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農村調査における農家経済・地域会計的方法と政治・社会学的視点 [The Farm Economy and Regional Accounting Methods, and the Sociopolitical Approach in Village Surveys]

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農村調査 における農家経済 ・地域会計的方法 と

政治 ・社会学 的視点

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Ⅰ は じ め に 本書 は ル ソ ン島南 部 の 1稲作農 村 の農 家経 済 調査結果 を ま とめ た もので あ る。 同調査 は 国 際稲作研 究所 にお け る速 水氏 の Anatomy of a PeasantEconomy と題 す る研 究計 画 に お いて,1975年6月 1日か ら1976年5月31日 の期間, ラグ ナ県 の ツブ ア ン村 に対 して行 わ れ た。 1974年11月 に村 の全戸 に対 す る基 礎調 査 を行 い, それ に基 づ いて11戸 の毎 日記 帳を 行 な って くれ る協 力世帯 を,記 帳能 力 と調査

*

Written by Y.Hayami in Association with M .Kikuchi,P.F.Moya,L M.Bambo,and E.B.M arciano.

1978.Lo§Ba免os:InternationalRice Research ∫nstitute.xii

+

149p.

**京都大学農学部農林経済学科 ;Department or Agriculturaland Forestry Economics,Faculty ofAgriculture,KyotoUniversity

- の協 力意志 とで判 断 して有 意抽 出 した。 こ れ ら

1

1戸 の協力世帯 が毎 日記 帳 した 「所 得 と 家計支 出 の毎 日g-己録 」 と 「作業 の毎 日吉己録 」 を週 2回 の チ ェ ックの下 にデ ータ と して,各 世 帯 内 と村落 内 との, 諸活 動 に伴 う財 とサ -ビスの流 れ が, 本書 に提示 されて い る。 それ は世 帯 の規模別 お よび村全体 と して, そ して 月別 お よび年 合計 と して行 われて い る。他 の アプ ロー チ と して11戸 の協 力世帯 の詳細 な資 産 調査 が, 記 帳調査 期間 の初 め と終 りお よび 毎 月行 われ, 記帳調 査結果 か ら計 算 され る投 資 ・貯 蓄 デ ー タ と照合 す る ことによ り, 本 調 査 結果 の信悪性 が検 討 され た。 以上 の調査 方法 の 記 述 か ら明 らか な よ う に, 本 調査 に対 して,11戸 の協 力世帯,本書 の著者 速 水氏 と4人 の調査 協 力者 , その他 の 協 力者 の非 常 に多量 の協力 が イ ンプ ッ トと し て投入 され, この調 査結果 が本書 とい う形 で 643

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ア ウ トプ ッ トされて い るので あ る。本書 で は , 各 世 帯 内 お よび村落 内 にお け る消費 ・投 資 ・ 貯蓄 お よび生 産 が, 財 ・サ ー ビス の流 れ お よ び資産額 の変 化 を通 して, 複雑 で はあ るが ニ ー トに整 理 され た形 で 提示 されて い る。 本書 の構 成 は7章 と参考文 献, お よび補 遺 と して 調査 票 例 と個 別協 力世帯 別集計表 か ら な る。 まず 各章 oj内容 につ いて検 討 して み よ う 。 ⅠⅠ 章 別 の 内容 と コメ ン ト

第 1章 Approach to PeasantEconomyで は本書 の課 題 と方法 とを記 述 して い る。村 の 世 帯 内 と 1村 内 にお け る諸経 済 活動 問 の複雑 な相互依 存 関係 を分 析す るため には, 農 家 に お け る生 産 活動 と消費活動 との不可 分性 のた め,世 帯 内 と1村 内 とにお け る生 産, 消費, 投 資, お よび取 引 に関す るデ ー タを 同時 に集 め る こ とが必 須 で あ る。 また, この よ うなデ ー タは効果 的 な農村 開発 や国 家開発政策 の策 定 の重要 な基 礎 にな る。 しか し, この種 のデ ータは ほ とん ど存 在 しな い ので, これ を収 集 す る こ とが本書 の課 題 と して設 定 され た。 本 書 の課 題 は この よ うに 1村落 に関す る組 織 的 デ ー タ収 集 で あ るが, 第 7章 で は条 件 つ きな が ら農村 開発 に関す る本調 査 の政策 的 イ ンプ リケ ー シ ョンが明確 に述べ られて い る。 しか し後 述す るよ うに, この政策 提 案 を行 う には十 分 な情報 が集 め られ て いない ので はな い か と評者 は考 え る。 方 法 に関 して は, まず上 述 の2種 の 日次 別 調 査票 と資 産調 査 とを基礎 に,下 記 の七 つ の 勘定 が整理 され た。 1. 米生 産勘定

2

.

米 以外 の農業 生産 勘定 3. 農産物 以外 の生 産 勘定 4. 所得 ・支 出勘 定 5. 固定 資 本生 産 勘定 6. 資金 調 達勘定 7. 取 引勘定 次 に11戸 の協 力世 帯 に関す る これ ら個別 勘定 は,村 内の取 引を差 し引い たあ と村 全体 にふ くらま され, 村 の社 会 勘 定 が 推 定 され て い る。 方 法 論 の うち勘定 体 系 は 複 式 簿 記 原 理 に 従 って お り,学 生 時 代 に京 大 式 (大槻 式) 負 計 式農業簿記 によ る奈良県 の農 家 の農家経済 分 析 の実 習 を行 な った評 者 か らみ る と, 京 大 式 の勘定体 系 とかな り異 な って い る。しか し, 両体 系 と も経 常取 引 と資本 勘定 とを分 け農家 の生 産, 消費, 投資 を 同 時 に と ら え よ う と し, 自記 式 で あ り, 非 市 場 的現物 経 済 を把握 しよ うと して い る点 な ど基本 的類 似性 を持 っ て い る。 本書 の勘定体 系- のデ ー タを集 め る 段 階 で は{低 開発 諸国 の農村 の現 状 を考 え る とき方 法 論上二 つ の重要 な問題 が存在 す る。 上記 の京 大 式簿記 の場合, 日本 の農家戸主 の 比較 的高 い教 育水 準 と計 数能 力 の前提 の下 に 各 戸 主 が毎 日の現 金 お よび現 物取 引を 帳簿 に 自記 し, それ を 自分 で, 時 に は 大 学 の 専 門 衣,学 生 の援 助 の下 , 分類 集計 し経営分 析 ・ 改善 に利 用す る。 しか し低 開発 国 の農村 で は 上 の前 提 は成 立せず,戸 主 が 自分 で分類集計 しその結果 を経 営 改善 に利 用 す る ことは不 可 能 で あ る。ゆ え に上述 の 「毎 日記 録」 のみ を 協 力世 帯 に記 入 して も らい過 2回調査 員 が検 討 す る とい う方 法 が取 られ たので あ ろ う。 し か し第 1に, ここに重 大 なサ ンプ ル ・バ イ ア スが入 る可能性 が存 在 す る。 す なわ ち読 み書 き計 算 がで き, 調査 に協力 で きる時 間 的 ・精 神 的余 裕 と協 力 の意 志 の強 い農 家 が選ば れ る 可能性 が高 いので あ る。東南 ア ジアの農民 の 教 育水 準 は非 常 に低 く, 農 村労 働者 の よ うな よ り貧 しい階層 ほど生存 の ため に忙 し く働 か な ければ な らな い。 ゆえ に上 述 の よ うに記 帳 能 力 と協 力意志 によ り有 意 抽 出 され た11戸 の 協 力世帯 は, 教 育水 準 が高 く調査 に協 力 で き

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る余 裕 の あ る, よ り有 能 な農 家 の方- バ イ ア ス して い る可能性 が高 い。 11戸 の うち4戸 は 土 地 な し労 働 者 で あ るが, その うち2戸 が調 査 期 間 中 に土 地 を又小 作 で きるよ うにな って い るが, これ は偶然 で あ ろ うか。評者 は ラ ン ダム ・サ ンプ リング に基 づ く, 週何 回か の イ ンタ ヴ ュー調 査 とい う方 法 も可 能 だ った ので はない か と考 え る。 第 2に, この日戸 のデ ー タを村 全 体 に引 き 伸 ば して第 6章 で村 社 会経済 計 算 を行 な って い るが, このサ ンプ ル ・バ イアス の可能 性 は ここに も必然 的 に入 り込 んで くる。 このサ ンプ ル ・バ イ アス とそれ が 引 き起 こ す 問題 を除 けば, 勘定 体 系 は斉合 的 に構 成 さ れ, デ ー タの収 集 ・分析 の過程 で 多数 回 の検 査 , クロス ・チ ェ ックや慎 重 な評 価 な ど によ り正確 性 を維 持 す る十 分 な努 力 が な され, 高 度 に訓 練 され た調査 員 た ち と農 家 との長期 に わ た る忍耐 強 い協 力が行 わ れ, 調 査 全体 と し て も周到 にデザ イ ンされ て い るな どの点 が高 く評 価 で きる。 第 2章 で は調 査 村 の概 要 が簡潔 に述 べ られ て い る。 村 は ツブ ア ン(Tubuan)と呼 ばれ, 南 ル ソ ン, ラグ ナ県 内の, フ ィ リピ ン最 大 の 湖 Laguna de Bay の南 岸 の よ く濯 漉 され た低 地 にあ り, 「フ ィ リピ ンで 米 生 産 性 が 最 大 の地域」 (p.9)に 立 地 す る。 稲 作 村 で あ り, 近 くにIRRIが あ る こ と もあ って, 2 期 作 に よ る高 技 術 の稲 作 が行 われて い る。 通 勤兼 業 機会 は ほ とん ど存 在 しない。 フ ィ リピ ンの他 の藩政 稲 作地帯 と同株 に この村 で も不 在 地 主制 が一 般 的で あ り, 村民 は1974年 に村 内の水 田の2%を所有 す るにす ぎず, 村 は4 戸 の 自小 作,50戸 の小 作,41戸 の農業 労働 者 の合 計95戸 か らな り,54戸 の農家 の平 均水 田 経 営規 模 は2.1haで あ る。 この村 は19世 紀 末 に開 かれ た新 しい村 で あ り,1958年 に国営 藩 政 施設 が村 まで延 長 され米 の2期作 が可能 に な る とい う大 きな変化 が起 こった。 その後60 年 代 後半 か らいわゆ るHYV が全 農家 -導 入 され, - ン ド ・トラクターを 中心 とす る稲 作 の機械 化 や その他 新 技術 が急 速 に普 及 した。 しか し稲 の反 収 は1966年 か ら74年 にか けて20 % ほ ど しか 上 昇 し な か った。 著者 は これ を 「顕 著 な上 昇」 (p.19)と して い るが,20%は 東 南 ア ジアで の気象 によ る収 量 変動 で, しば しば発生 す る変 動で あ る。 1974年 の もみ の平 均 収 量 は雨 ・乾 季 別に3.0と3.8ton/haで あ った 。 小 作制 度 は,伝 統 的 な カサ マ と呼 ばれ る生 産 費 の分担 を伴 った分 益制 か ら,1968年 ごろ よ りの土地 改 革 によ り多 くの農 家 が定額 小 作 制 に転 換 した。 そ して 転換 者 は転 換 直前 3年 間 の平 均収量 の25%に相 当す る低 い小 作料 で 済 む よ うにな った。 しか し1974年 には まだ か な りの小 規模 農 家 が地 主 との親類 ・友 人 関係 な どの た め分益 小 作農 に留 ま った。 この農地 改 革 の た め地 代 の上昇 が押 え られ,米 の2耕 作 の導入 に よ りこの村 の世 帯 の所 得 はかな り 上昇 した と著者 は考 えて い る。 この所得 の増 大 は, この村 - の純人 口流入 を促 進 し, 自然 増 とと もに人 口圧 力を高 め,1966年 か ら74年 にか け農業労 働者 世 帯 が 2倍 強 にな った。 著者 は, この村 を選 ん だ理 由を 「フ ィ リピ ンの港概 水 田地 帯 の典 型村」 (p.4,p.13)と して い る。 しか し上 述 した著者 自身 の記 述 や 第2.1,2.11表 の乾 季反 収 の比較 で 明 らかな よ うに, この村 は フ ィ リピ ン国 内で, 新技術 が入 る以 前 か ら稲 反 収 の特 に高 い地 域 に属 し て い る こ とが分 か る。 さ らに, フ ィ リピ ンで は60年 代 に潅漑 面積 が急 増 して い るが, 多分 この村 で はその先 駆 け と して58年 に濯宕既施設 が完 成 して2期作 が可能 とな り,60年 代 後半 には HYV と と もに新 技術 が普 及 し,世 帯所 得 が増 加 し, 人 口の この村 へ の純 流入 が増 加 した とい う意 味で,評 者 は この村 は フ ィ リピ ンの港預託稲作 村 の うちで経 済 的 に も技術 的 に もか な り上位 に 属 す る の で は ない か と考 え 645

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る。 評者 は同村 を訪問 した ことが あ るが, 村 内のかな りの小路 が コンク リー ト舗装 されて い るの に驚 いた ことを記 憶 してい る。 また経 済 的 に発展 して い るため,上述 の農業労働者 世帯 の急増 や世 帯間 の所得 格差 の拡 大 の よ う な階層分化 もかな り進 ん で い る よ うで あ る [Takemura1979]。1) 第 3章 で は このよ うな性質 の ツブア ン村 に 対 し,上 述 の事 前 の基礎調査 と 「作業 の毎 日 記録 」を基礎 に11戸 の協力世 帯 の家族労働, 雇用労働, お よび交換労働 の米生産 お よび そ の他 の経済 活動- の投入 を月別,作業別, お よび農業経 営規模別 に詳細 に検討 して い る。 明 らか にされ た点 は稲作 に関 して(1)収穫 ・調 製 と除草 が もっ とも人手 を食 い, (2)雨季 の方 (102日/ha)が乾季 よ り (71日/ha)も特 に収 穫, 除草 のため に手間 がかか る,(3)家族労働 投 入 には年 に四つ の ピー クが あ る, (4)上述 の カサ マ制,制度 の固定性, お よび農業労働者 の雇用 の社会 的要請 の ため総労働投入 におけ る雇用労働へ の依存度 が50% と非 常 に高 く, 雇 用労働 費 の総労働 費 に 占 め る比 重 は小 農 (2ha以下)の方 が大 農 よ り重 い, (5)この村 や ラグナ, 中央 ル ソンにおいて,収穫作業 は, 伝 統 的 フヌサ ン制 (村人 は誰 で も参 加で き収 穫 の1/6の報 酬を得 る)か らガマ制 (除草労働 を無償 で行 な った ものだ けが収穫労働 に参 加 で き上述 の1/6の報 酬を得 る契約 関係)にかわ ったが, その要 因は

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)

新技術 の導入 によ る収 量増 に基 づ く1/6の収穫者 シ ェア と収穫労働 生 産性 とのギ ャップを ガマ労働者 に無償 の除 草労働 を させ ることによ って埋 め る

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)

伝統 的 フヌサ ン制 を雇用労働者 に完全 に置 きか え る ことによる強 い社会 的摩擦 の回避, お よび (C)ガマによって労働 が必要な ときに確保 で き る ことで あ る, (6)小農 ほどガマによ り多 く依 1)評者も訪問 したカラオカン村ではHYV の3 期作 が行われていたが,そこでの農家 と農業 労働者の比は74戸対14戸であった。 646 存 す る。 所得 に関係 した全労働配 分 に関 して は

(

7)

4

8%

が 自己雇用で その うち

3

2

ポイ ン トが 稲作 に使 われ,

4

8

% が被用労働,残 りの

4%

が労働交 換 に使 われてい る

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8)

ひ とり 1年 当 た り160日 しか労働機会がな く非 常な低雇用 状 態だが, これ は(a)村 内の大部分 の雇用 が強 い季節性 を持 った主 要作物 であ る米 か ら発生 し, (b俳 農 業 雇用 はネダ リジブルで あ り, (C) 農 閑期 に労働 を濯排 水施設 な どの資本形 成 に 使 う努 力 の欠如 のためであ ると してい る。 評者 の コメ ン トは, まず(5)と(6)について, 第 1に(5)の理 由 と して(b)が述べ ら れ て い る が, もしそ うな ら, 村 内の政治 ・経済 的 リー ダーで あ る大 農が雇用労働 よ りもガマを採用 して摩擦を和 らげ るよ うに行動す るので はな いか と考 え られ るが, (6)にあ るよ うに事実 は 逆 にな って お り, (b)の理 由が あま り説得 的で ない。第2に, (5)の(a)は結局, フヌサ ン制 の 下 で の新技術 の導入 が収穫労働者 に もた らす たなぼた利益 を,小 作農 がガマ とい う社会 的 摩擦 の少 ない制度で収穫労働者 に無償 除草労 働 を させ る ことによ り実質 利益 に転換 す る こ とを意 味 し, これ はまた小 作農 の農業労働者 に対 す る支配 力 の強 さを表 して い る と評 者 は 考 え る。 このよ うな社会 的要 因 も考慮 した収 穫制度 変化 の経済分析 は非 常 に興味深 い。 し か しもう少 し生産経 済学 的なつ めが欲 しか っ た。第 3に, (8)の 低 雇 用 の 理 由 の(C)で あ る が, これ は評者 は理 由にはな り得 ない と考 え る。 この点 は第7章 の一 つ の政策提案 とも関 わ って い るのであ るが,評者 は もし農 閑期 の 農民 の資本形 成 の努力 の利益 が彼 らに必ず戻 って くるのな ら農民 はその努力 を行 うと考 え る。 戻 って こな くす る,上 述 の支 配 関係 のよ うな政 治的,社会 的条件 が あ るので あ る。ル ソ ン平原北西端 の カ ラオ カ ン村で は,小河 川 に Tangalと い う小 さな多数 の分水 堰を毎年村 人 の小 グル ープ の共 同作業 で建設 し,水路 も 補修 して稲 の 3期作 を行 な ってい るが, これ

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は彼 らの努 力 に対 す る報 酬 が彼 らに戻 って く る場 合 に当 た るので あ ろ う と考 え る[ibid.]。 第4- 6葦 は 「完 全 に組 上 げ られ た会計 シ ス テ ム に よ る複雑 な小 農経済 の記 述 で あ るの で, 技 術 的細 部 に関心 が な い人 は スキ ップ し て もよい

」 (p.6) と書 か れて い るよ うに, た しか に複 雑 で あ る。 以下 で は紙 数 の関係 も あ り, これ ら各 章 の簡単 な説 明 と コメ ン トを 述 べ るに止 めたい。 第4章 で は11戸 の協力世 帯 の上 述 の 7勘 定 に 基 づ く所得 , 消 費, 貯 蓄, 投 資, 村外 - の支 出な どの所 得 の流れ を 記述 して い る。 市場 を通 らない財 の評価 の方 法 につ いて検 討 したの ち, 第 1に稲 作 か らの 生 産 と所得 を整 理 して い る. こ こで は米 の現 物 で の地 代 ・賃 金支 払 い, 自家 消費 な どが行 われ る こ とが 多 く, また大 農 と小 農 問 の地 代 支 払 い額 が $163/ha と $483/ha,と非常 に 大 幅 に異 な る こ と を 指 摘 して い る。 上述 し た, 小 農 ほど よ り多 く分益制下 にあ る こ とが 格 差 の理 由 とされ て い る。 評者 は この格差 は 小 農 の村 内 にお け る政 治 的地位 の低 さを示 し て い る と考 え る。 第 2に経 常生 産 か らの所 得 につ いて, 米 の圧 倒 的重 要性 を述 べ, 第3に 世 帯 の所得 ・支 出構 造 につ いて, ひ と り当 た り所 得 は年 間 197ドルで大 農 と農 業労 働者 の 問 には253ドル と135ドル とい う格 差 が あ り, 農外 所得 は総 所得 の28%で あ り, 支 出 に関 し て は ひ と り当た り可処 分所得176ドルで ,うち 21% が貯蓄 され, エ ンゲ ル係数 は65%と非 常 に高 くな って い る。第4に資本形 成 につ いて 著者 は, 大 農 と農業労 働 者 との問 の7倍以上 の格 差 を指摘 し, 特 に固定 資本形 成 に関す る 家族 労 働 の貢 献 が9%と非 常 に低 い こ とを, 前 述 の農 閑期 にお け る家族 労働 の農業 固定 資 本 形 成 - の利 用 の少 な さ と対応 し, この村 の 発 展 の重 大 な 阻害 要 因 とす る。 評 者 は この点 に関 して は第 7章 の政 策 的提 案 と も関係す る のだ が, 上述 した よ うになぜ 農 閑期 に家族 労 働 が農業 資本形 成 に使 われ な いか に関す る政 治 ・社 会 ・経 済 学 的調査 が必 要 で あ る と考 え る。 第5に著者 は世 帯 の村 内 ・外 の諸取 引を 取 り上 げ, 総 受 け取 りの73%が村外 か ら得 ら れ,生 産 要素 の65%, 消費財 の93%が村外 か ら購 入 され て い る ことを示 した。 第6に現 金 バ ラ ンスが資 産調査 と毎 E]調 査 か ら, 米 バ ラ ンスが生 産調 査 と現 物 フ ローか ら計算 され, そ の差 の小 さ さか ら取 引デ ータの正確 さを証 明 した。 第 5章 で は期首 と期末 の資 産 調査 によ り世 帯 の資産 状 態 を示 して い る。 この村 は ほ とん ど全 農家 が小 作 農で あ り,小 作権 が市場 価 格 を持 つ ので, その価 格 を土地 価 格 の35% (定 額 小 作) と25% (分 益 小 作) と評価 す る と, 小 作権 が協 力世 帯 の全 資産 の6割 近 くと圧 倒 的地位 を 占め る。 ゆ え に この小 作 権 の評イ酎 ま 非 常 に重 要で あ るが, この評 価 と, 上 述 の分 益 小 作地 の地 代 が定額 小 作地 の地 代 の約 3倍 で あ る こ ととが どの よ うな 関係 にあ るのかを 本書 中で示 して 欲 しか った。 この評 価 の下 で 大 農世帯 の総 資産額 は小 農 の4倍, 農業労 働 者 の25倍 と非 常 に大 きい格差 を持 って い る。 小 作 権 を除 けば 小 農 は農業 固定 資 本 を ほ とん ど所 有 して お らず, 大 農 の トラクター によ る 賃 掛 と農業労 働 者 の ガ マ労 働 に依 存 して経 営 を行 な って い る。月平 均 の純 金融 資産 (正 の金 融 資産 -負債)は負 で大 農 は小 農 の6倍 ,農業l 労 働者 の16倍 とな って お り,大 農 ほど機 関借 り入 れ と現 物 借 り入 れ が多 い こ とが 明 らか に され た。2) この階層別純 金融 資産 と上 の階層 別総 資産 とを比 べ る と, 最下 層 の農業労 働者 の相対 的多額 借 り入 れ が 明 らか にな る と評 者 は考 え る。 か つ彼 らは高 金 利 の private loan の み に依存 して い るので あ る。 第6章 で は村 を単位 と した社 会 勘定 が, 協 力世 帯 の勘定 か ら相互 の取 引 と債 権 を差 し引 2)大農 ほど,より多 くの割合の政府 の低利融資 を確保する傾向が,評者 のタイ国 中央平原 の 2村の調査で も明 らかになった[Tsujii1978]。 647

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い た の ち, 階層 別 にふ くらませ て 推 計 され て い る。 そ の中 には港況 設 備, 学 校 , - ル ス ・ セ ンタ ーな どの公 共 施 設 と, それ に対 す る公 共 補 助 金, お よび 家賃 の近 似 推 計 が 含 ま れ る。評 者 は, 村 内 の世 帯 間 の複 雑 な経 済 的 相 互 依 存 関係 を分 析 す る とい う本 書 の課 題 か ら は本 章 はサ イ ドライ ンで あ る と考 え る。 しか し村 を 1単 位 と して の整 理 は それ な りに興 味 深 い 。 内容 は経 常生 産, 所得 と支 出, 資本 形 成 , 村 際取 引, 村 資 産 と これ まで の個 別世 帯 に関 す る記 述 の順 序 と同 じで あ る。 明 らか に な った こ とは, 米 の付 加 価 値 9.3万 ドル の約 30% が地 代 と して村 外 へ 流 出 し, 村 民所 得 は 約13万 ドルで 村 民 ひ と り当 た り230ドル, 粗 投 資 は1.6万 ドル, う ち固 定 資 本形 成 は5,300 ドル (23%は農 用) で, そ の費 用 の79%は村 外 に支 払 わ れ, 村 際取 引で は7,600ドル (全 受 け取 りの6% ) の黒字 で, 村 の全 資 産 が 1 年 間 に281,500ドル か ら2,800ドル増 加 した。 この黒字 な い し資産 増 は負債 の38,900ドル か ら31,000ドル- の減 少 の一 部 に当て られ た。 本 章 の方 法 は, 1地 域 内 の経 済 主 体 の調 査 と地 域 の マ ク ロデ ー タ とを基 艇 に して地 域 の 経 済 循 環 を 明 らか に しよ う とす る, 地 域 会 計 の アプ ロー チで あ る [阿部 1979]。 こ の 方 法 の 日本 村 落 へ の応 用 はか な り存 在 す るよ う で あ る。3) この村 内 の濯耽 水 田 172haの うち 61haは 他 村 の人 に よ り入 り作 され て お り, そ の水 田 か らの生 産 は本 村 の生 産, 所 得 と して は算 入 され て い な い。 しか し本書 で は本 村 の人 の 出 作 につ いて は全 く触 れ られず 計 算 され て もい な い。上 の入 り作 の例 もあ るの で, 出作 が全 くな い とは考 え られ な い。 も しあ る場 合 , 村 の社 会 会 計 諸 数値 が過 小 推 計 され て い るので はな いか と評 者 は考 え る。 最 後 の7章 で は, 村 の所 得 の分 配 や処 分 な ど の経 済 構 造 とその 問題 点 を概 括 した あ と農 3)例えば,柿;君塚 [1966],鈴木 [1966]

村 開 発 の た め の政策 的 イ ンプ リケ ー シ ョンを 示 して い る。60年 代 か らの村 の変 化 は土 地 改 革, 稲 作新 技 術 の普 及, 人 口の急 増 に よ って 規 定 されて きた。 土 地 改 革 は農 村 と不在 地 主 との問 の格 差 を 縮 め た と考 え られ るが, 村 内 で は大 農 が そ の利益 を ほ ぼ独 占 したか ら, 大 農 と小 農 お よび 農業 労 働 者 との不 平 等 は拡 大 した 。 2期 作 化 な ど新 技 術 の普 及 は労 働 投 入 を か な り増 大 させ た。 しか し人 口急 増 は開 拓 可 能 地 の不 在 の ゆ え に 農 家 の 平 均 規 模 を 低 め, 又 小 作 権 さえ も持 た な い農 業 労 働 者 世 帯 数 を急 増 させ た。現 在 は彼 らの生 活 は まあ ま あ の レベ ル で あ るが, 近 い将 来 には激 しい村 内階 層 間摩 擦 が発生 す る可能 性 が あ る。 著 者 は こ こで, 都 市 で の雇 用 機 会 発 見 が 困難 で あ る とい う条 件 の下 で, 大 小 作 農 と農 業 労 働 者 との間 の土 地 再 分配 以 外 の, この摩 擦 を 回避 す る政策 と して, 村 内で の雇 用 と所 得 の拡 大 を 提 案 す る。 具体 的 には第 1に米 生 産 技 術 を 生 産 物 中 の労 働 の シ ェアを増 大 させ る方 向 の 発 展 へ の持 続 的努 力, 第 2にあ ひ るや養 豚 の よ うな土 地 に依存 しな い農 業 生 産 の奨 励 , 罪 3に野菜 や家 内工業 品 な ど の消費 財 を で き る だ け村 内で生 産 し, 消費 財 の大 幅 な村外 依 存 を 減 少 させ , 第 4に農 閑期 の遊 休 労 働 力 を 濯 排 シ ス テ ムな ど の農 業 資 本形 成 に動員 す る こ とを 挙 げ る。最 後 に著者 は, 小 農 経 済 の理 論 を 発 展 させ 農 村 開発 計 画 を策 定 す るた め の基 礎 デ ー タを 提 供 す るた め, 本 書 の方 法 が 長 期 にわ た って 多 くの場 所 で応 用 され る こ とが望 ま しい と結 ん で い る。 ⅠⅠⅠ む す び 本 書 は, 周到 にデザ イ ン され た研 究 計 画 の 下 , 綿 密 に組 み上 げ られ た勘 定 体 系 を 使 い, 各 世 帯 と 1村 単位 にお け る小 農経 済 の構 造 の デ ー タを 多 くの優 秀 な調 査 協 力 員 を 1年 以 上 投 入 す る こ とに よ り収 集 し, それ を 図表 写 真

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をふんだん に使 い非 常 に適確 簡潔 に示 して い る。 しか し評者 の読 後感 は少 し物足 りない と い うことで あ る。 た しか に小農経済 の構造 は 会計学 的,生 産経済学 的 には本書で十分 にと らえ られて い る。 しか し小 農経済 を その よ う にのみ と らえ るこ とは,小農経 済を規定す る 多 くの重要 な要因 の うちの一部 のみを取 り上 げ るこ とで あ る。 小 農 の経済行動 は経済 的要 因 のみな らず 自然 的,社会的, 政治的要 因 に も規 定 され る。 著 者 が 何 回 も書 いてい る, 「本書 のデ ータを農村開発計画策定 の基礎 と す る」とい うことのため には,これ ら非経済 的 要 因の分析 が必須 で あ る。 著者 は本書 で 1個 所 だ け, 収穫労働制度 が フヌサ ンか らガ マへ 変化 した要 因 と して,本書 の方法 によ るので はな く,短 期 の イ ンタヴ ュー によ る調査 に基 づ き[菊池 1978],パ トロン ・クライエ ン ト関 係 と- ーベ スターズ ・シ ェアのイナー シ ャを 非経 済 的要 因 と して挙 げ,生 産経 済学 的要 因 とともに, その変化を見事 に説 明 して い る。 この よ うな多分野 的説 明が小農 のその他 の経 済行動 に対 して も行われ る ことが望 ま しい。 例 えば著者 は政策 的提 案 の中心 として農閑期 の遊休労働 力を動員 して の農業 固定資本形成 を重視 してい る。 しか し評者 は この提 案 の前 に, なぜ 農 閑期 に村民 による資本形成 がな さ れないか の分析 が必要だ と考 え る。 第 1に第 2章 に述 べ られて い るよ うに, この村 の水 田 は隣接す る湖面 と同 じ高 さで よ く洪水 が発生 す る。 この ことか ら評者 は この村 の水 田の地 形条 件が村 レベ ルで の潅排事業 で はど うに も な らない ので はないか と推測す る。 地 形 の異 な った北 ル ソ ンの山際の ス ロープ のあ るカ ラ オ カ ン村 では,谷 川を利用 した Tangalとい う共 同体 レベ ルでの小 港概施設 の建 築 ・修理 が毎年 農 閑期 に 盛 ん に 行 わ れ てい るので あ る。 また第 2に,本文 で の評者 の コメ ン トで 何 回 も指摘 して おいた よ うに, 大農 と小 農な い し農業労働者 との間 の村 内での経 済力 ・政 治力 の格差 は非常 に大 き く,大農 のその他 の 階層 に対 す る支配 力 は非 常 に強い と推測 され る。 この場合小農 や農業労働者 が働 いて農業 資本形成を して も, その利益 の大部分 を大農 が先取 して しま う可能性 が非 常 に大 きい。 ま た第 3に村民 は病 身で農 閑期 は休養 が必要 な のか もしれ ない し, また第4に農 閑期 には宗 教 的,文 化 的活動が多 いのか もしれない。 こ のよ うにまず フィー ジブルな資本形成事業 が あ るのか, 次 に農閑期の労働 による資本形成 を抑制 して い る非経 済 的,経済 的要因 は何 か を 明 らか にせねばな らない。 「労働 が余 って い るか ら使 うべ きで あ る。」とい うのは ま ち が いで はないが評者 には物 足 りない し,政策 的提 案 として ほ不十分で あ る。 評者 は本書 で は政策提 案 は行わな い方 が よか ったので はな いか,行 わな くて も本書 の課題 が十 分 に達成 されて い る と考 え る。 本書 で は小 農の経 済行動 の相互依存 関係 の 分析 とい う目的を,有 意抽 出 され た11戸 の協 力農家 の毎 日記 帳を基礎 と して達成 しよ うと した。有 意抽 出によるデ ータのバ イアスの可 能性 について は先 に触れ た。 しか しさ らに重 大 な問題 は,村 内 の 相 互 依 存 関 係 の頁 の姿 が, 具体 的 な親族 関係 や小作 ・農業労働者 関 係 を規 定す る社会 ・政 治的要 因を捨象 して, 調査 に協力で きる11世帯 を階層別 に選ぶ とい う方法で把握で きるで あ ろ うか とい うことで あ る。 もし本調査 の方法 に社会学 的,政 治学 的側面 が適 切 に加 わ って おれば評者 の物 足 り な さ もなか ったであ ろ う。 調査村 は著者 も述べてい るよ うにフ ィ リピ ン内で特 に肥沃 な稲作地帯 にあ り,技術水準 も商 品経済 化 も比 較 的 高 度 に 進 んで い るか ら, 著者 がい うよ うにフ ィ リピンの典型 的潅 流稲作村落 とはいいが たい と評者 は考 え る。 その意味で他 の稲作村落 との比較研究 が重要 で あ ろ うと考 え る。 しか し著者 が提案 して い るよ うに, 本書 の方 法が そのまま他地域 に長 649

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期 に応 用 で きるで あ ろ うか, また そ うすべ き で あ ろ うか。 まず 可能性 につ いて は, この方 法 が上質 の研 究 資源 の高 度 イ ンテ ンシテ ィー で の長 期拘 束 とい う性 質 を持 って お り, また 被 調査世 帯 に毎 日記 帳 させ るので あ るか ら, 多地域 で長期 に この よ うな調査 を行 うのは非 常 に困難 で あ ろ う。 次に本方 法 の他地域 - の 応 用 の意 味で あ るが, 調査方 法上 の イ ンテ ン シテ ィーな どの ため有 意抽 出 され た小標本 を 対 象 にせ ざ るを得 ず, したが って標本 に関 し て上 述 のサ ンプ ル ・バ イアスや政 治 ・社会 的 要 因の捨 象 とい う問題 を含 み, また調査 用 資 源 の イ ンプ ッ トが多 い割 には ア ウ トプ ッ トが 会 計 学 的 ・生 産経 済学 的性質 の もの に偏 って い るので, 農村 開発 のため の有 効 な政策 的 イ ンプ リケ ー シ ョンを 引 き出す とい う目的 の達 成 が 困難 で あ る とい う問題 を持 って い る。 こ の 目的 は, 著者 も本 書 で述 べて い るよ うに重 要 で あ るか ら,評者 は,本書 に示 され た調査 方 法 に この 目 的 も達 成 で き るよ う,社 会学 的,政 治学 的側面 が追 加 され た らよいので は ない か と考 え る。 参 考 文 献 阿部亮耳.1979.「農業 における地域会計

『農業 計算研究 』第12号,1ト20ペ ージ. 林 純一 ;君塚正義. 1966.「山村における経済循 環- 岐阜県川上村 の実態-

『地域経済と 農業』篠原泰三 (編).東京大学出版会. 菊池展夫.1978.「フィリピン農村 における制度的 変化- ラグナ州一米作農村の事例分析-

『農業総合研究』32(3):1-77. 鈴 木 忠和. 1966.「農村 の経済構造 と社会 会計」 r地域経済と農業』篠原泰三 (編 ).東京大学 出版会.

Takemura

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参照

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