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西本願寺本三十六人集の表記 : 資料編

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(1)

西本願寺本三十六人集の表記 : 資料編

その他のタイトル Kana Orthography in Nishihonganzibon Sanjurokuninshu : Reference edition

著者 遠藤 邦基

雑誌名 關西大學文學論集

55

1

ページ A1‑A46

発行年 2005‑07‑25

URL http://hdl.handle.net/10112/12561

(2)

西本願寺本三十六人集の表記ー資料編—(遠藤) 西本願寺本三十六人集︵国宝︶は︑華麗で贅沢な料紙の特徴などからして﹁白河法皇の六十賀︵天永三︿一︱︱二﹀年三月十八日)の際の調度品として製作された(久曽神昇『西本願寺本三十六人集精成』/風間書房•一九六六)」ものと推定されている︒しかも︑この家集は鎌倉時代の補写︵兼輔集︶と江戸時代の補写︵人麿集・業平集・小町集︶の四家集を除く三十二家集の六0

0

0余首が︑転写を経ない十二世紀の書写当時の原初のま︑の姿で現存しているの

である︒さらに︑書写者が二十人の能筆家による寄り合い書きであるということは︑書写された十二世紀初期の平仮

名の表記意識をさぐる上での絶好の資料としての価値を持っているのである︒というのは︑一人の手による書写であ

れば︑国語史的観点から疑問のある表記︵現象︶が存した場合︑その個人の﹁書き癖﹂や﹁思い込み﹂などに基づく

ケアレス・ミスによる﹁書き誤り﹂として処理されてしまうこともありうるが︑同様の表記が別の書写者︵家集︶に

も存すれば︑それを単なる﹁書き誤り﹂と断ずることはできないからである︒平安中後期の表記の規範を﹁平安かな

づかい

︵馬淵和夫﹁﹁平安かなづかい﹂について﹂佐伯梅友博士古稀記念国語学論集/表現社・一九六七︶﹂と称する

立場にたって眺めると︑この西本願寺本には︑その﹁平安かなづかい﹂の規範に反する実に多くの用例を拾うことが

できるのである︒本資料では︑補写本の四家集を除いて︑四つ仮名・開合・拗音・ハ行転呼音とその周辺の現象など 西本願寺本三十六人集の表記ー資料編ー

、ニ

(3)

※ 

←右記以外の用例︵三五

0 )

︵ 生

[

l J I

︵ 境

︵ 峡

の異例︵該当の仮名に傍線を付す︶の全用例をあげることによって︑十二世紀初期の平仮名表記史の資料を提出する

ことを目的とし︑それに関する解釈などは別稿に譲った︒また︑紙数の関係で︑同一家集で複数の用例の存する場合

は︑本文は一首のみをあげ︑その他は歌番号︵前掲久曽神昇•一九六六)をあげた。なお、字体の確認は影印の『三

十六人家集﹄︵同刊行会・一九三四︶を利用した︒以下の第一筆\第二十筆の分類は︑︵飯島春敬﹃國賓西本願寺三十六人集』越後屋書房•一九四四)に従った。家集名の上部の)内の数字は、西本願寺本の順序を示す。

[ ]

●転呼音[

]

[

]

闊西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

( 2 )  

貫之集

︵ ママ ︶

0

とき過ば早苗も痛おいぬへみあめにもたこはさわらさりけり︵三0

1 )  

〇やまのかゐたなひきわたるしらくもはとほくさくらのみゆるなりけり︵三二︶

0

かゐかねの山さとみれはあしたつのいのちをもたる人そすみける

0

ふるゆきをそらにぬさとそたむけ︑るはるのさかゐにと[し]

0

ちよもたるたけのおゐたるやとなれはちくさのはまはものならなくに︵二三一︱‑︶

0

とき過ば早苗も痛おいぬへみあめにもたこはさわらさりけり︵三0

1 )  

上︵三六九首︶ー元永本及び巻子本・筋切本と同筆│(

, ‑ ‑ . . ̲  

のくるれは︵八九︶

)

1 1

[

] 1

1

他本より類推

(4)

西本願寺本三十六人集の表記ー資料絹ー︵遠藤︶ ●四つ仮名

[ ]

●転呼音[

]

( 2 )  

かぼる

︵ 薫

[

]

[ ]

[ ]

[ ]

[

]

●誤った回帰

︵ 上

貫之集

0

たけをしもおほくうへたるやとなれは千歳はほかの物とやはみる 〇ゆくかうゑにはやくゆけこま神かけのみむろの山のやま︹か]

つらせん

〇春くれはたきのしらいといかなれはむすへともなをあわになる覧︵四四︶

←右記以外の用例︵九二/一七一/二九三/三四八︶

0

なかれくるたきのいとこそよはからしぬけとぬけとみたれておつるしら玉︵六三︶

〇おくしもに色もかはらぬさかきはのかほるや人のとめてきつらん

下(三五八首)ー伝公任筆砂子切兼輔集•同中務集と同筆で、定信の筆かー

〇わかれしをきみにまたわかならはねはしたふこ

A

ろそおくれさりける

(

(5)

←右記以外の用例︵六四0

●関連現象

︵ 故

[

]

0

こ︑ろありてうへたるやとのはな>れは千年うつらぬいろにさりける

0

人めゆへなみたをせけはからころもたもとはぬれぬねこそなかるれ︵五0

九 ︶

又 虫

さはく︵馬

0

⁝⁝ひとめさはかしうなりにけれはまかりさりてつかはしける

←右記以外の用例︵六0七/六0

八 ︶

かばく

︵ 乾

[

]

←右記以外の用例︵四八七/四七五/四八七/五0

0/五一六/六0九/六一七/六四七/六七一︶

●誤った回帰

t i

︵ 猶

[

]

〇あまたにはぬひかさね︑とからころもおもふこ︑ろはちえにさりける

0

ちるときはうしとみれともわすれつ︑はなにころものなをもとまるか

0

玉鉾のとをみちもこそ人はゆけなとかいまのまみぬか恋しき︵五︱四︶

←右記以外の用例︵五九二︶

〇あけたてはまつさすひものいとよはひたえてあはすはなといけるかひ

隅西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

0 )

ありとむし︵蟻通︶

O

. . . . .

.  

﹁ありとをしのかみとなんまうす﹂といひけれは⁝⁝︵六四五︶

0 )

〇ゆめちにそつゆもおくらしねぬる夜のわかころもてのひちてかはかぬ︵四四六︶

︵ 五 ︱

1 0 )

(6)

西

←右記以外の用例︵二0

三 ︶

←右記以外の用例(‑三/ニ︱/二四一一︶

O

︵長歌︶⁝⁝ふみ︑ていてし

[

] [

]

[ ]

●転呼音[

]

[

]

0

竹生島にまいるついてにもるやまといふところにて⁝⁝︵七︱‑︶

0

ふちはらのこれをか武蔵介にてくたるとき 〇つまこふるしかのしからむ秋はきにをけるしらつゆ我もけぬへし︵四五一︶

〇よの中をなに:たとへむ吹風はゆくゑもしらぬみねのしらくも(︱二三︶

←右記以外の用例(+‑/一六六︶

:

O

さと︑をみくもちかきわけみつくきのあとかと見ゆるかりはきにけり(‑九六︶

0

千鳥なくさをのかはきりさをやまのもみちはかりはたちなかくしそ

( 2 6 )

l首 ︶

みちはなを⁝⁝いひなかしけむ我はなを

かひもなきさに

(7)

T l

[

]

[ ]

●転呼音[

]

( 3 6 )

中務集︵二五四首︶ 糾ふる

︵ 終 ︶

[

] [

]

●関連現象

[

]

直 ︶

うへて︵オ うぶる

︵ 植 ︶

[

]

●誤った回帰

O

0

⁝⁝漢書光武記よみおふる日わたりかゆの饗まうけて⁝⁝︵二四三︶ 〇おなし九月はつる日斎宮の:みやの御前に

胴西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

0……かなしひのなみたかはかす;…•(―-九)

0

ときのまもあまた︑ひのみかなしきはきみかゆくゑもみちにさりける︵九四︶

0

みちのくのなこそのせきにき︑つれときく々なをもこえぬへきかな︵三一︶ 前栽うへて又よむ

0

たのもしなの︑みやひとのうふるはなしくる︑つきにあすはなるとも︵︱‑五八︶

(8)

[

]

[

西 ]

●転呼音

( 3 )

射恒集︵四八二首︶

●関連現象

[

]

0

⁝⁝とあるうたを

︷ つ

0

前栽うへたるところ

[

]

←右記以外の用例︵四三︶

かばく

[

]

●誤った回帰

〇つきさはかくころ

←右記以外の用例︵九二/︱︱一五︶

かきてまいらせたりけれは

0

うつろはぬはなのあたりをたつねつAいをれるむしをあはれとそおもふ

あまのかはめつらしきことおほかりと夜こそこのころさはくてふなれ︵ニ

0

かみなつきそらのしくれもふるさとにきみたつねくるそてもかはかす

(1 0四 ︶

〇よ︑をへておちくるたきのしらいとにぬけるたまとはあはやみるらん

宮より(︱二七︶

(9)

T i

︵ 猶

[

←右記以外の用例︵四六/四六/五四/八二︶

0

なつのさうのうた

]

ふけ邸

0

みかくれてふけゐのうらにありしいしはおいのなみにそあらはれにける

O

さるかゐになく︵二四︶

[

]

←右記以外の用例︵ニ︱三︶

[

]

閥西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

O

さみたれのよ杖くらくともほと︑きすさやかにたにもなきてこぬかな(‑四二︶

0

はるくれはさひしきやとはつれ々とにわしろたへにはなそさきける︵二

00 )

0

ひとりぬるひとに︵の︶きかくに︵しにそ︶かみなつきにわかにもふるはつしくれかな︵二八七︶

v l [

]

0

はまちとりあそふみつくるさ︑れいしのいわ[ほ]とならむときをまてきみ︵二九三)

〇あらたまのとしのよとせをなましゐに身をすてかたみわひつ:もへぬ

0

ふるゆきにいろはまかゐぬむめのはなかにこそにたるものなかりけれ︵四八二︶

〇よと︑もにひとをわすれぬむくゐこそけふはうれしくあひもそむらめ

0

きくの花みつ:あやなくなをもあかてひとのこ︑ろよう[こ

ろふなはた

(1 0二 ︶

←右記以外の用例(‑六八/ニニ四/三0

0/四ニ︱/四四四︶

いつむ

0

みるほとにいつをせよとか月かけのまたよひのまにたかくなりゆく

(1 0六 ︶

} ¥  

(10)

[

] 西

︵ 声

( 4 )

伊勢集︵四八三首︶ー伝公任筆砂子切業平集と同筆│ ●誤った回帰

[

]

[

]

0

きりくもりみちもみえすもまとふかないつれかさをのやまちなるらむ

O

さくらはなさけるをのへはとをくともゆかんかきりはなをゆきてみむ

0

かへるかりくもひはるかにきくときはたひのそらなるひとをこそおもへ

←右記以外の用例︵三六/︱‑︱‑五/一八八/一八九/一九0

/二七六/二八三︶

0

なつならぬくさとりすてAうへしたにひえのやますもおひにけるかな︵三五︶

0

ふゆすきはなけおかれなむものゆへにきみかてにはた︑なるへらなり︵一︱一五︶

(

●関連現象

[

] [

]

●転呼音

O

さみたれはこよひはかりかほと:きすこえもやけふのかきりなるらん

0

えのまつおひたり︵二六︶

(11)

[

]

※ 

←右記以外の用例︵七六/二四九︶

︵ 生

︵ 遂

0

このきさいの宮

たら

i b l

︵ 盟

J J I

︵ 添

[

]

かびなし

0

とこき殿のかへにかぎたるを 闘西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

←右記以外の用例︵二八一︶

0

たのめつ︑あはてとしふるいつわりにこりぬこ︑ろを人はしらなむ︵ニ︱︱︱‑︶

0

月のうちにかつらの人をおもふとやあめになみたのそゐてふるらん

←右記以外の用例(‑六/一三0

0

山かつはいへともかゐもなかりけりこひこそそらに我こたへせよ

←右記以外の用例︵二六/︱‑五九/三九五︶

かび︵甲斐/地名︶

0

(

=

ビ易イ︺

0

⁝⁝子日したるところ 〇よもすから物おもふときのつらつゑはかゐなたゆさもしらすそ有ける

松のいとちゐさきに︵七四︶

0

七月七日たらゐにみついれて影みるところ︵八三︶

⁝⁝つゐに六月七日そなくならせたまひにける⁝⁝︵四八三︶

0

ひさかたのなかにおいたるさとなれはひかりをのみそたのむへらなる

みかと御覧してかたわらに︵二四

0 )

︵ ニ ︱ ︱

‑ ︶ 1

0 

(12)

西

←右記以外の用例(‑八︶

[

]

T I

[

]

0

ひたすらにいとひはてぬるものならはよしの︑山にゆへゑしられし(︱二︶

0

しらたまをつ︑むそてのみなかる︑は春はなみたのさえぬなるへし︵︱‑四︶

0

みそきっ:おもふことをそいのりつるやをよろつよの神のまに々

0

まつかけてたのめし人もなけれともなみのこゆるはなをそかなしき(‑五六︶

←右記以外の用例(‑三七/三一七/︱二九四︶

●誤った回帰

※ 

[

]

0

をさへつ︑われはそてにそせきとむるふねこすしをになさしとおもへは

〇おほかたにかせはなをりて吹ぬともあまのいかりにと;まりやせむ(‑九六︶

〇あひにあひて物おもふときのわかそてはやとる月さへぬる︑かをなる

←右記以外の用例︵四一七︶

(

1 0 八 ︶

〇わたっうみとなりにしとこをいまさらにはらは︑そてやあはときえなむ(‑五︶

0

かせさへも︑てさはくかな桜花心とたにもはるにまかせし︵一︱八︶

(

1 0

四/四五六ーともに︑﹁逢は﹂との掛詞ー︶

あばゆき︵泡雪︶

0

むめのはなかにたに︑ほへはるたちてふるあはゆきにいろまかふめり︵九

0 )

(13)

[ ]

0

みのうかむこともしられてはかなきにをりたちぬへき心ちこそすれ(‑八︱︱‑︶

0

しのひてしりたりける人を⁝それにをんなの

V

ひ/つけたりける

●その他の現象

しふ﹂表記

( 1 0 )

︵ 押 ︵ 声 ︶

←右記以外の用例 [

]

[

]

●関連現象 [

] [

]

よばし

︵ 弱

〇すむかたをしるしとまねく花す︑きこ︑ろよはくそかせもふくらし︵三七八︶

0

うきっ︑もかくてや:まむこくふねのふなてしこともなにゆへにそは

0

かこのしま松原こしになくたつのあたらなかこへきく人もなみ︵四一一八︶

0

⁝⁝この人のはらからなる人﹁なとかまいりたまはぬ﹂とて⁝⁝

( 1

0 )  

0九/三四六/四四九/四六七︶

〇よふとしもこえもきこえてはなす︑きしのひにまねくそてのみゆめり︵二九︶

0

をさへつ︑われはそてにそせきとむるふねこすしをになさしとおもへは

隔西大學﹁文學論集﹄第五十五巻一号

︵ 三 一 ︱

‑ ︶

(14)

西

[

] [

]

●転呼音

0

ひともと︑おもひしきくをおほさはのいけのそこにはたれかうへけむ(︱︱

1 0 )

0

(

[

]

( 1 9 )

斎宮集︵二六五首︶ ←右記以外の用例︵五六︶

←右記以外の用例︵五三︶

●誤った回帰

0

みつのあはのきえてうきみとしりなからなかれてもなをたのまる︑哉︵五二︶

[

]

←右記以外の用例︵五二︶

[ ●転呼音

]

[

]

0

たまかつくあまならねともわたつみのそこゐもしらすおもひつるかな(‑︱︱六︶

0

としをへてきえぬおもひはありなからふゆのたもとはなをこほりけり︵四七︶

(15)

[

]

※ 

←右記以外の用例︵五三︶ ←右記以外の用例(︱二九/一四五︶

[

]

0

たつねてもかくてもあとはみつくきのゆくゑもしらぬむかしなになり︵四九︶

︵ 生

0

みのうきにいと:おいたるうきくさのねならは人にみせまし物を︵三四︶

[

]

0

⁝⁝しろかねのこをつくりていみしうちゐさきはまくりをいれて⁝⁝(‑八四︶

0

しはすはかりにおなし人につけてもちゐのかたを⁝⁝(‑八五︶

0

き:ならすことはへにけることなれとあはぬこひこそかゐなかりけれ︵六八︶

←右記以外の用例︵︱‑三/九五/ニ︱ニ/︶

0

うちにおはせし時

0

山さとの心ちするおほんすまゐに⁝⁝(‑五

0 )

かびなし ←右記以外の用例(‑八四︶

l J I

︵ 貝

[

]

閥西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

〇わするらんもにすむ︑しのなをとは︑かゐもありとそあまはつけまし︵二ニ︶

〇わすれかゐひろはさりせはうらかせのたよりにひとはとひもしてまし(‑六二︶

ひゐなあそひの神の御もとにまうてたる女:…•(六0)

︱ 四

(16)

西

[

]

●誤った回帰

︵ ママ ︶

〇おもへともなをそあやしきあふことのなかりりしむかしいかてへつらん

←右記以外の用例︵七

0

/1

0

0 )

0

上より﹁まとをにあれや﹂とある御返に(︱二︶

〇あめふれはみかさのやまもあるものをまたきにさはく︑ものうへかな(︱︱‑︶

〇影みえぬなみたのふちのころもてにうつまくあはのきえそしぬへき︵四︶

一 五

あばゆき︵泡雪︶

0

あはゆきのけぬはかりにてふるほともとふやとまつにか︑るなりけり︵二六一一︶

かばく︵乾︶〇あさましくふねなかしたるあまよりもわかそてのうらのしほもかはかす︵七六︶

←右記以外の用例︵七/十一/三三/八八/八八/九四/九六/九八/一0五/︱‑七/︱二

0

/︱ 二

0

/︱ ニ

九/一三五/一六七/一六九/一七七/一八四/一八八/二五

O )

0

しらくものをりゐるやまにほとをへてみねともたれかわれを恋へき︵二三五︶

0

まいりたまひてまたの日︵五︶

[

]

←右記以外の用例︵ニ︱一/ニ︱九︶

●関連現象

[

]

←右記以外の用例(︱二/一八/一六

0 )

︵ 五

(17)

●誤った回帰

[

]

あばゆき︵泡雪︶〇あはゆきにむらさきたてる梅の花きみしわたらはよそへてもみむ︵九︶

←右記以外の用例(‑四/二三0

[

] ︵ 匂

T l

︵ 巌

←右記以外の用例︵二七こ一三四︶

[

]

[ ]

●転呼音叉←ヱ]

[

]

隔西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

( 5 )

家持集︵三三首︶ー元暦校本巻十九と同筆ー

0

かみかせにかはつなくなりゆふされはかわかせさむしゅふまくらせむ︵二九八︶

〇あっさゆみはるやまちかくいゑゐしてたえすきこえむう<ひすの声︵六︶

0

花やなきかつらにをりしむめの花たれかはうゑしさかきのうゑに︵六二︶

←右記以外の用例(‑九九/︱‑五七/二七0

0

はるのひのくれなゐにをふも︑の花花のなたてにいてゐたるいも︵三四︶

〇おくやまのいはを︑こけのとしひさにみれともあかぬきみにもあるかな︵二八九︶

(18)

西

←右記以外の用例︵三0八/四0

八 ︶

むすほをる

〇九月はかりはせにまて侍

︶ たまう︵給 ●関連現象

[ ]

●転呼音[

] [

]

t i

( 3 3 )

能宣集︵四八五首︶

u l

[

]

[

]

0

きみゆへにわかこひをれはわかやとのすたれうこかし秋風そふく︵九九︶

〇いなひの︑秋のおはなはまねけともをみなへしにそこ︑ろとめつる

︵ ニ

0 )

〇ゆきかいろをむはひてさける梅の花いまさかりなりみむ人もかな(‑五︶

〇冷泉院の御時はしめて岩清水の臨時祭おこなはせたまうに⁝⁝︵︱‑四︶

0

もみちはをけふはなをみむくれぬともをくらの山のなにはさはらし︵二六︶

←右記以外の用例︵九九/︱二

0 /

さをかはのほとりにやとりて侍に⁝・:︵五

0 )

0

きみはなをやをよろつよをかそへつ:ありへむあきのまたとほきかな︵一︱

1 0 )

︵ 結

0

なほやまたむすほをるらんあしもゆるぬまのこほりのとくるはるさへ

(19)

●関連現象 [

]

※ 

︵ 竿 ︶

[

]

〇おひのみのよにうれしきことはわすれしとことのはをたにたつねをかなむ︵三九

0 )

〇つらきをはしひてそしらぬそへにとておもひやむへきこ

A

ろならねは

〇われゆへは︑ちすのうへをきてもとへあはれいつこにきみをたつねむ︵二九一︶

0

⁝⁝左大臣の前栽いけのほとりにうへて人によませ侍りし︵三八

0 )

←右記以外の用例︵四七

0 )

[ ]

〇いさりするあまのつりさほさしはへてたのむかひなきめをもみるかな︵ニ︱︱︱‑︶ ←右記以外の用例︵四

0

そへに

︵ 故

[

]

よばし

︵ 弱

0

⁝⁝えむの松はらのはとりに女くるまのうし

l i i

︵ 泡

隔西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

●誤った回帰

︵ 八

[

]

あばゆき︵泡雪︶〇あはゆきのしたにきゆるもわかこと︑うきよのなかにふれはなりけり︵三

0 )

〇よのなかをなに:たとへむぬまみつのあはのゆくへをたのむうきくさ︵二四五︶

よはくてと︑まれるに⁝⁝︵五五︶

〇ことはりやしたはけにさそひえつらんきみにしくへきものしなけれは

(20)

[

] 西

[ ]

〇屏風のゑに

がくる [

]

︵ 送 ︶

←右記以外の用例︵四二/五五/四一六/四五五︶

●転呼音[

]

[

●誤った回帰

〇おもふことえたにもあらてかへりなはこれやわかれちのをくりなるらむ(‑六︶

〇おひのみのよにうれしきことはわすれしとことのはをたにたつねをかなむ︵三九

0 )

す︑きのほにとりのゐたるところにかきてをしつけはへる

( 6 )

赤人集︵三五四首︶

0

そこゐなくものをそおもふあかてのみわかれしものをおもふわか身は

0

秋立て河霧わたるあまのかはむかゐつニロロ□ふるまもあらし︵二九五︶

( ‑

= ‑

︶  

0

かすかのにけふりたつめりやをかしははるのおほきにあめのふるかも(‑七三︶

0

たなはたのいをはた︑て

A

おるぬのはあきたつころもたれかとめけん

あばゆき︵泡雪︶

0

むめかえになきてうつろふう<ひすのはねしろたへにあはゆきそふる

0

⁝⁝たれともしらて又年のまつりに斎院の垣下にまいりて侍を⁝⁝︵三四︶

(21)

[

]

が る

︵ 織 ︶

[

]

●関連現象

用例なし 用例なし 闘西大學﹃文學論集﹄第五十五巻一号

︵ ママ ︶

〇あきかせのはき

D

□よはし:らくものはたなはたつめのあきのつまかも︵三0

三 ︶

〇あきかせにかはかせきよしひこほしのけさこくふねになみのさはくか(‑︱

1 0

九 ︶

←右記以外の用例(‑五

0 /

[

]

[ ]

●転呼音

●誤った回帰

●関連現象

[

]

I

し 、

︵ 詠

[

]

〇やとことにはなのにしきを:れヽはそみるにこ︑ろのやすきときなき︵四三︶

( 7 )

0

のとならはうつらとなりてなきおらむ[以下ヽ欠]二;八)

0

かすみをゑいす(‑四一︶ 〇あひおもはすあらんかゆへにたまのをのなかきはるひ

[を]なけきくらしつ

O

(22)

西

︵ 惜

ましる [

]

[ ]

●転呼音[

●誤った回帰

●関連現象

[

] [

] [

]

むのか

( 9 )

素性集︵六五首︶

︵ 己

〇いまてにわすれぬと[と

i I ミセケチ]人はよにあらしをのかさま々としのへぬれは

0

はなちらすかせのやとりはたれかしるわれにをしゑよゆきてうらみむ(+‑︶

〇あきやまにまとふこ:ろをみやのたきたきつしらあはに今日やはてなむ︵二ニ︶

0

そこひなきふちやはさはくやまかはのあさきせにこそあたなみもたて︵二六︶

〇延喜の御時﹁はやまいるへし﹂とつかはしたりけれは

O

さくら花ちくさなからにあたなれとたれかはる︑をおしみはてたる

(

すなはちまいりて

( ‑ ︱ ︱ ︱ ‑ ︶  

0

こったへはをのかはかせにちるはなをたれによそへてこ︑らなくらむ(‑五︶

参照

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