KILO
LOW EXTENSION FOR KIVA
VERSION 1.2
w w w . l - a c o u s t i c s . c o m
JP ユーザーマニュアル
KILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 1 JP JP
1
安全上の注意
本マニュアルに記載されている情報はすべて、L-ACOUSTICS® KILO 低域拡張用エンクロージャー (本章では“製品”と呼称しま す)に関する詳細です。 1.1 マークの説明 本マニュアルでは危険性がある事柄について、次のマークで表しています。 W A R N I N G の マ ー ク は 、 製 品 の 近 く に い る ユ ー ザ ー や そ の 他 の 人 々 へ 身 体 的 危 害 を 与 え る 恐 れ が あ る こ と を 意 味 し ま す 。 さらに、製品自体も損傷を受ける可能性があります。 CAUTION マークは、製品の損傷を防ぐための情報です。 IMPORTANT マークは、使用するにあたって推奨する重要な点を挙げています。 1.2 安全面の重要な注意事項 1. 本マニュアルを読むこと。 2. 安全に関する注意点すべてに留意すること。 3. すべての指示に従うこと。 4. L-ACOUSTICS が承認していない機材やアクセサリーを決してシステムに組み込まないこと。 5. サウンドレベル こ の サ ウ ン ド シ ス テ ム は 高 い 音 圧 レ ベ ル を 生 成 す る た め 、 危 険 で す 。 特に長時間に渡ってそのような環境にいると聴力が衰えることになりますので、使用中はあまりラウドスピーカ ーの近くに寄らないでください。 6. 環境 EN55103-2 基準に従って、E1、E2、E3、E4 の環境でのみ本製品を使用すること。!
IMPORTANT!
CAUTION!
WARNING!
WARNING!
IMPORTANTKILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 2 JP 7. 熱 熱を含むもの(ラジエーターやその他のデバイス)の近くで本製品を操作しないでください。 8. 水分と湿気 本製品は耐候性ではありますが、水分(雨、海水、水しぶき、霧)の多い場所で直接的に長時間さらすことはで きません。また、水に直接触れさせたり浸したりしてもいけません。このようなことをすると、取り返しのつかな いダメージを招くことになります。 9. 有識者 サウンドシステムの設置は、本マニュアルを読み、オペレーションとリギングに関するあらゆるリスクに精通し た技術者が必ず行うようにしてください。また、設置を行う前に、L-ACOUSTICS®が開くトレーニングコースに参 加することをお勧めします。 10. マウント時の注意点 本製品を不安定な場所(カート、スタンド、三脚、ブラケット、テーブルなど)に置かないでください。落下した場合 に破壊、損傷を招きます。製品をマウントするときはメーカーの指示に従い、メーカーが推奨するマウント用アク セサリーを使用してください。 11. 緊急な修理を要する場合 次のようなダメージを負っているときには製品を修理に出してください。 雨天や高湿度の環境に本製品をさらしてしまった。 本製品を落下させた、あるいは筐体に損傷がある。 正常な動作をしない。 12. 輸送 製品を輸送する場合、フライトケースに入れないのであればオリジナルのパッケージを使用してください。 13. マニュアル 製品が機能している間は、このマニュアルを大事に保管しておいてください。本マニュアルは製品の一部です。 マニュアルが無いと、本機を転売することはできません。製品に施したいかなる変更点も書類に記して、購入者 へ手渡すようにしてください。
!
WARNING!
WARNING!
CAUTION!
CAUTION!
IMPORTANT!
CAUTION!
CAUTIONKILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 3 JP
JP
1.3 EC 適合の通知書 L-ACOUSTICS®
13 rue Levacher Cintrat
Parc de la Fontaine de Jouvence 91462 Marcoussis Cedex France
State that the following product: Acoustic loudspeaker, KILO Is in conformity with the provisions of:
Machinery Directive, 98/37/EC Low Voltage Directive, 73/23/EC Applied rules and standards:
EN ISO 12100-1: 2004 (Mechanical Safety) DIN 18800 (Mechanical Structure)
BGV-C1 (Mechanical Standard applying in Germany)* EN60065 ((Electrical Safety)
Established at Marcoussis, France, the 01/25/2007
Jacques Spillmann
KILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 4 JP
2
目次
1
安全上の注意
1
1.1
マークの説明 ... 1
1.2
安全面の重要な注意事項 ... 1
1.3
EC 適合の通知書 ... 3
2
目次
4
3
はじめに
5
3.1
L-ACOUSTICS へようこそ ... 5
3.2
箱を開ける ... 5
4
KIVA システム
6
5
KILO エンクロージャー
8
6
設置
9
6.1
KILO のフライングとスタッキング ... 9
6.2
スピーカーの接続 ... 9
7
操作
11
7.1
KIVA システムの構成 ... 11
7.2
“ローエクステンション” モード ... 11
7.2.1
Connecting the KIVA and KILO to the LA4 ... 11
7.2.2
[KIVA_KILO] と [KIVA_KILO_60] プリセット ... 12
8
手入れとメンテナンス
13
8.1
メンテナンスについて ... 13
8.2
テストの方法 ... 13
8.2.1
トランスデューサーとエンクロージャーの音響性能を確認する ... 13
8.2.2
メカニカル アッセンブリーとリギングパーツを確認する ... 13
8.2.3
外観を点検する ... 13
8.3
LF ラウドスピーカーの修理 ... 14
8.4
スペアパーツと推奨されるツール ... 14
9
仕様
15
KILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 5 JP JP
3
はじめに
3.1 L-ACOUSTICS へようこそ L - A C O U S T I C S® K I L O を お 買 い 上 げ い た だ き ま し て 、 有 難 う ご ざ い ま す 。 本 マ ニ ュ ア ル に は 、 製 品 を 正 し く か つ 安 全 に 設 置 し 、 操 作 し て い た だ く た め の 重 要 な 情 報 が 含 ま れ て い ま す 。 そ の 手 順 に 慣 れ て い た だ く た め に も 、 本 マ ニ ュ ア ル を よ く お 読 み く だ さ い 。 技 術 と 規 格 は 常 に 進 展 し て い く た め 、 L - A C O U S T I C S は 事 前 に 通 告 す る こ と な く 製 品 の 仕 様 や 本 マ ニ ュ ア ル の 内 容 を 変 更 す る 権 利 を 保 持 し ま す 。 最 新 の ア ッ プ デ ー ト は L - A C O U S T I C S 社 の ウ ェ ブ サ イ ト (w w w . l -a c o u s t i c s . c o m) を 定 期 的 に ご 覧 に な り 、 ご 確 認 く だ さ い 。 製品に修理が必要な場合や保証に関してお知りになりたい場合には、L-ACOUSTICS の代理店までご連絡ください。連絡先は巻 末にあります。 3.2 箱を開ける ダ ン ボ ー ル を 注 意 し て 開 け 、 製 品 に 損 傷 が な い か ど う か を お 確 か め く だ さ い 。 L - A C O U S T I C S で は 出 荷 す る 前 に 全 製 品 を テ ス ト 、 検 査 し て い る た め 、 製 品 は 完 全 な 状 態 で お 届 け さ れ る は ず で す 。 ダメージが見つかった場合には代理店へ即座にご連絡ください。輸送中に生じた損傷を輸送業者に対して申し立てできるのは荷 受人のみであることがあります。輸送業者が行う検査のためにも、ダンボールやパッキング素材は保管しておいてください。KILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 6 JP
4
KIVA システム
L - A C O U S T I C S® K I L O 低 域 拡 張 用 エ ン ク ロ ー ジ ャ ー は K I V A ラ イ ン ソ ー ス シ ス テ ム に 属 し 、 再 生 周 波 数 は 5 0 H z ま で に な っ て い ま す 。 L-ACOUSTICS®が KIVA 用に開発したシステムソリューションは、可能な構成の利点を最大限に利用し、システムを最適化するた めに必要なエレメントから成り立ちます。システムを構成する主な要素は次のとおりです。 KIVA ・・パッシブ WST® エンクロージャー KILO ・・ローエクステンション用 KIBU ・・ KIVAラインソース用リギング・スタッキングブラケット KIET ・・分散システム使用時、KIVA用マウントアクセサリー SB118 ・・サブウーファーエンクロージャー LA4jp ・・専用のアンプリファイド・コントローラー LA NETWORK MANAGER ・・ リモートコントロールソフトウェア SOUNDVISION ・・音響モデリングソフトウェア 図 1: KIVA システムのシステムコンポーネント KILO KIVA KIBU KIET SOUNDVISION LA4jp LA NETWORK MANAGER SB118KILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 7 JP JP そ の 他 、 既 存 の L - A C O U S T I C S®の ア ク セ サ リ ー を 用 い て 、 ス タ ン ダ ー ド の K I V A シ ス テ ム を 補 足 す る こ と が で き ま す 。 こ の ア ク セ サ リ ー に は ラ ウ ド ス ピ ー カ ー ケ ー ブ ル の S P . 7 ( 0 . 7 m ) 、 S P 1 0 ( 1 0 m ) 、 S P 2 5 ( 2 5 m ) が 含 ま れ ま す 。 各 ケ ー ブ ル と も 断 面 積 が 4 m m2( 1 3 S W G 、 1 1 A W G ) の 4 芯 で 、 ノ イ ト リ ッ ク の N L 4 F C ス ピ コ ン コ ネ ク タ ー が 付 い て い ま す 。 K I V A シ ス テ ム の コ ン ト ロ ー ル は 、 L - A C O U S T I C S® L A 4 j p ア ン プ リ フ ァ イ ド ・ コ ン ト ロ ー ラ ー か ら 行 い ま す 。 優 れ た 保 護 機 能 、 フ ィ ル タ リ ン グ 、 E Q と い う 特 徴 を も つ L A 4 j p は 、 4 チ ャ ン ネ ル の ア ン プ セ ク シ ョ ン と O E M フ ァ ク ト リ ー プ リ セ ッ ト ラ イ ブ ラ リ ー を 備 え て お り 、 推 奨 す る 構 成 の 範 囲 内 で シ ス テ ム の 性 能 が 最 適 に な る よ う 機 能 し ま す 。 L - A C O U S T I C S® S O U N D V I S I O N ソ フ ト ウ ェ ア を 使 用 し て 、 い つ で も 前 も っ て シ ス テ ム デ ザ イ ン を モ デ リ ン グ し 、 研 究 し て お く よ う に し ま す 。 こ こ で 得 ら れ た 予 測 値 は 、 ア ン プ リ フ ァ イ ド ・ コ ン ト ロ ー ラ ー に 組 み 込 ま れ た プ リ セ ッ ト パ ラ メ ー タ ー に 対 応 し ま す 。 L - A C O U S T I C S® L A N E T W O R K M A N A G E R ソ フ ト ウ ェ ア を 使 用 す る と 、 独 自 の ネ ッ ト ワ ー ク を 介 し て 複 数 台 の ア ン プ リ フ ァ イ ド ・ コ ン ト ロ ー ラ ー を 制 御 可 能 で す 。
LA4jpアンプリファイド・コントローラー、SOUNDVISION、LA NETWORK MANAGERの詳しい使用法をここでご説明すると長くなりま すので、それぞれのマニュアルをご参照ください。マニュアルはwww.l-acoustics.com(英語)、もしくはベステックオーディオ(株)の ウェブサイト www.bestecaudio.com から入手可能です。
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5
KILO エンクロージャー
L - A C O U S T I C S® K I L O 低 域 拡 張 用 の バ ス レ フ 型 エ ン ク ロ ー ジ ャ ー に は 、 1 2 イ ン チ の ネ オ ジ ム ト ラ ン ス デ ュ ー サ ー が 1 つ 、 デ ュ ア ル チ ェ ン バ ー に マ ウ ン ト さ れ て い ま す 。 K I L O エ ン ク ロ ー ジ ャ ー の 公 称 の 抵 抗 は 8 Ω で す 。 KILOエンクロージャーのカバレッジパターンは無指向性です。ラインソースアレーにKILOエンクロージャーを組み込むと、エンクロ ージャーを追加するごとにシステムのフロントに向かって徐々にカバレッジが二極化されます。その自然な双極効果により、水平 および垂直の両方向に広がった線状の指向性を得られます。 KILOキャビネットは高品位のバルト海産のカバの合板をチョイスして作られており、卓越した機械性と音響特性を持ち合わせてい ます。 図 2: KILO エンクロージャー グリップ(左側) グリル アングルバー 0°~ 15° グリップ(右側) ロックシステム(内側)KILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 9 JP JP
6
設置
6.1 KILO のフライングとスタッキング KILOに組み込まれた3カ所のリギングポイント(図2参照)は、ハンドルの役目も果たすオートロックのサイドグリップ2つと、エンクロ ージャーのリアパネル中央にあるエンクロージャー間の角度を0°~15°で調整可能なアングルバー1つから成ります: リ ギ ン グ ブ ラ ケ ッ ト K I B U を 使 用 し た 、 最 高 で K I L O x 1 4 台 か 、 KIVAx12台/ KILOx4台の 垂 直 ア レ ー K I B U を 台 座 と し て 使 用 し た 、 最 高 で K I L O x 5 台 か 、 K I V A と K I L O を 組 み 合 わ せ て 全 体 の 高 さ を 1 . 8 4 m 以 内 に し た ス タ ッ キ ン グ ア レ ー K I E T を 用 い て 、 35 mmポールマウンティングかアンダーバルコニーにKILOx1台までマウントKIVAシステムに特化したリギングと組み立ての手順が“KIVA RIGGING PROCEDURES AND ACCESSORIES”というマニュアルにありますので、併せてご参照ください。 6.2 スピーカーの接続 KILOエンクロージャーは専用のアンプリファイド・コントローラー、L-ACOUSTICS® LA4jpを用いてドライブします。LA4jpの1チャン ネルで、パラレルにしたKIVAまたはKILOを1~2台ドライブ可能です。アプリケーションによってプリセットを選び、またそれによって チャンネルのアサインメントが変わります。詳細は“LA4jp ユーザーマニュアル”をご覧ください。お持ちでない場合は、 www.l-acoustics.com(英語)、あるいはベステックオーディオ(株)のウェブサイト www.bestecaudio.comでご覧いただけます。 KILOエンクロージャーには、パラレルで結線された4pinのスピコンコネクターが2つ付いています。1つはLA4jpの出力チャンネルと の接続用で、もう1つは更にKIVAエンクロージャーをL-ACOUSTICS® SP.7 リンクケーブルを使用して、1台追加接続するためのも のです。 KILOエンクロージャーをLA4jpアンプリファイド・コントローラーと接続する際は(図3参照)、L-ACOUSTICS®のケーブル、SP10 (10m)またはSP25(25m)を用いることをお勧めします。 LA4jp の各チャンネルで接続できる KILO エンクロージャーの本数は 2 台までです。 L-ACOUSTICS®製品の結線は、次のようになっています。: スピコン コネクター表示 トランスデューサーへの接続 1+ IN + 1- IN - 2+ 接続なし 2- 接続なし
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IMPORTANT!
WARNINGKILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 10 JP 図 3: LA4jp にパラレルで KILO を 2 台接続する 高い性能と安全性の両方を確実にするために、L-ACOUSTICS®は銅線をよった高品質な絶縁ケーブルの みを使用することを推奨します。また、優れた減衰係数を維持するための一般的なガイドラインとして、低抵 抗のゲージのものを選び、できるだけケーブルは短くするようにしてください。 次 の 表 は 、 推 奨 す る 最 小 の ケ ー ブ ル の 断 面 積 と 長 さ の 関 係 を 表 し て い ま す 。 L A 4 j p に 接 続 し た 負 荷 抵 抗 の 値 に よ っ て 、 2 つ の 事 例 ( K I L O 1 台 / 8 Ω 、 K I L O 2 台 / 4 Ω ) が 可 能 で す 。 表 1: 最小のケーブル断面積と長さの関係(ダンピングファクター>20) 断 面 積 K I V A 1 台 / 8 Ω 時 の 長 さ K I V A 2 台 / 4 Ω 時 の 長 さ mm2 SWG AWG m ft m ft 2.5 15 13 30 100 15 50 4 13 11 50 160 25 80 6 11 9 74 240 37 120 10 9 7 120 390 60 195 基本的に、L-ACOUSTICS®のSP.7、SP10、SP25といったスピーカーケーブルのコンダクター断面積は4mm2です。従ってSP25(ケ ーブル長25m)は、ダンピングファクターを20よりも大きく保ったまま、パラレル接続したKIVAを2台パワリングすることができます。
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IMPORTANTKILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 11 JP JP
7
操作
7.1 KIVA システムの構成 シ ス テ ム 構 成 の 選 択 は 、 エ キ ス パ ー ト ( シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア ま た は 音 響 コ ン サ ル タ ン ト ) が 導 き 出 し た 電 気 音 響 の 研 究 結 果 に 沿 っ た ほ う が 良 い で し ょ う 。 し か し な が ら 、 サ ウ ン ド デ ザ イ ン の 解 釈 は 本 マ ニ ュ ア ル の 範 疇 外 で あ る こ と か ら 、 こ れ に 関 し 、 こ こ で 議 論 す る こ と は い た し ま せ ん 。 こ の 研 究 は 、 メ ー カ ー の K I V A デ ー タ 、 特 定 の シ チ ュ エ ー シ ョ ン で の 用 法 、 音 が 放 射 さ れ る 環 境 な ど を 考 慮 し て 電 気 音 響 を 予 測 し 、 S O U N D V I S I O N で モ デ リ ン グ し た シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 基 に す る こ と が で き ま す 。 推奨事項に従っていただければ、さまざまな構成を組むことが可能です。どの構成も、特定のオペレーションモードとそれに関係 するファクトリープリセットに関連しています。その他の非対応の構成は、いかなるプリセットにも対応していません。 KILOエンクロージャーはKIVAエンクロージャーと組み合わせてラインソース構成にし、“LOW EXTENSION”モードで使用します。 注:プリセットライブラリーの最新バージョンは、L-ACOUSTICS®が承認した代理店から入手するか、www.l-acoustics.comからダウ ンロードしてください。 7.2 “ローエクステンション” モード “ローエクステンション”モードは、ラインソースを形作るために、KIVAエンクロージャーを低域拡張用のKILOエンクロージャーに物 理的にカップリングさせます。大抵は、サブウーファーやローエンドを必要とするFOHのアプリケーションに用います。7.2.1 Connecting the KIVA and KILO to the LA4
KIVAとKILOは、次のようにLA4jpのアウトプットへ接続します:チャンネル1は1台目のKILOエンクロージャー専用で、 チャンネル2、 3、4は3台のKIVAエンクロージャーに接続します。追加するキャビネットがある場合は、はじめに接続したKIVAエンクロージャーと パラレル接続します。1台のLA4jpでドライブできるのは、各出力チャンネルにパラレル接続をして、最高でKILO 2台とKIVA 6台ま でです。(図4参照)
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図 4: LA4JP の A IN に KILO 2 台+KIVA 6 台を接続したラインソースアレー 7.2.2 [KIVA_KILO] と [KIVA_KILO_60] プリセット [KIVA_KILO]プリセットには、ミッドとロングスローのアプリケーション用にデザインした、50Hzまで周波数が延ばされている専用の システムコンターが入っています。LFとMFセクション間のクロスオーバー周波数は100Hzです。推奨する割合はKILO 1台に対し KIVA 3台です。 [KIVA_KILO_60]プリセットには、60HzでHPFが入っており、ミッドからロングスローのアプリケーション用にデザインした、32Hzまで 周波数が延ばされている専用のシステムコンターが入っています。このプリセットは、KIVA/KILOのラインソースアレーにL-ACOUSTICS® SB118サブウーファーを加えたシステム用です。推奨する割合はKIVA x 3 ,KILO x 1 ,SB118 x 1台です。
LA4jpアンプリファイド・コントローラーのフロントパネルから、ロードプリセット・メニューを起動し、それから、望ましいプリセットを選 択します。追加インストラクションのために、“LA4jp”のユーザー・マニュアルを参照してください。これらのプリセットは、LA NETWORK MANGERソフトウェアを使用しアクセス可能となります(“LA NETWORK MANAGER”のユーザー・マニュアルを参照し てください)。“ロー・エクステンション”モードでのアクセス可能なコントロールは、下記の表の通りです。 表 2: “ロー・エクステンション” プリセットでのアクセス可能なパラメータ LA4jp 入力/出力 エレメントへの接続 プリセット アサイン* 変更可能 :(O) 変更不可能: (X) ミュート ゲイン ディレイ 位相 IN A 入力信号 A IN_A X O O O IN B 入力信号 B IN_B X O O O OUT 1 KILO エンクロージャー LF_A O O X X OUT 2 KIVA エンクロージャー PA_A O O X X OUT 3 KIVA エンクロージャー PA_A O O X X OUT 4 KIVA エンクロージャー PA_A O O X X * IN: 入力信号 A: チャンネル A. B: チャンネル B. PA: パッシブエンクロージャー LF: 低周波数トランスデューサー 注: もしも、SB118 サブウーファーと組み合わせて使用する場合は、 アンプリファイド・コントローラーを追加しなければなりません。 詳しくは ‘‘SB118 –ユーザーマニュアル’’をご覧ください。 OUT 1 OUT 2 OUT 3 OUT 4
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8
手入れとメンテナンス
8.1 メンテナンスについて L-ACOUSTICS® KILOエンクロージャーは屋内や屋外でのさまざまな、そして過酷なSRアプリケーションを想定して設計されてい ます。要求の多い条件にも応えるために、L-ACOUSTICS®はKILOをハイグレードで信頼できるコンポーネントに仕上げました。 サビに強い素材を使用した耐候性のトランスデューサー バルト海産カバの合板で作られたキャビネット 高抵抗、非生物分解性のAirnetフロントグリル繊維 耐サビ対策を施したネジとリギングポイント しかし、製品の性能と安全性を確保するためには、KILOエンクロージャーとその内部コンポーネントを定期的にチェックすることが 不可欠です。チェックはシステムの用法、条件による正規の基準によってなされなくてはなりません。またテストの方法は、基本的 に3ステップに分かれます(次の第8.2章参照)。もし、トランスデューサーの交換が必要な場合は、第8.3章で詳述される手順に従 ってください。 8.2 テストの方法 8.2.1 トランスデューサーとエンクロージャーの音響性能を確認する LA4jpアンプリファイド・コントローラーのアクティブインプットにスイープ周波数ジェネレーターを接続し、0.2ボルトの最大電圧(- 12dBu、-14dBV)を流します。そして80Hz~20kHzのスイープをかけてください。このとき、サウンドはピュアで不要なノイズが一切 ない状態であるはずです。もしノイズなどが聞こえたときは、アッセンブリーをチェックし、必要であれば代理店へ損傷部品の修理 を依頼してください(次の第8.3章参照)。 0.2Vが最大値です。特定の周波数帯で非常に高いサウンドレベルを生成します。操作時は耳を保護してくだ さい。 LFラウドスピーカーを取り替える時は常に、ワイアリング極性を位相チェック機器で調べるようにしてください。もし、トランスデュー サーが逆位相の場合は、トランスデューサーのソケットに接続されているケーブルを入れ替えてみてください。ケーブリングの手順 については、第8.3章にて説明します。 8.2.2 メカニカル アッセンブリーとリギングパーツを確認する アッセンブリーの外観をまずチェックし、次に、(リギング部品、トランスデューサー、グリル、コネクターカバー)のネジがすべてしっ かりと締まっていることを確かめます。スピコン・ソケットの接触とロック動作の状態を確認してください。そして可動パーツ(背面の スプリング・ロード・ピン、サイド・ロック機構)と、リギング部品(変形、ヒビ、サビがないか)も確認します。必要であれば代理店へ 修理・交換の依頼をしてください。 8.2.3 外観を点検する キャビネットにひび割れがないかどうかを見ます。そしてフロントフォームの埃を掃除機で吸い取ってください。必要があればその 箇所をペイントしてください。 ペイントを施す場合は、機械部とフロントグリルを避けて塗ってください。グリルに塗料がついてしまうと穴が 塞がり、音の透過性が劣化します。!
IMPORTANT!
WARNINGKILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 14 JP 8.3 LF ラウドスピーカーの修理 下 記 の 手 順 で は 、 ト ル ク を 5 N . m に し て ネ ジ を 締 め て く だ さ い 。 もしも、ダメージを受けているようであれば下記要領に従い LF ラウドスピーカーを取り外し、交換してください。 LFのラウドスピーカーの取り外し手順 1. K I L O を、 グ リ ル を テ ー ブ ル 側 に 、 “ K I L O ” の ラ ベ ル ( 裏 側 ) を ユ ー ザ ー 側 に 向 け ま す ( グ リ ッ プ 内 ロ ッ ク シ ステ ム を 左 側 に 向 け な く て は な り ま せ ん ) 。 2. 12個の6角ネジとワッシャーを外しリアパネルを取り外す。 3. ラウドスピーカーのソケットから、赤と黒のケーブルを外します。 4. 4本の六角ネジとワッシャーを取り外し12“のラウドスピーカーを取り外します。 L F ラ ウ ド ス ピ ー カ ー の 取 替 え 手 順 1. エ ン ク ロ ー ジ ャ ー の 白 い マー ク に 赤 い タ ー ミ ナ ル ポ スト を 向 け て L F ラ ウ ド ス ピ ー カ ー を 取 り 付 け ま す 。 2. 取 り 外 し 手 順 の 時 と 同 じ 位 置 に 6 角 ネジ 4 個 を 締 め ま す ( ス ク リ ュ ー の 間 隔 を 等 し く し ま す ) : 各 ネ ジ に は 、 グ ロ ー ワ ー ワ ッ シ ャ ー を 入 れ て か ら 、 標 準 型 ワ ッ シ ャ ー を 入 れ ま す ( こ の 手 順 に 従 っ て く だ さ い ) 、 そ し て エ ン ク ロ ー ジ ャ ー に ア ッ セ ン ブ リ を 取 り 付 け ま す 。 3. L F ラ ウ ド ス ピ ー カ ー の 電 子 ソ ケ ッ ト 上 で 、 赤 い ピ ン に 赤 い ケ ー ブ ル を 黒 い ピ ン に 黒 い ケ ー ブ ル を差 し 込 み ま す : ス プ リ ン グ 式 の タ ー ミ ナ ル ポ ス ト を 押 し 、 ホ ー ル に ケ ー ブ ル を 差 し 込 み 、 タ ー ミ ナ ル ポ ス ト を 元 に 戻 し ま す 。 4. “ K I L O ” の ラ ベ ル ( 裏 側 ) を ユ ー ザ ー 側 に 向 け 、 リ ア パ ネ ル を 取 り 付 け ま す : 6 角 ネジ 1 2 個 と 標 準 型 の ワ ッ シ ャ ー を 締 め ま す 。 8.4 スペアパーツと推奨されるツール 表 3: スペアパーツ HP BM121 12” スピーカー- 8 Ω HS BM121 12” リコーンキット HR BM121 12” リコーンキット(張り替え工賃込み) SE GRKILO フロントパネルキット 表 4: 推奨されるツール 4 mm 6 角レンチ 5 mm 6 角レンチ
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IMPORTANTKILO_UM_ML_1.2 w w w . l - a c o u s t i c s . c o m 15 JP JP
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仕様
品名 KILO 周波数特性 低域の下限(-10dB) 50 Hz ([KIVA_KILO] プリセット時) 最大SPLレベル1 129 dB ([KIVA_KILO] プリセット時) 公称の指向性 (-6dB) 水平方向 1台のときは無指向性、ラインソースアレー時は分極 垂直方向 1台のときは無指向性 エレメントの台数とラインソースアレーのカーブに依存(エレメント間の角度は 0~15°) トランスデューサー バスレフ型エンクロージャーのデュアルチェンバーに、12インチ耐候性ネオジム トランスデューサーx1をマウント 公称インピーダンス 8 Ω 入力(連続) 310 W コネクター 4-pin スピコン x 2(パラレル結線) 寸法 (W x H/h x D) 520 x 353/280 x 358 mm 重量 19 kg垂直フライング2 L-ACOUSTICS® KIBU 安全なリギングシステム: KILO 14台、もしくはKIVA 12台と
KILO 4台の組み合わせに対応。(オプション). 調整可能な角度:0, 1, 2, 3, 4, 5, 7.5, 10, 12.5, 15°
垂直スタッキング2 L-ACOUSTICS® KIBU 安全なリギングシステム: KILO 5台、もしくはKIVA/KILOの
組み合わせで高さが1.84mまで対応。(オプション) 調整可能な角度:0, 1, 2, 3, 4, 5, 7.5, 10, 12.5, 15°
アンダーバルコニーリギング L-ACOUSTICS® KIET リギングアッセンブリ: KILO 1台まで対応(オプション)
か ポールマウンティング 2 35 mm ポールマウント、KIETと併用 外装 マテリアル 15, 24, 30 mm バルト海産カバの合板 塗装 グレイブラウン RAL 8019® フロントt サンドブラストコートしたスチールグリル、音響に影響のない ‘‘Airnet’’ クロス グリップハンドルとリギングエレメントs キャビネットに内蔵I(サンドブラストコートしたスチール). 1プリセットと適切なEQセッティングで、10dBのクレストファクターを持つピンクノイズを用いて計測した、ハーフスペース上1mでの最大音圧 2L-ACOUSTICS®製品の設置のために作られた、サウンドビジョン・ソフトウェア内で明記されている設置ガイドライン
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