◆ 本ガイドでは工事関係書類を必要最小限にスリム化するため、
削減可能な工事書類を紹介しています。
◆ 本ガイドを活用し、工事書類削減に向けた積極的な取り組みを
お願いします。
土木工事書類作成マニュアル
土木工事書類作成マニュアルは平成20年より運用を開始しましたが、 まだまだ徹底されていない状況です。 関東地方整備局では工事関係書類のスリム化点検を実施し、スリム化 が可能な項目を取りまとめました。 本紙は概要となりますので、土木工事書類作成マニュアル本文は、 最終面に掲載のURLまたは、QRコードからご確認ください。 ➢ 契約図書上、必要のない書類は作成しないことを明記 ➢ 発注者、受注者のどちらが作成すべき書類かを明記 ➢ 工事書類の作成様式を掲載 ➢ 工事検査時に確認する資料を明記 土木工事書類作成マニュアルのポイント ただし、受注者の社内で必要とされる工事書類の作成を妨げるものではありません。 法令等に規定された書類の作成は適正に行って下さい。 平成30年2月 関東地方整備局 発行土木工事書類スリム化ガイドの発行にあたり
関東地方整備局では、平成20年度の「土木工事書類作成 マニュアル」策定を契機に、工事書類の簡素化に努めています。 また、平成27年度より、工事書類の提出方法を事前協議で 明確にすることで、紙媒体の提出に加えて電子データを提出す る二重提出の防止に向けて取り組んでいます。 平成28年度には、関係業団体から寄せられた書類削減に関 するご意見を踏まえ、各都県の建設業協会と共同で、工事関係 書類のスリム化点検を実施しました。 この度、スリム化点検で把握した工事関係書類の作成実態を 踏まえて「土木工事書類スリム化ガイド」を作成し、工事関係 者へ配付することで、作成不要とされている工事書類の周知徹 底を図ることとしました。 今後も更なる工事書類の簡素化に努めるとともに、都県政令 市等と連携し、書類様式の標準化に取り組みます。作成・提出を不要とした主な工事書類を以下に示しますので、参考にして下さい。 × 受注者は段階確認のために新たに資料を作成する必要はありません。 段階確認時の 新たな資料の 作成 (確認結果 記入様式等) 状況写真 段階確認書 段階確認書の添付書類 1 × 品質証明書には、品質証明に関する試験成績報告書や製品カタログ等の書類 を添付する必要はありません。 ① 品質証明 品質証明書 添付書類 ・試験成績報告書 ・製品カタログ ・臨場写真…等 監督職員へ提出するのは、品質証明書のみ! 監督職員や現場技術員が立会った場合は、臨場写真の添付不要! ② 段階確認書 監督職員に代わり、現場技術員が臨場する場合、監督職員への説明に必要 となる資料は現場技術員が自ら作成することになっています。 段階確認書に添付する資料は受注者が作成した出来形管理資料に監督職員 等が確認した実測値を手書きで記入した資料のみ。 × 監督職員等が段階確認に臨場した場合、受注者は監督職員等の立会い状況 写真を添付する必要はありません。 添付不要 作成・添付不要 様式No.3 条に基づき、下記のとおり施工段階の予定時期を報告いたします。 印 監督職員名: 上記について、段階確認を実施し確認した。 監督職員名: 印 確 認 書 平成○○年○○月○○日 平成○○年○○月○○日 通 知 書 確 認 種 別 確 認 細 別 確認時期項目 確認時期予定日 確認実施日等 下記種別について、段階確認を行う予定であるので通知する。 施工予定時期 記 事 種 別 細 別 確認時期項目 段 階 確 認 書 施 工 予 定 表 平成○○年○○月○○日 特記仕様書第 請負業者名: 現場代理人名等: 工事名 添付するのは、 手書きで実測値を 記入した出来形管理図 表や設計図等のみ ≫≫ マニュアルP45 ≫≫ マニュアルP52
2 工程能力図 ヒストグラム 排ガス・低騒音機械確認写真 メ-カ-名 ○○○○○ 形 式 名 ○○○○○○ 指定番号 ○○○○○ ※ 段階確認書と同様の扱いとします。 ③ 確認・立会依頼書 ④ 排出ガス対策型・低騒音型建設機械の写真 ⑤ 品質・出来形管理 確認・立会依頼書 確認・立会依頼書の添付書類 確認・立会時 の新たな資料 の作成 (確認結果 記入様式等) 状況写真 監督職員や現場技術員が立会った場合は、臨場写真の添付不要! 検査時の確認写真は作成不要! × 排ガス・低騒音機械の確認書は、監督職員等が施工プロセスのチェックリストで 確認できるため、検査時の確認写真を作成する必要はありません。 工程能力図、ヒストグラムは作成不要! × 工程能力図及びヒストグラムは、品質・出来形管理図表と内容が重複する ため、作成する必要はありません。 作成・添付不要 作成不要 作成不要 添付するのは、 手書きで実測値を 記入した出来形管理 図表や設計図等のみ ≫≫ マニュアルP54 ≫≫ マニュアルP61 ≫≫ マニュアルP75,P76
3 実施報告書 ⑥ 工事現場の現場環境改善 実施報告書の作成は不要! × 工事打合せ簿等により、実施報告書を作成する必要はありません。 ※イメージアップの写真撮影は、土木工事写真管理基準に則り、これまで通り 必要です。 作成不要 注意事項 作成不要書類を添付しても工事成績では評価しません。 土木工事書類作成マニュアル及び本ガイドにおいて作成不要としている書類(写 真等)を添付しても、工事成績では評価されません。 現場技術員が臨場した場合、受注者は説明資料の作成は不要です。 材料確認書及び段階確認書、確認・立会依頼書等において、監督職員に代わり 現場技術員が臨場する場合、現場技術員が監督職員への説明に必要となる資料 を受注者が作成する必要はありません。 書類の見栄えが工事成績に影響することはありません。 現場技術員が自ら作成することになっています。 ≫≫ マニュアルP155
工事書類の事前協議方法 受発注者にて協議を行い、工事書類の提出方法を決定。 4 発注者が求める工事関係書類の体系化と対応 事前協議により、作成する工事書類を明確化!
① 工事着手時
土木工事書類作成マニュアル「工事関係書類一覧表」に基づき協議 「工事関係書類一覧表」における“電子”とは、 情報共有システムを活用し、提出等を行うことをいう。 ただし、工事写真・工事完成図・工事管理台帳の“電子”とは、 「電子納品等運用ガイドライン」に基づき、電子媒体(CD-R又は DVD-R)で提出、納品することをいう。 電子納品・電子検査の協議方法 「電子納品等運用ガイドライン」における事前協議チェックシートにより協議。 「電子納品・電子検査事前協議チェックシート(土木工事用)」に基づき協議 土木工事書類作成マニュアルに基づく事前協議結果を踏まえ作成二重提出書類 (打合せ簿、品質管理関係資料等) 事前協議で「電子」としていた書類を、 紙と電子の両方で二重提出したケース 作成書類の減 × 不適切な書類の事例 紙のみで提出の書類 (契約関係図書) 紙と電子両方で提出の書類 (完成図書等) 5 ○ 適切な書類の事例 原則、全ての工事を対象に情報共有システムを活用し、工事書類の削減など業 務効率化を図ることが大切です。 (ただし、通信環境が整わないなど情報共有システムが使用できない場合を除く) ※電子納品することを考え、情報共有システムを活用すること。 施工中の協議において、添付する書類を必要最小限とするよう、受発注者双方 で意識して進めることが大切です。
② 施工中
③ 検査時
協議に添付する書類は必要最小限かつ簡潔に! ・計画の見直し、図面の再作成、構造計算の再計算、追加調査等 ※受注者に作成を指示する場合、作成費用は発注者が負担。 照査結果により発生した以下の書類作成は発注者の責任で実施 情報共有システムの活用! 検査職員は不要な書類の提出、提示は求めない! 受注者は、不要な書類は作成しないこと! 6 評定にあたっては、事前協議による作成書類以外の書類は、評価の対象外とする。 地方整備局工事成績評定実施要領(平成27年3月一部改正)(成績評定の方法)抜粋 工事書類の二重提出(電子と紙)はしないこと、させないこと! 事前協議で 「紙」とした書類 紙のみで提出の書類 (契約関係図書) 紙と電子両方で提出の書類 (完成図書等) 事前協議で 「紙」とした書類 ・事前協議の徹底 ・ルールの徹底土木工事書類作成マニュアルはコチラ
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問い合せ先
関東地方整備局 企画部 技術調査課