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手続き的知識の理解を促進するルールベース認知モデリングシステムの開発と評価

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Academic year: 2021

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(1)

手続き的知識の理解を促進する

ルールベース認知モデリングシステムの開発と評価

Development and evaluation of a rule-based cognitive modeling

system of promoting an understanding of the procedural knowledge

柴山和哉

1

三輪和久

1

寺井仁

2

Kazuya Shibayama

1

Kazuhisa Miwa

1

Hitoshi Terai

2

1

名古屋大学大学院 情報科学研究科

1

Nagoya University

2

近畿大学 産業理工学部

2

Kinki University

Abstract: People perform tasks using their knowledge such as driving a car, cooking, and

process-ing arithmetic tasks. Such knowledge for performprocess-ing a variety of cognitive activities is referred to as procedural knowledge. In learning, it is important to understand what procedural knowledge is used for performing tasks. However, it is also difficult to monitor procedural knowledge automati-cally performed after repetitive experiences. In this study, we promote learners’ understandings of procedural knowledge by having them engage in the externalization of procedural knowledge. We developed a rule-based cognitive modeling system for training of the externalization of procedural knowledge. An important feature of this system is the function to refer other members’ models in group activities. With this feature, it is expected that more learners are guided to create cognitive models. We conducted two experiments for the evaluation of this system. In Experiment 1, it was confirmed that, in the solo learning setting, two thirds of learners create models using the system. In Experiment 2, it was also confirmed that, in the group learning setting, more learn-ers successfully create plausible models with the function for group activities. Pre and post tests were performed in Experiment 2, indicating that externalizing procedural knowledge promotes the understandings of the knowledge.

1

はじめに

車の運転や料理,簡単な四則演算などの課題を遂行 するときに,人は自身の持つ知識に基づいて処理を行 う。このように,さまざまな認知的活動を遂行する際の やり方に関する知識のことを手続き的知識と呼ぶ [1]。 自らがどのような手続き的知識に基づいて処理を行っ たのか客観的に理解することは,学習において重要で ある。しかし,反復的な経験によって自動化された手 続き的知識を客観的に理解することは困難である。 手続き的知識のような人の内的処理についての理解 を促進する方法として,「認知モデルを作ることによる 学習」が挙げられる。三輪らによる認知モデル作成の 授業実践では,参加者に 12 回の授業時間内と授業時間 連絡先: 名古屋大学情報科学研究科        名古屋市千種区不老町 情報科学研究科棟 4 階 424        E-mail:[email protected] 外における自習によって認知モデルの作成を経験させ た。提出させた自由記述のレポートを分析した結果,参 加者は認知モデル作成を通して自身の内的処理につい て内省を行ったことや,認知モデルの行動を観察・分 析することで人の内的処理への理解を深めたこと等が 明らかになった [2]。また,森田らは認知モデリングス キルの学習支援の方法として,意図しない認知モデル の行動をモデル作成者に観察させることを提案し,授 業内での実習を行った [3]。実習の中で行われた人間の 認知システムに関するアンケートでは,実習の前後で, 認知モデルと対比させた人の認知の優れた点について の言及が上昇した。このことから,学習者は認知モデ ルと人の認知を比較しながら,認知モデル作成に従事 していたと考えられる。以上をまとめれば,認知モデ ルを作成するためには自身の内的な処理を内省する必 要があり,このことが認知モデル作成によって人の認 知処理に対する理解を促進させる要因になると考えら 人工知能学会研究会資料 SIG-ALST-B503-16

(2)

れる。このような内省的な活動をさせることが学習対 象の理解促進に効果があることが示されている。 Chiらの研究では,参加者に学習中に頭で考えてい ることを説明させる自己説明活動について検討を行っ た。Chi らは,力学問題を学習させるときに,参加者 自身の思考を言語報告させたところ,成績が高い参加 者の方が低い参加者よりもより自己説明を行っている ことを示した [4]。続く研究では,人間の循環系システ ムに関する文章を読ませて,自己説明を行う群と行わ ない群に分けて比較したところ,自己説明を行った群 の方がより知識を獲得していることを示した [5]。自己 説明は自身の理解をモニタリングすることによって生 成されるため,自己説明を促すことによって学習を促 進すると考えられる。Renkl らは,確率計算や金利計 算の学習において自己説明による学習の効果を示した [6][7]。また,自己説明を用いた学習によって転移問題 の成績が向上することも示された。認知モデルの作成 においても,自己説明で行われるような自身の内的な 処理に対するモニタリングが必要なため,認知モデル 作成を通して知識の「外在化」を訓練させることで,手 続き的知識の理解が促進できると考えられる。 神崎らは,プレ・ポストテストを用いて,より詳細 に認知モデル作成の学習効果を検討している [8]。参加 者は,中池らによって開発された教育用プロダクショ ンシステムである「どこでもプロダクションシステム (DoCoPro)」[9] を用いて,認知モデル作成を行った。 DoCoProは,ルールベースモデルを構成するための汎 用アーキテクチャであり,多様な認知モデルを作成で きる反面,初学者が認知モデルを作成できるようにな るためのハードルは高く,モデルの実装に失敗する参 加者が多岐にわたる。一方,神崎らの実験では,学習効 果は,認知モデルを完成できた学習者のみに確認され ている。そこで本研究では,作成できる認知モデルを 特定の問題に限定することで,学習者が認知モデルを 作成するハードルの低いシステムを開発する。これに より,多くの学習者が認知モデルの作成を通して,手続 き的知識の外在化に集中的に取り組めると考えられる。 本研究のシステムは,覆面算を解くシミュレータ [10] を参考に開発する。覆面算を解くシミュレータは与え られる知識を少し変更されるだけで,問題解決行動が 大きく変わることがわかっている。これは,手続き的 知識への誤った理解に気づかせる要因になると考えら れる。また,覆面算で使われる手続き的知識の一つ一 つは,参加者となる大学生にとっては,比較的簡単な 算術知識である。一方,これらの手続き的知識は,自 動化されており,その知識を言語的に相対化すること に困難を覚える参加者が多数にわたる。このような性 質は,覆面算が,手続き的知識の外在化のトレーニン グタスクに適していることを示唆する。本システムの もう一つ重要な特徴は,他者が作成した認知モデルを 参照できる機能を実装し,グループ学習によって認知 モデルを構成してゆくことを可能にした点である。こ れによって,全体として,より多くの学習者が認知モ デルを完成できるようになると考えられる。 本研究では以下の 2 つの研究目的を掲げる。1 つ目の 目的として,知識の「外在化」の訓練のためのルール ベース認知モデリングシステムの開発を行う。学習者 が作成するモデルは覆面算を解くモデルに限定し,他 者が作成したモデルを参照できる機能を実装すること で,多くの学習者のモデル作成を可能にするか評価す る。2 つ目の目的として,知識の「外在化」によって 手続き的知識の「理解」が促進されるかの検討を行う。 本研究での「理解」とは,手続き的知識を言語化して, 相対化して,把握することである。

2

覆面算

覆面算とは,文字の計算式から数字の計算式を導く 数学パズルである(図 1 参照)。覆面算のルールは,「同 じ文字には同じ数字が割り当てられる,違う文字には 違う数字が割り当てられる」である。今回,モデル作 成の題材として覆面算を用いたのには 3 つの理由があ る。1 つ目は,シミュレータの持つ知識の違いが問題 解決行動に極めて強く影響するからである。2 つ目は, 覆面算を解くために必要な知識は,一般的な大学生な ら持っている基本的な算数の知識である。3 つ目は,覆 面算で使われる知識は,多様で,自動化されたもので ある。 図 1: 覆面算の一例

3

システム開発

3.1

システムの概要

学習者によって外在化された知識に基づいて,本シ ステムは問題を解く過程をシミュレートする。本シス テムはクライアントサーバ形式のシステムである。ク ライアント側では,学習者が利用するシミュレータや ルール作成機能などの学習用機能を提供する。サーバ 側では,あるクライアントで作成されたルールの内容 を別のクライアントへ反映させるための相互参照機能 を提供する。

(3)

3.2

モデル作成

覆面算を解くための手続き的知識は,if then 形式の ルールとして記述できる。このように,覆面算を解決 するモデルは,複数のルールの組み合わせから構成さ れる。そのため,本システムにおけるモデルの作成は, モデルが使うことのできる一連のルールをモデルにイ ンプリメントしていくことを意味する。モデルに実装 されるルールの種類や数によって,モデルの問題解決 行動は変化する。本システムにおけるルールは,ある 一桁の計算を処理するための手続き的知識のことであ る。いくつかのルールの例を図 2 に示す。 図 2: ルールの例 (a) 足された数が足す数よりも小さいとき,上位の桁 へ桁上がりが発生する。 (b) 上位の桁への繰り上がりがないとき,足された数 は足す数よりも大きくなる。 (c) 下位の桁からの桁上がりがわからないとき,足さ れた数は(足す数+足す数)もしくは(足す数+ 足す数+ 1)である。

3.3

シミュレータ画面

図 3 はシミュレータ画面であり,図中の⃝∼1 ⃝は以5 下の機能を提供する。 1 ⃝ 問題の選択を行う。 2 ⃝ 選択された問題を筆算形式で表示する。「表示切 替」ボタンによって,「問題を解いている状態」と 「文字だけの筆算の状態」の 2 つの問題表示方法 に切り替えることができる。 3 ⃝ シミュレーションの制御パネルである。「更新」ボ タンで推論をワンステップ進め,「一つ戻る」ボタ ンで直前の状態に戻る。「最初に戻る」ボタンを 押下すると初期状態に戻る。 4 ⃝ 推論結果を逐次的に表示する。どのルールをどの 桁に適用し,どんな値が推論されたのかの推論履 歴を表示する。 5 ⃝ 学習者が作成したルールがリストとして表示す る。現在の問題状態で発火可能なルールについ ては赤枠で表示される。各ルールは,競合解消方 略によって,発火のプライオリティが決まる。一 方,「強制発火」ボタンを押下することで,任意の ルールを強制発火させることができ,学習者の任 意のタイミングで作成したルールの動作を確かめ ることができる。 図 3: シミュレータ画面の説明

3.4

エディタ画面

図 4 はルール作成画面であり,図中の⃝∼1 ⃝は以下5 の機能を提供する。 1 ⃝ ルールの保存,ルール作成画面のリセットを行う。 2 ⃝ システムに読み込ませた問題を筆算形式で表示す る。「表示切替」ボタンによって,「問題を解いて いる状態」と「文字だけの筆算の状態」の 2 つの 問題表示方法に切り替えることができる。この表 示は,シミュレータ画面と同期している。 3 ⃝ 作成するルールをどのような文字の計算式に適用 するのか設定する。例えば,ある行 D+D=T に 適用するルールを作成する場合は,「x=y」を選択 する。 4 ⃝ ルールが発火する条件,すなわち適用条件を記入 する。y>5 かつ a==0 のように,複数の条件を 「∼かつ∼」で設定したいときは,前提条件に改 行を入れて複数行で記入することで設定できる。 5 ⃝ 推論結果を記述する。変数名の左側のチェックボッ クスにチェックを入れて,ルールを適用した行の どの変数の値を推論するのか設定する。

(4)

図 4: ルール作成画面の説明

4

実験

1

予備的検討として,本研究で開発したシステムによっ て,どの程度の学習者が,実際にモデルを構成するこ とに成功するのかを,単独学習の状況において調査し た。そのため,実験 1 では,開発したシステムの内,他 者ルール参照機能が使えない状態の単独作業用システ ムを使用した。実験は 2 週にわたり,授業内の実践と して行われた。

4.1

方法

参加者 学部生 45 名が実験に参加した。 手続き 実験 1 は授業実践として,2 週に分けて講 義の中で行われた。各週の実践時間はそれぞれ 60 分で ある。1 週目では,実験課題として用いる覆面算の説 明を行った。チュートリアルでは,参加者に教材を配 布して,教室前方のスクリーンで操作方法を示しなが ら,実際に覆面算を解くモデルの作成を行った。チュー トリアルで作成したモデルは全参加者で同じである。2 週目はモデル作成の実践として,覆面算を解くモデル を参加者が各自で作成した。2 週目で使われた問題は, 図 1 に示された問題であった。

4.2

分析指標

本実験の分析指標として,参加者の生成したモデル が,問題解決に要したステップ数を用いる。

4.3

結果

あるステップまでに問題を解けるモデルを作成した 参加者の割合を図 5 に示す。ステップ数が少ないモデ ルであるほど,問題解決性能が高いと言える。図 5 よ り,50 ステップ以内に問題を解ける,ほぼ理想的な問 題解決過程を示す性能の高いモデルを作成した参加者 は約 50%で,500 ステップ以内に問題を解けるモデルを 作成した参加者は約 70%であった。このことから,本 研究で作成したシステムは,初めて認知モデルを作成 する初学者にとっても,十分利用可能な,実用的シス テムであることが明らかとなった。 図 5: 各ステップまでにモデルを作成できた参加者の 割合

5

実験

2

実験 1 の結果を踏まえて,グループ学習の状況で,ど の程度学習のパフォーマンスが上昇するのかを検討す る。さらに,このような認知モデルを作ることで,学 習者の手続き的知識の「理解」が促進されるかどうか 検討する。

5.1

方法

参加者 学部生 36 名が実験に参加した。実験は 3 人 1グループで行われた。3 名の参加者が欠席したため, 3人組 10 組,2 人組 3 組を対象に実験を行った。 手続き 実験 2 は,各グループごとに実験室で行わ れた。まず最初に,実験 1 同様に 60 分間のチュートリ アルを行った。次に 20 分間のプレテストを行った後に, 60分間のラーニングフェーズを通して,参加者は覆面 算を解くモデルを作成した。ラーニングフェーズの前 半 30 分間は単独学習フェーズとして学習者が単独でモ デル作成に従事し,後半 30 分間はグループ学習フェー ズとして他のグループメンバーが作成したモデルを参 照できる状態でモデル作成に従事した。実験 2 のラー ニングフェーズで使われた問題は,実験 1 同様,図 1 に示された問題であった。その後,20 分間のポストテ ストを行った。プレ・ポストテストでは,覆面算で用い る知識に関する問題(文章説明課題:1 問,システム入 力課題:1 問)と筆算のバグに関する問題(同定課題:

(5)

表 1: プレ・ポストテストの正解者・不正解者数 プレ ポスト 正解者数 不正解者数 正解者数 不正解者数 覆面算問題 文章説明課題 3 33 21 15 システム入力課題 2 34 16 20 バグ問題 同定課題 10 26 22 14 1問,再現課題:2 問)を行った。前者は,覆面算の知 識の理解に関する確認テスト,後者は別の課題におけ る知識の理解に関する転移のテストの位置づけとなる。

5.2

結果

モデルを作成できた参加者 あるステップまでに問題 を解けるモデルを作成した参加者の割合を図 6 に示す。 図 6 には,参考として,実験 1 の結果も合わせて表示 している。実験 2 の単独学習フェーズと実験 1 は,学 習者が単独でモデルを作成するという点で同様の作業 内容である。これらの違いは,作業時間の違いであり, 実験 2 の単独学習フェーズは 30 分,実験 1 は 60 分の 作業時間であった。50∼200 ステップで問題を解ける モデルを作成した参加者の割合は,実験 2 のグループ 学習フェーズの方が実験 1 より高かった。このことか ら,他者のルールを参照することで,より性能の高い モデルを作成できることが確認できた。 図 6: 各ステップまでにモデルを作成できた参加者の 割合 プレ・ポストテスト 覆面算問題とバグ問題の同定課 題のプレ・ポストテストでの正解者数・不正解者数を表 1に示す。フィッシャーの正確確率検定より,各問題で プレテストからポストテストにかけて正解者数は有意 に増加した。(文章説明課題:p<.01,両側;システム入 力課題:p<.01,両側;同定問題:p<.01,両側)バグ問 題の再現課題の平均点を以下の図 7 に示す。バグ問題 の再現課題は全 2 問で 1 問 1 点の 2 点満点である。1 要 因参加者内分散分析より,プレテストからポストテス トにかけて点数は有意に向上した。(F (1,35)=16.735, p<.01) 図 7: 再現課題におけるプレ・ポストテストの平均点

6

総合考察

システムの評価 実験 1 及び実験 2 の単独学習フェー ズにおいて,単独の参加者に対してモデルを構成させ たところ,実験 1 では,約 70%の学習者がシステムを 使い覆面算を解けるモデルを作成することができたの に対して,実験 2 の単独学習フェーズでは,問題を解 けるモデルを作成できた参加者は 50%に至らなかった。 それぞれの作業時間は,実験 1 は 60 分,実験 2 の単 学習独フェーズは 30 分と作業時間である。このことか ら,初めて本システムを使って参加者にモデルを作成 させる場合,60 分は作業時間に充てる必要があると考 えられる。60 分という時間は,90 分の大学授業でも十 分に確保可能な時間であり,授業内での実践にも対応 するシステムであるといえる。 実験 2 のグループ学習では,約 70%の参加者がシス テムを使い覆面算を解けるモデルを作成することがで きた。その結果,実験 2 において,50∼200 ステップ で問題を解くモデルを作成できた参加者の割合は,実 験 1 に比して大きく増加した。他者の作成したルール を参照することで,より性能の高いモデルを作成でき るようになったといえる。 学習効果の検討 実験 2 で行った覆面算問題において, 正解者の数はプレテストよりポストテストで有意に多 かった。このことから,参加者はシステムを使って認

(6)

知モデルを構成することで,手続き的知識を外在化で きるようになったことが明らかになった。 また,実験 2 で行ったバグ問題の同定課題において, 正解者の数はプレテストよりポストテストで有意に多 かった。バグ問題の同定課題は,覆面算以外の課題にお いても,参加者が手続き的知識を理解できるようにな るのかを評価するために行われた。このことから,参 加者の手続き的知識の理解は,他の課題へ転移するこ とが示唆された。また,実験 2 で行ったバグ問題の再現 課題において,参加者の成績はプレテストよりポスト テストで有意に高かった。この結果は,参加者が,特定 の課題に対して,同定した手続き的知識を運用し,そ の結果を推論することができるようになったことを示 している。これは,参加者が同定した手続き的知識を 用いて,その推論結果をメンタルシミュレーションに よって導出可能になったことを示唆している。

参考文献

[1] John R. Anderson. Cognitive psychology and its

implications. New York W.H. Freeman, 1995.

[2] 三輪和久, 寺井仁, 森田純哉, 中池竜一, 齋藤ひと み. モデルを作ることによる認知科学の授業実践. 人工知能学会論文誌, Vol. 27, No. 2, pp. 61–72, 2012. [3] 森田純哉, 三輪和久, 中池竜一, 寺井仁, 齋藤ひと み, 小島一晃, 神崎奈奈. 意図せぬルールの発火に 注目したプロダクションシステムの学習支援. 教育 システム情報学会誌, Vol. 31, No. 3, pp. 225–238, 2014.

[4] Michelene TH Chi, Miriam Bassok, Matthew W Lewis, Peter Reimann, and Robert Glaser. Self-explanations: How students study and use ex-amples in learning to solve problems. Cognitive

science, Vol. 13, No. 2, pp. 145–182, 1989.

[5] Michelene TH Chi, Nicholas Leeuw, Mei-Hung Chiu, and Christian LaVancher. Eliciting self-explanations improves understanding. Cognitive

science, Vol. 18, No. 3, pp. 439–477, 1994.

[6] Alexander Renkl. Learning from worked-out ex-amples: A study on individual differences.

Cog-nitive science, Vol. 21, No. 1, pp. 1–29, 1997.

[7] Alexander Renkl, Robin Stark, Hans Gruber, and Heinz Mandl. Learning from worked-out ex-amples: The effects of example variability and

elicited self-explanations. Contemporary

educa-tional psychology, Vol. 23, No. 1, pp. 90–108,

1998. [8] 神崎奈奈, 三輪和久, 寺井仁, 小島一晃, 中池竜一, 森田純哉, 齋藤ひとみ. 認知モデル作成による認知 情報処理の理解を促す大学授業の実践と評価. 人 工知能学会論文誌, Vol. 30, No. 3, pp. 536–546, 2015. [9] 中池竜一, 三輪和久, 森田純哉, 寺井仁. 認知科学 の入門的授業に供する web-based プロダクション システムの開発. 人工知能学会論文誌, Vol. 26, No. 5, pp. 536–546, 2011.

[10] Kazuhisa Miwa. A cognitive simulator for learn-ing the nature of human problem solvlearn-ing.人工知 能学会論文誌, Vol. 23, No. 6, pp. 374–383, 2008.

図 4: ルール作成画面の説明 4 実験 1 予備的検討として,本研究で開発したシステムによっ て,どの程度の学習者が,実際にモデルを構成するこ とに成功するのかを,単独学習の状況において調査し た。そのため,実験 1 では,開発したシステムの内,他 者ルール参照機能が使えない状態の単独作業用システ ムを使用した。実験は 2 週にわたり,授業内の実践と して行われた。 4.1 方法 参加者 学部生 45 名が実験に参加した。 手続き 実験 1 は授業実践として,2 週に分けて講 義の中で行われた。各週の実践

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