Si PINフォトダイオード(S5971) http://optipedia.info/lsource-index/fiberlaser-index/fiberlaser-basic/fl-components/photodiod/
浜松ホトニクス「Siフォトダイオードセレクションガイド」si_pd_kspd0001j.pdf
フォトダイオード
43 Siフォトダイオード
動作原理、等価回路
動作原理
図1にSiフォトダイオードの断面構造の例を示します。受光 面側のP型領域 (P層)と基板側のN型領域 (N層)は、PN接合 を形成し光電変換部として働きます。Siフォトダイオードの場 合、P層は通常ボロンの選択拡散で、1 µm以下の厚さに形成さ れます。P層とN層の接合部の中性領域を空乏層といいます。
表面のP層・N層および底面のN+層の厚さや不純物濃度をコン トロールすることで、後述する分光感度特性や周波数特性を制 御することができます。
Siフォトダイオードに光が照射され、その光エネルギーがバン ドギャップエネルギーより大きいと、価電子帯の電子は伝導帯 へ励起され、もとの価電子帯に正孔を残します [図2]。この電 子−正孔対は、P層・空乏層・N層のいたる所で生成し、空乏層 中では電界のため電子はN層へ、正孔はP層へ加速されます。
N層中で生じた電子−正孔対のうち、電子はP層から流れてき た電子とともにN層伝導帯に残り、正孔はN層中を空乏層まで 拡散し、加速されてP層価電子帯に集まります。このように入 射光量に比例して発生する電子−正孔対は、それぞれN層・P層 中に蓄積され、P層は正に、N層は負に帯電します。P層とN層 から電極を取り出し外部回路を接続すれば、N層側からは電子 が、P層側から正孔がそれぞれ反対側の電極へ向かって流れ、
電流が発生します。このような電流のもとになる半導体中の電 子あるいは正孔は、キャリアと呼ばれます。
KPDC0003JA
KPDC0004JA
この等価回路から出力電流 (Io)を求めると、式(1)のように なります。
開放端電圧 (Voc)は、Io=0のときの出力電圧で、式(2)で 表されます。
I'が無視できる場合、Isは周囲温度に対し指数的に増加する ため、Vocは周囲温度に逆比例し、ILの対数に比例することに なります。しかし微弱光を検出する場合は、この関係が崩れて きます。
短絡電流 (Isc)は、RL=0、Vo=0のときの出力電流で、式 (3)で表されます。
式(3)の第2項、第3項が、短絡電流の直線性の限界を決定 する原因となります。ただしRsは数
Ω
程度、Rshは107〜1011Ω
となり、第2項、第3項は広い範囲において無視できること がわかります。正電極(アノード)
短波長
空乏層 負電極
(カソード)
長波長
P層
N層
N N+
絶縁膜
- -
--
+ ++-
+
入射 光
KPDC0002JA
-
- - - -
+ + +
+
伝導帯
価電子帯
バンドギャップ エネルギー 空乏層
P層 N層
入射 光
Io
RL Rs
I,
VoRsh
Cj ID
VD
IL
負 荷
lL : 入射光による発生電流(光量に比例) VD : ダイオード両端の電圧
ID : ダイオード電流 Cj : 接合容量 Rsh: 並列抵抗 I : 並列抵抗電流 Rs : 直列抵抗 Vo : 出力電圧 Io : 出力電流
Io = I
L- I
D- I ,
= I
L- I
S(exp - 1) - I ,
... (1) q V
Dk T
IS: フォトダイオードの逆方向飽和電流 q : 1電子当たりの電荷量
k : ボルツマン定数 T : 素子の絶対温度
Voc = k T q ln ( I
L- I Is , + 1 ... (2) )
Isc = I
L- Is ( exp q × Isc k T × Rs - 1 - ) Isc × Rs Rsh ... (3)
等価回路
Siフォトダイオードの等価回路を下図に示します。
図1 Siフォトダイオードの断面構造の例
図2 SiフォトダイオードのPN接合の状態
図3 Siフォトダイオードの等価回路
2
伝導帯
価電子帯
フォトダイオード 3
1MΩ
1GΩ Cf 1pF
Vout=-q/Cf
米本「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」
MOS キャパシタ 4
0'
3
>@
),
/
3‑'
tV
¥ 9 M O S
1.0x 10'
1.0Xl0 1.0 x 10' 1.0 x 10'
297 1<
,10
Ir i‑
+ ‑
l
OV1.0 x 10' 1.0 x 1 1.0
[um]
'00 0.093
O.3:!
5,10
610 1.5
A 700 3.0
5 25C 4.5
4 300 1.5
10ラ 10‑ 1
1
1) !1
(Si )
1)
"5''ili:
3 ‑1‑2
Oxidc
43
11 42
SiG,
•(3 ,- (i)
6'
1Y",
<; ‑ c",t
C
o米本「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」
CCD 5
52
(a) Self‑Induced Drjft
(b)
(c) Fringing Field Orif<
li li
‑‑
< 2, < 5V ,
3‑1 5 3
T
J
b
1
.2 .3
/ = /1
( = (2
r = t3 l = t
CCD Imager
(Full Frame Transfer Type)
電子情報通信学会「知識の森」
CCD
電子情報通信学会『知識の森』(http://www.ieice-hbkb.org/6
)8
群-4
編-1
章(ver.1/2011.10.25
)電子情報通信学会「知識ベース」
©
電子情報通信学会2011 42/(125)
図
1
・31 CCD
イメージセンサの代表的構成次に蓄積部では,一段の転送(ラインシフト)が行われ,水平
1
ライン分の信号電荷束がHCCD
にパラレル転送される.HCCD
は転送された信号電荷束を水平方向にシリアル転送し,1
電荷束ずつFD
に注入し,電圧信号として出力させる.この動作を繰返して,1
フレームの 全信号を出力することができる.FTCCD
における水平画素数はVCCD
のチャネル数で決ま り,垂直画素数は感光部を構成するVCCD
の転送段数で決まる.FTCCD
は1
画素をVCCD
の1
転送段だけで構成できるので,構造がシンプルで作りやすいが,以下の欠点をもつ.( 1 )
蓄積部を必要とするので,チップサイズが大きくなる.( 2 )
高速のフレームトランスファ動作により消費電力が増加する.( 3 )
高速転送とはいえ,感光部が電荷転送路になるため,高輝度照射部分を通過すること で信号が光を被り,いわゆるスミアと呼ばれる白い帯状の偽信号が発生する.このスミ アの量は,フレーム転送周波数に反比例して小さくなる.( 4 )
映像がVCCD
のポリシリコン電極を透過して入射するので,短波長光(青色光)の吸 収損が大きい.( 1 )の欠点は蓄積部を極力高集積化することで,ある程度軽減できるがなくすことはできな
い.
( 4 )の欠点を克服すべく,電極を極力薄いポリシリコン膜で形成したり, Indium Tin Oxide
(
ITO
)などの透明電極を用いたり,あるいは,一部をpn
接合による仮想電極に置き換える などの改善策はあるが,何れも抵抗が大きくなり高速転送との両立が難しい.以上の理由で,FTCCD
はイメージセンサの主流に成り得ていない.図
1
・31 ( b )のインターライン転送型 CCD
(ITCCD
)では,感光素子としてのフォトダイ オード(PD
)と信号電荷束の転送を担う遮光されたVCCD
とで1
画素が構成される 17).図 に示すように垂直方向に並ぶPD
の列とVCCD
をインターライン上に配置されるところに特 徴がある.HCCD
以降の機能はFTCCD
の場合と同一である.入射光はPD
内で電子-正孔対 に光電変換され,電子が信号電荷束としてPD
内に蓄積される.所定期間の蓄積が終了する と,VCCD
電極と一体形成されたトランスファゲート(TG
)が開かれ,信号電荷束は一斉に(c) FITCCD
VCCD
HCCD
(b) ITCCD
PD VCCD 感光部
HCCD
(a) FTCCD
蓄積部
HCCD
感光部 VCCD=感光素子
感光部 PD
蓄積部
図
14 CCD
イメージセンサの代表的構成電子情報通信学会「知識の森」
CCD
電子情報通信学会『知識の森』(http://www.ieice-hbkb.org/)7
8 群-4編-1章(ver.1/2011.10.25)
電子情報通信学会「知識ベース」 © 電子情報通信学会 2011 40/(125)
図 1・29 電荷検出動作シーケンス
t = t1でリセットゲート(RS)に H レベルパルスが印加され,FD が基準電源電位にリセッ トされる.t = t2で RS パルスが L レベルに変化し,FD はフローティング状態になる.FD が フローティングになる瞬間以降の RS パルスの変化分が,容量結合によって FD の電位を下降 させる.この下降された電位はフィードスルーレベルと呼ばれ,信号の基準レベルになる.
t = t3で CCD の最終転送電極 2が L レベルに変化すると,信号電荷束が出力ゲートを越えて FD に転送され,電荷量(電子数)に比例して FD の電位を下降させる.フィードスルーレベ ルを基準としたこの電位下降分が電圧信号に相当する.この信号をソースフォロア(SF)に 入力し,電流増幅して外部に出力する.信号を外部に出力した後,FD は再び基準電源電位 にリセットされる.
この過程を繰り返して,時系列電圧信号が得られる.信号電荷量に対する信号出力の比が 電荷電圧変換ゲイン GCまたは電荷検出感度と定義され,次式で示される.
GC = AV・q/CFD (10)
ここで,AVは 2~3 段ソースフォロアのゲインを示し,一般に 0.9~0.8 になる.CFDは FD 部 の静電容量を示す.
式(10)で明らかなように,CFDを小さくすることで,電荷検出感度を高めることができる.
CFDを小さくするための技術の一例を図 1・30 に示す 14).FD に隣接する出力ゲート及びリ セットゲートを電荷密度が高い n 層(SF へのコンタクト層)から離間させて FD との結合容 量を極力小さくした.改良構造は現在のスタンダードである.
出力
Φ1
Φ2
RS
時間 (t)
信号出力
t1 t2 t3 t4 t1
t4 t3 t2
時間(t) (b) 電位分布 (c) 動作タイミング
リセットゲート
リセットドレイン
(基準電源) 出力ゲート
Φ1 Φ2
+VD
n (BCCD)
(a) 断面構造
FD
ソースフォロア回路 出力
信号電荷束
p-基板
リセット
フィードスルーレ ベル
信号転送
信号出力
図
12
電荷検出動作シーケンスフィードスルー レベル
信号レベル
48 CHAPTER1
Figure 1.12(h) Light shield mask.
Figure 1.12(i) SEM photograph of the amplifier region.
external load resistor on the source produces a voltage change approximately equal to the voltage change on the sense node.
Figure 1.12(k) is the final device after the CCD is bonded into a package. Very small 1-mil aluminum wires are seen between the bond pads and package pins.
HISTORY,OPERATION,PERFORMANCE,DESIGN,FABRICATION AND THEORY 47
Figure 1.12(f) Metal mask.
Figure 1.12(g) Pad mask.
sensitivity of the sense node is approximately 3µV per electron. The voltage at the sense node is impressed on the gate of the output MOSFET, which changes the current flow through the device between the source and drain. Connecting an
HISTORY,OPERATION,PERFORMANCE,DESIGN,FABRICATION AND THEORY 47
Figure 1.12(f) Metal mask.
Figure 1.12(g) Pad mask.
sensitivity of the sense node is approximately 3µV per electron. The voltage at the sense node is impressed on the gate of the output MOSFET, which changes the current flow through the device between the source and drain. Connecting an
CCD
Janesick ”Scientific Charge-Coupled Devices”
8
X-ray Astronomy CCD
115mm 62mm
Hitomi, the SXI team 62mm
IA
9
http://astro-h.isas.jaxa.jp/diary/1329/
https://user.spring8.or.jp/sp8info/?p=2925 Hitomi (Astro-H)
2016.2.17
Focal assembly of the CCD camera of the
Hitomi satellite.
米本「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」
CCD vs CMOS Imager Sensor 10
175
(b) 1
C M O S
6‑1‑2
8
(a )
6‑1
[p
(a)
(b)
174
6‑1‑1
175
(b) 1
C M O S
6‑1‑2
8
(a )
6‑1
[p
(a)
(b)
174
6‑1‑1
米本「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」
CMOS Imager Sensor 11
(L OC O S ; Local O xidation of
6.2 184
5 2 3 4
M O S
* 2
6‑2 187
‑T
(j)
(2) +
•
C M O S 186
!
│
I I
G
6 ‑ 2‑2
190
Vro
̲ J
6‑2 191
x x
FD
Lo. Lo.
FD
Lo.k T C
C C D
米本「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」