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住宅・建築物の省エネ基準適合義務化の
対象、時期、支援策等の方向性(骨子案)について(報告)
平 成 2 2 年 1 1 月 1 2 日 経済産業省・国土交通省
住宅・建築物の省エネ基準適合義務化に向け、今後幅広い関係者を交えた議論 を行うために、有識者や実務者等から構成する「住宅・建築物の省エネ基準の適合 義務化に関する検討会」において、様々な課題や論点の抽出、義務化に向けた工 程等の整理を行っているところである。
これまでの検討を踏まえ、住宅・建築物の省エネ基準適合義務化の対象、時期、
支援策等の基本的方向性について、現時点における考え方を以下に示す。今後、
この考え方を基本として、さらに関係者の意見を求めつつ、民生部門以外の産業部 門や運輸部門での取り組みとの整合も考慮し、その必要性や義務化に向けた具体 的検討を進めていくこととする。
【義務化の対象について】
○ 義務化の対象については、新築(大規模改修等を含む。)の住宅・建築物を対象 に、大規模建築物から段階的に対象を拡大することを検討。なお、既築建築物 については、対象としない。
○ 基準の内容は、外壁・窓等の躯体の断熱性や自然エネルギー利用、暖房・冷房、
給湯等の建築設備のエネルギー消費量を対象とすることを検討。
○ 基準設定にあたっては、規制を受ける国民の痛みにも配慮し、厳しい財産権の 制約になるという観点から、公平で中立な議論や手続きを経た上で、客観性が 高く、かつ、実現可能なレベルで設定するとともに、地域性を考慮し気候風土に 応じた多様な取り組みを評価できるよう検討。
○ 将来的にZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)やZEH(ネット・ゼロ・エネルギ ー・ハウス)、LCCM住宅(ライフサイクル・カーボン・マイナス住宅)等に誘導す べく、躯体や建築設備の省エネ性能に加え、再生可能エネルギー等の導入も総 合的に評価する基準(誘導基準)を検討。
【義務化の時期について】
○ 住宅・建築物から排出されるCO2は大部分が既存ストックからであり、既存スト ック対策が重要である一方、住宅・建築物は一度建てられると長期にわたり使 用されるため、新築住宅・建築物の省エネ基準への適合についても、早期の対 応が必要。
資料2-1
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○ このため、制度の周知徹底や、中小工務店等への技術訓練や技能者の育成に 要する期間等を勘案し、2020 年までに全ての新築住宅・建築物について義務 化することを検討。
○ 現状の省エネ基準適合率やCO2削減効果等を勘案し、大規模建築物から段階 的に義務化を行う。
【支援策等について】
○ 円滑な制度実施のため、各ステークホルダーに対する以下のような支援策等の 取組を通じて義務化への環境整備を図る。
○ 政府等において、省エネ性能の評価手法に係る技術的課題等について検討を 進める。
(社会・建築主)
省エネがもたらす直接的便益のみならず、省エネがもたらす間接的便益(ノン エナジーベネフィット)の提示や、省エネ効果を体験する機会の提供などを通じて、
意識啓発等を推進。
(施工者・設計者)
講習・実務研修会の実施、申請マニュアル・ガイドライン等の作成・配布等によ る、設計者、大工・工務店、中小住宅生産者等の施工者の省エネ技術習得のた めの支援や、省エネ設計に関する計算プログラムの開発支援等を推進。
(建材・機器メーカー)
省エネ建材・機器の生産体制の強化、技術開発、供給に対する支援や、JISマ ークの表示制度の登録認証機関の確保、建材・機器に係る基準の整備等を推 進。
(審査機関等)
民間の審査担当者や民間審査機関等の育成、行政による民間審査機関の指 導体制の整備、行政・審査機関の情報交換の場の創設などを推進。
義務化に向けた工程等の整理については、別添「住宅・建築物の省エネ基準 適合義務化に向けた工程表(案)」を参照。
大規模建築物※
での義務化 中規模建築物 での義務化
小規模建築物 での義務化 2020
年度
評価手法の 検討に係る 技術的課題
の整理
建 築 物
省エネ基準
適 合
義 務 化
表 示
制 度
基準整備
・周知
住 宅
省エネ基準
適 合
義 務 化
表 示
制 度
基 準整 備・ 周知
集合 住宅
躯体
設 備込
戸建 住宅
躯 体
設備 込
社 会
・環 境 整 備
社会
・ 建築主
設計者
・ 施工者
建材
・ 機器 メーカー
審査機 関等
集合住宅用モデル の設定
集合の設備込み評 価方法の検討
周知
戸建の躯体基準の 見直し
構造種別に係る課 題整理 開口部の 基準検討
集合の躯体基準の 見直し
日射取得・通風利用等 の検討
伝統木造等の住宅構造の評価方 周知 法の検討
戸建の設備込み評価 方法の見直し(対象と なる設備の特定も含む)
集合の設備込み基 準の検討(対象となる 設備の特定も含む)
公 表
公 表 開口部の
基準検討
周知
周知 簡易な計算法の検討
(2,000以下)
小規模建築物等の基準 の検討(300㎡以下) 公表 公表
設備ごと基準統合化の検討
(対象となる設備の特定も含む)
各設備ごとの簡略計 算法の検討
新省エネ 基準の検討
周知
簡易な計算法の検討
(5,000㎡以下)
室用途分類の検討
動的計算プログラム の検討
公表 公
表
周知
2010年度 法 整 備
中小事業者の対応力向上 伝統構法での対策普及
審査能力の向上 効率的な審査処理が可能な体制構築 義務化水準にとどまらない高い水準を保つ環境づくり(表彰制度等)
設計者や大工・工務店、中小住宅生産者等の施工者の省エネ技術習得のための支援
(講習・実務研修会の実施、申請マニュアル・ガイドライン等の作成、配布等)
民間の審査担当者、民間審査機関の育成
行政・審査機関の情報交換の場の創設、運用 行政による民間審査機関の指導体制の整備 高度な審査ができる審査機関の育成 設計、施工の技術開発支援
建材・機器の性能特定、建材・機器の機能向上、コスト低減 建材・機器の性能・品質の確保、表示の推進
申請コスト(手続きを含む)の低減 計算プログラムの開発支援
JISマーク表示制度の登録認証機関の確保
広報、情報提供 広報、情報提供
トップランナー制度(建売戸建住宅)、省エネラベル 第一種特定建築物(2,000㎡以上) 届出義務
第二種特定建築物(300㎡以上~2,000㎡未満) 届出義務
省エネ基準適合義務化(2,000㎡以上)
省エネ基準適合義務化
(300㎡~2,000㎡未満)
省エネ基準 適合義務化
(300㎡未満)
移行 第一種特定建築物(2,000㎡以上) 届出義務
第二種特定建築物(300㎡以上~2,000㎡未満) 届出義務
省エネ基準適合義務化(2,000㎡以上)
省エネ基準適合義務化
(300㎡~2,000㎡未満)
省エネ基準適合義務化
(300㎡未満)
複合建築物の取り扱いの再整理 建材・機器の性能評価方法の検討 地域区分に
係る課題整理
蒸暑地における基 準の検討 地域区分の 見直し 蒸暑地の対応
の検討
住宅・建築物の省エネ基準適合義務化に向けた工程表(案)
2011年度
省エネ建材・機器の生産体制の強化、技術開発、供給に対する支援 構造種別に係る課
題整理
表示制度
表示制度(全て対象)
2020年度
大臣認定スキーム(例外措置)の検討
JISマーク表示制度以外(自己適合宣言、JNLA制度等)の性能担保方法の検討
民間規格の活用可能性の検討 建材に係る物性値の法令化
省エネ対策の普及 現行基準への適合率の向上(補助等)
広報、情報提供による意識啓発(省エネ効果・ノンエナジーベネフィットの提示、省エネ効果を体感する機会の提供)
高いレベルの省エネ対策の促進
建材・機器等の確実な供給 2020年度までに
段階的に義務化 2020年度までに
段階的に義務化
資料2-2