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RX RX PCIe 3.0RX PCIe 3.0 RX TP Seasim Agilent N5990A101...

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(1)

PCI Express

®

rev. 3.0

のレシーバ・ストレス・

テストで信号を正確に校正することにより、

8 GT/s

のデータ・レートでの相互運用性を保証

Application Note

はじめに

データ・レートが5 Gb/sを超えると、 新たな問題が発生します。こうした 高速信号は、プリント基板(PCB)上 で伝送されると、信号が劣化して、 レシーバ(RX)入力のアイが完全に閉 じてしまう可能性があります。パッ シブ・インフラ(既存のサーバのライ ザ・カードなど)は、アップグレード する際に再利用されるため、「チャネ ル」の特性(すなわち、PCBのトレー ス長)は変化しません。 このため、伝送システムのアクティ ブ部分(TXとRX)に、データ・レート を高める機能を実装する必要があり ます。低速のデータ・レートで一般 的なTXディエンファシスでは、符号 間干渉(ISI)などのチャネルに起因す るデータ依存ジッタ(DDJ)が部分的 に補正されるだけなので、エラーの ない1伝送を実現するには、RXイコラ イゼーションを搭載する必要があり ます。このため、RXテストはもはや オプションではなく、8 GT/sの伝送 速度をサポートするPCI Express®

rev. 3.01の 基 本 仕 様 やCEMcard

electro-mechanical)仕様などの規格 に盛り込まれています。

本書について

本書では、PCIe 3.0の基本仕様に準拠したレシーバ・ストレス信号の校正 について説明しますが、以下の点で、低速のデータ・レート(PCI Express rev. 2.0など)とは異なります。 • 仕様で規定されているテストポイントはRX内部なので、測定したRXテ スト信号を後処理する必要があります • 最新のリアルタイム・オシロスコープ(RTO)のノイズ・フロアでは、こ のテスト信号を正確に測定することは非現実的で、誤差が生じる可能性 が高くなります。このため、 ○ 意図的に注入された劣化信号の校正は、テスト・セットアップの評価 とは区別されます ○ 意図するアイ開口を持つRXテスト信号は、シミュレーション・ソフ トウェアを使って作成されます。 • リンク・トレーニング手順などのCEM仕様関連のPCIe3 RXテストの他 の側面については、関連するテスト手順が未定義なので、本書には掲載 されていません(図1を参照)。 1. この場合の「エラーのない」とは、仕様値(通 常は10-12)を下回るBERの検出のことです。

(2)

1. はじめに ...1 2. RXテストの手順とセットアップ ...3 2.1. 一般的なRXテスト:概要 ...3 2.2. PCIe 3.0用のRXストレス・テスト信号の定義 ...4 3. PCIe 3.0用の測定セットアップ:RX ...5 3.1. 非現実的で、誤差が生じる可能性が高い、TP2でのストレス信号の正確な測定 ...6 3.2. 統計シミュレーション・ソフトウェア(Seasim)と校正済みジッタ・ジェネレータを使用した ストレスド・アイの生成 ...7 3.2.1. 校正手法の概要 ...7 3.2.2. 校正手法の詳細 ...8 4. ストレスド・アイ・テスト信号を作成するための実用的なテスト・セットアップ ...10 5. Agilent N5990Aオプション101による校正手順の自動化 ...13 6. まとめ ...14 7. 付録 ...15 7.1. 機器 ...15 7.2. PCIe 3.0、修正されたコンプライアンス・パターン ...16 7.3. ストレスド電圧アイ・テストのセットアップと詳細仕様 ...17 7.4. ストレスド・ジッタ・アイ・テストのセットアップと詳細仕様 ...18 7.5. 用語集 ...19

目次

PCI標準化団体には複数の作業部会があり、PCI Expressバス・システムの機能を定義する、さまざまな規格書の作成

に携わっています。物理層(PHY)を定義する規格書を図1に示します。各作業グループの主な成果も示されています。

PCIe

の作業部会と策定された規格/テスト手順

図1. 物理層関連のPCIe仕様とそれらの適用範囲

PCI Express and PCIe are registered trademarks of PCI-SIG.

PCI Express® Base Specification Revision 3.0 November 10, 2010 PCI Express® Card Electromechanical Specification Revision 3.0 ver. 0.7 December 17, 2010

PCI Express® Architecture PHY Test Specification

Revision 3.0 ver. 0.5

November 26, 2010

Card Electromechanical (CEM) Spec

• Applies to add-in cards and mother boards

• Mitigates card manufacturer’s need to study the base specification • Increases reproducibility through

PCI-SIG supplied test tools CBB and CLB (compliance base and load board)

Base Specification

Developed by:

Electrical Work Group (EWG) • Contains all the system knowledge • Can directly be applied to chip test

Phy Test Specification

Developed by:

Serial Enabling Group (SEG) • Defines compliance tests according

to CEM specification in detail

基本仕様

策定者:Electrical Work Group(EWP)

• システムに関する知識を網羅

• チップ・テストに適用可能

PCI ExpressおよびPCIeは、 PCI-SIGの登録商標です。

CEMCard Electromechanical)仕様

• アドイン・カードとマザー・ボー ドに適用 • カード・メーカが基本仕様を学ぶ 必要性を低減 • PCI-SIGが提供するテスト・ツー ルCBB(コンプライアンス・ベー ス・ボード)とCLB(コンプライア ンス・ロード・ボード)を使って、 再現性向上を実現 物理層テスト仕様 策定者:Serial Enabling Group(SEG) • CEM仕様に準拠したコンプ ライアンス・テストを詳細 に定義

(3)

2.1.

一般的な

RX

テスト:概要

5 GT/sを超える速度でのRXテスト は、低速でのRXテスト(PCIe 2.xな ど)と同じです。 被試験RX回路の入力には、「ストレ スド・アイ」信号が印加されます。 この信号には、タイミングジッタや 重畳電圧(テストの目的上は正弦波の 形状をしていますが、多くの場合、「雑 音」と呼ばれます)など、ターゲット・ 図2. RXテストのブロック図。PCIe 3.0に準拠して、イコライゼーション(CTLEとDFE)とテスト・ポイント(TP2とTP2-P)が組み込まれています

2 RX

テストの手順とセットアップ

2. TXはエラーなく動作すると仮定されています

RX

TX

基準 クロック FF CMU FF CDR CTLE DFE 増幅器 TP 2 ル ー プ バ ッ ク

J-BERT N4903B

校正 チャネル リミット・ アンプ コア TP 2-P I/Oセル システムで動作中のRXの入力で発生 する可能性のあるすべての信号劣化 が含まれています。 RXの出力には通常はプローブを直接 接続できないため、出力信号をデバ イスのTX2経由でループバックさせ て、ビット・エラー・レシオ・テス タ(BERT)を使ってRXの正確な検出 をモニタできるようにしています(図 2を参照)。

(4)

有効かつ再現性のあるテスト結果を 達成し、最終的に相互運用性を保証 するためには、ストレスド・アイの 高さ(EH)とアイの幅(EW)またはそ れに寄与する成分(電圧ノイズやジッ タなど)を適切に校正することが不可 欠です。5 GT/sまでの伝送速度では、 この校正は通常、リアルタイム・オ シロスコープ(RTO)などの測定器を 使ってRXの入力にできるだけ近いテ スト信号を測定し、目的の結果が得 られるまでBERTジェネレータの信 号パラメータ(EHとEW、またはラ ンダム・ジッタ(RJ)や正弦波ジッタ (SJ)などの量)を調整することによ り実現できます。PCIe 3.0などの高 速データ・レートでは、チャネル・ コンプライアンスの定義に使用され た方法に従って、異なる校正方法が 採用されました。 PCIe 3.0はパッシブ・インフラ(チャ ネル)の再利用を目的としていたた め、PCIe 2.xテストに合格したチャ ネルが「合格」するコンプライアンス・ テスト手法を開発する必要がありま した。最長のチャネルの出力では、 アイが閉じてしまいます。このため、 図2のベーシックRXをドライブでき るだけのEHおよびEWまでアイを開 く基準RXが定義されました(オレン ジ色の点線を参照)。アイの開口部は、 入力雑音とフリップ・フロップ(FF) のセットアップ/ホールド時間に起 因する入力感度や最小許容幅/ジッ タ耐力などの既知のRX特性をそのま ま表すので、それが指標として採用 されました。したがって、RXコンプ ライアンス・テストとストレス・テ スト信号の定義に同じ基準RXモデル3 が採用されています。

2.2

PCIe 3.0

用の

RX

ストレス・テスト信号の定義

図2の基準RXの機能ブロックは以下 から構成されています。 • 基準パッケージのビヘイビア・モ デル • 連続時間リニア・イコライザ (CTLE) • クロック・リカバリ(CR) • 1タップ・デシジョン・フィード バック・イコライザ(DFE) • リミット・アンプ 基準RX内部でストレス信号を定義す ることにより、測定だけでは校正を 実現できないことが明らかになりま す(例えば、PCIe2.xではTP2で測定 が行われていました)。そのため、測 定結果に何らかの信号処理を追加し、 仮想テスト・ポイントTP2-P("P"= ポスト・プロセッシング)で校正する 必要があります。このTP2-Pで仕様 が適用されます。 3. PCIe 3.0の基本仕様では、基準RXの実装を強制していません。PCIe 3.0に準拠した性能の実現だけを求めています。 4 TP2でのテスト・セットアップの校正に使用される信号は、実際のRXテスト中に使用される信号とは異なります。3.2.2章を参照してください。

TP2

で測定した信号のポスト・

プロセッシング

PCIe 2.x

では、測定だけで

RX

ストレス信号を校正できました

が、

PCIe 3.0

では、仕様が適用

されるノット(結び目)にプロー

ビングすることはできません

(仕様は図

2

TP2-P

に適用され

ます)。このため、

TP2

で測定

した信号

4

のポスト・プロセッ

シングが必要です。

PCIe 3.0

の新機能

(5)

図3は、PCIeの基本仕様rev. 3に規 定されているRXテスト用の詳細な測 定セットアップを示したものです。 DUT-ASIC(右下のカスタム・テスト・ ボード上に存在)とテスト機器との接 続は、「ブレークアウト・チャネル」 によって行われています。5 GT/sを 超える実際の伝送速度では、ブレー クアウト・チャネルの信号に大きな 劣化(DDJ)(/ ISI)が生じます。ASIC ピン(ボール)で直接ストレス信号を 校正するためにプロービングするこ とはできません。このため、いわゆ 図3. PCIeの基本仕様rev 3.0に規定されているテスト・セットアップ。 ブレークアウト・チャネル、レプリカ・チャネル、校正チャネルがあります レプリカ・ チャネル ブレークアウト・ チャネル ASIC RX DUT TX 基準 クロック BERT EDに 戻る 内部 ループバック TP 2 TP 6 TP 5 TP2-P RXビヘイビア・パッケージ、 RXイコライザ、 CDRの追加 短い校正チャネル カスタム・テスト・ボード 長い校正チャネル TP 3 TP 4

Three test cases:

• Break -out channel only ( 2.5 dB @ 4 GHz )

• Break -out+ short cal chan . (9.5 dB @ 4 GHz )

• Break -out+ long cal chan. ( 17.5 dB @ 4 GHz)

8 Gb/s パターン・ ジェネレータ 正弦波 信号源 コンバイナ TP 1 RX DUT TX るレプリカ・チャネルを備えたテス ト・ボードの構造(TP2を作成)が定 義されています(右上)。レプリカ・ チャネルはブレークアウト・チャネ ルを再現するので、レプリカ・チャ ネルの終端にあるTP2の信号はASIC のRX入力ピンの信号と等価です。 さまざまなターゲット・アプリケー ションをエミュレートするために、 チャネル長の異なる3種類のテスト・ ケースが定義されています(図3の中 央および図4)。図示されている「正 弦波信号源」(図3、左側)は、コモン・ モード正弦波干渉や差動モード正弦 波干渉(CM-SIやDM-SI)などの電圧 「雑音」を同時に発生させます。RX の「感度」や「最小許容幅/ジッタ 耐力」の検証を目的とする、さまざ まなテスト信号を用いた専用のテス ト(「ストレスド電圧アイ」や「スト レスド・ジッタ・アイ)も定義されま した(パラメータ値を付録7.3および 7.4に示します)。 図4. 3種類のテスト・ケースの挿入損失仕様 -25 -20 -15 -10 -5 0 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4

Breakout Channel Only Breakout + Short Calibration Channel Breakout + Long Calibration Channel

周波数/GHz S21 / dB -2.5 ± 1 dB 3 3.5 4 2.5 2 1.5 1 -25 -20 -15 -10 0 -1.0 ± 1 dB -12 ± 2 dB -4 ± 1 dB -20 ± 2 dB -6.5 ± 1.5 dB -5 ブレークアウト・チャネルのみ ブレークアウト+短い校正チャネル ブレークアウト+長い校正チャネル

3.

PCIe 3.0

用の測定セットアップ:

RX

(6)

3.1.

PCIe 3.0

:非現実的で、誤差が生じる可能性が高い、

TP2

でのストレス信号の正確な測定

図5. 14 mVppのDM-SIが重畳しているコンプライアンス・パターンのスクリーン・ショット(左側)と休止状態のコンプライアンス・パターンの スクリーン・ショット(右側) TP2ですべての信号劣化をオンにし て、指定のRXテスト・パターン(「修 正されたコンプライアンス・パター ン」。詳細については、付録7.2を参照) を測定することにより、RXストレス 信号を校正し、アイ・パターンを評 価できますが、TP2-Pへの信号をポ スト・プロセッシングする際に問題 があります。800 mVの最大フル・ スイング(連続する"1"および"0"の状 態)を測定するのに必要な100または 200 mV/divの分解能設定とこの設 定での雑音では、ほとんど閉じてい る信号のアイを正確に作成するのに 必要な垂直軸確度が実現できません。 長いチャネルの後では特に、アイの 開口が著しく狭くなります5。ポスト・ プロセッシング後のTP2-Pではさら に狭くなります。 この結果として、校正に使用する RTOの固有雑音が大きいほど、校正 中に形成されるアイ開口が小さくな る可能性があります。このため、アイ・ クロージャを実現するためにテスト 機器によって意図的に印加されるス トレスの量を低減され、RXがより簡 単にテストに合格する可能性があり ます。しかし、このような依存関係 は避けなければなりません。 図5(左側)にコンプライアンス・パ ターンのスクリーン・ショットを示 し ま す。 振 幅 は 約800 mVで、2.1 GHzで14 mVのDM-SIが重畳してい ます(付録7.3を参照)。パターンをオ フにすると、14 mVppの正弦波干渉 が現れるはずですが、RTOの固有雑 音(約4.7 mVRMS、理論上は、BERが 10−12の場合で最大64 mV ppになり ます)に隠れ見ることができません。 複雑なテスト・パターンからオシロ スコープの固有雑音を取り除くこと はアルゴリズム的にほとんど不可能 です。このため、3.2章で説明する手 法が仕様化されています。 5. 固有の雑音によってEHは明らかに低くなっていますが、信号の遷移中に電圧雑音が「タイミング雑音」(ジッタ)になり、アイの水平方向が閉じている ため、EWも影響を受けています。

(7)

RX

ストレス信号の作成方法と

信号劣化の校正手法の変更

オシロスコープには固有雑音が

存在するため、最終的な

PCIe

3.0

テスト・パターンの使用は

非現実的で、

「ストレスド・アイ」

in-situ

校正では信号劣化を

オンにすることはできません。

RX

ストレス信号(実際のデー

タ・パターンと目的の信号劣化)

は、ソフトウェアで作成する必

要があります。また、信号劣化

の校正は別の測定ステップで実

行してください。

PCIe 3.0

の新機能

最初に、使用されているテスト・セッ トアップ(図3の信号発生器、ケーブ ル、スプリッタ/加算器、校正チャ ネルなど)の特性をすべて測定し、こ のテスト・セットアップの影響を受 ける信号劣化だけでもin-situ校正す る必要があります。 次に、TP2での測定では、RTOの固 有雑音を取り除く必要があります。 これには通常、アベレージングを用 います。ただし、この手法では、意 図的に注入した(非パターン相関)雑 音やジッタも信号からすべて取り除 かれてしまうため、信号劣化の校正 とテスト・セットアップの評価を分 ける必要があります。 さらに、アベレージングは妥当な長 さの繰り返しパターンに対してのみ 有効であり、テスト・セットアップ の評価には、変更されたコンプライ アンス・パターンよりはるかに短い パターンを使用する必要があります (8,552,960ビットは間違いなく長過 ぎます。付録7.2を参照してくださ い)。 目的のアイ開口を実現するためのテ スト信号の作成/校正プロセスにつ い て は、3.3.1お よ び3.3.2章 を 参 照 してください。 3.2.1. 校正手法の概要 テスト・セットアップの評価には、 繰り返し信号(低周波クロック)を使 用します。繰り返し信号は、RTOで アベレージングを使用して捕捉しま す。捕捉された波形は統計アイ解析 シミュレーション・ソフトウェア・ プ ロ グ ラ ム(Seasim)に 入 力 さ れ、 TP2-Pで生じるRX入力のアイが作成 されます。Seasimはこれを、さまざ まな信号劣化の存在下で行い、基準 RXのシミュレートしたイコライザを すべて最適化して、アイの開口部を 最大化します。目的のアイ開口(EH およびEW)が実現するまで、関連す る信号劣化を調整します。これらの 値は、ジッタ作成機能を備えたテス ト・ジェネレータ(Agilent J-BERT N4903Bなど)に転送され、最適な方 法(テスト信号とテスト・ポイントを 含む)を用いて、テスト・ジェネレー タに対して各信号劣化が個別に校正 されます。 スタート 凡例 ハードウェア ユーザまたは オートメーション・ ソフトウェア seasim テスト・ジェネレータは クロックを256分周 (128×"1"、128×"0")で テスト・セットアップに 印加します ビヘイビア・パッケージ・モデルを ステップ応答に適用し、結果を "Seasim"にインポートします ジェネレータをシミュレート値 に合わせて校正し、TP1でRJと SJを、TP2でCM-SIとDM-SIを 測定し、CM-SIとDM-SIをTP2-P まで外挿します - ・ 修正されたコンプライアンス・ パターン ・ 以下に準拠した信号劣化 - 基本仕様 - Seasimのシミュレー ション結果 PRBS23およびデフォルトの信号劣化 RJ、PJ、DM-SIをシミュレートし、 CDRビヘイビア・モデルを適用します リアルタイム・オシロスコ ープはアベレージングを 使用してTP2の信号を 測定します 使用してアイの開口を統計シミュレータを 計算します CTLE/DFEを最適化 してEW/EHを 最大化します EWとEHは OKですか? 校正の終了 RXテストを実行 DM-SIまたは RJの量を調整 します ステップ応答を作成し、 S21を計算します 仕様帯域外の S21パラメータ が変動する場 合は、最大±2 dBのディエンフ ァシスを追加す るか、設定や校 正チャネルで 調整します S21は 範囲内ですか? はい いいえ いいえ テスト・ジェネレータを 設定します: テスト・セットアップの検証 ストレスド・アイのシミュレート 信号劣化の校正およびPGの設定 はい

3.2.

 統計シミュレーション・ソフトウェア(

Seasim

)と校正済みジッタ・ジェネレータを使用した

ストレスド・アイの生成

図6. PCIe 3.0 rev 3に準拠した、RXテスト用のストレスド・アイ信号の校正フローチャート

(8)

校正信号の捕捉とテスト・ セットアップの検証(図6、一番左) 1. BERTのパターン・ジェネレータ (PG)は、指定の繰り返しパター ン( す な わ ち、 ク ロ ッ ク/256= 31.25 MHz(128×"1"、128× "0")を作成します。この信号を RTOで捕捉し、アベレージングを 使用して固有雑音を除去します。 波形の最初の部分(立ち上がり「ス テップ応答」)を適切なフォーマッ トで保存します。Seasimは、イ ンパルス応答(dv/dt)を計算し、 この信号に対してFFTを実行し て、挿入損失対周波数(S21の振 幅)6を取得します。この中間結果 を用いて、実際の設定が仕様を満 たしているかを確認することがで きます。 S21の仕様許容帯域(図4を参照) からの偏差は、最大±2 dBのPG ディエンファシスを追加すること によって補正することもできま す。補正が必要な場合は、ステッ プ1を繰り返して、結果を再確認 する必要があります。 目で見て確認するために、上述の 手順(すなわち、ステップ応答の 測定、インパルス応答(dv/dt)お よび挿入損失(FFT)の計算)を、2 種類のディエンファシス設定に対 して、Agilent DSA 91034A RTO

で確認します(図7を参照)。0 dB のディエンファシス設定(ステッ プ応答とインパルス応答は表示さ れていません)では挿入損失は 20 dBより大きくなりましたが、 −1.5 dBのディエンファシス設定 では挿入損失は20 dBでした。 偏差が2 dBより大きい場合、ま たは補正によって仕様範囲内のS パラメータが得られない場合は、 設定や校正チャネルで調整する必 要があります。 この方法では、テスト・セットアッ プ を 構 成 す る コ ン ポ ー ネ ン ト (ケーブル、加算器、テスト・ジェ ネレータ)の非理想性がすべて「ス テップ応答」の一部として実際に 測定され、その後の手順で考慮さ れます7。このため、テスト・セッ トアップの評価にはLF-クロック 信号だけが使用されますが、この 方法は、TP2で最終テスト信号を 直接測定するのと同じなので、校 正チャネルだけのSパラメータを 使用するよりはるかに正確です。 図7. 2種類のディエンファシス設定(0 dBと−1.5 dB)の実測ステップ応答、および計算したインパルス応答(dv/dt)と 挿入損失(dv/dtのFFT)。20 dBの挿入損失を実現

3.2.2.

 校正手法の詳細

6. S21(周波数)トレースの0 Hz近くにリップルやFFTの影響が見られるため、外挿して、4 GHzにおける間違った読み値を防ぐ必要があります。 7. 基本仕様rev 3.0(4.3.4.3.1の9∼11行)に準拠します。

(9)

図8. Seasimの結果画面。DM-SIの公称値(左側)と調整後の値 Seasim統計シミュレーション・ ソフトウェアを使用したアイの作成 (図6、中央) 2. 基準パッケージ・モデルをAgilent シリーズ90000 RTOのInfinisim 機能を使用して捕捉した波形に適 用し、統計アイ解析シミュレー ション・ソフトウェア(Seasim) を使用してこのステップ応答から アイを作成して、指定のテスト・ パターンやRJ、SJ、DM-SIなど の信号劣化をシミュレートしま す。 3. 最も広い/最も高いアイの開口部 が見つかるまで、シミュレーショ ン・ ソ フ ト ウ ェ ア(DFEに 基 準 CDRを使用)によって、2台のイ コライザが自動的に調整されま す。 4. 特定のテストの変数として指定し た信号劣化の値を調整することに より、指定のアイの幅/高さが実 現します。 図8に、長い校正チャネルを使用した ストレスド電圧アイの「生成」に関 するSeasimの2つの結果画面を示し ます。左側の図では、14 mVのスター ト値が選択され、アイの高さ(EH)は 約27 mVになっています。DM-SIを 2 mV増加させた結果、EHは約25 mV まで低下していますが、EWは指定の 範囲内(0.30∼0.35 UI)になってい ます。 各ジェネレータの信号劣化の個別校正 (図6、一番右) TP2で正確な測定は難しいので、可 能な限りこのテスト・ポイントを使 用せずに、TP1を使用してください (図2を参照)。 多くの場合、in-situ用のテスト機器 やルーチンはAgilent J-BERTの工場 での詳細な校正と比べて劣っている た め、 工 場 で の 校 正(Agilent N4903Bを使用している場合でも)で 十分であるだけでなく、工場での校 正の方がin-situ校正より優れている 場合があることも考慮してください。 ただし、ジッタ・パラメータを校正 する必要がある場合は、クロック/2 パターン(1010)を使用します。 5. DM-SIパラメータは、実際のセッ トアップ内での校正が必ず必要で す。2.1 GHzの正弦波周波数の場 合と同様に、TP2における振幅は、 使用されている校正チャネルの影 響 を 受 け ま す( 図3を 参 照。2.1 GHzに お け る 損 失 は 約13 dBで す)。この測定に最適な「データ・ パターン」は定数"1"または"0"で す。これはまた、CM-SIの校正に も当てはまります。 6. シミュレーションが完了した後、 信号劣化の値をすべて、適切に校 正したテスト・ジェネレータに転 送します。 • 適切なシステム機能を実現する ためのRXの役割は、PCIe 3.0 の8 GT/sの伝送速度では重要性 を 増 し て い ま す。 こ の た め、

CEM仕 様 で もPCI Express rev. 3.0のRXテストを標準とし て定義しています。 • PCIe 3.0の基本仕様では、特定 のRXの実装を強制していませ ん。半導体ベンダは、イコライ ゼーション、パッケージ、レシー バ感度/最小許容幅に関しては、 独自に選択できます。ただし、 基本仕様の基準RXは、10−12 仕様ビット・エラー比(BER)に おける最小のアイ開口を定義し ています。 • ストレスド・アイは、シミュレー ション・ソフトウェアを使用し て生成します。 • RXテストの手順自体は変わっ ていません。RXに意図的に劣 化させたテスト信号を印加し て、ループバックされた信号の BERをTXの出力でモニタしま す。

2

章と第

3

章のまとめ

7. 指定のテスト・パターンをシミュ レートするようにBERT PGを設 定し、ループバックを使用して標 準的なRXテストを実行します。

(10)

4.

 ストレスド・アイ・テスト信号を作成するための実用的なテスト・

セットアップ

図9. Agilent N4903B J-BERT、N4916Bディエンファシス信号コンバータ、N4915Aオプション014校正チャネルを使用したストレスド電圧アイ作成用の テスト・セットアップ。右下:オプションJ20の単純化した回路図 図9のテスト・セットアップでは、パ ターンの作成とランダム・ジッタ (RJ)/正弦波ジッタ(SJ)の注入に AgilentのN4903B J-BERTを使用し ています。N4916Bディエンファシ ス信号コンバータでは、プリカーソ ルとポストカーソルによるディエン ファシスの調整が可能です。信号は、 AgilentのN4915Aオプション014に より提供される選択した校正チャネ ル経由で送られます8DM-SIの発生 やCM-SIの付加には、J-BERTのオ プションJ20を使用します9CM-SI はAgilent 81150Aデュアル・チャネ ル・ファンクション・ジェネレータ によって生成されます。120 MHz程 度のCM-SIを生成するには多少オー バースペックのように思われますが、 この測定器を用いるのには以下の2つ の理由があります。 1. 指定のCM-SIは必要なDM-SIと比 べると比較的大きいので(150ま た は250 mV対 約10∼20 mV。 7.3章を参照)、"P"および"N"経路 における減衰と通過時間の違いに よる不要なCM→DM変換を回避 または調整する必要があります。 これは、81150Aによって提供さ れる2つの個別に調整可能な信号 源を使用することにより実現でき ます。 2. さらに、パッシブ・スプリッタや パワー・ディバイダを使用した場 合(方向性結合器は帯域幅が狭い ため使用できません)1つのCM信 号源を"P"レーンと"N"レーンの両 方に分配することにより、それら のレーン間にクロストーク経路が 作成されます。 8. N4916Bの出力とN4915Aの入力、TP4とTP5の間に比較的損失の多いケーブルを使用することにより、9.5 dBと17.5 dBの全挿入損失(ブレークアウト/ レプリカ・チャネルの公称損失を含まない仕様値)が実現されるように、N4915A-014内部のプリント基板トレースの損失が意図的にデザインされて います。セットアップにテスト自動化用のスイッチが含まれている場合は、より低損失のケーブルを使ってより大きな損失を補正することができます。 9. データ信号はオプションJ20のプリント基板トレースを通して伝送されるのではなく、PCIe 3.0固有の外部トレース(N4915A-014)を通して伝送されま す。このセットアップでは、内蔵加算器とJ20のDM-SI信号源だけが使用されています。どちらの正弦波信号も必然的に、(最も短い)干渉チャネルを 通ります。それによって生じる減衰の校正については、3.2.2章のステップ5を参照してください。 ブレークアウト・ チャネル 校正 チャネル CM ± 21 GHz DM SI N4915A-014 N4903B 81150A N4916B 4 GHzで−20 dB、 −12 dB、−2.5 dBのIL TP2 TP5 TP4 TP1 J20 DM-SI 2.1 GHz — P1 P1 —P2 P2 120 MHz CM SI

(11)

図10. J-BERTのGUIの設定画面。a)ストレスド・ジッタ・アイの混合ジッタ(左上)、b)2.1 GHzのDM-SI(右上)、 c)3 psRMSのRJ、10 MHzのハイパス・フィルタリングの指定(どちらも丸で囲まれています)(左下)、d)すべてのパターンが校正に使用される シーケンス・エディタ(右下) 図10のa∼cは、Agilent J-BERTで の信号劣化(ジッタおよびDM-SI)の設 定 方 法 を 示 し て い ま す。 図10dは、 J-BERTのパターン・シーケンサを使 用して、必要な4種類のパターンを簡 単に作成する方法を示しています。各 パターン・セグメントは、ブレーク条 件(ユーザが(丸く囲まれた)中断ボタ ンを押した場合、またはリモートから ブレーク・コマンドが送られた場合) が検出されるまでループします。 (10a) (10b) (10c) (10d) 校正/テスト手順の以下のステップでは、図10dに示されている4つのセグメン トを使用します。 1. 「ステップ応答」を測定します:128×"1"および128×"0"=クロックを256 分周

2. DM-SIおよびCM-SIを校正します:データ・パターン="0000"((Pause0)、

固定出力電圧。DCブロックを使用していない場合は、さらに振幅を0 Vに設

定します。

3. ジッタを校正します(必要に応じて):1010パターン=½レート・クロック

4. 実際のRXテストを実行します:BER測定用のテスト・パターン、変更され

(12)

図11. ジッタ耐力コンプライアンス測定(左側)とPJ2のバックグランド掃引(右側)

要件

ソリューション

RJ、10 MHz∼1 GHz N4903B、ジッタ設定、RJ(フィルタ機能付き) SJ、100 MHz N4903B、ジッタ設定、PJ2 SJ「掃引」、33 kHz∼100 MHz N4903B、「ジッタ耐力コンプライアンス」測定または RJ2、可変振幅掃引 DM-SI、2.1 GHz オプションJ20、DM-SI CM-SI、120 MHz 81150A ISI N4915-オプション001、校正チャネル ジェネレータ・ディエンファシス N4916Bディエンファシス信号コンバータ 表1. 必要な信号劣化と対応するJ-BERTソリューションの一覧 定義されたジッタ周波数ステップご とに合否を判定するJ-BERTのジッ タ耐力コンプライアンス測定(図11 の左側を参照)、またはバックグラン ドでPJ2に対する可変振幅掃引を使 用することにより、ストレスド・ジッ タ・テストに不可欠なSJ掃引が簡単 に行えます。 表1に、すべてのジッタ/干渉要件の 概要および対応するJ-BERT機能を 示します。

(13)

図12. 3種類のポストカーソル・ディエンファシス設定の長い校正チャネルを用いた挿入損失測定

図13. (シミュレートされた)アイの高さ対DM-SI(左側)とTP2-Pにおける実際のDM-SI対J-BERTの設定(右側)の校正。 矢印は、25 mVのEHを実現するために欠かせないJ-BERTでのDM-SIの設定を示しています

93 LnCh_Stressed_Volt_Cal

PCI Express 3.0 Asic用

算 定 ア イ 高 さ [m V ] DM干渉[mV] アイの高さ (600 mVの起動電圧) アイの高さ (700 mVの起動電圧) アイの高さ (800 mVの起動電圧) アイの高さ (900 mVの起動電圧) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 80 160 240 320 400 設定DM干渉[mV] 実測DM-SI振幅 測 定 ア イ の 高 さ [m V ] LnCh_DM_SI_Cal

PCI Express 3.0 Asic用

0 6 12 16.218 24 30 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 周波数[GHz] LnCh_IL_Cal PCI Express 3.0 Asic用

0 dBのディエンファシスでの 挿入損失 1 dBのディエンファシスでの 挿入損失 2 dBのディエンファシスでの 挿入損失 最小仕様[dB] 最大仕様[dB] 挿 入 損 失 [d B ] -25 -22.5 -20 -17.5 -15 -12.5 -10 -7.5 -5 -2.5 0 1 1.6 2.2 2.8 3.4 4

5.

Agilent N5990A

オプション

101

による校正手順の自動化

説明した校正手順を手動で行うと、 時間がかかり、ミスを犯しやすくな ります。最終的に、校正されるのは1 つのポイントだけです。N5990Aオ プション101オートメーション・ソ フトウェアを使用すれば、時間の節 約、信頼性の向上、さまざまな校正 済み信号条件でのテストが可能です。 Seasimの内蔵により、測定とSeasim の相互接続が可能になります。 オートメーション・ソフトウェアの 詳細 オートメーション・ソフトウェアを 使用すれば、テスト・セットアップ の挿入損失が仕様許容帯域内である 場合(図12を参照)、定義可能なディ エンファシス設定数(範囲)を最初に チェックできます。次に、記録され ているステップ応答(パッケージ・モ デルを適用)がSeasimにインポート されます。 Seasimオートメーション・ソフト ウェアは、2種類のテスト(ストレス 電圧とストレスド・ジッタ)のシミュ レートされたDM-SI/RJの量とその 結果としてのアイ開口(EHとEW)を 校正します(図13を参照)。 さらに、すべての信号パラメータ(信 号振幅、RJ、SJ、DM-SI、CM-SI) を測定器の設定と対比してin-situ校 正できます。 このようなデータをすべて利用でき るので、指定の条件でDUTのコンプ ライアンスをテストできるだけでな く、幅広いパラメータ設定で性能を 評価できます。 さらに、コンプライアンス・ポイン トまたはその他の校正済みポイント で、RXテストを実行できます。この ソフトウェアは、そのテストに基づ いて、S21測定の結果を含む校正デー タを考慮に入れて、接続されている テスト機器のパラメータをプログラ ムします。

(14)

6.

 まとめ

5 GT/sを超える伝送速度のシステムでエラーのない伝送を実現するには、RX

が極めて重要です。このため、徹底したRXテストが必要ですが、相互運用性

を確保するためには、十分に校正されたストレス・テスト信号が必要です。こ のような信号の仕様化/測定は困難です。PCI Electrical Work Group

(EWG)は、統計シミュレーション・ソフトウェア(Seasim)を使用して、測定 されたセットアップ応答に基づいてテスト信号を作成することを推奨していま す。最適なテスト・セットアップはAgilent J-BERT N4903Bをベースとした もので、N5990Aオプション101オートメーション・ソフトウェアによって校 正手順を自動化することができます。

4

章と第

5

章で説明した

ように、

Agilent

の正確で

再現性の高い

PCIe 3.0 RX

テスト・ソリューションは、

以下の機能を備えています。

• パターン・ジェネレータ ○ 規格に準拠したRJ、SJ、 SSC、DM-SIの注入とディ エンファシス ○ パターン切り替えを容易に するパターン・シーケンサ、 (変更された)コンプライア ンス・パターン、PCIe 3.0 固有のPRBS23 • PCIe 3.0準拠の校正チャネル • Agilent RTOとRXテスト・ソ フトウェアを使用した確度の高 い自動ストレス校正

4

章と第

5

章のまとめ

(15)

7.

 付録

7.1.

 機器

図9に従ってセットアップを構築するのに必要な測定器と付属品を表1に示します。

概要

製品番号/オプション

数量

J-BERT

高性能シリアル

BERT

N4903B 1 • 12.5 Gb/s BERT C13 1 • 補助データ出力(PRBSおよびパターンの供給) 002 R1 • RJ、SJ、BUJ、RJ、s-RJ注入 J10 1 • SSC生成 J11 1 • ジッタ耐力コンプライアンス・スイート J12 R1 • 干渉チャネル(ISI、S.I.) J20 1 • ビット・リカバリ・モード A01 R1

ディエンファシス信号コンバータ

N4916B 1 • N4916BをN4903Bと接続するためのマッチド・ケーブル・キット N4916オプション010 1

PCIe 3.0

校正チャネル

N4915Aオプション014 1 デジタル・シグナル・アナライザ(13 GHz以上の帯域幅) DSAX91604A以上 1 • Infinimax 12 GHzプローブ・システム 1169A 1 • Infinimax II、1160シリーズ用プローブ・ヘッド N5380A 1 • SMAプローブ・ヘッド N5380-64701 1 テスト・オートメーション・ソフトウェア・プラットフォーム・ コア製品 N5990Aオプション010 1 PCIeレシーバ・テスト(Seasimソフトウェアを含む) N5990Aオプション101 1 パルス/ファンクション/任意波形/ノイズ発生器 81150Aオプション002 1

付属品

• 同軸ケーブル、3.5 mm、各種長さ − 10 R1 本書中で説明している基本測定を実行するには不要ですが、日常の作業には非常に有効なため推奨される製品。 表2. 図9に準拠したテスト・セットアップ用の機器

(16)

• パターンは、1つの「コントロール・ ブロック」とそれに続く256個の 「データ・ブロック」を含む、256 個のサブセグメントから構成され ています(図14を参照) ○ 最初の「コントロール・ブロッ ク」はEIEOSで、エラー・カ ウンタとスクランブラのLFSR をリセットします ○ その後の255個の「コントロー ル・ブロック」は、スキップ・ オーダード・セットから構成 されています ○ すべての「データ・ブロック」 に、異なるシード/レーンを 持つPCIe 3.0固有のPRBS-23 が含まれています • PRBS長: 128×256×256=27×28×28 223 PRBSは切り捨てられません。 正確に一致(+1ビット) • パターンの全長: 130×257×256=8552960= 16705×512(J-BERTのメモリ分 解能に適合)

スタート

EIEOS: 01b 00h FFh …

Data: 01b PRBS 23

SKP OS: 01b 11x AAh E1h 3x 00-FFh…

data: 01b PRBS 23

256

255

256

図14. 基本仕様rev 3に準拠して仕様化されたRXテスト用の修正されたコンプライアンス・パターン

7.2.

PCIe 3.0

、修正されたコンプライアンス・パターン

9 9. N4903Bのソフトウェアrev 7.1は、TX/RXテスト用のコンプライアンス・パターン、変更されたコンプライアンス・パターン、PCIe 3.0固有の多項式の PRBS-23-"P"を提供します

(17)

7.3.

 ストレスド電圧アイ・テストのセットアップと詳細仕様

シンボル

パラメータ

8.0 GT/s

における

リミット

単位

注記

VRX-LAUNCH-8G ジェネレータ起動電圧 800 mVPP TP1で測定(図3)。VRX-LAUNCH-8Gは、TP2の外部アイ電圧が 1300 mVppを超えない限り、適切なEHが得られるように、 必要に応じて調整することもできます。 TRX-UI-8G ユニット・インターバル 125.00 ps 公称値はRxの許容範囲に十分です。SSCを考慮した値では ありません VRX-SV-8G TP2-Pにおけるアイの高さ 25(−20 dBチャネル) 50(−12 dBチャネル) 200(−3 dBチャネル) mVPP アイの高さ(BER=10−12 TRX-SV-8G TP2-Pにおけるアイの幅 0.3∼0.35 UI アイの幅(BER=10−12 VRX-SV-DIFF-8G 差動モード干渉 14以上 mVPP EH設定に合わせて調整、周波数=2.10 GHz VRX-SV-CM-8G Rx ACコモン・モード 電圧(TP2-P、120 MHzで) 150250(EH<100 mV(EH≧100 mVPPPP)) mVPP 120 MHzにおける信号トーンに対して定義 TRX-SV-SJ-8G 100 MHzにおける 正弦波ジッタ 0.1 UIPP 100 MHz固定 TRX-SV--RJ-8G ランダム・ジッタ 2.0 psRMS フィルタリング前はスペクトラムがフラットなRJ 表3. パラメータのリミット 8 Gb/sパターン・ ジェネレータ (ディエンファシス 機能搭載) コンバイナ コモン・モード正弦波干渉と 差動モード正弦波干渉が同時に 印加されます

RJ

SJ

CM-SI

4 GHz

で−

20 dB

、 −

12 dB

、−

2.5 dB

IL

ポスト・プロセッシング

• RX

パッケージ・モデル

ビヘイビア

CTLE/DFE

ビヘイビア

CDR

テスト 機器 レプリカ・ チャネル 校正チャネル

TP2-P

TP2

TP5

TP4

TP1

DM-SI

図15. ストレスド電圧アイ・テスト用のセットアップ

(18)

レプリカ・ チャネル 長い 校正チャネル

RJ

SJ

源 8 Gb/sパターン・ ジェネレータ (ディエンファシス 機能搭載)

TP2

TP5

TP4

TP1

ポスト・プロセッシング

• RX

パッケージ・モデル

ビヘイビア

CTLE/DFE

ビヘイビア

CDR

25

35 mV

ppの

EH

EW

0 30 UI

どちらも

10

−12

BER

TP2-P

テスト 機器

4 GHz

で−

20 dB

IL

7.4.

 ストレスド・ジッタ・アイ・テストのセットアップと詳細仕様

シンボル

パラメータ

8.0 GT/s

における

リミット

単位

注記

VRX-LAUNCH-8G ジェネレータ起動電圧 800(公称値) mVPP TP1で測定、図3を参照 TRX-UI-8G ユニット・インターバル 125.00 ps 公称値はRxの許容範囲に十分です。SSCを考慮した値では ありません VRX-SV-8G TP2-Pにおけるアイの高さ 25(最小) 35(最大) mVPP BER=10−12 TRX-SV-8G TP2-Pにおけるアイの幅 0.30 UI BER=10−12 TRX-SV-SJ-8G 100 MHzにおける 正弦波ジッタ 0.1 – 1.0 UIPP TP1で測定、図11を参照 TRX-SV-RJ-8G ランダム・ジッタ 3.0 psRMS フィルタリング前はスペクトラムがフラットなRJ。 TP1で測定 表4. パラメータのリミット 図16. ストレスド・ジッタ・アイ・テスト用のセットアップ

(19)

AIC アドイン・カード

BER ビット・エラー比

BERT ビット・エラー・レート・テスタ

CEM Card electro-mechanical

CM-SI コモン・モード正弦波干渉 CR クロック・リカバリ CTLE 連続時間リニア・イコライザ DDJ データ依存ジッタ DFE デシジョン・フィードバック・イコライザ DM-SI 差動モード正弦波干渉 EH アイの高さ EIEOS 電気的アイドル終了オーダード・セット EW アイの幅

EWG Electrical Work Group

ISI 符号間干渉

LFSR リニア・フィードバック・シフト・レジスタ

LTSSM Link Training and Status State Machine

PG パターン・ジェネレータ

RJ ランダム・ジッタ

RTO リアルタイム・オシロスコープ

RX レシーバ

Seasim 統計アイ解析シミュレータ

SEG Serial Enabling Group

SJ 正弦波ジッタ

TTC 遷移時間コンバータ

TX トランスミッタ

(20)

www.agilent.co.jp

www.agilent.co.jp/find/jbert

www.agilent.co.jp/find/n4916

www.agilent.co.jp/find/pci-express

www.agilent.co.jp/find/pcie_receiver_test

PCI Express、PCIe、PCI-SIGは、それぞれPCI-SIG の登録商標と商標です。 このWebオンライン・セミナで紹介している 内容の一部は、まだ公開されていないPCI Expressの基本仕様またはCard-Electro-Mechanical仕様をまとめたものです。 Seasimソフトウェアは、AMDが開発したもの で、PCI-SIGのメンバはEWGのWebサイトから 入手することができます 電子計測UPDATE www.agilent.co.jp/find/emailupdates-Japan Agilentからの最新情報を記載した電子メール を無料でお送りします。 www.lxistandard.org LXIは、Webへのアクセスを可能にするイー サネット・ベースのテスト・システム用イ ンタフェースです。Agilentは、LXIコンソーシ アムの設立メンバです。

契約販売店

www.agilent.co.jp/find/channelpartners アジレント契約販売店からもご購入頂けます。 お気軽にお問い合わせください。 www.axiestandard.org

AXIe(AdvancedTCA® Extensions for Instrumentation

and Test)は、AdvancedTCA®を汎用テストおよ び半導体テスト向けに拡張したオープン規格 です。Agilentは、AXIeコンソーシアムの設立 メンバです。

http://www.pxisa.org

PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)モジュラ 測定システムは、PCベースの堅牢な高性能 測定/自動化システムを実現します。 アジレント・アドバンテージ・サービスは、 お客様の機器のライフタイム全体にわたって、 お客様の成功を支援します。また、サービス の品質向上、サービス内容の充実、納期の短 縮に継続的に取り組みます。こうした取り組 みは、機器の維持管理費の削減にも繋がると 信じております。このような修理・校正サー ビスに支えられたアジレント製品を購入後も 安心してお使いください。機器およびサービ スの管理の効率化に、Infoline Webサービスも ご活用いただけます。修理・校正サービスを 通じて、お客様のビジネスの成功に貢献でき るよう努め、エンジニアは専門知識を積極的 にお客様に提供します。 www.agilent.co.jp/quality www.agilent.co.jp/find/advantageservices

アジレント・テクノロジー株式会社

本社〒192-8510 東京都八王子市高倉町9-1

計測お客様窓口

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contact_japan@agilent.com 電子計測ホームページ

www.agilent.co.jp

● 記載事項は変更になる場合があります。 ご発注の際はご確認ください。

© Agilent Technologies, Inc. 2011 Published in Japan, July 27, 2011 5990-6599JAJP 0000-00DEP

図 3 は、 PCIe の基本仕様 rev.  3 に規 定されている RX テスト用の詳細な測 定セットアップを示したものです。 DUT-ASIC (右下のカスタム・テスト・ ボード上に存在)とテスト機器との接 続は、 「ブレークアウト・チャネル」 によって行われています。 5  GT/s を 超える実際の伝送速度では、ブレー クアウト・チャネルの信号に大きな 劣化( DDJ ) (/ ISI )が生じます。 ASIC ピン(ボール)で直接ストレス信号を 校正するためにプロービングするこ とはできません。

参照

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