− 1 − 第 141 号 発行 2015. 12. 18 新潟青陵高等学校 図 書 委 員 会 印 刷 コーエイ印刷㈱
も く じ
表紙 投票に行こう!……… 1 特集「選挙権って何?」 … 2・3 祝!芥川賞受賞……… 4 読書エッセイ………… 5 選書ツアーレポート … 6は じ め に
今年6月、選挙権年齢が満18歳に引き下げられたため、選挙権は高校生にとって今まで以
上に身近な存在となります。そんな選挙権についての疑問を、図書委員会が総力をあげて調
べてみました。
選挙権ってどんな権利なの?
みんなの代表を自分達で選べる権利。
選挙は何のためにあるの?
大きく分けて5つのため。
1、議員、政党に対する評価
→市民による「政治の支配」を保証する。
2、市民の意見を伝える
→ 立候補者は投票してもらうために、私たち有権者の意見を
とり入れるようになる。
3、政策を選択する働き
→ 当選したら、どんな政策をするかという約束を公約(マニ
フェスト)といい、それを私たちは選ぶことができる。
4、市民の政治協力
→選挙は、市民が政策に接するチャンスになる。
5、指導者を選抜する働き
選挙にはどんな種類があるの?
国の選挙:衆議院議員総選挙、参議院議員通常選挙の2つ
地方の選挙: 都道府県知事選挙、市区町村長選挙、都道府県議
会議員選挙、市区町村議会議員選挙の4つ
いつ、どこで投票するの?
い つ:日曜日
ど こ で: 主に近隣の主要学校等の体育館などで、午前7時開
場∼午後8時閉場。
ちなみに: 投票日に行けなくても投票できる。たとえば期日前
投票、不在者投票などがある。
Q 1
A 1
Q 2
A 2
Q 3
A 3
Q 4
A 4
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結局は自らの意思で決めて投票する、ということが分かった。
『私たちが拓く日本の未来』 総務省・文部科学省 『イラスト案内 社会のしくみ図鑑』 奥澤 朋美・おおつか のりこ・ 菅原 由美子/文 のだ よしこ/絵 玉川大学出版部 『イラスト案内 社会のしくみ図鑑』 奥澤 朋美・おおつか のりこ・菅原 由美子/文 のだ よしこ/絵 玉川大学出版部思っていたより世代間の投票率の差があり、若い世代が少
しでも多く選挙に興味を持ってほしくなった。
投票しなかったら何かあるの?
罰則は何もない。しかし、1票でも多い投票がその選挙の効力
を強くする。
他の人に、誰に投票したかを言ってもいいの?聞いてもいいの?
どの候補に投票するかを誰かに相談すること自体は禁止されて
いるわけではない。投票は、自らの自由な意思により行なうもの。
最終的には自分でよく考え、候補者を決めて投票することが重要。
なぜ選挙権は満18歳以上に引き下げられたの?
総務省・文部科学省発行の『私たちが拓く日本の未来』には、選
挙権年齢の引き下げの意義が以下のように記されている。
「皆さんが、様々なメディアを通じ多様な情報に接し、自分の考え
を育んできた時代であり、また、少子高齢化の進む日本で未来の日
本に生きていく世代であることから、現在、また、未来の日本の在
り方を決める政治に関与してもらいたい」ということ、また「世界
的にみると、18歳までに選挙権が認められている国は全体の約92
%であり、今回の引き下げは世界の流れにも沿ったもの」であると
いうこと。
総務省「なるほど!選挙」 http://www.soumu.go.jp/senkyo/ senkyo-s/naruhodo/index.html 『政治のキホン100』 吉田 文和/岩波ジュニア文庫 『Q & A 政治のしくみ50』 日経新聞出版社Q 5
A 5
Q 6
A 6
調 べ て み て
Q 7
A 7
『Q & A 政治のしくみ50』 日経新聞出版社 『政治のキホン100』 吉田 文和/ 岩波ジュニア文庫参 考 資 料
芥川賞(正式には芥川龍之介賞)は半期に一度、主に無名または新進作家による純文学短編作品の中で優 秀な作品に贈呈される賞です。第 153 回芥川賞は羽田圭介さんと又吉直樹さんが受賞されました。その受賞 作を図書委員が紹介します。
『スクラップ・アンド・ビルド』
羽田 圭介/文芸春秋 この本を読み終えた後に感じたこと は、正にタイトル通りの小説だった ということです。主人公健斗は 28 才、 母と介護が必要な祖父との三人暮らし で、母と健斗は祖父を邪険に扱いなが ら介護しています。日に日に祖父の体 は弱っていき、その内健斗は祖父に尊 厳的な死を迎えさせたいと思い始めます。この小説を読 み、自分自身が感じたことは、日本の高齢化問題による 介護士不足、老人ホーム不足などです。正に今この本の 主人公のような状態になっている人は多いと思います。 是非介護等に興味のある方はこの本を読んで介護の現実 等を考えてみてはどうでしょうか?色々な所に現代の日 本の介護、介護者の心情などが表わされたとても深い小 説だと思います。 2年5組 高山 賢太『火花』
又吉 直樹/文芸春秋 「すらすら読める純文学」芸人とし て成功することを目指すスパークス・ 徳 永 と、 先 輩 漫 才 師 の あ ほ ん だ ら・ 神谷のはなし。漫才を見ているかの ような二人の会話や、不器用に正直 に生きる神谷の漫才の哲学など、又 吉の笑いの要素がページをめくる手 を止めさせません。一定のリズムでトントンとすすんで いくので、とても読みやすい作品です。最後の最後に笑 いをつきつめたらしい神谷は奇行に走ります。あなたも お笑い芸人の書いたお笑い芸人の話に笑わされてみて下 さい。 3年9組 伊藤 清菜『ピンクとグレー』
加藤 シゲアキ/ KADOKAWA 雑誌のスカウトをきっかけに芸能界 に関わることになる2人の少年の道が、 スターダムとエキストラに分かれます。 その先にあるのは光と闇。成功する者 としない者、それぞれの苦悩がリアル に書かれていて、2人のすれ違いが悲 しい。自分がわからなくなってしまったときに、本当の 自分が出せる人やものを大切にしなければならないこと が伝わってきます。この本の「彼の涙が不足しないよう に、僕は自分の分も彼の涙に混ぜた」という表現が私は とても好きです。友情が深すぎて、愛情のようにも見え てきます。とても悲しい物語ですが、展開が早くとても おもしろいです。ぜひ読んでみてください。 1年5組 稲又 夏帆『あっ!命の授業』
ゴルゴ 松本/廣済堂出版 この本は、芸人のゴルゴ松本さんが 書いた本です。僕はゴルゴ松本さんを テレビ番組などで見ると、とても面白 い人だな、と思っていたのですが、こ の本を読んでゴルゴ松本さんの印象が 変わりました。この本は、ゴルゴ松本 さんがボランティアでやっている、少年院に入ってい る子ども達に向けての講演の内容などを本にしたもので す。内容は「始まりは愛」「日本がスゴイ」「心配ない、 大丈夫だ!」「夢は叶う」「命」「神様の言うとおり」と いった 6 つの構成になっており、小説というよりは漢字 の意味を深く考える本です。小説しか読んでこなかった 僕でもすらすらと読むことができました。「命」に関す る漢字の意味など気になる方、ぜひ図書館にあるこの本 を借りてみてはいかがでしょうか。 2年4組 菊池 想『大泉エッセイ』
大泉 洋/角川文庫 北海道のローカルタレントから全国区 の役者となった大泉洋の 16 年がぎっし りつまったエッセイです。バラエティー 番組に出ているときの大泉洋がそっくり そのまま文章になっているので笑いが止 まりません。笑いだけのエッセイではな く、彼のコミュニケーションスキルや人生観についても 語られていたり、家族に関する話も盛りこまれているの で読みごたえはバッチリです。気になった方は適当にペ ージを開いて読んでみて下さい。 3年9組 伊藤 清菜 正解がわかった人は下の解答欄に解答を記入して1月8 日(金)までに図書館へ提出してください。正解者の中か ら抽選で2名の方に景品を差し上げます。 第1問 芥川賞の由来となった作家芥川龍之介は次のうち どちらでしょう? A B 第2問 芥川賞の初代受賞者は誰でしょう? 解答欄 第1問 第2問芥 川 賞 ク イ ズ
キ リ ト リ 線 『ピンクとグレー』 加藤 シゲアキ/ KADOKAWA 『あっ!命の授業』 ゴルゴ 松本/ 廣済堂出版 『大泉エッセイ』 大泉 洋/ 角川文庫 『スクラップ・アンド・ビルド』 羽田 圭介/ 文芸春秋 『火花』 又吉 直樹/ 文芸春秋− 5 −
読書のススメ
阿部 弘 先生
(理科)
今年の読書週間は、10 月 27 日∼ 11 月 9 日、「いつだって読書日和」 です。 最近の読 書についての話題となると、「最近の子どもは本を読まなくなった」とよくいわれます。 本当にそうでしょうか? 平成 25 年 11 月に発表された、 第 60 回読書調査(全国学校 図書館協議会、 毎日新聞社) によれば、 平成 24 年 5 月の 1 ヶ月間に本を一冊も読まな かった子ども(不読者)は、小学生で 3.8% ( 前年比− 1.5 ポイント )、中学生で 15.0% ( 〃− 1.9 ポイント )、高校 生で 48.7% ( 〃+ 1.7 ポイント ) となっています。小・中学生では減少し、高校生では増加しています。本を読ま なくなったのは、どうやら高校生らしいという結果です。 本には、不思議な力があります。人類の最高の知恵が結晶しています。本の世界には、人類の歴史や英知が残 されていますし、全世界の知が結集されているともいえます。ですから、自分の好きな本をたどっていくことで、 自分の生き方や人生そのものを決定するような本と出逢うことさえあります。 25 歳で 7 大陸最高峰登山最年少記録を作ったアルピニストで、ヒマラヤの清掃活動にも熱心な野口健さんは、 一冊の本により人生を決めた一人です。野口さんの山との出会いは、高校生の時代です。本人の言葉によれば、「お ちこぼれの不良生徒」であり、高校 1 年生のとき先輩とケンカして 1 ヶ月の停学処分を受けました。そのときに、 「何気なく手にした 1 冊の本」があの植村直己さんの『青春を山に賭けて』という本だったそうです。 「植村さんの名前さえ知らなかったが、それは単なる山登りの本ではなく、むしろ一人の人間としての生き方 が書かれていた。植村さんの書いた他の本も読むうちに、山にハマッてしまった。冒険心に火をつけられた感じ です。」と野口さんは語っています。みなさんも、高校生の時代に本当の自分と出逢える本とが見つかるといい ですね。とりあえず、図書館に行って、知らない本を手にとりページを開いてみませんか。The Secret Garden
Cain Erica Marie 先生
(英語)
Since I was a very young child, I have enjoyed reading very much. When I was 7 years old, I read The Secret Garden by Frances Hodges Burnett for the first time. I have read this book once almost every year since then. The book was given to me by my grandparents. My great-grandparents’ main hobby was reading, and they always chose very good books for me.
The Secret Garden tells the story of Mary Lennox. Mary is British, but was born in India. Her parents were rich and selfish and didn’t take care of her. Only servants cared for her. One day, her parents died and Mary was sent back to England to live with her strange and lonely Uncle Archibald. Mary was also ignored by her uncle and had to amuse herself all day. Exploring the house, she discovered a wild but beautiful walled garden. She played in the garden and made new friends. Little by little, she felt better about herself through exercise and fresh air.
The main themes of this book are ‘the healing power of nature,’ ‘positive thinking,’ and ‘conquering your own fears.’ I think that by reading this book when I was young, I absorbed many of the themes and use them in my daily life. If stories about human struggles and triumph interest you, I highly recommend reading The Secret Garden. It has the power to positively change the way you think.
エリカ先生のエッセイを日本語に訳してみませんか ? 日本語訳を図書室に持ってきてくれた方、先着 3 名には景 品を差し上げます。
10月16日に図書委員7名で中央区にある萬松堂書店へ選書ツア ーに行ってきました。萬松堂の前で、1人3冊まで(漫画を除いて)選び、 約1時間たったら集合という説明を受け、本を探しに行きました。萬松 堂は1階から3階まであり、1階が雑誌、2階が小説、3階が漫画の階 です。みんなが一番集まっていたのは2階でした。小説で人気があった のは『ヒロイン失格』や『もらい泣き』という本です。私が選んだ本は 『ぐでたま哲学』と、『「美学」さえあれば、強くなれる』という本です。 『ぐでたま・・・』は卵の妖精で、めんどくさい、動きたくない、などと思 うとでる妖精です。『美学・・・』は、芸人のケンドーコバヤシさんが書い ている本で、漫画の名場面が登場します。私がこの本で好きな言葉は、「根 拠のない自信を持っているやつが一番強い」です。私も根拠のない自信 はあると思います。この本を見てさらに自信が湧きました。どちらの本 も、おもしろく、読みがいがある本なので読んでください。 2年6組 來田 航祐