• 検索結果がありません。

技能連携校におけるキャリア教育プログラム : 早期離職・退学をふせぐために

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "技能連携校におけるキャリア教育プログラム : 早期離職・退学をふせぐために"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)技能連携校におけるキャリア教育プログラム   一早期離職・退学をふせぐために一 専 攻 教育実践高度化専攻 コース 心の教育実践コース. 学籍番号 P110381 氏 名  大石 法生 1.問題の所在. 学や退職の回避を図るための取り組みを具体.  技能連携制度は、学校教育法に定められた. 化することである。そのためには、技能連携. 制度であり、定時制または通信制課程に在学. 校の生徒が抱える心理的な問題や、技能連携. する生徒が、技能教育施設(都道府県教育委. 校への入学の経緯の中での高校退学の経験に. 員会が指定)で教育を受けている場合、当該. 注目し、自己理解と将来の目標を持つ機会を. 施設における学習を高校の教科の一部の履修. 与えることが必要である。そのうえで、日々. とみなすことができる制度である。歴史的に. の学校生活や社会に様々なリソースがあるこ. みると技能連携制度は、高度成長期における. とにも気がつかせることを目的とする。. 企業による設置にさかのぼる。その本来の目 的は、新卒中学生に対して働きながら高等学. 2.技能連携校の生徒の理解(研究I). 校教育を受けさせることであった。.  調査対象の技能連携校の生徒が将来を展望.  しかし今日では、高等学校への進学率の高. し、働くこと・学ぶことの意義とその現実の. 水準化などの社会清勢の変化などから、企業. 理解を深めるためにはどのような援助ができ. 設置型の技能連携校は減少傾向にあり、私立. るかを探ることを目的とした。具体的には、. の技能連携校が多数開校し、不登校生や高校. 卒業生へのインタビュー調査、在校生の学内. 中退者の受け入れ機関となっている。. での観察を行い生徒の現状を把握した。.  不登校生や高校中退者は、家庭や学校にお.  在校生の観察や卒業生への聞き取り調査か. いて様々なかだちセストレスを受け、紆余曲. ら、卒業後の将来に対する意識が薄いという. 折の過程を経て、いわゆる最低限高校卒業の. 結果が出てきた。短期的には、卒業後の進路. 資格ぐらいと周囲からすすめられ技能連携校. に関しての興味や関心があまりなく、長期的. に入学してくる生徒が多い。このような経験. には、自身の将来の姿に関して意識をしたこ. を持つ生徒にとって,卒業後の人生展望を持. とがないことなどが挙げられる。結果として. って学校生活を送ることは難しく、教師から. 進路決定時に教員や保護者の考え方に依存し. の指導や支援も生徒の本質を変えるところま. てしまう傾向がある。このように主体的に選. では及び難いという現状がある。その結果と. んだ進路先ではないため、早期離職・退職に. して、技能連携校に在籍する少なからぬ生徒. 陥るていることが考えられる。. が、卒業時に進学も・就職もしないというと いう大きな問題が横たわっている。. 3.技能連携校における早期離職・退学を防ぐ.  本研究の目的は、技能連携校生徒の進路未. プログラムの実践(研究皿). 決定のままでの卒業や、進路先での早期の退.  研究Iの結果を踏まえ、以下の3点を重視.

(2) し、キャリア発達論に基づく総合的なキャリ. うかたちで取り入れたが在校生の出席率の上. ア教育を実践することとした。. 昇などの変化も出た。卒業生や同級生の中に. 1.個別対応の徹底…生徒の主体性を引き出  す取組み、選択的取組み、弾力的取組み 2.キャリア発達を促す諸方策…進路選択力. よきモデルが存在すれば生徒が変わっていく. ことを意識した指導をしていく必要があると 考える。.  の醸成、良きモデルの機会提供 3.意欲低下を止める…家庭と学校の密な連. プログラムの効果.  携.  実践後から前期終了までの2か月間の3年.  これらのポイントに対応した自己の未来を. 生の月間の出席率は、実施前66.7%から実施後. 捉えなおす以下のプログラムを行っていく。. 84.0%に増加するという結果が出た。また、進. ●タイムマシン・クエスチョン. 路に関しての質問等が多くなったと教員への.   自身の未来の映像を描いてもらうことで、. インタビューなどから確認できた。.   重要な治療的変化や気づきをもたらす。.  以上を踏まえ、在校生は主体的に自らの将. ●職業レディネス・テスト. 来を考え始めたといえるのではないか。よっ.   職業興味についての自己理解が深まり、今. て今回の実践は一定の効果をもたらしたと考.   後の進路期に役立つ。. える。. ●卒業生による現状報告(よきモデルの提示).   卒業生の中によきモデルが存在すれば生. 4.結論と今後の課題.   徒が変わっていく。.  本研究の実践対象校の卒業生・在校生は、 高校の退学や不登校を経験した生徒であり、. プログラムについての考察. 自身の将来像や自身の今おかれている現状に.  生徒の前向きな意識を育てる. 対して向き合うことを回避してしまう傾向が.  今さえよけれぱよい、自分はダメだ、とい. ある。結果として在学中の進路決定や卒業後. う後ろ向きな気持ちを持つ生徒に対して、ど. のキャリア構成における転機がやってきた際. のように働きかけていくのかが実践対象枝に. に、転機を展望し考えるために必要な態度や. おける課題の一つであった。そのような意味. 能力を育成するキャリア教育が実践対象校の. で今回のタイムマシン・クエスチョンは、生. ような技能連携校には必要であると考えられ. 徒たちの意見からもわかるように、未来への. る。. 見通しなどの将来に対する意欲・態度を育て.  具体的には、それに対処するための将来を. ることができたのではないかと考える。. 展望する能力をつけさせることを目的とし、.  自己理解、個性を活かす. r自ら変わることによって適切な状況をつく.  職業レディネス・テストを通して具体的な. る」、「目的をもって変化する」、「個人と環境. 職名を知り、自分の得意、不得意について知. の相互作用により変わる」という確かな手応. ることによって、職業に対する興味関心が薄. えを感じさせるようなキャリア教育の推進を. かった生徒たちの職業興味についての自己理. 行なうことが望まれる。. 解が深まったと考えられる。.  よきモデルを査出し続けていく. 修学指導教員 古川 雅文.  よきモデルに触れる機会を今回は授業とい.   指導教員 割11雅文.

(3)

参照

関連したドキュメント

小・中学校における環境教育を通して、子供 たちに省エネなど環境に配慮した行動の実践 をさせることにより、CO 2

小学校における環境教育の中で、子供たちに家庭 における省エネなど環境に配慮した行動の実践を させることにより、CO 2

 米田陽可里 日本の英語教育改善─よりよい早期英 語教育のために─.  平岡亮人

社会教育は、 1949 (昭和 24