介護福祉士養成施設における教育方法開発に関する研究-「求められる介護福祉士像」に必要な資質の習得を中心にして-
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(2) になるのである。. の土台となる倫理に関する科目や、想像力や思. 第2に、講義科目にプロジェクト学習を採用. 考力、感性、問題解決能力などを習得する科目. した。「資格取得時の介護福祉士養成の目標」の. が圧倒的に少ないことが明らかとなった。第2. 資質を習得するには、学生白身が、介護福祉利. に、新カリキュラムの検討では、介護福祉士養. 用者との関わりの中で試行錯誤しながら自己の. 成教育の教育目標である「資格取得時の介護福. 介護の技量を高める能力を習得することが必須. 祉士養成の目標」の資質習得に必要な教育内容. である。そのためには、介護中において絶えず. の運用原理が明らかとなった。第3に、教育方. 判断、評価・考察できる能力を習得させる教育. 法であるPB L(prob1em−based1eami㎎:問題. が必要になる。そこで、常日頃から学生同士が. 基盤型学習)では、学習後のアンケート調査結. 目的や活動を設定し、主体的に計画し、実施、. 果から「求められる介護福祉士像」の資質の一. 評価するという学習過程を経験させることが必. つである手続き的知識を習得させる教育方法と. 要になるのである。具体的な過程は、①授業に. して効果のあることが明らかとなった。第4に、. おける趣旨の説明と学生の希望の確認。②グル. プロジェクト学習では、問題解決や協働、判断. ープごとによる具体的な企画の作成と計画の立. 能力の育成に効果のあることから応用開発力を. 案。③メンバーによる資料収集、及びプレゼン. 習得する教育方法として有効であった。第5に、. テーション実施のための計画作成である。. 教育評価では、ポートフォリオは授業の振り返. 第3に、A地方の介護概論の評価方法を手が. りや自己変容を促すことに有効であった。. かりとして、学習者の自己学習の振り返り、及. 以上、「求められる介護福祉士像」の資質習得. び、学習者の学習意欲の喚起につながる評価方. における、カリキュラム、教材、教育方法、評. 法を開発し検討した。A地方における多くの介. 価について検討した結果、その意義と問題点を. 護福祉士養成施設は定期試験、提出物・レポー. 明確にするとともに、教育方法開発の原理が明. ト・出席状況を評価方法としている。しかし、. らかになったといえるのである。. 介護福祉士に求められる能力は、「求められる介. しかし、介護福祉士養成教育はあくまでも専. 護福祉士像」の資質を満たすことである。その. 門職養成が目的である。そのためには、社会福. ため、学生が資格を取得た後、実際の介護現場. 祉や医療、生活等の各科目間のつながりを持ち. での問題に適用する具体的な文脈を提供できる. つつ展開されるべきで、それぞれが切り離され. 資質を習得するには、日頃の授業において自分. た形で実践家を養成することは避けなければな. 自身の考えを振り返らせることが重要である。. らない。したがって、変化する介護二一ズに即. そのことで、自分の思考や行動様式を無意識に. 応できる介護福祉士を養成するために、各科目. 認識することになり、自己の不完全さや改善点. 間の関連性についても検討しなければならない. を具体的に理解することが出来る。そして、そ. が、これについては、筆者の今後の課題とした. の結果が自己の行動変容につながるのである。. い。. 3.研究の成果と今後の課題. 第1に、現行カリキュラムの検討では、介護. 一517一.
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