金属資源情報
平成 25 年 3 月 6 日 Vol.20 No.09
ニュース・フラッシュ
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 金属企画調査部
ニュース・フラッシュは、インターネットでも御覧になれます。記事検索も行えます。http://mric.jogmec.go.jp/
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――[中南米]
チリ:豪 PanAust 社、Inca de Oro 銅-金プロジェク トへの投資決定 2014 年中頃までに
チリ:CODELCO の Andina 事業所拡張計画、Santiago 市 の区長から反対を受ける チリ:Cerro Blanco ルチルプロジェクト、環境影響調 査書を提出 チリ:政府、総合太陽光発電プラント建設のための入 札を発表 ブラジル:Anglo American、ニオブ生産を増強 ブラジル:Glencore、Ferrous Resources 社株式を取得 ブラジル:Vale、2013 年の操業改善の見込み アルゼンチン:Mendoza 州知事、露天掘り鉱山に反対 アルゼンチン:Río Colorado カリウムプロジェクトの 工事再開、伯亜大統領会談まで Vale の回答を持ち越し ホンジュラス:2013 年 3 月 2 日に鉱業法改正法を公布 グアテマラ:加 Tahoe 社、Escobal 多金属プロジェクトの 操業に必要な全ての許可をまもなく取得できる見通し メキシコ:2012 年 12 月主要非鉄金属生産量
[欧州・CIS]
ロシア:レアアースの非常用備蓄計画を策定中 キルギス:Kumtor 金鉱山、一般課税方式に移行した場 合、国庫納付が大幅に拡大 キルギス:中国企業の金鉱採掘を禁止[アフリカ]
ザンビア:外資系企業の外国為替取引を監視・規制す るための法案を国会に提出 モザンビーク:洪水で閉鎖していた Sena 鉄道が再開 南ア:ストライキにより 2012 年の鉱山生産量で約 153 億ランドの損失 南ア:Marikana 鉱山で起きた暴動の犠牲者遺族、警察 に対して損害賠償請求[オセアニア]
豪:資源系エンジニアリング会社 UGL、1,000 人超の 人員削減 豪:中国企業 Yancoal による 2012 年決算報告 豪:アフリカに対する中国企業の投資額は豪州への投 資額の 10 倍以上 豪:Vista Gold 社、NT 州 Mt.Todd 金鉱山における水処 理の第 1 段階を完了
豪:Aditya Birla 社、Mt Gordon 鉱山の Scoping Study 結果を発表
豪:長期就労ビザの取得、困難に
豪:Minara Resources 社、WA 州 Murrin Murrin ニッケ ル鉱山のフル操業を発表 豪:Sirius Resources 社、新たなニッケル・銅鉱床 を発見か 豪:豪州政府の規制が鉱業分野の成長を阻害すると のコンサルタント報告 豪:Q2 の探鉱費は Q1 の 10%減 豪:Q2 の貿易収支は 56 億 A$の赤字
[アジア]
インドネシア:鉱物資源高付加価値基準を見直し インドネシア:鉱物資源の製錬所建設計画、必要とさ れるものは 20 件に止まる インドネシア:鉱物資源高付加価値化促進に関する大 統領指示を発令 インドネシア:2013 年の錫輸出量 24%減-錫協会予測 フィリピン:Tampakan 銅・金プロジェクト、中央政府 からの環境適合証明取得 ベトナム:ビントゥアン省のイルメナイト採掘地域を 限定 ラオス:政府、中国・通聯集団傘下の普贏ニッケル業 と鉱物資源協力協定を締結 中国:福建省長汀がレアアース産業を育成、金龍希土 に注力 中国:山東方園集団有限公司が銀の輸出ライセンスを 取得 中国:黒竜江省鉄力市モリブデン産業サプライチェー ン拡張プロジェクトを建設 中国:中金集団子会社・内モンゴル太平鉱業が内モン ゴルで大規模な金鉱床を確認 中国:広東省で鉛亜鉛埋蔵量が 86.77 万 t 増加 中国:重金属産業も環境汚染強制責任保険への加入を 義務付け 中国:2012 年中国レアアース分野の 10 大ニュース 中国:2012 年五鉱資源公司の鉛・亜鉛生産量ともに減少 中国:NC 用超硬合金刃物輸出に関する増値税還付率上 昇、11%に 中国:2013 年内モンゴル鉱物探査開発目標を確定 中国:太原市磁石材料基地の設立に 60 億元投入 中国:中国発展改革委員会が「産業調整指導目録」 を改訂 中国:蛍石産品生産統計報告制度に係る蛍石生産企 業統計対象発表 中国:江西の銅・タングステン・レアアースの確定 埋蔵量は 400 万 t 以上 中国:卡拉塔格の銅(亜鉛)鉱区、国家級整装探査(大 規模探査)鉱区に指定 中国:山西省政府が各種民間資本の鉱物資源探査へ の参加を奨励 中国:包鋼希土が生産停止 4 ヵ月後の生産再開 中国:厦門タングステン業、都昌金鼎 60%の権益を 買収 中国:黒竜江省伊春の鹿鳴モリブデン鉱山建設現況 中国:世界のチタン展伸材産業の発展動向 中国:新たにタングステン・モリブデン・ニッケル などいくつかの大規模鉱床を発見 中国:中金黄金傘下の子会社が生産能力拡張 中国:2013 年 1 月の錫精鉱輸入量、前年同月比約 13 倍の 17.7 千 t ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― チリ:豪 PanAust 社、Inca de Oro 銅-金プロジェクトへの投資決定 2014 年中頃までに
メディア報道によると、豪 PanAust 社は CODELCO との JV である Inca de Oro 銅-金プロジェクト(チ リ第Ⅲ州)について、2014 年中頃までに投資の決定ができると見ている。2012 年に完成した FS では、 銅価格を 3 US$/lb とすると生産開始後 5 年以降は十分な利益が出ないとされていた。この利益性の低 さと安価な電力確保が難しい状況のため、2012 年 9 月、PanAust 社は Inca de Oro プロジェクトの開発 延期を決定した。しかし、FS 完成時には応札者のなかった電力購入の再入札に応札者があり電力確保に 目処がつく可能性が出てきたこと、また、Inca de Oro 鉱床近傍の Carmen 鉱床や Artemisa 鉱床と言っ た衛星鉱床の開発を組み込むことにより当初 5 年以降の経済性も改善する見込みが出てきているという。 PanAust 社の Gary Stafford 最高経営責任者は、チリの電力事情は緩和されてきていると思われるとコ メントしている。
Inca de Oro プロジェクトは PanAust 社 66%、CODELCO 34%の JV で、当初は 2013 年中頃に建設着手、 2014 年半ばまでに生産を開始する計画であった。これまでに Inca de Oro 鉱床の概測及び予測資源量と して 7.7 億 t、平均銅品位 0.36%、平均金品位 0.1 g/t、平均モリブデン品位 0.01%が報告されている。 (2013. 2.27 サンティアゴ 縫部保徳)
チリ:CODELCO の Andina 事業所拡張計画、Santiago 市の区長から反対を受ける
メディア報道によると、チリの首都 Santiago 市 La Barnechea 区長が CODELCO の Andina 事業所拡張 計画(第 2 期)に反対している。Santiago 市の水源となっている氷河への影響を懸念しているという。 Felipe Guevera 区長は、プロジェクトそのものに反対しているのではなく、自然及び環境保護への十分 な配慮を強く求めるとコメントしている。CODELCO 側はプロジェクトが及ぼす影響は第Ⅴ州にある氷河 に限定されており、Lo Barnechea 区には及ばず、また、粒子状物質による大気汚染もわずかで補償は検 討していないとしている。CODELCO は 3 月中に区長と面談し、拡張プロジェクトの内容と影響について 説明を行う予定である。 (2013. 2.28 サンティアゴ 縫部保徳) チリ:Cerro Blanco ルチルプロジェクト、環境影響調査書を提出
White Mountain Titanium 社(本社:チリ・サンティアゴ)は、Cerro Blanco ルチルプロジェクトの環 境影響調査書を提出したと同社 HP で発表した。環境影響調査書の中で、同プロジェクトの生産開始は 2014 年 8 月、投資額は 3.8 億 US$とされている。
定されている。粗鉱処理量 400 万 t/年、マインライフ 20 年、選鉱プラントの設計能力はルチル精鉱 7.3 万 t/年を予定している。
(2013. 2.28 サンティアゴ 縫部保徳)
チリ:政府、総合太陽光発電プラント建設のための入札を発表
メディア報道によると、チリ政府は、2013 年 2 月 28 日、南米初とされる「総合太陽光発電プラント」 (Planta de Concentración Solar de Potencia:CSP)に係る入札を発表した。入札条件は、最低発電能 力が 10 MW(10,000 kW)、太陽光がなくても 85%の発電を 3 時間できる能力を有することとなっている。 CORFO(チリ経済開発公社)は、当該プロジェクトに対し、20 百万 US$(プロジェクトコストの 50%まで) の補助金を支出するとともに、国有地の使用を認めるオプションを与える。また、ドイツ開発銀行 (KfW) の 100 百万€ 、米州開発銀行(IDB)の 66 百万 US$(プロジェクトコストの 25%まで)を含む、総額 350 百 万 US$の金融ファイナンス、ならびに EU による 15 百万 US$のグラントも予定されている。 (2013. 3. 1 サンティアゴ 神谷夏実) ブラジル:Anglo American、ニオブ生産を増強
メディア報道によると、Anglo American は、Catalao ニオブ事業(Goias 州)の一部である Boa Vista 鉱山を、3.25 億 US$で増強する計画を承認した。計画では、同鉱山の増産とマインライフの延長を行う。 また、鉱石処理を行っている Ouvidor 選鉱プラントについても、2015 年より 6,500 t/年まで引き上げ る。2012 年の Catalao 事業所のニオブ生産量は 4,400 t であった。Anglo American にとってニオブ生 産事業は小規模であるが、2012 年の営業利益は 81 百万 US$(前年比 56%増)であった。Anglo American のブラジルでの投資事業は、Minas-Rio 鉄鉱石、Barro Alto ニッケル、Codemin ニッケル、Jacare ニッ ケル、Morro Sem Bone ニッケル、各プロジェクト等がある。
(2013. 2.28 サンティアゴ 神谷夏実)
ブラジル:Glencore、Ferrous Resources 社株式を取得
メディア報道によると、Glencore は、鉄鉱石生産者 Ferrous Resources do Brasil(2007 年設立、本 社 Belo Horizonte、以下 Ferrous 社)の株式を取得した。Glencore にとって、初の鉄鉱石事業への参画 であり、Glencore は、Ferrous 社のマイナー株式保有者から 3-5%を買収したとされる。また Glencore は、Ferrous 社の鉄鉱石 20 百万 t を今後 4 年間オフテイクすることで合意したとも伝えられている。 Glencore は、株式取得と同時に、3 月末までに、拡張資金を出資することにも合意しているという。 Ferrous 社は、ブラジル内外での鉄鉱石の開発を行う会社で、2007 年に設立された。Minas Gerais 州鉄 四角地帯の Viga 鉱山等 5 件、Bahia 州に 1 件の鉄鉱石プロジェクトを保有する。当初計画では、2015 年に 29 百万 t/年、2025 年に 42 百万 t/年の生産を行うことになっていたが、資金難で遅れてたいた。 今後 Glencore が資金を提供して拡張を図っていくとみられる。Ferrous 社の 2012 年の鉄鉱石生産量は、 Viga および Esperanca 鉱山より 3.2 百万 t であったが、2013 年には 5 百万 t に増産される予定である。 同社の現在の株式保有者は、Harbinger Capital Partners(2001 年設立の米国ヘッジファンド、26%) の他、米国、欧州、豪州、ブラジルの年金ファンドとされている。
(2013. 3. 1 サンティアゴ 神谷夏実)
ブラジル:Vale、2013 年の操業改善の見込み
メディア報道によると、Vale 関係者は、2012 年は資源価格の低迷から業績が悪化したが、同社の 2013 年の業績は改善するとの見方を示した。同社の営業コストは、2011 年の 28 億 US$、2012 年の 36 億 US$と
上昇してきたが、Goro ニッケル鉱山(ニューカレドニア)、Salobo 銅鉱山(Para 州)の増産により、改善 される見込みである。Goro 鉱山の 2013 年 1-2 月のニッケル生産量は 3,500 t に達し、通年での生産量 は、生産能力の 40-50%に達する見込みである。一方焼成炉の交換を行っていた Onca Puma ニッケル鉱 山(Para 州)では、すでに 188 百万 US$のコストがかかったものの、保険金の支払いを受けることができ、 2013 年 Q4 の生産再開を予定している。 (2013. 3. 3 サンティアゴ 神谷夏実) アルゼンチン:Mendoza 州知事、露天掘り鉱山に反対
メディア報道によると、アルゼンチン Mendoza 州の Francisco Pérez 知事は、Mendoza 州民は露天掘 りの金属鉱物開発に反対しており、コンセンサスはまず得られないであろうと述べた。 Mendoza 州には 加 Coro Mining の San Jorge 銅プロジェクトがあり、露天掘りを計画している。Mendoza 州には金属鉱 石の処理にシアンや水銀などの使用を禁じた州法もあり、金属資源開発は難しい状況にある。
(2013. 2.25 サンティアゴ 縫部保徳)
アルゼンチン:Río Colorado カリウムプロジェクトの工事再開、伯亜大統領会談まで Vale の回答を持 ち越し
メディア報道によると、2013 年 2 月 28 日が期限となっていた伯 Vale の Río Colorado カリウムプロ ジェクト(アルゼンチン Mendoza 州)の修正開発スケジュール発表は 3 月 7 日の伯亜大統領会談後まで期 限が延長された。アルゼンチン政府側は Vale の要求(アルゼンチン国内に持ち込む外貨資金に対する為 替レートへの特別な待遇及び生産開始までの付加価値税免除 )について、拒否する旨を既に回答してい るという。同プロジェクトの行方は政治的な決着に委ねられることとなった。 Río Colorado カリウムプロジェクトでは、240 万 t/年の塩化カリウム生産が計画されていた。 (2013. 2.28 サンティアゴ 縫部保徳) ホンジュラス:2013 年 3 月 2 日に鉱業法改正法を公布 2013 年 2 月 26 日付け業界紙等によると、ホンジュラス大統領府は 3 月 2 日に鉱業法改正法を公布す る旨明らかにした。 1 月 23 日に国会において同法が承認されて以来、先住民団体等の複数のNGOが国土を外国企業に売 却するものであるとして抗議活動を行っている。 同国では、2006 年に現行鉱業法が最高裁より憲法違反である旨裁定されて以来、新規鉱業ライセンス の付与ができずにいる。ホンジュラス鉱業協会は、適切に鉱業法改正法が成立すれば、40 社程度の新規 参入、15,000 人の新規雇用が実現するとしている。 (2013. 3. 1 メキシコ 高木博康) グアテマラ:加 Tahoe 社、Escobal 多金属プロジェクトの操業に必要な全ての許可をまもなく取得でき る見通し
2013 年 2 月 26 日付け業界紙等によると、Tahoe Resources Inc.(本社:バンクーバー)の Kevin McAuther CEO は、同社がグアテマラに保有する Escobal 多金属プロジェクトの操業に必要な全ての許可をまもな く取得できる見通しである旨明らかにした。
同社は、2012 年 Q1 に操業開始に必要な全ての書類を当局に提出していたが、未だに操業の許可が 出 ていない。同 CEO によると大統領及び副大統領からまもなく許可を付与するとの明言を得た。
2012 年 5 月現在の同プロジェクトの概測資源量(含有量)は、金 11.6 t、銀 11,431 t、鉛 192 千 t、 亜鉛 347 千 t となっている。 (2013. 3. 1 メキシコ 高木博康) メキシコ:2012 年 12 月主要非鉄金属生産量 INEGI(メキシコ国立統計地理情報院)は、2013 年 2 月 28 日付け HP において、2012 年 12 月のメキシ コ主要非鉄金属生産量(速報値)を、下表のとおり発表した。 2011 年 12 月 2012 年 11 月 2012 年 12 月 前年同月比 (%) 前月比 (%) 2011 年 1~12 月期 2012 年 1~12 月期 前年同期比 (%) 金(kg) 8,741 7,817 8,706 -0 +11 88,394 95,331 +8 銀(kg) 430,204 406,488 443,608 +3 +9 4,747,442 5,045,532 +6 鉛(t) 21,438 18,082 19,870 -7 +10 219,923 237,450 +8 銅(t) 38,743 47,397 45,696 +18 -4 450,156 525,488 +17 亜鉛(t) 62,945 49,647 52,512 -17 +6 624,074 643,720 +3 (2013. 3. 1 メキシコ 高木博康) ロシア:レアアースの非常用備蓄計画を策定中 2013 年 2 月 23 日付け現地報道では、ロゴジン副首相によると、連邦政府はレアアースの非常用備蓄 計画を策定している。 同副首相は「先頃本件で会議を行い、10~15 年後に必要となる全てのものにつき非常用備蓄を準備す る必要があるということについて連邦経済発展省及び連邦国家準備局と合意した。その計画を現在策定 中である」と述べた。 (2013. 3. 4 モスクワ 大木雅文) キルギス:Kumtor 金鉱山、一般課税方式に移行した場合、国庫納付が大幅に拡大 2013 年 2 月 21 日付け現地報道では、キルギス共和国経済省によると、Kumtor 金鉱山に対する課税を 2009 年の協定の条件で行わず、一般課税方式に移行した場合、国庫への納付が大幅に増加することを比 較データが示している。この場合、同国の税法・関税法の基準に則り新たな税金及び納付金が生じるこ とで新たに国庫に入る金額は 115 億 8,350 万ソムとなるとしている。 その内訳は、所得税(11%)51 億 3,240 万ソム(利得税の代わり)、ロイヤルティ(5%)23 億 3,290 万ソ ム、売上税(2%)9 億 5,220 万ソム、土地税 1,520 万ソム、資産税 4,990 万ソム、地域インフラ発展・維 持積立金 9 億 3,320 万ソム、商品輸入時の税金(輸入品の付加価値税、関税)21 億 9,890 万ソムである。 経済省のアナリストは、Kumtor 金鉱山の総所得に対する税金(13%)とイシク・クル州発展基金への納付 金(1%)はなくなるとしている。 経済省発表は「48 億 9,550 万ソムの増収という肯定的な分析結果により、キルギスの経済的利益を守 るために 2009 年の協定の条件を拒否する必要があることが分かる」と強調している。
一方、同月 25 日付け現地報道では、Centerra Gold 社(本社:カナダ、トロント市)は Kumtor 金鉱床 開発に関する 2009 年の協定の見直しには応じないとする同社経営陣の見解を Ian Atkinson 社長が表明 している。
キルギス:中国企業の金鉱採掘を禁止
2013 年 2 月 21 日付け現地報道によると、キルギス共和国政府は、ジャララバード州 Ishtamberdy 金 鉱床の開発ライセンスを持つ中国企業 Full Gold Mining の活動を停止したと、サティバルディエフ首 相が伝えた。 Ala-Buka 地区の同鉱床は、バキエフ元大統領統治時代の 2009 年、「投資の見返りに資源」のスキー ムにより、Osh~Sarytash~Irkeshtam 自動車道 190~240 km 区間建設の見返りとして中国に与えられた。 同首相は「専門家によると、金の確認埋蔵量約 80 t を有する鉱床の実質価値は約 10 億 US$であるの に、中国側の自動車道建設費は 2,500 万 US$である。政府は、中国側が計量器、制御機器を設置し、キ ルギス側監督機関に従って行動するまで Ishtamberdy 鉱床での金採掘を禁止する」と強調した。 (2013. 3. 4 モスクワ 大木雅文) ザンビア:外資系企業の外国為替取引を監視・規制するための法案を国会に提出 各社の報道によると、ザンビアの Alexander Chikwanda 財務大臣は、外資系企業の外国為替取引を監 視及び規制できる権限を同国の中央銀行に与えるための法案を国会に提出した。同国で活動する全ての 外資系企業が対象であるが、同国における外国為替取引の約 80%を鉱業が占めているため、外国鉱山会 社が同案のメインターゲットであると考えられている。 (2013. 3. 4 ロンドン 北野由佳) モザンビーク:洪水で閉鎖していた Sena 鉄道が再開 2013 年 3 月 4 日付の報道によると、洪水の被害により 2013 年 2 月 12 日から閉鎖していた Sena 鉄道 は、閉鎖から 2 週間後の 2 月末に線路が再び利用可能となった。Sena 鉄道は Tete 州で生産された石炭 を港まで輸送できる唯一の鉄道であるため、同地域で石炭鉱山開発を行う Vale 及び Rio Tinto は不可 抗力条項の発動を宣言していた。 (2013. 3. 4 ロンドン 北野由佳) 南ア:ストライキにより 2012 年の鉱山生産量で約 153 億ランドの損失 南ア財務省(National Treasury)は 2013 年 2 月 27 日、2013 年度の予算報告を発表し、その中で、鉱 山でのストライキの影響により同国の 2012 年の鉱山生産量で約 153 億ランド(約 16.8 億 US$)の損失が 出たことを明らかにした。鉱山生産量はストライキが多発した 2012 年 7~10 月期に大幅に減少し、そ の後回復の兆しを見せたものの、2012 年の鉱山生産量は対前年比 3.1%減であった。鉱種別の生産量で は、銅が対前年比 21.8% 減、金が同 14.5%減、白金族が同 12%減となった。一方、鉄鉱石の鉱山生産 量は対前年比 15.7%増を記録した。 (2013. 3. 4 ロンドン 北野由佳) 南ア:Marikana 鉱山で起きた暴動の犠牲者遺族、警察に対して損害賠償請求
南ア NPO 団体 Socio Economic Right Institute(以下 Seri)は 2013 年 2 月 28 日、南ア Marikana 鉱山 で 2012 年 8 月に発生した暴動の際に南ア警察当局の発砲により死亡した 36 名の労働者の家族が警察大 臣(Minister of Police)及び国家警察長官(National Police Commissioner)に対して損害賠償を求める 訴訟を起こす意向であることを明らかにした。南アの法律に基づいて、既に損害賠償請求の意向が警察 側に伝えられており、30 日以内に損害賠償金が支払われなかった場合には、訴訟手続きが開始されるこ
ととなる。Seri の発表によると、警察の発砲で死亡した労働者は家庭における唯一の稼ぎ手である場合 が多く、犠牲者の家族は多大な精神的ショックと絶望を経験している。 (2013. 3. 4 ロンドン 北野由佳) 豪:資源系エンジニアリング会社 UGL、1,000 人超の人員削減 2013 年 2 月 28 日付け地元各紙は、資源系エンジニアリング・サービス会社の UGL が大規模な人員削 減計画を発 表したことを伝えている 。 UGL の H1(2012 年 7 月 ~12 月 )の基礎的純利 益 (Underlying NPAT)(注)は前年同期(7,220 万 A$)の 29%減となる 5,100 万 A$、コスト等を控除した調整後の純利益 (Reported NPAT)は前年同期(5,540 万 A$)の 53%減となる 2,600 万 A$であった。UGL は豪州における資 源・エネルギー関連プロジェクトの中止及び延期を理由に 1,000 人以上の人員削減を行う計画であり、 うち豪州において概ね 700 人の人員を削減するとしている。同社はまた、豪州におけるこれらプロジェ クトの低迷による収益減を補うため、アジアでのエンジニアリング事業、プロジェクトマネジメント事 業を拡大する予定であると説明。
注:NPAT:Net Profit After Tax (2013. 3. 1 シドニー 伊藤浩) 豪:中国企業 Yancoal による 2012 年決算報告 2013 年 2 月 28 日、中国企業 Yancoal が 2012 年決算報告を発表した。3 月 1 日付け地元紙は当該決算 報告の内容を伝えている。Yancoal は 2012 年 1 月~12 月までの事業期間の決算を発表し、年間の収益 額は前年の収益額 3 億 150 万 A$の 34%増となる 4 億 460 万 A$に増加したと報告。収益額増加の要因は 2012 年 6 月にグロスター・コール社を合併した際に得られた約 2 億 A$の収益によるものである。一方、 同社の 2012 年の石炭生産量は同社の記録的数値となる 1,470 万 t であったが、石炭価格の低迷等によ り EBITDA は前年の 6 億 2,110 万 A$から 1 億 9,790 万 A$に減少した。
(2013. 3. 2 シドニー 伊藤浩) 豪:アフリカに対する中国企業の投資額は豪州への投資額の 10 倍以上 2013 年 2 月 22 日付け地元紙はアフリカに対する中国の関心の高さを、投資額、投資件数等を例に挙 げて報じている。地元紙は中国のアフリカへの鉱業投資額は 2010 年に 15 億 US$であったが、2011 年に は 156 億 US$に急増しており、アフリカにおける鉱業分野での投資の概ね 75%が中国からの投資である ことを伝えている。また、同紙は中国のコンサルタントが豪州における新税制導入等の鉱業政策の変化 は豪州への投資をさらに高額にするものであり、よって中国の投資者は安価な投資先としてアフリカを 選択しているとコメントしたことを伝えている。 一方、同紙は 2011 年に中国企業はアフリカの鉱業分野において 7 つの大規模投資を実施し、最も小 さい投資案件でも 10 億 US$以上の規模であったことを伝えている。これら 7 つの投資案件は中国のアフ リカへの鉱業投資額の 94%を占めている。他方、同紙はアフリカへの投資とは対照的に 2011 年の中国 企業による豪州への鉱業投資額は 13 億 US$であり、2010 年の投資額の 70%減となったことを伝えてい る。中国企業のアフリカへの投資額は豪州への投資額 13 億 US$の 10 倍以上となっている。 (2013. 3. 3 シドニー 伊藤浩)
豪:Vista Gold 社、NT 州 Mt.Todd 金鉱山における水処理の第 1 段階を完了
2013 年 2 月 15 日 Vista Gold 社(本社:米国コロラド)は豪州子会社の Vista Gold Austaralia 社が NT 州に所有する Mt.Todd 金鉱山において水処理の第 1 段階を完了したとし、水質及び環境基準に従い、
鉱山から Edith 川への処理水の放水に関する承認を得た、と発表した。
Vista Gold 社は Mt.Todd 鉱山の取得以来、酸性水の管理を行わなければならず、その一環として Batman Pit にある現在約 10.3 GL(ギガリットル)に及ぶ酸性水の処理について NT 州と協議してきた。研究室、 ベンチスケール、パイロットスケールでの試験の後、2012 年 10 月から 10,000 t 以上の粉砕した石灰岩 を Bateman Pit に投入した結果、pH は投入前の 3.3 から 6.4 に改善され、沈殿によりアルミニウム、銅、 クロム、鉄、鉛の濃度も減少した。Vista Gold 社は約 2,000 t の消石灰を追加投入することで、さらに 水質は改善されるだろう、と述べている。 Vista Gold 社は、放水地点下流で豪州の飲料水の基準が満たされるのに十分な水量がある場合のみ処 理水の放水が認められている。
Vista Gold 社は現在 Mt.Todd 鉱山の FS 作業を行っている。 (2013. 3. 5 シドニー 栗原政臣)
豪:Aditya Birla 社、Mt Gordon 鉱山の Scoping Study 結果を発表
2013 年 2 月 20 日、銅鉱山会社 Aditya Birla Minerals 社(本社 Perth)は Mt Gordon 銅鉱山の Scoping Study 結果を発表、年間 400 万 t の鉱石をサブレベルケービング(SLC)法により 9 年間にわたり採掘でき るとした。この Scoping Study は 2012 年 11 月に発表された鉱物資源量に基づき作成され、鉱物資源量 は 1 億 6,200 万 t(銅品位 1.28%)と見積もられている。鉱石埋蔵量は計上されていない。Aditya Birla 社は SLC 法の妥当性を評価するために地質工学的な評価を計画している他、鉱山設計の再評価を行う予 定としている。 (2013. 3. 5 シドニー 栗原政臣) 豪:長期就労ビザの取得、困難に 2013 年 2 月 27 日付地元紙によると、連邦政府が労働組合の要求に答える形で長期就労ビザ (サブクラ ス 457)の基準を厳格化させたのに対し、企業側は、技術者不足を招き、豪州内の 6,500 億 A$相当の価 値を持つ資源プロジェクトを危機にさらす可能性があると警告している。
Minerals Council of Australia の Mitch Hooke 会長は、鉱山にとって外国人労働者ビザは不可欠で、 今回の変更によってプロジェクト開発の不確実性が創造される、とコメントした。Australian Mines and Metals Association の Steve Knott 会長も同様のコメントをし、海外の熟練労働者の必要性を訴えている。 (2013. 3. 5 シドニー 栗原政臣)
豪:Minara Resources 社、WA 州 Murrin Murrin ニッケル鉱山のフル操業を発表
2013 年 3 月 2 日地元紙は、Minara Resources 社(本社:WA 州パース、Glencore100%子会社)が WA 州 に所有する Murrin Murrin ニッケル鉱山(Minara 社 60%、Glencore 子会社 40%)について、その生産能 力である年間 4 万 t に相当するニッケルをこの 11 ヵ月にわたり生産している、と報じた。
1999 年の操業開始以来、Murrin Murrin ラテライトニッケルプロジェクトは数々の技術的な問題に直 面していた。Glencore は子会社を通じて 1996 年にプロジェクトに参入、2011 年には Minara Resources 社を完全子会社化していた。
(2013. 3. 5 シドニー 栗原政臣)
豪:Sirius Resources 社、新たなニッケル・銅鉱床を発見か
2013 年 3 月 2 日付け地元紙は Sirius Resources 社が新たなニッケル・銅鉱床を発見したことを伝え ている。同社は西豪州において既にニッケル・銅の鉱床であるノヴァ鉱床を確認しているが、今般確認
された鉱床はノヴァ鉱床の東 200 mに位置するボリンジャー鉱区において実施した探査ボーリングにお いて確認されたもの。同社は当該鉱区において過去に重力探査を実施。今般の探査ボーリングは当該重 力探査結果を踏まえ当該鉱区で実施した最初の探査ボーリングである。確認されたのはニッケル硫化物、 銅硫化物を主体したノヴァ鉱床と同様の鉱化で、掘進長 125 m(うち塊状硫化物は 5 m)にわたって捕 捉された。同社のジェフ・フォスター執行役員は今般の探査結果は、新たな鉱床の発見である可能性も あるが、既存のノヴァ鉱床の埋蔵量の増加となる可能性もあるとコメントしてい る。 (2013. 3. 5 シドニー 伊藤浩) 豪:豪州政府の規制が鉱業分野の成長を阻害するとのコンサルタント報告 2013 年 3 月 4 日付け地元紙は、豪州のコンサルタント Grant Thornton 社による調査結果を伝えてい る。同社が豪州内の 389 人の鉱山会社の幹部を対象に行った調査によれば、豪州内の 58%の企業が豪州 政府による規制強化が鉱業分野の成長を阻害していると認識しているとの結果が得られた。同コンサル タントのサイモン・グレイ代表は豪州政府による規制強化とは数カ月を必要とする採掘プロジェクトの 承認プロセスであり、このような規制強化と鉱業分野に適用された新たな税制度が外国の投資家による 豪州の鉱業分野への投資意欲を鈍らせているとコメントしている。 (2013. 3. 5 シドニー 伊藤浩) 豪:Q2 の探鉱費は Q1 の 10%減 2013 年 3 月 4 日付け豪州政府統計局(ABS)の発表によれば、豪州の Q2(2012 年 10 月~12 月)における 探鉱費(Mineral Exploration)は 7.9 億 A$であり、Q1(2012 年 7 月~9 月)の探鉱費 8.8 億 A$の約 10.2% 減、前年同期の探鉱費 10.0 億 A$に対し 21.2%減となった。西豪州における Q2 の探鉱費が Q1 の探鉱費 4.96 億 A$の 11.3%減となる 4.40 億 A$となったことが大きな要因。
(2013. 3. 5 シドニー 伊藤浩)
豪:Q2 の貿易収支は 56 億 A$の赤字
2013 年 3 月 5 日付け豪州政府統計局(ABS)の発表によれば、豪州の Q2(2012 年 10 月~12 月)の貿易額 は、輸出額 742 億 A$、輸入額 798 億 A$であり約 56 億 A$の貿易赤字となった。Q1(2012 年 7 月~9 月) の貿易赤字額は 54 億 A$であったことから赤字額は若干減少した。Q2 の金属鉱物の輸出額は 188.3 億 A$で あり Q1 の輸出額 180.4 億 A$より 4.4%増加した。 (2013. 3. 5 シドニー 伊藤浩) インドネシア:鉱物資源高付加価値基準を見直し 2013 年 2 月 14 日付け地元報道によれば、エネルギー鉱物資源省は、鉱物資源高付加価値化に関する 同大臣令(2012 年第 7 号)別表に定めた各鉱物の高付加価値(加工・製錬)の最低基準の見直し作業を進め ていることを示した。同省 Dede Suhendar 鉱物事業課長が述べたもので、全鉱物に関し技術的、経済的 な見直しを進めており、その結果は、今後業界を含めた関係者に示し、会合を通じた意見聴取を実施の 上、現実的な新基準を決定する方針であるとしている。 (2013. 3. 4 ジャカルタ 高橋健一) インドネシア:鉱物資源の製錬所建設計画、必要とされるものは 20 件に止まる 2013 年 2 月 20 日付け地元報道によれば、エネルギー鉱物資源省は、現在 185 件の計画が提出されて いる鉱物資源の製錬所建設に関し、これまでの省内での評価の結果、必要とされるも のは 20 件のみに
止まるとの見解を示した。また、スケジュールどおり稼働するものはその内 7 件となる見通し。Jero Wacik 同大臣が示したもので、これまでに企業から提出された建設計画はあまりにも多いため、また資 源賦存量などを踏まえ調整されなければならないとの考えを示し、全ての計画に承認を与えるものでは ないとしている。この場合、未承認となった計画に対しては既存の製錬所を活用するなどの調整が必要 との見解も示した。一方、銅製錬所に関しては、これまで 1 件も企業から建設計画書が提出されておら ず、その理由として鉱石供給が未確定のためとしているが、同省 Thamrin 鉱物石炭総局長によれば、民 間投資による銅製錬所建設が進展しない場合、政府自身による建設を検討していることも明らかにした。 (2013. 3. 4 ジャカルタ 高橋健一) インドネシア:鉱物資源高付加価値化促進に関する大統領指示を発令 2013 年 2 月 21 日付け地元報道によれば、ユドヨノ大統領は、2013 年 2 月 13 日付けで関係各省庁及 び地方政府に対し鉱物資源高付加価値化促進に関する大統領指示(2013 年第 3 号)を発令した。同指示の 対象機関は、経済担当調整大臣、エネルギー鉱物資源大臣、工業大臣、商業大臣、財務大臣、内務大臣、 国営企業大臣、環境大臣の中央政府関係閣僚の他、州知事、県知事・市長の地方政府の長も含まれてお り、それぞれの職務、権限に応じ、同政策を促進するための調整と同調、サービスの向上と許可手続の 迅速化などを行うことにより国内での鉱物資源高付加価値化の促進することを目的とする。各者には具 体的な施策内容が示され、6 か月以内の施策実施が求められており、主な指示内容は以下のとおり。 ・ エネルギー鉱物資源大臣: ① ウェブサイトを通じた資源埋蔵量データの提供 ② 加工製錬事業へのエネルギー供給の促進 ③ 加工製錬事業への鉱石供給を義務化する政策の策定 ④ 国内産業の需要を満たすため、特定鉱物の加工製錬生産物を国内供給義務化する政策の策定 ⑤ 国内での鉱物資源高付加価値化促進を妨げる関係法令の評価 ・ 工業大臣: 鉱物資源を基盤とした産業のロードマップの策定 ・ 国営企業大臣: 国内での鉱物資源加工製錬を促進するため、各国営企業の後押し、国から国営企業への追加投資の 優先付け等 ・ 経済担当調整大臣: ① 国内での鉱物資源高付加価値化促進を妨げる政策の評価 ② 鉱物資源高付加価値化を加速するための政策実施 ③ 鉱物資源高付加価値化促進に係る各機関の権限に関する調整 ④ 大統領への 6 月ごとの進捗報告 ・ 各州知事・県知事/市長 加工製錬事業及び関連インフラ事業に関する許可手続等の迅速化等 (2013. 3. 4 ジャカルタ 高橋健一) インドネシア:2013 年の錫輸出量 24%減-錫協会予測 2013 年 2 月 25 日付け地元報道によれば、インドネシア錫協会は、2013 年の錫輸出量が対前年比 24% 減となる見通しを示した。これは政府の新たな規制により 2013 年 7 月 1 日から錫地金輸出基準純度が
99.85%から 99.9%に引き上げられることになるが、大部分の製錬所が新たな基準に技術的に対応でき ないためであるとしている。2012 年の錫地金の輸出量は、国際価格が年央から回復したことで、前年比 3%増の 9.88 万 t と伸びたが、新たな規制により今回減少の予測となった。 (2013. 3. 4 ジャカルタ 高橋健一) フィリピン:Tampakan 銅・金プロジェクト、中央政府からの環境適合証明取得 2013 年 2 月 20 日付け各社報道によれば、Tampakan 銅・金プロジェクト開発計画に対する環境適合証 明が中央政府より発行され、鉱山開発に向けハードルを一つ越えたことになる。一方で、南コタバト州 Arthur Pingoy 知事からは、環境上の理由から 2010 年 10 月に同州が発した露天採掘を禁止する措置に ついては依然として有効であり、取り消す予定もないとの見解が示されている。 Xstrata の同プロジェ クト子会社である Sagittarius Mines 社では、最終的な建設開始にはあと 3 件の地方政府からの許可が 必要だとしており、今後この点をクリアすることが大きな課題となる。 (2013. 3. 4 ジャカルタ 高橋健一) ベトナム:ビントゥアン省のイルメナイト採掘地域を限定 2013 年 2 月 25 日付け地元紙によれば、ベトナム南部海岸地帯のビントゥアン省におけるイルメナイ トの採掘地域は、同省北部の Bac Binh 地域の Luong Son に限定されることを同省人民委員会副議長が 明らかにした。既に採掘権を得ている鉱山を除き、新たな採掘権は同省では Luong Son 以外では発給さ れない。ベトナムでは国が予め定める地域でしか鉱物資源の採掘は許可されない。同省のイルメナイト 資源は 6 億 t 近くに達し、国内のイルメナイト資源の 92%を占めており、その中で Luong Son は 150 km2
に約 1.42 億 t のイルメナイトが賦存するとされる。天然資源環境省はビントゥアン省の合意を得たこ の 計 画 を 首 相 に 提 出 し 、 近 く 承 認 が 得 ら れ る 見 込 み 。 既 に 同 省 で は イ ル メ ナ イ ト の 高 度 加 工 (deep processing)を促進するため、Song Binh(250 ha)及び Thang Hai(40 ha)の 2 つの工業団地開発計画を政 府に提案している。 (2013. 3. 5 ハノイ 五十嵐吉昭) ラオス:政府、中国・通聯集団傘下の普贏ニッケル業と鉱物資源協力協定を締結 安泰科によれば、河北省秦皇島通聯集団傘下の普贏ニッケル業(香港)有限公司は、ラオス政府と協定を締 結した。ラオスのサムヌア州にある 24 ㎢の銅・ニッケル・鉄・コバルトの採掘及び加工権を獲得した。 調べによると、2005 年 12 月、秦皇島通聯集団がアジアなどで調査を行い、ラオスで鉱業投資開発事 業を展開することを決めた。 (2013. 2.21 北京 篠田邦彦) 中国:福建省長汀がレアアース産業を育成、金龍希土に注力 安泰科によれば、福建省長汀にとってレアアース産業は重要な成長産業で、金龍レアアース公司を積 極的に育成し、レアアース精密高度加工のリーダ企業として発展させようとしている。同社は、主に製 品の研究開発及び技術改善を重視し、1 億元を投入しエネルギー新材料(希土類材料)研究開発センター を設置、日本のトップレベルの博士を誘致し、ハイレベル希土類永久磁性材料研究所を設立し、関連分 野の特許 10 件を申請した。現在、希土類分離 5,000 t、希土類金属 2,000 t、高純度希土類塩化物 2,000 t、三原色蛍光粉末生産ライン 1,600 t、ネオジウム-鉄-ボロン磁石材料 6,000 t(第 1 期の生産能力 3,000 t)の生産ラインを建設している。レアアース鉱石の採掘―希土製錬分離―金属加工―高度加工 (蛍光粉
末、磁石材料)などの生産ラインを完備した産業サプライチェーンを築き、国内最大規模 の蛍光粉末生 産企業となった。同社は日本から世界的最新技術と設備を導入している。 (2013. 2.21 北京 篠田邦彦) 中国:山東方園集団有限公司が銀の輸出ライセンスを取得 安泰科によれば、山東方園集団有限公司が商務部によるタングステン・アンチモン・銀の輸出入企業リ ストに加わった。商務部による銀の輸出ライセンスを取得し、その輸出割当量は 300 t である。 同社は主に銅カソード生産事業を展開し、金、銀、プラチナ、パラジウム、セレン、アンチモン、ビスマ ス等レアメタル関連事業を展開している非鉄金属企業で、金、銀の生産量は国内でトップに立つ。 現在の銀価格から見ると、300 t の銀の価値はおおよそ 3 億 US$で、同社にとって新たな成長事業に なる見込み。 (2013. 2.22 北京 篠田邦彦) 中国:黒竜江省鉄力市モリブデン産業サプライチェーン拡張プロジェクトを建設 安泰科によれば、黒竜江省鉄力市はモリブデン産業サプライチェーン拡張プロジェクトを推進する計 画である。鉄力鹿鳴モリブデン資源及び鉄力市の鉱物資源精密高度加工産業団地を基盤として、モリブ デン一次製品、化学工業製品、金属製品、モリブデン金属製品、モリブデン異形製品の生産加工及び廃 棄物の総合処理プロジェクトを導入し、モリブデン一次製品から中間製品や精密高度加工製品まで完備 した産業サプライチェーンを構築する。同プロジェクトに 48 億元を投入し、単独投資、共同投資や連 携した投資を行う予定。年間生産額は 50 億元、税込み利益は 17 億元で、同プロジェクトの担当者は鉄 力市工業及び科学技術情報化局である。 (2013. 2.22 北京 篠田邦彦) 中国:中金集団子会社・内モンゴル太平鉱業が内モンゴルで大規模な金鉱床を確認 安泰科によれば、内モンゴル自治区国土資源庁からの情報によると、内モンゴル太平鉱業有限公司は 2011 年から 8,000 万元を投入し、内モンゴル烏拉特中旗浩蕘尓忽洞の金鉱山に対し地下深部探査を行い、 重大な成果を挙げた。 2012 年末における同鉱区内の精測資源量は 148.5 t、概則資源量は 130.4 t であり、大規模な金鉱床 となった。同鉱区の確定埋蔵量は内モンゴルで第 1 位を占め、地下深部と周辺にも巨大な鉱床がある見 込みである。 2002 年に設立された内モンゴル太平鉱業は中国黄金国際資源有限公司と寧夏原子力工業地質探査院 により共同設立された合弁企業で、そのうち中金国際は 96.5%の権益、寧夏原子力工業地質探査院は残 りの 3.5%の権益を保有している。 それと同時に、中国黄金集団は中金国際の 39.3%の権益を保有し、持ち株主となった。中金国際は中 国黄金集団公司が海外事業を展開するための窓口となり、既にカナダトロント証券取引所及び香港連合 取引所有限公司で上場を実現している。 調べによると、2012 年末時点で、中国黄金集団の金資源埋蔵量は世界第 1 位を占め、同社の総資産額 は 653 億元である。2012 年、中国黄金集団の売上額は前年比 27.1%増の 1,006.18 億元、新規に増加し た金資源埋蔵量は 324 t、銀資源埋蔵量は 1,110 t である。金埋蔵量は 2006 年の 275 t から 2012 年に は 1,758 t に拡大し、銅の資源量は 2006 年の 125 万 t から 2012 年には 1,097 万 t に拡大した。 (2013. 2.22 北京 篠田邦彦)
中国:広東省で鉛亜鉛埋蔵量が 86.77 万 t 増加 安泰科によれば、広東省国土資源庁からの情報によると、同庁は積極的に探査突破戦略を実施し、2012 年には広東省政府は探査に 7.08 億元(前年比 35.8%増加)を投入した。 それによって、同省が保有する資源の埋蔵量も新規に増加し、銅 6.17 万 t、鉛亜鉛 86.77 万 t、金 1.34 t、銀 70.71 t、鉄(鉱石量)437 万 t が新規に増加した。新たに大規模鉱床 2 ヵ所、中規模鉱床 1 ヵ所、 小規模鉱床 2 ヵ所を発見した。 (2013. 2.22 北京 篠田邦彦) 中国:重金属産業も環境汚染強制責任保険への加入を義務付け 安泰科によれば、中国環境保護部からの情報によると、同部は中国保険監督管理委員会と共同で「環 境汚染強制責任保険の試行に関する指導意見」(以下「指導意見」と略称する)を発表した。重金属産業、 石油化学などの環境への影響リスクが大きい企業に対する試行を進める。それと同時に、環境保護部に よれば、同保険に加入しなかった企業は、環境アセスメント審査、建設プロジェクト完了の際の環境保 護検収、強制グリーン生産の審査、汚染物排出許可証の発行審査、上場するための環境保全審査で影響 を受けることになる。 これは、中国 2 部署が初めて重金属や石油化学企業に環境汚染強制責任保険への加入を義務付けるこ とになる。環境保護部のデータによると、現在国内 10 数省(自治区・直轄市)で強制保険の試行をし、 既に 2,000 社余りの企業が加入し、保険の引き受け額は 200 億元近くに達している。 同「指導意見」では、保険に加入する企業範囲を明確にした。そのうち重金属企業、重金属採掘選別 企業(随伴共生鉱山が含まれる)、重金属製錬企業、鉛蓄電池メーカー、皮革・皮革製品のメーカー、化 学原料・化学製品メーカー等重金属の汚染物資を生産し、排出する企業、また地方政府が独自に対象と する企業も強制加入となる。石油化学や危険化学品、危険廃棄物などの環境への影響リスクが大きい企 業も保険への加入を推奨する。 同「指導意見」では、保険に加入していない場合には、環境保護当局は企業向けの環境保護資金申請 の受理を停止したり、汚染物質の排出許可などの申請受付に影響するとしている。保険に加入していな い企業の情報を金融機構に顧客評価、信用評価の参考として報告する。 (2013. 2.22 北京 篠田邦彦) 中国:2012 年中国レアアース分野の 10 大ニュース レアアース関連業界誌による 2012 年中国レアアース分野の 10 大ニュースは以下のとおり。 1. 中国国務院が「中国のレアアース状況と政策」白書を発表 2012 年 6 月 20 日、中国国務院は「中国のレアアース状況と政策」白書を発表し、中国のレアアー スの現状、保護と利用状況、発展の原則と目標および関連政策を全面的に紹介した。国際社会の中国 レアアースに対する理解を深め、世界各国のレアアース市場秩序を維持し、レアアース利用と環境の 協調的発展を促進することとなった。 2. 工業情報化部が「レアアース業界参入条件」を発表 2012 年 7 月 26 日、中国工業情報化部は「レアアース業界参入条件」と「レアアース企業参入公告 管理暫定方法」を発表した。関連部署のレアアース建設プロジェクトの投資管理、資源開発、環境ア セスメント評価、信用融資、安全監督管理面での管理の基準となる。2012 年末まで、3 回に分けて公 表し、合計 35 社が参入条件に合格した企業となった。中国証券監督管理委員会は、レアアース参入 条件に合格しない企業に対し、上場融資を認めない。
3. 国家税務総局がレアアース専用インボイス制度を実施 2012 年 5 月 16 日、国家税務総局が公告(2012 年第 17 号)を発布し、レアアース企業が発行する領収書 で納入する増値税(付加価値税)の漢字偽物防止技術導入管理制度を導入し、2012 年 6 月 1 日より実施。 4. レアアースの統合再編に積極的な成果 関連部署や地方政府の支援により、レアアース企業の統合再編で積極的な成果を遂げた。内モンゴ ル、広東省、福建省など重点省(区)では省内(自治区内)の採掘、製錬分離企業の統合事業をほぼ終え、 省レベルのレアアース集団を築いた。江西省、湖南省の統合事業も重要な進展を遂げた。中国五鉱、 中国アルミ公司等中央企業が江西省、湖南省、雲南省、広西省、江蘇省、山東省などの地域にある一 部レアアース企業を統合再編した。 5. 関連部署がレアアースの違法採掘を厳格に取り締まり 中国国土資源部は鉱業権に対する整理整頓を行い、法律に基づき他の鉱種を探査開発する名目でレ アアースを探査開発する違法行為を厳格に取り締まった。2012 年 9 月 13 日、国内のレアアース探査 権と採掘権の最新リストを公表した。レアアース探査権は 10 件、レアアース採掘権をこれまでの 113 件から 67 件に削減した。 6. 「レアアース産業調整・高度化のための特別資金管理方法」を発表 2012 年 11 月 21 日、中国の財政部・工業情報化部が、「レアアース産業調整・産業高度化のための 特別資金管理方法」を発表した。 7. 中国レアアース産業協会を設立 2012 年 4 月 8 日、中国レアアース産業協会が発足した。現在会員企業は 300 社余り。 8. 関連部署がレアアース輸出問題のWTO提訴に対し積極的に応訴 2012 年 3 月 13 日、中国がレアアース(希土類)、タングステン、モリブデンなどの輸出を制限して いるとして、日本と米国、欧州連合(EU)が、世界貿易機関(WTO)に提訴したのに対し、商務部が 積極的に応訴している。 9. レアアース関連の科学研究成果が国家の奨励を獲得 10. レアアース産業との学術交流活動を積極的に展開 2012 年 8 月 8 日、内モンゴル自治区人民政府、中国工程院、中国レアアース産業協会、中国レアア ース学会が共同で第 4 回包頭・レアアース産業フォーラム及び 2012 年中国包頭国際レアアース産業 博覧会を包頭市で開催した。 (2013. 2.25 北京 篠田邦彦) 中国:2012 年五鉱資源公司の鉛・亜鉛生産量ともに減少 安泰科によれば、五鉱資源公司の最新報告によると、同社の 2012 年の鉛、亜鉛精鉱の生産量はそれ ぞれ 4 万 6,880 t、62 万 2,546 t で、それぞれ前年比 21%、4%の減少となった。五鉱資源公司は傘下 にある Century、Golden Grove、Rosebery の 3 鉱山で鉛精鉱、亜鉛精鉱を産出している。安泰科独自の 解析によると、鉛亜鉛生産量が減少した主な要因は、3 鉱山のそれぞれ異なった事由による。Century 亜鉛鉱山では 2012 年第 3 四半期に設備の維持点検で生産停止を行い、鉛精鉱の品位も低下し、鉛精鉱 の年間生産量は 19%減の 2 万 1,390 t となった。しかし、亜鉛精鉱の生産量は、第 1 四半期、第 4 四半 期の選鉱量が依然として歴史的高位を維持し、4%増の 51 万 4,707 t となった。Golden Grove 鉱山は銅・ 鉛・亜鉛多金属鉱床で、同鉱山では 2012 年第 4 四半期から新しい露天採掘場を開発したため、第 4 四 半期には鉛、亜鉛精鉱を生産していない。同鉱山の鉛、亜鉛の年間生産量はそれぞれ 29%、47%減の 5,344 t、37,419 t である。Rosebery 鉱山では 2012 年第 3 四半期に地震が発生し、坑内採掘に影響を
与え、鉛、亜鉛精鉱の年間生産量はそれぞれ 21%、13%減の 2 万 146 t、7 万 410 t であった。五鉱資 源の推測によると、2013 年の亜鉛精鉱の生産量は 57 万 2,000 t~59 万 t で、前年比 8%減少となる見 通しである。上記 3 鉱山の鉛、亜鉛の生産量は下の表の通りである。 五鉱資源傘下の主要鉛亜鉛鉱山の生産量(単位:t) 2012 年第 4 四半期 前年同期比 前月比 2012 年 2012/2011 年 Century 鉛精鉱 5,908 29% 52% 21,390 -19% 亜鉛精鉱 152,684 14% 75% 514,707 4% Golden Grove 鉛精鉱 - -100% -100% 5,344 -29% 亜鉛精鉱 - -100% -100% 37,419 -47% Rosebery 鉛精鉱 5,851 -19% 42% 20,146 -21% 亜鉛精鉱 19,381 -13% 30% 70,410 -13% 合計 鉛精鉱 11,759 -13% 19% 46,880 -21% 亜鉛精鉱 172,065 2% 49% 622,536 -4% (2013. 2.25 北京 篠田邦彦) 中国:NC 用超硬合金刃物輸出に関する増値税還付率上昇、11%に 現地メディアは、財政部と国家税務総局が「一部の商品の輸出に関する増値税還付率を増加させる通 知」を発行したと報じ、これにより NC(数値制御)機に用いられるような超硬合金製刃物(HS8208101000) の輸出に関する還付率が 5%から 11%に改定された。2012 年 11 月 1 日に遡って適用される。企業の輸 出競争力を高め、輸出拡大を図る政策措置で国民経済の発展を目指すものと見られる。 中国の工具刃物市場は 2012 年では輸出額 8 億 US$に達するが、その主力は高速度鋼製であり、超硬合 金製は僅かに数万 US$に過ぎない。工具刃物の低価格輸出に当ってはスペインや南アなどで排斥運動さ え見せ、貿易摩擦にもなっている。このため、高速度鋼製から超硬合金製への産業転換を促進する目的 も含まれていると見られる。 (2013. 2.25 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:2013 年内モンゴル鉱物探査開発目標を確定 安泰科によれば、内モンゴル自治区国土資源庁からの情報によると、同自治区の 2013 年度の探査開 発目標が確定した。 同自治区では、エネルギー及び他の重要鉱物資源の確保能力を高めるため、資源の管理方式と利用方 式の転換を促進し、環境にやさしい開発の枠組みを築くことを目的とする。 2013 年では、探査突破戦略活動に力を入れ、鉱物資源の保障及び合理的利用レベルを引き上げ、鉱物 資源の節約及び総合利用事業を促進し、採掘回収率、選鉱回収率、総合利用率に対する調査を全面的に 行い、海外鉱物資源探査を加速し、探査開発効率を高める。 (2013. 2.26 北京 篠田邦彦) 中国:太原市磁石材料基地の設立に 60 億元投入 安泰科によれば、山西省太原市政府は磁石材料基地を設立するために 60 億元を投入する。 中国は世界最大の永久磁石材料の生産国で、永久磁石材料産業は中国の第 12 次五ヵ年計画期間中に、 戦略的新興産業の中の新材料産業として含められており、国家の重要奨励プロジェクトとなっている。 山西省は国内ネオジム・鉄・ボロン系の三大生産基地の一つとして、同産業を第 12 次五ヵ年計画発展転 換の新型産業に取り入れている。太原市は一定規模の磁石材料産業グループを有していて、そのうち永
久磁石材料の生産企業で大規模企業が 10 社余り、ネオジム・鉄・ボロン系企業が 22 社、専用設備生産 企業が 6 社である。山西省のネオジム・鉄・ボロン系の生産能力は国内総生産の 20%を占めている。 (2013. 2.26 北京 篠田邦彦) 中国:中国発展改革委員会が「産業調整指導目録」を改訂 安泰科によれば、経済成長方式の転換需要に応じるため、中国国務院の「産業構造調整促進の暫定規 定」に基づき、中国発展改革委員会は関連部署と共同で「産業構造調整指導目録(2011 年版)」の関連項 目について改訂し、「産業構造調整指導目録(2011 年版)関連項目」改訂の決定」を作成した。今度改訂 するのは奨励類、制限類及び淘汰類である。既存鉱山の代替資源の探査開発、不足資源の地下深部開発 と採掘の難しい鉱床の開発、スクラップの回収、赤泥及び製錬スラグの総合利用、高品位アルミニウム・ フライアッシュからの酸化アルミニウム浸出などのプロジェクトを非鉄金属産業の制限類項目とする。 そのほかにタングステン、モリブデン、錫、アンチモンの新規または拡張採掘・製錬プロジェクト、レ アアース採掘・選鉱・製錬分離プロジェクト、酸化アンチモンや鉛錫溶接材料の生産プロジェクト、 1 系列で 10 万 t/年の規模以下の粗銅製錬プロジェクトを制限類項目としている。 (2013. 2.26 北京 篠田邦彦) 中国:蛍石産品生産統計報告制度に係る蛍石生産企業統計対象発表 中国工業情報化部が「工業情報化部による耐火粘土、蛍石、グラファイト等の産品の生産統計の通 知」を発行したことは既報したが(ニュース・フラッシュ No.13-08)、これに係る対象企業リストが続い て発表された。 蛍石では 73 企業が示され、省区別では次の通りで、浙江省への集中がわかる。 浙江省 20、江西省 11、福建省 8、内蒙古自治区 7、河南省 5、安徽省 5、湖南省 4、 甘粛省 4、広東省 2、湖北省 2、貴州省 1、山東省 1、上海市 1、重慶市 1、遼寧省 1 (2013. 2.26 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:江西の銅・タングステン・レアアースの確定埋蔵量は 400 万 t 以上 安泰科によれば、江西省地質鉱産局からの情報によると、同省の地質探査により大きな進展があった。 現在、銅、タングステン、レアアースの 3 鉱種の精測資源量または概則資源量は 400 万 t 以上となった。 紹介によると、江西省は銅、タングステン、レアアース、銀及び同省に不足している地熱、石炭、鉄 などの探査で新たな成果を挙げた。そのうち銅は探査目標 200 万 t、現在確定 250 万 t、タングステン は探査目標 100 万 t、現在確定 150 万 t、レアアースは探査目標 30 万 t、現在確定 45 万 t、銀は探査目 標 1,000 t、現在確定 1,500 t、鉄鉱石資源は探査目標 2 億 t、現在確定 3 億 t である。地熱の探査は奉 新、武寧、豊烏等の地域で成果を遂げている。 (2013. 2.27 北京 篠田邦彦) 中国:卡拉塔格の銅(亜鉛)鉱区、国家級整装探査(大規模探査)鉱区に指定 安泰科によれば、新疆ハミ地域にある大規模銅亜鉛鉱山である卡拉塔格鉱山 が国家級整装探査(大規 模探査)鉱区に指定された。その面積は 2,617 ㎢で、銅・亜鉛・金を主要鉱種としている。 2012 年にハミ市政府は 5,353.75 万元の探査資金を投入し、新規に増加した資源量は銅 29.02 万 t、 亜鉛 1.348 万 t、金 34 kg、銀 2,759 kg であった。同市政府は 2013 年から 2017 年まで、面積 240.3 ㎢ 地域の 11 件の非鉄金属探鉱権について詳細な探査を行い、新規に増加する銅鉱石量は 600 万 t、金属量
5 万 t となる見通しで、国家的大規模非鉄金属資源鉱区となる。現在、同鉱区ではハミ市紅石鉱業有限 公司、西拓鉱業公司、ハミ宝汇鉱業公司等企業が生産・開発している。2012 年末時点で同鉱区では累計 生産量が銅精鉱 2.2 万 t、亜鉛精鉱 1,800 t で、生産額は 2 億元以上となる。 (2013. 2.27 北京 篠田邦彦) 中国:山西省政府が各種民間資本の鉱物資源探査への参加を奨励 安泰科によれば、山西省国土資源庁からの情報によると、山西省は各種民間資本の鉱物資源探査への 参加を奨励する。 2012 年に山西省政府が地質探査経費 5.5 億元を投入し、新規に設立した探査プロジェクトは 68 件で、 大中規模鉱徴地 12 箇所を発見し、新規に増加した埋蔵量は石炭 80 億 t、鉄 1 億 t、ボーキサイト 1 億 t であった。 2013 年に山西省政府は既存鉱山の地下深部や周辺の資源延長部への探査を継続的に行い、マインライ フを延長させる。同時に石炭、鉄、アルミニウム等重要な鉱物資源の採掘回収率、採掘貧化率、選鉱回 収率の審査を強化する。 (2013. 2.27 北京 篠田邦彦) 中国:包鋼希土が生産停止 4 ヵ月後の生産再開 安泰科によれば、生産停止が 4 ヵ月続いている包鋼希土が 3 月初めに生産を再開する予定。包鋼希土 傘下の各製錬分離企業は 2 月 23 日に正式に生産復旧し、同時に北方鉱石を利用するレアアース企業に も原料供給を再開する。 今回生産を再開する企業は、包鋼希土傘下の製錬所、華美公司、和発公司、霊芝公司及び全南晶環希 土、信豊包鋼新利希土を含み、同時に北方鉱石を原料として利用するレアアース企業にも原料供給を再 開する。包鋼希土の生産技術部の王波副部長の話によると、包鋼希土は生産計画会議を既に開いており、 製錬分離企業は生産を再開する前の各準備作業を計画し、生産に必要な多くの原料・燃料を事前に調達 し、設備の運行状況を確認している。生産停止措置実施中に、包鋼希土傘下の各製錬分離企業は大規模 な設備点検を行ったため、現在生産設備の状態は良好である。 レアアース価格の下落の影響を受け、2012 年 10 月包鋼希土は「焙焼、製錬分離企業の生産を停止す る公告」を発表した。包頭の焙焼、製錬分離企業及び南部レアアース鉱石を使用する全南晶環希土、信 豊包鋼新利希土は 1 ヵ月の生産停止措置を実施。同時に関連の焙焼、製錬分離企業への原料供給も一時 停止した。同年 12 月に生産停止措置を 1 ヵ月延長してした。 業界関係者の解析によると、現在、国内のレアアース価格は低迷し続け、例えばプラセオジム・ネオ ジム酸化物の価格は 2 月下旬で 32 万元/t 前後で推移し、2011 年年初のレベルを維持している。 (2013. 2.27 北京 篠田邦彦) 中国:厦門タングステン業、都昌金鼎 60%の権益を買収 安泰科によれば、厦門タングステン業は 2013 年度第 1 回臨時株主会議を開き、同会議で「江西都昌 金鼎タングステン・モリブデン鉱業有限公司の 60%の権益買収に関する議案」を審査し、承認した。厦 門タングステン業は 3 億 6,745 万元を投入し、同社が持ち株主の子会社である厦門三虹が所有する都昌 金鼎 60%の権益を買収する。取引が完了した後、厦門タングステン業は都昌金鼎 60%の権益を保有す ることになる。 都昌金鼎傘下の鉱山は都昌県陽儲山に位置し、そのタングステン・モリブデン鉱床はポーフィリー型
モリブデン鉱床で、品位は低い。一日の鉱石処理量は 4,500 t、年間でタングステン精鉱 2,650 t、モ リブデン精鉱 900 t を産出することができる。年間売上額は 4 億元である。同鉱山のタングステン・モ リブデン埋蔵量は 3,924.4 万 t、タングステン 35.49 万 t(金属量)、モリブデン 1.54 万 t(金属量)であ る。推定埋蔵量を加えれば、鉱山のマインライフは 30 年間以上。今回の買収によって、同社の原料の 自給率を引き上げ、タングステン産業サプライチェーンへの原料供給を確保できる。 (2013. 2.27 北京 篠田邦彦) 中国:黒竜江省伊春の鹿鳴モリブデン鉱山建設現況 現地メディアは黒竜江省伊春市のモリブデン鉱山建設現場訪問を次のように報道した。 黒竜江省伊春の鉄力市から 50 km ほど離れたところに鹿鳴モリブデン鉱山有限公司がある。この鉱山 の建設に当たって、鉄力林野局はそれまで存在していた鹿鳴、興安、豊林の 3 林業現場の 800 戸余りを 移転させ、新たに鹿鳴という小さな鎮を成立させている。 開発が進められている面積は 4.6 ㎢で、モリブデン鉱石 8.14 億 t、同金属量として 75.18 万 t の精 測資源量がある。またこれとは別に低品位鉱として鉱石量 1.88 億 t,モリブデン金属量 8.6 万 t を有し ている。単体のモリブデン鉱山の規模としては中国で最も大きい。このプロジェクトへの計画投資額は 100 億元で、設計では鉱石処理量は年間で 1,500 万 t、生産開始後のモリブデン精鉱の生産量は 2.25 万 t となっている。現在、既に採鉱施設や選鉱工場、給排水や供熱システムは完成し試運転が開始されて いる。また、ボールミル、鉱石破砕機、変電設備そして管理事務棟なども完成している。また世界最大 の総容量 320 ㎥の浮選機も設置が完了した。坑道は傾斜 12°の斜坑で、採掘現場は、地表下 140 mに 位置する。鉱石は、地表下 47 mに設置した破砕機へ運ばれる。 建設責任者の張利介によれば、国外なら 8~10 年かかるだろうこのような大型鉱山プロジェクトだが、 3~5 年の期間で完成できるとのこと。2010 年春に初期設計が開始され、2013 年 8 月には一部で試験生 産が始まり、2013 年末には製品出荷できる計画である。 (2013. 2.27 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:世界のチタン展伸材産業の発展動向 最近の現地メディアは世界のチタン展伸材産業の今後の動向について、次のように報じた。 展伸材として用いられるチタンには純チタンと合金がある。チタン合金は高い比強度や抗腐食性そし て軽量さなどから理想的な航空機材料であり、合金は航空機産業とともに発展してきた。その始まりは 1954 年に米国で開発された Ti-6Al-4V 合金であり、現在もこの系統の合金が主流である。 2010 年からスポンジチタンの世界の生産量は回復を見せ、2011 年の世界のスポンジチタン生産量は 20.6 万 t となり、前年比 29.2%増加した。中国の生産量は 2007 年以来世界のトップで 2011 年では 31.6% のシェアとなっている。世界最大のスポンジチタン生産者はカザフの Ust-Kamenogorsk チタンマグネシ ウムコンビナートで、年産 4.5 万 t。中国では貴州省の遵義チタン業で年産能力は 1.4 万 t である。 世界の展伸材生産量は 2011 年で 14.8 万 t で、前年比 32.5%の増加。中国の生産量は世界第 1 位でシ ェアは 34.4%となっている。 チタン材の需要は航空機に集中していて、その需要量は全体の約半分を占める。チタン展伸材の世界 の商業航空機分野(ただし、中国とロシアを含まず)での消費が占める割合は 2011 年では 42.6%、そして 軍用航空機用消費は 6.5%であり、商用航空機向け需要は 6.4 万 t となっている。世界の航空機需要はま だ拡大し、将来 20 年で新たに 3 万機の航空機需要増加があるともされている。エアバス A350 ではチタ ン使用量は機体重量の 14%を占めるなどの要素から推定すると、将来 20 年間でのこの分野の航空機用チ
タン展伸材の需要量は 120 万 t に達する見込みである。年平均成長率を 17%とすると、毎年 6 万 t の需 要が新増することになる。このほか軍用機需要も大きく、この動向も需要を押し上げることになる。 (2013. 2.27 金属企画調査部 渡邉美和) 中国:新たにタングステン・モリブデン・ニッケルなどいくつかの大規模鉱床を発見 安泰科によれば、中国国土資源部地質探査司の紹介によると、中国の探査突破戦略活動を実施して以 来、予想以上の成果を挙げ、一連の世界レベルの鉱床を発見・確認した。 2 年間の同活動実施で、南堡、華慶、塔河、蓬莱など 15 ヵ所の確定埋蔵量 1 億 t 以上の石油鉱床を確 認し、蘇里格、普光、徐深など 14 ヵ所の確定埋蔵量 1,000 億㎥のガス鉱床を確認、新疆や山西省で 1,000 億 t 以上の石炭資源、オルドス盆地で超大規模砂岩型ウラン鉱床(大営ウラン鉱床)、タングステン、モ リブデン、ニッケルの大規模鉱床を確認した。 (2013. 2.28 北京 篠田邦彦) 中国:中金黄金傘下の子会社が生産能力拡張 安泰科によれば、中金黄金は、傘下の子会社である遼寧二道溝黄金鉱業有限責任公司と持株企業であ る河北金厂峪鉱業有限責任公司の生産能力拡張を行い、全投資総額は 7.66 億元であると公告した。 具体的には遼寧二道溝黄金鉱業有限責任公司は技術改善プロジェクトを実施し、その 鉱石処理設計規 模は 400 t/日、年間鉱石処理量は 12 万 t、年間 243.25 kg の金を産出する。同プロジェクトへの投資 額は 1.27 億元である。 河北金厂峪鉱業有限責任公司は技術改善・生産拡張プロジェクトを実施し、鉱石処理建設規模は 3,000 t/日、投資総額は 6.39 億元で、稼動後、年間平均 1,634.71 kg の金を産出する。 (2013. 2.28 北京 篠田邦彦) 中国:2013 年 1 月の錫精鉱輸入量、前年同月比約 13 倍の 17.7 千 t 現地報道によると、2013 年 1 月の中国の錫精鉱砂及び錫精鉱の輸入量は 17,661 t に達し、前月比で は 467.3%増加、前年同月比では 1,277.6%の増加となった。中国内での供給不足を反映したものと見 られる。単月で史上最高の輸入量となり、孟連中禹鉱業有限公司、孟連県対外貿易公司、孟連亜華貿易 有限公司の 3 企業が占めるシェアは 87.6%となっている。 なお、別の報道では、2012 年の錫精鉱の中国国内生産量は推定で 98,000 t、これに対して 2012 年 1~ 11 月の中国の錫精鉱砂及び錫精鉱の総輸入量は 29,293 t であった。この輸入元内訳は、ミャンマーが 17,672 t で 60.3%を占め、次いでボリビア 7,145 t(24.4%)、タンザニア 1,484 t(5.1%)などであった。 (2013. 3. 1 金属企画調査部 渡邉美和) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありませ ん。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポ ートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負い かねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である 旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。