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助産師の職業的アイデンティティに関連する要因

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Academic year: 2021

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日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 25, No. 2, 171-180, 2011

*1大阪医療センター附属看護学校(Osaka School of Nursing National Hospital Organization Medical Center) *2群馬県立県民健康科学大学看護学部(Gunma Prefectural College of Health Sciences)

2011年2月14日受付 2011年9月5日採用

原  著

助産師の職業的アイデンティティに関連する要因

Factors associated with occupational identity in midwives

佐 藤 美 春(Miharu SATO)

*1

菱 谷 純 子(Sumiko HISHIYA)

*2 抄  録 目 的  本研究の目的は,助産師の職業的アイデンティティを測定する尺度を作成し,関連要因を検討するこ とである。更に,助産師の職業的アイデンティティの職業継続意志への関連についても検討し,助産師 教育における職業的アイデンティティを育てる方策の示唆を得る。 対象と方法  全国の病院87施設に勤務する就業2年未満の助産師414人を対象とし,郵送法による自記式質問紙調 査を実施した。作成した助産師の職業的アイデンティティ項目の因子分析,ステップワイズ法による要 因との重回帰分析,t検定を行った。 結 果  有効回答は204人(有効回答率49.3%)であり,平均年齢は25.5 3.9歳であった。助産師の職業的アイデ ンティティ尺度5因子26項目を作成した。その下位5因子にはそれぞれ,F1「助産師として必要とされ ることへの自負」,F2「自己の助産師観の確立」,F3「助産師選択への自信」,F4「助産師の専門性への自 負」,F5「助産師としての社会貢献への志向」と命名した。助産師の職業的アイデンティティ下位尺度へ の関連要因は,助産師学生時代の肯定的感情を伴う体験,教師からの精神的支援,就職後の肯定的・否 定的感情を伴う体験,学生時代と就職後の仕事認識のギャップ,将来展望,分娩介助件数,先輩助産師 からの精神的支援,性役割態度,役割モデルの有無であった。職業継続意志への関連要因は,F3「助産 師選択への自信」,就職後の否定的感情を伴う体験,将来展望,性役割態度であった。 結 論  本研究では,助産師の職業的アイデンティティ尺度の信頼性と構成概念妥当性が確認できた。助産師 の職業的アイデンティティは,助産師学生時代と就業後の意識や体験要因,精神的支援,平等志向的な 態度によって高められることが示唆された。また,職業的アイデンティティと職業継続意志との関連も 示された。 キーワード:助産師,職業的アイデンティティ尺度,職業継続意志

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The present study aimed to develop a scale to measure occupational identity in midwives and examine associ-ated factors. The study further intended to explore the intention to continue working as a midwife and to elucidate the measures that would encourage occupational growth in the field.

Participants and methods

A mailed self-administered questionnaire survey targeted 414 midwives with less than two years of experience and working at 87 hospitals across Japan. Factor analysis, stepwise multivariate regression analysis, and the t-test were subsequently performed to assess occupational identity in midwives.

Results

Valid responses were obtained from 204 participants (valid response rate: 49.3%) with a mean age of 25.5 years (SD=3.9). A Midwife Occupational Identity Scale consisting of 26 items in the following five categories was cre-ated: "pride in being needed as a midwife" (F1); "establishing one's perspective as a midwife" (F2); "confidence in one's decision to become a midwife" (F3); "pride in expertise as a midwife" (F4); and "intent to make a societal contribution as a midwife" (F5). Variables associated with subcategories of the midwife Occupational Identity Scale comprised "experiences accompanied by positive feelings during midwife schooling", "psychological support from instructors", "experiences accompanied by positive or negative feelings after being employed", "gap in occupational knowledge between graduating and the start of employment", "future development, number of assisted cesarean cases", "psychological support from veteran midwives", "attitude on gender roles", and "presence of a role model". Variables associated with the intention to continue work were "confidence in one's decision to become a midwife" (F3), "experiences accompanied by positive or negative feelings after becoming employed", "future development", and "attitude on gender roles".

Conclusion

The present study confirmed the reliability and construct validity of the midwife Occupational Identity Scale. The results suggest that occupational identity in midwives is enhanced by awareness and experiences during schooling and employment as a midwife, psychological support, and an egalitarian attitude. In addition, occupational identity was shown to be associated with the intention to continue work as a midwife.

Key words: midwife, Occupational Identity Scale, intention to continue working

Ⅰ.諸   言

 助産師は,女性とその家族を中心に助産ケアおよび 教育を行う専門職であり,助産師教育におけるミニマ ム・リクワイアメンツでは,「助産師としてのアイデ ンティティの形成」を教育することを求めている(北川, 2008)。  これまでの看護職の職業的アイデンティティに関 しては,看護師の職業的社会化の段階に関する言及 (Chitty K.K, 1993)の他,職業的アイデンティティ尺 度の作成がおこなわれ(本多・落合,2006;波多野・ 小野寺,1993;佐々木・針生,2006;岩井・澤田・ 野々村他,2001),関連する要因として,役割モデル の存在(藤井・野々村・鈴木他,2002),エキスパート ・モデルの存在(落合・紙谷・マイマイティ他,2006), 明確な職業イメージを持ち,主体的な決定を行うこ と(本多・落合,2006),「自己犠牲規範意識」 (柴田・ 高橋・鹿村,2008)などが示され,職業的アイデンテ ィティを高めるための教育的支援も行われている(マ イマイティ・落合・池田他,2009)。一方,助産師の 職業的アイデンティティに関しては,先輩開業助産師 からの支援のうれしさや一体感・親密感との関係 (小 泉・堀田・勝又他,2009),肯定的感情を伴う体験や 否定的感情を伴う体験および就業後まもなくのリアリ ティ・ショックとの関係が示唆されているにすぎない (小泉・太田・宮本,2008)。そのため,助産師の職業 的アイデンティティを高めるための教育的支援を検討 することは難しい。そこで本研究は,助産師の職業的 アイデンティティを高めるための教育的支援を検討す ることを目指し,助産師の職業的アイデンティティを 測定する尺度を作成し,関連する要因を明らかにする ことを目的とする。  Chitty K.K.(1993)は,看護師の職業的社会化につい て,第1段階「Initial innocence」,第2段階「Incongrui-ties」,第3段階「Identification」,第4段階「Role simula-tion」,第5段階「Vacillation」,第6段階「Internalization」 を示した。第4段階までは学生時代に経験し,第5段 階の「Vacillation:揺らぎ」は卒業後直ぐの時期であり,

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助産師の職業的アイデンティティに関連する要因

Ⅱ.研 究 方 法

1.研究デザイン  自己記入式質問紙法を用いた量的記述的研究である。 2.研究の対象  Chitty K.K.(1993)による看護師の職業的社会化の 第5段階「Vacillation:揺らぎ」が卒業後直ぐの時期で あることから,職業的アイデンティティの卒業後直ぐ の揺らぎの時期が2年未満の時期に相当すると判断し た。そこで,本研究では助産師として業務に従事した 経験が2年未満の助産師を対象とし,就業後分娩介助 の経験を持つものとした。 3.調査期間  2009年11月17日から同年12月24日 4.測定用具 1 ) 助産師の職業的アイデンティティに関する項目  看護職の職業的アイデンティティ尺度は,看護職の 尺度を作成して横断的に経年変化をみたもの(波多野 ・小野寺1993),一元性の看護師の尺度を作成したも の(佐々木・針生,2006)や,複数の医療職アイデンテ ィティ尺度として作成されたもの(岩井・澤田・野々 村他,2001)などが散見された。中でも藤井ら(2002) は,医療職のアイデンティティ感覚,職業的適合感に 着目しており,それを基に本多ら(2006)が尺度を再 構成した。この職業的アイデンティティの感覚や職業 的適合感は,助産師の職業的アイデンティティを考え るうえでも重要であり,本研究では,医療系学生の職 業的アイデンティティ尺度(本多・落合,2006)を参考 とした。この尺度は,20項目で構成され7件法で回答 を得るものである。尺度の信頼性は,Cronbach's α係 数によって確認されている(α=.87∼.89)。なお,妥当 性に関する言及はないが,因子分析による構成概念が 確認されていると考えられた。この尺度の表現を参考 にすることについては,研究目的及び方法を説明した うえ,作者の了解を得た。また,助産師の職業的アイ デンティティを表す10項目は独自に作成した。この 項目は,助産師のアイデンティティに関するインタビ ューを参考に,看護師教育の経験を有するもの,助産 師教育の経験を有するもの,尺度作成の経験を有する ものの3名で作成した。独自に作成した10項目を含め た30項目からなる各項目の回答は,「非常に当てはま 第6段階の「Internalization:内在化」は看護師として しばらく経験を積んだ後としている。更に,看護師の 職業的アイデンティティは卒業後徐々に高くなること (波多野・小野寺,1993)から,卒業後からの変化に着 目する必要があると述べている。そこで,本研究では, 職業的アイデンティティの卒業直後の揺らぎに注目し, 特に助産師として就業2年未満のものに焦点をあて検 討する。  助産師の職業的アイデンティティに関連する要因に は,看護職の職業的アイデンティティに関する先行研 究を参考に,先輩開業助産師からの支援のうれしさや 一体感・親密感との関係(小泉・堀田・勝又他,2009), 役割モデルの存在(藤井・野々村・鈴木他,2002),エ キスパート・モデルの存在(落合・紙谷・マイマイテ ィ他,2006)などの「就職後の体験」に関するものがあ ると考えた。更に愛着といった情緒的要素および教員 との関係(小竹・長谷川・正木他,2007)などの,「学 生時代の体験」に関するものがあると考え,関連を検 討する要因とした。また,助産師という職種は,女性 のみが就業できるという特徴を持つ。田中(1995)は, 看護師の職業アイデンティティには女性性が関わると いう点に言及しており,助産師の職業的アイデンティ ティにも性役割に対する意識が関係する可能性がある。 そこで,性役割に対する意識を関連要因として取り上 げ検討する。  看護師の職業的アイデンティティと職業継続意思の 関連が示されており(井出,2009),助産師についても 職業的アイデンティティと職業継続意志が関連するこ とが推測される。そこで,本研究では,職業的アイデ ンティティと職業継続意志の関連を検討する。これに より,職業的アイデンティティを高めることの職業継 続に対する支援を検討することができる。  本研究の目的は,助産師の職業的アイデンティティ を測定する尺度を作成し,関連要因を検討することで ある。更に,助産師の職業的アイデンティティの職業 継続意志への関連についても検討し,助産師教育にお ける職業的アイデンティティを育てる方策の示唆を得 る。 【用語の操作的定義】  助産師の職業的アイデンティティとは,自分は助産 師であるという自己同一性,助産師としての専門性を もって働くことの意味や価値の認識と定義した。

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2 ) 調査対象者の基本的属性  本研究の対象となる助産師の基本的属性としては, 年齢,一般学歴を尋ねた。更に,助産師の特性として は,助産師歴,看護師歴,保健師歴,産科中心の病棟 勤務であるか否か,病棟での主な業務内容について尋 ねた。 3 ) 職業的アイデンティティの関連要因に関する項目 (1)就職後の体験に関する項目  助産師の役割モデルの有無,就職後介助した分娩件 数を尋ねた。就職後の体験に関する7項目は,「先輩助 産師からの精神的支援」の頻度,「自分の関わった分娩 に関する医療介入」の頻度,助産師として就業する過 程での「肯定的感情を伴う体験」と「否定的感情を伴う 体験」の印象に残った程度,「学生時代と就職後におけ る助産師の仕事認識のギャップ」を感じた程度,「将来 展望」をもつ程度,助産師としての「職業継続意志」を 持つ程度であり,それぞれ5件法で回答を得た。 (2)助産師学生時代の体験に関する項目  助産師学生時代の体験に関する3項目は,「教員から の精神的支援」の頻度,助産師学生時代の学習過程で の「肯定的感情を伴う体験」と「否定的感情を伴う体験」 の印象に残った程度であり,それぞれ5件法で回答を 得た。 (3)平等主義的性役割態度に関する項目  平等主義的性役割態度スケール短縮版(SESRA-S)15 項目,5件法(鈴木,1994)を作成者の了承のもとに使 用した。本尺度は得点が高いほど性役割について平等 志向的な態度を有し,低いほど伝統志向的な態度を有 しているということを示す。この尺度の信頼性係数は (男性α=.89,女性α=.91)であり,フルスケールと 短縮版の高い相関によって信頼性を確認し,構成概念 妥当性は,男女差・教育レベル・女性の就労・年齢・ 結婚後の改姓に関する5項目によって確認されていた。 5.調査手順と方法 1 ) プレテスト  経験を積み,助産師としての意識が内在化している と考える就業5年以上の勤務経験のある助産師に回答 を依頼し,質問紙の答えやすさ,分かりやすさ,構成 について意見を求め,再検討を行い修正した。 2 ) データ収集法  対象者はホームページリスト(医学写真情報社, に6ブロックに分け,無作為に計167施設を抽出した。  病院の看護部長宛に研究協力依頼状と研究概要なら びに返信用葉書を送り,調査協力への意向を確認した。 調査協力が可能な場合,施設名,調査窓口となる担当 者名と対象となる助産師の人数を記入した上で葉書の 返信を依頼した。  対象となる助産師の人数分の無記名自己記入式質問 紙調査票と返信用封筒を個別にして,各施設の担当者 宛に送付した。調査票の配布は,各施設の担当者に依 頼した。また調査対象者各自が同意をしたうえで記入 後にポストに投函して返送するように説明文書で依頼 した。 6.データの分析方法  助産師の職業に関する意識を記述するため,各質問 紙の回答および因子については基本統計量を算出した。 更に各因子との関連については,相関分析,ステップ ワイズ法による重回帰分析によって求めた。なお分析 にはSPSS version 11.0 for Windowsを用い,有意水準 は5%とした。 7.倫理的配慮  本研究は,独立行政法人国立病院機構京都医療セ ンターの倫理審査委員会の承認を受けた(承認番号09-40)。その上で,各病院に調査協力を依頼した。配布の 際に強制力が働かない配慮を,配布担当者には文書で 説明,依頼した。また,対象者には研究の主旨,協力 への自由意思の尊重,プライバシーの保護,投函をも って同意が得られたとみなす旨を文書で説明し,参加 協力を得た。

Ⅲ.結   果

1.データの収集状況  調査協力を依頼した167施設のうち,研究協力の承 諾の得られた87施設(52.1%)に対し,質問紙を発送 した。調査対象となる助産師414人に調査票を配布し, 220部を回収した。このうち,就業2年以上のもの15 部と職業的アイデンティティに関する項目の回答がな い1部を除いた,204部を有効回答とした(有効回答率 49.3%)。調査協力者の背景はTable 1に示す。

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助産師の職業的アイデンティティに関連する要因 2.助産師の職業的アイデンティティ尺度 構成概念妥当性の検討  因子分析により構成概念を確認した。作成した助産 師の職業的アイデンティティ項目について7件法によ る得点を与え,平均値,標準偏差の算出による天井効 果,フロア効果の確認を行った。その上で30項目につ いて,スクリープロットおよび解釈可能性から,5因 子が最適解であると判断した。続いて因子数5を指定 して,最尤法,Promax回転による因子分析を行った。 ここで,因子負荷量が0.35未満の4項目を削除し,26 項目で再度,最尤法,Promax回転による因子分析を 行った。最尤法,Promax回転後の最終的な因子パター ンと因子間相関をTable 2に示す。なお,回転前の5因 子で26項目の全分散を説明する割合は62.7%であった。  第1因子は7項目「助産師として必要とされることへ の自負」,第2因子は6項目「自己の助産師観の確立」, 第3因子は4項目「助産師選択への自信」,第4因子は6 項目「助産師の専門性への自負」,第5因子は3項目「助 Table 1 調査対象者の背景(N=204) 年齢(歳) MD 24 range 22-44 専門学歴(人) 助産師養成所 助産師専攻科 看護大学 専門修士課程 専門職大学院 110(53.9%) 47(23.0%) 35(17.2%) 4( 2.0%) 2( 1.0%) 助産師歴(月数) 看護師経験あり(人) 保健師経験あり(人) MD 19 102(50.0%) 5( 2.5%) range 6-22 分娩介助件数(件) MD 20 range 1-110 Table 2 助産師の職業的アイデンティティ尺度の因子分析結果(Promax 回転後の因子パターン) 項  目  内  容 Ⅴ 因子抽出後の共通性  F1. 助産師として必要とされることへの自負(α=.88) 17 私は助産師として対象者に必要とされていると思う .86 .12 ­.04 .05 ­.11 0.77 15 私は助産師として、医療チームの一員として今後ますます必要とされると思う .83 ­.03 .09 .00 ­.09 0.69 12 私は助産師として、これまでもこれからも、多くの人に必要とされていると思う .80 .02 ­.07 .04 ­.06 0.62 20 私は助産師として、医療の世界で不可欠な存在であると思っている .64 ­.13 ­.18 .15 .24 0.54 19 私は助産師として、背景に独自の学問体系をもっている .61 ­.11 ­.12 ­.01 .28 0.45 16 私は自分らしい助産をしていくことができると思う .48 .04 .26 .02 .02 0.48 18 将来、自分らしい助産ができるようになると思う .35 .17 .28 .08 .01 0.51 F2. 自己の助産師観の確立(α=.82) 14 私は助産師として、対象者に貢献していきたい ­.05 1.0 ­.08 ­.02 ­.07 0.86 8 私は助産師として対象者の願いにこたえたいと思っている .00 .91 ­.10 ­.03 ­.04 0.69 30 私は助産技術を自分の能力として向上させたいと思う ­.21 .51 .12 .15 .17 0.44 11 自分がどんな助産をしたいかはっきりしている .29 .43 .04 ­.11 .05 0.40 27 私は助産師が歴史のある仕事だと誇りに思う ­.05 .39 .03 .24 .06 0.37 9 自分がどんな助産師になりたいか、はっきりしている .22 .36 .21 ­.04 .07 0.47 F3. 助産師選択への自信(α=.84) 1 私には助産師として働くことが自分らしい生き方だと思う ­.03 ­.11 .99 .10 ­.11 0.81 2 私は助産師を生涯続けようと思っている ­.19 .02 .80 ­.03 .14 0.67 4 私は助産師以外の仕事は考えられない .01 ­.10 .71 ­.05 .05 0.44 5 私は助産師を選択したことはよかったと思う .10 .21 .66 ­.14 ­.02 0.62 F4. 助産師の専門性への自負(α=.80) 25 私は助産師として独自の技術を持っていると思う ­.08 .01 ­.13 .95 ­.03 0.67 23 私は助産師として他の医療職とは異なる独自性をもっている .17 ­.02 .07 .60 ­.07 0.51 22 私は助産師として専門性が高いといえる .17 ­.17 .12 .59 .02 0.52 26 私は助産師として自立できると思う ­.01 .02 .16 .55 .07 0.46 24 私は助産師として経済的に独立できていると思う .10 .08 ­.09 .42 ­.13 0.21 29 私は助産師として性と生殖に関する支援能力があると思う .06 .20 ­.03 .42 .07 0.34 F5. 助産師としての社会貢献への志向(α=.79) 6 私は助産師として、助産の世界の発展に貢献していきたい ­.02 ­.06 .07 ­.06 .86 0.69 10 私は助産師として、医療の発展に貢献していきたい .18 .00 ­.02 ­.08 .66 0.49 7 私は助産師として、社会に貢献していきたい ­.04 .24 .05 .03 .55 0.53 因子間相関 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ ­ .45 .51 .62 .45 Ⅱ ­ .61 .34 .49 Ⅲ ­ .48 .60 Ⅳ ­ .42 Ⅴ ­

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とを示す。  助産師の職業的アイデンティティ尺度の5つの下 位尺度に相当する項目の平均値は,「助産師として必 要とされることへの自負」下位尺度得点(平均28.7, SD6.2),「自己の助産師観の確立」下位尺度得点(33.2, SD4.4),「助産師選択への自信」下位尺度得点(20.2, SD4.3),「助産師の専門性への自負」下位尺度得点 (25.3, SD5.3),「助産師としての社会貢献への志向」下 位尺度得点(13.9, SD3.1)であった。助産師の職業的 アイデンティティの下位尺度間相関をTable 3に示す。 5つの下位尺度は互いに有意な正の相関を示した。 信頼性の検討  尺度のCronbach's α係数による信頼性を確認した。 内的整合性を検討するために各下位尺度のCronbach's α 係数を算出したところ,第1因子 α=.88,第2因子 α=.82,第3因子 α=.84,第4因子 α=.80,第5因子 α=.79 と十分な値が得られた(Table 3)。  助産師の職業的アイデンティティの5つの下位尺度 それぞれについて,11要因(就職後の体験7項目,助 産師学生時代の経験3項目,性役割態度1項目)との5 つの下位尺度を従属変数に,11要因(就職後の体験7 項目,助産師学生時代の経験3項目,性役割態度1項目) を独立変数にした重回帰分析の結果をTable 4に示し, 関連した要因について次に述べる。なお重回帰分析は, 説明変数が多いため,説明変数を増やしたり,減らし たりしながら,当てはまりのよいモデルとするための ステップワイズ法を使用した。 1 ) 就職後の体験に関する要因  就職後の肯定的感情を伴う体験は,F2「自己の助産 師観の確立」に正の関連(R2=.32, β=.19, p<.01),F3「助 産師選択への自信」に正の関連(R2=.36, β=.40, p<.001), F5「助産師としての社会貢献への志向」に正の関連 (R2=.28, β=.17, p<.01)を示した。就職後の否定的感情 を伴う体験の印象は,F4「助産師の専門性への自負」 Table 3 助産師の職業的アイデンティティの下位尺度間相関と平均,SD,α係数 第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 平均値 SD α 第 1 因 子 ­ .48*** .45*** .64*** .46*** 28.69 6.21 .88 第 2 因 子 ­ .58*** .42*** .52*** 33.17 4.39 .82 第 3 因 子 ­ .39*** .53*** 20.17 4.33 .84 第 4 因 子 ­ .36*** 25.29 5.34 .80 第 5 因 子 ­ 13.89 3.05 .79 ***p<.001 Table 4 助産師の職業的アイデンティティの下位尺度に影響する要因の重回帰分析結果 従属変数 独立変数 第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 必要とされる ことへの自負 助産師観の確立  助産師選択への自信  専門性への自負  社会貢献への志向 就職後の肯定的感情を伴う体験 .06 .19 ** .40 *** .10 .17 ** 就職後の否定的感情を伴う体験 ­.09 .03 ­.06 ­.13 * .02 学生時代と就職後の仕事認識のギャップ ­.23 *** ­.07 ­.15 * ­.19 ** ­.08 将来展望 .27 *** .37 *** .35 *** .19 ** .41 *** 分娩介助件数 .13 * .03 .08 .18 ** ­.00 先輩助産師の精神的支援 .20 ** .03 .03 .21 ** .13 * 分娩の医療介入 ­.10 .00 ­.08 ­.09 ­.01 教師からの精神的支援 .16 * ­.05 ­.01 .10 .09 学生時代の肯定的感情を伴う体験 .15 * .26 *** .10 .17 ** .11 学生時代の否定的感情を伴う体験 .01 .08 ­.04 .11 ­.04 性役割態度 .03 .07 .07 .06 .13 * R2 .26 .32 .36 .24 .28 ステップワイズ法 表中の数値:標準偏回帰係数(β) *p<.05 **p<.01 ***p<.001 n=204

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助産師の職業的アイデンティティに関連する要因 に負の関連(R2=.24, β=­.13, p<.05)を示した。  学生時代と就職後の仕事認識のギャップは,F1「助 産師として必要とされることへの自負」に負の関連 (R2=.26, β=­23, p<.001),F3「助産師選択への自信」に 負の関連(R2 =.36, β=­.15, p<.05),F4「助産師の専門性 への自負」に負の関連(R2=.24, β=­.19, p<.01)を示した。  将来展望は,F1「助産師として必要とされることへ の自負」に正の関連(R2 =.26, β=.27, p<.001),F2「自己 の助産師観の確立」に正の関連(R2=.32, β=.37, p<.001), F3「助産師選択への自信」に正の関連(R2=.36, β=.35, p<.001),F4「助産師の専門性への自負」に正の関連 (R2=.24, β=.19, p<.01),F5「助産師としての社会貢献へ の志向」に正の関連(R2=.28, β=.41, p<.001)を示した。  分娩介助件数は,F1「助産師として必要とされる ことへの自負」に正の関連(R2=.26, β=.13, p<.05),F4 「助産師の専門性への自負」に正の関連(R2=.24, β=.18, p<.01)を示した。  先輩助産師の精神的支援は,F1「助産師として必 要とされることへの自負」に正の関連(R2=.26, β=.20, p<.01),F4「助産師の専門性への自負」に正の関連 (R2=.24, β=.21, p<.01),F5「助産師としての社会貢献へ の志向」に正の関連(R2=.28, β=.13, p<.05)を示した。  また,関連を示さなかった要因は,分娩の医療介入 の程度であった。 2 ) 助産師学生時代の体験に関する要因  学生時代の教師からの精神的支援は,F1「助産師と して必要とされることへの自負」に正の関連(R2=.26, β=.16, p<.05)を示した。  学生時代の肯定的感情を伴う体験は,F1「助産師と して必要とされることへの自負」に正の関連(R2=.26, β=.15, p<.05),F2「自己の助産師観の確立」に正の関連 (R2=.32, β=.26, p<.001),F4「助産師の専門性への自負」 に正の関連(R2=.24, β=.17, p<.01)を示した。  また関連を示さなかった要因は,学生時代の否定的 感情を伴う体験であった。 3 ) 性役割態度  「性役割態度」得点は,F5「助産師としての社会貢献 への志向」に正の関連(R2=.28, β=.13, p<.05)を示した。 4 ) 役割モデルとなる助産師の有無  助産師の職業的アイデンティティ得点と役割モデル となる助産師の存在の有無について,t 検定で分析し た(Table 5)。役割モデルとなる助産師の存在有り群は, 無し群に比較し,助産師の職業的アイデンティティの 下位尺度F2「自己の助産師観の確立」(p=.017, t=­3.34), F3「助産師選択への自信」(p=.028, t=­3.24),F4「助産 師の専門性への自負」(p=.043, t=­2.09),F5「助産師と しての社会貢献への志向」(p=.017, t=­2.86)について それぞれ高い結果を示した。F1「助産師として必要と されることへの自負」では,有意差はみられなかった (p=.469, t=­3.41)。 4.職業継続意志に関連する要因  職業継続意志を従属変数とし,職業的アイデンティ ティ下位尺度5因子および11要因(就職後の体験7項目, 助産師学生時代の経験3項目,性役割態度1項目)を独 立変数として重回帰分析(ステップワイズ法)した分 析結果を次に述べる(Table 6)。  「職業継続意志」に関連する要因は,F3「助産師選択 への自信」が正の関連(R2=.58, β=.65, p<.001),将来展 望は正の関連(R2=.58, β=.14, p<.01)を示した。その他 の関連要因として,就職後の否定的感情を伴う体験が 負の関連(R2 =.58, β=­.12, p<.05),性役割態度は正の 関連(R2=.58, β=.10, p<.05)を示した。 Table 5 助産師の職業的アイデンティティ得点の役割モデルの存在の有無による比較 役割モデルあり (n=155) 役割モデルなし(n=47) p t 平均値 SD 平均値 SD F1 助産師として必要とされることへの自負 29.5 5.8 26.0 6.8 p=.469 t=-3.41 F2 自己の助産師観の確立 33.7 3.8 31.3 5.6 p=.017 t=-3.34 F3 助産師選択への自信 20.7 3.9 18.4 5.1 p=.028 t=-3.24 F4 助産師の専門性への自負 25.7 5.1 23.9 6.0 p=.043 t=-2.09 F5 助産師としての社会貢献への志向 14.2 2.8 12.8 3.5 p=.017 t=-2.86

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Ⅳ.考   察

1.助産師の職業的アイデンティティ尺度の信頼性, 妥当性について  本研究では,助産師の職業的アイデンティティを測 定できる尺度作成を試み,5因子を抽出した。第1因子 と第5因子は,助産師の社会的役割や期待に応えられ る自己を形成し,社会へ自己を位置づけようとする意 識の項目,第2因子,第3因子,第4因子は,助産師の 職業における専門性に裏付けられた自己の適合性や能 力について,助産師という職業を自己の内面に位置づ けようとする意識の項目となった。これにより,本尺 度の因子分析による妥当性が確認された。また,助産 師の職業的アイデンティティ尺度5因子すべて信頼性 は,Cronbach's α係数による内的整合性が確認された。 より精度の高い尺度とするためには,今後も妥当性や 信頼性の検討を続けることが必要である。 2.助産師の職業的アイデンティティ下位尺度に関連 する要因について  助産師の職業的アイデンティティ下位尺度について, 9つの要因(就職後の体験6項目,助産師学生時代の経 1 ) 就職後の体験に関する要因について  助産師の職業的アイデンティティ下位尺度の全てに 関連を示した要因は,「将来展望」であった。将来展望 を明確に持つということは,職業的アイデンティティ を高めることが示された。小泉ら(2008)の助産師学 生の面接による調査において,将来の夢や展望が職業 的アイデンティティを高める可能性について言及して いる。本研究では,就業2年未満の助産師において「将 来展望」が職業的アイデンティティに関連することが 示され,職業的アイデンティティを高めるには,就職 した後にも,助産師としての将来展望について支援す ることが一つの方略となることが示唆された。  「先輩助産師の精神的支援」は,助産師の職業的ア イデンティティを高めることが示唆された。先輩から の精神的支援を受けることは,自分の身近な役割モデ ルを確認することにもつながる。その存在は社会的な 役割としての助産師の明確な姿として認識され,第1 因子や第5因子といった社会に自己を位置づけるとい う意味をもつ下位尺度に関連を示したと考えられる。 小泉ら(2009)は,先輩開業助産師からの支援のうれ しさが,職業的アイデンティティを高める可能性があ ることを示している。本研究では役割モデルのあるほ うが,職業的アイデンティティが高いという結果が出 ており,そのモデルとして存在は,精神的支援として 有効であるともいえよう。  「学生時代と就職後の助産師の仕事認識のギャップ」 が大きいと感じることは,助産師の職業的アイデンテ ィティを低下させることが示された。小泉ら(2008)は, 学生時代のリアリティ・ショックが職業的アイデンテ ィを低下させる可能性を示しているが,本研究では, 就職後にも仕事認識のギャップを感じることが,職業 的アイデンティティを低下させることが示された。そ こで,就職後にも仕事認識のギャップを解消するよう な,助産師教育の体制を整えることが期待される。学 校では臨床に近い実践場面を体験させていくこと,更 に臨床との連携によってそのギャップをうめる取り組 みが望まれる。  「就職後の肯定的感情を伴う体験」は,助産師の職 業的アイデンティティを高めることが示唆された。助 産師の職業的アイデンティティの中でも,第2因子や 第3因子といった自己の内面に持つ職業に対する自負 や自信といった意識と第5因子に関連を示した。一方 独立変数 F1 助産師として必要とされることへの自負 ­.03 F2 自己の助産師観の確立 ­.05 F3 助産師選択への自信 .65 *** F4 助産師の専門性への自負 .01 F5 助産師としての社会貢献への志向 .00 就職後の肯定的感情を伴う体験 .05 就職後の否定的感情を伴う体験 ­.12 * 学生時代と就職後の仕事認識のギャップ ­.05 将来展望 .14 ** 分娩介助件数 .01 先輩助産師の精神的支援 .04 教師の精神的支援 .01 学生時代の肯定的感情を伴う体験 ­.01 学生時代の否定的感情を伴う体験 .03 分娩の医療介入 .02 性役割態度 .10 * R2 .58 ステップワイズ法 表中の数値:標準偏回帰係数(β) *p<.05 **p<.01 ***p<.001 n=204

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助産師の職業的アイデンティティに関連する要因 で,「就職後の否定的感情を伴う体験」の印象が強く残 ることは,F4「助産師の専門性への自負」を低下させ ることが示された。助産師の職業的アイデンティティ を形成する過程において,体験を受け止める感情によ って揺らぐことがあるため,サポートが必要である。  「分娩介助件数」が多いほど,助産師の職業的アイ デンティティを高めることが示唆された。分娩介助は, 助産師の専門性を発揮する技術の一つである。その技 術を提供することによって,第1因子,第5因子とい った社会に自己を位置づける意識と,F4「助産師の専 門性への自負」を高めることにつながったと推察する。 分娩介助などの経験を積めるような配慮が必要であろ う。 2 ) 助産師学生時代の体験に関する要因について  助産師学生時代の「肯定的感情を伴う体験」と「教員 からの精神的支援」は,助産師の職業的アイデンティ ティを高めることが示唆された。小泉ら(2008)にお いて,学生時代の肯定的感情を伴う体験は,助産師学 生の職業的アイデンティティを高める可能性を示唆し ており,それを支持する結果となった。また,学生時 代の教員からの精神的支援が多いことも関連したこと から,教員には精神的支援が学生の職業的アイデンテ ィティを育てるという自覚をもち,学生に関わる姿勢 が求められる。 3 ) 性役割態度について  性役割態度における平等志向的態度は,助産師の 職業的アイデンティティを高めることが示唆された。 F5「助産師としての社会貢献への志向」は,助産師の 職業的アイデンティティの中でも自己を社会に位置づ けるという意味をもつ尺度である。女性の中でも高 学歴,有職者が平等志向性をもつ傾向が示された(鈴 木,1994)が,助産師においても同様の傾向が示され た。また,田中(1995)は看護労働の質に結びつく女 性性が職業アイデンティティを形成する過程に関わる ことを示しており,本調査では女性性に関わる性役割 を示す伝統志向的態度は,助産師の職業的アイデンテ ィティ尺度を低下させる要因となった。助産師の職業 的アイデンティティには,職業としてそして女性とし ての自立を志向する傾向が反映すると思われる。 3.役割モデルとなる助産師の存在の有無と助産師の 職業的アイデンティティ得点との関連について  医療職の職業的アイデンティティ(藤井・野々村・ 鈴木,2002)については,役割モデルの存在がいると 回答した人の方が,有意に尺度得点が高い結果を得て おり,本調査でも同様の結果が得られた。役割モデル の存在があることは,第1因子を除く全ての助産師の 職業的アイデンティ下位尺度に関連を示していた。助 産師の役割モデルの存在は将来像を示し,その姿に近 づこうとする願望や意欲が,助産師の職業的アイデン ティティを高めることにつながるのであろう。 4.職業継続意志との関連について  職業継続意志は,「将来展望」が明確にあり,F3「助 産師選択への自信」を持ち,平等志向的態度を示す傾 向があること,更に就業後の「否定的感情を伴う体験」 の印象が弱いことが関連することが明らかになった。 いずれも,女性として自立して生きる前向きな思考が 関わっていた。将来のキャリアアップシステムを構築 し,明確に示すこと,助産師を選択したことを自己の 決断として受け入れられるようなサポートが必要であ る。今後,助産師としての高い職業的アイデンティテ ィを持って就業することをサポートしていく体制をと とのえていくことで,職業継続意志を支援することに つながる可能性があるため,学校と臨床が連携し,育 成する意義がある。更に学校教育と臨床との連携,卒 後教育の充実が求められる。 5.本研究の課題と限界  本研究の限界は,2点ある。まず,今回作成された 助産師の職業的アイデンティティ尺度の精度を高めて いくことが必要である。 そして,今回の調査は,横 断的研究であり,限られた要因の因果的な関係は示さ れたが,すべての関係を示すことはできていないため, 更なる検討が必要である。

Ⅴ.結   論

 今回,就業2年未満の助産師204名に調査を行い, 以下の結論を得た。 1 . 助産師の職業的アイデンティティ尺度を作成し, 構成概念妥当性と信頼性が確認された。 2 . 助産師の職業的アイデンティティは,助産師学生 時代と就業後の意識や体験要因,精神的支援,平等 志向的な態度によって高められることが示唆された。 3 . 職業継続意志には,助産師の職業的アイデンティ ティが関連することが示された。

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病院関係者の皆様をはじめ助産師の皆様に心より感謝 申し上げます。

引用文献

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参照

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