バ ー ム形 成 ・侵食 時 の岸沖 漂 砂 量分 布 の簡易 モ デル
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(2) 472. 図‑2. 海. 岸. 工. 学. 論. 解析 期 間 中の平 均地 形 断面(D.L.基 準)およ びそ の標準. 文. 集. 第55巻(2008). 図‑3. 偏差. バ ーム形 成時,侵 食時 の平均 岸沖漂砂 量分布,お よびそ れ ぞれをモデル化 した岸沖漂砂量分布(太実線,太 破 線). 準 偏 差 が や や高 くな って い る け れ ど も,こ れ は汀 線 付 近. 波 の 大 きさ や 地 形 断 面 の 変 化 に伴 い移 動 す る こ とか ら,. に お い て バ ー ム の形 成,侵 食 が発 生 して い る た め で あ る.. 陸 側 境 界 か ら沖 側 境 界 ま で の 距 離(X)を. 沖 波 の エ ネ ル ギ ー フ ラ ック ス は,鹿 島 港 沖 に て 計 測 さ れ た有 義 波 高 お よ び 有 義 波 周 期 を 用 いて 算 出 した(例 ば,栗. 山 ・伊 東,2004).解. え. 析 期 間 中 の 有 義 波 高 は0.37. mか ら5.66mの 幅 で 変 動 し,有 義 波 周 期 は4.88sか ら14.98 sの 幅 で 変 動 して い た.そ. れ ぞ れ の 平 均 値 は1.65m,8.51. sで あ った.. 向 位 置(x)を. 用 いて岸沖 方. 無 次 元 化 し,陸 側 境 界 をx/X=0.0,沖. 界 をx/X=1.0と. 定 義 して 解 析 を 行 っ た.. 岸 沖 漂 砂 量 は,鈴 木 ら(2007)と. 同 様 に 式(1)を 用 い て,. 地 形 測 量 が 行 わ れ る最 も陸 側 で あ る海 岸 砂 丘 の 挟 (x=‑115m)か. ら沖 に 向 け て,岸. 向 き お よ び沖 向 き の 岸. 沖 漂 砂 量 を そ れ ぞ れ 正 お よ び負 と して 計 算 した.. 波 の遡 上 高 は加 藤 ・柳 嶋(1992)が 近 に お け る水 位 上 昇 量,長. 提 案 した,汀 線 付. (1). 周 期 波 の 遡 上 お よ び入 射 波 の. 遡 上 を考 慮 した算 定 式 を 用 い て算 出 し,地 形 断面 と交 わ. こ こ で,Qは. る地 点 を 遡 上 位 置 と した.な. り に 占 め る 砂 の 割 合(γ=0.7,Nielsen,1992),zは. お,こ の 提 案 式 で は,汀 線. 位 置 よ り も や や 沖 側 の 地 点(x=22m)に. お いて観 測 さ. れ た水 位 を 用 いて お り,こ の水 位 に は天 文 潮 位,気 差 お よ び 風 の 吹 き寄 せ に よ る 水 位 上 昇,wave 含 ま れ て い る(柳 嶋 ら,1988).本. 研 究 で は,算. 圧偏. set‑upが 出 され. 高 さ,△xは. 単 位 幅 当 りの 岸 沖 漂 砂 量,γ. 辺 の地盤 形. 状 は ほ ぼ2次 元 的 で あ る こ とか ら(Kuriyama,1991),沿 岸 漂 砂 に よ る地 形 変 化 は小 さ い と考 え,こ. た.. して い る と仮 定 し漂 砂 量 を算 出 した.. こで は無 視 し. た が って,地 形 断 面 は岸 沖 漂 砂 に よ って の み変 化. 抽 出 さ れ た バ ー ム 形 成 時(219ケ (58ケ ー ス)の. て 観 測 さ れ た 地 形 断 面 か ら,バ ー ム形 成 時 お. 地盤. 岸 沖 方 向 単 位 長 さ,tは 時 間,iは 岸 沖 漂 砂 量. た.し. 3. バ ー ム の 形 成 と 侵 食. は単位体積 当. が 算 出 され る岸 沖 方 向位 置 で あ る.HORS周. た遡 上 高 の う ち,日 最 大 値 を波 の最 大 遡 上 高 と して 用 い. HORSに. 側境. ー ス)お よ び侵 食 時. 地 形 断 面 を用 いて 算 出 した,平 均 岸 沖 漂. 砂 量 分 布 を 図‑3に 示 す.図. 中 の エ ラ ー バ ー は標 準 誤 差 で. よ び侵 食 時 の デ ー タ を抽 出 した.加 藤 ・柳 嶋(1992)は,. あ る.そ. 1987年8月 か ら1990年1月. ー ス の バ ー ム侵 食 を抽 出 して. 固 定 して 計 算 した 鈴 木 ら(2007)と ほ ぼ 同 一 で あ っ た. バ ー ム形 成 時 ,岸 沖 漂 砂 量 はx/X=0.0か ら0.7辺 り ま で. こで,本 研 究 に お いて も これ ら抽 出 さ れ た 地 形. 徐 々 に増 加 して お り,こ れ は この 範 囲 に バ ー ムが 形 成 さ. ケ ー ス の バ ー ム形 成,58ケ い る.そ. まで の 地 形 断面 デ ー タ よ り219. 断 面 デ ー タを 用 い て,バ ー ム形 成 時,侵 食 時 の岸 沖 漂 砂 量 分 布 を算 出 す る と共 に,そ れ ぞ れ の モ デ ル化 を行 った. (1). 岸 沖漂砂量分布. れ ぞ れ の 形 状 の 特 徴 は,沖. れ る こ とを 示 して い る.x/X=0.7よ. の 地 形 変 化 が 含 まれ る よ う に設 定 し,解 析 を行 っ た.陸. り も沖 側 で の 漂 砂 量. は ほ ぼ 一 定 値 で あ っ た.バ ー ム侵 食 時 は,岸 向 き の漂 砂 量 がx/X=0.15に. 本 研 究 で は岸 沖 方 向 の 解 析 範 囲 を バ ー ム の形 成 と侵 食. 側 境 界 をx=25mと. お い て ピ ー クを 持 ち,x/X=0.0か. =0 .15か ら0.26に か け て そ の 値 は 減 少 し,x/X=0.26よ. 側 境 界 は波 の 最 大 遡 上 高 と地 形 断 面 が交 わ る岸 沖 方 向 位. も沖 側 で は沖 向 きの 漂 砂 量 と な り,x/X=0.7辺. 置 と し,沖 側 境 界 は 平 均 潮 位(D.L.,0.651m)と. 加 して い た.x/X=0.7よ. 地形 断. 面 が 交 わ る位 置 と設 定 した.陸 側,沖 側 境 界 の位 置 は,. ら0.15. で は バ ー ム の 侵 食 に も 関 わ らず 砂 が 堆 積 して い た.x/X り. りま で 増. り も沖 側 で は ほ ぼ一 定 で あ っ た.. こ れ は,遡 上 した波 が バ ー ム頂 部 を 超 え,頂 部 の 砂 の一.
(3) バ ー ム形 成 ・侵食 時 の岸 沖 漂砂量 分布 の簡 易 モデ ル. 部 が 陸 側 に運 ば れ る と共 に,引. き波 に よ って バ ー ム全 体. が 沖 側 に流 さ れ て い くた め と解 釈 で き る. (2). れ ぞ れ の 点 を 結 ん だ 直 線 と地 形 断 面 の 距 離 が 最 大 とな る 岸 沖 方 向 位 置 と し,ま た,そ. 岸沖 漂砂量分布 のモデル化. の 直線 か らバ ー ム頂 まで の. 距 離 を バ ー ム高 と定 義 す る(図‑5中. 次 に,前 節 に お い て算 出 した バ ー ム形 成 時 お よ び侵 食 時 の岸 沖 漂砂 量 分 布(図‑3)の. 473. モ デ ル化 を 行 う.た だ し,. 本 モ デ ル は沖 側 境 界 と した平 均 潮 位 が位 置 す る岸 沖 方 向. よ びx/X=0.15か. ら0.7で の 侵 食 はバ ー ム部 分 の 砂 の移 動. に伴 って 発 生 す る こ とか ら,そ れ ぞ れ の土 量 は バ ー ム高 と関 係 が あ る と推 測 され る.そ. 位 置 よ り も陸 側 が 適 用 範 囲 とな る. バ ー ム は,静 穏 時 に浮 遊 砂 よ り も掃 流 砂 の 方 が卓 越 し,. 模 式 図 参 照).. バ ー ム 侵 食 時 に発 生 す るx/X=0 .0か ら0.15で の 堆 積 お. こで,こ. の 陸側,沖. 側境. 界 と地 形 断 面 が交 わ る点 を結 ん だ 直 線 と地 形 断 面 に挟 ま. 岸 向 き の 漂 砂 量 が 卓 越 す る こ と に よ り形 成 され る と考 え. れ た 部 分 の面 積 の う ち,直 線 よ り も下 側 に位 置 して い た. られ る.し た が っ て,バ. 部 分 を 堆 積 部,上. ー ム形 成 時 の 岸 沖 漂 砂 量 は 沖 波. エ ネ ル ギ ー フ ラ ック ス と関 係 が あ る と推 測 さ れ る.そ で,岸. こ. 沖 漂 砂 量 が ほ ぼ一 定 と な るx/X=0.7で の 岸 沖 漂 砂. し(図‑5中. 側 に位 置 して い た部 分 を侵 食 部 と定 義. 模 式 図 参 照),そ. 関 係 を 図‑5に 示 す.た. れ ぞ れ の 面 積 とバ ー ム高 の. だ し,こ こで のバ ー ム高 は侵 食 が. 量 と沖 波 エ ネ ル ギ ー フ ラ ッ ク ス の 関 係 を 図‑4に 示 す.た. 発 生 した前 日の 地 形 断 面 よ り算 出 した.図 よ り,堆 積 部,. だ し,バ ー ム は数 日か ら長 い場 合 で2週 間 程 度 か けて 徐 々. 侵 食 部 共 に バ ー ム高 が 大 き くな る に従 い,面 積 も増 加 す. に形 成 され る こ と か ら,こ こで は 抽 出 さ れ た バ ー ム形 成. る関 係 が 見 られ た(そ. れ ぞ れR=0.78,R=0.45).. 者の. そ れ ぞ れ の部 分 の面 積 とバ ー ム高 に は 比 例 関 係 が見 ら. 間 に は,沖 波 エ ネ ル ギ ー フ ラ ッ クス が 大 き い ほ ど岸 向 き. れ た こ とか ら,バ ー ム侵 食 時 に お いて 岸 向 き漂砂 量 が ピー. の 漂砂 量 が 増 加 す る弱 い関 係 が 見 られ た(R=0.24).. ク と な るx/X=0.15,お. 日 を 含 む 前3日 間 の 平 均 値 を用 い る こ と と した.両. (2) こ こ で,Qf̲0.7はx/X=0.7で. の 岸 沖 漂 砂 量,Efは. 定 と な るx/X=0.7で. よび沖 向 き漂砂量 が お おむ ね一. の岸 沖 漂 砂 量 はバ ー ム高 と関 係 が あ. 沖波 エネ. ル ギ ー フ ラ ッ クス で あ る. 以 上 よ り,バ ー ム形 成 時 の岸 沖 漂 砂 量 分 布 を 次 の よ う に モ デ ル 化 した.x/X=0.0か と な るx/X=0.7ま 点 と してx/X=0.7で. で は,原. らお お む ね 漂 砂 量 が 一 定 値 点(x/X=0.0,Q=0.0)を. 始. の 漂 砂 量 の値 を 頂 点 とす る 上 に 凸 の. 2次 関 数 と し,x/X=0.7か. ら1.0まで はx/X=0.7に お け る漂. 砂 量 の値 で一 定 に な る と した(図‑3中 の 太 実 線). 一方 ,バ ー ム侵 食 後 は バ ー ム頂 位 置 よ り も陸 側 部 分 が や や 堆 積 し,バ ー ム部 分 が 侵 食 さ れ る こ とで 前 浜 地 形 断 面 は ほ ぼ 一 様 と な り,そ の 勾 配 は汀 線 付 近 の平 均 勾 配 と ほ ぼ 同 一 の値 と な る(鈴 木 ら,2007).こ. こ で,バ. ーム. 図‑5. 頂 位 置 は 陸 側 境 界 お よ び 沖 側 境 界 と地 形 断 面 が交 わ る そ. 図‑4. バ ー ム 形 成 時 に お け るx/X=0.7で ラックス と岸沖 漂砂量 の関 係. の沖 波 エ ネル ギ ー フ. バ ーム高 とバ ー ム侵 食 時の堆 積 部,侵 食 部 の面積 との 関係. 図‑6. バ ー ム侵 食 時 に お け るx/X=0.15お ム高 と岸 沖 漂 砂 量 の 関 係. よ びx/X=0.7で. のバ ー.
(4) 474. 海. る と 推 測 さ れ る.そ. こ で,x/X=0.15お. 量 と バ ー ム 高 と の 関 係 を 図‑6に て は,バ. 岸. 工. よ び0.7で. 学. 論. た,x/X=0.7に. 集. 第55巻(2008). の漂砂. 図 よ り,バ ー ム侵 食 時 は形 成 時 よ り もお お む ね高 い 地. お い. 盤 高 ま で波 が 遡 上 して お り,日 々 の バ ー ム頂 の地 盤 高 と. 示 す.x/X=0.15に. ー ム 高 の 増 加 と 共 に 岸 向 き の 漂 砂 量 も増 加 す る. 関 係 が 見 ら れ た(R=0.51).ま. 文. お い て は,. 波 の 最 大 遡 上 高 か らバ ー ム の 侵 食 が 発 生 す るか ど うか を 判 断 す る こ とが で き る.加 藤 ・柳 嶋(1992)に. よ って も. バ ー ム高 の 増 加 と共 に 沖 向 き の漂 砂 量 が 増 加 す る 弱 い相. 同 様 の関 係 図 が 作 成 さ れ て い る けれ ど も,岸 沖 境 界 を設. 関 関 係 が 見 ら れ た(R=‑0.29).. 定 せ ず にバ ー ム頂 位 置 を抽 出 して い る こ とか ら,バ ー ム. (3) (4) こ こ で,Qe̲0.15お よ びQe̲0.7はx/X=0.15お よ び0 .7で の 岸 沖. 形 成 時 に お い て 今 回 設 定 した 陸 側 境 界 よ り も さ らに 陸側 の地 形 形 状 を バ ー ム形 状 と して 抽 出 して い る ケ ー ス もあ る こ とな ど か ら,プ ロ ッ ト位 置 は多 少 異 な る もの の 図 一7 と 同 様 の 関 係 を報 告 して い る.. 漂 砂 量 で あ り,Bhは バ ー ム高 で あ る. 以 上 よ り,バ ー ム侵 食 時 の 岸 沖 漂 砂 量 分 布 を次 の よ う に モ デ ル 化 した.x/X=0.0か Q=0.0)か. ら岸 向 き 漂 砂 量 が ピー ク と な るx/X=0.15で. の 漂 砂 量 の 値 を 通 り,お x/X=0.7で. ら0.7ま で は,原 点(x/X=0.0,. おむ ね漂砂 量 が一定 値 とな る. の漂 砂 量 の値 に至 る3次 関 数 と し,x/X=0.7か. ら1.0まで はx/X=0.7に した(図‑3中. お け る漂 砂 量 の 値 で 一 定 に な る と. の太 破 線).. 4. 現 地 観 測 デ ー タ と の 比 較 前 章 に お い て導 出 され たバ ー ム 形 成 時,侵 食 時 の 岸 沖 漂 砂 量 分 布 モ デ ル,お. よ び両 者 の判 別 式 を用 い て 地 形 変. 化 の計 算 を 行 っ た.こ. こで は1988年5月1日. 初 期 地 形 と し,1ヶ 月 間 の 計 算 を行 った. 時 間 間 隔 は1日 と し,1日 平 均 した沖 波 エ ネル ギ ー フ ラ ッ ク ス,お よ び波 の最 大 遡 上 高 を用 い た.こ. バ ー ム形 成 時 お よ び 侵 食 時 の岸 沖 漂 砂 量 分 布 形 状 は そ. の地 形 断 面 を. こ で は,ま ず,. 式(5)に よ り バ ー ム が 形 成 さ れ る か 否 か を判 別 し,そ の. れ ぞ れ 沖 波 エ ネ ル ギ ー フ ラ ック ス お よ びバ ー ム 高 に よ り. 後,そ. モ デ ル化 され た け れ ど も,両 モ デ ル は形 成 時 と侵 食 時 の. 地 形 形 状 を 求 め た.計 算 範 囲 は,陸 側 境 界 で あ る波 の 最. 個 別 の算 定 式 で あ る.し. 大 遡 上 高 と地 形 断 面 が 交 わ る位 置 か ら沖 側 境 界 で あ る平. たが って,日 々 の波 浪 条 件 と地. れ ぞ れ の 算 定 式 に よ り岸 沖 漂 砂 量 分 布 を算 出 し,. 形 形 状 か らバ ー ム が形 成 され る か侵 食 され る か を 判 断 す. 均 潮 位 と地 形 断 面 が 交 わ る位 置 まで と した.バ. る必 要 が あ る.. 時 お よ び侵 食 時 の 計 算 結 果 を 観 測 結 果 と共 に それ ぞ れ 図 ‑8 ,9に 示 す.. バ ー ム の 侵 食 は,バ ー ム頂 を越 え るよ う な波 が来 襲 し た際 に 発 生 す る こ とか ら(加 藤 ・柳 嶋,1992),バ. ーム. ー ム形 成. バ ー ム形 成 時 はバ ー ム高 が や や 過 大 評 価 され ,ま た, 側 に 形 成 され て い る け れ ど も,計 算. 頂 の 地 盤 高 と波 の 遡 上 高 の 関 係 か ら両 者 を 判 別 す る こ と. バ ー ム 頂 が 約5m岸. が で き る と考 え られ る.図‑7に. 結 果 と良 く一 致 して い る こ とが わ か る.ま た,侵 食 時 は. バ ー ム形 成 時 お よ び侵 食. 時 の バ ー ム頂 の 地 盤 高 と波 の 最 大 遡 上 高 の 関 係 を示 す.. 22日 のバ ー ム形 状 の 陸 側(x=‑40mあ. 図 中 の 直 線 は 判 別 分 析 に よ り算 出 した もの で あ る.. と合 って お らず,侵 食 量 もや や 過 小 評 価 さ れ て い る け れ. (5) こ こで,REは. 波 の最 大 遡 上 高,BEは. バ ー ム頂 の 地 盤 高 で. あ る.. た り)が 観 測 結 果. ど も,侵 食 さ れ て ゆ く様 子 に つ い て はお お む ね 良 く一 致 して い る.22日. の バ ー ム陸 側 の地 形 形 状 に見 られ る相 違. は,計 算 に よ り算 出 され た波 の最 大 遡 上 高 と来 襲 し た最 大 波 に よ る遡 上 高 に誤 差 が 生 じて い る と考 え られ る こ と, (a) 計 算 結 果. (b)観 測 結 果. 図‑7. バ ーム形成 時 お よび侵 食 時の バ ーム頂 の地 盤高 と波 の 遡上 高 との関 係. 図‑8. バ ー ム 形 成 時 の 地 形 断 面 変 化,(a)計 結果. 算 結 果,(b)観. 測.
(5) バ ー ム形 成 ・侵食 時 の岸沖 漂砂量 分布 の簡 易 モデ ル. 475. 位 置 よ り も岸 側 の 地 形 断 面 変 化 を1ヶ 月 間 計 算 し観 測 結. (a) 計 算 結 果. 果 と比 較 した 結 果,バ. ー ムの 形 成 お よ び侵 食 も含 め て 定. 性 的 に は良 く一 致 した.. 謝 辞:本. 研 究 で 使 用 した 地 形 断 面 デ ー タ は波 崎海 洋 研 究. 施 設 に 常 駐 した 当所 沿 岸 土 砂 管 理 研 究 チ ー ム(旧 漂 砂 研. (b) 観 測 結 果. 究 室)の. メ ンバ ー な ら び に(株)エコー の 観 測 補 助 員 に よ っ. て取 得 され た もの で あ る.ま た,沖 波 波 浪 デ ー タ は国 土 交 通 省 関東 地 方 整 備 局 鹿 島 港 湾 ・空 港 整 備 事 務 所 と独 立 行 政 法 人 港 湾 空 港 技 術 研 究 所 海 象 情 報 研 究 チ ー ム よ り提 供 さ れ た も の で あ る.こ こ に記 して 謝 意 を表 す る. 図‑9. バー ム侵 食 時 の地 形断 面変 化,(a)計 算 結果,(b)観 測 結果. ま た,本. 参 モ デ ル は 式(5)に よ るバ ー ム 頂 の地 盤 高 に よ っ. て 算 出 さ れ る波 の遡 上 高 が 基 準 と な り,そ の 高 さ以 上 に まで 波 が遡 上 した場 合 に の み バ ー ム の侵 食 が 発 生 す るた め,バ. ー ム高 が 高 く算 出 され た場 合 に はバ ー ム侵 食 は発. 生 しに く くな る こ と な どの 影 響 に よ り生 じた,地 形 断 面 観 測 結 果 との 差 が 蓄 積 され て しま った 結 果 で あ る と考 え られ る. 5. ま と め 茨 城 県 波 崎 海 岸 に位 置 す る,波 崎 海 洋 研 究 施 設(HORS) に お い て 観 測 さ れ た1987年8月 形 断 面 よ り抽 出 さ れ た,219ケ. か ら1990年1月 ま で の 地 ー ス の バ ー ム形 成 お よ び5. 8ケ ー ス の バ ー ム侵 食 を 用 い て バ ー ム 形 成 時 お よ び 侵 食 時 の岸 沖 漂 砂 量 分 布 を 算 出 し,そ れ ぞ れ の 漂 砂 量 分 布 の モ デ ル 化 を 行 っ た.岸 沖 方 向 の解 析 範 囲 は,波 の最 大 遡 上 位 置(陸 側 境 界)か 境 界)ま. ら平 均 潮 位 が 位 置 す る地 点(沖. 側. で と し,岸 沖 方 向 位 置(x)は 境 界 問 の 距 離(x). を用 い て無 次 元 化 し,陸 側 境 界 をx/X=0.0,沖. 側境 界 を. x/X=1.0と 定 め た.以 下 に 主 要 な結 論 を 示 す. (1)バ. ー ム形 成 時 の 岸 向 き漂 砂 量 はx/X=0.0か. で 増 加 す る.バ. ー ム侵 食 時,岸. で ピ ー ク を 持 ち,そ. ら0.7ま. 向 き漂 砂 量 はx/X=0。15. の後 岸 向 き 漂 砂 量 は減 少 し,x/X=. 0.26よ り も沖 側 で は 沖 向 き と な り,x/X=0.7辺 加 して い た.両 者 と もx/X=0.7か. りまで増. ら1.0ま で はx/X=0.7で. の値 で ほ ぼ一 定 で あ っ た. (2) バ ー ム形 成 時 の岸 沖 漂 砂 量 分 布 は沖 波 エ ネ ル ギ ー フ ラ ッ ク ス を用 い て,ま. た,バ ー ム侵 食 時 の岸 沖 漂 砂 量. 分 布 はバ ー ム高 を 用 いて モ デ ル 化 され た. (3) 本 モ デ ル を 用 い て,平 均 潮 位 が 位 置 す る岸 沖 方 向. 考. 文. 献. 加 藤一 正 ・柳 嶋慎 一 ・栗 山善 昭 ・磯 上 知良 ・村 上 裕幸 ・藤 田 誠 (1990): 砕波 帯 内の底 質 粒度 の変 動特 性 波 崎 海洋 観 測 施設 にお け る現 地観 測, 港湾 技 術研 究所 報告, 第29巻, 第2号, pp.37‑61. 加 藤一 正 ・柳 嶋慎 一 (1992): 長 周期 波 に よ るバ ー ムの侵 食, 土 木学 会論文 集, No.452/II‑20, pp.41‑50. 栗 山 善 昭 ・伊 東啓 勝 (2004): 波 崎海 洋 研 究施 設 で 観測 され た断面 変化 の卓越 周期 の変 動特 性,海 岸工 学論 文 集, 第 51巻, pp.516‑520. 鈴 木 崇 之 ・竹 内 麻 衣 子 ・友 田 尚 貴 ・山 口 里 実 ・栗 山 善 昭 (2007): バ ーム形 成時 お よ び侵 食 時 にお け る岸 沖 漂砂 量 分 布特 性, 海岸工 学論 文集 第54巻,pp.486‑490. 砂 村継 夫 (1983): Swash zoneに お け る岸沖 漂砂 量 の算定 式, 第30回 海岸 工学講 演 会論文 集, pp.214‑218. 柳 嶋 慎一 ・加 藤一 正 ・磯上 知 良 ・村 上 裕幸 (1988): 波 に よ る汀線 付近 の水位 上昇 量 に関 す る現 地 観測, 海岸 工学 論 文 集,第35巻, pp.123‑127. 柳 嶋 慎 一 ・加 藤一 正 ・村上 裕 幸 (1990): バ ー ム形 成 に 関す る現地 観測, 海 岸工 学論文 集, 第37巻, pp.359‑363.. Kuriyama,Y. (1991): Investigationof cross-shoresedimenttransport rates and flow parametersin the surf zone using field data, Report of the Port and Harbour Research Institute,Vol.30,No. 2, pp.3-58. Larson, M., Kubota, S. and Erikson,L. (2004) : Swash-zonesediment transport and foreshore evolution:field experimentsand mathematicalmodeling,Marine Geology, 212, pp.61-79. Masselink,G. and M. Hughes (1998): Field investigationof sediment transport in the swash zone, Continental Shelf Res., Vol.18, 10, pp.1179-1199. Nielsen, P. (1992): Coastal bottom boundary layers and sediment transport, World Scientific, River Edge, N. J., 324 pp. Nielsen, P. (2002) : Shear stress and sediment transport calculations for swash zone modeling, Coastal Engineering,Vol.45, pp.53-60. Puleo, J.A., R.A. Beach, R.A. Holman and J.S. Allen (2000): Swashzone sedimentsuspensionand transport and the importance of bore-generatedturbulence,J. Geophys.Res., Vol.105, C7, pp.17021-17044. Thomas,K.V. and M. Baba (1986): Bermdevelopmenton a monsoon-influencedmicrotidal beach, Sedimentology,Vol.33, 4, pp.537-546..
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