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全文

(1)

教育を通じた世代問所得移転

樋 口 美 雄

廃膝義塾大学

1.はじめに

親の所得や資産はいろいろなかたちで、子棋に継承されていく。ストック経済化 の進んだ今E、 -金議資産の贈与・ ど;まそのf¥:表{売であるが、学校 を通じても親の所得は子世に移転される可能性がある。わが菌では大学を含め の誌とんどは親によって貴担される一方、ぞれにともなって生じる収識は子 け取る。 もっとも資産の贈与や相続と詰違って、教育を

i

畿とた所得移転は本人の勉学努力 を必要とする。だが同じ努力をするにしても、受験勉強とおいて懇の所替が高い方 が容別立なるということ

i

まないのであろうか。教蒋社会学では高所書世響の子教は 撃や家臨教関に代表される学校外教育を受け、学力が向上し希望校に進学しやすい との指摘がなされている(学校外教育投資仮説(藤山(1

9

8

1

)

、藤田

(

1

9

8

3

)

)へま は受験競争は低年齢化する一方、私立高校から有名大学へ入学する殺の数 している。もしこれらを通己競の戸市尋が子供の進学に影響を及ぼしているこ と り、かつ希盟校への進学が就職話動討議と高い蒋来斉得をもたらすと すれば、これも堂f¥:爵舟鐸移較の一つの形態であると

5

もることができる。 本稿は既存の統計資料に慕づき、経済学の立場から親の所禅が大学進学i二どのよ

しているのか、さらには大学を卒業することにより就職や生概所得 にどのような違いが生み出されているのかについ るけ節、

4

節〉。またそ 関係 (3革}、怒ら れと 大学裂の資料に基づき、親の所得と

iこおける就職状洗の違い (5第〉を考察し、とくにそれらカ嘘議成長や とどのように罷わってきたかについて殺討する。 日本経済研究 No.22,1992.3 137

(2)

わが屈では昭和40年代以降を見ても、経済成長の高麗辻二度大き を経験し た。一度話辻48年の第 1次石油危機のときであり、これを壌にそれまで長年競い 高度経液成長に終わりを告げた。そしてそれ以降、多少の変動

i

まあったものの60年 代議半の円高不況まで低成長が続き、そして今出の平或景黙を迎えた。これが二度 目の転換期であった。このような経清成長局面の変化は、詮砦所得の伸び、や労働市 場に大きな変化をもたらした。 40年代には勤労者世幣の実質可気分所得は年率 5誌を超える伸び、を示した。ぞれ が50年弐になると 1完台に急速に蛍下した。労働需給;こしても、同様に大きな変化 を経験した。草子効求人

f

音率詰40年代には平均1.1を超え入手不足の状鵡が続いてた が、 50年代になると0.6前後で推移し、 63年にいたるまで一度たりとも

1

を上回るこ と誌なかった。新規学卒者の求人稽率{高卒)は一段求人情率とは違って、 期に入ってからも

1

を下居ることはなかったが、それでもや

i

まり成長局蕗の変化は 新規学卒者の就職状況に大きな彰響を与え このように40年代と50年代で辻経議成長の局面詰一変し、世帯所帯の伸び、や労働 需絵の変化は進学率や卒業後の就職i二大きな変化をもたらしたと思われるc 50年代になると、議

u

こ見られるように大学への進学率{本格ではとくに箭りのな いかぎり大学と誌畳間の4年棋大学を示す)や入学悲願率はそれまでのよ昇傾向か ら横;まいあるいは若干の龍下傾向に転じ だがこのような変化の諜菌をすべて成長島冨の転換に帰するわけにはしミかない。 この聞には大学をめぐる文教政策も変更され、これまた進学率に大きく影響したと 設、われるからである。第l次ベピ…・ブーム世代が大学生の年齢にさしかかった40 年代前半誌は、多くの私立大学は規模の拡大に走り、かなりの数の水増し入学を認 めると向時に、掩設を拡張した。その後、各私立大学はそtLにともなう資金の遂諸 に迫られ探業料の競上げを試みたが、折しも激しい学生運動のさなか強い抵抗に主義 い、これを断念せざるをえなかった。そして政府は負長記苦しむ私立大学を見て、 45年には悲大に対する経予言重量繍助の実施に踏み切った。 それに続いて文教政策は51年に大きな節目を追えた。政府lま私大の前政を立て在 すために経常費捕換を大脇に増額すると問時に、水増し入学者数が多い場合、補助 額を寄せ識することによって、大都市闘の私立大学の入学者数を制臨しようとし このようにして

6

1

年に入学者数の凍結が解除されるまでの閥、経詩学的に雷うなら ば教育サービスの袋詰制限が政策的に実施されたことむなるお。他方、縄地金の方法 56年を境lこ以後抑制され、私立大学への経需費補助は前減され、間立学校への特別 138 日本経済研究 No.22, 1992 . 3

(3)

-短大への進学率およぴ入学希撃さ事 大学入学志緩率(%) 短大入学志綴主事(%) (浪人を含む) (浪人を食む} 言十 男 女 計 努 女 計 努 女 計 努 女 1955年 7.9 13.1 2.4 2.2 1.9 2.6 60 8.2 13.7 2.5 21.2 2.1 1.2 3.0 品。喜 65 12.8 20.7 4.6 25.9 4.1 1.7 6.7 7.4

?

17.1 27.3 6.5 25.7 39.7 11.1 6.5 2.0 11.2 9.0 1.8 16.4 75 26.7 40.4 12.5 34.5 54.0 17.1 11β 2.6 19.9 12.8 2.0 23.5 76 27.3 40.9 13.0 34.7 52.0 17.5 11.3 2.4 20.6 13.0 之容 24.0 77 26.4 3き.6 12“6 34.0 51.3 16.8 11.3 2.3 20.7 13.1 2.0 24.2 78 26.9 40.8 12.5 32.7 49.7 15.9 11.5 2.3 21.0 13.2 2.0 24.3 79 26.1 39.3 12.2 32.7 45.7 16.1 11.3 2.1 20.9 13.1 1.8 24.3 80 26.1 39.3 12.3 32.3 48.9 15.8 11.3 2.0 21.0 13.1 1.7 24.5 81 25.7 38.6 12.2 31.8 48.4 15.2 11.1 1.9 20.8 13.1 1.7 24.4 82 25.3 37.9 12.2 31.5 47.9 15.1 11.0 1.き 20傘5 13.0 1.7 24.2 83 24.4 36.1 12.2 31.6 48.0 15.7 10.7 1.8 19.9 12.9 l‘7 23.9 84 24.8 36.4 12.7 31.7 48.0 15.7 10.8 1.9 20.1 12.9 1.7 23.9 85 26.5 38.6 13.7 32.3 48.3 16.5 11.1 2.0 20.8 13.0 1.7 24.1 86 23.6 34.2 12ふ 32.0 48.3 15.9 11.1 1.8 21.0 13.6 1.8 25.2 87 24.7 35.3 13.6 33.2 49.5 17.0 11.4 1.8 21.5 13.9 1.8 26.0 88 25.1 35.3 14.4 33.8 49.7 18.1 11.6 工事 21.8 14.1 1.8 26.3 89 24.7 34.1 14.7 34.0 約.5 18.7 11.7 1.7 22.1 14.4 1.8 27む‘ 90 24.6 33.4 15.2 34.5 49.4 1ヲ.7 11.7 1.7 22.2 14.7 1.8 27.5 資料) 主主} 然大・大主主:への進学芸事とは、浪人を合主f犬繁学務・奴期大学本科入学者を3正fIIIJの中学 校卒業務数で除した比率を受託ナ。 入学え意義義主事とは大学学部・乗車潟大学本寺よい願書を捻tちした3義人数(同一人が2校以ょに 志願.した場合も工名として計上)を、ぎ語言案年度のE高校卒業者数で徐した.1:1:.語辞である。 図工 高等教育公財政支出(1975年=100) 300 250 200 150 私立大学経常事費補助/‘ ¥¥、,,, 100-1政府高等教育支出計

J

o

,l.. 1号65 67 69 71 73 75 77 79 81 83 85 87 66 68 70 72 74 76 78 80 82 84 86 88 資事t) r国のそ予算a i的 政府語道理事教育支級資十lt,; ~量点火学特別会計へのま義号入れ、私3工大学経常撃をき事助のほか i二、科学研究室ま補助金および育英事芸能襲警を含む。 教育を五重:ニ丈こ苦tft問所得移転 t39

(4)

2

年龍可延分所得に対する

l

人あたり大学授業料比率の推移

(

4

5

4

9

歳世帯) % 11

1

0

g

8 7 6 5 4 3 2 1 0 私立大学授業料

¥ / ノ …

翠立大学授業料

1

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8

2

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4

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6

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8

9

0

資料)国立大学は T磁のそ子事弘、私立大学は f私立大学入学者iこ係わる初年度当詳主主納付金に患者 する詩帯主主結果ゎ可処分所得は「家計調査年孝義主 注) 数字俗世議iとが45-約草案。3勤労翁世帯における汚濁可処分所得を12修して求めた年間 可処分所得iこませずる各大学授業率専の比滋(%)を示す。 合計繰入金 i立法とんど増額さ~tしていない(図1)。 各大学誌入学者数の抑制や補助金のカットにより削減された岐入を授業料や入学 金等の引き上げによって補おうとした。その結果、揺2に見られるように、家計所 得の静びに対して授業料等教育費の霞己負担分は

5

0

年代に入ってから大きく上昇 し、家計所持に対する大学授業料の比率は急速に高まった。さらにそこには生活費 の上昇が加わり、家計~又入に対する性送り どからの大学生l人あたりの収入は

4

9

年の

1

5

.

7

見から

6

3

年の

20.3%

まで上昇している(文部省ず学校生活調査報告,n)o それだけ大学教育サーピスの相対舘務は上昇したのである。 このように

5

0

年代に入ってからの大学進学率停滞の背紫に辻、経済成長の変北と ともに教育サーゼスの供給抑制政棄やそれに藤づく鐘強引き上げの鶏果が強く作用 していたと考えられる。

i

立たしてこの関大学教育の機会均等化試どのように擢移し てきたのであろうか。そして経議或長の鈍イヒや大学生の供給抑制政葉誌新卒者の就 職状況、さらには大学に通うことの経詩的利益、すなわち学盤閣の生涯所持義に何 らかの影響を及ほしたのであろうか。以下の各節では教背を通じた世代閉所得移転 について、親の所千警が大学護学に与える影響と、大学進学が生援所得に及ぽす影響 のこつの段階に分け、それぞれ大学聞の違いを含めて検討することにする。 140 日 本 経 済 研 究 ぬ22ユ号号2.3

(5)

2

.

大学生を送りだす世帯の変化

て 経摘発展とともに大学教育の機会均等は成し遂げられてきたのであろうか。わが はいまのところ所書措屠別の進学率を車接捉える した F家計調査Jや F全冨消費実態調査』 している世帯員については謂査しているが、親から 当たらない。家計所 はいずれも している者につい と見なされ、親の斉得など辻譲べられていなし

'

0

このため所得諾護部 タから袈えることほ難しく、ここで拭代わりぷ文部省の実蕗し ている の親の家計所得を、 はおける平時世華の家計所 と比較することによって、所鐸暗}書JlIJの進学率の時系列推移を してみたい。 これにはニつの方法が考えられる。一つは大学生の出身世帯と一般世帯の所得分 布を比較する方法である。『家計調査」を使ってそれぞれの所得階騒が

20%

ずつにな るように所得階級の境界植を求め、これを基準に大学生の親の世帯を階踏分けし、 それぞれの に何%の大学生出身世帯が入るかを検討する ば大学生の親の枇帯が高所得屠に集中しているかどうか ある。こうすれ ることができるa もし大学瀧学と家針所得が関保していなければ、どの所持階罵にも大学生の出身没 者手はそれぞれ

20%

ずつ寄在するはずであるへもう一つの方法は F家計擁護主£におけ 関3 (量密都〉の家寵斉警護憲民言話会の按移: 男 40 35 30 25~

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10 わ~、rJ;}I 皿 Ii 5よ円…一一… 1968 1970 1972 19741976 1978 1980 1982 19841986 1988 資料} 文部省 f学さ主主主f援護毒液J 注) 告会主f.(7)r委主計露関3めから会懸念没後(7)45-54歳の世帯主家計所得を基準lこ五分泣翼霊感IR 分伎を求め、それに滋づき低所得懸念ミら築工分位、芸事2分位ーとした場合、 f学金主主主主 翁釜』で際空喜きれた護軍蓄tfl若努力安どの分をまに入るかを計算し、その言説会を推計したもの。 したがって大学会のいる主主事警の妻家妻子所得と金t霊祭の所得分布が全く興じであったとし たら、いずれの所得興費j畿においてもおラ6~占めるはずである。 教育を遂とた世代問所得移転 141

(6)

る王子均世帯所揮と大学生の出身世帯の平均所持を比較する方法である。 文部省 F学金生活調査』は前者の方法により各所樽階層に入る大学生の親の世帯 割合を示している(図的。なおわが国では年功鍵金に克られるように世帯所持は世 帯主の年齢ζよって大きく るため、ここで辻平均世撃として、世替主が大学生 の親の年齢!警に当たる

45-54

識の世穫が煎いられているG この関を見れば、まず第一に最高所得翠に該当する第

V

暗層で大学生の出身世帯 割合泣高く、大学への瀧学率が高所得意において高いことがわかる。しかしそのよ うな関係誌持系列的に見れば、近年変わってきている。昭和

4

0

年代誌は所得の高い ) 1握、すなおち第

V

階層から第

H

苦患の脹に大学生の出身世帯割合は錦外なく小さく なっており、設善所得と大学進学率の関には明らかな正の相関が見られた。その後 大学進学芸春の格差は 40年代後半まで縮小した。しかし第 1 次;fi~由危機をきっかけに 器所得壌の進学率は大騒に抵下し、

5

5

年まで辻階!審開で進学率に大きな差が生まれ ているc ところが

5

5

年を過ぎるととくに第

I

諮惑における大学生を持つ誰馨の構成 比は再び急上昇し、最近では中間所簿麗までは進学率の階嬉龍棒差

i

まなくなってい るcいやむしろ逆に

6

3

年に辻第

I

踏襲にお吟る大学生のいる投樺訴舎は第託、第

I

I

I

、 第IV~苦患を上翻るといった状態になっている。したがってこの方法に従うかぎり、 経落成長むより家計所得が上昇するにつれ大学教育の越野は誌がり、低所得層から も大学へ進学することが難しくなくなってきているようにうかがえる。 ただしこの結論は多少劉り引いて考える必要があるc それは所帯の

f

丘い指層に畠 営薬世帯が多く合まれている点で、ある。自営業世帯の場合、よく知られているよう に所得の把擁が難しい。もし仮に奨学金等との関連から、動脅者世帯の報告が手続 き上厳揚で、あるのに対し、自営業世帯で辻親の所鐸が過小に報告されるようなこと があれば、この方法による結論は留意せざるをえないへ 勤労者世帯に限定して、所得

F

皆譲別の進学三容の推移を考察すること;まできないだ ろうか。今のところ残念ながら資料の縦約から、勤労者投替に限って第lのよう 方法を用いて、この点を検討すること誌できない。ここではその代わりに大学生の 出身世帯と大学生のいない世帯をも合む全性替の平均所樽を誌較することにより、 この問題を検討することにする。第

1

の方法では資料の韻約から男子学生、女子学 に親の所得を検討できなかったがめ、この方法を屠いれば大学生の品身世帯の 平均家計滞得は入手できるから、これら属性別の比較が可能となるo 表

2

の上半分は、世帯主の年齢が

50-54

識である勤労者世帯の平均可処分所得に 対する大学生の全出身世帯の平均所得の割合を、下半分辻大学生の出身世帯を世帯 142 総本経済研究 No.22,1992.3

(7)

2 平均世帯(性格主が50-54殺の世帯}に対する大学般の出身世帯の所得 1968年 1970 1972 1974 1976 1978 1きSき 1982 1き84 1986 1988 男女計 立 一 立 立 霞公私一計 100.6 112.5 162.8 146.4 き き.0 108.1 143.1 132.8 102.6 116.1 141.き 133.1 109.5 115.4 13立9 133.1 112.8 IIIき 136.8 131.0 98.9 111.0 142.6 131.8 l合9.2 109.4 146.3 137.8 112.7 117.6 141.9 13生? 118.3 115.7 144.1 137.4 114.2 115.6 142.6 135.2 124.3 127.7 144.2 13き2 努 子 立 す 一 玄 関 公 私 き9.9 き9.1 10き.1106.8 152.1134.1 10き.6 108.2 127.9 98.0 105.0 133.1 102.9 113.6 133.7 110.2 105.5 138.1 108.5 114.2 131.5 112.2 112.9 133.9 117五 113.5 135.7 113.4 112.6 133.1 121.4 124.7 136.1 女子 立 立 立 関 公 私 唱B ム 弓 i 2 4 の 筏 ν • ハhυ ︽ u d 拘 喝 υ 1 よ 守 i n h v 1 : l ︽ 幻 υ ︽鴬 υ 仰 k d ‘ . ︽ 合 伐 U Q O 必 d n w 宮ゐ 吟 , h 釘 “ 唱 E よ ︽ 仇 υ 句 1 1ム 1 ム 1 ム τ 1 ' ゐ ︽ 今 マ 3 P 完 ヘ d ••• 4 4 斗 也 ゐ 丈 J d υ 勺 、 dυ 官 i つ 仇 命 ωιυ 句E ム 噌 a i 晶 網 } e ︽ 切 d 内 p 白h υ s 必 .

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略 B i 作 , iAud 9 ゐ 宅 I F b ti 管i 1 i p h υ ︽ uda& 命

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z 4 警 Q d ・ 4 ・ 9 4 M F ヘ υ A 性 ハ れ u M 苛 習 ム 内 対 U τ z A 唱 g i 1 内 kun 〆 μ 輔 の 泌 G F f a 今 j M o o n w d η / μ m m , E T E 4 吋 l l 偽 q d ハ 日 p b • q 、 け υ ︾ A 可 u 巧 , , 6

︽ 九 は “ υ ︾ 1 ' i A A “ υ 噌 1 ' i 島 吋 1 酌 丹 , ゐ 131.1 130.7 161.2 勤労者投機 ム U 立 す 一 国 会 私 計 10主.2 110‘9 127.3 121.2 107.6 113.2 127.3 122.1 106.8 114.4 127.3 122.1 114.9 113.5 131.2 126.8 118.6 11立5 131β 127.9 122.1 122.0 135喝2 131.6 128.2 124.5 137.0 134.4 126.0 124.5 136.5 133.5 129.5 128.2 141.7 138.2 119.4 116.2 128.4 126.1 きを料)文部苦言 r学生主主滋護費査報告』 郡 平均没後完号線としてf室主計調査年事長4の世帯設が50-54選誌である勤労渚世帯の可込分所 争奪を用い、平均世帯所得を100としたときの大学生のいる註幸警の平均所得令指数化した ものでみる。 主が勤労者である いて見ていこう。 に誤ったときの比率を示している。 まず上半分の全世帯につ このま設からいくつかの特徴が見出せる。 まず国立、去立、私立別 に親の所得を比較してみると、自立・公立に比べ私立の親の所得諒一葉して高い。 またいずれの大学においても男子学生に比べ、女子学生の親の所得

l

立高い。それだ け親の所得が高くなければ子供を私立の大学にはやれないし、息子に辻べ娘を大学 ろうとはしないことになる。 ところがこれらを時系列的に追ってみると国立と拡立、 あるいは男子と女子の問 で、は違った動きが見られる。国立の場合、親の所簿は平時設苦手に比べ昭和50年まで は安窓し100前後の数鑓で、推移していた。国立大生の離の所得は平均世菩とほほ

i

高額 の所存水準にあったと える。 ところが授業料が大幅に引きょげられるようになっ た50年代に入ってからは、国立大主主の親の平均所待は上昇を示すようになった。他 し、 その後わずかながら 方、私立の方はこの間一進一退を繰り返しながらも55年ごろまでは抵下傾向を 向を は上昇したのに対し、私立大生の親の平均所簿は棺対的に低下、 している。 この期 を通して言えば、留立大生の親の所襟 あるいは横ばい傾 したために、紛年代前半 iこは

6

0

完はどあった聞立と私立の灘の所得格差 教育をi蚤じたtIt代隠所得移転 143

(8)

表では

20%

寝肢に縮小している。 このような親の所得の縮小額向は、私立大学の男子学生と女子学生の間にも晃ら れる。明子の場合、

4

0

年代前半には平均世帯の

5

割程変高い所需を大学生の出身枇 帯で誌とっていたが、この数値はその後若刊誌下し、年以降

3

1

割程慶に下がって いる。他方、女子の場合、

4

0

年代前半には平均世替の 2倍の舟識があったが、近年 ではその値は怒敢に低下し、1.6倍稜獲に下がっている。その結果、かつては 5割強 の格差のあった女子学生と男子学位の説の期券は最近では3警Ij弱にまで縮小した。 他方、大学生出身

t

世帯をも勤労者世帯に限定した下半分の表がらはどのようなこ とが蓄えるであろうか。これを見ると所持階層別に比較した図

3

1

の畠営業吐櫛等を 合んだ全非の家計にお iする所得の推移と辻異なった帰結が浮か抗上がってくる。こ の表を見るかぎり、平均世帯と大学生の出身世諜の所得格禁は拡大しており、大学 進学者は以前に増して議所得層に集中する傾向があることになる。このこと辻表

2

の上半分に示した全世普について比較したときよりも、勤労者に隈定したiまうがは っきりしている。表2では比較対象として勤労者殺帯の平均可免分所得を探ったが、 この代わりに平均実収入を用いると、このような傾向辻講らぐ。しかしそれでも勤 労者世帯芯設定すれば、それ以前に比べ50年

f

t

に泣いってからは高所得層と器所簿 暑の遊学率の差は縮小しておらず、教育の機会均等かす十られたという形跡は見られ ない。 以上の結果は河を物語っているのだろうか。ぞれは大学記進学させるために必要 な家計所得は、入学者の抑制や授議料の値上げと密接 i二関漣しているのと同時に、 大学進学は経済成長による親の所得の体ぴに大きく友治されていることを意味す るc投業料が讃え識かれ家言伸身得が大きく上昇しと

4

0

年代に辻、低所得層はおいて 大学進学者は大きく増加し、教育の機金均等イヒが進んだ。ところがお年代に入って からは成長関商が変化し、開時に入学者数は抑制され、 における自己主担は 増額されるといった政策の転換があった。これらの影響を受け、少をくとも勤労者 世華民限れば、 50年代に入ってからも 40年代同様、教育の機会均等化がこれまで以 上に急速に進んだとは必ずしも蓄えない。

3

.

入学試験難易度と親の所得

2

節では大学生の出身世帯所簿と全世帯の所得の比較を試みてきたが、この鮪で は大学到の資料を使い大学聞の親の所持の相違について検討するO はたして入学試 144 日本絞済研究 N022,1992 . 3

(9)

関 4 年間収入 5分

f

立芸能資費支出に占める教育費支出割合 %

s

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資料) r家計調ヨ差益子報」 験が難しいと言われている あろうか。 とそうでない大学の聞で親の斉需に相違はあるので 国立た立大学と私立大学で辻授議料や入学金において差詰寄進するものの、 において誌どの大学でも同ーの設業料、 されている。また私立大 しても入学難易震と授業料の関に語模開銀は見出せない。もし入学の難しくな い大学で授業料が安くてすなと言うのであれば、戸長縛の低い}欝においてこれを するという理府も培費者の合理的選択仔動として説明することはできるが、事実と して入学の難易慶と授業料の鶴には系統的な関俸は見出せないから、世帯の選択行 としては親の所詩吟愈い

t

世帯で難易農の低い大学を選ぶ蓋接的理由はない。 それにもかかわらず難弟愛の違った大学関で隷の所得に差があるとすれば、ぞれ は入学試験を受けるまでの高校や識人時代の受験強強的過轄で親の所持が子供の成 績に直接的、あるいは間接的に影響を与えたと考えざるをえない。岡4は年謁設入 を

5

措級に分けたときの最高所書第

V

措腸と最紙所得第

I

階層における諸費支出に 占める教脊費割合を示しているが、これを見ると明らかに霊悪所得により教育費支 出割合には大きな差がある。しかも近年その差;まますます拡大している。教育費支 出に誌授業料や補修教育費などが含まれるが、そのうち援菜料における第V暗躍と

l

階層の委長辻

51

査報度であるのに補修教育費となると

1

0

倍もの義が生じている。 もっともこの資料辻堂等主の年齢幣級別 されておらず、所得の高い壌には 大きな子秩を持つ世帯が多く含まれている可能性もある。したがってこの数字がそ のまま世帯所得の違いだけを反映しているとは言えないが、おそらく子侯の人数や 華文予普を通じた役ftr.ll所得移転 145

(10)

年齢を問じにしても所得階層によって補修教育費には大き が存在するであろ るように大学関 う。もしこの悉が希望大学への入学に影響を の就職先の遠いにより卒業生の生護所得に大き じているとすれ託、世代間 の所持率多転i立学校捕の違いを通じても行なわれていること誌なる。 くの大学は鑓

]

U

に f学生生活語査sなどを通:ニ殺の所得を欝査している。しか しある大学で辻主たる家計支持者の所得を議査しており、またおの大学では両親の るなどその内容泣異なっている。これらを集めても大学障の辻 較を行なうこと誌できない。そこで本稿では全国大学生活協興組合連合会が加盟大 き

1

9

9

0

年に調査した「主たる家計支持者の年収」に 関する調査資料をもとに、この問題を検討することにする。もちろん調資対象がす べて く、大学生協の存在する大学に限定されているといったパイアス が生じている あるが、今のところ入手できる最善の資料と替えよう。 安対象に実施されているが、大学によるさ幹部の違いの影響を 除くため、ここではこの中から法学部、経諸学部、高学部、あるいは社会学部の存 主する大学について分析する。前第の分析の結果、男女学生;こより裁の所簿が違う ことを考議に入れ、勢子学生が6割以上を占める大学のうち24殺をサンプルとして 選ぴ検討することにした。大学の内訳註蓄慈醤の車公立大学

6

校、私立大学

5

授、 地地域の 5授、私立大学8校である。 これらのザンブルを用い、部婿分析により各大学の 年~又と入学試験難易度{舗護髄)の関掻を検討した。 る 社が毎年発表している「大学学部別入試難易度」からその大学に の平均 としては旺文 平均偏差値を求めた。なお悶公立大学については各大学の

2

次試験の難易度を用い た。その他、代々木ザミナール発衰の備差値を使ってみたが、以下の結県はほぼ同 じであった。なお「主たる家計支持者」の年収が

1

9

9

0

年の在学生の調査であること から、入試難易度としてはこの年に入学した

1

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0

年度のデ タとこの年に

4

なっている

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6

年に受験した学金のデータの両者を用いること;こしたQ 居場分析の結果辻表

3

,之掲げてある。主たる家許支持者の年収を説明する議立変 数として入試難易震の地託、 ダミー{諒都態ニムその抱の地域=0) と息 立大学ダミー 。)を加えた。首都麗ダミーを加え の;立地議題の生活費の違いや殺の所得水準の遠いを考意したためであり、私立大学 ダミーを加えたのは館公立と拡大で入試科目や授業料・入学金などの必要費用が違 うことを配慮したためであるへなお以下の結果は国去大、私立大学別に行なっても 146 日 本 経 済 研 究 恥22,1992.3

(11)

表3 従議変数 大学期入学試験錨毅値と主たる家計支持者の年i誌に関する

I

I

D

帰分析の結果 る家計 支持者の年収 {万丹}

f

収 日 日 年 ﹀ げの

R

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拷 問 中 市 中 期 る 支持翁の年収 (万円) 定 数 -432.4030 ( …2.8767) 1154.5396 (3.7221) 90若手度入試偏差値 16.3504 (7.1037) (90年度入試綴遣を健)2 86年度入試偏差櫨 (86年度入試偏幾儀)2 164.5616 (6.7543) ダミー 89.0380 (3.5号67) 自 R2 0.8187 3380.6457 (3.6086) -103.7406 (-3.5354) 0.9420 (4.0997) 140.0549 (7.3080) 87.1149 (4.7072) 0.8987 一15.5361 (-0.1566) 10.8521 (6.6205) 170.7281 (6.57悦) 89.127事 (3.4187) 0.7998 一30.8110 ( 司2.8577) 0.3647 (3.8906) 159.9357 (7.9750) 86.4607 (4.3301) 0.8827 資料) r策 26 短大学生の減資金i設に言語する実態調査~ (会関大学生活協同組合主主令念、設90年 10月調べ} 「大学学部邸入学総籍金難易度」いきま雪務代ふ斑文社) 括弧内の数字iまt1i獲を示す。 法学部・主張淡是非望~.夜学部・社会学部の千字表する男子学生の多い24大 学 を す ン ブ ル と し fこ。 j主} 変わりはなかったc 表3 1樹、第3壌の結果を見ると、入試難易度の誰定様数はいずれも って い鐘をとっているから、入試が難しい大学では親の平均所書も高く いることが薙認される。また第

2

壌、

4

欄では難易度の

2

次壊も加 したが、 結果としては1次項詰負の保数を2次項は正の係数をとっている。いま なっている大学の難易震泣40-75の植をとっているから、推定呑れた部数をもとに と識の所持との を計算すると、 学では親の平均所帯も いという っているから、難易度が高くなると韻差値を

1

になっている。 こわ範囲内で詰鳴らかに難易度の高い大 ンプルと にしても しかも 2次項が正のイ系数をと は比例的 以上によ奔することiこなる。なお他の謹立変数のとっている部、数から、忍立大学に 通っている親の平均所轡は顎立大学に比べ140-170万円高いこと、 また首都議議 教育を通!ニアこ君主ft隠所得移転 147

(12)

学に通っている大学生の親の所得は他の地域に比べ平均

9

0

万円弱高いと言える。 入試難易度の高い大学において親の所得が高いということは何を意味するのだろ うか。それは言うまでもなく親の所得が高い子供ほど入試の難しい大学に入学でき るだけの学力を備えていることを示唆するわけだが、これには二つの解釈が成り立 とう。一つは学校外教育仮説が示唆するように、親の所得が高ければそれだけ塾や 家庭教師からの教育サービスを受けられ、また現役で入試に失敗したら浪人するだ けの余裕があり、その結果、難易度の高い大学に進学できるという解釈である。こ れと関連して最近では偏差値の高い大学への私立高校からの入学者が増えているこ と、さらには私立大学の付属高校からの入学者が増加していることなどを考えあわ せると、親の所得が高校までの勉学機会に強い影響を与え、それによって大学入試 の結果が左右される傾向を助長している可能性もあるへ 別の解釈は塾や家庭教師の学力向上に対する効果に疑義をはさむ人達から指摘さ れる.考え方である。親の所得の高い子供が偏差値の高い学校に入学できるのは学校 外教育の効果によるのではなく、むしろ高所得の親の能力はもともと高く、子供も 先天的に高い能力を備えているといった遺伝的側面が強調されたり、あるいは親の 所得が高い世帯では書籍が多いなど子供がよく勉学する家庭環境にあり、塾等に通 わせなくとも高い学力を身につけることができるといった解釈である9)。 いずれの仮説が妥当するかをめぐって教育社会学ではいろいろ議論がなされてい る。先天的要素を強調するか、あるいは後天的教育機会の違いを強調するかは異論 のあるところであるが、この点についてはさらに今後の詳細な分析が必要である。 以上の分析からは、入試難易度の高い大学生を持つ世帯では平均所得が高い傾向に あるという指摘にとどまらざるをえない。

4

.

学歴問所得格差の推移

平均値で見るかぎり、大学への進学は親の所得から少なからず影響を受けている。 しかしだからと言って、それがそのまま親の所得が学校教育を通じて子供に移転さ れていくということにはならない。仮に大学進学と親の所得の聞には強い相闘があ ったにしても、もし学歴聞や大学問で就職状況や卒業後の所得に差がなければ、親 の満足度や本人の社会的地位についての影響はいざ知らず、少なくとも経済的には 子供の所得は親の所得から強い影響を受けているとは言えない。また事実これらに 差があるにしても、はたして学歴聞の所得格差や大学閣の就職状況の違いは、時系 148 日本経済研究 No.22, 1992 . 3

(13)

(%) サ ー 除く 1000 100防司容き 10-99 1000- 100-999 10…号9 1号67 18.81 31.83 49.36 1970 26.80 35.48 37.71 1975 18.79 3ふ90 44.31 18.94 38.61 42.44 1980 3.72 29.86 66.42 4.04 31.05 64.91 1985 7.18 21“41 71.42 2.90 23.08 74.03 1989 2.56 20.33 77.11 2.02 20.07 77.号1 高 卒 高卒 1000- 100-999 10…99 1000- 100-号99 10】99 1967 33.13 37.06 29.82 1970 46.57 33.20 20.22 1号75 46.82 32.29 2告.90 48.37 31.80 19.83 1980 28.11 40.07 31.82 29.05 40.33 30.62 1985 31.63 3号‘号7 28.40 33.00 40.10 26.91 1989 26.24 43.42 30.34 26‘52 44.38 29.10 大 卒 大 卒 1000叩 100叩999 10-99 1000- 100吋999 10-99 1967 35.18 43.11 21.72 1970 42.09 41.47 16.43 1975 43.15 38.91 17.94 42.17 41.12 16.71 1980 32‘48 43.37 24.15 35.29 42.47 22.24 1号85 38.6き 42.34 18.97 41.27 41.64 17.09 1き89 46.91 40.17 12.91 51.08 38.01 10.91 資料)室電念総造基本調査a 注) 中学については17歳以下滋業者の企業規模割合、高卒については18-19歳、大卒につい では20-24歳の企業規綴言語会を示した。なお資料は民営企業の数学を用いたと 列的にどのように推移してきたの うか。本節では高卒と大卒の主主

i

産所需の若者 横討し、次聾で大学聞の就鞍状況、さらに辻それによる生護所祷の違いについて検 ることにする。 まず企業規模別の薪規学卒者の就職警tJ舎について見ておこう。時系列的立どのよ うに推移してきたのだろうか。第l次石油愈機を境に労融市場辻それまでの語絵逼迫 状鵡の時代から を懸念しなければならない時投へと移った。昭和40年代には の部」という に示されるように、中学新卒者を企業詣で取り合う光景をよく日 にした。ぞれが50年代に入ってからは、大企業に代表される「良女子な雇用機合Jの 数は激減し問、新卒者の就職状況も厳しいものとなった。しかしその野響は学麓iこよ っι Xきく異なっている。 じた世代随所得移転 149

(14)

表4は男子若年労働者の企業規模別割合を示している。 40年代には17歳以下の中 卒のうち2割程度が1000人以上規模の大企業に就職していたが、 50年代に入ってか らはその割合は急速に低下し、さらに100-999人規模の就業者割合も低下している。 また18-19歳高卒においても大企業における就業者割合は50年代に入ってからは急 降下し、 100-999人の中規模企業の就業者が増加している。 しかしこのような中卒・高卒者に見られた大企業の就業者割合の低下は大卒につ いては見られない。確かに大卒についても低成長期に入ってから採用数を削減した 影響は50年代前半には見られ、55年には20-24歳大卒者の大企業における就業者割合 は低下している。しかしそれは一時的な現象として終り、その後は上昇を示すよう になった。このような企業規模別就業者割合の学歴聞における違いには経済成長の 変化ばかりではなく、産業構造、技術構造の変化、さらには供給者側の変化も影響 していると思われる11)。いずれにしても学歴という基準で企業規模別就業者割合を 見た場合、明らかに大企業に就職できる学歴聞の差は拡大していると言える。 ではこのような変化は学歴聞の生涯所得格差にどのような影響を及ぽしているの であろうか。わが国の労働市場では規模聞にしろ学歴聞にしろ若年層における賃金 格差は小さい。明らかな賃金格差が生れてくるのは30歳を過ぎてからであるlへした がっていまここで、扱っている教育を通じた世代間所得移転の問題を考える場合、若 年層の賃金格差を見ただけではその効果は過小に評価されるから、生涯所得を検討 する必要があろう13)。 そうした場合、本来ならば個人の生涯にわたる所得を追跡して調査したパネル・ データが必要となる。しかしその種の資料はいまのところわが国で、は見当たらない。 あるいは存在したとしても、いま利用できる生涯所得は40年前、 50年前に就職した 人のものである。最近学校を卒業した人の生涯所得格差を検討するためには、いく つかの仮定を置き、その下に期待生涯所得を推計すること以外にこの問題にアプロ ーチすることはできない。これにはいくつかの方法が考えられる。第一の方法はこ の種の問題を扱うときに通常使われる方法で、適当な割引率を設定しその時点で観 察される年齢階級別の資料を積み上げることによって生涯所得を推計するといった 方法である。すなわちこの方法では、各時点で就職する人はその時点で成立してい る年齢別の賃金が将来も続くと想定していることになる。 まずこの方法で期待生涯所得を推計してみよう。資料として「賃金構造基本調査」 の学歴別企業規模計の年齢階級データにおける決まって支給する現金給与、および 年間賞与その他特別給与から各年齢の年間総給与を求め、これに割引率を考慮して 150 日本経済研究 No.22,1992.3

(15)

表5 男子学睦別生理所得 (千円:割引等主目。%) 中本 高卒 大 卒 (111き;等霊=5%) 7 -Q d n 呂 町、れ一々 4 虫 U U 汽 -d を ・ 川 H h -q ︿ e U A H V

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-内 L Z d 28964 62.77 46144 100 、 , p -q ぺ ωE 戸 、 υ 月 ! 、 一 ヴ , sni V 4 川 -A H d ・ -M -4 命 令 J ] -4 8 4き535 7悲鳴22 70544 100 1975 1980 1985 1989 91406 127644 153449 170220 M.~ ~.44 ~.~ ~.OO 105538 145960 17500合 193162 74.81 74.83 75進14 74.90 141070 195051 232898 257897 100 10合 100 100 中 卒 局 卒 大卒 7 j 一 Q d A り ぶ一込 5 3 一 段 3 司 I l -β h u 9711 71.29 13621 100 、 BF 一守 U P 8 w ハ一辺 J 0 9

w o o - J 叩 守 ioo 16770 80.19 20914 100 一 q L 1 3 ⋮ 30 品 広 一 け は q U 1J ⋮ つ J V 均 4 36234 84.72 50075 85.45 42769 58601 100 100 (寄lヲI率=10%) 1985 55780 79.81 F h U Y E -m 同 d ハ ー ム 立 d -n 可 dFhd 問 、 J V 九 X U 69891 100 1号き5 61805 79.45 65506 84.21 77789 100 中卒 高卒 ム 卒 大 4477 82.02 5458 100 1970 1975 1980 1985 8556 17632 24247 28193 101. 59 100.23 101. 55 98.48 7802 17054 23455 27802 92.64 96.94 98.23 97.12 8422 175告2 23878 28628 100 100 100 100 30600 95.28 32118 100 資料) r食会構造を慈本語理3変J 主主) 挙運差別の5主義撃さFみ(lOfたは2薬草愚容J、与1哲郎卒、 1970年の4併t、50代は10歳きざみ)の 記長まって3支給される宅堅金給与総務、年隠賞与その他特別給与緩め資料に基づき年間給 与を争議言t!-、やzt.については16員長から船員長、芸草寺主については18歳から60歳、大卒につい てはお産業から語意義繁;;1:<:'それぞれまを議室したと怨定し、主主淫所得を求めた2なお割引率を考 5撃した浅草主総{畿はま5冬、参学運委とも16幾重寺点におけるき手術菱重として捻計されている。 60議、 については16議から60議、高卒については18議から ら60議まで就業したと想定し、それぞれ認識時点での を求めた された期持生

i

謹霊芦痔号得でで、ある。学霊爵で比較するため下 を100としたときの中卒、高卒者の相対所得が京されてい たり警告!引率を0 %、

5

先、 10%と想定したいずれのケース し いて 現在捕獲に引き撲し 表

5

がこのようにし

段に

る。こ ると、 教育を通じた君主代隠所得移転 151

(16)

についても幼年代には学露関生涯所簿格差は縮小したが、その後低成長期に入って からは横ばいを続けていることがおかる叫。 いまこの表で地規模許のデータを焼いているが、こうした場合、中卒者、 の生桂月号待誌過大推計になっていないだろうか。高度成長期 を卒業し就職し 中卒者、高卒者は現在

3

0

蔵以上になっているo表

4

!こ見たように設らめうち、か なりの離合は大企業に就職していた。ところが、

5

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以陣中学、高校を卒業した 者の大企業記薬害める割合

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立大きく鐙下しており、設らが

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蔵を過 としても大企 業就業者比率が現在の

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歳以上の入の割合にまで上昇するとは期待できない。もし そうだとすると、

5

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に入ってから就職した中卒、高卒の入も、今後

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代 ;こなれば、いまの総代、

5

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代の人と罰じような審Ij合で大企業に就業できると想定し て求めた表5の期待生護所簿は実情を議大に推計してしまっている可能性が強い。 そこでこの方法の代わりに、次のような仮窓を量き期待生涯所簿を推計してみる ことにした。すなかち企業規模別の就業者機成比は学校卒業後すぐに就職したとき の比率が生謹におたって読き、かっ規模別に辻入職時に成立している年齢別の賃金 水準が今後も されると想定する。共体的には企業規模別に学蕗尉生護所得

i

0%)を求め 日、就職時の企業現模別構成比(表りをこれに乗じる 6 企業規模構成比会就鞍持に 中卒 大卒 1967 25437 30772 43034 59.11 71.51 100.00 1号70 41983 50285 67196 62.48 74.83 100“00 1975 88270 108295 135026 65.37 80.20 100.00 1980 118853 146515 186796 63.63 78.44 100.00 1985 139733 177420 226700 61.64 78.26 100.00 l合90 166461 202968 268951 61.89 75.47 100.00 資料) r賃金機長をさ喜本務査」 主主} 言語引主容を0%と怒窓し、淡6に示したブ'i1去により1e:芸能士見模JjJj;こ学ま妻役渡所得を求め、こ れに署長4に示した若年終の企業規模苦言l舎が生漫にわたって続くとした場合の期待主主渡 所得である。 152 B本豪華済研究 No.22, 1992.3

(17)

ことによって学際別の生涯所得を求める。このようにして推計された期待生捷所得 が表6である。 この表では、

4

0

年代に学睦閤の生護所縛格きをか瀦小している

5

と問と藷 果になっている。だが50年弐に入ってからの動きは表5と泣違って、中卒・高卒と 大卒の鶏持生議所?射告さをは拡大している。学鰹慌の期待生護所得を土色較するに辻、 小企業から大企業へのよ向移動が相対的に少ないわが国では、就職時の企業規模を 考慮したこの方法のほうが表5よりは適当で、あろう。したがって50年代に入ってか ら就職した者の学勝間期待生涯所得格差は広がっていると判軒される。

5

.

就職状況にお行る大学揮の違い

親の所揮は学露関の所得格差を通じて子供の所得に影響を及;ましている。また同 じようなことは、大学聞の就業先の違いにおいても生じているのだろうか。ここで はリクルート・リサ…チの『大学別就職先調べ』の資料と先に使った旺文社の入試 難易度の資料を組み合わせることによって、関者の関保を分析することにする。 入試難易震と就職先の企業規摸裂合との関に誌強い関連のあることが、漉返 (1

9

8

7

)

や竹内(1

9

8

9

)

ら社会教膏学の研究はより されている。竹内は昭和

6

2

年のよ述した資料を使って、舗さを

f

査が

4

5

以下の大学の卒業生のわずか

7%

根捜しか 従業員5000人以上の大企業に就職していないのに対し、舗差値70以上の大学では

70%

もの学生がこの企業規模に就職していることを訴した(数値は竹内(1

9

8

9

)

の 悶

ιP32

ょっ読み取った)。規模の大きな企業のほうが麗培条件は良く高い策金を 払っている現状を考えれば、ぞれだ、け寵差鑑の高い大学の卒業生の類待黄金

i

立高い ということになる。 じよう立こと

i

土産業別の就業者劃合についても蓄えるのだろうか。近年、 関の生涯所簿における格差は拡大傾向にある(樋口(1

9

9

1

)

)。はたして偏差値の高 おいて生涯所得の高い牒業に就職する者が多いと設えるのだろうか。表

7

した就職先の企業、儒避組、さらには『大学生生活輯査Jの資料がすべて揃 う語大学の法学部・経済学部・溜学部・社会学部立ついて、

4

年蔀の入学時の議遣を より呂つに霞分して、それらの大学卒業生の産業都就職者講戎辻を示した ものである。 鋪委長植の高い大学からの就業者構成比が高い産業と、 とほとんど関係がなく規則的な差異のない産業に る産業、さらに ることができる。 激務省e:i幾じた役ft濁所得移転 153

(18)

計 公務 大学入試薬易捜別の産業就業者構成比 ij-ーピス 表7 難 易 度 建設 100 100 100 100 10.81 10.26 11.49 5.86 Lき1 3.51 4.28 11.91 5.99 3.66 4.81 3.29 39.60 35.78 2ふ64 22.30 15.き2 19盆61 30.48 37.66 11.69 13.30 7.01 7.02 ゑ38 7‘51 7.65 4.82 3.84 4.09 5.29 2.91 0.85 2.29 4.34 4.24 部 以 上 55ゐ5告 50-54 49以 下 100 100 100 100 100 10.17 16.75 20.84 11.62 13.46 3.96 6.04 16.96 14.17 16.21 4.45 7.03 4.55 4.05 4.5ヲ 33.99 3な74 22β1 17.35 11.93 21.83 11.17 12.47 33.75 40.21 11.34 1980年 15.26 11.85 7.75 5.66 7.81 7.3告 4.80 3.84 2.75 4.07 4.09 2.92 4.33 2.14 2.36 1.52 3.60 3.13 3.06 王子均 60以 上 55…59 50-54 4ヲ以下 100 100 100 100 100 17.22 11.18 17.00 10.86 12.36 12.89 5.74 16.16 19.62 17.46 5.23 9.08 5.66 6.20 5.46 23.25 32.き8 21.24 16.15 12.92 18.00 7.86 11.85 25.88 38.94 11.74 1985年 19.90 15.98 10.27 4益事 5.31 8.27 6.34 5.26 2.93 3.55 3.78 3.52 3.85 3‘?。 2.82 1.32 2.25 1.90 1.74 平均 60以 上 55-59 50-54 0以 下 1 i l i -q H i l l i -l j i l 100 100 100 100 100 13‘39 ヲ.14 14.15 9.05 8.20 14.28 5.55 15.49 18.16 19.28 6.69 14.18 8.7吉 5.66 5.77 22.12 40.60 24.79 23.17 18.44 17.64 7.48 12.16 19.97 31.81 14.18 1990年 13.64 13.53 10.86 4.71 6.16 5.5き 4.82 5.62 5.27 3.69 2.90 3.88 4.12 2.84 1.85 0.92 2.40 3.96 3.75 平場 60以 上 55ω59 50-54 49以 下 100 11.02 14.43 8.85 27.00 15.77 11.65 5.24 3.56 2.62 平均 備遊{藍の高い大学ほど就業者構成比の高い盛業の代表例誌、関

5

に示されている金 しかもこの鑑識では

5

0

年車時に比べ編差龍の高い大学からの就 い大学からの就職者が多 融ーイ呆検業である。 業として、この地に機械製造業九さらに詰

8

5

年までの重工業が挙げられる。逆に偏 差慌の高い大学からの就職者割合の怯い麗業辻商業(関心、 このよう 識者割合が近年上昇している。 関保

i

ま莞ら ピス業、 この地の軽工業、翠翰・公益、公務立ついてははっきりし どで、ある。 れない問。 による産業別就職率の違いが時系列的iこどのように Pii このために、 iを偏義穣階級、 jを産業と 変化してきたかについて検討する。 154 日 本 経 済 研 究 治22.1992.3 ?に見たよう いま

(19)

図5 平均を 100としたとき :金融・保険 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 50 60以上 55-59 50伽54 入学試験難易護

E

霊6平均を 100としたとき 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 55-59 50-54 49以下 入学試験難易度 を嬬義組賠級

i

の大学のj産業就職者講成比とし、 qjをj産業への平均就職者構成比率 として、 (klkj (pU-qJ)2)の植を計算したc寵差笹により就職者構或比が大きく なれば、こ たものが、 抵下している。 事 、』ー・ でいたお年、 に立すして、 法大きな鑑をとるはずである。逆に差がまったくなければ、こめ 帳 、 時 ごとに計算してみると、昭和50年には仏 078であっ 誌0.126、60年に誌0.120へと増加し、その後平成 2年に辻0.089に し と大いに関連している。労働需給の緩ん より産業別の就業者構成比に大きな差が見られるの さらには平成

2

年にはその差は縮小している17)。 働需給の議泊した状汎で、 よい企業が採用の対象校を広げ大学聞の就職 教育を通じた世代随所得移転 155

(20)

250

30 40 50 60 70 平均生渡所得=269,8約千円 平均偏差値=58.07 0.7790 己 図7 大学部入学難易度(1986年〉と期待生謹所得(1990年) 86年偏愛値と90年鶏待生1底所得の相関 (会大学〉 百万円 300i 290 ロ 口 ロ CI 悶 αCtJCI ロ BCI a ロ 口 ロ g

280 270 260 きる年偏差値と90年鍛待主主渡所得の相関 百万円 (居公立大学〉 ロ α CI 280

CI ロ ロ ロ CI 悶 260 ロcl ロ 250 54 58 62 66 70 74 平均さ住涯所得担272,694千円 平均偏差値=61.07 r2=0.6517 86年偏差伎と90年期待生涯所得の相関 百万円 {私立大学} 29O ロ 280 g c 270 a 260 む ロ ロ o ロ ロ 口 250 30 40 50 60 70 平均さ主涯所得=266,383千円 平均偏差値=54.32 r2=0.848 156日本経済研究 N0.22,1992.3

(21)

状j兄に差がなくなるのに対し、市場の離んで、いるときには応募者の選別が離しくな り、一定の大学に採用が片寄りやすいことを上の結果は示している。 産業別就職者構成比の遣いは主主渡所得とどのように関係しているのだろうか。 5に示した方法を用いれば、『賃金構進藤本調資」により大卒者の産業別期待生理所 簿を推計することができる。そこでこの推計値に各大学の法学部・経済学部・商学 部・社会学部の卒業さ主の農業$Ij就職務構成比を乗ずれば、もし就職した産業で就業 を生謹続けたとしたら穣持できるであろう との期待生涯所得を推計すること ができる。産業をおにさらに細かく分け

1

8

¥

この方法を使って生涯所得と舗差龍の 係を検討してみよう。 密 7は産業$IJ就業者構成比をもとに平成 2年 3月に卒業した大学生の大学別揺持 生涯斉需と入学時は年前)の錨義議の鑓替、を示している。塁の上設のグラフ誌器 公立、私立の大学を段別守るくことなしに捺いた散布密であり、中設は けを、下設は私立大学だけを描いた悶であるc いずれのグラフにおいても にはかなり齢、相関関係が兇られる。編差

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産の高い大学の卒業生は左下清所携の惑い 産業に就職する割合が識し期待さf:::

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産所帯:立高く誰計されている。 いま各大学における備議イ肢が卒業生の生渡所得に与えている影響を時系列的 較するため、各大学卒業伎の期待生涯所帯の対数値を従属変数にとり、回帰分析を 行なった。所待の対数イ肢を とし、偏差値を独立変数とすると、 された 幌、数に100をかけ l高い大学における生涯所得が何%高いかを ら、これにより時来列比較が可能なはずで、ある同。表8がその結果である。 採数泣昭和田年と平成2年で低く、 55年と 60年で高い。この大きさ つ と関連しているように見える。前述したよう こっていることを反映した結果になっている。 表8の議定結畏でもう一つ注話されるの

i

主主

L

立大学ダミーである。この変数試私 立大学なら;れの報告、器公立大学ならゼロの鐘を与えられている。従来、この変数 はマ千ナスでしかも統計学的にも有意な係数をとっていた。すなわち綴さを鑓が閉じ であっても以前諒闇公立大学の卒業生は生涯所需の高い産業に多く就職してい ところが平成2年の結果では、このイ系数辻有意ではなくなっており、部公立と私立 きている。 産業別の就職者構成比は入学試験の難易度ばかりではなく、 教育投資からも影響を受けるのであろうか。先に第3節で使っ てからの ける学生の平均読書時間や欝繍代についても調べて 教育をi麗じたt佐代問所得移転 157

(22)

い る 。 こ れ ら の 資 料 を 使 っ た 回 帰 分 者 に よ り 影 響 を 競 べ て み た い 。 期待主主謹所講の回帰式には、入学試験難易麦、 主な家計支持 8 期待さ主護所得に関寸る推定結果 従属変数 集号待生護所得の対数値 1975年 1980年 1985年 1990年 定数 11.7564 11.8368 12.0506 12.2700 (215.201) (209.002) (260.495) (245.530) 入学試験偏差値 0.00300 0.00577 0.00562 0.00390 (3.1335) (5.8059) (6.6901) (4.6763) 首都圏ダミ… 0.00523 -0β0708 -0.00214 0.00695 (0.5216) (0.5931) (0.1930) 仏5094) ミ一 一0.03575 -0必169 叩0.02148 0.00515 (3.1203) (1.7181) (1.8084) (0.3889) 自由度調整済み決定係数 0.6669 0.7238 0.7143 0.6048 注) 入試綴還を後は入学時(4年前)の数値を縫った。 話3邸内の数値;立t1後を示す。 表9 大学別期待さ主護所得に関する回帰分析の結果 期待さを涯所得(1990年:千丹) 定数 入学試験偏差値 (1986年} 書籍代 立三な家計支持者 の年収 誉都度量ダミ 私立大学ダミー 206144.5 235927.7 252660.3 212541.2 206430.9 213778.3 208310.3 (15.093η(19.98紛 (43.9256) (20.6202)(14.6945) (14.9179) (16.7050) 1058.98 (4五43き) 977.37 (2.8667) 5.8154 (3.3465) き1.6102 (5.57泌} 953.73 812.86 276.49 (2.8937) (2.8738) (0.6319) 178.31 (0.4541) 2.5465 (1.3957) 71.9120 (2.0312) 1904.41 2450“00 必15.08 -80047.0 1435.74 1658.57 -6189.24 { な5104) (0.5073) (1.0902) (ω1泌73) (0お16) (0ι654) (同1.1825) l364.35 -5926.14 -686.16 -17202.77 435.29 1458.69 -12987.96 〈0.3770)ト1.3365)ト0.1642) (-4.3516) (0ぷ026) (0.4155) (-1.6662) 自由度読整済みR2 0.6016 0.3η6 な443き な6835 0.5793 0.6253 0.6703 158 8本 経 済 研 究 ぬ22,1992.3

(23)

者の年収、首都圏ダミー、私立大学ダミーが独立変数として用いられた。サンプル・ サイズはこれらの変数がいずれも利用できる

1

9

大学である。分析結果は表

9

に載せ てある。 首都圏ダミー、私立大学ダミーとともに入試偏差値、読書時間、書籍代をそれぞ れ別個に独立変数として導入した回帰結果で、は、いずれもプラスでしかも統計的に 有意な推定係数をとっている。すなわち入試難易度の高い大学ほど、 また平均読書 時間の長い大学ほど、 さらには学生が多額の書籍代を支出している大学ほど卒業生 は期待生涯所得の高い企業に就職している。 しかし読書時聞や書籍代を入試難易度 と同時に入れた回帰式においては、入試難易度は依然として有意な結果になってい るが、読書時間、書籍代は有意性を失っている。 これは、 これらの変数聞に強い相 関関係があり、 回帰分析上マルティ・コリニアが生じているためで、あると考えられ るが、入試難易度は依然有意で、あり、大学入学後の教育関連の変数が有意で、なくな っていることは興味深い20)。 最後に家計支持者の年収との関連を見ておく。 これまでの推定結果からも両者の 聞には正の相闘があると予想される。事実、表9の結果においても、親の所得の高 い大学の卒業生は生涯所得の高い産業に多く就職していることが分かる。問題とな るのは、 これが大学を通じての効果なのか、 それともどこの大学を卒業したかとは 無関係にこのような効果があるのか。 たとえば親の職業と年収の聞に相関関係があ り、かつ就職の際に親の職業が重視され見かけ上、親の年収と子供の期待生涯所得 の聞に相闘があるように見られるのかどうか。 これらの点については大学別の資料 から判断することはできず、個人を対象とした資料による今後の分析が待たれる。

6

.

むすびにかえて

以上の節では、教育を通じた世代間所得移転の可能性について、親の所得が大学 進学に与える影響、 さらに大学進学が本人の生涯所得に与える影響の二段階に分け 考察してきた。 その結果、学歴聞の違い、大学聞の違いいずれの分析においても、 これらには強い相関関係が見出され、 しかも

5

0

年代の低成長過程ではこれらの格差 は拡大こそすれ、少なくとも縮小はしていないとの結論に達した。 わが国の場合、労職聞の賃金格差は小さく、 これを反映して学歴聞の賃金格差も 小さいと言われている。 しかしだからと言って直ちに、 わが国では学校教育を通じ て世代聞の所得移転が行なわれていないということにはならない。第一に大学生活 教育を通じた世代問所得移転 159

(24)

にお iする主主活費等も含め、教育に要する襲用の大部分はわが盟では親によって賞担 されている。さらに撤しい受験競争はその通語で親に多額の支品を求め、それが進 る影響も否定できない。しかも大学教樽の現状を見ると入学した者の大部 分は卒業でき、大学における勉学よりも入学こそが学藤安決めている蕗が強い。 l 第二に、労働市場の特教からもそのような膏景を指摘することができる。わが国 の労働市場で辻、少なくともこれまで、良好な中途探用の雇用機会が少なかった。こ のため一度就職した金業に生波動め綾ける者が多く、生涯所得を点う上で学校を卒 して最初に就職した企業の果たす役欝は大きい。もちろん就職後は企業における 成績査定により生涯所得には大きな差が生じてくる。しかしそれは企業内における 賃金格穫に影響するだけであって、食業聞の黄金諮畿は企業業績を皮映して依黙と して大きなものが事変するo こうした状況下では新卒者としてどの企業に就職する かが生護所帯を大きく左右することになる。 中途採用の場合、すで‘にその人が身につけた技能や仕事遂行義力を基準に諜罵が 決められる。しかし新卒者となると、ぞれを陪うわけに

l

まいかず、おのずから 能力を重課せざるをえない。この場合、その人個人の持つ帯在能力と毘蒔に、 が判定しiこくいとなると、緩計約差別理論

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)が示 すようにその入の属す集聞のこれまでの実績や平均植に器づいた採用が行なわれや すいα その結果、それぞれの個人の学盤が就職の上で重要となる。 よ速の理由から、わが患で、も学校教青を通じ親の所得が子棋の所得に影響を

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ま している可能性辻強い。だがこのように述べてくると、中には食業業績は時代の流 れとともに大きく変わり、長い簡に辻企業開の相対賃金も一変するから、期待生涯 所得の高い企業に就識できたからと言って、結果からすれば生涯所構が高いといlう ことに誌ならないという詣議もあろう。この点についての詳しい検討は、就載殺の 追ったパネルデータの鰐発を待つしかないが、しかし少なくとも親の所得の 高い子供は人生の脊利な第一歩安踏み出していることは関連いなししかも本稿の 分析からはそれが経、喜成長の局面により大きく変わることを確認し 本稿で

i

ま現時点で筆者にとって利用可能なできるかぎりの読脊統計を集め、これ むより分析を試みてきた。しかし本構の多くは大学や産業、企業譲摸裂の平均値デ ータを用いた相関分析や田婦分析などの統計手法に基づいたため、見か吟よの相闘 をつかまえている可能性もある。また既苓データの分析にとどまったために、本穣 の結論にはおのずから限界がある。このため現時点では分析結果から補助金や税艇 のあり方などについて政策的提設を導くことは拾えるべきだと判新した。 160 B本懇話等研究 No.22.1992.3

(25)

注 釈 1) 教育社会学の分野でも学校外教育投資仮説に疑義を持つ者は多い。盛山・野口(1984)は 札幌市内の中学生について自ら収集した資料に基づき検証した結果、学校外教脅か、必ずしも 学力の向上につながっていないことを示している。 2) 表lを5もると 50年代に入ってから勢子の進学率は低下しているが、女子については逆に上昇 している(女子の滋学率の分析としてや村 (1始む)がある入これは文部省の入学者数抑制の 政策により全体の大学生の数は持続され、女子が増えた分だけ勢子が減少した可能性がある0 50年代において男子の進学祭が停滞したのはもちろん世帯所得の伸び悩みといった経済的要 因も作用い大学サービスの鶏婆が減ったためであると見ることもで怒るが(資本市場が完 全であれば所得の低い者でも一定の利子擦のもとで教育資金を借りられるはずであるが、教 育ローンが普及してきているとはいうものの、その場合でも借入人は裁で、あることがS撃し この斜度の利用のしゃ十さ自身、裁の資産あるいは所得に影響を受ける。また大学に通うた めの費用は大学に直接支払う授業料等ばかりではなく、生活費等も含まれ、これに対する融 資を受けることは容易ではない。このため、殺の所得は子供の進学決定に大きく影響を及ぼ していると怠われる。教育の期待収益率などを考慮した需要おの主体均衡に基つのく大学進学 準分析として藤野(1986)、Nakata and Mosk (1987)、荒井 (19告のがある}、同時に供給 抑制政策の効果も無視できない。なお男子の大学進学率が下がったからといって、その分就 職者が増えたかというとそうはなっていなし、むしろ導修学校・各種学校などへ進む者が増 加し、就職選挙はこの街も低下している。 3) 小椋・若井(1991)は不均衡計愛モデルにより、これらの政策変廷を考慮、に入れた秘資分 析を行なっている。 4) 殿内(1973)、容茜・荻野(1977)は40年代のこの穫の資料制使って一般没殺に比べ大学生 を持つ世帯の舟得は認し大学への国殿様訪は高い所得の世築会補助するようなものである との視点から、補徴金の代わりに奨学金制度の充実を説いている。また八代(1980)は中教饗 rわが額の教育の歩みと今後の課題J(文部省、 1971若手)の資料を使い学業成績と家計所得が る影響を分析している。 日 昭和邸宅の調笈では、大学生のい ~250万円未満の家庭年間収入世争奪鋭合を世帯類型別に兇 ると、勤労者世帯では5.3%、個人営業世帯では10.7%、農林・7}:.濠業世帯普では 16.7%、その 他役帯では35.4%となっており、勤労者世宇野の器所得における割合が非常に小さいことがわ かる0 6) i設殺所得の年間収入階媛別(昭和63年については50万円刻み〉資料は努女別、殺の職業別 に利用可能であるが、佳分の基準となる全世帯の年齢階級

z

u

相対五分位の境界値がわからな いため、階月警別iニ行なった第1の比較方法を用いることはできない。なお大学生出身投擦の 会没擦に関する されているのでこれを用いたが、勤労者没帯については報管 されていないので、階層別資料よりそれぞれのや央儀を用いることにより平均収入を推計し た。 教育を通じた世代隠所得移転 161

(26)

7) 本来、個々の学生のデータが利用できれば親の所得が子供の成績に与える影響を考察する べく、推定式では独立変数として親の所得、従属変数として子供の成績を取ることができる。 しかしここでは大学別の親の平均所得と大学偏差値のデータしかないため偏差値の高い大学 では親の平均所得は高いかどうかを検討するにとどまり、本文中に示したような回帰式を推 定した。なお1990年度の入学試験の難易度Sを従属変数にとり、主な家計支持者の年収Y(万 円)、首都圏夕、ミ

-c

、私立大学ダミーPを独立変数として回帰分析を行うと、

S

=37.2920十0.04380Y-2.8464C -8.1122P R 2=0.7449 (9.3131)(7.1037) (1.8775) (5.8437) という推定結果を得た(括弧内の数字は t値を示す)。したがって、平均的に言えば、主たる 家計支持者の年収の高い世帯では明らかに偏差値の高い大学に入学できることになる。また 時系列的に大学問で親の所得差がどのように推移してきたかを考察するため、 Yの対数値を 従属変数、 S、C、Pを独立変数にし、 1985年と90年について回帰分析を行なってみると、 85年の偏差値Sの係数は0.004244(t値 :4.201)であったものが90年には0.008646(6.622) に上昇しており、一方、決定係数も大幅に上昇しているから、偏差値と親の所得の関係は近 年ますます密接になってきており、しかも大学聞の親の所得差はパーセント単位でも拡大傾 向にあると言える。 8) 東京都総務局の調査によると、公立学校の生徒数が減っているのに対し、私立の小学生、 中学生、高校生の数は増加している(公立小学校の生徒数は1981年101万人から1989年68万人、 私立は25万人から26万人、公立中学校は44万人から36万人、私立は5万人から7万人、公立高 校は22万人から24万人、私立は26万人から32万人へと推移している)。また東京都 n教育に 要した費用」の分析』によると、塾など補助学習に要した費用は81年から89年にかけ、月あ たり小学生4,805円から10,179円、中学生7,891円から19,042円、高校生7,891円から19,042円 へと、いずれも2倍以上増えている。 9) 盛山・野口 (1984)を参照のこと。 10) 神 代 (1983)は上場企業や公共部門の採用者数を「良好な雇用機会」と想定した場合、 50 年代に入ってからはその数が大幅に減少していることを示している。 11) このような学歴聞の就業者構成比の変化を説明する有力な考え方のーっとして、Thurow (1975)に代表される仕事競争モデルがある。この考えでは、新古典派経済学が想定するよう に企業は労働需要量を決定する際、賃金と労働者の付加価値限界生産力を比較して決めるの ではなく、はじめから何人の人を採用するかを決めておいて、訓練費用の低い質の高い人か ら採用して空席を埋めようとすると説明する。この考え方に従えば、大卒者の大企業就業者 割合が上昇して、中卒・高卒の割合が低下しているのは、訓練費用の低いと思われる人々が 大学に行くようになり、この人たちにより大企業の労働需要が満たされるようになることか ら、高卒者、中卒者は大企業から追い出されると説明されることになる。ただしこのモデル では、中卒者、高卒者の大企業構成比の低下は説明できても、大卒者の数が増え、相対的に 訓練費用のかかる者までが大学に行くようになったにもかかわらず、大企業への就職割合が 上昇していることは説明できない。また大卒者の増加は40年代のほうが大きかったから、中 162 日本経済研究 No.22,1992.3

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