• 検索結果がありません。

目 次 第 1 章環境影響評価方法書の公告及び縦覧 1 1. 環境影響評価方法書の公告及び縦覧 1 (1) 公告の日 1 (2) 公告の方法 1 (3) 縦覧場所 1 (4) 縦覧期間 2 (5) 縦覧者数 2 2. 環境影響評価方法書についての説明会の開催 2 3. 環境影響評価方法書についての意

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "目 次 第 1 章環境影響評価方法書の公告及び縦覧 1 1. 環境影響評価方法書の公告及び縦覧 1 (1) 公告の日 1 (2) 公告の方法 1 (3) 縦覧場所 1 (4) 縦覧期間 2 (5) 縦覧者数 2 2. 環境影響評価方法書についての説明会の開催 2 3. 環境影響評価方法書についての意"

Copied!
93
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画

環境影響評価方法書についての

意見の概要と事業者の見解

平成

27

8

(2)

第1章 環境影響評価方法書の公告及び縦覧 ··· 1 1. 環境影響評価方法書の公告及び縦覧 ··· 1 (1) 公告の日 ··· 1 (2) 公告の方法 ··· 1 (3) 縦覧場所 ··· 1 (4) 縦覧期間 ··· 2 (5) 縦覧者数 ··· 2 2. 環境影響評価方法書についての説明会の開催 ··· 2 3. 環境影響評価方法書についての意見の把握 ··· 2 (1) 意見書の提出期間 ··· 2 (2) 意見書の提出方法 ··· 3 (3) 意見書の提出状況 ··· 3 第2章 環境影響評価方法書について提出された環境の保全の見地からの意見の概要と これに対する事業者の見解 ··· 20

(3)

第1章 環境影響評価方法書の公告及び縦覧 1. 環境影響評価方法書の公告及び縦覧 「環境影響評価法」第7条の規定に基づき、当社は、環境の保全の見地からの意見を求めるため、 環境影響評価方法書(以下、「方法書」という。)を作成した旨及びその他事項を公告し、方法書 及び要約書を公告の日から起算して1月間の縦覧に供するとともに、インターネットの利用により 公表した。 (1) 公告の日 平成27年7月1日(水) (2) 公告の方法 ① 日刊新聞紙による公告 平成27年7月1日(水)付けで、以下の日刊新聞紙に「公告」を掲載した。〔別紙-1参照〕 ・神戸新聞(朝刊17面 全県版) ・朝日新聞(朝刊29面 神戸阪神版) ・毎日新聞(朝刊22面 神戸阪神版) ・読売新聞(朝刊32面 神戸阪神版) ・産経新聞(朝刊22面 神戸阪神版) ・日本経済新聞(朝刊39面 大阪本社版) ②上記の公告に加え、以下の「お知らせ」を実施した。 ・関係地域の広報誌等への掲載 a. 神戸市広報紙KOBE 7月号 2015年(平成27年)〔別紙-2参照〕 b. 広報あしや 平成27年(2015年)7月1日号 NO.1159 ・自治体( 兵庫県、 神戸 市、芦屋市 )及び当 社ホ ームページ への掲載 〔別 紙-3,4,5, 6 参照〕 (3) 縦覧場所 関係地域の自治体庁舎6か所、当社施設等2か所の計8か所にて縦覧を実施した。 また、当社ホームページにおいてインターネットの利用により公表した。 縦覧 場 所 所在 地 自治 体 庁舎 兵庫 県 庁環 境 影響 評 価室 ( 第 3号 館12階) 神戸 市 中央 区 下山 手 通5 丁 目10番1 号 神戸 市 役所 自 然環 境 共生 課 ( 3号 館 6階 ) 神戸 市 中央 区 加納 町 6丁 目 5 番1 号 神戸 市 東灘 区 役所 ま ちづ く り 課( 4 階) 神戸 市 東灘 区 住吉 東 町5 丁 目 2番 1 号 神戸 市 灘区 役 所ま ち づく り 課 (4 階 ) 神戸 市 灘区 桜 口町 4 丁目 2 番 1号 神戸 市 中央 区 役所 ま ちづ く り 推進 課 (4 階 ) 神戸 市 中央 区 雲井 通 5丁 目 1 番1 号 芦屋 市 役所 環 境課 ( 南館 地 下 1階 ) 芦屋 市 精道 町 7番 6 号 当社 施 設等 神戸 製 鉄所 コ ミュ ニ ティ セ ン ター 神戸 市 灘区 浜 田町 4 丁目 1 番 BB プ ラザ 神 戸 神戸 市 灘区 岩 屋中 町 4丁 目 2 番7 号 インターネットの利用による公表 ・当社ホームページ上における下記のウェブサイトで方法書及び要約書を公表した。 http://www.kobelco.co.jp/assessment/kobe/method.html ・兵庫県、神戸市及び芦屋市のホームページから当社ホームページにリンクすることにより自 治体ホームページから方法書及び要約書を参照可能とした。

(4)

(4) 縦覧期間 縦覧期間は、平成27年7月1日(水)から平成27年8月3日(月)までとした。 自治体庁舎については土曜日、日曜日及び祝日は除いた。 縦覧時間は、各縦覧場所とも9時から17時までとした。 なお、神戸製鉄所コミュニティセンター、BBプラザ神戸及びインターネットの利用による公 表については、平成27年7月1日(水)から平成27年8月17日(月)まで閲覧可能とした。 (5) 縦覧者数 ①縦覧者名簿記載者数: 33名 (内訳) ・兵庫県庁環境影響評価室(第3号館12階) 1名 ・神戸市役所自然環境共生課(3号館6階) 5名 ・神戸市東灘区役所まちづくり課(4階) 1名 ・神戸市灘区役所まちづくり課(4階) 2名 ・神戸市中央区役所まちづくり推進課(4階) 0名 ・芦屋市役所環境課(南館地下1階) 2名 ・神戸製鉄所コミュニティセンター 10名 ・BBプラザ神戸 12名 ②方法書及び要約書を公表した当社ウェブサイトへのアクセス数: 1,111回 2. 環境影響評価方法書についての説明会の開催 「環境影響評価法」第7条の2の規定に基づき、方法書の記載事項を周知するための説明会を開 催した。 説明会の開催の公告は、方法書の縦覧等に関する公告と同時に行った。 開催 日 時 開催 場 所 来場 者 数 平成 27年7月8日( 水 ) 18時30分 ~20時 38分 灘区 民 ホー ル (神 戸 市灘 区 岸 地 通1丁 目1-1) 200名 平成 27年7月11日 (土 ) 14時00分 ~16時 15分 神戸 朝 日ホ ー ル( 神 戸市 中 央 区浪 花 町59) 153名 平成 27年7月14日 (火 ) 18時30分 ~21時 00分 東 灘 区 民 セ ン タ ー ( 神 戸 市 東 灘 区 住 吉 東 町 5 丁 目1-16) 208名 平成 27年7月17日 (金 ) 18時30分 ~20時 46分 芦屋 市 民セ ン ター ( 芦屋 市 業 平 町8-24) 123名 3. 環境影響評価方法書についての意見の把握 「環境影響評価法」第8条第1項の規定に基づき、環境の保全の見地からの意見を有する者の意 見書の提出を受け付けた。 (1) 意見書の提出期間 平成 27年7月1日(水)から平成 27年8月 17日(月)(縦覧期間及びその後2週間)まで 受け付けた。なお、郵送の受付は当日消印有効とした。 意見書用紙は、縦覧場所に備え付けるとともに当社ウェブサイトからも入手可能とした。 〔別紙-7参照〕

(5)

(2) 意見書の提出方法

・縦覧場所に備え付けた意見箱への投函 ・当社への郵送による書面の提出

(3) 意見書の提出状況

(6)

日刊新聞紙による公告 ○ 平成27年7月1日(水)掲載 ・神戸新聞(朝刊17面 全県版) ・朝日新聞(朝刊29面 神戸阪神版) ・毎日新聞(朝刊22面 神戸阪神版) ・読売新聞(朝刊32面 神戸阪神版) ・産経新聞(朝刊22面 神戸阪神版) ・日本経済新聞(朝刊39面 大阪本社版) 〔別紙-1〕

(7)

関係地域の広報誌等への掲載

○ 神戸市広報紙KOBE 7月号 2015年(平成27年)

○ 広報あしや 平成27年(2015年)7月1日号 NO.1159

(8)

兵庫県ホームページ

(9)

神戸市ホームページ

(10)
(11)
(12)
(13)
(14)

芦屋市ホームページ

(15)
(16)
(17)

当社ホームページ

(18)
(19)
(20)

意見書の様式 意見書用紙 神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画 環境影響評価方法書に対する意見書 平成 年 月 日 ご住所 〒 ご氏名 ふりがな 連絡先 ※環境影 響評価 法施行 規則第4条の規定 により 、氏名 及び住 所 (法人 その他の 団体に あって はその 名 称、代表 者の氏 名及び 主たる 事 務所の 所在地) は必ず ご記入 願いま す 。 環境影響評価法第8条の規定に基づき、環境の保全の見地からの意見を、次のとおり提出する。 意見の内容及びその理由 (1枚に 記載し きれな い場合 は、 裏面(続 き)をご 使用く ださい 。 ) 【備考】 提出先: 〒651-8585 神戸市 中 央区脇浜 海岸通2丁目2番4号 株式会社 神戸製 鋼所 電力事 業 企画推進 本部 西日本 電力プ ロ ジェクト 部 宛 (神戸製 鉄所コ ミュニ ティセ ン ター、BBプラザ 神戸で は、備 え 付けの意 見書箱 に投函 できま す 。) 提出期限 :平成27年8月17日 (月)ま で(郵 送は当 日消印 有効 。意見書 箱での 受付け は午後5時まで。 ) 【注】 ・ご記入 いただ いた個 人情報 は 、環境影 響評価 法に基 づく手 続 きだけに 使用し 、他の 目的に 使 用する事 はござ いませ ん。 ・ 弊 社 で は 、 個 人 情 報 保 護 の 重 要 性 を 十 分 認 識 し 、 ご 記 入 い た だ い た 個 人 情 報 は 適 正 に 取 り 扱 う 事 と し て お り ま す 。 な お 、 ご記入い ただい た意見 内容に 限 っては、 公表す る可能 性があ り ますので 、予め ご了承 くださ い 。 〔別紙-7〕

(21)

意見書用紙(続き)

(22)

第2章 環境影響評価方法書について提出された環境の保全の見地からの意見の概要とこれに対する 事業者の見解 「環境影響評価法」第8条第1項の規定に基づいて、事業者に対して意見書の提出により述べられ た環境の保全の見地からの意見は163件であった。また、環境の保全の見地以外からの意見が3件あ った。 なお、提出された意見については、「1.環境全般」、「2.事業計画関係」、「3.大気環境全般」、 「4.水環境全般」、「5.動物、植物、生態系関係」、「6.景観関係」、「7.産業廃棄物関係」、「8. 温暖化関係」及び「環境の保全の見地以外からの意見」に分類し、原則、原文のまま記載した。

(23)

環境影響評価方法書について述べられた意見の概要と事業者の見解

1.環境全般 No. 意見の概要 事業者の見解 1 縦 覧 場 所 を 神 戸 市 中 央 区 ・ 灘 区 ・ 東 灘 区 、 芦 屋 市 に 限 定 し 、 説 明 会 も そ の 地 域 に 限 定 し て い る が 、 環 境 汚 染 物 質 は そ の よ う な 狭 い 範 囲 で と ど ま る も の で は な い 。 10km 圏 内 に は 、 神 戸 市 兵 庫 区 や 西 宮 市 も 含 ま れ 、 20km 圏 内 に は 神 戸 市 長 田 区 ・ 須 磨 区 ・ 垂 水 区 ・ 西 区 ・ 北 区 、 尼 崎 市 、 宝 塚 市 、 伊 丹 市 、 大 阪 市 ま で も 含 ま れ る 。 20km 圏 内 全 て の 行 政 区 で 環 境 影 響 評 価 方 法 書 縦 覧 手 続きをやり直すべきである。 環 境 影 響 評 価 方 法 書 ( 以 下 、 「 方 法 書 」 と い う。)手続きにおける方法書の縦覧、説明会の開催 については、「環境影響評価法」及び「発電所の 設置又は変更の工事の事業に係る計画段階配慮事 項 の 選 定 並 び に 当 該 計 画 段 階 配 慮 事 項 に 係 る 調 査、予測及び評価の手法に関する指針、環境影響 評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び 評価を合理的に行うための手法を選定するための 指針並びに環境の保全のための措置に関する指針 等を定める省令」(平成 10 年通商産業省令第 54 号)(以下、「発電所アセス省令」という。)に 基づき、対象事業に係る環境影響を受ける範囲で あると認められる地域(関係地域)において実施 いたしました。 関係地域については、「発電所アセス省令」第18 条において、「一 対象事業実施区域及びその周囲 一キロメートルの範囲内の地域、二 既に入手して いる情報によって、一以上の環境要素に係る環境影 響を受けるおそれがあると判断される地域」とされ ております。 本計画に関する事業 特性と 地域特性を踏まえ、 計画段階配慮事項として選定した環境要素の一つ である大気質について、大気拡散予測を行った結 果、年平均値の最大着地濃度地点が対象事業実施 区域の北北東方向、約 5.7~6.2km付近(神戸市東 灘区内)であったこと、また、最大着地濃度の年 平均値はバックグラウンド濃度と比較して極めて 小さく、将来予測環境濃度は、環境基準に適合し ていることから、大気質への影響は小さいものと 評価し、関係地域を対象事業実施区域である神戸 市に加え、神戸市東灘区に隣接する芦屋市といた しました。 方法書の縦覧につい ては、 「環境影響評価法」 第7条の1において、事業者は、公告の日から起 算して一月間、方法書及び要約書を関係地域内に おいて縦覧に供する、とされていることから、本 計画においては、当社施設等に加え、兵庫県、神 戸市及び芦屋市の協力を得て、合計8か所で縦覧 を実施いたしました。 説明会の開催については、「環境影響評価法」第 7条の2において、方法書の縦覧期間に、関係地域 内で方法書の記載事項を周知するための説明会を開 催しなければならない、とされていることから、説 明会に参加される方の参集の便を考慮し、神戸市3 か所、芦屋市1か所で開催いたしました。 公聴会については、住民の要請に応じて、条例等 に基づき、環境影響評価準備書( 以下、「準備書」 という。) 手続きにおいて、兵庫県、神戸市が必要 性を判断した上で、開催されることとなっておりま す。 2 芦屋市で17 日に行われた説明会で7 項目の質 問 を 行 い ま し た が 、 全 て に お い て は ぐ ら か し た り 、 当 を 得 な い 回 答 ば か り で 、 納 得 で き な い も のでした。 西 宮 市 で 説 明 会 を し な い 理 由 と し て 、 「 東 灘 区 に 最 大 濃 度 着 地 点 が あ り 芦 屋 市 に も 影 響 が あ る 可 能 性 が あ る か ら 芦 屋 市 を 選 定 し た 」 と の こ とでした。 言 い 換 え れ ば 「 西 宮 市 に も 最 大 で は 無 い が 濃 度 着 地 し て い る 」 「 石 炭 火 力 発 電 所 や 製 鉄 所 の 排 ガ ス 、 大 気 汚 染 物 質 は 西 宮 市 ま で 飛 ん で 来 ている」と理解できます。 そ う で あ れ ば 「 西 宮 市 も 影 響 が あ る 可 能 性 が あ る 」 と し て 説 明 会 を 行 い 市 民 の 理 解 を 求 め る 必要があります。 準 備 書 手 続 き で は 公 聴 会 が 計 画 さ れ る こ と に な っ て い ま す 。 西 宮 市 で も 公 聴 会 を 行 う こ と を 求めます。

(24)

No. 意見の概要 事業者の見解 3 配 慮 書 へ の 兵 庫 県 ・ 神 戸 市 意 見 書 へ の 事 業 者 の 見 解 で 「 住 民 へ の 充 分 な 説 明 を 行 う 」 と 方 法 書 に 書 い て あ る が 、 説 明 会 の 開 催 日 ・ 運 営 ・ 進 行 に 問 題 が あ り 、 住 民 へ の 充 分 な 説 明 と は 言 え ない。 ◇ 住 民 説 明 会 の 参 加 者 の 多 く は 神 鋼 関 係 者 と 思 わ れ る 。 ス ラ イ ド を 使 っ て 説 明 し た が 印 刷 物 を 資 料 と し て 配 布 し な い し 、 質 問 票 へ の 回 答 は 、 神 鋼 の 主 張 を 一 方 的 に 述 べ る だ け で 、 不 十 分 な 回答に対する質疑応答をさせない。 ◇ 特 に 、 芦 屋 市 で の 説 明 会 は 、 台 風 が 直 撃 し 警 報 が 発 令 さ れ 、 土 砂 降 り の 雨 風 で JR は 運 休 、 私 鉄 は 間 引 き 運 転 で ダ イ ヤ は ズ タ ズ タ 、 説 明 会 会 場 の 中 に 設 け ら れ た 避 難 所 に 市 民 が 避 難 す る 中 を 強 行 さ れ た 。 一 般 市 民 は ほ と ん ど 参 加 で き な かった。 説 明 会 に つ い て は 、 「 環 境 影 響 評 価 法 施 行 規 則 」 第 3 条 の 3 に お い て 、 「 方 法 書 説 明 会 は 、 で き る 限 り 方 法 書 説 明 会 に 参 加 す る 者 の 参 集 の 便 を 考 慮 し て 開 催 の 日 時 及 び 場 所 を 定 め る 」 と さ れ て お り 、 当 社 は こ れ ら を 考 慮 し て 、 開 催 日 に つ い て は 、 平 日 の 夜 間 及 び 土 曜 日 の 昼 間 に 設 定 し 、 開 催 回 数 に つ い て は 周 辺 地 域 内 の 住 民 数 や 開 催 場 所 の 収 容 人 数 な ど 総 合 的 に 判 断 し て 設 定いたしました。 説 明 会 で は 、 方 法 書 に 記 載 し た 内 容 を ス ラ イ ド に し 、 ナ レ ー シ ョ ン に て 説 明 す る と と も に 、 「 方 法 書 段 階 に お け る 説 明 会 開 催 に 関 す る 留 意 事 項 」 ( 平 成 25 年 1 月 、 環 境 省 総 合 環 境 政 策 局 環 境 影 響 評 価 課 ) に お い て 、 「 要 約 書 を 一 般 に わ か り や す い パ ン フ レ ッ ト 形 式 に 整 理 し 、 方 法 書 説 明 会 に お い て 活 用 す る 」 と さ れ て い る こ と か ら 、 他 社 事 例 も 参 考 に 「 方 法 書 の あ ら ま し」を資料として作成、配布いたしました。 質 問 票 に よ る 質 問 の 受 付 に つ い て は 、 で き る 限 り 多 数 の 質 問 に お 答 え す る と と も に 、 質 問 の 内 容 や 意 味 を 正 し く 把 握 し 、 正 確 な 回 答 が で き る形式と考え、採用いたしました。 芦 屋 市 民 セ ン タ ー で の 説 明 会 に つ い て は 、 台 風 の 影 響 に よ り 、 公 共 交 通 機 関 の 遅 れ は 発 生 し て お り ま し た が 、 近 隣 に お 住 ま い の 方 が 来 場 さ れることを考慮し、開催を決定いたしました。 なお、当日は悪天候ではありましたが、123 名 の方に来場いただきました。 4 こ の 計 画 に 関 し て 、 貴 社 は 説 明 会 を 神 戸 市 、 芦 屋 市 の 4 ヶ 所 で 開 催 さ れ ま し た が 、 そ の 運 営 の あ り 方 は 許 さ れ る も の で は あ り ま せ ん 。 ま ず 、 こ の 説 明 会 に 貴 社 の 従 業 員 を 「 さ く ら 動 員 」 し た の で は な い か と い う 疑 問 が ぬ ぐ え ま せ ん が 、 次 に 説 明 会 参 加 者 に 文 書 質 問 し か 受 け 付 け な い 。 そ し て そ の 質 問 に 対 し て 誰 か ら の 質 問 も 明 ら か に せ ず 、 一 方 的 に 回 答 し 、 再 質 問 も 認 め よ う と し な い ( 再 質 問 す る 雰 囲 気 を つ く ら な い)。 こ れ で は 、 初 め か ら 参 加 者 の 納 得 を 得 る 姿 勢 に 欠 い て い る と い わ ざ る を 得 ず 、 説 明 会 を 行 っ た と い う ア リ バ イ づ く り に 他 な り ま せ ん 。 期 待 し た 参 加 者 を バ カ に し た も の で あ り 、 貴 社 の 信 用 に も か か わ る も の と も 思 い ま す 。 改 善 し 再 度 やり直すべきです。 質 問 票 に よ る 質 問 の 受 付 に つ い て は 、 で き る 限 り 多 数 の 質 問 に お 答 え す る と と も に 、 質 問 の 内 容 や 意 味 を 正 し く 把 握 し 、 正 確 な 回 答 が で き る形式と考え、採用いたしました。 各 説 明 会 に お い て は 、 多 数 の 質 問 を 頂 き 、 終 了 予 定 時 間 を 超 過 す る 状 況 で あ り ま し た が 、 全 ての質問に回答いたしました。 質 問 者 の 情 報 に つ い て は 個 人 情 報 保 護 の 観 点 か ら 住 所 ( 市 又 は 区 ) の み 公 表 と い た し ま し た。 な お 、 当 社 が 特 定 の 従 業 員 に 対 し て 参 加 を 依 頼するような行為は行っておりません。 5 本 「 方 法 書 」 は 、 行 政 機 関 で の 縦 覧 お よ び 神 戸 製 鋼 所 ホ ー ム ペ ー ジ で の 公 表 が 行 わ れ て い る が 、 著 作 権 の 問 題 が あ る と し て 公 表 は 縦 覧 期 間 内 の み で 、 ホ ー ム ペ ー ジ か ら ダ ウ ン ロ ー ド も 印 刷 も で き な い 。 電 力 会 社 や J パ ワ ー の 意 見 公 募 で は い ず れ も 可 能 で 、 内 容 を き ち ん と 検 討 す る た め に は ご く 当 た り 前 の 対 応 で あ る 。 印 刷 も コ ピ ー も 可 能 に し 、 環 境 影 響 評 価 方 法 書 縦 覧 手 続 き 方 法 書 の 縦 覧 期 間 に つ い て は 、 「 環 境 影 響 評 価 法 」 第 7 条 の 1 に お い て 、 事 業 者 は 、 公 告 の 日 か ら 起 算 し て 一 月 間 、 方 法 書 及 び 要 約 書 を 関 係 地 域 内 に お い て 縦 覧 に 供 す る 、 と さ れ て い る ことから、平成 27 年7月1日から平成 27 年8 月 3 日 ま で 実 施 す る こ と に 加 え 、 縦 覧 期 間 終 了 後 も 意 見 書 の 提 出 期 間 で あ る 平 成 27 年 8 月 17 日 ま で 、 神 戸 製 鉄 所 コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン タ ー 、 BB

(25)

No. 意見の概要 事業者の見解 をやり直すべきである。 プ ラ ザ 神 戸 の 2 か 所 及 び 当 社 ホ ー ム ペ ー ジ に て 方法書及び要約書を閲覧・公開いたしました。 ま た 、 縦 覧 時 間 は 各 縦 覧 場 所 と も 9 時 か ら 17 時 ま で ( 電 子 縦 覧 は 常 時 ア ク セ ス 可 能 ) と い た しました。 方 法 書 の 貸 し 出 し に つ い て は 、 環 境 影 響 評 価 法 等 に 規 定 は な く 、 縦 覧 者 の 要 望 を 受 け 、 当 社 の 判 断 に よ り 実 施 し た も の で あ る こ と か ら 、 公 表しておりません。 方 法 書 の 複 製 等 に つ い て は 、 当 社 以 外 が 作 成 し た 地 図 等 を 含 む こ と か ら 、 ホ ー ム ペ ー ジ で の 公 表 に あ た っ て は 、 無 断 複 製 等 の 著 作 権 に 関 す る 問 題 が 生 じ な い よ う 留 意 す る 必 要 が あ る と 考 え 、 編 集 、 ダ ウ ン ロ ー ド 、 印 刷 等 が 出 来 な い よ う措置をさせていただきました。 ま た 、 地 図 等 の 省 略 に つ い て は 、 内 容 に 多 く の 不 備 が 生 じ る こ と か ら 、 一 部 を 省 略 し て 公 開 することは考えておりません。 な お 、 ダ ウ ン ロ ー ド や 印 刷 に つ い て は 、 他 社 方 法 書 手 続 き の 事 例 に お い て も 同 様 の 措 置 を と られていると認識しております。 6 環 境 影 響 評 価 法 第 8 条 の 規 定 に 基 づ き 、 環 境 の 保 全 の 見 地 か ら の 意 見 を 、 次 の 通 り 提 出 す る。 住 民 へ の 情 報 公 開 が 十 分 行 わ れ て お ら ず 、 環 境 影 響 評 価 手 続 き の 前 提 が 崩 れ て い る た め 、 最 初からやり直しを求める。 ◇ 配 慮 書 ・ 方 法 書 の コ ピ ー も で き な い 。 ホ ー ム ペ ー ジ か ら の ダ ウ ン ロ ー ド も 印 刷 も で き な い 。 貸し出しをすることさえ公表していない。 7 印 刷 が で き な い 事 を 著 作 権 と し て い る が 、 み ず か ら 又 は 外 注 業 者 が 記 載 し た 部 分 も 含 め 印 刷 を 不 可 能 に し て い る 。 短 時 間 の 閲 覧 な ら 、 詳 細 な こ と を 見 ら れ な い こ と を 目 指 し た 行 為 で あ る。神鋼の環境・社会報告書 2015 には「コンプ ラ イ ア ン ス に 基 づ く 公 正 で 健 全 な 企 業 活 動 」 と し て い る の に 、 2006 年 に 行 っ た デ ー タ 改 ざ ん 事 件 の 反 省 が な く 、 都 合 の 悪 い 環 境 デ ー タ は で き る だ け 、 隠 し て お こ う と の 姿 勢 で あ る 。 国 土 地 理 院 の 地 図 が 問 題 な ら 、 そ の 部 分 を は ず し て PDF は簡単に作成できる。公開すべきである。 8 国 土 地 理 院 の 地 図 も 含 め 印 刷 可 能 と し て い る 事 例 は 全 国 に は あ る 。 他 の 事 例 を 参 考 に し て 全 部公開すべきである。 9 情報公開について 環 境 ア セ ス メ ン ト に お い て 公 開 さ れ る 方 法 書 な ど の 資 料 は 、 縦 覧 期 間 が 終 了 し て も 閲 覧 で き る よ う に す る べ き で あ る 。 ま た 、 期 間 中 に お い て も 、 印 刷 が 可 能 に す る な ど 利 便 性 を 高 め る よ う求める。 10 データの信頼性と第三者機関による調査(P.2-1) 一 般 的 な 民 間 企 業 で あ れ ば 法 律 に 則 っ て 行 う 環 境 ア セ ス メ ン ト の 調 査 に は 一 定 の 信 頼 性 が 担 保 さ れ よ う 。 し か し 、 神 戸 製 鋼 所 は 過 去 に 意 図 的 な 環 境 デ ー タ 改 ざ ん 事 件 ( ※ 1) を 起 こ し て お り 、 社 会 的 信 頼 性 は 未 だ な い 。 信 頼 性 を 高 め る た め に は 、 過 去 に デ ー タ を 改 ざ ん し た 事 実 、 経 緯 、 結 果 、 対 応 履 歴 に つ い て 目 的 (P.2-1) に 記 載 し て 、 そ の 反 省 に 立 っ た 事 業 計 画 の 作 成 を 明 記 し な け れ ば な ら な い 。 ま た 、 神 戸 製 鋼 が 行 う 環 境 ア セ ス メ ン ト に 関 わ る 調 査 に 対 し て は 、 子 会 社 や 関 連 ・ グ ル ー プ 企 業 に 委 託 せ ず 、 中 立 的 な 機 関 に 委 託 し な け れ ば 信 頼 性 は な い 。 し か し な が ら 、 方 法 書 に 、 調 査 開 始 前 に 委 託 先 企 業 の 役 員 名 簿 、 資 本 関 係 、 事 業 上 の 関 係 性 等 を 公 表 す る な ど が 明 言 さ れ て い な い 。 環 境 ア セ ス メ ン ト の 制 度 的 対 応 だ け で な く 、 本 調 査 に お い て 第 三 者 機 関 や 地 元 環 境 団 体 に よ る 立 会 、 定 期 的 な 立 ち 入 り 調 査 な ど 、 多 様 な 主 体 の 意 見 を 聞 く 場 を 作 ら な け れ ば な ら な い 。 ( ※ 1 製 鉄 所 に お け る 「ばい煙問題」 について (2006年6 月22日)株 式 会 社 神 戸 製 鋼 所 ホ ー ム ペ ー ジ 環 境 影 響 評 価 で は 、 環 境 に 影 響 を 及 ぼ す 事 業 に つ い て 、 事 前 に 事 業 者 自 ら が 、 そ の 事 業 が 環 境 に 与 え る 影 響 に つ い て 、 調 査 、 予 測 及 び 評 価 を 実 施 し 、 環 境 の 保 全 の た め の 対 策 を 検 討 す る とされています。 調 査 、 予 測 及 び 評 価 の 項 目 は 、 大 気 環 境 、 水 環 境 な ど 自 然 的 状 況 か ら 社 会 的 状 況 ま で 広 範 囲 に わ た っ て お り 、 専 門 的 な 技 術 を 要 す る こ と な ど か ら 、 実 績 の あ る 専 門 業 者 に 委 託 し て 実 施 し て ま い り ま す 。 委 託 先 に つ い て は 、 準 備 書 に 記 載いたします。 な お 、 環 境 影 響 評 価 手 続 き で は 、 国 、 県 及 び 市 に お い て 、 学 識 経 験 者 な ど か ら 構 成 さ れ る 審 査 会 等 で 、 専 門 的 見 地 か ら 審 議 い た だ く こ と に な っ て お り 、 調 査 結 果 等 の 客 観 性 、 信 頼 性 は 確 保されるものと考えております。

(26)

No. 意見の概要 事業者の見解 http://www.kobelco.co.jp/releases/2006/1175 990_14786.htm1 (2015年8月17日時点) ) 11 本 計 画 に よ っ て 新 た に 発 電 所 が 建 設 さ れ た 後 に 、 CO 2 排 出 量 、 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 、 粉 じ ん 、 重 金 属 ( 水 銀 な ど ) 、 光 化 学 オ キ シ ダ ン ト 等 の 環 境 負 荷 デ ー タ を 毎 日 1 時 間 単 位 で 常 時 公 開 し 、 市 民 に よ る 当 該 デ ー タ へ の 容 易 な ア ク セ ス を 確 保 す る 必 要 が あ る 。 そ の 場 合 、 本 計 画 事 業 者 に よ る 工 場 の 環 境 デ ー タ 改ざん事件が 2006 年に明らかになったことを踏 ま え 、 事 業 者 が 公 開 し た デ ー タ に 不 正 が な い か ど う か を 、 発 電 所 が 稼 働 す る 数 十 年 間 に わ た っ て 第 三 者 が チ ェ ッ ク し 続 け る た め の 体 制 を ど の よ う に 構 築 し 、 そ の 運 用 に 責 任 を も つ の か を 示 すべきである。 チ ェ ッ ク は 、 環 境 デ ー タ を ま と め た 報 告 書 を 外 部 専 門 家 が 定 期 的 に 調 査 す る の み な ら ず 、 専 門 家 が 現 場 を 視 察 し 報 告 書 の デ ー タ と 現 場 の 記 録 の 食 い 違 い が な い か を 調 査 す る な ど 、 本 事 業 者 が 過 去 に 故 意 に 不 正 を 行 っ た こ と が あ る と い う 事 実 を 踏 ま え た 、 万 全 の 体 制 と す る 必 要 が あ る。 神 戸 市 と の 間 で 締 結 し て い る 「 環 境 保 全 協 定 」 に 基 づ き 、 神 鋼 神 戸 発 電 所 を 含 め た 神 戸 製 鉄 所 全 体 の ば い 煙 発 生 施 設 で 連 続 測 定 し て い る ば い 煙 排 出 濃 度 に つ い て は 、 常 時 、 神 戸 市 へ テ レ メ ー タ 送 信 し て お り 、 ご 確 認 い た だ い て お り ます。 ま た 、 「 環 境 保 全 協 定 」 に 基 づ き 、 毎 年 度 、 神 鋼 神 戸 発 電 所 を 含 む 神 戸 製 鉄 所 全 体 の ば い 煙 ( 発 電 所 の ば い 煙 中 の 水 銀 等 重 金 属 濃 度 を 含 む ) や 水 質 の 測 定 結 果 を 「 環 境 保 全 報 告 書 」 と し て と り ま と め 神 戸 市 に 報 告 し て お り ま す 。 報 告 書 の 内 容 に つ い て は 、 神 戸 市 が 元 デ ー タ と の 照 合 確 認 等 、 内 容 の 検 討 を 行 う こ と と な っ て お り ま す 。 更 に 、 毎 年 数 回 、 行 政 に よ る 立 ち 入 り 調査が実施されております。 情 報 公 開 に つ い て は 、 当 社 の 地 域 交 流 施 設 で あ る 灘 浜 サ イ エ ン ス ス ク エ ア 及 び 灘 浜 ガ ー デ ン バ ー デ ン に 情 報 公 開 端 末 を 設 置 し 、 神 鋼 神 戸 発 電 所 の 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 の 排 出 濃 度 、 取 放 水 温 度 差 等 の デ ー タ を ど な た で も リ ア ル タ イ ム で ご 覧 い た だ け る よ う に し て お り ま す 。 ま た 、 月 ご と に 神 鋼 神 戸 発 電 所 及 び 神 戸 製 鉄 所 の 環 境 測 定 デ ー タ を 取 り ま と め 、 各 月 の 情 報 に つ い て 、 下 記 の 当 社 ホ ー ム ペ ー ジ で 公 開 し て お り ます。 http://www.kobelco.co.jp/about_kobelco/cs r/information/index.html 新 設 す る 発 電 所 に つ い て も 、 運 転 開 始 以 降 は 同様の対応を行ってまいります。 12 今 後 実 際 の 環 境 測 定 に 着 手 し た 場 合 に は 、 い わ ゆ る 生 デ ー タ 、 大 気 で あ れ ば 1 時 間 値 を 公 開 し て く だ さ い 。 ま た 、 分 析 の チ ャ ー ト も 記 録 し 公開してください。 今 後 実 施 す る 調 査 、 予 測 及 び 評 価 は 、 環 境 影 響 評 価 業 務 に お い て 実 績 の あ る 専 門 業 者 に 委 託 して適正に分析、評価を実施いたします。 現 況 調 査 の デ ー タ は 膨 大 か つ 専 門 的 で あ る こ と か ら 、 デ ー タ の 整 理 、 解 析 を 行 っ た 上 で 予 測 及 び 評 価 を 実 施 し 、 準 備 書 と し て と り ま と め 縦 覧いたします。 13 P2-1 の 最 後 に 「 老 朽 ・ ・ 最 新 技 術 の 導 入 を 促 進 す る 」 と あ る が 、 生 産 の 設 備 だ け で な く 環 境 対 策 や 、 環 境 手 続 き で も 最 新 技 術 を 導 入 す る と のことでしょうか。 方 法 書 ( P2-1 ) に 記 載 し て お り ま す が 、 石 炭 は 安 定 供 給 性 や 経 済 性 に 優 れ た 重 要 な ベ ー ス ロ ー ド 電 源 の 燃 料 で あ り 、 環 境 負 荷 を 低 減 し つ つ 活 用 し て い く エ ネ ル ギ ー 源 で あ る と 認 識 し て お り ま す 。 「 東 京 電 力 の 火 力 電 源 入 札 に 関 す る 関 係局長級会議取りまとめ」(平成 25 年4月 経 済 産 業 省 、 環 境 省 ) に お い て 公 表 さ れ た 「 BAT (Best Available Technology , 利 用 可 能 な 最 良 の 技 術 ) の 参 考 表 」 ( 以 下 、 「 BAT の 参 考 表 」 と い う 。 ) に 則 し た 高 効 率 な 発 電 技 術 で あ る 超 々 臨 界 圧 (USC) 発 電 設 備 を 導 入 す る こ と で 、 燃 料 使 用 量 や 排 出 ガ ス 量 な ど を 低 減 す る こ と に 加 え 、 国 内 最 高 レ ベ ル の 環 境 対 策 設 備 を 導 入 す る こ と

(27)

No. 意見の概要 事業者の見解 で、環境負荷の低減に努めてまいります。 環 境 影 響 評 価 で 用 い る 手 法 に つ い て は 、 「 発 電所に係る環境影響評価の手引」(平成 19 年 1 月 改 定 、 原 子 力 安 全 ・ 保 安 院 ) ( 以 下 、 「 発 電 所 ア セ ス の 手 引 」 と い う 。 ) に 基 づ き 、 他 の 発 電 所 の 環 境 影 響 評 価 に お い て 実 績 が あ り 、 信 頼 性 の あ る 審 査 会 等 で も 認 め ら れ て い る 手 法 を 選 定しております。 14 増 設 130 万 kw だ け で 環 境 影 響 評 価 手 続 き を 行 っているが、既設 140 万kwと合わせると 270 万 kwだ。270 万kwで環境影響評価手続きを行うべき だ。 煙 突 が 接 近 し て 並 ん だ 場 合 の 環 境 に 対 す る 影 響についても調査する必要がある。 神 鋼 神 戸 発 電 所 に つ い て は 、 設 置 に あ た り 「 発 電 所 の 立 地 に 関 す る 環 境 影 響 調 査 要 綱 」 及 び 「 神 戸 市 環 境 影 響 評 価 等 に 関 す る 条 例 ( 平 成 9年、条例第 29 号)」(以下、「神戸市条例」 と い う 。 ) に 基 づ く 環 境 影 響 評 価 手 続 き を 実 施 した上で、平成 14 年度から平成 18 年度までの 5年間(1 号機稼働開始1年目から2号機運転開 始 3 年 目 ま で ) 、 「 神 戸 市 条 例 」 に 基 づ く 事 後 調 査 を 実 施 し て 発 電 所 稼 働 後 の 状 況 を 確 認 し 、 環 境 へ の 影 響 は 少 な い も の と 評 価 し て お り ま す。 今 回 設 置 す る 約 130 万 kW の 石 炭 火 力 発 電 所 に つ い て は 、 「 環 境 影 響 評 価 法 」 及 び 「 電 気 事 業 法 」 に 基 づ き 、 環 境 影 響 評 価 手 続 き を 実 施 し て おります。 な お 、 今 後 実 施 す る 現 況 調 査 の 結 果 に は 、 神 鋼 神 戸 発 電 所 稼 働 に よ る 影 響 が 含 ま れ て お り 、 調 査 結 果 を 踏 ま え 、 予 測 を 実 施 す る こ と で 、 神 鋼 神 戸 発 電 所 の 影 響 に つ い て も 適 切 に 評 価 で き るものと考えております。 15 P7-38 「 二 酸 化 炭 素 排 出 係 数 の 調 整 は 関 西 電 力 に 委 ね る 予 定 」 と あ る が 、 事 業 内 容 が 不 明 確 な 段 階 で あ る の な ら ば 、 明 確 に な っ た 段 階 で ア セスをすべき。 平成 26 年4月に、経済産業省および環境省が 公 表 し た 「 東 京 電 力 の 火 力 電 源 入 札 に 関 す る 関 係 局 長 級 取 り ま と め 」 に お い て 、 「 環 境 ア セ ス メ ン ト に お け る 二 酸 化 炭 素 の 取 扱 い 」 が 明 確 に さ れ 、 「 電 気 事 業 分 野 に お け る 実 効 性 あ る 地 球 温 暖 化 対 策 の 枠 組 の 下 で 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 に 取 組 ん で い く こ と と し て い る 場 合 に は 、 国 の 目 標 ・ 計 画 と の 整 合 性 は 確 保 さ れ て い る 」 も の と 整 理 さ れ ま し た 。 ま た 、 目 標 達 成 の 責 任 主 体 と し て は 小 売 段 階 で あ る こ と が 明 記 さ れ て お り ま す 。 本 計 画 に お い て は 、 発 電 の た め に 使 用 す る 電 力 を 除 き 全 量 を 関 西 電 力 に 卸 供 給 す る 計 画 で 、 二 酸 化 炭 素 年 間 排 出 量 約 700 万 t の う ち 、 発 電 の た め に 所 内 で 消 費 す る 電 力 を 除 く 送 電 電 力 相 当 分 の 約 660 万 t に つ い て は 、 関 西 電 力 が 電 力 業 界 の 自 主 的 枠 組 み に 基 づ い て 対 策 を 実 施 することになります。 本 年 7 月 、 国 の 「 長 期 エ ネ ル ギ ー 需 給 見 通 し 」 が 公 表 さ れ 、 こ れ に 基 づ き 、 電 気 事 業 連 合 会加盟 10 社、電源開発株式会社(以下、「電源 開 発 」 と い う 。 ) 、 日 本 原 子 力 発 電 株 式 会 社 ( 以 下 、 「 日 本 原 子 力 発 電 」 と い う 。 ) お よ び 特 定 規 模 電 気 事 業 者 ( 以 下 、 「 新 電 力 」 と い う。)の有志 23 社が、電力業界の低炭素社会の 16 P7-38 「 二 酸 化 炭 素 排 出 係 数 の 調 整 は 関 西 電 力 に 委 ね る 予 定 」 と あ る の で 、 神 鋼 単 独 で 事 業 者 と し て 説 明 責 任 を 果 た せ な い の で あ れ ば 、 関 西 電 力 も 事 業 者 と す る べ き で 、 神 鋼 単 独 で は 、 申請の用件を満たしていない。

(28)

No. 意見の概要 事業者の見解 実 現 に 向 け た 新 た な 自 主 的 枠 組 み を 構 築 し 、 「 電 気 事 業 に お け る 低 炭 素 社 会 実 行 計 画 」 を 公 表 し ま し た 。 こ の 中 で 、 電 力 業 界 の 低 炭 素 社 会 実 行 計 画 目 標 と し て 、 「 2030 年 度 に 排 出 係 数 0.37 ㎏- CO 2/kWh 程 度( 使 用端 )を 目 指 す」 と さ れ ております。 本 計 画 に お い て は 、 電 力 卸 供 給 先 で あ る 関 西 電 力 を 含 む 電 力 業 界 全 体 で 、 上 記 の 目 標 を 達 成 すべく調整が行われるものと考えております。 17 人 口 が 少 な け れ ば 影 響 を 受 け る 人 も 少 な い が 、 人 口 密 集 地 が 近 傍 に あ る と い う 、 石 炭 火 力 と し て は 異 例 の 立 地 条 件 で あ り 、 ( 神 奈 川 の 磯 子 は も う 少 し 人 口 密 集 地 か ら 離 れ 、 地 形 的 の 近 傍に 1000 級の山はない)環境上は慎重な予測が 必要である。 環 境 影 響 評 価 に つ い て は 、 「 発 電 所 ア セ ス 省 令 」 及 び 「 発 電 所 ア セ ス の 手 引 」 に 基 づ き 、 本 計 画 に 関 す る 事 業 特 性 及 び 地 域 特 性 を 踏 ま え 、 実施してまいります。 本 計 画 の 策 定 に あ た っ て は 、 都 市 部 に お け る 立 地 で あ る と 認 識 し て お り 、 ま た 、 対 象 事 業 実 施 区 域 の 北 側 に は 六 甲 山 系 が 広 が り 、 対 象 事 業 実 施 区 域 の 近 傍 に は 住 居 地 域 が あ る こ と 等 を 配 慮 し 、 適 切 な 環 境 保 全 措 置 を 講 じ 、 環 境 影 響 の 低減を図ってまいります。 今 後 、 調 査 、 予 測 及 び 評 価 を 実 施 し 、 そ の 結 果を準備書に記載いたします。 18 リ ス ク を 考 え る と 、 何 万 人 中 一 人 の リ ス ク と い う 言 い 方 が あ り ま す が 、 半 径 10km 以 内 の 人 口 は 他 の 石 炭 火 力 と 比 べ 一 番 で は な い で し ょ う か 。 比 較 を し て く だ さ い 。 同 じ 濃 度 で あ れ ば 被 害 を 生 じ る 人 数 は 影 響 圏 内 の 人 口 に 比 例 し ま す。 19 公 害 問 題 に 対 し て 少 か ら ず 、 悪 影 響 を 及 ぼ す 危険性を共なうと思う。 20 こ の 発 電 所 は い わ ゆ る 6 大 都 市 ( 東 京 、 横 浜 、 大 阪 、 京 都 、 神 戸 、 ) に 新 設 す る 石 炭 火 力 と し て は 日 本 初 め て 、 世 界 で も 類 の な い 事 業 で は な い で し ょ う か 、 人 口 密 集 地 で の 石 炭 火 力 の 新 設 を 選 択 し た の は 事 業 者 で す か ら 、 し た が っ て 日 本 一 い や 世 界 一 の 環 境 対 策 が 必 要 と 思 い ま す 。 事 業 者 は 日 本 一 、 世 界 一 ど ち ら を 目 指 す の でしょうか。 本 計 画 の 策 定 に あ た っ て は 、 都 市 部 に お け る 立 地 で あ る と 認 識 し て お り 、 国 が 定 め た 「 BAT の 参 考 表 」 に 則 し た 高 効 率 な 発 電 技 術 で あ る 超 々 臨 界 圧 (USC) 発 電 設 備 を 導 入 す る と と も に 、 国 内 最 高 レ ベ ル の 環 境 対 策 設 備 を 導 入 す る こ と で 、 周 辺 地 域 へ の 環 境 負 荷 を 可 能 な 限 り 低 減 し て ま いります。 な お 、 日 本 の 環 境 対 策 技 術 は 、 世 界 的 に み て も 最 高 レ ベ ル の 技 術 を 有 し て い る と 考 え て お り ます。 21 煙 突 の 高 さ を 高 く し た 場 合 の 比 較 評 価 を 実 施 する必要がある。 本 計 画 に よ り 、 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 及 び ば い じ ん が 排 出 さ れ る こ と 、 ま た 、 神 戸 港 と 六 甲 山 の 山 並 み が 一 体 と な っ た 神 戸 ら し い 都 市 景 観 の 形 成 を 目 指 す 神 戸 市 内 で の 立 地 と な る こ と か ら 、 ば い 煙 の 拡 散 状 況 及 び 景 観 に 配 慮 す る た め 、 発 電 設 備 等 の 構 造 ( 煙 突 高 さ ) に つ い て 複 数案を設定いたしました。 煙 突 高 さ に つ い て は 、 計 画 施 設 供 用 後 の 煙 突 位 置 が 、 神 鋼 神 戸 発 電 所 の 煙 突 よ り も 南 側 の 配 置 と な る こ と か ら 、 海 側 か ら 見 た 六 甲 山 の 山 並 み へ の 影 響 を 考 慮 し 、 計 画 よ り 30 m 低 く し た 煙 突高さ 120mと、神鋼神戸発電所と同じ煙突高さ 150m、また比較対象として計画より 30m高くし た煙突高さ 180mの3案について、計画段階環境 配 慮 書 ( 以 下 、 「 配 慮 書 」 と い う 。 ) に お い て 検 討を行いました。 煙 突 高 さ の 検 討 に つ い て は 、 複 数 案 を 大 気 質 、 景 観 へ の 影 響 の 両 面 か ら 、 総 合 的 に 判 断 す ることが重要と考えております。

(29)

No. 意見の概要 事業者の見解 複 数 の 煙 突 高 さ の 違 い に よ る 大 気 質 へ の 影 響 を 把 握 す る た め に 実 施 し た 予 測 結 果 に お い て は 、 い ず れ の 案 に つ い て も 、 最 大 着 地 濃 度 の 年 平 均 値 は バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 と 比 較 し て 極 め て 小 さ い 結 果 と な っ て お り ま す 。 ま た 、 煙 突 高 さ に よ る 大 気 質 へ の 影 響 の 違 い は 、 煙 突 高 さ が 高 い ほ ど 極 わ ず か に 低 く な る 結 果 で あ り ま し た が、その差は軽微となっております。 一 方 、 景 観 の 観 点 か ら は 、 神 戸 港 と 六 甲 山 の 山 並 み が 一 体 と な っ た 都 市 景 観 が 特 徴 の 神 戸 と い う 地 域 性 を 考 慮 し 、 煙 突 高 さ に つ い て 配 慮 す る必要があると考えております。 眺 望 景 観 へ の 影 響 は 、 煙 突 高 さ 120 m 、 150 m 180 m の 順 に 大 き く な り 、 景 観 面 か ら 評 価 す る と 煙突高さ 120mが最も影響が小さくなりますが、 大 気 質 の 面 か ら は 、 少 し で も 着 地 濃 度 の 低 減 を 図 る こ と 、 加 え て 隣 接 す る 神 鋼 神 戸 発 電 所 と の 調 和 に つ い て も 考 え 、 総 合 的 に 判 断 し た 結 果 、 本 事 業 に お け る 煙 突 高 さ に つ い て は 、 150 m が 適 切であると評価いたしました。 な お 、 煙 突 高 さ を 含 む 複 数 案 に 係 る 検 討 結 果 の 詳 細 に つ い て は 、 方 法 書 (P8-5 ~ 6) に 記 載 し て おります。 22 意見内容 今 回 の 方 法 書 は 、 本 件 地 域 が 深 刻 な 大 気 汚 染 地 域 で 多 数 の 大 気 汚 染 公 害 被 告 者 が 存 在 す る こ と 、 地 球 温 暖 化 問 題 が 極 め て 深 刻 な 状 況 に あ り 、 石 炭 火 力 は 二 酸 化 炭 素 の 多 排 出 源 で 建 設 自 体 が 地 球 温 暖 化 対 策 に 逆 行 す る こ と な ど に つ い て の 認 識 が 、 決 定 的 に 欠 け て い る と 言 わ ざ る を 得ない。 そ の こ と が 、 評 価 項 目 や 予 測 ・ 評 価 方 法 な ど が 不 十 分 な こ と 、 自 治 体 の 対 策 な ど と の 整 合 性 に つ い て の 検 討 が な さ れ て い な い こ と の 要 因 で あ り 、 本 方 法 書 は 欠 陥 方 法 書 と 言 わ ざ る を え な い。撤回して、再検討されるべきである。 意見の理由 1 今 回 の 1 3 0 万 k W に の ぼ る 石 炭 火 力 発 電 所 が 計 画 さ れ て い る 地 域 ( 建 設 予 定 地 の 2 0 k m 圏 内 。 以 下 、 「 本 件 地 域 」 と い う ) に は 、 公 害 健 康 被 害 補 償 法 の 大 気 汚 染 公 害 指 定 地 域 が 多 数 存 在 し 、 い ま も 多 く の 大 気 汚 染 被 害 者 が 存 在 している地域である。 大 気 汚 染 の 状 況 も 、 今 回 の 環 境 影 響 評 価 方 法 書 で も 、 本 件 地 域 の 二 酸 化 窒 素 は 平 成 2 5 年 の 測 定 値 が 環 境 基 準 の 1 時 間 値 の 1 日 平 均 値 の 下 限 値 ( 0 . 0 4 p p m ) を 超 え て い る 測 定 局 が 少 な か ら ず あ り 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 も 一 般 局 の 3 0 局 中 1 局 が 、 自 排 局 も 1 8 局 中 1 局 が 長 期 的 評 価 に 適 合 し て お ら ず 、 一 般 局 の 3 0 局 中 1 局 が 、 自 排 局 も 1 8 局 中 4 局 が 短 期 的 評 価 に 適 合 本 計 画 に お い て は 、 都 市 部 に お け る 立 地 で あ る こ と 、 ま た 、 石 炭 は 環 境 負 荷 を 低 減 し つ つ 活 用 し て い く エ ネ ル ギ ー 源 で あ る こ と を 認 識 し 、 国 が 定 め た 「 BAT の 参 考 表 」 に 則 し た 高 効 率 な 発 電 技 術 で あ る 超 々 臨 界 圧 (USC) 発 電 設 備 を 導 入 す る と と も に 国 内 最 高 レ ベ ル の 環 境 対 策 設 備 を 導 入 す る こ と で 、 周 辺 地 域 へ の 環 境 負 荷 を 可 能 な 限り低減してまいります。 ま た 、 環 境 影 響 評 価 の 実 施 に あ た っ て は 、 「 発 電 所 ア セ ス 省 令 」 及 び 「 発 電 所 ア セ ス の 手 引 」 に 基 づ き 、 本 計 画 に 関 す る 事 業 特 性 及 び 地 域 特 性 を 踏 ま え 、 環 境 影 響 評 価 項 目 並 び に 調 査 、 予 測 及 び 評 価 の 方 法 を 選 定 す る と と も に 、 適 切 に 調 査 、 予 測 及 び 評 価 を 実 施 し 、 準 備 書 に 記載いたします。 以 下 、 意 見 の 理 由 と し て 記 載 さ れ て い る 内 容 に対する見解を記載いたします。 PM2.5 及 び 光 化 学 オ キ シ ダ ン ト に つ い て は 、 そ の 生 成 メ カ ニ ズ ム が 十 分 解 明 さ れ て お ら ず 、 精 度 の 高 い 予 測 手 法 が 確 立 さ れ て い な い た め 環 境影響評価項目に選定しておりません。PM2.5 に つ い て は 、 今 後 、 国 の 動 向 を 注 視 し 、 最 新 の 知 見 を 収 集 す る な ど 実 態 の 把 握 を 進 め 、 精 度 の 高 い 予 測 手 法 が 確 立 さ れ た 際 に は 、 環 境 影 響 評 価 の実施について検討してまいります。 施 設 の 稼 働 に 伴 う 排 出 ガ ス に つ い て は 、 国 内 最 高 レ ベ ル の ば い 煙 処 理 施 設 を 導 入 す る こ と で 、 PM2.5 及 び 光 化 学 オ キ シ ダ ン ト の 原 因 物 質

(30)

No. 意見の概要 事業者の見解 し て い な い と さ れ 、 P M 2 . 5 に 至 っ て は 一 般 局 の 有 効 測 定 日 数 局 1 3 局 の う ち 7 局 が 、 自 排 局 の 有 効 測 定 局 1 3 局 全 部 で 長 期 基 準 に 適 合 し て お ら ず 、 一 般 局 の 有 効 測 定 日 数 局 1 3 局 の う ち 1 2 局 が 、 自 排 局 の 有 効 測 定 日 数 局 1 3 局 全 部 で 短 期 基 準 に 適 合 し て い な い と さ れ て い る 。 さ ら に 、 光 化 学 オ キ シ ダ ン ト も 全 て の 測 定 局 で 環 境 基 準 の 評 価 に 適 合 し て い な い 。 す な わ ち 、 本 件 地 域 は い ま も 明 ら か に 深 刻 な 大 気 汚 染 地 域 であることが認識されるべきである。 今 回 の 石 炭 火 力 発 電 所 が 建 設 さ れ れ ば 、 評 価 項 目 と な っ て い る 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 、 石 炭 粉 じ ん 、 粉 じ ん 等 、 重 金 属 等 だ け で な く 、 近 時 大 き な 問 題 と な っ て い る P M2.5は確実に増加するのである。 ま た 、 地 球 温 暖 化 問 題 は 世 界 政 治 の 重 要 な 課 題 と な っ て お り 、 世 界 的 に 二 酸 化 炭 素 排 出 量 ( C O 2 ) 排 出 量 が 多 い 石 炭 火 力 は 漸 減 方 向 に あ り 、 日 本 は 、 こ の 間 、 石 炭 火 力 発 電 所 を 増 設 し て き た 特 異 な 国 で あ る 。 京 都 議 定 書 の 議 長 国 で あ り な が ら 、 石 炭 火 力 を 増 設 し て き た こ と に よ り 、 国 内 で の C O 2排 出 量 を 削 減 で き な か っ た こ と を 思 い 起 こ す べ き で あ る 。 今 回 採 用 す る と さ れ る 「 超 々 臨 界 圧 再 熱 式 貫 流 型 」 の ボ イ ラ ー で あ っ て も 、 他 の 石 油 や L N G 火 力 に 比 べ て C O 2 排 出 量 は 格 段 に 大 き く 、 明 ら か に 地 球 温 暖 化 対 策に逆行する。 と こ ろ が 、 「 石 炭 火 力 発 電 所 と し た 経 過 」 で は 、 今 回 の 石 炭 火 力 計 画 は 、 「 関 西 電 力 が 、 火 力 発 電 所 の 高 経 年 化 へ の 対 応 及 び 燃 料 費 の 削 減 に よ る 経 済 性 の 観 点 か ら 、 ・ ・ ・ 出 力 1 5 0 万 k W 分 の 火 力 電 源 を 入 札 に よ り 募 集 」 し た の で 、 神 戸 製 鋼 は 「 競 争 力 の 観 点 か ら 事 実 上 、 石 炭 火 力 が 対 象 と な る 」 、 「 操 業 ノ ウ ハ ウ を 活 用 す る こ と で 、 安 価 な 電 力 を 安 定 し て 供 給 す る こ と が 可 能 」 と 考 え た の で 応 札 し た と さ れ 、 大 気 汚 染 公 害 や 地 球 温 暖 化 問 題 な ど の 環 境 問 題 を 考 慮した形跡がない。 神 戸 製 鋼 は 西 淀 川 大 気 汚 染 公 害 裁 判 に お い て 被 告 企 業 と さ れ 、 1 9 9 2 年 3 月 に 裁 判 上 の 和 解 を し た 際 に は 、 関 西 電 力 な ど と 一 緒 に 、 「 現 在 で は 環 境 問 題 は 地 球 環 境 問 題 と い う 昭 和 3 0 年 代 、 4 0 年 代 と は 違 っ た 意 味 で 重 大 な 関 心 を 集 め て お り ま す 。 被 告 企 業 も そ の よ う な 視 野 の も と に 、 従 来 に も ま し て 、 周 辺 住 民 の 方 々 へ ご 迷 惑 に な ら な い よ う 環 境 対 策 に 最 大 限 の 努 力 を し て ま い る と と も に 、 公 害 環 境 対 策 の 内 容 に つ い て 、 皆 様 の ご 理 解 を 賜 る よ う 、 よ り 一 層 努 力 す る 所 存 で ご ざ い ま す 」 と 公 害 被 害 者 に 謝 罪 を し た 。 も し 、 今 回 の よ う な 大 気 汚 染 設 備 を 建 設 す る の で あ れ ば 、 現 状 の 非 悪 化 を 原 則 と し て 、 大 気 汚 染 物 質 や C O 2を こ れ 以 上 増 や さ な い よ う と な る 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 、 ば い じ ん の 濃 度 及 び 排 出 量 を 可 能 な 限 り 低 減 い た し ま す 。 配 慮 書 に 記 載 の 予 測 結 果 で は 、 排 ガ ス に よ る 大 気 質 へ の 影 響 に つ い て は 、 最 大 着 地 濃 度 の 年 平 均 値 は バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 と 比 較 し て 極 め て 小 さく、その寄与率は、二酸化硫黄 1.9%、二酸化 窒素 0.6%、浮遊粒子状物質 0.1%であり、排出 ガ ス に よ る PM2.5 、 光 化 学 オ キ シ ダ ン ト の 環 境 濃 度への影響は小さいものと考えております。 施 設 の 稼 働 に 伴 う 水 銀 な ど の 重 金 属 等 に つ い て は 、 国 が 定 め る 優 先 取 組 物 質 の う ち 、 石 炭 に 含 ま れ る 微 量 物 質 で 排 煙 と し て 排 出 さ れ る 可 能 性 の あ る 、 ヒ 素 及 び そ の 化 合 物 (As) 、 ベ リ リ ウ ム 及 び そ の 化 合 物 (Be) 、 ク ロ ム 及 び そ の 化 合 物 (Cr) 、 水 銀 及 び そ の 化 合 物 (Hg) 、 マ ン ガ ン 及 び そ の 化 合 物 (Mn) 、 ニ ッ ケ ル 化 合 物 (Ni) の 6 物 質 に つ い て 、 調 査 、 予 測 及 び 評 価 を 実 施 す る 計 画 としております。 温 室 効 果 ガ ス 等 に つ い て は 、 「 発 電 所 ア セ ス の 手 引 」 に 基 づ き 、 施 設 の 稼 働 に 伴 い 発 生 す る 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 の み を 対 象 と し ま し た 。 予 測 及 び 評 価 の 手 法 と し て は 、 同 じ く 「 発 電 所 ア セ ス の 手 引 」 に 基 づ き 、 発 電 電 力 量 あ た り の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 ( 以 下 、 「 二 酸 化 炭 素 排 出 係 数 」 と い う 。 ) 及 び 年 間 総 排 出 量 を 燃 料 使 用 量 、 燃 料 成 分 か ら 算 出 し 、 実 行 可 能 な 範 囲 で 回 避 又 は 低 減 さ れ て い る か 、 環 境 保 全 に 対 す る 配 慮 が 適 正 に な さ れ て い る か 、 ま た 、 「 東 京 電 力 の 火 力 電 源 入 札 に 関 す る 関 係 局 長 級 会 議 取 り ま と め 」 と の 整 合 性 が 図 ら れ て い る か を 検 討 し て ま い り ま す。 自 治 体 の 対 策 等 と の 整 合 性 に 関 し て は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 で あ る 神 戸 製 鉄 所 並 び に 神 鋼 神 戸 発 電 所 は 、 従 来 よ り 地 元 自 治 体 で あ る 兵 庫 県 の 立 会 の も と 、 神 戸 市 と 「 環 境 保 全 協 定 」 を 締 結 し て お り 、 こ の 協 定 を 遵 守 し た 計 画 と し て 検 討 し て い る こ と 、 環 境 影 響 評 価 手 続 き の 各 段 階 で 兵 庫 県 及 び 神 戸 市 に 審 査 い た だ く こ と と し て い る こ と か ら 、 整 合 性 は 確 保 さ れ る も の と 考 え て おります。

(31)

No. 意見の概要 事業者の見解 な 、 対 策 ( 他 の 神 戸 製 鋼 の 施 設 で の 削 減 対 策 な ど)が講じられるべきである。 神 戸 製 鋼 は 、 西 淀 川 公 害 裁 判 の 和 解 後 、 1 4 0 万 k W の 石 炭 火 力 発 電 所 を 建 設 し 、 今 回 、 こ れ に 加 え て 1 3 0 万 k W の 石 炭 火 力 発 電 所 を 建 設 し よ う と す る も の で 、 現 状 の 非 悪 化 を 原 則 と し て 、 万 全 の 公 害 ・ 環 境 対 策 を 施 さ れ る こ と な し に は 、 建 設 は 許 さ れ な い こ と が 認 識 さ れ る べ きである。 2 評価項目について 環 境 影 響 評 価 の 項 目 に つ い て は 、 「 発 電 所 ア セ ス 省 令 ( 平 成 1 0 年 、 経 産 省 令 第 5 4 号 ) 」 も基づいて選定したとされる。 大 気 質 に 関 し て は 、 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 、 石 炭 粉 じ ん 、 粉 じ ん 等 、 重 金 属 等 の 微 量 物 質 と さ れ 、 「 環 境 へ の 負 荷 の 量 の 程 度 に よ り 予 測 及 び 評 価 さ れ る べ き 環 境 要 素 」 と し て 温 室 効 果 ガ ス 等 ( 二 酸 化 炭 素 ) が あ げられている。 し か し 、 平 成 2 1 年 9 月 に 環 境 基 準 が 設 定 さ れ た P M 2 . 5 に つ い て は 、 大 気 環 境 の 状 況 に は あ げ ら れ て い る が 、 評 価 項 目 と さ れ て い な い こ と は 重 大 な 問 題 で あ る 。 前 述 の と お り 、 本 件 地 域 の P M 2 . 5 汚 染 は 、 環 境 基 準 の 長 期 基 準 で は 一 般 局 の 有 効 測 定 日 数 局 1 3 局 の う ち 7 局 が 、 自 排 局 の 有 効 測 定 局 1 3 局 全 部 で 適 合 し て お ら ず 、 短 期 基 準 で は 一 般 局 の 有 効 測 定 日 数 局 1 3 局 の う ち 1 2 局 が 、 自 排 局 の 有 効 測 定 日 数 局全部で適合していないのである。 P M 2 . 5 に つ い て も 評 価 項 目 と し 、 そ の 排 出 量 や 削 減 対 策 に つ い て 検 討 さ れ る べ き で あ る。 ま た 、 C O 2に つ い て は 、 施 設 の 稼 働 に よ る 排 ガ ス の み を 検 討 対 象 と し て い る が 、 燃 料 な ど の 運 搬 ・ 搬 入 や 発 電 所 の 建 設 、 運 用 、 廃 棄 等 に よ っ て も 、 C O 2が 排 出 さ れ る こ と は 明 ら か で あ り 、 こ う し た 要 因 か ら の C O 2 排 出 も 検 討 対 象 と されるべきである。 3 予測・評価の手法について 環 境 影 響 評 価 方 法 書 は 、 環 境 評 価 を 行 う た め に 必 要 な 事 項 を 記 載 す る も の と さ れ 、 そ の 中 に は「予測・評価の手法」も含まれている。 環 境 評 価 の 「 予 測 ・ 評 価 の 手 法 」 に は 、 評 価 の 対 象 と さ れ る 項 目 に つ い て の 現 況 だ け で な く 、 防 止 対 策 の 内 容 、 そ の 効 果 が 含 ま れ 、 ま た 評 価 の 手 法 に は そ の 地 域 に お け る 自 治 体 な ど の 計画との整合性の検討が含まれるべきである。 と こ ろ が 、 「 ば い 煙 に 関 す る 事 項 」 で は 、 硫 黄 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 、 ば い じ ん に つ い て 、 排 出 濃 度 と 排 出 量 が 示 さ れ 、 環 境 保 全 措 置 に つ い

(32)

No. 意見の概要 事業者の見解 て は 、 脱 硫 装 置 、 脱 硝 装 置 や 集 じ ん 装 置 を 設 置 し て 、 「 濃 度 及 び 排 出 量 を 可 能 な 限 り 低 減 す る 」 と さ れ 、 「 エ ネ ル ギ ー 基 本 計 画 で の 位 置 づ け 」 で は 、 「 国 内 最 高 レ ベ ル の ば い 煙 処 理 施 設 を 導 入 す る 」 と さ れ て い る が 、 具 体 的 に ど の よ う な 装 置 が 設 置 さ れ る の か 、 ま た そ の 効 果 な ど に つ い て の 記 載 は 無 い 。 こ れ で は 、 方 法 書 の 「 予 測 ・ 評 価 の 手 法 」 に つ い て 検 討 し よ う が な い。 ま た 、 P M 2 . 5 に つ い て は 、 排 出 濃 度 や 排 出 量 な ど の 記 載 も な く 、 そ の 低 減 対 策 に つ い て もまったく記載がない。 具 体 的 な 「 ば い 煙 処 理 施 設 」 や そ の 低 減 効 果 、 他 の ば い 煙 処 理 施 設 と の 比 較 や 、 導 入 す る ば い 煙 処 理 施 設 を 選 定 し た 理 由 な ど も 記 述 さ れ る べ き で あ る 。 ま た 、 使 用 す る 石 炭 の 種 類 に よ っ て も 排 出 量 は 異 な る は ず で あ り 、 使 用 す る 石 炭 の 種 類 ご と の 予 測 ・ 評 価 も 記 述 す べ き で あ る。 さ ら に 、 C O 2 に つ い て は 、 「 石 炭 を 使 用 す る 最 新 鋭 の 技 術 で あ る 超 々 臨 界 圧 ( U S C ) 発 電 設 備 を 導 入 し 、 発 電 電 力 量 当 た り の C O 2排 出 量 を 低 減 す る 」 と し 、 現 時 点 で 想 定 さ れ る 発 電 電 力 量 当 た り の C O 2 排 出 量 は 「 約 0 . 7 7 k g ― C O 2 / k W h 、 C O 2総 排 出 量 は 約 7 0 0 万 t ― C O 2 / 年 」 と さ れ て い る 。 導 入 す る と さ れ る 超 々 臨 界 圧 ( U S C ) 発 電 設 備 や そ の 低 減 効 果 に つ い て も 記 載 が な い 。 導 入 す る と さ れ る 超 々 臨 界 圧 ( U S C ) 発 電 設 備 や そ の 低 減 効 果 、 さ ら に 既 設 の 石 炭 火 力 に 導 入 さ れ て い る 臨 界 圧 発 電 設 備 の 内 容 や そ の 効 果 に つ い て も 明 ら か に す べ き で あ る 。 さ ら に 、 他 の L N G 火 力 や 石 油 火 力 、 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 発 電 に お け る C O 2排 出 量 と 比 較 し て 、 何 故 、 石 炭 火 力 を 選 択 し た の か についても明らかにすべきである。 ま た 、 水 銀 を 始 め 重 金 属 に つ い て も 、 予 測 ・ 評 価 を す べ き で あ る 。 と り わ け 、 水 銀 に つ い て は 、 平 成 2 5 年 1 0 月 に 水 俣 病 の 発 生 地 で あ る 熊 本 県 で 合 意 さ れ た こ と を 踏 ま え 、 法 改 正 を 待 つ こ と な く 、 予 測 ・ 評 価 を 行 い 、 対 策 が 検 討 さ れるべきである。 4 自 治 体 と の 協 定 及 び 自 治 体 の 計 画 と の 整 合 性 について 神 戸 市 長 の 配 慮 書 へ の 意 見 書 で は 、 「 既 設 の 発 電 所 、 製 鉄 所 及 び 本 計 画 の 発 電 所 を 合 わ せ た 大 気 汚 染 物 質 の 総 排 出 量 等 に つ い て は 、 少 な く と も 本 市 と 締 結 し て い る 環 境 保 全 協 定 の 協 定 値 を 上 回 る こ と が な い よ う 、 環 境 保 全 対 策 に 万 全 を期されたい」としている。 神 戸 市 と の 環 境 保 全 協 定 で は 、 発 電 所 と 製 鉄 所 が 協 定 対 象 と な っ て い る の で あ り 、 本 方 法 書

(33)

No. 意見の概要 事業者の見解 で も 、 既 設 の 発 電 所 と 製 鉄 所 を 合 計 し た 排 出 量 や 対 策 の 内 容 が 記 載 さ れ る べ き で あ る 。 ま た 、 既 設 の 発 電 所 、 製 鉄 所 及 び 本 計 画 の 発 電 所 を 合 わ せ た 大 気 汚 染 物 質 の 総 排 出 量 が 、 神 戸 市 と の 環 境 保 全 協 定 の 協 定 値 を 上 回 る こ と が な い か ど うかも記述されるべきである。 神 戸 市 の 2 0 1 2 年 度 の C O 2排 出 量 は 1 1 8 9 万 t で 既 設 の 神 戸 製 鋼 の 石 炭 火 力 が 少 な く と も そ の 6 割 近 く を 占 め て い る と 思 わ れ る 。 神 戸 市 の 2 0 1 2 年 度 C O 2排 出 量 は 1 9 9 0 年 比 で 7 . 2 % 増 で あ り 、 2 0 1 1 年 2 月 に 策 定 さ れ た 「 神 戸 市 地 球 温 暖 化 防 止 実 行 計 画 」 の 目 標 年 度 で あ る 2 0 2 0 年 度 の 目 標 排 出 量 ( 8 3 0 万 t ) を 達 成 す る た め に は 、 あ と 3 5 8 万 t の 削 減 が 必 要 な 状 況 に あ る 。 そ こ に 、 今 回 の 石 炭 火 力 で 年 間 7 0 0 万 t の C O 2排 出 量 が 加 算 さ れ る こ と に な る 。 こ の 神 戸 市 の 「 神 戸 市 地 球 温 暖 化 防 止 実 行 計 画 」 と の 整 合 性 に つ い て も 予 測 ・ 評 価がなされるべきである。 ま た 、 兵 庫 県 も 平 成 2 6 年 3 月 に 策 定 し た 「 第 4 次 兵 庫 県 環 境 基 本 計 画 」 で 、 「 平 成 3 2 年 度 の 圏 内 温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 を 2 0 0 5 年 度 ( 平 成 1 7 年 度 ) 比 で 6 % 削 減 す る 」 と し て お り 、 こ の 兵 庫 県 の 環 境 基 本 計 画 と の 整 合 性 に つ いても予測・評価がなされるべきである。 23 方法書の抜本的見直し 方 法 書 に は 不 備 、 不 作 為 、 未 検 討 、 未 熟 と 判 断されるものが 10 項目 14 事項もある。本方法 書 は 、 環 境 だ け で な く 社 会 全 体 に 甚 大 か つ 不 可 逆 的 な 変 化 を 及 ぼ す 施 設 の ア セ ス メ ン ト で あ る に も か か わ ら ず 、 不 適 格 と 言 わ ざ る を え な い 。 よって、1 年から数年延期し、抜本的な見直しを 求 め る 。 こ れ で は 、 公 害 ・ 健 康 被 害 者 、 近 隣 住 民 、 神 戸 市 民 、 兵 庫 県 民 、 近 隣 市 町 村 民 は 誰 一 人として不安の解消や納得はできない。 本 計 画 に お い て は 、 「 環 境 影 響 評 価 法 」 及 び 「 発 電 所 ア セ ス 省 令 」 に 基 づ き 、 本 計 画 に 関 す る 事 業 特 性 及 び 地 域 特 性 を 踏 ま え 、 環 境 影 響 評 価 項 目 並 び に 調 査 、 予 測 の 方 法 を 選 定 す る と と も に 、 適 切 に 調 査 、 予 測 及 び 評 価 を 実 施 し 、 環 境保全措置の検討を行ってまいります。 今 後 、 環 境 影 響 評 価 の 各 段 階 で 国 、 県 及 び 市 に ご 審 議 い た だ い て ま い り ま す 。 ま た 、 発 電 所 稼 働 後 に は 、 「 神 戸 市 条 例 」 に 基 づ き 事 後 調 査 を実施する計画としております。 24 1.温室効果ガスの排出について 神 戸 製 鉄 所 火 力 発 電 所 ( 仮 称 ) 設 置 計 画 で は 、 稼働により年間 770 万t-CO 2の排出が予想されて います。「神戸市CO 2レポート 2014」によれば、 神戸市における2014 年度のCO 2排出量は約1,190 万 t-CO 2 で あ り 、 発 電 所 の 稼 働 に よ り 現 在 の 神 戸 市全体のCO 2排出量の 6 割以上が追加的に排出さ れることになります。 2011 年 度 以 降 、 神 戸 市 域 で も 電 気 使 用 に 伴 う CO 2排出量は増加しており、CO2排出削減の努力が 一 層 求 め ら れ る 状 況 と 言 え ま す 。 し か し 、 方 法 書 で は 「 最 新 鋭 の 発 電 設 備 の 導 入 に よ り 、 発 電 電 力 量 当 た り の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 低 減 さ せ る 」 旨 (p.35) が 述 べ ら れ て い る だ け で 、 CO 2 排 出 総 量 を 低 減 さ せ る 方 策 の 可 能 性 に つ い て は 何 ら 述 べ ら れ て い ま せ ん 。 地 球 温 暖 化 対 策 に お い て 重 要 な こ と は 、 温 室 効 果 ガ ス 排 出 総 量 の 抑 制 で 本 計 画 に お い て 、 現 時 点 で の 二 酸 化 炭 素 排 出 係 数 は 、 約 0.77 ㎏ -CO 2 / kWh 、 本 排 出 係 数 に よ る二 酸 化炭 素 総 排出 量 は 、 約 700 万 t- CO 2/ 年 と想定しております。 本 計 画 の 電 力 は 、 発 電 の た め 所 内 で 消 費 す る 電 力 を 除 き 全 量 を 関 西 電 力 へ 卸 供 給 い た し ま す 。 二 酸 化 炭 素 排 出 量 約 700 万 t の う ち 、 発 電 のために所内で消費する電力に相当する約 40 万 t が当社の二酸化炭素排出量として神戸市の二酸 化 炭 素 排 出 量 に 含 ま れ ま す 。 送 電 電 力 に 相 当 す る 約 660 万 t の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 に つ い て は 、 卸 供 給 先 で あ る 関 西 電 力 の 電 力 使 用 先 の 排 出 量 と な る こ と か ら 、 発 電 に 伴 っ て 発 生 す る 二 酸 化 炭 素 排 出 量 全 量 が 神 戸 市 の 排 出 量 と な る わ け で は あ り ま せ ん 。 現 在 稼 働 中 の 神 鋼 神 戸 発 電 所 の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 に つ い て も 同 様 に 取 り 扱 わ れ ております。

参照

関連したドキュメント

環境影響評価の項目及び調査等の手法を選定するに当たっては、条例第 47

本審議会では、平成 29 年 11 月 28 日に「 (仮称)芝浦一丁目建替計画」環境影

本審議会では、平成 29 年2月 23 日に「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開

[r]

東京都環境影響評価審議会 会長 柳 憲一郎..

第2章 環境影響評価の実施手順等 第1

続いて、環境影響評価項目について説明します。48

本審議会では、令和3年6月 29 日に「 (仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北 地区)