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自動洪水調節装置

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Academic year: 2021

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(1)

∪.D,C. d27.51:る81.142:d21.317.39.087.4

調

Automatic

Flood

ControIEquipment

艮*

KatsuyoshiShimizu Sy凸ichiNakano

本装置ほ昭和36年5月,建設省九州地方建設局,市房ダムに設問された 一*

井立田

春**

YoshiharuItatsuda 子計算枚による洪水の計算制御 装置である。洪水調節には定水位制御により調節容量を確保する段階と,放流制御により放流量を調節する段 階があるが,本文では放流制御について制御方式および制御装置の概要を述べる。 ゲ」ト

1.緒

言 梅雨期から台風季節にかけて,集中豪雨や台風による洪水災害は 年々跡をたたない。これに対し各地に洪水調節を主目的とした多目 的ダムが築造され,洪水の暴威を緩和して災害を最少限に食い止め ようとする努力が続けられている。しかしダムの建設にあたっては 最新の技術が使用されながら,管理施設については必ずしもこれら の顧慮がされていないのが普通で,洪水調節操作もほとんど監視員 の判断による手動操作によって行なわれているのが現状である。今 回,建設省九州地方建設局において市房ダムの建設にあたり,ダム 施 理 管 の の合理化と自動化の一環としてわが国では最初の電子計 算機による洪水の計算制御装置を計画採用されたことは,この方面 の技術を大きく進めるものとしてその成果が注目されている。洪水 調節の一段階である定水位置制御についてはすでに報告(1)ずみであ るから,本文においては放流制御について方式および装置の概要に ついて述べる。

2.制

市房ダムにおける洪水調節の方式は次のとおりである。 に よ って切替設定される3段階の制限水位を設らナ,流入量が300t/s以 下の場合は水位を制限水位に対し+10cmの範囲に保つように制御 して常に必要な洪水調節容量を確保しておき,流入量が300t/sを 越えて制限水位より+10cmになれば,水位制御から自動的に放流 の制御に切り替わり,水位が10cm変化するごとに必要な計算を行 ない,流入量の一部を貯水しながら,下流に対する放流量を定めら れたプログラムに従って調節する。 放流量を制御するためには流入量,計画放流量,ゲート閲歴を計 算しなければならないので以下本装置に使用する計算式および制御 方式について説明する。 2.1流入量の計算 最も容易で比較的正確に測定できる方式として,本装置では貯水 池容量計算の基本となった水位一貯水池面積曲線と,水位の変化速 度によって計算する(1)式の方法をとった。 Q= A(〃)×A仔 +す ここに Q:流入量(t/s) A:貯水池面積(m2)(水位の関数になる) A打:水位の変化量(m) 』f:水位がA汀変化するに要する時間(s) 留:放流量(t/s) 本装置の制御範囲は,第1期制限水位であるEL270.00mから

EL283.00mまでであるが(ELは海抜),この範囲においては貯水

39

* 日立製作所国分工場 ** 日立製作所戸塚工場 ′ ニー fエ2〟.7J7一打 〟〒占亡Å紆′、・且∠乱7β 越流頂 第1図 記 号 説 明 図 地面積は水位の7次の高次式でほぼ正確に近似することができる。 ここではA汀は5cmにしている。したがって,AxO.05はある水 位において水位が5cm上昇した場合の貯水池の貯留量で,この間 の流入量(Q)と放流量(留)の差である。放流量は(2)式によって計 算できるので,水位が5cm変化するに 流入量を求めることができる。 2.2 放≦充量の計算 する時間を測定すれば, 放流量は水位とゲート開度を知り,弟1図の記号を用いれば次の 実験式で計算できる。 曾=Cβし打1暑一銭葛) ここに C:放出係数で,次のように水位の関数になる。 (=0.013ガ1+1.753) β:ゲート幅(定数) ガ1:越流頂より測った貯水池水頭(m) (=ガー264.70)越流頂の高さはEL264.70m g2:貯水面よりゲート下端までの水頭(m) (=gl【P) p:ゲート開度(m) 方:EL表示の貯水池水位(m) 水位およぴゲート開度は,常時コーダプレート方式の検出器から 数値化されて1cm変化するごとに送られている。 2.3 計画放流量 流入量に対しどんな割合で放流すべきかは洪水調節の基本になる もので市房ダムでは次式のように定められている。 ダ=(Q-300)× 35 100 +300 F:計画放流量(t/s)ただし Q>300t/s (3)

(2)

昭和37年5月 瑚粟蚕b現場嘲Y果

水仙制空禁㌘(机上昇)

現況(水化下降)

一日毒闇 第2図 放流量の制御方式説明図 制限水イ正 十ノ汐甜 すなわち,流入量のうち300t/sまではそのまま放流するが, 300t/sをこえる部分についてはその35%を放流し,残りはダムに 貯留して,放流量を計画的に調節しようとするものである。放流比 は20%に切り替えることもできるようになっている。 2.4 ゲート開度の計算 放流量の制御は,結局はゲート開度の制御であるから,計画放流 量が決まればその放流量に見合うゲート開度を計算し,実際のゲー ト閲度が計算開度に一致するように制御する。計算式は(2),(3) 式から次のようになる。

P=叫〟1喜一

(Q-300)× C月 2.5 弟2図は放流量のプログラム制御の 35 +300 ……(4) 明図である。(Ⅰ)比率放 統制御:流入量が300t/sより増加すれば,(3)式によって計算さ れるとおりの比 入量が最大点に 放流制御が行なわれる。(Ⅱ)定放流量制御:流

した後は,流入量と放流量が一致するまで最大点

の放流量をそのまま放流する。この間は流入量のほうが多いので水

位は上昇する。(Ⅲ)ゲート開慶一定制御:流入量が放流量に等しく

なってから300t/sになるまではゲート開度は流入量,放流量が一 致したときの開度をそのまま一定に保つようにする。この間は徐々 に水位が下がるので放流量も減少する。(Ⅳ)放流量300t/s一定制 御:流入量が300t/s以下になれば,放 量が300t/sになるように 再びゲート制御を開始する。(Ⅴ)定水位制御:この状態でさらに 水位が下がり,制限水位より+10cmになれば,定水 制御に戻る。 弟3図のように流入量が極大点に達し,いったん減少して再び増加 し,極大点の値をこえてさらに増加する場合は,極大点の値を超え たときから比率放流制御に復し,以後は極大点がいくつあっても同 様の制御を行なうようになっている。弟4図は計算制御フローチャ ートの概略図である。

3.制

本装置では,このような複雑な計算と放流量のプログラム制御を 電気計算機の制御プログラムで行なうようにしているので,装置は 小形で比較的簡単になっている。 3.1装置の構成 弟5図は全装置のブロック図である。水位およびゲート開虔検出 部,定水位制御部,放流制御部,ゲート操作部,表示装置および時

計装置によって構成されているが本文では放流制御部について説明

する。 放流制御部は,トランジスタ式ディジタル計算機HITAC-501と 入出力装置からなっている。第る図は本装置の外観である。 HITACr501-はデータロガーおよび制御用・に設計されたもので, 40 、、 や心 叫黒革b旬輔弼Y翼 日立 論別冊第47号 最高水仙(水仙下降) 制限水化 十/仇押 F寺問 制限水位 (水仙上昇) 十/♂`珊 第3図 放流量の制御方式説明図 第4図 計算制御フローチャート 第5図 洪水調節装置ブロック図 本装置では入出力装置からの信号をうけ,制御プログラムにより必 要な計算を行ない,前項に述べた放流量の制御指令を発する中枢に なっている。そのおもな仕様は弟1表に示すとおりである。ストア ドプログラム方式であるから,プログラムの変更のみで制御方式を

容易に変更できる利点がある・。

入出力装置は,信号変換用リレー架と機械式テープリーダおよび プリンタからなっている。 信号の受渡関係は次のとおりである。水位変動時間測定用の秒パ

(3)

左よりテープリーダ, 第6図 第1表 帖 成 安 東 御 グ ロ 別 ‖フ

′l

場 数 ノ「 ∧川 方種形ぶ 桁 HITAC-501,入出力装置,定水位制御装置 洪水調節装置据付外観図 計算制御部のおもな仕様 トランジスタダイオード 1コック周波数 式 〃ノ カ容 ア ′--Jl--\ 超 廿祝 億 ‥揖 加 東除

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度 通 園 班 入Ⅲ力数個 力 式 式 ● 式 現 数 式 上止 セスタイム 節竹伸億 機械式ナーーノリータ l且 、r 助タイプライタ ーメ入出力指 名1 制御人‖ 力 J'手下 約150kc 2進也列 l勺 Jて【く 2進20けた∼1アトレス 32 同定少数点 2 符〉J・+19けた 磁気J ラム 2,048 平均2.5ms O.14ms 5.8ms 5.8ms ルス信号ほ時計から直接計算機に送り込まれる:「,水位,ゲート開度 は検出器より,また時刻(時刻印字用)は時計より,4けたの数値が 5巾2符-ぢ・(1,2,4,7)で送られてくる。基準ゲートの切替信シテ (Nn.1ゲート,No.2ゲート),放流比率(35,20%)切替信号,制 l取水位切伴侶1はON,OFF信り▲として定水位制御部から送られて くる..定時恥幸:パルスほ1時間または12時H_ミ にとに印′‡:をするため のい∼J・であるL-.ゲート開度の一汁別田まリレー架の前面ドアに直接来 示されるとl胡椒こ、実例度と比較されてその大小により,デ【ト開聞 信号が操作部に送られる-.流入量が300t/s以上 放流量が650t/s 以上の状態 ホ信号およひ流入量,放流量の計算値は,入出力装置 で10進符号に変換され,定水位制御部取付の表示装 跡こ られる。 このほか水位読込中の数値のホールド信号ほ検出部へ,保護装置動 作時のゲートロック信号は操作部へ送られる。 3.2 表 示 装 置 表示装腔は定水位制御部に取りfij けられており,数字管とランプ ぺおホ器がふる.二数字管にほ流入量.放灘ぷこがお示さj■ し,ランプ式 よ示掛こほ次に示す各種の制御状態と故障個所亦戌★J誹る._・ (1)流入量か300t/sにたったとき (2)放流量が65()t/sになったとき

41

〟 虎〟 ・= J♂ 2♂ /♂ ヱ7β伽 Jβ ββ 7♂ 〟 制漁村虹Z77伽 定水化制御-ノ′′ 、、、、〝(水位) ● β(流入量) 信(放流量) P(ゲ」\関度)

.竺二工二

定放流量制御「グ」瀾度一定制御 〝 ノ汐ムク此㌧〟∴好JV7♂戊ク此/膨ノ仰〟♂ノ∬ノ抑′仰ノ肌7/形/♂♂ノ挽7a汐 --8寺闇(分) 第7国 別地試験結果の一例 貯水池水位がEL283.20mになったとき 計算装置故障のとき 5cmの水位変動時間が70秒以下のとき 正常状態では5cmの水位変動時間が70秒以下になること はない (1)∼・(3)は 示と同時にブザーで警報し,(4),(5)ほベルで 警報するとともにゲート制御を中止する。 3.3 装 置 保護装跡こは装置故障によるゲートの開き過ぎを制限する装腔 と,セイシュ現象によるゲートの急激な開 作を防止するId路があ るし ゲート開き過ぎ制限装置ほいかなる場合でもゲート開度がその水 位で許容される最大用度刃上にならないように,ゲートの制御をロ ックする回路で計算瀾」御部から独立したリレー回路で構成されて いる。 セイシュ現像は貯水池水面があるノ別別をもって振動する且L象で, 水位が変動するため兄捗卜上流人罷れ1激に増加したように.i け二tされ ることがある。この場合はゲートが必要以上に大きく開かれる危険 があるのでこれを防止するた捌こ,制御プログラムに次の条件を入 れ,この条件にかかったときは計算依はセイシュ現象と判定して流 入量を前回の計算伯から推定計算するようにしている(〕 この条件は正常状態では流入量の椚加率は毎分7.5t/sより大きく ならないという考え方を.プ了にプ Qノ∠-Q′∼_1\7.5 > 2』f Q托: 60 計 る あ づいて(5)式のように決められている。 1→ノ お に 位 水 る流入品(t/s) ¢′∼_1:Qrとより1つ前の水位における流入量(t/s) 』f:水位5cmの上昇時間(s)

ん:現地

験結果

木製障は納入時,現地において動作試験を黒地Lた..舞7図ほ動 作.試覧奏結果の一一例であるL.流人:量に対して放流量,ゲート開度,貯 水池水位の変化 をホLたものであるが,放流量ほ所定のプログラム どおり制御されている、=)

5.枯

木装提は昭和36年6月より 転に入っているが,ダムの制御蓑腔 として,このような大がかりな電子応用装置が使用されている例は ほかになく,今後この種の電子技術がますます広くダムの管理施設 に応用されることを期待してやまない。装置の製作にあたっては九 州地方 設局および市房ダム工事事務所剤島所長,広瀬技官より有 益たご甘宮拍Ⅷトリ二.、二こに厚く二日礼rlりこげる次第である.′、 参 茸 文 献 (1)清水,中野,符間:ダム水位自動制御装置 日立評論(196ト 11)

参照

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