株式会社 日本 HP 9/26/2018
HP シンクライアント
はじめにお読みください
HP ThinPro 7 クイックマニュアル
Ver.1.00
目次
はじめに ... 3
1.ThinPro 7 とは ... 3
2.ThinPro と Smart Zero について ... 3
3.ThinPro 7 の利用方法 ... 6 3.1 初回起動時の設定について ... 6 3.2 管理者とユーザーモードについて ... 6 3.3 日本語の設定について ... 8 4.便利な機能 ... 8 4.1 HP Easy Update ... 8 4.2 USB アップデート ... 9 4.3 復元ポイント（スナップショット） ... 9 4.4 ThinState ... 10 5.管理について ... 12
5.1 Smart Client Services ... 12
5.2 Device Manager ... 12
5.3 Smart Client Services と Device Manager の主な違い ... 12
6. 関連情報 ... 13
本書の取り扱いについて 本書は、株式会社 日本 HP が販売する製品を検討されているお客様が実際のご利用方法に合わ せた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです。いかなる場合においても本書の通りになる 事を保証するものではありません。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保証に ついては、該当製品およびサービス保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな 保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の 技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して責任を負いかねますのでご了承ください。 この文書の著作権は株式会社 日本 HP に帰属します。株式会社 日本 HP の許可なく一部また は全体の複製・転載・編集等を行うことや、許可されていない第三者への開示等の行為全てを禁止 します。 本文中使用される企業名、製品名、商標などはそれを保持する企業・団体に帰属します。 © Copyright 2018 HP Japan Inc.
はじめに
本資料は、HP ThinPro 7 に初めて触るユーザー向けに作成されています。
1.ThinPro 7 とは
ThinPro は、hp が独自に開発したシンクライアント用の OS です。ThinPro 5 以降、従来の ThinPro と Smart Zero は統合され、1 つの OS の中で ThinPro モードと Smart Zero モード を切り替えて利 用できるようになりました。
2.ThinPro と Smart Zero について
ThinPro と Smart Zero の主な違いは、以下の 2 点となります。
利用可能な接続プロトコル
同時に利用可能な接続数
ThinPro
Citrix, RDP, VMware Horizon, Web Browser, TeemTalk, XDMCP, SSH, Telnet, Custom
複数
Smart Zero
Citrix, RDP, VMware Horizon, WebBrowser
１つ
また、GUI も大きく異なり、ThinPro は、様々な機能にアクセスし易くカスタマイズが容易ですが、Smart Zero は、標準で Kiosk 化されており、特定のプロトコルで安全に利用できるように最適化されています。
ThinPro の画面 デスクトップ左側の接続用アイコンを使用して接続します。デスクトップを右クリックして接続用のアイコンを新 規に作成して追加する事ができます。接続のための設定は、接続用アイコンを右クリックして表示されるメニ ューから【編集】を選択して行うことができます。各接続は同時に利用可能です。デスクトップ左下のスタート メニューからも、各種機能にアクセスすることができます。 Smart Zero の画面
接続先の認証情報の入力画面が表示されています。利用可能な接続先は管理者が事前に設定したも のに限られます。（複数の接続を切り替えながら同時に利用することはできません。）スタートメニューはデ スクトップ右側にマウスカーソルを移動すると表示されます。
ThinPro と Smart Zero の 2 つのモードの切り替え方は、以下となります。Smart Zero に切り替えると 設定ウィザードが起動しますので、接続インターフェースを選択してから接続先の URL やサーバーアドレスを 入力します。
【管理者モード】→【コントロールパネル】→【外観】→【ThinPro の構成】→【XXX※に切り替える】
3.ThinPro 7 の利用方法
3.1 初回起動時の設定について
スタートアップウィザードが起動します。言語/キーボード/ネットワーク/日付と時刻の設定が可能です。3.2 管理者とユーザーモードについて
ThinPro には、管理者とユーザーの 2 つのモードが用意されています。管理者は、すべての機能にアクセス 可能です。ユーザーは機能に制限があり、安全に運用可能な機能のみ利用可能です。 通常、管理者モードでユーザーの接続先や利用可能な機能をカスタマイズし、運用時はユーザーモードを 使用します。 初回の切り替え時にローカル管理者のパスワードを設定します。 Administrator と User モードを切り替える方法は、2 種類あります。 １． デスクトップの何も機能が表示されていないところで右クリックします。表示されたメニュー から[管理者モードへの切り替え]を選択します。 ２． スタートメニューから【管理者に切り替える】を選択します。管理者モード時の画面
3.3 日本語の設定について
ThinPro 7 ではスタートアップウィザードで設定します。後から言語やキーボードレイアウトを後から変更する 場合、以下から行います。 ・表示言語の変更方法 【管理者モード】→【スタート】→【コントロールパネル】→【外観】→【言語】 ・キーボードレイアウトの変更方法 【スタート】→【コントロールパネル】→【入力デバイス】→【キーボードレイアウト】4.便利な機能
4.1 HP Easy Update
ThinPro 7 用のソフトウェアを簡単に適用させるツールです。オンラインで OS イメージやサービスパック、パ ッケージの更新ができます。 マスターイメージ作成時、検証開始時等に実行することで、ThinPro を最新の状態に簡単にアップデート することができます。4.2 USB アップデート
ThinPro 7 用のソフトウェアを簡単に適用させるツールです。USB メモリを使ってパッケージや Profile を適 用できます。この機能はオフライン環境でも利用できます。
USB メモリ内に ThinPro 7 用のパッケージ（拡張子が.xar や.deb のもの）や Profile.xml を保存 後、ThinPro 7 マシンに接続すると自動的に対象ファイルを認識して一覧表示します。その中から選択し て適用させることができます。
4.3 復元ポイント（スナップショット）
ThinPro を以前の状態または工場出荷時の設定に復元する機能です。復元するポイントは任意のタイミ ングで作成できます。 作成した復元ポイントには簡単に短時間で復元できるので、マスターイメージ作成時や各種の検証時に便 利な機能です。4.4 ThinState
ThinPro のイメージ全体または構成設定を保存/復元することができます。保存や復元のためのデータは、 USB メモリまたは FTP サーバを指定できます。
簡易的なバックアップ・リカバリーツールとして利用可能な他、小規模環境におけるクローニングツールとして も便利な機能です。
【HP ThinPro の構成】で取得/復元するファイルは Profile.xml となり、Smart Client Services の ProfileEditor でも扱うことができます。
4.5 ThinPro Registry Editor
ThinPro のレジストリを直接編集するツールです。以下の操作で起動します。
【管理者モード】→【Tools】→【レジストリエディタ】
レジストリは、Smart Client Services に付属する ProfileEditor のレジストリ部分と共通です。各レジ ストリの意味は、ProfileEditor のレジストリ選択時に表示される説明や「HP ThinPro 7 管理者ガイド」 付録部分のレジストリキー一覧に記載されています。
（レジストリには、開発者向けのものやシステムの動作に不可欠な内容も含まれます。HP ThinPro 7 管 理者ガイド等に機能の説明がないものは、通常変更しない項目となります。）
5.管理について
ThinPro を管理する方法は、2 種類※あります。
5.1 Smart Client Services
複数の ThinPro をメンテナンスするためのサーバ用ツールセットです。DHCP 環境下で小規模から中規模 の ThinPro を扱う場合に適しています。詳しくは「ThinPro 7 管理者ガイド」を参照ください。
