平成 20 年(2008 年)2月4日 拓殖大学客員教授/軍事評論家 江畑謙介
情報セキュリティ政策会議 第16回会合
議事内容意見書
1:SBD
(1)情報ネットワークは全てまずセキュリティが基本で、その上に所定の機 能を果たさせるシステムを構築(設計)する概念の確立(常識化)が必要 ユビキタス環境、無線通信の普及で基本的に脆弱性が増大する危険がある
(2)新しい攻撃を受ける可能性を予想し対応策を研究する必要性 ネットワーク攻撃手段に関する研究を
(3)既存・新導入システムの脆弱性に関する客観的な診断を
独自システムで脆弱性が少ないとされる外務、防衛、警察システムの診断 第三者組織による客観的な診断(攻撃のシミュレーションを含む)が必要
2:国際協調
(1)基本的には全世界でのセキュリティ確保が必要 アジアはその端緒に過ぎない
(2)大量破壊兵器拡散防止や武器関連技術移転規制などから、IT セキュ リティにも各国の政府・企業担当者間でかなりの温度差があると予想される その程度を知る目的でも、アジア・セキュリティ政策会合創設の意義は大きい
(3)日本が主導するには、「サイバー犯罪条約」の早期批准が必要
(了)
資料11