都市生活環境意識の調査分析 : 旭川市の事例研究
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(2) . VO I .22 No .I. r i ion(Sect ive i i do Un f Hokka on 工C) t r s Journalo y of Bducat. Sept , ,1971. 都市 生 活 環 境 意 識 の 調 査 分析 -- 旭川市の事例研究 -- 勇 ・ 松. 西. 下. 覚. 北海道教育大学旭川分校教育社会学教室・社会心理学教室 lsa ] m L u N工SH工 ・ Sat。ru M[ATSUSHrrA. f Citizens’ Attitudes toward the Urban Analyses o fe Environment Li tv --- f Asahikawa Ci 一-- A Case‐Study o. 次. 目. 1 . はじめに 2 . 調査の概要 3 , 調査の集約--その1 1 ,. 4 , 調査の集約--その2 5 , 生活環境の診断 6 . おわりに--残された課題. は じめ に. 旭川市は人口30万を突破 し, 開基80周年を経て, 今や, 道北における中枢=基幹都市としての体 裁と規模 を備え, いまなお発展の途上にある. しかし, 都市機能の繁雑な分化と過度の膨張は, そ こに住む住民の生活環境に多くの偏りと歪みをひきおこ してきたこともまた事実である.. そこ で, われわれは旭川市48地区から抽出された地区住民の生活環境条件に対する意識調査を行 ない, それを概括す るとともに, 28項目の生活環 境条件に対す る 「満足度の程度」 を計数的に得点 化 し, 地区環境評価を試みた. 住民意識の地平の上に投影された地区生活環境に対する評定によっ て, 旭川 市という都 市空間がもつ機能的な構造とその 特質が逆に照射されるのではないかと考えた からである. この際, 多様な側面をもって都市空間を構成 している地域の要因解析に有効だといわ ) 因子分析の手法を援用 した. れている1 2 . 調査の概要 1). 対象地区. 昭和43年 「全国街路交通情勢調査」 の実施のために, 旭川市建設部で設定されたところの都市○ D区域 (全市49地区) をそのまま採択した. ただ し, ⑳ 地区は殆んど工場 (パル プ工場) であるた め対象地区から除き, 48の地区数を調査対象地区とした. 昭和46年3月に旭川市に合併 した東鷹栖. 町は調査実施時点ではまだ編入されていなかったので当然除外されている. (表1) 並びに 〔図1〕 参照. したがって, 集計結果の評定はこのOD区域にもとづく地帯別, 地域別, 地区別などに編成 して まとめ, それらの相 互比較を配慮した. - 28 -.
(3) . 第 22 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和4 6年9月. (表1) 旭川市OD区域によるゾーンコード表 ゾーン名 地 帯 都市形態 ゾ←ソ記号 (地域). 中 都心部 心 市 市 街地 帯 街 部. 旭 川. 周辺郊 外 郊 外 地帯 部. 市. ゾ. ー ン 番 号 (地区). 地区数. A. ⑩⑱⑱. 3. B. ⑩⑪⑳⑳⑭. 5. C. ⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑳. 8. D. ⑲⑳⑬⑳⑭⑮ ⑳⑰. 8. E. ⑳⑬⑭⑮⑮⑩◎⑪⑰⑯. F. ⑰⑩. G. ⑰⑱⑩⑩⑪⑬⑱⑭⑬⑱⑰⑲. 10 2 12. (各ゾーン地区には所属する町名が付されているが本表では省略した) 〔図1〕 ゾ ー ン 略 図 訂 L 園園 部 1‐ - 1 」. - 忍 罰 巨曇亘 丙 , 部( 辺 郊 〔ニコ 郊外 周 外地帯). -- ゾーン界. 2). 項. 目. 『京都市市街地生活環境図集』 (京都市都市開発局, 1969 ) の中で設定された環境条件項目を参 照 し, また, 昭和45年6月に実施された旭川市 (企画部) の 「生活環境調査」 の結果を参酌検討 しな. がら, 不適当だと思われるような項日は除去 し, 旭川市という地域性からみて必要と思われるもの 7項目の生活環境構成要素と地区環境の総 合 7項目を選定した. そして, この2 を新 しくつけ加えて2 評価を求めた1項目をあわせた計2 8項日を提示, 各項目 ごとに満足度の応答 を 求 め た の で あ る.. (表2) はその調査質問紙である。 法 3 ) 方 調査対象地区となった48地区から50世帯を抽出することを原則にし, 周辺6地区 (⑭, ⑮, ⑩, ⑰, ⑬, ⑮) に限って15世帯を抽出することにした。 そのためには, まず, 40年度の国勢調査によ る地区別人口数 を旭川市1世帯当り平均員数3 .4人 (昭和45年6月1日現在) でそれぞれ除 し, 地 - 29 -.
(4) . VOI .22 No .I. lof Hokkaido Uni i i i Journa ty of Bducat ver s on(Sect on IC). Sept . ,1971. (表2) 生 活 環 境 に 対 す る 調 査 用 紙 S1 , 生活環境項目に対する満足度 生活環境について あなたはお宅のまわりの生活環境についてどの程度満足しておられますか. 次の 項目ごとに, 「たいへんよい」 から 「たいへん悪い」 までのいずれか一つに○印を つけてお答えください.. 善. 項. 目. 1. 日あたり. 2. 家の中の風とおし. 3. 緑の豊かさ. 4. 手近な雪の捨て場. 5. 下水のはけ ぐあい. 6. 雪どけ時の水はけ. 7 -. 飲み水の充足度. たし・へん たいへん よ し・ 普 通 少 し悪い 悪 よ い い 『. 臭. 8. 悪. 9. ばい煙. 10. 振. 動. 11. 騒. 音. 12. ほ こ り っを愛さ. 13. し尿処理. 14. ごみの収集. 15. はえ・蚊. 16. まわりの道路の舗装. 17. まわりの道路の広さ. 18. まわりの道路の安全さ. 19. まわりの道路の除雪. 20. 交通の便利さ. 21. 通学・通園の便利さ. 22. こどもの遊び場. 23. 医療機関の便利さ. 24. 日用品の買物の便利さ. 25. 日用品の値段の安さ. 26. 用心 (防犯) のよさ. 27. 近所とのつきあい. 1 2 1 1 ー. 三. l. 0 7 十. 18 19. それでは, あなたは全体としてまわりの環境にどの程度満足しておられますか. 1,. た い へ んよ い. 4 . 少し悪い. 2.. よ. い. 5, たいへん悪い - 30 -. 3 .. 普. 通.
(5) . 第 22 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和46年9月. 区ごとの推定世帯数を算定 し, これを標本母体とした。 ここから各地区とも均分に50世帯が抽出さ れるように, 各標本母ン体を50で除 した商によって地区別選挙人名簿を等間隔に切り, それに該当し. た世帯筆頭者5 0人をもってその地区の調査対象者としたのである. ただし, 先の周辺6地区におい ては, 市役所支所を通 して盗意的に15世帯を抽出してもらった. 4 ) 実施と回収. 調査実施は郵便質問紙調査法の形をとった。 郵送された調査用紙はほとんどが数日後調査員によ. り直接回収された。 実施から回収にいたる日程を示せば次の通りである。 調査票発送 昭和45年7月18日 調査票回収. 7月22日 ~ 7月31日. 次に, その回収状況は 標. 本. 数. 回. 収. 数. 2,190. 1 ,622(回収率 74%). で あ る。. 3 . 調査の集約一--その1. 1 ) 地区別生活環境項目評価 すでに述べたように, 旭川市住民の生活環境に関する意識調査のため, 2 8の項目を提示し, 各項. 目ごとにそれぞれ満足度の応答を求めた。 それを, 「普通」 「0」 を原点として 「非常によい」. (十 2), 「よ い」 (十 1) と, 「非 常 に わ る い」 (- 2), 「わ る い」 (- 1) との 双 極 に わ た る. 5段階評定尺度を用いて計数化 し, 地区の項目別評価得点の平均値をもって地区住民の環境項目評 価の代表値とした. (表3) はこうして得られた地区別生活環境評価得点表である. (表3) 地区別生活環境評価表 (その1) 8 9 日あた. り. 悪. 風. い. と お. 臭. ハ = U. 0.19 ( -0,39 一 ( 3 0 12 ( m . 0 .53 ハ 旦 12 13 14. ぽ. - -1,19-0,10 0 ,77-0 .2 イ ー =-V 0.30-0 58 .42 0 , U -^ V -1 ,00 0.03-0 ,8 0 .76-0 .3 U 一^ = V -1,28-0,30 0 .O n V = V -0,61-0,6 一n V-1 50-0 59- , , ‐0 . 一n V-0 67-0 49- -0 , . -0.5 , 5 -0 ー0 ー0 . , ,. 煙. 10. 振. 11 騒. 12. 13. 14. ほ. し 尿. や コ. } し. 動. 音. り. -0 .65ー0 .32-0 , -0 .6 -0 -1 ,79 -0 ,8 - ,00-1 ,2 -0 ,30-0 .3 -0 ,45 -0 -0 .03- .2 -0 ,53-0 ,7. は え. 処. 理 0 .39 0 ,12 0 .18 0 ,10 0 ,14. 集. 蚊. 0. -0 ,39. 0 0. -0 0 ,19- ,50-0 ,2 -0 ,7 0 0 0 -0 1 - 0 8- -0 -0 , .35- , ,06-0 .82- . 0 1 8 - - 1 - 0 2 8 0 0- -0 2 0 , , . .8 , -0 ‐0 -0 ,26- .68- ,7. 15. 0 .. -0 ,18 -0 .52 -0 .80. -0 ,6 - -0 .68 -0 .92.
(6) . VO1 ,22 No .1. \ \ \1 項ハ. i. \【 \日 地 \日 あた 区 番 \ \ 号 \ \り 5 6. l of Hokka i i i i do Un i Journa tyof Educat ver s on(Sect on IC) r ” ’ O ム へ O 4. 緑 の 豊 か さ. 風 と \お し 一. 7 8 0 1. 欝 跡 m あい. 4一. 』6一冊 9一 -. 3. L8. 6. 6. L 3. 7. 8. Q7. 8. 4. Q Q3. 9. 0. 7. 8 9 0 1 2. 3 4. 一. 8. 3. 9. 9. 0. 3 . ・ 1. 2 3. おO. 0 ・ ・ 2. ■ - -. -. 一. -. 一. 一 一 一. 80. 6 2 8 Q1 2 5- 』 4 冊 ユ 一 2 一 Q 8 5 Q 2 7. 音. P り 1し ノ. sep亡 . ’1971 14. 1 15 5. ゴ ゴ. は ず よ. ミ ミ え こ 〉 収 ム 収 % 集 集… ← 蚊 すへ 贈り. ←OU ハ6 hQU 13- 1Q n.↑ { 卿 一 - 一 Q n Q ソ U ム r 6 h U 1 Q n dQ 一 - - 一 - - 一 n ソ Q ム n 9 ア ム 工 4Q 5 Q Q V - - ー 一 一. ド0 hQu = q2V Q VDV - ー ・ ハQ- O 2 I I ^ 》 n d イ5- ー Q - ーQ 罰 一 ー 一. n1 XQU ^n冊 = VDV n5- ソQム - ー 一 ー. ソQム ー9. ← rQ” o VO(2 乙 - ーQ 一 ー nQ- V UQー1ふ Q^3扉 =QV 一 ー - ー L^ 0 UQn0 XQU n^ d= V L^ 8 UQイ5 ーQ 7“十/ ◆ A▲I4 Q78十 Qリ2↑ ム - ーQ. IQ- 上 アQ” UQn7 乙 ^7 =QV 一 ー Q▲ 川ハ” 士 7 4QA7T Q V 一 ー=. QQ0U Q^0 】Qソ に^- u 一 ーU. L Q. Q. 7. し ” ほ ー ま t が土 し い 尿 尿… 〉 こ 一 」 ÷ 処 理 処 理. 一. 一. 0 』 3 9 一 - 一 5 一 QQ4 2 8. 8. 騒. ユお おL Q. 4 7 . . ・ 一 4 Q6. 7. 振. L. J Q Z ユ Q 3一 - ユ. 1. 篇 12 イ 3 n ←ソ 1 レ. -. Q. 7. LQ Q 7. n 1 1. 動. 煙. Q. L. 6. 1. I3一-. m. い. Q. 4. ・ 9 . . . ・ ・ 2. 5. -. Q. ば. 一. QL -. 573 Q. 5. 一 ・4 一 Q 7 . . ・ 0 一 一 8 Q. Q Q. 之. 4. 7. 0 0 q ソ. 飲 み 練肋 度. 4 6- 一 8 』 1- 瞥 3 』 6- { 4 』 4-一 2. -Q1 一 2 -, . 一 一 1 - 2 - -. . ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ‘ - 2 一 一 5 一 一. 2 一 』 6一 - L0 42 8. 3. ヴ 十 7. 雪 は下 は 雪 飲 悪 は雪 け; ど の 捨て み の捨 て け水 け 水の け水の ぐの 〈 ぐけ 充 透 足度 あい . あい 水の 臭 場 場 し. 4. 2. G U 6. 巨 6. 一. 一. 一. -. 一. 一. ハ5 hQV ー5ふ Q ソ UQ” 一 ー 一 ^Q. Q ( = V 0 ム V ^リ = Qっ6■ ” ■ ・Q ′ QV 5 月QT = X U っ8. ム - 一Q 一 ー ー 一 ^n‐ ハR” . Q ^ 5 = U V Q っ ” 0罰 - ーQ 一. .^- ふ Qn5 ソ Q” ハ6- イQV - 卿 一 一 ー》 Q.V←Q^2 Qn1 XQU. L Q -. Q^ 0 =QV QハUh V っ8” Q 11 tQふ n《 ソ VQム ^9- UQ 一. Q L. Qv っ 7” Qパ4“ ー ハ^ hX U - ーQ. L. .QふUQハ8 hQU 74十 Q. Q. 1U Q. Q QV 1- ム ^^ == V ー 一 ーQ. L. L Qっ 7” Qハ4 hQV イ^ ーX U. Q. 6 UQn2扉 乙Q V nハVh ^ 層. Q. Q 4Q Qj2” 58・ 一 ー ーQ(3V Q 一 33■ 68 Qn0 X U 一 ー. Q Q. 81. Q A3T Q68 Q. 59. QQ8U Q34 Q. Q. (表3) 地区別生活環境評価表 (その2). -0 ,-0 .36 ,17-0 ,14 ,56 ,-0. 一 32 -. 72 10 ■ . 0 - ・85 一 89 -0 . 35 -0 . 81 -0 ・ 94 -0 . 74 -0 . 16 -1 . 0 20 . 08 -0 ・ 0 00 . 47 -0 . 1 0 一・3 60 一0 . 0 - .88 65 -0 ・ 7 0 -.5 49 -0 . 2 0 一・2 0 29 . 69 一0 . 0 一 ー37 05 一0 . 0 40 . .0 09 - . 0 36 - 58 -0 . 061 -0 ・ - ・40 0 03 . 0 48 ・‐.
(7) . 北海道教育大学紀要 (第一部C). 第 22 巻 第 1 号. 訳. 16. 17. 道 道 路舗装 路の 広 さ. 18. 19. 道 道 路 路 の安 除 雪 全. 20. 21. 22. 交通便 通 通学 園 竃 便 遊 利 利 の. 17 18 19 20 21 23 24 25 26 27 28 40. 24. 医 買 療機関 物 の 便 利. 蕩. -1 12 -1 ,47-0 ,59 ,71M ,12-1 .00 0 .26 0 .32-0 -0 13 -1 -0 ,56-0 .05 ,33- ,56 0 .33 0 ,13- ,56-0 14 -0 ,11 ,13 0 ,55 -0 .87 0 ,53 0 ,68‐0 ,08-0 -0 15 -0 -0 ,07 ,24-0 .59 0 ,44- ,66-0 ,20 0 ,41- 16. 23. 昭和46年9月. 25. 値 段 の 安 さ. 27. 27. 28. 用 近所 全 心(つ 防 きと 『 の 犯 あい 度 ). 体平 均. -0 0 -0 .32 0 ,00- ,53 0 ,26-0 .03-0 ,09- ,29 0 0 1 3 3 1 .5 0 . -0 , -0 ,41 0 .21-0 ,08-0 ,12 0 ,08-0 .26 0 ,08-0 ,45 0 .21 0 .11-0 .13. -0 0 -0 .22 0 .07- ,20- .20 0 1 -0 2 9 3 2 8 -0 - - -0 4 4 0 4 1 -0 -0 -0 . . . ,38 ,32 0 .38 . ,03-0 . -0 .79- .26- 0 1 6 3 - - 0 3 - - 0 9 - - 0 -0 1 0 6 4 4 0 0 0 5 6 -0 9 2 -0 2 -0 0 , . , , ,18 , ,8 ,9 , ,9 - ,3 0 0 0 1 1 -0 3 8 8 - - - 4 3 1 2 0 0 0 6 3 5 一1 2 -0 6 4 0 0 -0 2 0 6 , . , ,05 . , , , , .7 . -0 0 5 8 0 5 3 5 -0 5 8 0 - - 4 4 0 5 3 -0 -0 7 0 0 0 1 8 0 -0 2 0 5 0 , , , .23 . , , . , . .. 0 .29 0 ,12 0 .01 0 ,26-0 ,03-0 ,08 0 ,28-0 ,03-0 ,05. 0 ,46 0 ,22 0 ,05 2 0 5 0 .15 -0 , .13 -0 -0 -0 -0 .03- .40-0 ,33 0 ,23 0 ,50 -0 ,03 0 ,33 0 .37 -0 ,53 0 ,80- .17 -0 ,20- ,50-0 ,18 0 4 0 5 5 8 8 0 5 -0 0 9 -0 5 8 6 - - 2 0 0 0 4 0 3 6 0 7 0 7 -0 3 -0 7 0 5 0 0 0 6 0 9 , . , . . , . . , , , . , ,03 - 8 0 6 3 6 5 0 0 3 -0 0 。 5 4 -0 6 -0 -0 3 8 8 0 8 2 0 7 8 6 8 0 6 3 0 5 -0 8 -0 0 0 5 , , , ・ , , , , . , . , ,22 . - - 1 1 5 4 0 0 2 1 0 -0 -0 3 9 1 5 4 4 4 1 5 7 0 0 4 -0 5 7 -0 5 -1 0 7 0 8 - - 7 0 -0 6 0 - - 0 , , , , , . . , , , , , , ,13 - -0 5 - - 2 - - 0 3 8 0 0 2 4 4 - - 0 2 5 4 1 1 -0 0 4 1 1 - - 0 3 - -1 - - 5 3 -0 4 7 0 9 - - 0 6 3 0 0 9 -0 0 . , , , , . , , . , , . , ,25 - 1 0 0 -0 2 1 - - 3 8 0 1 0 0 3 1 3 6 - - 3 5 1 一0 6 1 -0 0 0 0 2 6 0 3 6 9 0 8 0 5 0 - - 0 -0 0 , . . , . . , , , . . , , .03 0 0 3 0 1 8 0 1 6 0 0 0 1 1 -0 3 - - 4 2 2 3 0 -0 0 8 -0 2 0 7 一1 9 -0 0 8 0 9 0 5 -0 2 6 , , , , , , , , , . . . . ,02 -0 3 2 - 0 0 3 8 5 -0 0 6 0 - - 2 4 2 7 3 - - -0 6 0 3 2 -1 0 0 6 5 0 5 3 0 9 0 0 0 5 6 0 0 0 , . , . , , , , , , , . , ,06 -0 -0 - 6 4 3 5 5 -0 6 4 - - 3 2 一0 1 6 0 0 0 0 1 8 -0 2 -0 5 0 0 9 0 3 2 6 3 0 0 6 9 0 0 0 , . , , , , . . , , . , . ,02. -0 -0 -0 41 -1 .03-0 ,58-0 ,36 0 ,25 -0 ,33 0 ,42-0 ,39- .58 0 ,19- .06- .03 0 ,00 -0 ,17 0 ,04 - - - - - - 4 8 0 3 0 1 42 -1 0 -0 9 3 4 1 4 3 2 6 -0 2 6 -0 3 3 -0 3 3 -0 3 -0 0 4 0 - - 8 0 7 7 4 0 0 0 , , . , , , , , , , , , , ,00 - -0 6 3 -0 6 43 -1 4 4 4 0 9 5 7 - -0 -0 5 -0 2 2 -0 1 -0 5 5 0 0 -0 5 5 5 5 -0 2 6 8 5 0 5 0 0 , , . , , , . . , , , . , ,16 -0 0 -0 6 4 9 0 -0 9 0 44 -1 - - - - 3 4 6 9 0 5 0 0 2 -0 7 - - 0 1 0 0 - - 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 , , . , . .10-0 , , , . . . , ,44 45 -1 -1 ,38 0 ,92-0 ,12-0 ,00-0 .08- ,92 0 .15-0 ,31-1 ,38-1 .23-0 ,54 0 .23 0 ,85 0 ,34 - -0 5 6 2 2 -0 - - 7 8 1 1 0 -0 5 6 0 0 0 1 5 6 0 0 0 , , , ,56 0 ,11- .44-0 .33 0 ,67 0 ,11-0 . , . , ,58 - ,07-0 -0 -1 47 - - -0 -0 0 7 0 03 0 0 ,73-0 ,40-0 .40-0 ,47- .00- ,40 -0 .40 -0 ,33 0 .07 1 ,20-0 . , , -0 48 - -1 .20 0 ,53-0 .33-0 .40 -0 .20-0 .06-0 ,40 -0 .67- ,33-0 .20 0 ,20 0 ,80 0 ,27 ,27 0 46. -0 49 -1 -0 -0 ,77- ,20 0 ,50-0 ,17 -1 ,23 0 ,13- ,57-0 .00-0 ,67- .83 0 ,27 0 ,23 0 .17 0 ,22 -1 -0 57 -1 -0 -1 -0 ,65-0 .03-0 .43- .40- .48-0 .53- .53-0 .05-0 .45 0 ,13- ,78- ,33 0 ,25 一0 .30 -0 58 -1 -0 ,33-0 .44-0 .84-0 ,98-0 ,19-1 .47-1 ,30- ,95 -0 ,42- ,14-0 ,40 0 ,42-0 ,16-0 .17 -0 -0 59 - -0 ,45-0 .03-0 ,38- .20 0 ,48-0 ,98-0 ,13- .35 0 ,18 0 ,23 0 .25 0 ,38 0 ,25 0 ,04 60 -1 -0 ,02 ro ,46- .51-0 .39一0 .24-1 ,44-0 .68 0 ,41-0 .02-0 ,37 0 ,02-0 ,44 -0 -0 2 6 61 -0 -0 1 4 7 8 5 2 2 -0 6 0 0 0 . ,31‐0 , . , ,0 0 .19 , ,33-0 ,00-0 ,39 0 ,36 -0 62 - -1 ,63 0 ,08 -0 ,13-0 ,46-0 .94-0 ,33-0 ,88-0 ,08- ,85-0 .90-0 ,19 0 ,85 4 4 4 - - -0 3 1 6 63 -0 -0 7 -0 1 - - 0 3 0 5 5 9 0 2 6 5 9 0 0 , , . .13-0 , , , . -0 ,23 0 ,23 , ,33 64 -0 -0 -0 ,29 0 ,03 0 ,40 0 ,14 0 .43-0 ,03 0 .29-0 .20- .14 0 ,31 0 ,03- ,63 -0 65 - ,90 0 .12 0 .10 -0 .10-0 ,46-0 ,46 -0 ,24-0 ,44-0 .63-0 ,32-0 ,10 0 ,34 - - 66 -1 3 -0 5 - - - 1 1 7 1 0 5 0 9 0 - - 0 6 2 4 1 1 0 9 4 0 -0 9 2 8 -0 7 1 0 2 0 , . . , , , , , , , , 8 .04. -0 0 -0 .11 0 ,33 0 ,18- ,18 0 .31 0 ,02 0 .31-0 ,09- ,18-0 ,51-0 ,22 68 -1 4 1 8 -0 -0 6 -0 2 7 0 9 - - - - 1 2 7 -1 -1 3 6 1 0 0 -0 2 1 0 0 8 -1 8 0 . , , , , , , , , , .18 -0 69 - -0 3 6 -0 7 2 一0 2 5 5 8 0 3 -0 - 6 4 4 0 6 4 0 9 -0 -0 0 8 -0 5 0 - - 0 , , . . , , , . . , ,33 -1 - 1 4 一0 1 70 - 2 4 3 6 2 -0 8 2 0 4 4 5 3 -0 2 0 0 0 -0 5 5 -0 8 2 - - 0 0 . , , , , . , , , . .18 -0 1 71 - 4 3 -0 3 3 -0 7 8 -0 3 0 4 -0 4 0 3 8 6 5 - - -0 3 5 - - 0 0 0 -0 8 0 -0 . , , , , , , , , . ,23 - - - 1 1 1 72 - -0 5 7 -0 6 0 0 8 0 4 0 2 2 4 0 2 0 3 0 2 -0 6 2 0 2 2 -0 - - 0 , , . , , , , , . . ,24 - - 3 1 2 4 73 - -0 7 7 0 0 0 0 4 6 9 0 5 0 2 -0 0 3 1 0 1 1 4 0 - 2 0 5 0 , , , , . , , , . . ,00 67. - 33 一. 0 .08 ,27 0 0 .14 0 .14 0 ,42 ,31 0. 0 ,04 ,21 0 0 ,24 ,37 0 0 0 ,22 ,29 0 ,52 ,38 0. 1 .69 0 ,32 ,56 0 0 1 1 8 0 2 7 .34 . , 0 3 9 0 1 0 7 ,08 . , 0 3 0 3 6 0 0 ,18 . . 0 .25 ,73 0 ,45 0 0 4 1 0 2 2 0 ,43 , . 0 4 7 6 0 5 0 ,53 , ,.
(8) . Sept . ,1971. i i lo f Hokka ido Uni i f Bducat t on IC) journa on(Sect s ver yo. Vol ,22 No .l. いまこの数表から生活環境項目の平均値 (M) とその標準偏差 (び) を求めると, (表4) のよう に な る.. 〔図2〕 生活環境項目の平均値分布. (表4) 生活環境項目別平均値・偏差値. 日. あ. た. り. 風. と. お. し. 緑. の 豊 雪 の 捨 下水のは け 雪水のは け 飲 み 悪 ば い 振 騒. . 1平均値(M) 標準偏差(の. 環 境 項 目. 1 .02. 0 ,89 0 .51. か さ て 場 ぐあ い ぐあ い. 0 ,07 - -0 .07. 水 臭 煙 動. 0 .20 0 .40. 音. ほ こ り っ ぽ さ. し 尿 処 理 集 ご み 収 ハ エ ・ 蚊 道 路 ・ 舗 装 道 路 の 広 さ 道 路 の 安 全 道 路 の 除 雪 交 通 の 便 利 さ 通 学・通園の便利さ こ ども の 遊 び場 医 療 機 関 買 物 の 便 利 さ 日用品の値段の安さ 防犯 (用心) のよさ 近所との つ き あ い 全 体 の 満 足 度. 0 .91. 0 .68 0 .65 0 .24. 0 ,19 0 ,10. 0 ,55 0 .61. 0 ,06 -0 .48 -0 ,82 -0 ,35. -0 ,30 - -0 ,37. 0 .08 0 ,06. -0 .26 一0 .16. -0 ,06 -0 .34 一0 .19 0 ,42 0 .14. 9 0 8 . 0 8 3 ・ .. 0 ,82. 一0 ,07 0 .83. -0 .16 0 ,33. 日あたり. 0 .48 0 .42. 0 .51 0 .73. 風とおし 飲み水. 素 乗の塁 豊かき ラ 丘戸 野のつきあい 煤 煙 し尿』 処理. 0 .56 0 ,21 0 .35 0 .40. 環境全体 ‐ r に力 する 満足度. 0 .53 0 .34. 雫。 写 o摸 ・. 0 .26 0 .30. l 0 o ・. 8 8 享 : 0 0 6 ‐. - - 0 0 6 . - - 0 0 7 ・ - - 0 1 6 . - - 0 1 9 .. 0 .53 0 .54. 0 .38 0 .55. - - 0 2 6 . - - 0 3 0 . - - 0 3 .4 - - 0 3 5 . - - 0 3 7 .. 0 .23. - - 0 4 8 .. 0 .54 0 .22 0 .30. 騒 音 交通の便利さ 雪の捨て場. {泰鱈養さ 買物の便利さ. {髭暴最高ぽき. 防 犯 子どもの遊びメ 易 i 草路の安全さ ねだんの安さ 道路の広さ 道路の除雪 ハエ・蚊. 0 .21 - - 0 8 2 .. 道路の舗装. 〔図2〕 はそれを平均値の大きい順に並びかえて表示 したものである. プラスの数値の高いもの. ほど全市的に評価のよい項目であり, マイ ナスは逆に全体 評価の悪いものであることはいうまでも 7で評価軸の原点0にほ ぼ近 い. また, 「環境全体に ない. 全体環境項目の総得点の平均値は0 ,05 対する満足度」 という総合評価は0 .14でプラスの方に幾分か傾いている. このような環 境項目評価の数値から推察するならば, 旭川市においては, 「日あたり」, 「風とお し」 などの自然的環境条件はきわめてよく, 都市空間としての拡がりをもつ 「ゆとり度」 はかなり. 高いとみなければならぬ. しか し, このことを都市行政区画の広域化とい う視点におきかえてみれ ば, 行政密度の稀薄さを意味することとなろう. その証拠に, 道路の管理, 排下水溝の整備のよう な都市機能についての充足や, 医療, 広場などの都市施設の便益さに対する評価はまだまだ全般的 - 34 -.
(9) . 〔図3〕 生 活 環 境 項 目 間 の 相 関 関 係 6 6 8 7 雪 水の は け. 裏葦 墓鱒事 号 業 三 三ゴー書 喜一 審議量 審議 1. 2. 3. 4. 5. ! -. 日 あ た り 風 と お し 緑 の 豊 か さ 雪 の 捨 て場 下水のはけぐあい 雪水のはけぐあい 飲 み 水 悪 臭 ま . い 煙 を 振 動 騒 音 ほ こりっぽさ し 尿 処 理 ゴ ミ 収 集 ハ エ 9 蚊 道 路 舗 装 道 路 の 広 さ 道路 の 安 全 道 路 の 除 雪 交 通の 便 利 さ 通 学の便利さ 子どもの遊び場 医 療 機 関 買 物の 便 利 さ ねだんの安さ 防犯 (用 心) 近所とのつきあい 環境全体への満足度. ◎ ◎ 0. 0 6 6 80 6 0 50 8 3 5 . . . o 6 3 4 00 9 7 . . ◎ 7 ○ 6 1 . 0 ◎ 0. 0 0. 0,. 0. 0. 0 0 0 0. 0 ○ 0 0. ◎ 0. 0. 0. ○. 3 1 6 0 .. o. o. 0. ○. 1 i. 1 2. ・ 3. 1 4. 1 5. 1 6. ・7. 0 0. 0 ○. 0 3 0 9 . 0 3 1 1 . 4 0 3 80 0 1 4 40 3 6 3. 2 4 7 ‐ ・ ・ ・ 3 8 80 3 0 4 8 00 6 90 4 2 7 , ‐ . .. 0 3 4 2 . 0 3 2 8 .. 3 3 6 o ′. 3 0 0 3 . 0 4 0 00 3 2 7 . . 3 2 6 0 0 4 0 2 . ‐ o 5 2 90 4 1 10 4 7 5 ‐ ‐ . 0 0 7 7 70 1 6 0 . ‐ 0 ◎ 0 o 6 9 . 0 ◎ ◎ 3 0 5 1 00 2 0 . . 0 ○. 0. 1 9. 2 0. 21 2 2. 3 2. 2 5 2G. 24. 27 2 8. 〇. 0 0. 0 3 2 1 .. 0 3 0 5 .. 3 0 7 0 .. 1 3 5 0 3 〇 4〇 ・ . 0 4 20 3 6 4 0 . . 0 4 8 3 . 7 2 4 00 0 2 4 ‐ .. 3 3 10 7 0 0 3 . . 0. 0. 3 3 0 5 .. 〇 3 0 4 ‐ 0 4 1 1 ,. 0 3 6 3 . 0 2 3 5 .. 0 4 5 1 .. 〇. 。 0 0. 1 8. 2 0 3 7 .. 3 2 1 0 . 0 3 0 9 ・ 4 3 o 5 . 7 0 8 0 ‐. 0. 1 0. . ぐ あい. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 11 1 2 1 3 14 1 5 1 6 17 1 8 1 9 2 0 21 2 2 2 3 2 4 2 5 26 27 2 8. 9. 0 0 O ○ ○ . 数字は相関係数を示す 0 0 ) ◎……強い相関関係がある関係項目 (1>γ≧0 .7 0 { 0 0 0>γ≧0 ) ) ( i. ◎……かなりの相関関係がある関係項E .6 .7 0 0 0 0 ) Q>γ≧0 0……やや相関関係がある関係項目 ( .3 .6. 0 3 9 50 3 4 9 . . 3 2 o o 3 . ○ ○. ○. 0. 0 0 3 2 . 0 3 0 1 . ◎ ○ 〇. 0 6 4 5 . ○ 0. 0 3 2 6 ‐ 6 6 5 0 5 6 70 . ‐ o 4 4 5 5 8 90 . . ◎. 0 1 6 9 .. 3 1 o 9 . 0. 0 3 0 6 . . 0 0 3 6 ‐. 蘇.
(10) . VO 1 ,I ,22 No. ion IC) i f Bduca i ido Univer lof Hokka t t on (Sect s Journa yo. Sept . ,1971. ) に 低 い の で あ る.(註1 (註1) たとえば, この調査の同一対象者に別途に求めた 「都 市施設に対する要求度」 のアンケート結果を希求度の強 さと地域的なバ ラツキとクロスさせて集 計 し て み る と (表5) のようになる. これをみてもわかるように, 旭 川市民の都市施設に対する要求内容は生活環境項目評価. (表5) 都市施設要求の総合評価 要求の強さ と拡がり A. 施 設 項 目 群. 歩道除雪, 車道除雪,. 全市的に強 撞 鞍夢. 下水道 水道 場 広場 下水溝 水溝 下 ,下 , ,広. B. 項目内容である. それだけに, 行政投資の早急かつ潤沢. 全市的に次 鎚 堆姿 に強く望ま. 公園, 保育所 , 火災報 知機. を何よりも強く求めるのは, 合併にょ て広域都市圏を 形成してきた旭川市にとって避けられない課題といえよ. C り 地域によ銚 蒙塗 望まれ 強く るもの. 消火栓 , 総合 , 診療所 病院. D. 公 衆電 歩 道, 公衆電 ポ ス ト, 歩道 ポスト. された得点の低い項目群に含まれるようなも 髪慶 ぶ 示 こ のよ うな も のは, い ず れ も シ ピル .ミ ニ マ ム的 な 要. 求の強い施設で あり, 都市環境づくりの基盤を形成する. な投入にまつところ非常に大きいといわねばならない. なお, 別表でいう 「地域」 とは, 明らかに, 周辺郊外. う.. また, 標準偏差(の の大小からみて, 環境項 跳 ば. く望まれる もの もの. ペ ール ール. れるもの. 地域により 離 さ量 裏 次に強く望 まれるもの. 市内 ミス, 小売店舗, 市内バス. 号機 交通信号機 話 , 交通信. っては, 広域分布を示すものと, 特定の地域や地区に , 著 しく集中するものとがあるのがわかる. たとえば, び値の大きい 「雪の捨 て場」, 「緑の豊かさ」 「ばい煙」 などは, 明らかにバラツキの大きいことを示し, 都心市街地帯と周辺郊外地帯との環境 条件の差異をはっ きり示 しているといえる. また反対に, び値の小さい 「防犯」 , 「道路の安全」 な どは, 二つともマイ ナス評価の項目として, ともに日常 生活の中で一般的な不満や不平の対象とな べ だろう. いず れ っているものであって, 地域差を反映 した意識上の差異はそれほどないとみる き にせよ, ぴ値は地区環境評価のバラツキをある程度推測する指標 とはなるけれ ども, これをもって 一義的に地域と項目との関係を即断してはなるまい. 2 ) 生活環境項目間の相関関係. 00部を抽出し, 生活環境に 関する各項目 後述するような因子分析の過程において, 全回答から2 間の相関係数を算出した. (計算はコンピュ ーターによる) いま, 相関関係の程度を. 1≧γ≧0,00… … … … 強 い 相 関 関 係 あ り. 0.700≧γ≧0.600… … … か な り 相 関 関 係 あ り 0.600≧γ≧0,300… … … や や 相 関 関 係 あ り. 示 す れ ば 〔図 3〕 の よ う に な る. の よ う に わ け, 0 .300以 上 の γ を も つ も の を 摘 出 して ク ロ ス 表. これをみれば, 「下水のはけぐあい」 と 「雪どけ時の水はけ」, 「振動」 と 「騒音」 の項目の間に. は強い相関関係がみ られる.. 4 . 調 査 の 集 約--その2 1 ) 住民意識の総合化 物理的な都市空間を構成 している環境条件に対 して, さまざまな客観的な計測評価を行なうこと は可能である. しか し同時に, 都市空間がつねにそこに居住している人間にとって 「価値」 や 「効. 用」 をもった生活空間をも意味するとき, その 「価値」 や 「効用」 に対する評価意識は, 変数要素 としての物理的な環 境条件が心理的な意識地平に投じるところの 「満足感」 という尺度によって表 わ す こ とも で き る. 一3 6一.
(11) . 第 22 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和4 6年9月. それ故, それぞれの環境条件に対して, 地区住民がどれだけの 「価値」 や 「効用」 を認めている かを明らかにするため, 意識調査はこの 「満足感の程度」, すなわち 「満足度」 を尺度にして生活. 環境の評価作業をすすめたのである. なるほど, こうした市民の生活環境に対する満足度は環境構成要素となる 各項目 ごとに求められ. るけれども, 環境整備計画に資する形で都市環境に対する一定の評価を求めるには, 項目別環境評 価をいくつかの枠組みの中で構成 し, 総合化を図る必要がある。 ▼ たとえば, 都市生活環境に対する評価基準の枠組みとしては, 一応, 「快適性」 , 「保健性」, 1安 ) 同時に, これらによって都市機能のもつ基本的な側 全性」, 「利便性」 などがあげられており,(註2 ) 面 が 語 られ た り して い る.2. (註2) 神戸市企画局が施行した生活環境調査の分析指標には, 「快適」 , 「保健」 , 「安全」 , 「利便」 (または 「能 ) も同様に, 「快適性」 ) 京都市の場合4 率」) の4指標があげられ,3 , 「保健性」 , 「安全 組, 「利便性」 の4指 標が設定され, それぞれ 「生活における自然条件の融合の度合い, その側面からみた生活の生理的, 精神的 な人間らしさ」 , 「健康維持に関するもの」 , 「安全性に関するもの」 , 「施設利用の利便性ならびに行政サービ スによる生活便益性を表現する」 と説明されている. 前二者は都市空間の自然環境を形づくる構成要素のフ ェイズを表わし, 残りの二者は施設環境のそれを示しているとみられる. なお, 京都市の生活環境調査では, この4指標のほかに, 「ゆとり度」 , 「施設便益 , 「公害度」 , 「管理度」 度」 の指標が指定され, また, これらを組み合せた 「自然度」 ( 「ゆとり度」+「公害度」) や 「施設度」(「管 理度」 + 「施設便益度」) などのカテゴリ卜も併用されているが, 操作概念の枠組みと してはいささかわず らわしい感をまぬがれない。. ) 総合化への手順 2 a ) 因子分析 ( 7項目と, 環境への全体評価を求める1項目を加えた2 8項目の環境条 まず, 環境構成要素となる2 件に対 して, 5段階評定尺度法による得点から地区別環境項目ごとに平均値を算出し, それを環境 評価の代表値とした. 他方, これらの項目間の相互関相の基底に共通基盤となるいくつかの独立因子軸を求め, それへ の射影成分の多い項目群を摘出するために因子分析の手法を用いた。 (この分析の計算過程はす べ imax‐methood の ル ー テ ィ ン・ ワ ーク は 札 幌 医 科 大 学 て コ ン ピ ュ ータ ー に よ っ た が, そ の 際, Var. の竹川忠男氏の指導を仰いだ) 28項目について回転後の因子負荷量を示 したものが (表6) である。. ① ) 事項別編成. いま, 第1因子から第7因子にわたってそれぞれ高い因子負荷量をもった項目群による一つの ブ ロックを編成 してみると次のようになる. ( ) は環境項目番号 第1因子 (9, 10, 11, 12, 18). 第 2 因 子 (20, 21, 23, 24). 第3因子 (5, 6, 7, 8, 13, 15) 第 4因 子 (1, 2, 3, 4) 第 5因 子 (16, 17, 18, 19) 第 6 因 子 (13, 14 , 22, 25). 第7因子 (26 ) , 27 たとえば, 第4因子の ブロックに含まれている項目内容をみれば, 「日あたり」, 「家の中の風と おし」, 「緑の豊かさ」, 「手近かな雪の捨て場」 のように, いずれも都市空間の自然的環境条件のフ ェイ ズにかかわる項目である. そこで, これらを一括 して 「自然度」 という事 項枠でくくってみ た. ま た, 第 5 因 子 の ブ ロ ッ ク に つ い て い え ば, 「道 路 の 舗 装」, 「道 路 の 広 さ」, 「道 路 の 安全」, -3 7-.
(12) . VO I .22 No .1. i i i ido Uni ty of Bducat t lof Hokka ver on (Sec on IC) s Journa. (表6) 住民意識の因子分析(回転後の因子負荷量). ふ蒼 因こ1¥ 序 1 2 3 4 5 6. 日あたり 家の中の風とおし 緑の豊かさ 手近な雪の捨て場 下水のはけ ぐあい 雪どけ時の水はけ. 7 飲み水の充足度 臭 8 悪 9 ば い 煙 10 振 動 11 騒 音 12. ほ こ り っを要さ. 13 14 15 16 17 1 8 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28. し尿処理 ゴミ の収集 ハエ・蚊 まわりの道路舗装 まわりの道路の広さ まわりの道路の安全 まわりの道路の除雪 交通の便利さ 通学・通園の便利さ こどもの遊び場 医療機関の便利さ 日用品の買物の便利さ 日用品の値段の安さ 用心 (防犯) のよさ 近所とのつきあい 環境全体への満足. 全体の共通性への割合. 因 子 3. - .05669 0 .14435 0 0 4 2 1 0 0 0 .06229 , - - 1 4 0 3 6 2 0 ,14626 ,. 0 ,15360 .27914 -0 -0 1 -0 5 5 2 0 .lol14 . - 0 0 0 0 6 6 9 ,08494 , -0 0 0 3 7 0 5 .27718 , -0 0 ,04813 .37502 - 1 一0 1 0 5 0 7 .12337 . 1 0 8 9 9 8 0 .03047 . 0 ,79405 -0 .05570 -0 4 0 7 5 9 5 .12483 . 0 .19848 .19713 0. 0 ,09569 0 .22710 -0 .04436 -0 .06016. 0 .46867 0 .12979 0 .34003. 学ぼ. 0 .06921 -0 .83076 -0 .02496 一 6 0 1 0 0 8 3 7 8 8 7 8 0 . . ,09774 -0 6 3 3 0 0 6 0 2 2 7 9 0 . . ,10002 - 4 2 1 4 0 0 0 7 1 0 6 8 9 , .18344 . 0 -0 1 4 4 3 0 7 2 4 7 5 3 ,11536 , .. Sepr . ,1971. 因 子 6. 0 ,01641 -0 .03221 -0 - -0 1 0 0 5 7 ,00197 , - - - -0 0 4 1 3 1 3 ,00774 , -0 .01567 -0 .04233. 0 .04978 0 .40268 0 ,35629. 0 .15581 0 .14791. -0 0 ,31009 .02303 0 .34537 0 .05064 - ,70626 -0 -0 - - - - 4 1 4 4 -0 3 2 7 1 0 3 0 5 0 0 0 0 9 0 8 0 5 0 7 .07498 . . , . 0 03179 -0 0 4 4 6 8 2 0 0 1 3 5 7 5 0 7 0 5 8 3 6 9 0 9 . . . . , 2 8421 0 1 1 0 0 3 0 0 3 2 1 4 一0 2 6 6 3 0 7 0 9 9 8 9 9 , , . . . 0 1309 0 -0 0 3 4 -0 1 -0 9 6 7 0 6 1 0 0 9 7 2 1 8 3 3 6 9 , . . , , 0802 2 0 - - -0 0 1 1 1 3 0 9 1 4 - - 2 0 0 5 6 2 0 0 7 0 2 5 8 9 . , . . .. 0 ,04381 ,02267 0 ,17320 -0 ,20883 0 ,10723 -0 0 ,11298 .52889 -0 .50391 -0 ,04003 -0 ,00823 -0 0 .09254 .52349 -0 .34767 0 ,07875 0 ,10365 -0 0 ,04044 .10365 0 .64798 0 .02121 0 .15048 0 0 .07887 ,32183 -0 ,17473 -0 .09944 0 .62966 0 0 0 .00731 ,15897 0 ,12043 -0 ,81243 -0 ,01678 - 0 0 0 .00432 .29380 .01114 -0 .05929 ,56056 0. 0 ,21837 0 ,51266 -0 .06450 -0 -0 ,25278 ,13429 -0 ,58181 - .00185 0 .07126 0 .31746 0 -0 .07319 .10598 0 .05571 0 .86128 -0 ,04507 0 ,04483 0 -0 -0 -0 .09480 .05239 0 ,01242 .78150 - ,03619 0 ,04348 -0 -0 - 1 0 .62085 ,27792 0 ,079 3 ,11307 0 ,13595 -0 ,12528 0 -0 4 - -0 4 0 1 7 .14298 ,021 0 0 . 55 .78033 0 ,06935 0 .03251 -0 .04594 -0 ,08789. 因 子 7. 0 ,25445 0 ,14177 0 .03096 0 .07812. 0 ,13367 -0 - 2 0 7 2 -0 0 1 4 4 9 6 6 1 2 1 0 0 0 7 0 3 8 6 6 0 .03144 , , . .7 0 .0 72 0 -0 1 4 3 6 - 5 1 1 1 1 1 1 0 2 2 0 - - 2 5 3 6 3 9 5 0 0 0 0 0 ,30608 , .0 . . .0 - - 0 1 6 3 - - 0 0 3 0 8 0 1 2 8 7 2 0 1 6 0 1 4 3 0 6 5 8 7 0 9 0 7 ,72056 . , . . . 0 0 4 1 5 7 4 4 0 0 1 0 1 6 0 0 2 8 -0 3 6 8 7 6 9 6 3 0 0 8 7 .62641 , , . . . -0 0 4 8 0 8 8 -0 0 0 0 0 4 0 7 7 7 3 0 5 2 7 1 0 1 2 1 0 9 0 9 ,38618 , , . , .. 1 18 ,oo2. ー 18 .424. 1 15 ,296. 1 17 .878. 11 ,155. 10 .500. 8 ,745. 「道路の除雪」 の4項目であり, いずれも道路状況や条件を示す内容である. だからこれも同じよ うに, この4つを 「道路整備度」 という事項枠でまとめてみた. こうして, それぞれの因子軸に含. まれる負荷量の高い反応因子群を一つのブロックにまとめ, その内容にふさわ しい名称の事項枠で くく ってみたのが事項別編成 という手順である. この結果, 第1因子の ブロ ックは 「公害度」, 第 2因子のそれは 「施設便益度」, 第3因子のブロックは 「衛生管理度」 , 第6因子, 第7因子のはそ れぞれ 「生活度」, 「人間関係度」 ということになっ たが, この編成はきわめて操作的なものである. ことはいうまでもない, こうして多面的な都市空間を形 づくる生活環境はいくつかのまとまったフ ェイ ズ で 把 握 さ れ る の で あ る. ( c ) プロ フィ ー ル ・ バ リ ュ ー の 算 定. 事項別編成によって一つのブロックを形成 している各反応項目群 (たとえば, 「自然度」 の場合,. それに含まれる 「日あたり」 , 「風とお し」, 「緑の豊かさ」, 「雪の捨て場」 の4項目を指す) は生活. 環境をある共通な成分または視点 (たとえば, 「自然度」 の場合, 身体の健康維持にかかわる環境 の自然的条件を示す) で区切 った一つの側面を意 味する. いま, こうした側面は因子負荷量と項目 -3 8一.
(13) . 第 22 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和4 6年9月. の 得 点 と の 積 に よ っ て計 量 化 す る こ と が で き る. こ れ が プ ロ フ ィ ー ル・ バ リ ュ ー と よ ば れ る も の で. あ る.. こ の プ ロ フィ ー ル ・ バ リ ュ ー を 求 め る こ と に よ っ て, 地 区 住 民 の環 境 評 価 は は じ め て 窓 意 性 や 主. 観性を脱 して客観的判断の対象となることができるとともに, 相対的な地区評価の比較 操作も可能 とな っ て こ よ う。. しか し, プ ロ フ ィ ← ル・ バ リ ュ ー の 算 定 の た め に は, ま ず, 一 つ の ブ ロ ッ ク に 所 属 して い る 項 目. 群の因子負荷量の平均をとり出し, それを ブロックの代表負荷量, すなわち判断比率 (ウエイ ト) として算出しなければならない. この際, ウェイ トがマイ ナスの代表負荷量を示すな らば, その絶 対値で表示するものとする。 たとえば, 「自然度」 のウェイ トは, (-o ) 十 (一O 8 ) 十 (一O ) ‐83 ‐81) 雲 (一o ‐76 ‐6 争 ・771. (表7) ペロフィ ール リミリュー算定のための判断比率 (ウェイト). ふ声 塾ク 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11. 日あたり 家の中の風とお し 緑の豊かさ 手近な雪の捨て場 下水のはけ ぐあい 雪どけ時の水はけ 飲み水の充足度 臭 悪 ば い 煙 動 振 騒 音. 自 国 然 子. 慶 色 -0 ,83079 - -0 .81878. 覆す 副 書噸雲欝 人 ( 間 因. 璽. 度 ). 0 ,51017 0 ,81998. - -0 ,52889. 代表負荷量 (ウェイト). 0 .58369. 0 .50391 0 ,64798. 0 ,51266. 0 .62966 0 ,81243. 0 ,56056 0 .58181. ‐0 ,62085. 日用品の買物の便利さ 日用品の値段の安さ 用心 (防犯) のよさ 近所とのつきあい 環境全体の満足 数. 0 ,79405 0 ,74595. - -0 ,52349. ハエ・蚊 まわりの道路舗装 まわりの道路の広さ まわりの道路の安全 まわりの道路の除雪 交通の便利さ 通学・通園の便利さ こどもの遊び場 医療機関の便利さ. 目. 因 子 2 ). 0 ,75243 0 .70626 0 .40507. し尿処理 ゴミの収集. 項. 設 便 益 度. - -0 ,76393 - -0 ,68904. 12 ほ こ り っ ぽ さ. 13 14 15 16 17 1 8 1 9 20 1 2 22 23 24 25 26 27 28. 施 (. 0 ,72056 0 ,62641 4 0 .77. 0 ,67. 0 ,78033 0 .76601. - -0 ,56143. 4. 2. 0 .55. - 39 -. 0 ,86128 0 .78150. 5 0 .67. 6 0 ,59. ・4 0 .64. 4 0 ,79.
(14) . i ion IC) i ido Uni ty of Educat on(Sect journalof Hokka s ver. VO I .l .22 No. Sept . ,1971. となる. (表7) は (表6) を事項別に編成 しなお して, それぞれの代表負荷量 (ウェイ ト) を算 出 した も の で あ る.. こ う して, ブ ロ ッ ク の 項 目 得 点 と代 表 負 荷 量 との 積 算 に よ る プ ロ フ ィ ー ル ・ バ リ ュ ー を 事 項 別 に. 算定 し, 住民意識の総合化にすすむのである. d ( ) 総合化の指標 (環境評価の基準) 生活環境を評価するには, どのような価値基準をおけばよいかをかなり 明確にしておく必要のあ ることはいうまでもない. しかし, 価値基準といっても, 基準の設定や指標の措定はあくまで操作 的なものであっ て, 特にこれといって定式化されたものがあるわけではない.. そこでわれわれは, 『京都市市街地生活環境図集』 に述 べ られているような総 合化の指標などを )で編成 した事項別の枠組みに準拠 して (表8) に示 したような指標のシステム 参照にしながら, ① (表8) 環 境 評 価 基 準 シ ス テ ム. 生 活 環 境 項 目. 総合化指標1 基準事項 ョ 1 日あたり .. 自 然 度ョ 3 緑の豊かさ . 総. 快. 適. 性. 合. 人間関係度. 26 . 用心 (防犯) のよさ 27 , 近所とのつきあい. 生 活 度. 13 , し尿処理 22 . こどもの遊び場. 居 住. 公 保 健. 害 度. 性. 性. 安全・利便性. 2 . 家の中の風とおし 4 , 手近かな雪の捨て場. 14 , ゴミの収集 25 . 日用品のねだんの安さ. 11 1 0 9 . 騒 音 .振 動 ,ば い 煙 まわりの道路の安全 ほこり ぽさ 1 8 12 っ . .. 衛生管理度. 5 , 雪どけ時の水のはけ ぐあい . 下水のはけ ぐあい 6 13 飲み水の充足度 8 7 . し尿処理 .悪 臭 . ・蚊 15 ハエ ,. 道路整備度. 16 . まわりの道路舗装 18 . まわりの道路の安全. 施設便益度. 20 . 交通 の便利さ 23 , 医療機関の便利さ. 17 . まわりの道路の広さ 19 . まわりの道路の除雪 1 2 , 通園・通学の便利さ 24 , 日用品の買物の便利さ. 表を構想してみた. すなわち, 「自然度」 , 「人間関係度」, 「生活度」 をあわせて 「快適性」 とし, 「公害度」 , 「衛生管理度」 をあわせて 「保健性」 とするとともに, 「道路整備度」 と 「施設便益度」 の二つを 「安全・利便性」 と したのである. これらの三つは, 同時に, 生活環境としての都市機能 の主要な側面を形 づくっているということができよう.. ) と は こ の 3 つ の 指 標 の 総 和 と して 考 え られ た も の を示 して な お, こ こ に い う 「総 合 居 住 性」(註3. い る.. (註3) 京都市の場合, 心理的尺度構成法によって環境要素別得点化 (カテ ゴリースケール) を行なった後, 因子 分析の手法によっ て住民意識の総合化を試みた. この際, 第1因子として得られた軸への投影成分がすべて プラスの因子負荷量をもっということと, イ ンデックスと しての 「周囲の環境全体について」 の項目が最高 の負荷量を示したこと から, この第1因子を総合的な環境の質 (=居住性) を示す因子と解釈している. 旭川市におけるわれわれの解析では, 全項目が正の因子負荷量をもつ独立因子軸を摘出することができな かったため, 京都市の調査集計の場合と同じような手順で総合化指標のシステム表を構成しなかった. 従っ て, (表8) の中に示された 「総合居住性」 というカテ ゴリーも, 京都市調査における住民意識の総合化に みられた 「総合的環境居住性」 というカテ ゴリーのように, 一つの因子軸の成分単位となる反応項目群を含 むようなものではない. むしろ, ここにいう 「総合居住性」 とは, 各総合化指標のトータルと して, 都市空 - 40 一.
(15) . 第 22 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和46年9月. 間に住む人間の生活行為の体系をまとまりのある フェイズでとらえるために 構想された統合的な一つのカテ ゴ リ ーな の であ る .. 3). 都 市 空 間 の フ ェイ ズ. 「快適性」 , 「保健性」, 「安全・利便性」 という環境評価基 準は, それぞれまとまった一つの基準 でありながら, 都市計画の進展につれてその比重は必ずしも一様 でなかったといえる . はじめは自然環境の条件が優位し, 「快適性」 が大きな比重をしめて いたが 近代的な都市構築 , . が人工化による自然条件の変更 や歪曲を求め, 「安全・利便性」 に重点をか けるようにな た そ っ . れとともに, 自然社会と人工社会 (または自然環境と施設環境) との嵐蝶と相旭が深刻な都市問題 を 生み だ して きた と も い え る.. その意味では, 「快適性」 と 「安全・利便性」 とは都市空間の構造 機制としても相反的な関係に. お か れ, 「保 健 性」 が 両 者 の ク ロ ス す る マ ー ジ ナル な 境 界 に 位 置 して い る と み る こ と が で き よ う . た と えを , 地方都市にみられる周辺地のように 人口密度も低く 施設や設備も整 ていない地区. , , っ では確かに 「快適性」 は高いが, 都市生活の環境条件がも つ 「利便性」 や 「能率性」 か らはほど遠 い. 逆に, 都心地のように人口が密集 し, 施設設備も整い, きわめて能率的で便利な地区では 「快. 適性」 や 「保険性」 は著しくそこなわれる.. こういった矛盾構造が存在する場合, 都市環境づくりの政策にはそのいずれ に 重 点 を お く べ き. か, また, その両面をどのように調和させ整合させるかなどが問われてくるのである 人間生活の . 最適条件を求めて, 都市づくりに 「哲学」 や 「理念」 が要請されるゆえんもここにある . 旭川市の場合, 商業都市旭川といい, また田園都市旭川ともいわれる 「二つの顔」 をもつ これ . は単なる都市性格の規定づけだけの問題ではなく, 実は, こうした都市空間の二面性とその調整 に つながる根源的な問題性を厳しく突出させているということもできるのである. (註4 ). (註4) 旭川市のもつ 「二つの顔」 は単に都市空間のもつ構造的特質や機能的特性という観点だけで論じつくすこ とはできない. 今日に到るまでの旭川市の都市生成過程がもたらす多くの事情や条件を 考 え る 必 要 が あ ろ う.. たとえば, 旭川市は, 本州の地方都市と比較して, 開基8 0周年を迎えたばかりの若々 しい後進都市である ということ, それにもかかわらず, 昭和3 0年以降, 周辺農村を合併しながら急激な広域化を図り, 行政圏を 拡大してきたということなどが, 都市生活環境づくりの基礎構築や基盤整備を一層おくらせ, それだけにシ ビル・ミニマムの達成を緊急なものにしているという事情を生んでいる しかも他方では 道北の拠点都市 . , と しての新しい都市づくり構想に入るべき 「中心街の再開発」 , 「緑地帯の形成」 , 「全市の中高層化」 , 「平和 通り買物公園構想」 , 「工業・流通団地の造成」 などの早急な成就が目論まれている. . 都市形成の過程の時間的変 こうして, 旭川市のもつ 「二つの顔」 は都市の空間的相貌の中だけではなく, 貌の中にも刻印されているのである。. 5 . 生活環境の診断 旭川市の生活環境全般を眺めて言えることは, 各地域の個々の環境条件の レベルにはかなりの変 化や落差があり, それが地域環境としての 「かたより」 や 「ひずみ」 を形成 しているということで ある. すなわち, 若干の特例地を除いては, 「利便性」 の高いところは公害がはびこり 「快適性」 , , 「保健性」 が後退し, また逆に, 空気もよい 「ゆとり度」 のある自然環境にめぐまれた地域は都市 生活の 「能率性」 や 「利便性」 に欠けるところが多い. いずれにせよ, 何らかの 「かたより」 や. 「ひずみ」 をもちながら, 都会型, 農村型の地域パターンを地帯別に形成 していることがわかる 。 いま, 生活環境条件の全般的水準を総合化の指標に照らして眺めると, 〔図4〕 に表示されるよ うに, 「快適性」 , 「保健性」 ともによく, 「安全・利便性」 がかなり低位であるといえる。 これは, 全市一円がある程度の環境水準をもつには, 80年の旭川の歴史はまだ余りにも若す ぎるという都市 - 41 -.
(16) . Sept . ,1971. ion IC) i t ido Uni i lof Hokka on (Sec ty of Educat s ver journa. VO I .22 No .1. 発展の後進性をもの語るものである. また, 昭和30年以降. 〔図4〕 総合指標の平均値分布. か らの 町 村 合 併 に よ る 広 域 化 が ヒ ソタ ー ・ ラ ン ドで あ る 農. 村地帯を併呑することによって, 旭川市の都 市環境条件や 水準を大きく農村型へ傾斜させているこ ととも関係する.. i 快適性. 限られた行政投資額と広大なその対象領域との相乗効果が 基幹的な都市環境 づくりへのテ ンポにマイ ナスに働きかけ. 保健性. るという事情が, 一層, 上記のような傾斜をもとにも どす 平 衡 力 を 弱 い も の に して い る こ と は 否 め ま い.. このことをもう少し詳 しく事項別指標 に照 らして眺めて 〔図5〕 参照) みよう. ( 〔図5〕 に示されるように, 「自然度」 は上位にあり, す ぐれた自然環境にめ ぐまれているこ とを示す半面, 道路事. 情はまた極端に悪い. 平均以下のものとしては,「生活度」 , 「施設便益度」 などがある. ここに近代化都市を指向し,人 間第一主 義の都市 づくりを目指 している旭川 市にとって,. 霧と会・利便性. e. 〔図5〕 事項別指標の平均値分布. ま ず 何 よ り も, こ う した 劣 位 に あ る シ ビ ル ・ ミ ニ マ ム 的 な. 要素の強い環境条件の整備と充実こそがきわめて 緊要であ る こ とが こ こ で も示 さ れ て い る の で あ る.. 次に, 環境評価の事項別基準にまとめ られた反応項目群 の得点を地帯別・地域別に算出し, それを通 して各地域の ) (註5 生活環境条件の傾向性や特 色を明らかにしてみよ う.. (表9) 参照 (註5) こうして算出された環境項目得点による相対的な地区評価 の比較を一層明瞭にするために, たとえば, 事項別環境項目 の段階評価の度数分布を全市平均が0となるような正常分布 におきかえ, A 「非常によい」 (5) ,C , B 「よい」 (4) 1) 」( 非常にわるい E 「 」 ( 2 ) わるい D 「 「普通」(3) , , の5段階区分 (A~E) で表示して 「生活環境地図」 を作成 することができる. また, 総合化指標を組みあわせてこれを 視覚的に表現することにより, 「地域診断カルテ」 を作成す ることもできるのであるが, 本稿ではいずれもその図示を割 愛した. A. 地. 域. 衛生管理度 平均 ( o. 1 8). o. 1 7 o. 6 1 0 - -0. 0 6. 旭川市の都心地帯を形成 している. 全市の中で 「自然 度」, 「人間関係度」 , 「公害度」 が最低である. 当然, 「快. 人間関係度 斯 匝設便益度 . 適性」 , 「保健性」 も一番低い地域となっている. 他方, 多面的な都市機能がここに集積 し, その点では 「道路整備 度」 , 「施設便 益度」 はトッ プである. 「安全・利便性」 に おいては他地域をはるかに うわまわり最高である. 典型的 な 都 会 型 パ タ ー ンを 具 現 して い る 地 域 と い え よ う. B. 地. 域. 早くから市街 地形成をすすめてきた旧市街地の 一部と神 - 42 一. 24 - -1.. . 度.
(17) . 第 22 巻 第 1 号. 、. 北海道教育大学紀要(第一部C). 事項. \. 地域. \\\. 。地帯. \. \. 昭和4 6年9月. (表9) 事項別環境評価得点 (地域・地帯別) 人 自 生 快 衛 公 保 道 間関 生管 路 然 活 適 害 健 整 係度 備 理度 度 度 性 度 性 度. 安全 総 施 設 合 ・ 便益 利 居 住性 便 度 性. 都心部. A. 地域. 1 ,7. 2 ,3. 2 ,7. 1 .7. 1 .7. 3 ,O. 2 ,O. 3 ,3. 4 ,O. 4 .3. 2 .7. 市街部. B 地 域 C 地 域 D 地 域. 2 ,8. 2 ,4. 2 .6 3 ,4. 2 .6 2 ,9. 2 .1. 2 ,2 2 .4 2 ,4. 2 ,6 2 ,6. 2 ,6 2 .8 2 ,9. 3 ,6 3 .3. 3 ,5. 3 .2 3 ,1. 3 .4. 2 ,6 3 .3. B 地 域. 3 .8 3 .O. 3 .5 3 ,5. 3 ,2 3 ,O. 2 .4 2 .O. 3 ,7 3 ,O 3 .4. 郊外部. F G. 都. 地域 地域. 心 部 (A). 2 .4. 2 ,4 2 .9. 3 ,1. 2 .6 2 .5 2 ,4. 3 ,5 4 ,O. 3 .6 3 ,O. 2 .9 4 ,O. 3 ,7 3 ,5. 2 ,4. 2 ,1. 2 .5. 3 ,6. 3 .4. 2 ,8. 3 ,4. 3 .3. 3 .4. 3 ,8 3 .5 3 ,5. 1 .7. 2 .3. 2 ,7. 1 ,7. 1 ,7. 3 ,O. 2 .O. 3 .3. 4 .O. 4 .3. 2 ,7. 3 ,3. 2 ,4. 2 .5 2 .O 2 .6. 市 部 G十 鼠 。) 郊 部 (B & G ). 2 ,5. 2 ,6. 3 ,1. 2 ,4. 2 ,5. 2 .3. 2 .4. 2 ,8. 3 .4. 3 .2. 2 .8. 3 .6. 3 ,5. 3 ,O. 3 ,5. 3 ,5. 3 ,5. 3 ,6. 3 .2. 2 ,4. 2 ,5. 3 ,5. (A + B +C + D). 2 ,4. 2 ,5. 3 ,O. 2 .3. 2 .4. 2 ,4. 2 ,4. 2 ,8. 3 .5. 3 ,3. 2 .8. (E十F十G). 3 .6. 3 ,5. 3 ,O. 3 ,5. 3 ,5. 3 .5. 3 .6. 3 .2. 2 ,4. 2 .5. 3 ,5. 中 心市 街 地 帯 周辺郊外 地 帯. 楽・神居町のように新興開発地域 として脚光をあびてきた地区からなる混合地帯である このこと . がこの地 域の地域性格に二重性を刻印している. 市街地帯の中では 「自然度」 にすぐれ, 「快適性」 も高い しかし 全地域 に較べて 「生活度」 。 , , 「衛生管理度」 , 「道路整備度」 は一番低い. これらの特徴 をみても, 先発老成 した地区と後進末発 の地区との合成地域 として, それぞれの両面の特色がよい面でも悪い面でも際立っている地域だと い え る. C. 地. 域. かなりコンパクトにまとまった住宅地帯を形成 している市街地である. 市街地における他の地域 と較 べて, この地域は公害に対する不満は一番少なく, 「保健性」 も最高である しか し 市街地 。 , の中では 「施設便益度」 などの 「安全・利便性」 は最も低し ・ とにかく 市街地に 「総合居 おける . , 住性」 では一番安定 した地域だといえる. D. 地. 域. ドーナツ現象による人口増加のあおりをうけている住宅地ではあるが, パル プ工場を囲んだ大小 の工場群をもつ住宅・産業混合立地地帯だともいえる地域である。 「パル プ工場の移転を」 という. アンケートがみられる地区もある. よくいえば活気が, わろくいえば喧喋がつきまとう地域として 公害もかなり意識されている. 「保健性」 も低い. 全体としての 「総合居住性」 は全市の中では最 低 で あ る. E. 地. 域. 神居。神楽一帯の近郊地帯を形成 している. 市街地に隣接する区域ではス プロール化現象による 住宅団地の造成がめ ざま しく, 背後に田園を控えて理想的な自然環境をもっている. 「人間関係度」 は最高であり, 「快適性」 は全市のトッ プ レベルにある. また, 全市の中で公害に対する不満は一 番少なく, 「保健性」 も一番すぐれている。 「総合居住性」 が一番高く, 住みよい地域としては旭. 川 市 の 中 で も ト ッ プク ラ ス で あ る。. - 43 -.
(18) . F. 地. G. 地. Sept . ,1971. i ion (Sect i ido Un i t on IC) lo ty of Educa f Hokka Journa s ver. Vo l .I .22 No. 域. 純業村地帯にあ り, 地域環境として典型的な農村型パターンを保持している地域である. したが がも って, 「自然度」 は全市の中で抜群であり, 「生活度」 の高さも誇っている. しかし, 農畜業 た らす農村特有の悪臭公害などがある. 全市的には 「施設便 益度」 , 「利便性」 が一番劣悪である. こういったことが同じ郊外地帯の中でもこの地域の 「総合居住性」 を一番低い ものにしている. 域. 東旭川一帯にわたる農村地帯をもっているけれ ども, 他方には, 工場群につらなる永山町を包含 しているため, 地域特性はかなり複雑なものとなっている. すなわち, 「自然度」 はかなり高いも のの, 地域全体としての 「快適性」 は郊外地帯の 中で一番低い し, 「衛生管理度」 も決してよくな い. 他面, 「道路整備度」 にめぐまれ, 「安全・利便性」 も郊外地帯としては一番高い. これらは, 市街地化による侵蝕を うけ, 典型的な農村地帯のパターンを崩 しつつある過渡的な地域特性といえ よ う.. さい ごに, 主要な環境項目が最低のEランクである地区を摘出, さらにまた, 総合指標が同じよ ) ) うにBラ ンクである地区を摘出した結 果を(表10 ,(表11) に示 した. (0内番号は地区番号を示す. ミ. 緑 の 豊 か さ. 都 心 部 A地域 市 街 部 郊 外 部. (表10) 環境項目評価のEランク地区 雪 子 ば 振 ほ 飲み 悪 まわ まわ ま 交 わ 通 ど こ り り り の もの遊 り 水 の 道の 道の 道の 捨 の の充 い 路の 路の 路 便 っ の 利 て 収 ぽ 足度 び 広 安 除 臭 さ 全 雪 さ 場 集 場 煙 動 さ. ⑧⑩. B 地 域. 地域. G. 地域. 利 さ. さ. ⑫ ⑫ ⑲. 1 1. @. ⑭. ⑳. E 地 域 F. の 便便利. ⑩. ′. C 地 域 D 地 域. 療機. ・ 通園 関の. ⑱. ⑱ ⑬. ⑲. 通学 医. ⑮ 謬. ⑮ ⑮. ”. ⑰. 1. ⑱. ⑩. ⑩ @多 ⑬ ⑱ ⑲ ⑬. ⑰ ⑩. (表11) 事項別評価のEランク地区. 事項別指標. 地. 区. 番. 号. 自. 然. 度. Aー⑩, Dー⑳. 生. 活. 度. E-⑳. 公. 害. 度. A-⑬. 道路整備度. C-⑫. 施 設便益度. B-⑮, G-⑱, G-⑱. - 44 -.
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