フィラリア症をめぐる歴史疫学の世界
2
0
0
全文
(2) 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2016-CH-111 No.9 2016/7/30. 3.オーラルヒストリーの試み プロジェクトの一環として、感染症や寄生虫病の抑制にかかわった研究者、行政そして医 師や患者などからの聴き取り調査を進めている。こうした調査を、歴史学の世界ではオーラ ルヒストリーと呼ぶ。この間、フィラリア対策にかかわった多田功氏(九州大学名誉教授) 、 青木克己氏(長崎大学名誉教授)などからの聴き取り調査を行った。今後の計画としては、 地方の寄生虫予防会関係者、患者などからの聴き取り調査を行う予定である。. 4. 「資料をつくる」 感染症や寄生虫病の抑制に関する歴史的経験は、これを整理し、資料化してはじめて利 用可能になる。つまり、「資料はあるのではなく、つくるもの」である。フランスの歴史 学者、エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリは、「未来を憂うる専門家としての歴史学者の 使命は、歴史の寄与を求める者である科学者に力を貸すことではないでしょうか」と述べ る。報告者は、この言葉を常に意識してプロジェクトを進めている。 東日本大震災ののち、地震や津波をめぐる歴史学的な知見を、予知や被害を食い止める ための知恵として利用することが本格化した。これは、感染症や寄生虫病の歴史学にも大 きな示唆を与えている。日本の社会は、感染症や寄生虫病の抑制に成功すると、その記録 を廃棄してしまうことが多かった。しかし、それは感染症や寄生虫病をめぐる経験を放棄 してしまうことでもある。この面で、報告者は、歴史学が、医学や公衆衛生学と共同で進 めることが出来る課題は数多く残されていると考えている。. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. 2.
(3)
関連したドキュメント
1.基本理念
「学校と児童一人一人をつなぐ」「学校と地域をつなぐ」「学校と世界をつなぐ」「学校と自
5つめは「エンゲージメントを高める新キャリアパス制度の確
これまた歴史的要因による︒中国には漢語方言を二分する二つの重要な境界線がある︒
市場を拡大していくことを求めているはずであ るので、1だけではなく、2、3、4の戦略も
を軌道にのせることができた。最後の2年間 では,本学が他大学に比して遅々としていた
プログラムに参加したどの生徒も週末になると大
70年代の初頭,日系三世を中心にリドレス運動が始まる。リドレス運動とは,第二次世界大戦