T Q C 活動における課題設定型問題解決法の
一考察
岩 崎 日 出 男*
Creativity Problem-solving for TQC Activities
Hideo
I w
ASAKI*The ability to solve problems is the ability to identify the true causes of problems, to take action quickly, and thus to solve the problems. This ability can be acquired through use of QC thought processes and methods.
There are many methods that, although not normally used in QC, can lead to more effec
tive problem-solving activities if correctly used in combination with the other methods.
This paper explains various creativitiy problem-solving methods used to solve problems in TQC activities and to increase the problem-solving abilities in the research and development.
Key words: creative, problem-solving method, TQC activitiy,
1. はじめに
企業活動においては,「物」あるいは 「生産物」 を製 造することを「作る」というが, 精神の活動では,「像」
あるいは「観念」を「作る」という意味で用いる. 今や TQC活動は, 従来の 製品品質のできばえのみを対象と しているのではなく, 企業を構成する経営力, 資金力お よび経営トップから全従業員にいたるまでの仕事の質か ら一人ひとりの考え方までの全てを対象としている.
TQC活動を導入しようと決意した企業の多くが, 方 針管理からと考えている場合が少なくない.たしかに,
方針管理は企業の経営者にとって見かけ上魅力ある管理 のスタイルといえるだろう. しかし, 方針管理も企業組
織を 構成する 全部門, 全員が「問題点」を正しく 把握 し, それを「QC的問題解決法」1)で正しく解決できる
能力を身につけなければ目的は達成されない.
ここでの問題とは, 製造工程で発生する不良や営業活 動での失注などのようにすでに発生したものと, 現在の システムや仕事のやりかたでは将来において起こり得る
平成 5年5月 7 日受理
*経営工 学 科
問題や独創的製品の開発のような創造的問題とに分類さ れる. 本論においては, 主に後者の問題に対する方法論 を述べる.
2. 問題の分類
問題の解決におけるそのアプローチは画ー化するのは 困難であり, 当然それぞれの問題内容により異なる.と り上げた 問題を, 1)問題を 抽出する 立場で 分類する と, ①顕在する問題, ②潜在する問題, 2)問題を解決 するアプローチの立場で分類すると, ①改善する問題,
②創造する問題, とに整理することができる.
1) の分類は, 現在すでに発生している問題, すなわ ちあるべき姿と現状との比較がなされている状態と, ぃ ずれか一方または両方が不明確でその比較がなされてい ない状態の区分である. ②を「挑戦する問題」 とか「創 り出す問題」と表現することもある.
2) の分類は, 一般に QCスト ーリとも呼ばれてい る「テ ーマの選定」から「標準化と管理の定着」までの 7つのステップを標準とする問題解決の方法論と, 解析 者の独創的発想や将来の変化を先取りする知見などが重 要な既決の糸口とする方法論の区分である. 前者を「分
析型アプローチ」後者を「設計型アプローチ」と表現す ることもある.
飯塚8)は問題解決の方法を変えるという観点から意味 のある問題のタイプ分けを
① すでに起きてしまった問縣/まだ起きていない問題
® 問題が起きた分野に固有の技術的知識が不足してい る問題/十分な知識がある問題
③ 問題の認識が難しい問題/やさしい問題
④ 合理的な目標の設定が重視されない問題/重視され る問題
⑥ 問題解決の各ステップにおいて必 要となる観測や検 証が難しい問題/可能な問題
の 5項目に分類している.
以上の問題に対する分類方法は, 今日, 品質管理の分 野ではかなり定説になりつつある. 問題を「あるぺき姿 と現状との差」すなわ ち「仕事の出力が許容限界外にあ る状態」と定義するならば客観的な分類方法であると思 われる.
3. 改善型問題解決法
TQC活動における 問願解決の多くは, 製造工 程上の 不良率に代表されるように現状の悪さ加減を分析し, 効 果的な対策を実施することにより大きな改善効果を上げ ることを目的とするものである.この解決手段を改善型 問題解決という. 改善型問題解決の手順は今日では, 次 に示す 7つの手順として一般化されている.
(手順1〕 テ ーマの選定
① 何が問題なのか, 問題点の把握を重要視するステ ップであり, 問題点の見つけ方とテーマの決め方がポイ ントとなる
② 選定した問題の重要性を難易度, 成果の大きさ,
解決期間など, 問題点の評価を行うしくみが必 要となる
(手順2〕 現状の把握
① 実 態調査によりその問題の悪さ加減をデ ータ等で 具体的に表現する .この段階で QC手法を 駆使するこ とにより , QC活動でいう事実による管理が可能となる
〔手順 3〕 目標の設定
① Q C品質), C (コスト)•DC納期),
s
C安全) に 対する達成すべき目標を明確にする® できるだけ定量的デ ークで目標値を設定する
〔手順 4〕 要因解析
① もっとも重要なステップであり, 固有技術と管理 技術を駆使することにより真の原因を顕在化する
® とくに QC手法をうまく使う工夫が 重要となる
〔手順 5〕 対策の検討と実施
① 前提条件を明確にして, 重要 要因に対する対策を 具体的に出す
③ 実現性やコストにネックがあるものは, 効果との 対比でそれを取り除くための PDCAを回す
〔手順 6〕 効果の確認
① 目標値との比較により効果の達成度を把握する
® 残された問題や新たな課題を整理する
〔手順 7〕 標準化と管理の定着
① 標準を制定, 改訂し, 改善効果の維持管理の方法 を明記する
② その後の異常時に対する処置ル ールを明記する 以上, これらの ステップは QCスト ーリとも呼ばれ QC サ ークルにおける改善テ ーマのまとめ方などで広く 適用されている.
4.
課題設定型問題解決法
企業の中長期的な経営課題を設定し, それを達成して いくうえでの問題, すなわ ち, 新事業 計画, 新市場開 拓, 新製品開発, 新技術開発および新 システムの構築な どは現在の悪さ加減を改善するというより, 独創的な発 想や将来に対する予測の 精度を重視した問題解決のステ ップを必 要とする. 現在, この種の問題を解決するため の標準ステップはまだ定型化されていないが, サイモン は経営, 科学, 芸術における問題解決として,
① 戦略的意思決定のニーズの認識
② 部分的無知に対する代替案の作成
③ 代替案をそれぞれの貢献度によって評価
④ 実行に移すための, 1つまたはそれ以上の代替案を 設定
という 4つのステップに分けて考えることの大切さを提 案している.
また, 近藤•>は日常の仕事をより創造的なものにす るために, 次の 4つの項目を重要ステッブとしている.
① 仕事を指示するに際して, その真の目的を明示する こと
② 仕事に対する強い責任感をもたせること
③ アイディアの生まれる時間を大切にすること
④ アイディアを育て上げて物にすること
さらに西堀Glは, 創造性の生まれるプロセスを「真の 問題の発見」と「問題解決の具体的方策」に分け, 特に 前者に対する真の問題を発見し認識することの重要性を 強調している.
最近, 飯塚8)は次のステップを提唱している.
① 課題の明確化:最終目的
② 解決計画の立案:手順, 日程, 資源 -2-
③ 現状分析:問題の 本質の見極め, 関連情報の収集
④ 構想:構想案
る.
一方, パスカルは”「……彼 ( 人間)はこれらの知識 を保存しているので, それらをたやすく増加することも できる.……彼らの研究が長い世紀の助けによって得た であろうものを付加したと思われるような状態にあるの である.そこで, 格別の 特権によって, 一人ひとりの 人 間が日々に 学問に進歩するのみでなく, 全体としての 人 類が, 宇宙が老いていくにつれてたえ ず 前進するのであ る」すなわ ち, 新しいものの生産に対しては常に 何物か を加えることを強調し, 理性の結果は増加と付加につな がるとしている.
⑤ 構想内容の評価:問題予測, 机上評価, 実験
⑥ 構想の実現:実行計画, 実施
® 実施評価:問題摘出, 確認
⑧ まとめと 今後の 課題:得られた 知見, 残された 課 題, 今後の計画
い ずれもが, 情報活動を積極的に行うことにより, 戦 略的アクションのニーズを発見するのに役立つ手法の開 発が 必 要であり, 課題設定型問題解決を 進めて いく上 で, 将来的に発生するであろう部分的な未知の状態をど
のように対応するかがポイントとなる. パンセ10)では,「想像はその不思議な評価によって,
小さなものを大きくし, 我々の魂を満たすまでにいたら しめる.またその大胆な高ぶりによって, 大きなものを 小さくして, 自己の尺度にまでいたらしめる」,「 何も無 限なもの永遠なものがあるわけではない. か ずか ずの有 限なものがあって, それが無限にふえてゆくのである.
したがって, ただそれらの有限なるものを増加せしめて ゆく数のみが無限である」. このことは, 発想の自由さ 無限さを強調している.課題設定型問題解決に必 要な 要 件とバスカル思想との関係 を対比させるとTable 1 の ようになる.
5. デカルト思想とパスカル思想 デカルト著落合太郎訳「方法序説」”の中での 有名な 4つの規則は, 改善型問題解決法に 必 要な Q C的考え 方, すなわ ち,「ファクトコントロール」, 「層別および 重点指向」,「プロセス ・コントロール」・「PDCAの サイ クル」,「確実な対策と再発防止」などについて記述する とともに, 問題解決の役割分担および関係 部 署への情報 伝達, 管理の水平展開の 重要性についても 明記してい
Table 1 Correspondence of creativity problem -solving to PASCAL philosophy">
「創造する問題」に必 要な 要件 バスカル 思 想で の ポ イ ント
有限なる領域を明らかにすることにより無限の可能性が生まれる.すなわ ち, 発想•ア (1) 発想•アイデア イデアは現商品の開発思想(有限)を分析することにより今までにない新しい発想(無
限)が生まれる.
自分自身で発見した理由によって一層よく納得する.すなわ ち, 人は他 人によって 一層 (2)経 験 よく納得する.すなわ ち, 人は他 人によって教えられた物事 (他 人の精神の中に生じた 理由)よりも自分自身での経験(自分自身で発見した理由)の方がより理解を深めるこ とが出来るのである.
(3) 知 識 1つのものについて 何でも知っているより, すべてのものについて幾らか ずつ知ってい るほうがよい.新商品を生みだす過程において幅広い知識(範囲は無限)が 要求される.
(4)真理 の 追 求 進歩により完成するものはまた進歩によって滅びる.すなわ ち, 現在そしてこれから要 求されていくものが 何であるかを追求する根気強さが必 要である.
(5) セ ン ス ま ずは 主題にかなっていること. そして, 他 の人々と同じように考えることはいけない.
つまり, 新商品開発には, 各個人のセンスが重視される.
(6) 規 則 真理を追求するとき, そこに 何らかの例外を持たない規則はないということに気付かな ければいけない.なぜなら. 一般的規則というものはないのであるから.
2つの無限( 2つの不確実な極端な考え方)このことは, 一方の分野を研究する時, そ (7)両極 端 の 追 求 の分野だけでなくまったく反対の分野を知ることにより, その2つの極端な分野の中に
何らかの共通点があるという考え方.
6. 思考の手順化
金子6)は,智恵は真理を発見する 科学の方法として位 置づけ, 創造性の源泉である智恵の原理構造をFig.1 のモデ ルとして示している.この図は,智恵とは意識脳
•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••
内
脳
A
B
�
a [ 年 二 [
報
�
こ
•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••
Fig. 1 Principle structure of wisdom から提起された問題提示を受けた無意識脳の思考結果で あると理解される.ここで意識脳とは, 人間が生後修得 してきた知識のデ ータベースであり, 無意識脳とは, 生 物誕生後長 年にわたって蓄積されてきたデ ータベースを 意味する.
すなわ ち, 外部からの問題を思考のプロセスヘ置き換 える手順として, 1)分けて 考える 2) 頭の なかもマ ネージメントする
3)
思考の集中・切り替えを うまく する 4)各種技法をうまく活用するがポイントとなる .1)は, 一つひとつ部分部分を 確実に順序だてて考える こと, すなわ ち単純化することでありデ カルトの 第2の 規則に対応するものである. 2)は, 品質管理活動にお ける管理の サイク)レ,PDCAと共通するもので計画を立 て, それに従って実行しその結果を確認し次期への思考 と行動に反映することが最も無駄のないプロセスを意味 する. 3)は, 拡散的思考と収束的思考の使い分けであ り, 4)は, QC手法は 当然で新 QC 七つ道具や属性列
挙法, 形態分析法, NM法, イメージトレーニング法,
ゴードン, シネクティクス法等のアイデア発想技法の活 用を 要求している.
このように問題解決における思考のプロセスは, 因果 的思考”であり, 目的を果たすために問題を取り巻く種 種の現象について, 因果的に一貫したかた ちで関連づけ ることの大切さが強調される.課題設定型問題解決に必 要な創造, アイディアの抽出プロセスにおいて, 上述の 思考の手順は重要なポイントとなる.
7. 問題解決力の評価
問題解決が真の問題解決になっているかを診断するた めには, その評価尺度を 設定する 必 要がある. ここで は, 問題解決 力 評価の チェック項目12)をTable 2 は 記述する.
8. 課題設定型問題解決の主要因
研究開発者にとって創造的発想は重 要な 要件である.
つまり, 過去に 発生した 問題ではなく 自ら問題を創出 し, いままでにない固有技術の開 拓と解決すべき管理技 術の両面をすぐれた発想をもとに開発しなければならな
し‘・
ここでは, 研究開発者がその業務においてどのような 能力をより必 要とするのか, 研究開発者からのアンケー トをもとに課題設定型の問題解決の 主 要因を抽出するこ とをこころみた .
連関図法により抽出した課題設定型問題解決のプロセ スに必 要と思われる研究開発者の 要件を選出し, 以下の 15項目に 要約し, 39人の研究開発者 (バイオ・化 学製品 の開発研究者16 人, 電器製品の開発研究者23人) に対し て
5
段階評価を実施した.連関図法から整理し, 要約された評価項目は,
1)感受性, 9) 専門分野外の知識,
2)忍耐力, 10)開発・研究職の経験,
3)強調性, 11) 音楽・ 芸術への理解力,
4)ゲーム性, 12)思考課程における創造力,
5)遊び心, 13)文章の表現力,
6)語学力, 14)発想・アイディアの抽出力,
7)統計手法, 15)運動 能力,
8) QC的問題解決力,
である.
評価段階は必 要を 1とし, 絶対必 要を 5とする 5段階 評価法を用いた. ただし, パネラ ーがい ずれかの評価項 目においてそれほど重要でないと感じるものに対しては その評価項目をゼロと評価することとした.
このようなアンケート結果から得られたデ ークに対し て 主成分分析による解析を行った.Table 3に各 主成分 に対する固有値とその寄与率および累積寄与率を示す.
第1 主成分の寄与率は22.4%で, 第5 主成分までの累積 寄与率でも67.9%とそれほ ど大きな値を示してはいない が, 各 主成分ともその軸には 特徴的な状況が存在してい る.Table 3の 第5 主成分までの各評価項目に対する 特 徴的な因子負荷量を各 主成分に対してプラス側と マイナ -4-
Table 2 Valuation items of problem -solving 1. 問題点発見力
2. 重要度の理解力 1. 問題点把握力 3. 問題点表現力
4. 挑戦的テ ーマ設定カ 5. 方針からの反映力 6. 後工程に対する意 識力 1. 管理特性の選択力
2. デ ータ表現力 3. 過去との比較力 2. 現状分析 力 4. 規格・仕様との比較力
5. デ ータ 層別カ 6. 悪さ加減の記述力
7. バラッキの注目カ 1. 目標特性の選択力
2. 他部 門•他社の把握力 3. 目 標 設 定 カ 3. 目標レベルの設定カ
4. 関係者との同意カ 5. 活動 期間の適正力 1. デ ータ収集カ
2. デ ータの 層別カ 3. 事実の観察力 4. 他社情報収集カ 4. 解 析 力 5. 重点指向力
6. 手法適用カ 7. 解析手法の知 識力 8. 統計的有意性の知見力 9. 固有技術との対応力
ス側に分類し, それぞれの 主成分の意味づけを行う.
主成分 プラス側 マイナス側
第1 主成分:忍耐力, 語学力/ 音楽・ 芸術への理解力 QC的問題解決力
統計手法
第2 主成分 :創造力 /運動 能力 アイディア抽出力
第3主成分:ゲーム性, 経験 /忍耐力 遊び心
第4 主成分:感受 性 第5 主成分:専門外の知識
これらの傾向より, 第1 主成分を「感性および論理性 軸J, 第2 主成分を「創造性およびアイディ ア軸」, 第
1. アイデアカ 2. 斬新な発想力 3. 対策案抽出力 5. 対策案設定カ 4. 衆知結集カ
5. 対策の具体性カ 6. 対策実行カ
7. 実現性•経済性評価カ 1. 対策 前後の比較力
2. 目標との比較力 6. 効 果確 認 力 3. 効果の表現力
4. 副次効果の把握力 5. 無形効果の把握力 1. 歯止めカ
2. 標準書類の改訂力 3. 効果維持確認力 7. 標 準化カ 4. 関係 部 署伝達力
5. 仕事のしくみへの反映力 6. 新管理方法の教育実践力
7. 技術の蓄積力 1. 活動計画書の具体例力
2. チ ームワークカ 3. 協力体制依頼カ 8. 計 画立案 カ 4. 計画と実行の対比力
5. 過去の事例引用カ 6. 改善活動報告力
7. 次期取組み意欲力
3 主成分を「ゆとり軸」, 第4 主成分を「体感軸」, 第5 主成分を 「知識軸」 と分類することができる.
Fig. 2に 第1 主成分 , 第2 主成分に対する各評価項目 の因子負荷量の散布図を示す.この散布図より, 両 主成 分の 特徴が明らかとなり, 上述の 主成分軸の意味付けが 理解できる. 本論で述ぺた課題設定型問題解決に必 要な 要件は, アンケートの解析結果からも 第1 主成分と 第2 主成分に 要約され抽出されている. 被験者39人の各 主成 分に対する得点を求め,Fig. 3に 第1 • 第2 主成分にお ける散布図を示す. 図中の領域は, バイオ・化学製品に 関する研究開発者の散布状況と 電器製品に関する研究開 発者の散布状況を示したものである. バイオ化学の領・
域は論理性および創造性・ アイディアの重 要性が, 電器 の領域は広範囲ではあるが感性・ 経験および創造性の重
要性が強調されていると思われる.
Table 3 Factor lodading, eigen value/contribution ratio 変 数 PC 1 PC 2
1 0.500 0.225
2 0.648 0.286
3 0.518 0.349
4 0.324 0.290
5 0.554 0.300
6 0.641 -0.368
7 0.586 -0.368
8 0.595 -0.304
,
0.272 -0.17510 -0.493 0.178
11 -0.642 0.143
12 0.079 0.816
13 0.350 -0.392
14 0.190 0.665
15 -0.067 -0.537
固 有 値 3.357 2.387 寄 与 率 0.224 0.159 累積寄与率 0.224 0.383
14
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15.
Fig. 2 Scatter diagram for factor loadings
9. ま と め
現在のTQ C は,研究開発における活動の重要性を増 している.これらの部門の共通の特徴は,戟略及び戦術 的アプローチすなわち課題設定型問題解決法の確立であ
る. 環境変化に対してダイナミックに対応することが要 請されている.たとえば,新製品開発のプロセスでは品 質表あるいは 品質機能展開表の名で呼ばれているQ C
PC 3 PC 4 PC 5
-0.225 0.527 0.080
-0.432 0.149 0.191
0.160 0.086 0.088
0.712 0.420 -0.123
0.512 0.043 -0.020
0.003 0.255 0.033
0.286 -0.340 -0.128
0.224 -0.425 -0.308
0.607 -0.161 0.699
0.607 -0.244 0.065
-0.168 -0.257 0.000
-0.178 -0.187 0.032
-0.392 -0.247 0.396
-0.285 -0.332 -0.274
-0.055 0.396 -0.360
1.958 1.359 1.125
0.131 0.091 0.075
0.513 0.604 0.679
n =39
伝
Fig. 3 Scatter diagram for scores of first prin
cipal component and second principal component
手法が1960年代から研究されその効果も数多く報告され ている. 本論では,これらのQ C 手法の問題 解決とし ての方法論を哲学的背景から改善型問題解決と課題設定 型問題解決の違いを明らかにし,研究および開発者とし てその能力に必要な要件を論じた.また,少数のサンプ ルではあるが,研究開発者に対するアンケートにおいて
多変量解析からそれらの要件の妥当性を検証した.
-6-
参 考 文 献
1) 岩崎他共著 :TQ C における 問題解決法 , 日 科技 連 ,(1987).
2) 由木 康訳 : パスカル全集第1巻 (真 空論序 言),
白水社.
3) 今 村 仁司 : 作ると 考える , 講談 社現代 新書 , ( 1990).
4) 近藤良 夫:全 社的品質管理 , 日 科技連 , ( 1993).
5) 西堀榮三郎 : 人間性と創造性の開発 , 日 本生産性 本部 , ( 1971).
6) 金子達 也:創造性の原理 , EN GIN EERS, ( 1993), 2, p. 1 -6 .
7) 安西祐一郎:問題解決の心理 学 ・ 人間の時代への 発想 , 中 公新書 ( 1987).
8) 飯塚悦功:品質管理における "問題”の分類に関 する 一考察, 品質 , Vol.21 , N o. 2 , pp. 34-42
( 1991).
9) デカルト著, 落合太郎訳:方法序説 , 岩波書 店,
( 1953).
1 0) パスカル著, 津田 穣: パンセ (瞑想 録) (上巻 , 下巻), 新 潮社, ( 1952).
1 1) 採 田 . 浦野:TQ C フィロ ソ フ ィー (デカルト ・ パスカル 思想との 関連), 経営工学 科 卒業 論 文,
( 1990).
12) 岩崎日出 男 :TQ C 活動における 問題解決の重要 性 , 日 本 科学技術連 盟, 日 本規格 協会, ( 1991).