• 検索結果がありません。

ハイブリッド型メインメモリKVSサーバの提案及びエッジコンピューティングへの適用

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ハイブリッド型メインメモリKVSサーバの提案及びエッジコンピューティングへの適用"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)情報処理学会第 82 回全国大会. 7M-05. ハイブリッド型メインメモリ KVS サーバの提案及び エッジコンピューティングへの適用 小沢公基†. 広渕崇宏‡. 芝浦工業大学工学部†. 高野了成‡ 菅谷みどり†. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所‡. 1. 研究背景と目的 IoT (Internet of Things) 技術の進展により, スマートデバイスやセンサなどから大量のデー タがサーバに転送され処理されている.今後ユ ーザ近傍のエッジ(エンドユーザとクラウドデ ータセンタとの中間層)においてもデータの処 理が必要となる.このような考えはエッジコン ピューティング技術[1](Fog,cloudlet,MEC 等) として注目が集まっている. エッジコンピューティングにおいては,より 高い即応性を実現するためにエッジ側において もデータを保持する必要がある.本研究では, 大量のデータを一時的にキャッシュするために Key-Value-Store(KVS)サーバに注目した.KVS は大量のデータに対する低レイテンシでのアク セスを実現するために,大容量のメモリを搭載 する必要があるが,現在メインメモリとして使 われている DRAM の容量は制限がある.そこで 不揮発性メインメモリ(NVMM)を用いて,キ ャッシュサーバを大容量化するとともにリクエ ストのレイテンシを改善する事が出来ると考え, この実現を研究の目的とした.. ことから,十分な性能を引き出すことはできな いと予想される.そもそも DCPM は DRAM 同様にメ インメモリとしてアクセスが可能であり,スト レージよりレイテンシが低い.これを考慮した DCPM に即した新たな仕組みが必要である.. 3. 提案. メインメモリとして DRAM と同様にアクセスで きる特性を考慮して,Memcached のメモリ管理機 構をそのまま連続的に拡張し,(1)できるだけ既 存の設計から差分を持たず,(2) アクセス頻度の 違いにより状態を移動する設計を考えた.アイ テムのアクセス頻度によって 2 種類のメモリ上の アイテムを動的に移動する仕組みを設けた.ア クセスが多いアイテムを高速な DRAM に保持し, アクセスが少ないアイテムを低速な DCPM に保持 する.これにより,大容量のデータ保持を可能 としつつ,低速な DCPM を用いることによる性能 低下を緩和する. 3.1. セグメント LRU アルゴリズムの拡張 Memcached は LRU を用いており,さらに大量の アイテムを効率的に管理するために, HOT,WARM,COLD の 3 つの状態を用いて,アイテム へのアクセス状態に応じて管理するセグメント 2. 課題 LRU が用いられている.拡張に際して既存の DRAM 本 稿 で は 代 表 的 な イ ン メ モ リ KVS の Memcached[2]を対象とした KVS サーバを検討する. 用セグメント LRU に加えて,新たに DCPM 用のセ グメント LRU を設けた.2 つの LRU の移動の中間 また NVMM として Intel Optane DC Persistent に MOVE キューとよばれる,DRAM と DCPM のメモリ Memory (DCPM)[3]を対象とした.DRAM と NVMM の 両方から構成されるハイブリッド型メインメモ リでは,両者のメモリデバイスの使い分けが課 題となる.NVMM を用いてメインメモリの容量を 拡張し,キャッシュデータに対するヒット率を 上げつつ,DRAM よりも低速な NVMM による性能の 悪化を避けることが課題となる. Memcached には DRAM に加えてストレージも利用 してデータを保持する機能が既に存在している. しかし,書き込み待ちバッファでのバッファリ ングなど,DRAM よりも大幅に速度が劣るフラッ シュストレージ等を想定した設計となっている Proposal of hybrid main memory KVS server and its application to edge computing Kouki Ozawa† Takahiro Hirofuchi‡ Ryousei Takano‡ Midori Sugaya† Faculty engineering , Shibaura Institute of Techonology† National Institute of Advanced Industrial Science and Technology‡. 図 1 拡張セグメント LRU. 間移動の対象となったアイテムを追加するキュ ーを作成し,両セグメント LRU を 2 つの MOVE キ ューによって連結する.図 1 左図に概要を示す.. 1-353. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. 図 1 右図では,実際に移動する経路を示した. アクセスの多いアイテムを DCPM から DRAM に移動 する処理では,DCPM の HOT キューもしくは WARM キューに存在するアイテムを DRAM への移動用の MOVE キューに追加した後に HOT キューにそのアイ テムを移動する.アクセスが少ないアイテムが DRAM に長く存在しメモリを浪費しないように, DRAM の COLD キューの末尾のアイテムが,設定し た時間を超過している場合,DCPM にアイテムを 退避する.一旦 MOVE キューに移動した後に, DCPM への移動させる.直接メモリにアクセスす ることでメモリ間の移動を行うため,既存手法 よりも高速に動作する.またセグメント LRU を DCPM 用に拡張したことで,2種類のメモリデバ イスに加えて既存の ext_store を用いてストレー ジを使用し3層に拡張することも可能である.. 図 2 メモリデバイス毎,従来手法との比較結果. 4. 評価実験 メモリデバイスによる KVS サーバの影響,提案 手法と既存手法の比較,エッジにおける拡張 KVS サーバの有用性を確認するためにレイテンシを 計測する評価実験を行った.. 4.1. 実験環境・比較対象 表 1 比較対象. DRAM-ONLY DCPM-ONLY 提案-移動なし 提案-移動あり EXTSTORE. CPU メモリ OS. DRAM DCPM DRAM DRAM DRAM. 32 GB 32 GB 4 GB , DCPM 28 GB 4 GB , DCPM 28 GB 4 GB , DCPM 28 GB. 表 2 実験環境 クライアント, エッジ クラウド Intel Xeon CPU Intel Xeon Gold 6230 E5-2630 2.20 GHz 2.10 GHz 125 GB 186 GB Ubuntu18.04.03 Fedora30. 4.2. メモリデバイスによる KVS サーバへ の影響,提案手法と既存手法の比較 Memcached の ク ラ イ ア ン ト プ ロ グ ラ ム で あ る Memaslap を使用した.クライアントからエッジ サーバへの同時接続数は 256 とした.使用した計 算機は表 2 に示す.. 4.3. エッジにおける拡張 KVS サーバ クライアントはまずエッジサーバにアクセスし データがなければクラウドサーバにアクセスす る.クラウドの物理的な距離を想定してクライ アントクラウド間の通信に 1 ms の遅延を入れた.. 4.4. 評価結果 4.4.1. メモリデバイス毎,従来⼿法との⽐較 評価結果からメモリデバイスのアクセス性能が KVS サーバのレイテンシに影響があることが分か. 図 3 エッジ,クラウドの評価. る.アクセス頻度の移動により,DRAM へのアク セスが増えることでレイテンシが改善した.従 来手法の ext_store に比べて提案手法はレイテン シが 4 割改善した. 4.4.2. エッジにおける拡張 KVS の評価結果 DCPM でエッジサーバを拡張することで,エッ ジへのアクセスが約 5 倍となった.. 5. まとめ DCPM の実機を用いて KVS サーバを拡張し,アク セス頻度によるメモリデバイスの使い分けを実 装し,評価を行った.メモリデバイスによるサ ーバの性能への影響と,提案により性能低下が 軽減すること,拡張 KVS サーバはエッジコンピュ ーティングのデータキャッシュ部分に貢献でき ることが分かった. 謝辞 本研究の一部は JST/CREST JPMJCR19K1 の支援 を受けた.本研究の一部は科研費 19H01108 の助 成を受けた. 参考文献 [1] Kasif Bilal, Osman Khalid, Aiman Erbad, Samee U. Khan.. Potentials, trends, and prospects in edge technologies: Fog, cloudlet, mobile edge, and micro data centers. Computer Networks. 2018, vol.130, p.94-120. [2] dormando. Memcached wiki. https://github.com/memcached/memcached/wiki, 2019. [3] インテル® Optane™ DC パーシステント・メモリー .https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/architecture-andtechnology/optane-dc-persistent-memory.html, (参照 2019-117).. 1-354. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(3)

図 1  拡張セグメント LRU

参照

関連したドキュメント

私たちの行動には 5W1H

ZoomのHP https://zoom.us にアクセスし、画面右上の「サインアップは無料です」をクリッ

本節では本研究で実際にスレッドのトレースを行うた めに用いた Linux ftrace 及び ftrace を利用する Android Systrace について説明する.. 2.1

・「下→上(能動)」とは、荷の位置を現在位置から上方へ移動する動作。

・HSE 活動を推進するには、ステークホルダーへの説明責任を果たすため、造船所で働く全 ての者及び来訪者を HSE 活動の対象とし、HSE

調査したのはいわき中央 IC から郡山方面への 50Km の区間である。調査結果を表1に示す。

前項で把握した実態は,国際海上コンテナ車の流

しかしながら,式 (8) の Courant 条件による時間増分