎のあり方について検討し、その結果が「浦安市

新庁舎建設に関する提言書」として取りまとめられ、市に提出されました。

この提言書に基づき「新庁舎建設基本構想(案)」を策定し、平成 18 年 5 月 15 日から 6 月

5 日まで市民の皆様からご意見を伺うパブリックコメントを実施しました。

今回、パブリックコメントの結果及び市議会からのご意見を踏まえ、「新庁舎建設基本構想」

(5)

◆ 新庁舎建設基本構想策定までの経緯

年度 検討事項等

昭和 49 年 現在の本庁舎及び議会棟を建設

昭和 57 年 「浦安市庁舎増築基金条例」を制定し、基金積み立てを開始 昭和 61 年 第二庁舎(プレハブ棟)の暫定設置

第二庁舎(プレハブ棟)の増築 昭和 63 年

庁内に「庁舎増築検討委員会」の設置(平成 2 年まで) 総務部に「庁舎等建設準備課」の設置(平成 10 年まで) 平成 2 年

庁内に「庁舎建設準備委員会」の設置(平成 10 年まで)

平成 7 年 本庁舎6階に設置してあった電算室がコンピュータの増設などにより、荷重に耐 えられなくなったことから集合事務所に移動

本庁舎に耐震改修工事を行い、構造耐震指標(I s 値)を 0. 73 に引き上げる。 (防災拠点として望ましい I s 値 0. 9 は得られていない)

平成 8 年

阪神淡路大震災の教訓から、防災行政無線等の防災機器を備えた災害対策本部室 を設置するため、防災課を集合事務所に移動

平成 9 年 庁舎建設準備委員会による新庁舎建設基本構想(案)の策定 平成 10 年 社会経済状況等により新庁舎建設基本構想(案)を凍結 平成 13 年 浦安市基本計画の策定

⇒庁舎の建設については、長期的な視野で検討を行い、「施設の狭あい化や老 朽化などが問題となっている市役所庁舎と議会棟は、シビックセンターコア地区 の中核施設として建設を進めていく」との方向付けを行った。

平成 14 年 ∼平成 15 年

庁舎等の建設に関する基礎的資料収集と調査検討

本庁舎前に第三庁舎(プレハブ棟)の暫定設置

庁内に「庁舎等整備に係る施設配置に関する検討委員会」を設置 平成 16 年

広報うらやす・特集号「庁舎建設①」の発行、市民からの意見募集

庁内に「浦安市新庁舎建設検討委員会」を設置、経営企画部企画政策課内に「庁 舎建設準備室」を設置

学識経験者、市内関係団体、公募市民による「浦安市新庁舎建設市民懇話会」 の設置 ⇒同懇話会より「浦安市新庁舎建設に関する提言書」の提出

平成 17 年

「新庁舎建設に向けた今後の進め方について」市議会全員協議会を開催

浦安市新庁舎建設検討委員会による「浦安市新庁舎建設基本構想(案)」の策定 「 浦 安 市 新 庁 舎 建 設 基 本 構 想 ( 案 )」 に つ い て の パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト の 実 施 (5 月 15 日∼6 月 5 日)

※ 広報うらやす・特集号「庁舎建設②」の発行

「浦安市新庁舎建設基本構想(案)」について市議会全員協議会を開催 平成 18 年

(6)

(2)現状の問題点

現在の本庁舎は建設当初から増築を前提としたものであり、その後、施設の狭あい化に対 処するために第二庁舎や第三庁舎を暫定的な施設として整備してきたことから、次のような 問題があります。

①分散し不便で効率が悪い

現在の本庁舎や議会棟は昭和 49 年に建設したものですが、その後の行政需要の増加による

狭あい化に対応するために、第二庁舎や第三庁舎を暫定の施設(プレハブ)として整備し、 健康センターや集合事務所、文化会館にも行政施設の一部を配置してきました。その結果、 市民利用の多い窓口が分散し、利用しにくく、事務処理の面でも非効率となっています。

また、執務スペースは狭あい化し、職員が食事を取るスペースや休憩するスペースなども ほとんどない状態です。

◆ 市民利用の多い窓口の分散化の状況

②老朽化が進み安全性や維持管理に問題がある

本庁舎は、施設も老朽化し、耐震性にも不安があるため、平成8年に耐震補強工事を実施 していますが、その後も壁の亀裂や床のたわみなどが進行している状況です。

(7)

③バリアフリーの対応ができていない

市役所は多くの市民が訪れる公共施設ですが、古い基準で建設された本庁舎や暫定的な施 設である第二庁舎は、ハートビル法(高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物 の建築の促進に関する法律)や、千葉県福祉のまちづくり条例で定められているバリアフリ ーの基準に対応できていません。

④災害対策本部が設置できない

本来、庁舎は、大地震等の災害時に、救援・救助活動や復旧活動を迅速に行うための防災拠 点としての機能を持たなければなりません。しかし、現在の本庁舎は防災拠点としての必要 な耐震性能が確保されていないため、本来、庁舎に置かれるべき災害対策本部を庁舎に置く ことができません。現状では、集合事務所の一室に災害対策本部の機能が置かれることにな り、大地震等の災害時に十分機能するか不安があります。

⑤浦安公園の整備ができない

現在、第二庁舎や総合駐車場のある場所は、都市計画決定されている浦安公園をつくる予 定の場所です。この地区には大きな公園がなく、市民が集い憩う場所となる浦安公園は必要

ですが、暫定的な施設である第二庁舎や総合駐車場があるため、その整備ができていません。

⑥シビックセンターコア地区の一体感が十分でない

庁舎・文化会館・健康センター・中央図書館などの立地する地区は、シビックセンターコ

ア地区として、公共施設を集約して整備してきましたが、現在、中央を道路が分断しており、

(8)

(3)新庁舎の必要性

現在の庁舎やシビックセンターコア地区には前述のように多くの問題点があります。特に、

分散して不便な状態を解消することや、誰もが安心して利用できるようにバリアフリーの対 応をしていく必要があります。また、浦安公園の計画地に暫定的に整備された第二庁舎は、 老朽化しており早急な対応が必要です。

このような問題点を解消していくためには、部分的な改修や暫定的な施設では十分な対応 ができません。

【新庁舎の必要性】 ①効率化への対応

市民利用の多い部署はできるだけ便利な場所に集約していることが望ましいのですが、今 の本庁舎にはその余裕がありません。便利に利用できる効率的な庁舎とするためには、新た な庁舎が必要です。

②老朽化への対応

プレハブ施設である第二庁舎は当初計画していた供用年数を過ぎた施設であり、これに代 わる新たな庁舎が必要になります。また、本庁舎も設備の老朽化、今後さらに需要が増して くる情報システムへの対応、壁の亀裂や床のたわみなどを解消するためには、抜本的な対応 が必要です。

③バリアフリーへの対応

今の本庁舎を国や県の定めるバリアフリーの基準を満たすようにするためには、エレベー ターやトイレや階段など、大規模な改修が必要になります。また、浦安公園予定地にある第 二庁舎では、基準に合うようなバリアフリーの対応は極めて困難な状況です。施設面でのバ リアフリー化に対応するためには新たな庁舎が必要です。

④防災拠点としての庁舎

阪神淡路大震災や新潟中越地震のような大災害が起きたときに、救援活動や復旧活動の拠 点としての役割を担っていくためには、災害対策本部の設置できる新たな庁舎が必要です。

⑤浦安公園の整備

市民が集い憩う場所となり災害時に防災機能を持つ浦安公園を整備するためには、今の第 二庁舎や総合駐車場を別の場所に移して、新たに整備する必要があります。

(9)

2.新庁舎建設の理念

時代の潮流が「もの」から「こころ」へ、また「ハード」から「ソフト」へ向っていく中 で、その中心にあるのは「人」であり「一人ひとりの市民」であることから、浦安市では、 まちづくりの基本目標を《人が輝き躍動するまち・浦安》とする総合計画を策定し、まちづ くりに取り組んでいます。新庁舎の建設にあたってもこの基本目標を踏まえ、かつ、市民の ニーズに的確に応えられるものとする必要があり、次のような理念に基づいて進めていきま す。

(1)

「親しみ」を感じる庁舎

今よりも便利な庁舎になること、誰もが使いやすい庁舎になること、市民が納得できる経 費で長期的な負担が軽減できること、このようなことを実現して、シビックセンターコア地 区の中核施設として市民から親しまれる庁舎とすることをめざします。

庁舎は、量的にも質的にも大きく変化しつつある行政需要を的確に受け止め、効率的に対 処していくために、その役割は重要なものですが、新庁舎の建設には財政的な負担も大きい ことから、市民が納得でき満足できる行政サービスの場として、市民から親しまれる庁舎と することをめざします。

(2)

「やさしさ」を象徴する庁舎

これからのまちづくりには、人と人のつながり・思いやり・協働の考え方がより一層重要 となります。新庁舎は、高齢者や体の不自由な方、情報弱者となりがちな外国の方などに対

して、“ 誰もが安心して便利に使える、ユニバーサルデザインの実現” により、人にやさしい

庁舎をめざしていきます。

また、自然エネルギーの活用やリサイクルの推進などにより、建設・運営・廃棄に至るま での、ライフサイクルを通じた環境負荷の低減に配慮し、地球環境にやさしい庁舎をめざし ます。

高度情報化社会の中で、様々な情報システムを充実し便利で効率的な行政サービスが行え るように、新庁舎では高度なIT技術を活用したシステムを構築し、あわせて常にヒューマ ンな対応のある庁舎をめざします。

(3)

「防災」の拠点となる庁舎

(10)

3.新庁舎建設の基本方針

新庁舎は、次に掲げる 10 の柱を実現していくことを基本方針とします。

(1)使いやすく便利な庁舎

市民利用の多い窓口や、相談・手続き内容が関連する窓口をできるだけ集約して配置し、 市民が使いやすく便利な庁舎とします。また、庁舎を訪れる目的に応じて、満足度の高い行 政サービスが提供できる庁舎とします。

(2)地球環境に配慮した庁舎

環境への負荷をできるだけ低減していくために、省エネルギー対応の設備やシステムの導 入、自然エネルギーの積極的な活用、エネルギー効率を高める工夫、廃棄物の削減やリサイ クルの徹底などを行い、地球環境に配慮した庁舎とします。

《新庁舎建設の理念》

「やさしさ」を 象徴する庁舎 「親しみ」を感 じる庁舎

「防災」の拠点 となる庁舎

《新庁舎建設の基本方針》

(1)使いやすく便利な庁舎

(2)地球環境に配慮した庁舎

(3)災害に備えた防災拠点となる庁舎

(4)分かりやすい案内や相談窓口の充実した庁舎

(5)経費を削減し経済的な庁舎

(6)IT技術の活用と人の対応を兼ね備えた庁舎

(7)ユニバーサルデザインをめざした庁舎

(8)市民協働の拠点となる庁舎

(9)効率的な行政経営の場としての庁舎

(11)

(3)災害に備えた防災拠点となる庁舎

大地震などの災害時に、救援活動や復旧・復興活動の拠点としての防災拠点機能を強化・ 充実し、災害時の司令塔の役割を果す庁舎とします。

不測の緊急事態に備えて、行政情報の管理や通信・電気・水道等の被害に対処する十分な バックアップシステムを構築するなど、危機管理機能を強化し災害時にも防災拠点としての 役割を果すことのできる庁舎とします。

また、庁舎と浦安公園を中心としたシビックセンターコア地区全体が防災拠点としての役 割を担えるように整備していきます。

(4)分かりやすい案内や相談窓口の充実した庁舎

分かりやすい案内やサイン、目的に応じてどこに行けばよいのかが分かる総合案内、行政 事務に詳しい人による相談や案内など、分かりやすい案内や丁寧な相談窓口の機能を充実し た庁舎とします。

(5)経費を削減し経済的な庁舎

財政に与える影響をできるだけ抑えていくために、建設に要する経費の削減に加えて、施 設の長寿命化、維持管理の容易さ、将来の改修への対応、設備更新への対応、省エネルギー 対応などの工夫により、建設から維持管理・廃棄までにかかる長期的な経費(ライフサイク ルコスト)を軽減できる、経済効率の高い庁舎とします。

(6)IT技術の活用と人の対応を兼ね備えた庁舎

最先端の技術を活用したIT化を進めて、窓口業務や情報提供などを素早く、効率的に行 う庁舎とします。同時に、市民の目的に応じて丁寧に人が対応する窓口体制や相談体制のあ る、人と人の対話のできる庁舎とします。

(7)ユニバーサルデザインをめざした庁舎

施設や設備面などのハード面でのバリアフリー対応と、丁寧なサービスやサポート体制な どのソフト面でのバリアフリー対応による、人にやさしい環境をもつ庁舎とします。

(12)

(8)市民協働の拠点となる庁舎

市民参加や市民協働のまちづくりを推進するために、市民のまちづくり活動への参加を促 すサポート機能やまちづくり活動の情報提供機能、まちづくりの広報機能を強化した、市民 協働の拠点となる庁舎とします。また、協働という概念を柔軟に考えて、市民と行政と民間 の専門団体が協働する場としての庁舎とします。

(9)効率的な行政経営の場としての庁舎

効率的に行政事務が行われることはコスト面からも、利用者の利用の面からも重要であり、

来庁者にとって接しやすい窓口とともに、効率的かつ機能的な執務環境のある庁舎とします。

(10)浦安公園を中心とするシビックセンターコア地区の形成

庁舎建設とともに浦安公園を整備し、公園の中に様々な公共施設が機能を連携して立地す るシビックセンターコア地区をつくります。

(13)

4.新庁舎に導入する機能

新庁舎の建設計画にあたっては、次のような機能を導入していきます。

(1)市民のニーズに応える便利でわかりやすい庁舎機能

① 案内機能

来庁した方々が、円滑に適切な行政サービスが受けられるように、案内機能を充実します。

そのために、総合案内機能を持つ案内窓口の設置、来庁者の目的に応じて的確に案内する人 の配置、案内表示の工夫など、わかりやすい庁舎をめざします。

(1)市民のニーズに応える便利でわかりやすい庁舎機能

①案内機能 ②窓口機能 ③相談機能

(2)災害に備える防災拠点機能

①災害対策本部機能 ②高水準の耐震性能

(3)市民協働のまちづくりの拠点機能

①交流・相談・情報交換の場 ②情報センター機能

③市民の交流空間やイベント空間

(4)市民に開かれた議会施設

(5)効率的で働きやすい行政機能

・活発な議会活動のできる施設、傍聴施設 ・市民交流のできる議場

①執務機能

②会議・打ち合わせ機能 ③福利厚生施設

④セキュリティ機能

(6)利用者の需要に対応した駐車場及び駐輪場

(14)

② 窓口機能

来庁した方々の利便性を高めるために、便利な窓口体制を整備します。そのために、各種 の申請・届出・証明書の発行など、市民利用の多いものについては、できるだけ集約して配 置し便利に手続きができる仕組みを検討していきます。また、分散している部署のうち、庁 舎にあるべき窓口・機能については、市民サービスの向上や事務の効率化を図るために、新 庁舎への集約化を検討していきます。

③ 相談機能

市民利用の多い窓口では、市民が気軽に相談できるコーナーを配置するとともに、プライ バシーに配慮した相談スペースを設けるようにします。

(2)災害に備える防災拠点機能

① 災害対策本部機能

新庁舎には災害対策本部となる防災拠点機能を導入します。災害対策本部として必要な設 備を備えた本部機能、防災事務機能、災害時の情報システムなどの強化を図ります。

また、救援活動の際の消防本部との役割分担と連携の仕方について検討していきます。 なお、浦安公園を災害時に防災機能を持つ公園として整備し、新庁舎と連携した防災拠点 としていきます。

② 高水準の耐震性能

大規模な地震等の災害時にも防災拠点としての庁舎機能を維持するように、建物自体の耐 震性能に加えて、自家発電システムや貯水槽の設置などでライフラインの維持を図ります。

(3)市民協働のまちづくりの拠点機能

① 交流・相談・情報交換の場

市民と行政が協働してまちづくりを進めていくために、NPO・ボランティア団体・市民・

行政との交流や相談や情報交換の場を拡充していきます。

② 情報センター機能

市民や職員が、行政関連の情報や市民活動の情報を容易に入手し、市民協働のまちづくり に活用できる情報センター機能を強化していきます。

③ 市民の交流空間やイベント空間

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(4)市民に開かれた議会施設

議会施設は新庁舎と一体的に整備し、議場や委員会室等の議会関連施設は活発な議会活動

が行えるように、その機能を拡充していきます。また、市民に開かれた議会施設をめざして、

議場での傍聴機能の充実や市民交流を想定した施設整備を検討していきます。

(5)効率的で働きやすい行政機能

① 執務機能

市民のニーズや業務の変化にフレキシブルに対応ができるオープンフロアを基本とします。 また、情報管理や専門事務等の業務を効率的に行えるように、業務内容に応じて執務環境を 整えます。行政需要の多様化に対応していくために、部門横断的な業務を進めやすくし、関 連課や職員間のコミュニケーションが図りやすい柔軟な執務環境を整備していきます。

② 会議・打ち合わせ機能

日常的に必要となる打ち合わせスペースを各執務空間内に配置します。また、多様な利用 に対応できるように、柔軟に間仕切りが変えられる共用会議室を各階に配置します。

③ 福利厚生施設

職員が健康を維持し職務を円滑に進めるために、休憩室や更衣室を配置します。また、職 員や市民が気軽に利用できる食堂や喫茶室の配置を検討していきます。

④ セキュリティ機能

個人情報や行政情報の適切な管理や、休日開庁などに対応した庁舎の管理などのセキュリ ティ機能をさらに強化していきます。

(6)利用者の需要に対応した駐車場及び駐輪場

① 駐車場

浦安公園を整備するためには、今の総合駐車場に代わる駐車場を新たに整備する必要があ ります。新庁舎の建設にあたっては、健康センターの地下駐車場とあわせてシビックセンタ ーコア地区の駐車需要に対応できる駐車場を確保していくものとします。

② 駐輪場

(16)

5.新庁舎建設の基本指標

新庁舎の規模を想定するための基本指標は、将来の人口、職員数、議員数です。本市の将 来人口は、平成 25 年には約 17 万 4 千人と想定されています。

庁舎に配置する職員数は、人口増加や国からの事務の移管に伴う業務量の増加など、必要 職員数の増加要素も多いものと考えられますが、行政組織の改革や業務の効率化、さらには 業務形態の変化などを視野に入れて、現状と同じ職員数とします。

議員数については、現在は 21 人ですが、地方自治法の規定による法定議員数を想定しまし た。

◆ 新庁舎建設の基本指標

想定人口 約 17 万 4 千人

※ 平成 25 年における想定人口で、経営企画部企画政策課による推計。 (平成 18 年 5 月末現在 約 15 万 6 千人)

想定職員数 約 730 人

※ 将来新庁舎に配置する職員数

現状と同数(臨時職員を含む)と想定した。

(新庁舎に配置する部署および職員については、今後さらに精査していきま す。なお、現在の全正規職員数(消防職員、幼稚園教員等を含む)は約 1, 400 人)

議員数 34 人

※議員数については、地方自治法第 91 条の規定で人口 10 万以上 20 万未

満の市は 34 人となりますが、浦安市では市議会議員定数条例により定数

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6.新庁舎建設の方針

(1)新庁舎の位置

新庁舎の位置は、現在の本庁舎や議会棟の立地している場所とします。この地区は、これ

までシビックセンターコア地区として、公共施設を計画的に整備してきた地区です。今後も、

本市の文化・行政・市民活動の中心的な地区として位置づけていく地区であり、新庁舎を配 置する場所としてふさわしいものと考えます。

(2)新庁舎の建設規模と配置

庁舎の施設規模を算定する手法として、一般に次のような方法が考えられます。

① 類似都市のデータから算出する

② 地方債査定基準による方式

③ 新営一般庁舎面積算定基準による方式

④ 各自治体が独自に設定した基準による方式

⑤ 各部課の要求を積み上げた方式

このうち、④に関しては該当する基準がなく、また、⑤に関しては客観性に乏しく市民の 公共財産たる庁舎の規模算定方法として適当でないと考えます。①に関しては個々の自治体 が抱える要因が反映している可能性が高く、参考程度の利用が望ましいと考えます。

比較的算定根拠が明確な基準として②と③が挙げられます。

③は国家機関の建築物に対する基準であること、また②には市町村人口規模ごとに面積査 定基準が示されていることなどを考慮すると、庁舎規模の概算算定には地方債査定基準を基 本とし算定するのが妥当と考えます。

新庁舎建設の基本指標に基づいて将来必要となる庁舎の規模を、地方債査定基準(総務省) に よ り算 出し た規 模 に、 防 災拠 点機 能や 市 民交 流 機能 を加 えて 推 計す る と、 延床 面積 は約 24, 000 ㎡となります。この必要な面積を新庁舎として整備する考え方と、今の本庁舎を大規 模修繕して今後も使い、不足する面積を新庁舎として整備する考え方がありますが、建設費 と維持管理費を含めた長期的な経費を比較すると、今の本庁舎を今後も使うことの方が経費 がかかるものと推計します。また、市民利用の利便性の向上及び防災拠点機能の強化や行政

業務の効率化などという面からも、新庁舎に庁舎機能を集約することが望ましいと考えます。

「浦安市新庁舎建設市民懇話会」からの提言書でも、新庁舎に庁舎機能を集約することが 望ましいとの提言を受けています。

以上のことから、本庁舎を解体してひとつの施設に庁舎機能を集約することとし、新庁舎 の規模を概ね 24, 000 ㎡と想定します。

(18)
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(3)新庁舎建設の事業費と財源

現段階での建設事業費の概算につきましては、近年の庁舎の整備事例(※ 1)の平均の整備

単価 411 千円/㎡(135. 7 万円/坪)、計画事例(※ 2)の平均の整備単価 467 千円/㎡(154. 1

万円/坪)などを基に想定することとなります。しかしながら、新庁舎の建設事業費は、採 用する事業手法によっても大きく異なってくること、また、本市は地盤の状態から他市と比 較して基礎工事に多くの費用がかかること、駐車場及び周辺整備の計画や情報機器等の内容 が決まっていないことなどから、今後詳細に検討してまいります。

浦安市では、昭和 57 年度から将来の庁舎の増築を見据え「浦安市庁舎増築基金条例」を制 定し、建設資金の積立を行っており、現時点(平成 18 年 7 月)での残高は約 73 億円です。 庁舎建設に当たりましては、庁舎増築基金を活用し、不足する部分は地方債などを財源と して、他の施策の事業予算に影響を与えることなく事業を進めていきます。また、計画にあ たっては華美にならない施設とすることを前提に簡素化や合理化、独立行政法人新エネルギ ー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助金の活用など、市財政への負担を軽減する取 り組みを行います。

※ 1:整備事例〔10 庁舎:静岡県伊東市、長崎県庁新別館、栃木県市貝町、広島県廿日市市、 静岡県舞阪町、愛知県大府市、愛知県碧南市、東京都あきる野市、愛知県岩倉市、大阪 府東大阪市〕

※ 2:計画事例〔5 庁舎:東京都町田市、東京都立川市、東京都福生市、愛知県小牧市、三重

県鈴鹿市(平成 18 年1月開庁)〕

(4)新庁舎建設の事業手法

新庁舎建設にあたっての事業手法については、従来型の公共施設整備事業の他にも、新浦 安駅前複合施設(マーレ)や千鳥学校給食センターのように、民間活力を導入した整備事業 (PFI事業)なども考えられます。庁舎の果す役割や市民サービスの面と、財政負担の軽 減の面から、最も適した事業手法を採用していきます。また、設計、施工に関する事業者選 定にあたっては、透明性の高い方式を採用していきます。

(5)新庁舎建設の手順

新庁舎の建設計画を進めるにあたっては、「広報うらやす」や浦安市ホームページなどで情

報を市民に公開しつつ、市民の意向を十分に反映した計画検討を行います。

新庁舎建設の手順は事業手法の選択によって異なってきますが、基本構想を策定した後の 一般的な手順は次のように想定されます。

基 本 計 画 策定

基本設計 実施設計 申請手続 新 庁 舎 建 設工事

(20)

7.シビックセンターコア地区の考え方

(1)全体の空間構成について

シビックセンターコア地区は、浦安公園を中心にして公共施設を配置することになります。

そこで、地区全体が一つの公園のイメージを持ち、公園の中に公共施設が機能的・景観的に 調和して立地するように整備していきます。また、シビックセンターコア地区全体が防災拠 点として機能するように整備します。

なお、今後計画に当たっては庁舎と他施設との複合化についても検討していきます。

(2)道路(市道幹線4号)による分断の解消について

シビックセンターコア地区は、道路により2つに分かれており、このままでは浦安公園を 整備する効果が損なわれる怖れがあります。そこで、新庁舎の建設に併せて浦安公園側との つながりを強化していくことを検討していきます。

(3)老人福祉センター(Uセンター)について

参照

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