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アドホックネットワークによる非常時通信への適用

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title アドホックネットワークの非常時通信への適用に関す

る研究

Author(s) 高島, 大裕

Citation

Issue Date 2005‑03

Type Thesis or Dissertation Text version author

URL http://hdl.handle.net/10119/1922 Rights

Description Supervisor:篠田 陽一, 情報科学研究科, 修士

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アドホックネットワークの非常時通信への適用に関する研究

高島 大裕(310059)

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 2005年2月10日

キーワード: アドホックネットワーク,ルーティングプロトコル,非常時通信.

背景と目的

近年無線技術は,急激に発達している.中でも携帯電話,無線LANやbluetooth等は,

現代社会において広く使用されている.これらの無線技術の発達とともに,アドホック ネットワークが注目されている.

アドホックネットワークは,基地局やルータなどが介在せず,ノードが相互に接続する ネットワークである.またアドホックネットワークは,送信ノードと受信ノードが無線範 囲外に存在していても,中継ノードが存在すれば通信が可能となるマルチホップ機能を 持っている.さらにアドホックネットワークは,ノードの移動にも対応している.ノード の移動によって,アドホックネットワークのトポロジは,急激な変化を起こす可能性があ る.そのため経路の確立と維持を行うルーティングプロトコルは,重要となる.

アドホックネットワークの用途として,地震など災害時の非常時通信への利用が挙げら れる.特に,近年では,阪神大震災,新潟中越地震,スマトラ沖地震と大規模な地震が多 発しているため特に注目されている.地震など災害が起きた場合,生存情報やライフライ ン情報等の情報の交換はとても重要となる.しかし災害時には,断線や基地局などの故障 により通信インフラが使用不能となる可能性がある.そのため,携帯電話やPDAなど無 線端末によって構成されるアドホックネットワークが既存の通信インフラに変わるものと して注目されている.しかし,まだアドホックネットワークによる非常時通信は実現され ていない.

そこで本研究では,ルーティングプロトコルを定量的かつ全体的な評価を行うフレーム ワークの構築を行う.これは,アドホックネットワークのルーティングプロトコルは数多 く開発されているが,開発されたルーティングプロトコルの評価は相対的にしか行われて いないためである.また,災害時に構築するアドホックネットワークの問題点を抽出し,

非常時通信に適したルーティングプロトコルについて考察する.

Copyright c2005 by Takashima Motohiro

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ルーティングプロトコルの評価方法と分類

ルーティングプロトコルを定量的かつ全体的な評価を行うフレームワークの構築につい て述べる.最初に,ルーティングプロトコルの性能を表す性能指標について抽出し,定義 を行った.その性能指標に基づいて,実験によって得られる評価指標や実験パラメータの 分類を行った.これらを行うことで,その性能指標によって評価したルーティングプロト コルと使用者の用途で構築したアドホックネットワークに必要な性能と比較でき,どの ルーティングプロトコルが適切であるかを選択できる.また,アドホックネットワークの 実験環境についての考察を行い,どの実験環境で何を評価できるのかを表す.

アドホックネットワークによる非常時通信への適用

アドホックネットワークを非常時通信へ適応する前に,非常時通信がどのようなネット ワークを構成するかを知る必要がある.そのため,非常時通信において構築できるアド ホックネットワークについて考察を行った.その後,そのアドホックネットワークにおい て,どのようなアドホックルーティングプロトコルの性能が必要になるかの考察を行った.

結論と今後の課題

本研究では,用途に応じた適切なアドホックルーティングプロトコルを選択するための 手法について確立した.その中で,ルーティングプロトコルを評価する性能指標の定義や ルーティングプロトコルの評価を行うための実験環境について考察を行った.また,非常 時通信におけるアドホックネットワークの構築形態について考察し,そのアドホックネッ トワークに適したルーティングプロトコルの選択方法についても述べた.今後は,いろい ろな種類のルーティングプロトコルについて,本研究で定義した性能指標によって,評価 を行う必要がある.

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