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LifeKeeper for Windows MS Exchange Server 2007 Recovery Kit Administration Guide

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LifeKeeper for Windows

Microsoft Exchange Server 2007 Recovery Kit

Administration Guide

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By SIOS Technology Corp. San Mateo, CA U.S.A. All rights reserved

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目次

Chapter 1: 概 要 1

LifeKeeper Microsoft Exchange Server 2007 1

Exchange 2007 サービス 1

Microsoft Exchange 2007 Server のリソース階 層 1 Chapter 2: Exchange Server のインスト ール 3

リカバリキット の要 件 3

リカバリキット のインスト ール 4

Exchange サービスの開 始 および停 止 (大 きいスト アの場 合 ) 4

キット の削 除 4

Exchange Server のインスト ール 5 Microsoft Exchange Server のインスト ール 5 Active Directory サイト 内 のド メインコント ローラ上 5 プライマリサーバ上 6 バックアップサーバ上 6 LifeKeeper のインスト ール 7 プライマリサーバ上 7 バックアップサーバ上 7

Chapter 3: Exchange Server 2007 の設 定 に関 する考 慮 事 項 9

LifeKeeper の設 定 10

Exchange Server 2007 の概 要 12 Microsoft Exchange Server 2007 階 層 の作 成 12

ユーザ管 理 14

LifeKeeper による保 護 を削 除 した後 の Microsoft Exchange Server 2007 の使 用 14 クイックチェック間 隔 、ディープチェック間 隔 、ローカルリカバリの設 定 変 更 15 Microsoft Exchange リソースのテスト 15

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切 り替 え可 能 な IP アド レスによって Exchange Server 2007 にアクセスする 17 ボリュームを Microsoft Exchange Server 2007 専 用 にする 17 サード パーティソフト ウェアを Exchange Server 2007 と一 緒 に実 行 する 17 バックアップの Exchange 2007 サーバに Exchange ユーザを作 成 する 18 パブリックフォルダの電 子 メールルーティングのルーティングト ポロジの更 新 18

パブリックフォルダの複 製 リスト の更 新 20

パブリックフォルダの複 製 リスト が更 新 されたときのメールの流 れ 21 Microsoft Exchange Server 2007 リソースの自 動 フェイルオーバの無 効 化 21 複 製 ボリューム – 障 害 が発 生 したプライマリサーバと、バックアップでブロックされたリカバリ 22 Microsoft Exchange Server 2007 の削 除 22 切 り替 え可 能 な IP アド レスによって Exchange Server 2007 にアクセスする (LAN のみ) 22 Chapter 5: ト ラブルシューティング 25 Exchange リソースの作 成 エラー 25 Exchange リソースの拡 張 に関 する問 題 25 Exchange 2007 サービス開 始 に関 する問 題 26 Exchange 2007 クライアント 接 続 に関 する問 題 26 ド メインの全 ユーザをアクティブな Exchange サーバに移 動 する 26 複 数 回 のフェイルオーバ後 に Microsoft Exchange 2007 Server の起 動 が遅 くなる 27

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Chapter 1: 概要

LifeKeeper Microsoft Exchange Server 2007

LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は、共 有 ディスク環 境 またはレプリケーショ ン環 境 で Microsoft Exchange Server のインストールおよび操 作 を行 えるようにします。Microsoft Exchange Server リソース階 層 は 1 つのサーバ上 で作 成 された後 、クラスタ内 のバックアップサーバへと 拡 張 されます。リソースは特 定 の時 点 では 1 台 のサーバ上 でのみアクティブです。バックアップサーバ上 で リソースを手 動 で (例 えば、プライマリサーバで保 守 を実 行 するために) サービス中 にすることができます。 または、サーバやリソースの障 害 が発 生 した場 合 は、LifeKeeper が自 動 的 にフェイルオーバを実 行 しま す。

Exchange 2007 サービス

LifeKeeper は、以 下 の Microsoft Exchange Server サービスを保 護 します。

コアサービス

オプションサービス

Microsoft Exchange Active Directory Topology

Service Microsoft Exchange Monitoring Microsoft Exchange System Attendant Microsoft Exchange Anti-spam Update Microsoft Exchange Information Store Microsoft Exchange IMAP4*

Microsoft Exchange Service Host Microsoft Exchange POP3* Microsoft Exchange Mailbox Assistants Microsoft Exchange EdgeSync

Microsoft Exchange Mail Submission Microsoft Exchange Transport Log Search Microsoft Search (Exchange)

Microsoft Exchange Search Indexer Microsoft Exchange File Distribution* Microsoft Exchange Transport

*クライアント アクセスの役 割 がインスト ールされて いる場 合 のみ。

*クライアント アクセスの役 割 がインスト ールされて いる場 合 のみ。

Microsoft Exchange 2007 Server のリソース階 層

典 型 的 な Microsoft Exchange Server 階 層 は、以 下 の 4 つのリソースで構 成 されます。

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Microsoft Exchange 2007 Server のリソース階 層

l Microsoft Exchange Server l IP アド レス (オプション) l DNS リソース (オプション) l ボリューム

次 に示 す LifeKeeper GUI は、2 つのボリュームリソースを含 む Microsoft Exchange Server 階 層 を表 し ています。

上 記 の階 層 ツリーでは、Microsoft Exchange Server リソース (MSExch.0) が最 上 位 (親 ) リソースで す。このリソースは、依 存 リソースの開 始 と停 止 を管 理 します。DNS リソース (DNS.0) および 2 つのボリ ュームリソース (E: と F:) は、Microsoft Exchange Server リソースの下 にある依 存 リソースです。

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Chapter 2: Exchange Server のインスト ール

LifeKeeper を使 用 して Exchange を保 護 する場 合 は、プライマリとバックアップの両 方 の Exchange サー バを同 じド メイン内 、同 じ管 理 グループ内 に置 く必 要 があります。マルチド メイン構 成 の場

合 、Exchange サーバを Active Directory フォレストのルートド メインのメンバにする必 要 があります。ド メ インコント ローラ上 には、 Exchange をインストールしないようにしてください。

重 要 : Exchange バイナリがレプリケーションボリュームにインストールされた場 合 、LifeKeeper は Exchange 2007 をサポート しません。

Exchange キット は、以 下 の 2 種 類 の設 定 でインスト ールした Exchange Server 2007 をサポート しま す。 1. クライアント アクセスを含 む標 準 インスト ール: Exchange Server を以 下 の役 割 を含 めてインス ト ール。 l メールボックスサーバ l クライアント アクセスサーバ l ハブト ランスポート サーバ 2. クライアント アクセスを含 まない標 準 インスト ール: Exchange Server を以 下 の役 割 を含 めてイン スト ール。 l メールボックスサーバ l ハブト ランスポート サーバ

リカバリキット の要 件

SteelEye LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は LifeKeeper の保 護 下 で稼 働 する Microsoft Exchange 2007 Server 環 境 に高 い可 用 性 を提 供 します。LifeKeeper は、Exchange が アクティブになっている物 理 的 サーバ、個 々 の Exchange プロセス、クライアント接 続 、およびデータボリ ュームが正 常 な状 態 であるかどうか常 時 監 視 します。何 らかの問 題 を検 出 すると、LifeKeeper は回 復 処 置 を開 始 して Exchange が継 続 して使 用 できるようにします。

LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit をインスト ールして設 定 する前 に、構 成 が 以 下 の要 件 を満 たしていることを確 認 してください。

オペレーティングシステムソフト ウェア。LifeKeeper は以 下 のバージョンの Windows オペレーティングシステ ムをサポート します。

l Windows Server 2003 x64 Standard、Enterprise、Data Center Edition l Windows Server 2003 R2 x64 Standard、Enterprise、Data Center Edition

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リカバリキット のインスト ール

l Windows Server 2008 Standard、Enterprise、Data Center Edition (32 ビット および 64 ビット バー

ジョン)

Exchange Server ソフト ウェア。LifeKeeper は以 下 のバージョンの Microsoft Exchange をサポート しま

す。

l サーピスパック 1 が適 用 された Exchange Server 2007 (Standard Edition) l サーピスパック 1 が適 用 された Exchange Server 2007 Enterprise

スト レージ。リカバリ操 作 を実 行 できるようにするには、Exchange クラスタ内 のすべてのシステムが Exchange スト レージグループにアクセスできる必 要 があります。LifeKeeper for Microsoft Exchange Server は以 下 の 2 種 類 のスト レージ設 定 で動 作 します。

l プライマリとバックアップの Exchange Server 間 に、共 有 の SCSI またはファイバーチャネルデバイ

スを使 用 し、Exchange ストレージグループがこの共 有 デバイス上 に配 置 された設 定 。この設 定 は、Exchange データの書 き込 みが処 理 中 に 1 回 しか行 われないという利 点 があります。

l SteelEye DataKeeper を使 用 してクラスタ内 のサーバ上 のローカルボリューム間 で Exchange スト

レージグループを複 製 する設 定 。この設 定 は、共 有 スト レージデバイスが不 要 になり、低 コスト の クラスタ設 定 あるいは広 範 囲 のディザスタリカバリ設 定 の構 築 に役 立 ちます。

リカバリキット のインスト ール

LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は FTP ダウンロード で提 供 されま

す。InstallShield により標 準 的 なインストールインターフェースを利 用 できます。LifeKeeper のインストー ルおよび削 除 の完 全 な手 順 については、インスト ールを参 照 してください。

重 要 : LifeKeeper、LifeKeeper の Recovery Kit、または SteelEye DataKeeper のインストールは、必 ず

LifeKeeper とともに Microsoft Exchange Server を構 成 するで説 明 されている構 成 手 順 を読 んでから 行 い、この手 順 に従 ってください。

Exchange サービスの開 始 および停 止 (大 きいスト アの場 合 )

LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit のインスト ールでは、MAXWAIT と呼 ばれる レジスト リエント リが作 成 され、次 のレジスト リキーに格 納 されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\SteelEye\LifeKeeper\RK\ms64ex07

MAXWAIT は整 数 値 で、LifeKeeper が 1 つの Microsoft Exchange Server サービスの開 始 または停 止 を待 機 する秒 数 を指 定 します。指 定 した時 間 内 にサービスが開 始 しない場 合 、LifeKeeper では障 害 が発 生 したと判 断 します。 MAXWAIT のデフォルト 値 は 900 秒 (15 分 ) ですが、非 常 に大 きなスト アの場 合 、関 連 サービスが開 始 または停 止 の状 態 に達 するのに 900 秒 では十 分 でないこともあります。この場 合 は、レジストリエントリ をより環 境 に適 切 な値 に変 更 してください。

キット の削 除

LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit ソフト ウェアを削 除 するには、コント ロールパ ネルの [プログラムの追 加 と削 除 ] アプレットで [LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server

Recovery Kit v7] を選 択 してください。

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Exchange Server のインスト ール

注 意 : LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit を削 除 するときは、Microsoft Exchange インスタンスまたはリソースが使 用 中 でないことを確 認 してください。キット が削 除 されると、こ れらのリソースは使 用 できなくなります。

Exchange Server のインスト ール

LifeKeeper を使 用 して Exchange を保 護 する場 合 は、プライマリとバックアップの両 方 の Exchange サー バを同 じド メイン内 、同 じ管 理 グループ内 に置 く必 要 があります。マルチド メイン構 成 の場

合 、Exchange サーバを Active Directory フォレストのルートド メインのメンバにする必 要 があります。ド メ インコント ローラ上 には、 Exchange をインストールしないようにしてください。

Microsoft Exchange Server のインスト ール

以 下 の手 順 に従 って、プライマリサーバとバックアップサーバの両 方 に Microsoft Exchange Server をイン スト ールしてください。インスト ールを開 始 する前 に、必 ず Microsoft Exchange Server CD で提 供 される Microsoft Exchange Server のインスト ールマニュアルとリリースノート をよくお読 みください。ド メインコント ローラ上 には、 Exchange をインストールしないようにしてください。

注 記 : プライマリサーバにするシステム上 に Microsoft Exchange Server がすでにインストールされている 場 合 は、バックアップサーバ上 に Microsoft Exchange Server をインストールする手 順 を示 すバックアップ サーバ上のセクションに進 んでください。

Active Directory サイト 内 のド メインコント ローラ上

Active Directory サイト 内 のド メインコント ローラ上 に、インスト ールに使 用 する Exchange 管 理 者 アカウ ント を作 成 してください。Active Directory ユーザとコンピュータスナップインを使 用 して、ド メインアカウント

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プライマリサーバ上 である Exchange 管 理 者 アカウントを作 成 し、これを以 下 のグループのメンバにしてください。 l Enterprise Admins l Schema Admins l Domain Admins l Domain Users

プライマリサーバ上

1. http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb123694(EXCHG.140).aspxの Exchange Server 2007 セット アップを使 用 して標 準 インスト ールを実 行 する方 法 の説 明 に書 かれた手 順

で、Exchange Server 2007 SP1 をインストールします。

2. Exchange Service Pack が追 加 されている場 合 は、この時 点 でインスト ールします。

3. 以 下 の手 順 を実 行 して、Microsoft Exchange ト ランザクションログおよびデータベースファイルの 場 所 について必 要 な変 更 を行 い、LifeKeeper で保 護 する共 有 ボリュームまたはレプリケーション ボリュームに変 更 します。以 下 の手 順 を実 行 するには、Microsoft Exchange Server が稼 働 中 である必 要 があります。

a. Exchange 管 理 コンソールを使 用 して、Microsoft Exchange のログファイルを共 有 ボリ ュームまたは複 製 ボリュームに移 動 します。すべてのスト レージグループのプロパティを開 い て、「ト ランザクションログの場 所 」と「システムパスの場 所 」を LifeKeeper で保 護 する共 有 ボリュームまたはレプリケーションボリュームに変 更 してください。これにより、データベースフ ァイルおよびログファイルがマウント 解 除 され、新 しい場 所 に移 動 されて再 マウント されま す。

b. Exchange 管 理 コンソールを使 用 して、Microsoft Exchange のデータベースファイルを共 有 ボリュームまたは複 製 ボリュームに移 動 します。すべてのプライベート メールボックスおよ びパブリックフォルダのプロパティを開 いて、「データベース」ページを選 択 してくださ い。「Exchange データベース」の値 を変 更 して、LifeKeeper で保 護 する共 有 ボリュームま たはレプリケーションボリュームを指 すようにしてください。 4. キューデータベースおよびキューデータベースト ランザクションログの場 所 を、共 有 ボリュームまたは レプリケーションボリュームに変 更 します。この方 法 は、 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb125177.aspxの記 事 「キューデータベースの場 所 を変 更 する」に記 載 されています。 5. クライアント を設 定 して、Exchange Server に接 続 します。

6. サポート 予 定 のすべてのクライアント (MAPI、POP3、OWA など) を使 用 して、Exchange Server 上 の他 のメール受 信 者 に外 部 からも内 部 からもメッセージを送 信 できることをテスト します。詳 細 については、クライント とその他 の Microsoft Exchange Server アクセスを参 照 してください。

バックアップサーバ上

バックアップサーバ上 で、以 下 の手 順 を実 行 してください。

上 記 と同 じ方 法 でバックアップサーバ上 に Exchange Server 2007 SP1 をインストールしてください。イン スールされた役 割 がプライマリサーバと同 じであることを確 認 してください。

l Exchange Service Pack が追 加 されている場 合 は、この時 点 でインスト ールしてください。

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LifeKeeper のインスト ール

LifeKeeper のインスト ール

Microsoft Exchange Server をインスト ールしてテスト したら、以 下 の作 業 を実 行 して、両 方 のサーバに LifeKeeper をインスト ールしてください。

プライマリサーバ上

1. 共 有 スト レージではなく複 製 ボリュームの使 用 を計 画 している場 合 は、プライマリサーバ上 に SteelEye DataKeeper のソフト ウェアおよびライセンスキーをインスト ールします。詳 細 について は、SteelEyeSPSインスト レーションガイドを参 照 してください。 2. ライセンスキーを含 めて、LifeKeeper Core ソフト ウェアをインスト ールします。

3. Recovery Kit のライセンスキーを含 めて、LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit をインスト ールします。

4. サーバを再 起 動 します。

バックアップサーバ上

上 記 の手 順 1 ~ 4 を繰 り返 して、バックアップサーバに SteelEye DataKeeper (該 当 する場 合 )、LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit をインストールしてください。

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Chapter 3: Exchange Server 2007 の設定に関する考

慮事項

LifeKeeper 環 境 下 における Microsoft Exchange Server の基 本 的 な設 定 要 件 の一 部 については、 以 下 で説 明 されています。これらの考 慮 事 項 では、LifeKeeper 環 境 で Microsoft Exchange Server の 設 定 を行 う前 に慎 重 に検 討 する必 要 があります。ハイパーリンクは Exchange 2003 設 定 でも同 じく適 用 できます。 l アクティブ/アクティブおよびアクティブ/スタンバイの構 成 l アクティブ/スタンバイ N+1 構 成 l N+1 タイプのクラスタにおけるパブリックフォルダアクセス l LifeKeeper コミュニケーションパスの考 慮 事 項 l 一 貫 性 のあるネット ワーク名 の解 決

l クライント とその他 の Microsoft Exchange Server アクセス

クライアント は、コンピュータ名 をメールボックスのホームサーバとして使 用 して Microsoft

Exchange Server システムに接 続 します。LifeKeeper でサポート されているのは TCP/IP プロト コ ルと NetBIOS プロトコルであるため、クライアントでは、これらのプロトコルの少 なくとも一 方 がイン スト ールされ、設 定 されている必 要 があります。 l Exchange Server 階 層 での保 護 された IP アド レスの使 用 LifeKeeper で保 護 された IP アド レス (切 り替 え可 能 な IP アド レス) は、フェイルオーバの 発 生 後 に、保 護 されている Exchange リソースのメールクライアントが透 過 的 に接 続 でき るようにします。ただし WAN 環 境 では、サブネットの設 定 によっては IP アド レスを保 護 で きない場 合 があります。Exchange Server 階 層 で切 り替 え可 能 な IP アド レスを使 用 す るかどうかを決 める際 には、以 下 のガイド ラインを参 照 してください。 l すべての LifeKeeper サーバが 1 つの IP サブネット内 に存 在 する LifeKeeper サーバが同 じ IP サブネット 内 で稼 働 している場 合 、切 り替 え可 能 な IP アド レスがフェイルオーバ後 のクライアント 接 続 を提 供 します。これは、Exchange Server にア クセスするために、クライアント アプリケーション / システムを再 設 定 する必 要 がないことを 意 味 します。この環 境 では、DNS の静 的 エントリを通 じて切 り替 え可 能 な IP アド レスを 使 用 するのが最 適 な方 法 です。 l 異 なる IP サブネット内 に LifeKeeper サーバが存 在 する

LifeKeeper サーバを異 なる IP サブネット に配 置 している場 合 、LifeKeeper は Microsoft Exchange Server の IP アド レスを保 護 することができません。ただし、LifeKeeper の DNS リソースを使 用 してサーバの DNS リソースのエントリを更 新 すれば、クライアントに透 過 的

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LifeKeeper の設 定

な接 続 を提 供 できます。DNS Recovery Kit は LifeKeeper for Windows コア製 品 に同 梱 されています。このリカバリキット を使 用 すると、プライマリサーバまたはその別 名 の A (Address) レコード と PTR レコード (存 在 する場 合 ) を保 護 する DNS リソースを作 成 でき ます。詳 細 については、DNS リソース階 層 の作 成を参 照 してください。

Exchange リソース階 層 では、使 用 するクライアント のタイプに応 じて、1 つまたは 2 つの LifeKeeper DNS リソースが必 要 になります。Outlook MAPI クライアント では、プライマリ サーバ名 を保 護 する DNS リソースが必 須 です。OWA クライアントでは、別 名 を保 護 する DNS リソースが必 須 です。 メールクライアント の各 種 プロト コルの DNS リソースをフェイルオーバ後 にアップデートする 方 法 を次 に示 します。 Primary server         ExchSrvr1(172.17.10.24/255.255.255.0) Backup Server         ExchSrvr2(172.16.10.25/255.255.255.0) Zone: mydomain.com DNS 設 定 - フェイルオーバ前 A Record ExchSrvr1   - > 172.17.10.24 ExchSrvr2   - > 172.16.10.25 ExchSrvr1Alias-> 172.17.10.24 DNS 設 定 - フェイルオーバ後 A Record ExchSrvr1   - > 172.16.10.25 ExchSrvr2   - > 172.16.10.25 ExchSrvr1Alias-> 172.16.10.25

Outlook MAPI クライアント は ExchSrvr1.mydomain.com を使 用 して接 続 しま す。 OWA クライアント は、ExchSrvr1Alias.mydomain.com を使 用 して接 続 しま す。

LifeKeeper の設 定

1. LifeKeeper GUI にログインします。 2. プライマリサーバとバックアップサーバの間 にコミュニケーションパスを作 成 します。詳 細 については、 コミュニケーションパスの作 成を参 照 してください。

注 記 : SteelEye DataKeeper を使 用 する場 合 は、複 製 を行 うネットワーク上 で TCP/IP コミュニ ケーションパスが確 立 されたことを確 認 してください。 3. LifeKeeper が使 用 するボリュームと IP リソース (オプション) または DNS リソース (オプション) を作 成 し、それらをバックアップサーバに拡 張 します。Exchange データベース、ログファイル、キューデー タベース、キュート ランザクションログを格 納 するボリュームのボリュームリソースは、手 順 8 で Exchange リソースを作 成 する間 に自 動 的 に作 成 されます。 10 Exchange Server 2007 の設 定 に関 する考 慮 事 項

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LifeKeeper の設 定

4. Microsoft Exchange Server のリソース階 層 を作 成 し、バックアップサーバに拡 張 します。詳 細 に ついては、Microsoft Exchange Server 階 層 の作 成を参 照 してください。この作 成 によって、前 の手 順 で作 成 したボリュームと IP リソースに、必 要 な依 存 関 係 が作 成 されます。Exchange リ ソース階 層 の拡 張 に関 して問 題 が発 生 した場 合 は、ト ラブルシューティングのセクションに記 載 されているExchange リソースの拡 張 に関 する問 題を参 照 してください。 N+1 構 成 のアクティブ/スタンバイモード で 1 台 のバックアップ Exchange サーバによって複 数 の Exchange サーバを保 護 している場 合 、すべてのプライマリサーバ上 に階 層 を作 成 して共 通 の +1 バックアップサーバに拡 張 する必 要 があります。これにより、各 プライマリサーバ上 に Exchange 階 層 が 1 つ、バックアップサーバ上 に N 個 の階 層 ができます。 5. Exchange サーバに、他 の Exchange サーバまたはメッセージングシステムと連 携 するためのルー ティンググループと送 信 コネクタが設 定 されている場 合 、バックアップ Exchange サーバ上 での設 定 が必 要 な場 合 もあります。ご利 用 の設 定 とネット ワーク設 定 によっては、バックアップ Exchange サーバのルーティング設 定 または送 信 コネクタ設 定 への追 加 が必 要 になる場 合 があ ります。 送 信 コネクタに、バックアップサーバを送 信 元 として追 加 する場 合 は、Exchange 管 理 コンソール を開 き、[組 織 の設 定 ] >[ハブトランスポート]> [送 信 コネクタ] の順 に進 んでください。[プロパティ] -> [ソースサーバ] ページからすべての送 信 コネクタを選 択 し、バックアップサーバ名 を追 加 してくださ い。 6. 6 つのクライアント 接 続 用 の切 り替 え可 能 な IP アド レスを使 用 する場 合 は、プライマリ Exchange Server の DNS に静 的 エント リを設 定 します。 プライマリ Exchange Server で、DNS 登 録 のデフォルトを以 下 のように変 更 してください。 a. [マイネット ワークプレース] を右 クリックし、[プロパティ] をクリックします。 b. 設 定 する接 続 を右 クリックし、[プロパティ] をクリックします。[インターネット プロト コル (TCP/IP) ]、[プロパティ]、[詳 細 設 定 ] の順 にクリックし、[DNS] タブをクリックしま す。 c. デフォルト では、[この接 続 のアド レスを DNS に登 録 する] が選 択 されています。こ のオプションの選 択 を解 除 します。

DNS サーバ上 で、切 り替 え可 能 な IP アド レスにマップされている Microsoft Exchange Server 名 の静 的 エント リを以 下 のように作 成 してください。 a. [スタート ] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイント して [管 理 ツール] をポイント しま す。次 に、[DNS] をクリックします。 b. [DNS] の下 で、該 当 する DNS サーバ、[前 方 参 照 ゾーン] の順 に展 開 し、該 当 するゾーンをクリックします。 c. プライマリサーバの A レコード に切 り替 え可 能 な IP アド レスを割 り当 てます。 注 記 : バックアップ Exchange Server については、DNS の変 更 は必 要 ありません。

7. 上 記 の DNS 変 更 による LifeKeeper GUI 接 続 の問 題 を防 ぐために、各 LifeKeeper サーバをそ の静 的 IP アド レスにマップするエントリを %WINDIR%\system32\drivers\etc\hosts ファ イル内 に作 成 します。

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Exchange Server 2007 の概 要

例 えば、LifeKeeper サーバ Server1 の hosts ファイルは、Server2 とその静 的 IP アド レスにマップ するように変 更 する必 要 があります。また、LifeKeeper サーバ Server2 の hosts ファイル

は、Server1 とその静 的 IP アド レスにマップするように変 更 する必 要 があります。hosts ファイルに 名 前 を入 力 するときは、完 全 修 飾 されたド メイン名 ではなく、コンピュータの NetBIOS 名 を使 用 します。

8. 以 下 の手 順 を実 行 して Microsoft Exchange Server リソースをテスト します。

a. 手 動 による切 り替 えを実 行 します。詳 細 については、リソース階 層 のテストを参 照 してく ださい。

b. 切 り替 え後 に、外 部 および内 部 で他 のメール受 信 者 にメッセージを送 信 できるか、テスト します。

Exchange Server 2007 の概 要

Microsoft Exchange Server のリソース階 層 の作 成 および拡 張 については、以 下 のト ピックを参 照 してく ださい。

l Microsoft Exchange Server 階 層 の作 成 l Microsoft Exchange Server リソース階 層 の拡 張 l Microsoft Exchange Server 階 層 の拡 張 解 除 l リソース設 定 の更 新

l Microsoft Exchange Server 階 層 の削 除

l LifeKeeper による保 護 を削 除 した後 の Microsoft Exchange Server の使 用

Microsoft Exchange Server 2007 階 層 の作 成

必 要 なセット アップ作 業 が完 了 したら、以 下 の手 順 に従 って Microsoft Exchange Server 階 層 を定 義 し、Exchange Server を保 護 してください。階 層 はプライマリサーバ上 に作 成 する必 要 があります。 1. LifeKeeper GUI メニューから [編 集 ] を選 択 し、次 に [サーバ] を選 択 します。メニューから [リソー ス階 層 の作 成 ] を選 択 します。 2. [保 護 するアプリケーションの作 成 ] ダイアログが表 示 されます。プルダウンリスト からプライマリおよ びバックアップサーバを選 択 します。[次 へ] を選 択 して、次 へ進 みます。 3. [MS Exchange Server] を選 択 し、[次 へ] をクリックします。 4. 次 の表 に示 す情 報 を入 力 するように求 められます。ダイアログボックス内 で [戻 る] ボタンがアクテ ィブになっているときは、直 前 のダイアログボックスに戻 ることができます。これは、前 に入 力 した情 報 を修 正 する必 要 があるエラーが発 生 した場 合 に便 利 です。いつでも [キャンセル] をクリックし て、作 成 処 理 全 体 を取 り消 すことができます。 12 Exchange Server 2007 の設 定 に関 する考 慮 事 項

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Microsoft Exchange Server 2007 階 層 の作 成

フィール

説 明

Microsoft Exchange Server リ ソースタグ 固 有 のタグ名 を入 力 します。自 動 で表 示 されるデフォルト のタグ名 をそのまま使 用 することもできます。 オプション サービスの 選 択

LifeKeeper は、インスト ールされているオプションの Exchange Server サービスをすべ て表 示 します。LifeKeeper で保 護 するオプションサービスを選 択 してください。 注 記 : 選 択 しなかった Exchange のサービスは、手 動 で設 定 することになります。こ れらのサービスは LifeKeeper で保 護 されない限 りは開 始 することができません。その ため、起 動 したい Exchange サービスは LifeKeeper に保 護 される必 要 があります。 ド メイン管 理 ユーザ 名

Microsoft Exchange Server をインスト ールした際 に使 用 したド メイン管 理 者 のアカ ウント を入 力 してください。フォーマット は以 下 のようになります。

<username>@<fully qualified domain name>

注 記 : このユーザはルートド メインのメンバである必 要 があります。サーバにローカルで ログインする権 限 も有 している必 要 があります。プロファイルを作 成 するために、ユー ザ名 を使 用 してサーバにログインしてください。このユーザがこの権 限 を有 していない 場 合 は、LifeKeeper GUI の WMI オブジェクトからエラーが発 生 することがあります。 Windows Server 2003 システムでは、このユーザアカウンがド メイン管 理 者 グループ のメンバである必 要 があります。ただし、Windows Server 2008 システムでは、ユー ザがド メイン管 理 者 である必 要 があります。 Microsoft ド メイン管 理 パス ワード ド メイン管 理 者 アカウント のパスワード を入 力 してください。 IP アド レ ス (オプシ ョン) このリソースで保 護 する切 り替 え可 能 な IP アド レス (使 用 する場 合 ) を選 択 してく ださい。ド ロップダウンリスト に有 効 な IP アド レスがすべて表 示 されます。切 り替 え可 能 な IP アド レスを使 用 しない場 合 は [なし] を選 択 してください。 DNS リ ソース (オ プションl) このリソースで保 護 する DNS リソース (使 用 する場 合 ) を選 択 してください。必 要 に 応 じて複 数 の DNS リソースを選 択 することが可 能 です。DNS リソースを使 用 しな い場 合 は [なし] を選 択 してください。

警 告 : Exchange リソース階 層 がプライマリ Exchange Server 上 に作 成 されると、LifeKeeper は リソースに対 して、デフォルト で最 も高 い優 先 順 位 を割 り当 てます (デフォルトでは 1)。その後 、リ ソースをバックアップサーバへ拡 張 (下 記 の説 明 を参 照 ) すると、LifeKeeperは最 も低 い優 先 順 位 (高 い数 値 ) を割 り当 てます (デフォルトでは10)。Exchange キットは、Exchange Server をプラ イマリサーバとして扱 います (一 番 上 のリソース階 層 、デフォルトでは 1)。Exchange リソースの優 先 順 位 をスワップしないでください。スワップしてしまうとバックアップ Exchange Server がキットのプ ライマリサーバになりフェイルオーバやスイッチオーバが失 敗 してしまうことがあります。また、プライマ リサーバからリソース階 層 を拡 張 解 除 してはいけません。これを行 うとバックアップサーバがプライマ リの役 割 を担 うことになります。

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ユーザ管 理

ユーザ管 理

LifeKeeper Microsoft Exchange Server リソースを作 成 する際 、管 理 者 は、フェイルオーバ時 に LifeKeeper が Active Directory に対 して必 要 な変 更 を加 えることができるよう、ド メイン管 理 者 のユー ザ名 とパスワード を入 力 する必 要 があります。LifeKeeper に Exchange リソースを作 成 した後 に、この ユーザ名 のパスワード が変 更 された場 合 は、クラスタ内 のすべてのシステム上 にある MS Exchange リ ソースを新 しいパスワード で更 新 しなければなりません。そうしない場 合 、MS Exchange リソースと Active Directory セキュリティデータベース内 の情 報 が一 致 しなくなり、MS Exchange リソースを適 切 に サービス中 またはサービス休 止 にできなくなります。

[操 作 ] の選 択

l 現 在 のユーザを表 示 - 保 護 対 象 のリソース階 層 で使 用 される現 在 のユーザ名 を表 示 します。 l パスワード の変 更 - 保 護 対 象 のリソース階 層 に関 連 付 けた現 在 のユーザのパスワード を変 更 し

ます。

l ユーザおよびパスワード の変 更 - LifeKeeper で Active Directory を編 集 する操 作 に使 用 する

ユーザとパスワード の両 方 を更 新 します。

フィー

ルド

説 明

ド メイン 管 理 ユーザ 名 ド メイン管 理 ユーザ名 を入 力 してください。このユーザアカウント には、Active Directory を編 集 するための権 限 を持 たせる必 要 があります。 Windows Server 2003 システムでは、このユーザアカウンがド メイン管 理 者 グループの メンバである必 要 があります。ただし、Windows Server 2008 システムでは、ユーザが ド メイン管 理 者 である必 要 があります。 ド メイン 管 理 パ スワード 更 新 するユーザアカウント のド メイン管 理 パスワード を入 力 してください。

LifeKeeper による保 護 を削 除 した後 の Microsoft Exchange

Server 2007 の使 用

Microsoft Exchange Server 階 層 を削 除 すると、階 層 はクラスタ内 の両 方 のサーバから削 除 されます。 階 層 の削 除 後 、Microsoft Exchange は起 動 しません。LifeKeeper による保 護 を行 わずにプライマリ サーバで Microsoft Exchange Server を継 続 して使 用 する場 合 は、以 下 を実 行 する必 要 があります。

1. 次 のユーティリティを実 行 し、適 切 な Microsoft Exchange サービスを 自 動 スタート アップモード に 設 定 してください。(SetSvcMode.vbs ユーティリティ

は<%LKROOT%>\admin\kit\msexch\binフォルダにあります。%LKROOT% は LifeKeeper インスト ールパスのルート です)

cscript /nologo SetSvcMode.vbs -a

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クイックチェック間 隔 、ディープチェック間 隔 、ローカルリカバリの設 定 変 更

–a オプションは、自 動 スタート アップモード を示 します。上 記 のユーティリティの代 わりにサービス管 理 ツールを使 用 しても、前 に保 護 されていたサービスに関 してスタート アップの種 類 を [自 動 ] に 設 定 できます。

2. クライアント の接 続 については、すべてのメールクライアント が、切 り替 え可 能 な IP アド レスでは なく、実 際 のコンピュータ名 を使 用 して Microsoft Exchange Server に接 続 するようにしてくださ い。

クイックチェック間 隔 、ディープチェック間 隔 、ローカルリカバリの設

定 変 更

クイックチェック間 隔 、ディープチェック間 隔 、ローカルリカバリのデフォルト 値 は、リソースが LifeKeeper の 保 護 対 象 となった後 、LifeKeeperGUI を使 用 して変 更 可 能 です。デフォルト値 を変 更 する場 合 は、リ ソース上 で右 クリックし、変 更 したいエント リをメニューリスト から選 択 してください。値 を変 更 後 、[変 更 ] ボタンをクリックしてください。修 正 の操 作 結 果 がダイアログボックスに表 示 されます。[完 了 ] ボタンをクリッ クして終 了 してください。 デフォルト 値 は以 下 のようになっています。 l クイックチェック間 隔 は 180秒 (3分 ) l ディープチェック間 隔 は 300秒 (5分 ) l ローカルリカバリは「有 効 」

Microsoft Exchange リソースのテスト

Microsoft Exchange Server リソース階 層 を作 成 して拡 張 したら、手 動 で切 り替 えを開 始 してテスト す る必 要 があります。これにより、リソースインスタンスのプライマリサーバからバックアップサーバへのフェイル オーバをシミュレート します。 1. LifeKeeper GUI メニューから [編 集 ] を選 択 し、続 いて [リソース]、[サービス開 始 ] を選 択 しま す。 こうすると、バックアップサーバ上 でサービス開 始の要 求 が実 行 され、アプリケーション階 層 はプライ マリサーバでサービス停 止 になり、バックアップサーバではサービス開 始 となります。この時 点 で、バ ックアップサーバはアクティブな Exchange Server となります。 サービス停 止の要 求 を実 行 した場 合 、このアプリケーションはサービス停 止 になり、別 のサーバの アプリケーションはサービス中 になりません。 2. 切 り替 え後 に、外 部 および内 部 で他 のメール受 信 者 にメッセージを送 信 できるかどうか、テスト します。 3. キューデータベースディレクト リが共 有 ボリュームまたは複 製 ボリューム上 で作 成 されているかを確 認 します。

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Chapter 4: Microsoft Exchange Server の管理

以 下 のト ピックでは、Microsoft Exchange Server システム関 連 のさまざまな管 理 作 業 を実 行 するため の推 奨 事 項 を示 します。

切 り替 え可 能 な IP アドレスによって Exchange Server 2007

にアクセスする

LifeKeeper で保 護 できるのは、LifeKeeper サーバと同 じネット ワーク内 にある切 り替 え可 能 な IP アド レ スのみです。保 護 された Microsoft Exchange Server インスタンスは、1 回 の操 作 で 1 台 のサーバ上 で のみアクティブになります。Microsoft Exchange が現 在 どの物 理 システムで実 行 されているかに左 右 さ れずに、ユーザが確 実 に Exchange サーバにアクセスできるようにするには、すべてのリモートアクセスを Exchange 階 層 に関 連 付 けられている切 り替 え可 能 な IP アド レスを通 して実 行 する必 要 がありま す。LifeKeeper は、Exchange インスタンスが現 在 どのサーバで実 行 されているかにかかわらず、切 り替 え可 能 な IP アド レスを使 用 できるようにします。

ボリュームを Microsoft Exchange Server 2007 専 用 にする

Microsoft Exchange Serverのデータベースとト ランザクションログを格 納 する共 有 ボリュームまたは複 製 ボリュームは、Microsoft Exchange Server 専 用 にする必 要 があります。これらは、ユーザが LAN Manager 経 由 でアクセスするために共 有 したり、他 のローカルアプリケーションや (ローカルまたはリモート の) ユーザによってアクセスされてはいけません。 サービスからボリュームリソースを削 除 する操 作 は、リモート ユーザがネット ワーク経 由 でいずれかのボリ ュームにアクセスしている場 合 や、ローカルの処 理 によって、書 き込 みアクセスのためにボリュームが開 か れている場 合 は失 敗 します。ボリュームに読 み取 り専 用 アクセスをしているローカルプロセスがあっても、 サービスからリソースを削 除 できますが、スイッチバックしようとすると復 元 が失 敗 することがあります。これ に該 当 するものの例 としてパフォーマンスモニタがあります。パフォーマンスモニタは、各 ボリューム、共 有 ボ リュームにインスト ールされて実 行 中 のプロセス、Exchange 管 理 ツール、またはイベントビューア (実 行 可 能 ファイルが共 有 ボリューム上 に常 駐 するサービスに関 連 するイベント を監 視 する) にも定 期 的 に ポーリングしています。特 に、切 り替 え中 に Windows エクスプローラで Microsoft Exchange Server ボリ ュームにアクセスすることは避 けてください。

サードパーティソフト ウェアを Exchange Server 2007 と一 緒 に

実 行 する

Exchange Server と連 携 するようにインスト ールされているサード パーティソフト ウェアアプリケーション (Backup Agent、Anti Virus、SPAM、PDA Connector など) は、プライマリとバックアップ両 方 の

Exchange Server と連 携 するように設 定 する必 要 があります。サード パーティアプリケーションが IP アド レ スを使 用 して Exchange Server に接 続 できる場 合 、LifeKeeper で保 護 された IP アド レスを使 用 する

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バックアップの Exchange 2007 サーバに Exchange ユーザを作 成 する 必 要 があります。

バックアップの Exchange 2007 サーバに Exchange ユーザを作

成 する

Exchange サーバがバックアップサーバで稼 働 中 に新 規 ユーザを追 加 した場 合 、そのユーザの MAPI クラ イアント がプライマリで稼 働 する Exchange サーバに接 続 すると問 題 が発 生 します。この問 題 を解 決 す るには、Exchange がプライマリで稼 働 したらユーザの MAPI プロファイルをプライマリ Exchange サーバ名 に接 続 するように更 新 する必 要 があります。それ以 降 のフェイルオーバ時 にこのプロファイル変 更 は必 要 ありません。

パブリックフォルダの電 子 メールルーティングのルーティングト ポロジ

の更 新

注 記 : 本 セクションは、Exchange 2007 サーバと同 じ構 成 でアクティブな Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバを使 用 する場 合 に適 用 されます。

フェイルオーバが発 生 すると、LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は、ルーティン グト ポロジを更 新 します。更 新 は、障 害 が発 生 したプライマリサーバがリスト の最 初 にあり、バックアップ サーバが異 なるルーティンググループにある場 合 にのみ実 行 されます。そのため、LifeKeeper クラスタのプ ライマリサーバとバックアップサーバは、別 々 のルーティンググループに配 置 する必 要 があります。ルーティン ググループの中 で唯 一 のサーバがバックアップサーバである場 合 は、そのルーティンググループに対 するコネ クタを作 成 する必 要 はありません。

注 記 : リスト内 の Exchange Server の順 序 を決 定 するには、Microsoft から提 供 される ExchDump ツールを使 用 します。次 の KB 記 事 を参 照 してくださ

い。http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;JA-JP;839116

以 下 に、3 つのバックエンド Exchange Server (EXBE1、EXBE2、EXBE3) と、1 つのフロントエンド Exchange Server (EXFE、パブリックフォルダスト アのない Exchange フロント エンド サーバ) で構 成 される Exchange 環 境 の例 を示 します。すべての Exchange Server は、同 じルーティンググループ (第 1 管 理 グループ) にあります。LifeKeeper は、EXBE1 をプライマリサーバとして、EXBE2 をバックアップサーバとし て保 護 しています。Exchange Server は、Active Directory の msExchOwningPFTreeBL 属 性 によっ てポイント されるリスト の中 で、次 の順 序 でリスト されています。

EXBE1、EXBE2、EXBE3

プライマリサーバ EXBE1 に障 害 が発 生 すると、パブリックフォルダの電 子 メールの流 れが影 響 を受 け、フ ロント エンド Exchange Server EXFE は電 子 メールを送 信 できなくなります。

そのため、ユーザは新 しいルーティンググループ「Backup Routing Group」を作 成 し、バックアップ

Exchange Server EXBE2 を新 しいルーティンググループに移 動 する必 要 があります。図 1 を参 照 してく ださい。

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パブリックフォルダの電 子 メールルーティングのルーティングト ポロジの更 新

LifeKeeper が EXBE1 から EXBE2 へのフェイルオーバを実 行 すると、2 つのルーティンググループ間 で サーバがスワップされます。フェイルオーバ後 の設 定 は、図 2 のようになります。

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パブリックフォルダの複 製 リスト の更 新

注 記 : この例 の EXFE は、パブリックフォルダストアのないフロントエンド サーバです。

キット は、ローカルの Exchange 管 理 グループで影 響 を受 けるすべてのルーティンググループコネクタも更 新 します。これには、すべての「ルーティンググループ (RG)」と「SMTP」コネクタの更 新 も含 まれます。 ルーティンググループの更 新 により、EXFE の Exchange Server は、属 性 msExchOwningPFTreeBL によってポイント されるリスト から新 しいサーバを選 択 し、電 子 メールの流 れを維 持 できるようになります。 他 の電 子 メールサーバがルーティングト ポロジの変 更 を検 知 したにもかかわらず、パブリックフォルダへの 電 子 メールの一 部 や、プライベート メールボックスユーザへの電 子 メールにより、メールが配 信 されなくな ることもあります。この移 行 の間 に、多 くのメッセージが「Queue: Messages with an

unreachable destination」SMTP キューに溜 まってしまうことがあります。これらのメッセージが SMTP 仮 想 サーバの Queue フォルダにある場 合 は、メッセージを Pickup フォルダに移 すことでメッセー ジを取 得 し、キューに戻 すことができます。Active Directory の参 照 と新 規 設 定 情 報 の検 知 、および DNS 名 解 決 の複 製 に遅 延 が生 じると、メッセージのループ、メッセージの損 失 、不 達 レポート 、または これらすべての問 題 が発 生 することがあります。

注 記 : LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は、N+1 タイプの構 成 のルーティング グループとコネクタを更 新 しません。+1 ノード にはパブリックフォルダストアがないためです。

パブリックフォルダの複 製 リスト の更 新

LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は、フェイルオーバ/スイッチオーバ時 に影 響 を受 けるパブリックフォルダ上 の複 製 サーバのリスト を自 動 的 に更 新 します。このキット は、バックアップ サーバの名 前 を追 加 し、(障 害 が発 生 した) プライマリサーバの名 前 を複 製 サーバのリストから削 除 しま す。これらの変 更 は、バックアップサーバ上 で実 行 されます。更 新 手 順 の実 行 中 は、パブリックフォルダの 一 部 にアクセスできなくなります。これらのフォルダは、更 新 が終 了 するとアクセス可 能 になります。このオ プションは、環 境 に 3 台 以 上 の Exchange サーバがある場 合 に有 効 にする必 要 があります。専 用 の Exchange のパブリックフォルダサーバを設 けるという方 法 もあります。 Exchange 環 境 のパブリックフォルダの数 によっては、すべての更 新 プロセスが完 了 するまでに長 時 間 か かる場 合 があります。複 製 リスト が更 新 されている間 は、プライベート メールボックスユーザが利 用 可 能 です。これらの理 由 から Exchange キットはバックグラウンド プロセスで更 新 を行 い、LifeKeeper Exchange リソースはフェイルオーバ後 にアクティブ (緑 ) になります。 この機 能 は、レジスト リから設 定 可 能 です。Exchange リソースが作 成 されると、DWORD 値 「UpdateReplicaList」 (デフォルト値 は 1) がレジストリキー HKEY_LOCAL_ MACHINE\SOFTWARE\SteelEye\LifeKeeper\RK\msexch\<TagName> に作 成 されます。 ここ で、<TagName> は、LifeKeeper Exchange リソースの名 前 になります。UpdateReplicaList の値 を 1 に設 定 すると、パブリックフォルダの複 製 リスト の更 新 が有 効 になります。 この機 能 を無 効 にしたい場 合 は、UpdateReplicaList の値 を 0 に設 定 してください。ただし、その 後 、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/aa997966.aspxの「Exchange 管 理 シェルでパブリックフォ ルダーを管 理 するためのスクリプト 」に記 載 されている方 法 で複 製 リスト にプライマリおよびセカンダリ Exchange サーバの両 方 を追 加 する必 要 があります。以 下 のシステムフォルダおよび、それらのサブフォル ダを更 新 する場 合 は、同 一 の PowerShell スクリプトを使 用 する必 要 があります。

OFFLINE ADDRESS BOOK SCHEDULE+FREE BUSY

EFORMS REGISTRY フォルダの下 に組 織 フォームフォルダを作 成 した場 合 は、すべてのフォームフォル

ダの複 製 リスト へセカンダリシステムを追 加 する必 要 があります。

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パブリックフォルダの複 製 リスト が更 新 されたときのメールの流 れ 重 要 事 項 LifeKeeper のリソースを作 成 および拡 張 し、レジスト リで UpdateReplicaList を無 効 にした後 、別 のパ ブリックフォルダを Exchange へ追 加 する場 合 は、新 規 のパブリックフォルダの複 製 リストを更 新 するため に上 記 の手 順 を再 度 実 行 することが必 要 となります。

パブリックフォルダの複 製 リスト が更 新 されたときのメールの流 れ

複 製 リスト の更 新 機 能 が有 効 になると、LifeKeeper Exchange Recovery Kit は、影 響 を受 けるすべて のパブリックフォルダの複 製 リスト を更 新 します。これは、Exchange サービスがサーバで開 始 されたときに 行 われます。複 製 リスト が更 新 される前 に、サーバがパブリックフォルダ宛 の新 しい電 子 メールを受 信 す ると、そのメールは拒 否 され、電 子 メールの送 信 者 に NDR (不 達 レポート) が送 信 されます。テストの結 果 、電 子 メールがパブリックフォルダに到 達 した時 間 によっては、電 子 メールはフォルダに配 信 されます が、その場 合 でも NDR は生 成 されることも確 認 されています。また、Exchange リソース階 層 がフェイル バックされているとき (つまり、バックアップサーバからプライマリサーバに移 行 しているとき)、パブリックフォル ダ宛 の電 子 メールはキューデータベースに入 れられることがあります。 パブリックフォルダの複 製 リスト の動 的 な更 新 により、Exchange はパブリックフォルダストアから競 合 メッ セージを生 成 することがあります。パブリックフォルダのすべての所 有 者 は、受 信 箱 に以 下 のようなメッ セージを受 信 します。

From: <Public Folder Name> Subject: Conflict Message

A folder design conflict has occurred in "<Public Folder Name>". The design of this folder has been simultaneously modified on two or more folder replicas. Only the set of changes made last have been saved.

テスト の結 果 、パブリックフォルダには一 切 影 響 はありません。そのため、このメッセージは無 視 してもかま いません。

Microsoft Exchange Server 2007 リソースの自 動 フェイルオー

バの無 効 化

プライマリサーバがローカルリカバリを試 みて失 敗 した場 合 や完 全 に停 止 した場 合 、多 くの管 理 者 が求 めるのは、LifeKeeper による Microsoft Exchange Server のバックアップサーバへの自 動 的 な復 元 です。 これが LifeKeeper のデフォルトの動 作 です。ただし、管 理 者 にとって Microsoft Exchange Server がリカ バリサイト で自 動 的 にサービス中 になることが望 ましくない場 合 もあります。例 えば、バックアップの場 所 で Microsoft Exchange Server を実 行 するときに追 加 費 用 が発 生 する場 合 は、バックアップサーバで Microsoft Exchange Server を再 起 動 する前 に、手 動 で対 応 することが適 切 な運 用 手 順 であることも があります。

注 記 : LifeKeeper が、サーバ間 のネットワーク接 続 の信 頼 性 が低 い WAN 環 境 にインストールされてい る場 合 は、自 動 フェイルオーバを出 来 るだけ無 効 にするようにしてください。これにより、Microsoft Exchange Server のフェイルオーバが誤 動 作 する可 能 性 を排 除 できます。

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複 製 ボリューム – 障 害 が発 生 したプライマリサーバと、バックアップでブロックされたリカバリ

複 製 ボリューム – 障 害 が発 生 したプライマリサーバと、バックアッ

プでブロックされたリカバリ

バックアップサーバでブロックされたリカバリを実 行 せず、代 わりにプライマリサーバを再 起 動 する場 合 に は、特 別 な配 慮 が必 要 です。プライマリサーバは、再 起 動 されるときにはまだ複 製 ボリュームソースのま まになっています。サーバは、プライマリシステムからバックアップシステムへ、複 製 ボリュームの完 全 な再 同 期 を開 始 します。複 製 ボリュームのサイズと、複 製 ボリュームソースと複 製 ボリュームターゲット を接 続 する通 信 リンクの速 度 に応 じて、この再 同 期 が完 了 するまで非 常 に長 い時 間 がかかることがあります。 この再 同 期 中 は、バックアップサーバのリカバリ機 能 を再 度 有 効 にしないでください。バックアップサーバ は、このボリューム再 同 期 が完 了 するまで、Microsoft Exchange Server の別 の障 害 から回 復 すること はできません。再 同 期 が完 了 した後 ならば、必 要 な場 合 には、バックアップサーバの自 動 リカバリ機 能 を再 度 有 効 にしても問 題 ありません。

Microsoft Exchange Server 2007 の削 除

Microsoft Exchange Server リソース階 層 を削 除 する前 に、プライマリで Microsoft Exchange Server リ ソース階 層 をサービス中 にする必 要 があります。

警 告 : バックアップサーバで Exchange リソースがサービス中 のときに、リソース階 層 を削 除 しないでくださ い。

警 告 : Microsoft Exchange Server 階 層 を削 除 すると、そのすべての依 存 関 係 が削 除 されます。したが って、これらのリソースを使 用 し続 ける場 合 は、Microsoft Exchange Server 階 層 を削 除 する前 にボリ ューム / IP の依 存 関 係 を削 除 する必 要 があります。

LifeKeeper 環 境 の両 方 のサーバから Microsoft Exchange Server リソース階 層 を削 除 するには、以 下 の手 順 を実 行 してください。

1. [編 集 ] メニューの [リソース] を選 択 し、次 に [リソース階 層 の削 除 ] を選 択 します。

2. Microsoft Exchange Server リソース階 層 を削 除 するターゲット サーバを選 択 し、[次 へ] をクリック します。(左 右 どちらかのペインのリソースインスタンスを右 クリックしてリソースの削 除 作 業 を選 択 した場 合 、このダイアログボックスは表 示 されません。) 3. 削 除 する [階 層 ] を選 択 します。(左 右 どちらかのペインのリソースインスタンスを右 クリックしてリ ソースの削 除 作 業 を選 択 した場 合 、このダイアログボックスは表 示 されません。) [次 へ] をクリック します。 アウト プット パネルが有 効 な場 合 は、アウト プット パネルにコマンド 出 力 が表 示 されます。アウト プット パネ ルが有 効 でない場 合 はダイアログに表 示 されます。発 生 するエラーはすべてサーバ上 の LifeKeeper のロ グおよび GUI のログに記 録 されます。

切 り替 え可 能 な IP アドレスによって Exchange Server 2007

にアクセスする (LAN のみ)

LifeKeeper で保 護 できるのは、LifeKeeper サーバと同 じネット ワーク内 にある切 り替 え可 能 な IP アド レ スのみです。保 護 された Microsoft Exchange Server インスタンスは、1 回 の操 作 で 1 台 のサーバ上 で のみアクティブになります。Microsoft Exchange が現 在 どの物 理 システムで実 行 されているかに左 右 さ れずに、ユーザが確 実 に Exchange サーバにアクセスできるようにするには、すべてのリモートアクセスを Exchange 階 層 に関 連 付 けられている切 り替 え可 能 な IP アド レスを通 して実 行 する必 要 がありま

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切 り替 え可 能 な IP アド レスによって Exchange Server 2007 にアクセスする (LAN のみ)

す。LifeKeeper は、Exchange インスタンスが現 在 どのサーバで実 行 されているかにかかわらず、切 り替 え可 能 な IP アド レスを使 用 できるようにします。

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Chapter 5: ト ラブルシューティング

このセクションでは、LifeKeeper ソフトウェアには特 別 な関 係 がないものの、全 体 的 な環 境 に関 連 する 現 象 についての提 案 と見 解 を提 示 します。

Exchange リソースの作 成 エラー

LifeKeeper Exchange リソースを作 成 すると、LifeKeeper Microsoft Exchange 2007 Server Recovery Kit は、Exchange の設 定 に関 連 するさまざまなチェックを実 行 します。ここでは、特 定 のチェックが失 敗 した場 合 に表 示 されるエラーメッセージと、問 題 への対 処 方 法 について説 明 します。

状 況

Exchange データ (プログラムファイル以 外 ) が %SystemDrive% にある エラーメッセージ

Database (EDB) files of mailstore “Mailbox Store” of storage group “First Storage Group” are located on system drive (C:).

推 奨 される処 置 Exchange 管 理 コンソールを使 用 してメールスト アおよびト ランザクションログファイルを LifeKeeper が保 護 するボリュームに再 配 置 してください。 注 記 : キューデータベースおよびキューデータベーストランザクションログの場 所 は Exchange リソースの作 成 中 はチェックされません。キューデータベースおよびキューデータベースト ランザクションログ を、http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb125177.aspxに記 載 されている手 順 に従 って再 配 置 してください。

Exchange リソースの拡 張 に関 する問 題

Exchange サーバのデータベース設 定 がプライマリとバックアップで異 なる場 合 、Exchange リソースの拡 張 が以 下 のエラーで失 敗 します。 エラーメッセージの一 例

The database configuration on the server <backup server> does not match with the configuration on the Exchange server <primary

server>.The following changes should be made on the Exchange server <backupserver>:

- Rename MailStore DB <backup server>\MailboxDB -> Mailbox - Rename Storage Group Second Storage Group -> SSG

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Exchange 2007 サービス開 始 に関 する問 題

[次 へ] を選 択 すると、LifeKeeper が問 題 を修 正 します。また、[キャンセル] を選 択 して手 動 で変

更 することも可 能 です。

Microsoft Exchange 管 理 コンソールを使 用 して、プライマリおよびバックアップの Exchange サー

バのスト レージグループ、メールボックススト ア、パブリックスト アの名 前 が同 一 になるように変 更 し てください。一 致 していない場 合 は修 正 し、拡 張 操 作 を再 試 行 してください。

注 記 : N+1 構 成 では、両 方 のプライマリ Exchange サーバが、バックアップサーバの設 定 と一 致 している 必 要 があります。2 つ目 の Exchange プライマリサーバを +1 のバックアップサーバへ拡 張 する際 に設 定 の 不 一 致 が検 知 された場 合 は、Microsoft Exchange 管 理 コンソールを使 用 して 2 つ目 の Exchange プ ライマリサーバの設 定 を手 動 で変 更 してください。

Exchange 2007 サービス開 始 に関 する問 題

サービスの開 始 /停 止 に関 するエラーのトラブルシューティングを行 うときは、レジストリキー HKEY_ LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\SteelEye\LifeKeeper\RK\ms64ex07 の MAXWAIT 値 を減 らすことが効 果 的 な場 合 があります。これによって、サービスの開 始 または停 止 に失 敗 したことを LifeKeeper が報 告 するために要 する時 間 が短 縮 されます。 注 記 : デフォルトでは、この値 は 900 秒 (15 分 ) です。

Exchange 2007 クライアント 接 続 に関 する問 題

Exchange 2003 のヘルプのクライアント 接 続 に関 する問 題のト ピックを参 照 してください。

ドメインの全 ユーザをアクティブな Exchange サーバに移 動 する

LifeKeeper が Exchange 階 層 をバックアップサーバに移 行 するときに、障 害 が発 生 してド メイン内 の一 部 または全 部 のユーザが移 行 されなかった場 合 、LifeKeeper が提 供 する LKMoveExUsers コマンド ラ インユーティリティを使 用 してド メインのユーザを手 動 でバックアップサーバに移 動 できま す。%LKROOT%\out\FailedExUsers.log の下 にある LifeKeeper ログファイルを表 示 してユーザ移 行 が失 敗 しているかどうか確 認 できます。

このユーティリティは、Exchange 階 層 が In Service 状 態 となっていたバックアップ Exchange サーバから 起 動 する必 要 があります。LKMoveEXUsers ユーティリティは <%LKROOT%>\bin フォルダにありま す。%LKROOT% は LifeKeeper インストールパスのルートです。 LifeKeeper フェイルオーバ時 に、子 ド メインの全 ド メインコント ローラが使 用 できない場 合 、障 害 が発 生 した Exchange サーバ上 にメールボックスを持 つそのド メインのユーザは一 切 移 行 されません。この場 合 、管 理 者 は LKMoveEXUsers を使 用 して、ド メインのド メインコントローラを使 用 可 能 にした後 、そ のド メインのすべてのユーザを移 動 させてください。LKMoveEXUsers ユーティリティを実 行 する場 合 は、 コマンド プロンプト から以 下 を入 力 してください。

LKMoveExUsers.exe <UserName@FQDN> <Password> <Local Exchange Server Name> <Failed Exchange Server Name> <<-d<domain name>> 以 下 は、障 害 が発 生 したサーバ (Server1) から Exchange が稼 働 中 のサーバ (Server2) に子 ド メイン (child.rootdomain.com) の全 ユーザを移 動 する例 です。

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複 数 回 のフェイルオーバ後 に Microsoft Exchange 2007 Server の起 動 が遅 くなる

LKMoveExUsers.exe exadmin@rootdomain.com password Server2 Server1 -dchild.rootdomain.com ユーザ exadmin@rootdomain.com はフォレストのルートド メインのド メイン管 理 者 であり、子 ド メインの Active Directory を変 更 する権 限 を持 っている必 要 があります。 シングルユーザを障 害 が発 生 した Exchange Server からバックアップサーバへ移 動 する場 合 は、コマンド ラインユーティリティ LKExADUtil.exe の /MSU オプションを使 用 してください。ユーティリティは %LKROOT%/bin ディレクト リにあります。

LKExADUtil.exe /MSU /S:<Primary Exchange Server Name>/T:<Secondary Exchange Server Name> /M:<User Principal Name>

/MSU オプションで提 供 されるユーザ名 は UserID@FQDN 形 式 である必 要 があります。 このユーティリティを起 動 するログインユーザはアクティブディレクト リでユーザプロパティを変 更 するためのド メイン管 理 権 限 を持 っている必 要 があります。 Windows Server 2003 では、登 録 されるユーザアカウント は、ド メイン管 理 グループのメンバである必 要 があります。ただし、Windows Server 2008 システムでは、ユーザがド メイン管 理 者 である必 要 があり ます。 管 理 者 は、ログファイル %LKROOT%\out\FailedExUsers.log を参 照 して、障 害 が発 生 したド メ インまたはユーザの名 前 を入 手 できます。管 理 者 は、このド メインまたは個 々 のユーザの名 前 (ログファ イル内 に DistingushedName 形 式 で表 示 される) を使 用 して、全 ユーザを移 動 することができます。

複 数 回 のフェイルオーバ後 に Microsoft Exchange 2007

Server の起 動 が遅 くなる

ログファイルの再 構 築 および Microsoft Exchange サービスの起 動 が遅 くなる問 題 を解 決 するためには、 こちらのト ピックを参 照 してください。

スタンバイシステムへのフェイルオーバが発 生 すると、Microsoft Exchange Server は「不 正 なシャットダウ ン」から回 復 するため、起 動 中 にログファイルを再 構 築 します。複 数 回 のフェイルオーバ後 は、ログファイ ルの再 構 築 と Microsoft Exchange サービスの起 動 に非 常 に長 い時 間 がかかる場 合 があります。この 問 題 は、Microsoft Exchange Server ストアの完 全 バックアップまたは増 分 バックアップを行 うことによって 解 決 できます。これは、バックアップによって、コミット されたエント リがログファイルから消 去 されるためで す。問 題 を回 避 するには、Microsoft Exchange Server のマニュアルで推 奨 されているとおり

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参照

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