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基本理念
1 基本理念
いちはら健倖まちづくりプランのめざす姿
『健倖
けんこう
都市
と し
』の「倖」という字に、“人と人とのつながりから生まれる、みん
なの幸せ”という意味を込め、「つながりと支え合いがひとと地域を健康にする
まち」を『健倖
けんこう
都市
と し
』と定義し、10年後のいちはらが健康で倖せな都市となる
ことを目指します。人生を継続的に捉え、未来の『健倖
けんこう
』へとつないでいきます。
健康でいきいきとした生活を送ることは、誰もが願うことです。しかし、その
た め に 運 動 を 続 け る 、 食 生 活 に 気 を つ け る 等 、 健 康 に 良 い と 言 わ れ る 行 動 は 、
「わかってはいる」けれども、実践し継続するのは難しいものです。生涯を通じ、
心身ともに元気でいきいきと暮らし続けるためには、健康に関心がある人もそう
でない人にも、わかりやすい情報提供や楽しい健康づくり、また無意識のうちに
何気なく日常生活へ溶け込む健康づくりが求められています。一人ひとりが健康
づ く りの 「第 一歩 」を 踏み だす きっ か けとな る よう 、様 々な しか けづ くり や 、
ICT(情報通信技術)の利活用など、地域や行政、関係機関等が各々の役割を担
いながら、連携して推進します。
未来へつなぐ『健倖都市』
~いつの間にか健康になれるまち いちはら~
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総合目標
本市においても国や県と 同様に少子高齢化 が 進む中、生活習慣病や介 護を要する
人が増加しています。
健康に関心がある人もそうでない人も、生涯にわたり、誰もが日常的に介護を必要
とすることなく、自立して暮らすことができる期間(健康寿命)の延伸を目標とし、
65歳平均余命の増加分を上回る65歳平均自立期間(健康寿命)の増加を目指します。
また、いつの間にか健康につながる行動がとれるしかけづくりや社会環境の整備を
することにより、健康格差対策を推進します。
● 指 標 ●
項 目 区 分 基準値(2015年) 目標値(2026年) 出典
65歳平均自立期間(健康寿命)の延伸
男性 17.36年
延伸 ①
女性 20.36年
【出典】
① 厚生労働省科学研究費補助金による「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対 効果に関する研究」の「健康寿命の算定プログラム」より算出
18.90
17.36
23.70
20.36
0 10 20 30
平均余命
平均自立期間
平均余命
平均自立期間
(年 )
健康寿命の延伸と健康格差の縮小
平均寿命と健康寿命(平均自立期間)の状況(2015年) 65歳平均余命と平均自立期間
*
(2015年)
男性
女性
* 65歳平均余命:基準となる年の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、 65歳の者が平均的 に
みて今後何年生きられるかという期待値をあらわしたもの。
65歳平均自立期間:65歳の日常生活動作が自立している期間の平均(要介護2~5以外を自立の状態
健康を決定するさまざまな要因
WHOの作成し たオ タワ 憲章 では 、平 和、 住 居、教 育、 食糧 、収 入、 安定 した
環境、持続 的な資 源、社 会的公正 と公平 、 これら8 つの前提 条件が 、1998 年に
「健康の社会的決定要因(SDH)」として整理されました。
また、2007年には「すべての政策に健康の概念を:Health in All Policies」
というアデレード宣言により、「健康づくりには多くの部署や組織との幅広い連携
が必要であり、あらゆる政策を健康という視点で再検討し、調整しましょう」と
いう提言がなされました。
本計画は、未来へつなぐ「健倖都市」~いつの間にか健康になれるまち いちは
ら~に向けた施策を推進するために、従来の個人の生活習慣に着目した健康づく
りに加え、社会環境の整備も広く視野に入れた取り組みを掲げます。
従来の健診体制や健康情報の周知方法は、健康に関心がある人はより健康にな
り、あまり健康に関心がない人には活用されず、健康格差が広がる可能性もあり
ます。健康に関心がある人もそうでない人も、知らず知らずのうちに普段の生活
のなかで結果的に健康に良かったという方策を検討し、推進します。
健康について、世界保健機関(WHO)憲章は、次のように定義しています。
「 健 康 と は 、 病 気 で な い と か 、 弱 っ て い な い か と い う こ と で は な く 、 肉 体 的 に
も、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいい
ます(日本WHO協会訳)。」
本市の健康に関す る市民意識 は、過去3回 (2003・2009・2015 年度)の
市民アンケート調査の結果、健康の満足度や健康に関する意識の変化は見られま
せんでした。健康についてのイメージは、「心身ともに健やかなこと」「病気でな
いこと」「快食・快眠・快便」の順となっていました。
WHO憲章の健 康と 本市 の市 民意 識に 差異 は ありま すが 、人 は健 康の ため に生
きるのではなく、健康は幸福や自己実現のための手段のひとつです。
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推進の方向性
本計画は、「健康増進計画」「母子保健計画」「食育推進計画」「歯と口腔の健康
づくり推進計画」「自殺対策計画」を一体的に策定することにより、生涯を通じ
た切れ目のない支援を総合的かつ効果的に推進します。
3つのライフステージごとに、めざす姿、目標、指標、目標達成に向けた社会
環境の整備を明示します。
また、「食育推進計画」「歯と口腔の健康づくり推進計画」「自殺対策計画」に
ついては、ライフステージに施策を盛り込むとともに別章立てとします。
総合目標である「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」に向け、次の3つの視点
を施策の推進に盛り込み、地域や行政、関係機関等が各々の役割を担いながら進
める必要があります。
◆地域に対する愛着度の向上
地域における信頼関係や結びつきを高め、地域社会全体が相互に支え合いなが
ら、安心して子どもを産み育て、心豊かに暮らし続けられるまちを目指します。
● 指 標 ●
項 目 区 分 基準値 (2015年) 目標値 (2026年) 出典
こ の 地 域 で 子 育 て を し た い
と思う親の割合
育児期間中の親 92.9% 95%以上 ②
人 々 が 信 頼 し 合 い 、 助 け
合っていると思う人の割合
16歳以上 40.1% 50%以上 ③
【出典】
◆主観的健康観の向上
自分は健康だと感じている人は、QOL(生活の質)が高いと言われています。
病気の有無にかかわらず、自分なりの健やかな生活の姿を描き、自分の心身の状
況に満足し、いきいきと前向きな気持ちで過ごす人が増えるまちを目指します。
● 指 標 ●
項 目 区 分 基準値 (2015年) 目標値 (2026年) 出典
病気の有無にかかわらず、自
分なりに健康だと感じている
人の割合
16歳以上 65.8% 75%以上 ③
【出典】
③ 2016年度市原市 市民意識調査
◆生活習慣の改善
大人になってからの生活だけでなく、子どもの頃からの生活習慣にも着目し
た健康づくりを推進します。取り組みや指標については、第3部の「施策の展
生活習慣病は、必ずしも成人期以後のライフスタイルだけが影響しているので
はなく、ライフコースアプローチ
*
の視点で捉える必要があります。
本計画では、妊娠期~思春期を「すくすくステージ」、青壮中年期を「はつらつ
ステージ」、高齢期を「いきいきステージ」として設定し、ライフステージごとの
めざす姿を明確にし、課題、目標、目標達成のための行政、関係機関、地域の主
な取り組みの具体策、今後の市民の姿をまとめ、数値目標を設定します。
*ライフコースアプローチ:疾病の原因を、胎児期、乳幼児期、およびその後の人生の過ごし方という要因
で説明しようとする方法
食は、生涯にわたって心身ともに健康に過ごすために欠かせないものです。
そのため、本計画では、市民一人ひとりが生涯にわたって健全な食生活を実践す
ることができるように、ライフステージに応じた食育の推進、食を通じた地域にお
けるコミュニケーションの推進の2つの方向性を示し、取り組みます。
いきいきステージ
~それぞれの実りを楽しもう~
高齢期
(65歳以上)
【めざす姿】
地域とつながり、いきい きと自分らしく過ごすこと ができる
すくすくステージ
~芽生えた若葉を育もう~
妊娠期・乳幼児期・学齢期・
思春期
(0~17歳・妊娠期)
【めざす姿】
すべての子どもが夢を持 ち、地域の中で自分らしく、 健やかに成長できる
はつらつステージ
~色とりどりの花を咲かせよう~
青年期・壮年期・中年期
(18~64歳)
【めざす姿】
日々の忙しい生活の中で も、地域とつながりを持ちな がら、充実した毎日を送るこ とができる
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ライフステージに応じた健康づくりの推進
歯と口腔の健康づくりは、心身ともに健やかで心豊かな生活を送るために重要な
役割を果たしていることを踏まえ、歯科疾患の予防、口腔機能の向上、関係機関と
の連携等社会環境の整備の3つを基本方針とし、推進します。
また、ライフステージ(乳幼児期・学齢期・成人期・高齢期)に応じた歯と口腔
の健康づくりの推進、支援強化が必要な取り組みの推進と社会環境の整備に取り組
みます。
人と人とのつながりで、自殺のない、生き心地のよいまちを目指し、国の自殺総
合対策大綱の基本的考え方に沿って、本人に対する生きる支援と自殺のリスクを減
らすこと、周りの人の気づきと見守りを促す取り組みを推進します。
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生き心地のよいまちづくりの推進
健倖都市を目指した主な施策
1.子育てネウボラ
*
これまで推進してきた各種の子育て支援事業に加え、新たに妊婦への全数面接
や産後ケア等の出産前後の支援を行い、さらに子育てを支える地域の連携体制を
構 築 し 、 妊 娠 か ら 出産 ・ 子 育 て まで の 切 れ目 の な い 一 体 的 な 支援 に 取 り 組 み ま
す。
*ネウボラ(neuvola):フィンランド語で「アドバイスの場」の意味(p31のコラム2を参照)
2.いちはらポイント制度を活用した健康づくり
健康に関心がない層への対策のひとつとして、魅力的なインセンティブ(意欲
や行動を促す動機付け)策が有効と言われています。
本市では、運動・感動・連動の3つの「動」に対して付与されるポイントを市
内の飲食店等で使用できるいちはらポイント制度を検討しており、健康づくりに
も活用していきます。
3.受動喫煙のない社会を目指す取り組み
未来を担う子どもたちが吸う空気が健康に害を及ぼすものであれば、いつの間
にか健康になれるまちとは言えません。2005年に批准された「たばこ規制枠組
条約」では、将来の世代を保護することも目的のひとつと明示されています。
本市では、妊婦とそのパートナー、育児期間中の保護者の喫煙率が高いことか
ら、胎児期から学齢期の保護者への対策に加え、受動喫煙による市民の健康への
悪影響を未然に防止する施策について、関係機関と連携しながら推進していきま
す。
4.糖尿病予防をはじめとする生活習慣病予防
本計画では、糖尿病予防に関する周知に加え、いつの間にか健康的な行動が取
れる対策を関係機関等と検討していきます。
また、自動車への依存度が高い地域ほど糖尿病患者が多いという相関関係がみ
られることから、いちはらポイント制度を活用し、思わず歩きたくなる対策や、
歩道や公園の整備、コンパクトシティ構想とも連携し協議していきます。
さらに、成人期へのアプローチに加え、乳幼児や小中学生、また若い世代を対
象とした、ライフコースアプローチの視点に立った生活習慣病予防対策の取り組
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計画の特色
「いつの間にか健康になれるまち いちはら」を目指し、本計画は次のような特
色を持たせています。
1.いつの間にか対策
健康で倖せな生活を送るためには、個人の努力だけで実践・継続していくのは
なかなか難しいものです。本計画では、健康に関心がある人もそうでない人も無
意識に 健康的 な行 動がと れるよ うに するた め、健 康の社 会的 決定要 因(SDH )
を考慮した「目標達成に向けた社会環境の整備」を明示してあります。
特に マークがある事業内容は、『いつの間にか対策』です。健康を意識せず
行 っ た こ と が 結 果 的に は 健 康 に 結び つ く もの や 、 個 人 の 行 動 変容 を 後 押 し す る
「しかけ」が盛り込まれた事業内容に マークを付けました。今後さらに『いつ
の間にか対策』となる社会環境の整備が推進されるよう検討を重ねていきます。
2.いちはら健康大使の取り組み
改訂健康いちはら21では 、健康づくり 活動を実践している団体や自主グ ルー
プ等を「いちはら健康大使」に任命しました。
本計画では、目標達成に向けた社会環境の整備の中で、健康大使が担えること
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計画の体系図
本計画は、生涯を通じ切れ目のない支援を行うために、ライフステージに応じた
健康づくりを推進します。ライフステージごとのめざす姿を明確にし、課題、目標、
指標を示し、目標達成に向けた社会環境の整備に取り組みます。
なお、「食育推進計画」「歯と口腔の健康づくり推進計画」「自殺対策計画」につ
いては、別章立てとします。
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計画の推進
計画の推進体制
「いつの間にか健康になれるまち いちはら」を目指すためには、健康の社会的
決定要因(SDH)を考慮した施策の推進が必要です。そのためには、さまざまな
関係機関や、庁内においても部局を超えた推進体制が求められます。
保健福祉分野をはじめ、教育、市民の社会参加、都市整備、環境、商工業、観
光等さまざまな部門との連携協働により、健康が入り口ではなく、結果的に健康
によい行動につながるような取り組みを実施することにより、健康なまちづくり
を推進していきます。
また、いちはら健康大使をはじめ、市民との協働による健康づくりに取り組み
ます。
計画の評価
計画の進捗状況は経年的に把握しますが、健康づくりは長期的かつ継続的に取
り組むことにより成果が出る特徴があります。最終年度には計画の達成度を評価
します。
評価体制としては、保健センターにおいて、庁内各部門への施策の進行管理を
行い、進捗状況を定期的に把握します。
さらに、ライフステージ別ワーキンググループ(関係機関及び住民参加による
検討部会)、歯と口腔の健康づくり推進会議、自殺対策庁内連絡会議等において、
市民や関係団体を交えて評価していきます。
また、関係団体の代表者や公募による市民からなる健康づくり推進協議会にお