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Microsoft PowerPoint 年9月cajs会議報告公開用

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(1)

政策空間における政党と有権者

大学院人文社会科学研究科 国際公共政策専攻

竹中 佳彦

(2)

テーマ

① 政策空間における政党と有権者の位置

前回(

7

27

日)の発表の残り

② 日本人の政党支持

前回の報告に対する質疑

9

政党支持とは何か

?

だれが支持しているのか

?

2010 年参院選の投票行動の補遺

9

なぜ

2000

年代に民主党支持が増えたのか

? 9 2010

年参院選における分割投票

9

政治的関心や政治的知識と投票行動

9

党首評価に基づく投票は近年の特徴か

?

9

政党感情温度による投票方向の説明

(3)

データ

①について

‹ 東京大学大学院法学政治学研究科旧蒲島郁 夫・谷口将紀両研究室と朝日新聞社の東京 大学・朝日新聞社共同世論調査および東京 大学・朝日新聞社共同政治家調査

②と③について

‹ 東大・朝日世論調査

‹ JABISS 調査、 JES 調査、 JES  Ⅲ調査 * (引用文献・

主要参考文献参照)

(4)

テーマ①

政策空間において、政党

と有権者の位置はどのよ

うになっているか ?

(5)

政策争点に対する態度

① 日本の防衛力はもっと強化すべきだ。

日米安保体制は現在より強化すべきだ。(

09

年代議士 は、日米基軸か国連中心か)

③ 他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もた めらうべきではない。

④ 日本は国連安全保障理事会の常任理事国に入って国 際的役割を果たすべきだ。

⑤ 社会福祉など政府のサービスが悪くなるとしても小さ な政府の方がよい。

⑥ 当面は財政再建のために歳出を抑えるのではなく、景 気対策のために財政出動するべきだ。

公共事業による地方の雇用確保は必要だ。

⑧ 日本の企業は終身雇用を堅持すべきだ。

(6)

代議士と有権者の態度構造の比較

9 これらの争点態度に共通する因子がある か

9 あるとすればいくつの因子で成り立ってい るか

9 それらの因子を構成している争点態度は 何か

→ 因子分析

(主因子法、プロマックス回転)

¾ 09

年衆院選調査では、②の日米安保強化の設問が 削られたので、日米基軸か国連中心かをたずねる設 問への回答を投入

(7)

代議士の態度構造

1

2

1

2

1

2

1

防衛力強化

.78 ‐.05 .83 ‐.03 .81 .01 2

日米安保強化

.81 ‐.09 .76 .02 .62 ‐.11

3

先制攻撃

.61 ‐.08 .66 ‐.11 .74 .06

4

常任理事国入り

.62 .14 .41 .09 .41 ‐.06

5

小さな政府

.43 .19 .54 .12 .42 .09

6

景気対策のための財政出動に反対

‐.02 .54 .01 .77 ‐.08 .61 7

公共事業による地方雇用確保に反対

‐.07 .55 ‐.07 .73 .01 .66 8

終身雇用に反対

.19 .51 .21 .41 .24 .28

‐0.17 ‐0.05 ‐0.31

1

軸との相関

政策に対する態度 代議士(

2003

年) 代議士(

2005

年) 代議士(

2009

年)

(8)

代議士の態度構造

代議士 の態度構造は、 2003 年、 05 年、

09 年とも 2 因子で成り立ち、変化なし

①安全保障に関する争点や小さな 政府を強く統合する保革イデオロ ギー(政策保革次元)

②日本型システムに関する次元

(9)

有権者の態度構造

1

2

3

1

2

3

1

2

3

1

防衛力強化

.86 .04 .00 .78 .10 .03 .71 .05 ‐.02 2

日米安保強化

.72 ‐.03 ‐.05 .64 ‐.02 ‐.01 .40 ‐.11 .02

3

先制攻撃

.61 .02 .10 .58 ‐.06 .11 .63 .04 .07

4

常任理事国入り

.32 ‐.10 ‐.02 .32 ‐.14 .02 .25 ‐.21 ‐.07 5

小さな政府

.02 ‐.04 .90 ‐.12 .00 ‐.39 .03 ‐.04 .71 6

景気対策のための財政出動に反対

‐.11 .50 .10 ‐.16 .43 .15 ‐.10 .48 .11 7

公共事業による地方雇用確保に反対

.03 .88 ‐.02 ‐.02 .67 .16 .05 .72 ‐.03 8

終身雇用に反対

.01 .37 ‐.11 .07 .57 ‐.29 .02 .37 ‐.13

‐0.27 0.06 ‐0.28 ‐0.04 ‐0.38 0.10

政策に対する態度 有権者(

2003

年) 有権者(

2007

年) 有権者(

2009

年)

1

軸との相関

(10)

有権者の態度構造

有権者 の態度構造は、 2003 年と 09 年 は同じ

①安全保障に関する次元

②日本型システムに関する次元

③小さな政府次元

(11)

方法

①政策保革次元 と②日本型システム 次元 からなる平面に政党、有権者を 位置づけ

→ 主成分分析(バリマックス回転)によって 代議士と有権者の得点を算出

‹ 党派別の代議士の得点平均値の座標

‹ 支持政党別の有権者の得点平均値の座

(12)

政党の政策位置の変化( 05 ~ 09 年)

自民

05

民主

05

公明

05

共産

05

社民

05

国民新

05

自民

09

民主

09

公明

09

共産

09

社民

09

国民新

09

みんな

09

-1.50 -1.00 -0.50 0.00 0.50 1.00 1.50

-3.00 -2.00 -1.00 0.00 1.00 2.00 3.00

政策保革次元

(13)

政党の政策位置についての考察

• 2009

年の政策保革次元では、右から左へ、みんな の党、自民党、公明党、民主党、国民新党、社民党、

共産党の順

日本型システム次元では、みんなの党、民主党の 順に、日本型システムの改革に積極的で、公明党、

共産党、社民党、自民党、国民新党が消極的

• 09

年を

05

年と比較すると、日本型システム次元で、

多くの党が改革に消極的な方向に変化

「格差社会」や景気後退の影響

?

趨勢に反して、「小さな政府」「活力重視」「脱官 僚」を信奉して登場したのがみんなの党

(14)

自民党 民主党

公明党 共産党

社会民主党

国民新党

みんなの党

自民支持 民主支持 公明支持

共産支持 社民支持

国民新支持 みんな支持

無党派

-2.50 -2.00 -1.50 -1.00 -0.50 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50

-2.50 -1.50 -0.50 0.50 1.50 2.50

政策保革次元

政策空間と有権者・政党

(15)

有権者と政党の位置の考察

各党支持者間の政策次元上の違いは、各党代議士間のそ れほど大きくない(しかし違いはある)

各党の支持者と代議士の立場

公明党や民主党の支持者 は、各々の党の代議士の立場と近い。無党派層は、どの政 党よりも民主党に近い

民主党代議士の平均値を中心とする円を見ると、自民党や みんなの党との距離は、国民新党との距離とあまり変わらな

民主党・公明党の組み合わせが、政策的に隣接する連立政 権(連立形成は相手への感情や経緯、勢力比にも左右)

政策的には、両党の支持者や支持なしなど、多くの有権 者を満足させることが可能。国民新党や社民党に近い政 策では、有権者を満足させられない

(16)

連立相手に関する各党代議士の態度

自民党 公明党 国民新党 民主党 社民党 共産党 自民党代議士

― 1.06 2.23 2.56 2.91 2.98

公明党代議士

1.53 ― 2.69 2.73 2.93 3.00

みんなの党代議士

2.67 2.33 2.00 1.67 2.33 3.00

国民新党代議士

3.00 3.00 ― 1.00 1.00 3.00

民主党代議士

2.95 2.89 1.43 ― 1.59 2.85

社民党代議士

3.00 3.00 1.43 1.29 ― 2.80

共産党代議士

3.00 3.00 2.88 2.88 2.88 ―

平均値を出すことに意味はないが、

0. 

自分の所属政党

1. 

選挙結果にかかわらず連立を組むべきだ

2. 

選挙結果次第では連立もありうる

3. 

選挙結果にかかわらず連立はありえない

(17)

2 大政党の党内集団の政策位置

民主党 小沢

G

G

鳩山

G

前原

G

野田

G

横路

G

民社

G

羽田

G

町村派 古賀派 額賀派

麻生派 伊吹派山崎派

高村派

無派閥 自民党

‐2.00

‐1.50

‐1.00

‐0.50 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00

‐2.00 ‐1.00 0.00 1.00 2.00

政策保革次元

標準偏差

政策保革次元 自民党

0.97

民主党

0.96

日本型システム次元 自民党

0.95

民主党

1.02

(18)

党内集団の位置の考察

自民・民主各党内の政策のちらばりに差はないが、自 民党の派閥間の政策対立よりも、民主党のグループ 間の政策対立はやや大きい傾向

濱本(

2011

)は、本 分析と民主党内グループの構成員の特定に違いがあ るが、イデオロギーの違いが縮小しつつあると指摘

自民党と民主党との大連立は、政策的には難しい

• 2

大政党を巻き込んだ政界再編は、政策保革次元で は近くとも、日本型システムに関する次元で政党間に 差があり、政策的には起こりにくい(制度的にも難し い)

(19)

テーマ①のまとめ (1)

1. 各党は、政策保革次元では自民党、公明党、

民主党、社民党または共産党の順に右から 左へ並んでいる。

2. 2005 年から 2009 年にかけて、多くの党は、

日本型システムの改革に消極的になってい るが、それに対抗する形でみんなの党が登 場した。

3. 各党支持者間の政策空間内の違いは、各

党代議士間のそれほど大きくない。

(20)

テーマ①のまとめ (2)

4. 民主党の政策位置は、民主党支持者、支持 なしと近く、有権者の多くを満足させうる有利 な立場にある。国民新党や社民党の立場に 近い政策の実行は、多くの有権者を満足さ せるとはいえない。

5. 民主党と公明党との組み合わせが、政策的 に最も近い連立政権となるが、両党の感情 や経緯によって連立は形成されない。

6. 自民党と民主党との大連立や政界再編は、

政策的には困難が伴う。

(21)

テーマ②

9 政党支持とはいったい 何なのか ?

9 民主党支持者や支持

なしは、どういう人たち

か ?

(22)

投票行動の規定因(三宅 1989 )

1. 候補者志向

a.

候補者個人の集票組織への帰属

社会的ネットワークモデル

b.

候補者評価

c.

党首イメージ

2. 政党志向

a.

社会学モデル(社会集団モデル)

b.

心理学モデル(政党帰属意識モデル)

3. 政策争点志向

(23)

ヨーロッパにおける政党支持概念

• 支持政党とは、いつも選挙で投票する政党

• 政党支持と投票は概念的に区別できないと 考えられ、政党帰属意識概念の有用性は ヨーロッパでは認められてこなかった

• 自分の帰属意識が高く、構成員間の政治規

範を認知しやすく、他の構成員に 同調 する

ような集団=準拠集団

(24)

政党帰属意識( Party Identification )

• アメリカでは、 2 大政党が、多数の社会集団を 代表し、広範な基盤に立つ包括政党として準 拠集団となる

• 社会的環境の中で育成された、 有権者の特 定政党に対する愛着心

• 自分が、 それぞれの政党支持者集団のどち

らに帰属しているかという感情的な愛着、一

体感

(25)

日本の党派性

1. (社会的)亀裂モデルでは説明できない 2. 社会的属性は、党派性の規定力が弱い

3. 政党帰属意識モデルも、そのまま当てはま るわけではない

4. 林知己夫 らが、 1940 年代末から 政党支持 態度という概念を提起

5. かつては、地域や職業など、社会構造と結

びついた地縁や組織加入が、党組織の弱

い自民党に対する支持を調達

(26)

政党支持(三宅 1985, 1989, 1998 )

¾

政党帰属意識が投票選択を規定するというのはトー トロジーだという批判もあるが、有効性はある

¾

政党帰属意識と比べて、感情的な要素と認知的要 素を総合した政党に対する評価

¾

日本の政党支持は弱く、不安定だが、投票行動への 規定力は強く、他の政治的態度も規定

¾

政党支持には強弱があり、「拒否政党」もある

¾

多くの有権者にとって、潜在的な支持政党は一つで はなく、複数存在するが、無原則ではなく、ある一定 の「幅」の中で行われている(政党支持の幅)

(27)

政党支持変動パターン(蒲島 1998 )

(28)

政党支持の安定性の国際比較( % )

(29)

政党支持の強さ( 2009 年)

2009

熱心な支持者 あまり熱心では

ない支持者

N

自民党

18.9% 81.1% 750

民主党

21.9% 78.1% 452

公明党

56.8% 43.2% 74

共産党

17.5% 82.5% 57

社民党

20.7% 79.3% 29

みんなの党

29.4% 70.6% 17

全体

22.2% 77.8% 1,391

(30)

政党支持の強さ( 2010 年)

2010

熱心な支持者 あまり熱心では

ない支持者

N

自民党

17.4% 82.6% 484

民主党

13.0% 87.0% 431

公明党

56.5% 43.5% 46

共産党

13.7% 86.3% 51

社民党

22.7% 77.3% 22

みんなの党

13.8% 86.2% 94

新党改革

14.3% 85.7% 21

全体

17.0% 83.0% 1,164

(31)

支持政党ごとの拒否政党

0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 0.70

民主支持 自民支持 公明支持 共産支持 社民支持 みん

支持 支持なし

拒否度

民主 自民 公明 共産 社民 みんな

(32)

政党支持の具体的意味

自民党

0.08 0.12 0.05 0.38 0.24 0.16 0.49 0.37 0.05 0.04

民主党

0.05 0.08 0.06 0.52 0.45 0.24 0.32 0.23 0.06 0.05

公明党

0.13 0.03 0.09 0.45 0.52 0.25 0.51 0.15 0.08 0.04

共産党

0.12 0.08 0.12 0.49 0.46 0.27 0.36 0.32 0.02 0.10

社民党

0.00 0.00 0.03 0.38 0.45 0.21 0.62 0.24 0.00 0.07

みんなの党

0.12 0.18 0.12 0.41 0.53 0.24 0.18 0.24 0.00 0.12

支持なし

0.19 0.21 0.19 0.44 0.44 0.17 0.19 0.19 0.08 0.08

全体

0.11 0.13 0.10 0.44 0.37 0.19 0.36 0.27 0.06 0.05

(33)

支持政党と投票政党( 2009 年衆院選)

自民党 民主党 その他

自民党 自民党

91.2%

5.1% 3.7% 408

民主党 17.7%

77.8%

4.4% 158

その他

69.6%

19.0% 11.4% 79

全体 70.5% 24.7% 4.8% 645

民主党 自民党 37.5% 62.5% 0.0% 8

民主党 5.0%

90.5%

4.5% 357

その他 6.4%

83.0%

10.6% 47

全体 5.8% 89.1% 5.1% 412

その他 自民党 66.7% 0.0% 33.3% 3

民主党 8.3%

70.8%

20.8% 24

その他 35.5% 29.8% 34.8% 141

全体 32.1% 35.1% 32.7% 168

支持なし 自民党

73.5%

17.6% 8.8% 68

民主党 8.6%

84.0%

7.4% 256

その他 26.8%

51.2%

22.0% 127

全体 23.5% 64.7% 11.8% 451

選挙区投票政党

支持政党 比例代表

投票政党 N

(34)

支持政党と投票政党( 2010 年参院選)

自民党 民主党 その他

自民党 自民党

93.2%

2.7% 4.2% 337

民主党 23.5% 61.8% 14.7% 34

その他 53.2% 11.7% 35.1% 77

全体 81.0% 8.7% 10.3% 448

民主党 自民党 25.0% 75.0% 0.0% 8

民主党 2.6%

93.8%

3.6% 305

その他 6.3% 54.0% 39.7% 63

全体 3.7% 86.7% 9.6% 376

その他 自民党 81.8% 0.0% 18.2% 11

民主党 11.1% 61.1% 27.8% 18

その他 19.0% 13.6% 67.4% 184

全体 21.6% 16.9% 61.5% 213

支持なし 自民党

75.5%

5.7% 18.9% 53

民主党 5.3%

84.2%

10.5% 76

その他 14.6% 24.3% 61.1% 144

全体 23.8% 37.4% 38.8% 273

選挙区投票政党

支持政党 比例代表

投票政党 N

(35)

支持政党と長期的支持傾向

支持政党 民主党 自民党 公明党 共産党 社民党 みんな 支持なし

民主党

75.3% 7.1% 0.0% 0.5% 0.7% 6.6% 9.2% 425

自民党

2.2% 85.6% 1.0% 0.4% 0.0% 6.1% 2.8% 494

公明党

4.4% 4.4% 82.2% 0.0% 0.0% 0.0% 6.7% 45

共産党

2.0% 2.0% 0.0% 80.4% 0.0% 7.8% 5.9% 51

社民党

9.1% 9.1% 0.0% 4.5% 68.2% 4.5% 4.5% 22

みんなの党

4.3% 19.6% 1.1% 0.0% 1.1% 57.6% 10.9% 92

新党改革

4.8% 19.0% 0.0% 0.0% 4.8% 0.0% 14.3% 21

支持なし

12.4% 16.0% 0.5% 0.7% 0.7% 7.4% 59.3% 418

全体

25.0% 34.8% 2.8% 3.1% 1.5% 9.4% 20.5% 1,582

支持傾向(何党寄り)

N

(36)

支持政党と 20 年前の支持傾向

支持政党 自民党 社会党 公明党 民社党 共産党 支持なし 投票権なし

民主党

50.7% 19.5% 0.2% 8.5% 2.3% 8.0% 7.5% 426

自民党

83.6% 3.4% 0.4% 1.4% 0.2% 2.2% 7.7% 495

公明党

13.0% 2.2% 58.7% 0.0% 0.0% 4.3% 17.4% 46

共産党

23.1% 19.2% 1.9% 0.0% 48.1% 0.0% 7.7% 52

社民党

9.1% 63.6% 0.0% 13.6% 4.5% 4.5% 4.5% 22

みんなの党

74.5% 3.2% 0.0% 4.3% 5.3% 5.3% 6.4% 94

新党改革

55.0% 10.0% 5.0% 0.0% 0.0% 10.0% 20.0% 20

支持なし

38.2% 9.3% 0.5% 2.4% 2.1% 22.2% 21.5% 419

全体

56.7% 10.6% 2.1% 3.8% 3.2% 9.4% 11.7% 1,588

20

年前の支持傾向(何党寄り)

N

(37)

民主党支持者、支持なしの説明要因

多項ロジスティック回帰分析

→ 社会的属性、政党感情温度のほか、 政 治的関心 、 政治的知識などを独立変数 に付加

( 2009 年と 2010 年で独立変数に違い)

→ 自民党支持者を参照基準

① 民主党支持者

② 自民・民主以外の政党支持者

③ 支持なし

(38)

政治的知識(東大・朝日世論調査)

36 [Q013600]

政治家や評論家でもないかぎり、政治 のことをよく知っている人がいたり、そうでない人がい たりするのは、ごく普通のことです。あなたは、ご自身 についてどう思いますか。

1

つだけ○を付けてください。

(N)

43 1. 

よく知っているほうだと思う

309 2. 

どちらかと言えばよく知っているほうだと思う

731 3. 

どちらとも言えない

639 4. 

どちらかと言えばあまり知らないほうだと思う

336 5. 

あまり知らないほうだと思う

27 9. 

無回答

(39)

2010 年の民主党支持・支持なしの説 明要因(多項ロジスティック回帰分析)

(定数) ‐2.38 * ‐0.89   5.08 ***

性別 0.04   0.56 * ‐0.04  

年齢 ‐0.06   ‐0.05   ‐0.33 ***

学歴 0.06   0.01   0.05   居住地 0.00   0.14   0.14   自営業ダミー ‐0.01   ‐0.41   ‐0.07   親自民党支持傾向 0.01   ‐0.71 * ‐0.83 ***

親革新政党支持傾向 0.72   0.65   0.36   自民感情温度 ‐1.02 *** ‐0.84 *** ‐0.76 ***

民主感情温度 0.79 *** ‐0.01   0.09   公明感情温度 0.04   0.29 *** ‐0.04   社民感情温度 ‐0.04   0.08   0.17 * 共産感情温度 0.00   0.27 *** 0.07   みんな感情温度 0.13 * 0.23 *** 0.20 ***

谷垣感情温度 0.08   ‐0.15   ‐0.02   菅感情温度 0.24 ** 0.15   0.10   鳩山感情温度 0.08   ‐0.15   0.00   政治団体加入 ‐0.38   ‐1.09   ‐0.94   労働組合加入 0.88   0.91   0.63   同業者団体加入 0.22   0.12   0.09   政治的関心 0.09 0.29 ‐0.22 政治的有力感 ‐0.02   0.09   ‐0.20 * 政治的信頼 ‐0.28   ‐0.09   ‐0.51 ***

政治的知識 0.20   0.17   0.16   支持変更ダミー 1.70 *** 2.28 *** 0.85 ***

参照カテゴリは自民党支持.

‐2対数尤度 1936 N=1,165

自 由 度 72 *p<.10; **p<.05; ***p<.01.

民主党支持 その他支持 支持なし

(40)

民主党支持者、支持なしの特徴

• 民主党支持者は、自民党感情温度が低く、民主 党感情温度が高い。また 民主党代表への感情 温度も高い。 2009 年衆院選では農村部に多かっ たが、 2010 年参院選では居住地に関係はない。

支持政党を変更しやすい傾向がある。

• 支持なしは、自民党感情温度が低く、 親も自民

党支持でなかった。年齢が低く、政治的信頼、政

治的有力感、政治的関心も低い。 2010 年参院選

ではみんなの党への感情温度が高い。 支持政

党を変更しやすい傾向がある。

(41)

テーマ②のまとめ (1)

1.

公明党支持者は、半数以上が強い支持者である のに対して、他の政党の支持者は、弱い支持者が

8

割程度を占める。

2.

共産党、公明党は、拒否政党とされる度合いが高 い。公明党およびみんなの党の支持者は、自民党 よりも民主党に対する拒否度が高いが、それ以外 は、民主党よりも自民党に対する拒否度が高い。

3.

「政党支持」は、次の選挙で投票する政党と考える 有権者が最も多い。政策や主張の近い政党、これ まで投票してきた政党と理解する有権者も多い。

(42)

テーマ②のまとめ (2)

4. 2010

年参院選では、自民・民主両党の支持・選挙

区投票・比例代表投票が一致する割合が高い。支 持なしの一致投票の割合も高い。

2009

年衆院選で は、自民党支持者や支持なしの間でも、民主党に 一致投票した人が多い。

5.

自民党、公明党、共産党の支持者は、長期的にそ れぞれの政党寄りの人が

8

割以上いる。民主党は、

75

%が民主党寄りだが、

9

%は支持なし傾向であ る。みんなの党や新党改革は、長期的には支持な しか、自民党寄りである。支持なしは、支持なし傾 向が

59

%、自民党寄りが

16

%、民主党寄りが

12

% である。

(43)

テーマ②のまとめ (3)

6.

支持政党と

20

年前の支持傾向の一致は、自民党 が

84

%と比較的高いが、社民党、公明党、共産党 はさほど高くない。民主党は、半数が自民党、

2

割 が社会党である。支持なしは、

4

割弱が自民党、

2

割強が投票権をもたなかった。

7.

民主党支持者は、自民党感情温度が低く、民主党 および民主党代表への感情温度が高く、支持政党 を変更しやすい傾向がある。支持なしは、自民党 感情温度が低いうえ、親も自民党支持でなく、年齢、

政治的信頼、政治的有力感、政治的関心が低い。

また支持政党を変更しやすい。

(44)

テーマ③

9 2010 年参院選における分割投票

9 政治的関心・政治的知識の影響 → 分 割投票で同時に考察

9 2000 年代に民主党が支持を増やした 理由

9 党首評価に基づく投票は、近年の傾 向か ?

9 政党感情温度による投票方向の説明

(45)

分割投票はどのぐらいの割合か ?

一致投票 分割投票 N

2009 年衆院選 68.4 31.6 1,731

2010 年参院選 72.2 27.8 1,346

→ 2010 年参院選で民主党に 分割投票 した人の特徴は ?

⇒ 政治的関心 、 政治的知識 なども説

明変数として投入

(46)

(定数) 0.43   ‐2.80   0.20  

性別 0.37   0.39   0.17  

年齢 ‐0.16   ‐0.23   0.04  

学歴 ‐0.21   0.01   ‐0.13  

居住地 0.07   0.07   0.23  

自営業・農業ダミー 0.62   ‐1.61   0.54   親自民党支持傾向 0.47   0.70   0.53   自民感情温度 ‐1.16 *** ‐0.88 *** ‐1.19 ***

民主感情温度 0.76 *** 0.80 *** 1.14 ***

公明感情温度 ‐0.15   ‐0.34   ‐0.26   社民感情温度 ‐0.02   0.08   ‐0.06   共産感情温度 ‐0.03   0.16   0.01   みんな感情温度 0.03   ‐0.07   ‐0.04   谷垣感情温度 ‐0.20   ‐0.16   ‐0.17   菅感情温度 0.30   0.40 * 0.34 * 鳩山感情温度 0.32 * 0.18   0.32 * 政治団体加入 0.75   2.02 * 0.23   労働組合加入 0.83   0.59   0.71   同業者団体加入 0.26   1.11   0.62   政治的関心 0.00   0.44   0.16  

政治的有力感 ‐0.19 0.11 ‐0.12

政治的信頼 ‐0.12   ‐0.02   ‐0.08   政治的知識 0.09   ‐0.52   ‐0.37   支持変更ダミー 0.64   0.75   0.38   消費増税賛成 0.03   0.08   0.06   子ども手当廃止賛成 0.02   0.00   ‐0.13   普天間移設業績評価 0.22   0.01   0.19   小沢政治資金対応評価 ‐0.17   0.02   ‐0.25   一院制反対 0.14   ‐0.03   ‐0.08  

参照カテゴリは自民党一致投票.

‐2対数尤度 851.3 N=620

自 由 度 84 *p<.10; **p<.05; ***p<.01.

選挙区のみ民主党 比例のみ民主党 民主党一致投票

(47)

民主党に分割投票した人の特徴

民主党に分割投票した人は、民主党感情温度が高いが、

民主党一致投票よりはやや低い。

選挙区のみ民主党に投票した人は、民主党一致投票者 と同じぐらい、鳩山感情温度が高い。

比例代表のみ民主党に投票するのは、政治団体に加 入している人に多い。

それ以外の項目は、政治的関心や政治的知識も含め、

有意ではない。民主党に分割投票する人は、年齢が低 く、

2009

年には民主党が支持政党でなかった傾向があ る。また選挙区のみ民主党に投票した人は、学歴が低く、

一院制に反対する傾向がある。

(48)

2 大政党の参院選絶対得票率

0%

5%

10%

15%

20%

25%

2001

2004

2007

2010

絶対得票率

選挙年

自民・選挙区 自民・比例 民主・選挙区 民主・比例

(49)

2 大政党の衆院選絶対得票率

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

1996

2000

2003

2005

2009

選挙年

自民・比例 民主・比例

自民・小選挙区 民主・小選挙区

(50)

民主党が支持を増やした理由は ?

民主党に鞍替えした人の特徴

→ 多項ロジスティック回帰分析(前回投票政 党は recall )

→ 自民党一貫投票を参照基準

① 民主党投票

民主以外投票・棄権

② 民主以外投票・棄権

民主党投票

③ 民主党一貫投票

92001

年参院選(比例)

→2004

年参院選(比例)

*

92007

年参院選(比例)

→2010

年参院選(比例)

(51)

政治的知識( JES Ⅲ 2004 年参院選後)

(52)

(定数) 7.39 ** 8.03 *** 5.82 **

性別 ‐0.80   0.14   0.04  

年齢 ‐0.36   0.04   0.19  

学歴 ‐0.48   ‐0.15   0.05  

居住地 ‐0.71 ** ‐0.31   ‐0.31  

居住年数 ‐0.03   ‐0.42 * ‐0.53 **

自営業ダミー 0.55   ‐0.70   ‐0.46  

後援会加入 0.02   ‐0.40   0.14  

知人からの勧め 1.36 * 0.24   0.26   労働組合加入 ‐0.86   ‐0.17   0.56  

政治的関心 0.46   0.17   ‐0.06  

投票しなくてもよいに反対 ‐0.05   0.06   0.39 * 政府を左右できる ‐0.55 * ‐0.13   ‐0.13   複雑だが理解できる 0.20   ‐0.20   0.00   政治的信頼 ‐0.13   ‐0.32   ‐0.57   政治満足度 0.10   ‐0.21   ‐0.08  

政治的知識 0.46   0.25   0.11  

自民感情温度 ‐0.19   ‐0.39 ** ‐0.73 ***

民主感情温度 0.49 * 0.61 *** 0.85 ***

公明感情温度 ‐0.26   ‐0.17   ‐0.25 *

社民感情温度 0.17 ‐0.02 ‐0.10

共産感情温度 0.13   0.29 * 0.28  

小泉感情温度 ‐0.15   ‐0.24 * ‐0.01   岡田感情温度 ‐0.19   0.00   0.03   小沢感情温度 ‐0.13   ‐0.07   0.06   小泉内閣業績評価 ‐0.42   ‐0.07   ‐0.27   民主党政権担当能力 1.98 *** 0.84 * 1.54 ***

保革イデオロギー ‐0.75 *** ‐0.44 *** ‐0.44 ***

愛国心の涵養 ‐0.75 ** ‐0.38 * ‐0.49 **

自衛隊のイラク多国籍軍参加 0.02   ‐0.20   ‐0.16   公的年金維持のための消費増税 0.51   0.15   0.04   衆参バランスの不一致 0.26   ‐0.18   ‐0.50  

N 28 170 156

参照カテゴリは自民党→自民党.

‐2対数尤度 828.4 N=561

自 由 度 93 *p<.10; **p<.05; ***p<.01.

民主党→民主党 民主党→他党・棄権 他党・棄権→民主党

(53)

(定数) 0.40   ‐1.11   ‐2.35  

性別 0.79 * 0.17   0.52  

年齢 ‐0.12   ‐0.03   0.02  

学歴 0.32   0.37   0.35  

居住地 ‐0.16   0.03   ‐0.02  

自営業ダミー 1.19   0.94   0.88   農業ダミー 0.62   1.07   1.09   親自民党支持傾向 ‐0.11   0.61   ‐0.45   親革新政党支持傾向 0.47   0.71   ‐0.11   自民感情温度 ‐0.77 *** ‐0.80 *** ‐1.12 ***

民主感情温度 0.31 * 0.83 *** 0.80 ***

公明感情温度 ‐0.38 ** ‐0.23   ‐0.34 * 社民感情温度 0.21   0.09   0.24   共産感情温度 0.20   0.15   0.07   みんな感情温度 0.34 *** 0.01   0.13   谷垣感情温度 ‐0.08   ‐0.31 * ‐0.12   菅感情温度 0.10   0.32 * 0.38 **

鳩山感情温度 0.14   0.20   0.19   政治団体加入 ‐0.37   0.78   1.36   労働組合加入 1.15   0.08   1.02   同業者団体加入 ‐1.04 ‐0.06 ‐1.29 政治的関心 ‐0.04   ‐0.35   0.06   政治的有力感 ‐0.12   ‐0.18   0.05   政治的信頼 ‐0.44   ‐0.47   ‐0.38   政治的知識 0.23   ‐0.18   ‐0.15   支持変更ダミー 0.72 * 1.35 *** 0.46   消費増税賛成 ‐0.03   0.35 * 0.19   子ども手当廃止賛成 0.13   ‐0.07   0.05   普天間移設業績評価 ‐0.08   0.05   0.10   小沢政治資金対応評価 ‐0.10   ‐0.18   ‐0.05  

参照カテゴリは自民党→自民党.

‐2対数尤度 1033 N=631

自 由 度 87 *p<.10; **p<.05; ***p<.01.

民主党→民主党 民主党→他党・棄権 他党・棄権→民主党

(54)

民主党支持者になった人の特徴

• 2004

年参院選で民主党に鞍替えした人は、

01

年から一貫し て民主党に投票している人ほど、自民党への反感は強くなく、

民主党に政権担当能力があると考えていないが、共産党に 対する感情がよく、小泉首相に対する感情が悪い。

• 2010

年参院選で民主党に鞍替えした人は、

07

年から一貫し て民主党に投票している人に比べ、支持政党を変更しやすく、

消費増税に賛成し、谷垣総裁に対する感情が悪い。

その時点の自民党総裁に対して悪感情を抱く人が民主党に 流れる。

2004

年は、従来、共産党など、既成の野党を支持し ていた人が流入してきたと思われる。

なお、前田(

2011

)は、民主党支持率の上昇は、党の立場が 有権者に浸透したからではなく、選挙の勝利によってもたら された存在感の増加が、報道量の増加となり、有権者の認 知を増大させたと指摘している。

(55)

党首評価に基づく投票は近年の特徴か ?

モデル(数量化理論Ⅱ類)

外的基準:自民党と野党第一党(社会党・民主党)への投 票(中選挙区および比例代表)

説明変数:①政党支持、②首相感情温度、③内閣業績評 価、④保革イデオロギー、⑤争点(下表)、⑥組織動員(後 援会加入、知人からの勧め、労働組合加入、同業者団体 加入)

⇒偏相関係数を取り出す(見やすさのため一部の変数のみ)

争点1 景気対策 小さな政府 行政改革 財政再建 財政再建 財政再建 財政再建 争点2 政治腐敗是正 日米安保体制

強化

政治倫理制度

改革 靖国神社参拝 靖国神社参拝 イラク問題 郵政民営化

1976年衆院選 1983年参院選 1983年衆院選 2001年参院選 2003年衆院選 2004年参院選 2005年衆院選

(56)

0.00 0.05 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.55 0.60 0.65 0.70

76

年衆

83

年参

83

年衆

01

年参

03

年衆

04

年参

05

年衆

〔データ〕 JABISS

調査,

JES

調査,

JES Ⅲ調査.

政党支持 首相感情温度 内閣業績評価

イデオロギー 争点

2

農協・同業者団体加入

(57)

投票方向に影響力を与える要因

• 1970 年代はイデオロギーと政党支持で、首 相感情温度は小さい。

• 1980 年代 になると、イデオロギーの影響力 が落ち、首相感情温度(や 83 年衆院選は業 績評価)の影響力が相対的に上昇している。

• 2000 年代 には、イデオロギーに代わって、

小泉感情温度の影響力が高くなってきてい

る。

(58)

政党感情温度を使った投票方向の説明

0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60

2003

2004

2005

2007

2009

2010

選挙年

自民感情温度 民主感情温度 自民総裁感情 民主代表感情 消費増税

政治団体加入 労組加入

職業団体加入

(59)

政党感情温度を使った分析の結果

自民党感情温度と民主党感情温度との説明力の差 が大きいのは、

2005

年衆院選と

2009

年衆院選。

• 2005

年衆院選では、民主党感情温度の説明力が高く、

自民党総裁感情温度と連動している。つまり小泉首 相に悪感情を抱く人⇔民主党に好感情を抱く人という 関係がありそうである。

• 2009

年衆院選では、民主党感情温度の説明力が低く なっており、民主党を好きか否かを超えた投票行動が 起こったと考えられる。

• 2009

年衆院選、

2010

年参院選の自民・民主両党首へ の感情温度の説明力はほぼ同じである。

(60)

テーマ③のまとめ (1)

1.

民主党に分割投票する人は、一致投票する人ほどで はないが、民主党への感情温度が高い。選挙区のみ 民主党に投票する人は鳩山前代表感情温度が高く、

比例代表のみ民主党に投票する人は政治団体に加入 している。それ以外の変数は、政治的関心や政治的知 識を含めて有意ではないが、年齢が低く、支持政党を 変えやすい傾向がある。

2.

民主党に鞍替え投票した人は、民主党に一貫して投票 し続けている人ほど、自民党に対する反感は強くはな いが、自民党総裁に対する反感が強い。支持政党を 変更しやすい傾向があり、既成の野党支持から流入し てきていると考えられる。

(61)

テーマ③のまとめ (2)

3. 党首評価は、 2000 年代になって投票行動に影 響力をもつが、 1980 年代でも相対的に影響力 があった。

4. 自民党感情温度と民主党感情温度との説明力

の差が大きいのは、 2005 年衆院選と 2009 年衆

院選である。 2005 年衆院選では、民主党感情

温度の説明力が高く、小泉首相感情温度と関

連がある。 2009 年衆院選では、民主党感情温

度の説明力が低くなっており、民主党を好きか

否かを超えた投票行動が起こった。

(62)

結論

1. 各党間の政策の違いは、支持者間のそれより 大きい。民主党は、政策距離が最も近い公明 党とではなく、国民新党、社民党と組んだため、

社民党の連立離脱 → 政権運営の不安定化を招 き、政策を実現できなくなった。

2. 日本人の政党支持は、この 20 年間、政界再編 があったこともあって、長期的には変化している し、 2009 年から 2010 年までの間でも変化するが、

そのときの選挙に投票する政党が支持政党と

いう考えをもつことから、支持政党と投票政党

の一致度は比較的高い。

(63)

結論

3. 民主党支持者と支持なしは、自民党感情温度 が低く、支持政党を変更しやすい点で共通する。

民主党支持者が、民主党および民主党代表へ の感情温度が高いのに対して、支持なしは、親 も自民党支持でなく、年齢や政治的信頼、政治 的有力感などが低い。

4. 民主党に分割投票する人は、一致投票する人

に比べて、民主党への好感度がやや弱い。民

主党に鞍替え投票した人は、一貫して民主党

に投票する人に比べて、自民党への反感はや

や弱いが、自民党総裁の好感度が低い。

(64)

引用文献・主要参考文献

濱本真輔,

2011

,「民主党における役職配分の制度化」上神貴佳・堤英 敬編『民主党の組織と政策

――

結党から政権交代まで』東洋経済新報社.

板垣英憲,

2008

,『民主党派閥抗争史

――

民主党の行方』共栄書房.

蒲島郁夫・竹中佳彦,

1996

,『現代日本人のイデオロギー』東京大学出 版会.

蒲島郁夫・竹中佳彦,近刊予定,『イデオロギー』.

川人貞史・吉野孝・平野浩・加藤淳子,

2011

,『現代の政党と選挙』新版,

有斐閣.

『國會要覧』第

44

版,

2011

,国政情報センター.

前田幸男,

2011

,「民主党支持率の成長と安定」上神貴佳・堤英敬編『民 主党の組織と政策

――

結党から政権交代まで』東洋経済新報社.

三宅一郎,

1985

,『政党支持の分析』創文社.

(65)

引用文献・主要参考文献

三宅一郎,

1989

,『投票行動』東京大学出版会.

三宅一郎,

1998

,『政党支持の構造』木鐸社.

竹中佳彦,

2008

,「党内少数派の首相と世論

――

三木武夫・中曽根康 弘・小泉純一郎」日本政治学会 分科会「

E2

戦後政治の再編と

1970

年代」

報告論文.

竹中佳彦,

2010a

,「国会議員の政策争点態度とイデオロギー」『日本公 共政策学会年報

2009

公共政策研究』

9

号,

35‐47

頁.

竹中佳彦,

2010b

,「連立政権と政策空間」『生活経済政策』

160

号,

14‐18

頁.

*

東京大学社会科学研究所附属日本社会研究情報センター

SSJ

データアーカイブから「

21

世紀初頭の投 票行動の全国的・時系列的調査研究(

JES Ⅲ SSJDA

版),

2001‐2005

」(

JES Ⅲ研究会)の個票データの提

供を受けた.

参照

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