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低級炭化水素に関する大気自動測定結果の解析

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Academic year: 2021

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(1)横浜国大環境研紀要 9:7−17(1983). 低級炭化水素に関する大気自動測定結果の解析 AnInvestigation of C2∼C5Hydrocarbonsin the Air by the Automatic Analyzer. 花井 義道*・加藤 龍夫*・飯塚 徹谷* YoshimichiHANAI*,Tatsuo KATOU*and TetsuyaI㍑UKA*. SynopsIS The hydrocarbonsin the air are the mostimportant substances which cause the photochemi−. calsmog.Nevertheless,they were slightly measured,eXCept by the totalhydrocarbon meter.. Authors tried to measureindividualhydrocarbons continuously by using the automatic analyzer designedlast year.About1300data were obtained with C2tO C5 hydrocarbons through a year. As a result of this search,manyinformations,SuCh as the ratio between components,the time variation,the relations to weather factors,the relation to the photochemicalsmog phenomena,the frequencyofhigh concentration of pollutants and so on,COuld be considered・For example,the. ethylene/ethane ratio decreases according to the oxidant generation andindicates thestagnationof auto exhaust gasin the air.Thus,it was evident that the amounts of andthe reactionsof hydro−. carbons associated directlywith the progress of urban air pollution.This reportwi11be a model. techniquefor the conservation of atmospheric environment after this・. 1.はじめに 現在の都市大気中の炭化水素の濃度は,直接人体に 悪影響を与える程のレベルではない。しかし炭化水素. はないので組成から発生源を推定したり,大気中で何 が実際どの程度反応したか等を知ることはできない。. そこで当研究室でほ昨年,まず炭素数2∼5の低級. は窒素酸化物とともに大気中オゾン生成量を決定する. 炭化水素を自動的に濃縮,分析,定量するシステムを. 重要な因子であり,またそれ自体有害なアルデヒド等. 開発,実用化した。1)2)その後,本システムを1981年8. 二次汚染物質に変化するので,光化学大気汚染防止の. 月から82年8月まで年間のべ約100日運転し,約1300. 観点から,各自治体によって発生源の低減対策が進め. 検体を分析した。これらのデータを整理して,季節変. られている。その効果的な対策のためには都市大気炭. 化,および82年7月∼8月の約450検体について,日,. 化水素汚染の状態,各発生源の寄与率の把握が必要で. 時刻,風向,風速による濃度変化,成分間の濃度相関. ある。しかし炭化水素は多数の成分で構成され,また. 関係,高濃度オキシダント日の炭化水素濃度の経時変. 成分分析は手動によってしか行われてこなかったの. 化,炭化水素濃度とオキシダント濃度の関係等を調. で,自動分析計が普及しているSO2,CO,NOx,0Ⅹ等に. べ,考察した結果を報告する。なお,本研究は測定. 比べると,測定数は著しく少なく,大気中での挙動も不. 点,測定期間共限られた例にすぎないが,今後の環境. 明な点が残されており,対策も遅れている。すでに測定. 監視計画のモデルとなると考えて示した。. が自動化されている総炭化水素計,非メタン炭化水素 計等一括した測定では,成分の炭素数によって感度が *環境基礎工学研究室. Department of Environmental Engineering Science (1982年8月31日受領). 」. 異なる点を無視した指標値にすぎず,また成分分析で. 2.調査方法 低級炭化水素の分析条件は以下に示すとおりであ る。前報では,直流電源の極性切りかえによって濃縮 管を加熱したが,この方式ではマイクロクーラーのサ.

(2) 8. −モモジュールの寿命を縮めるので,棒状ヒー・タ←. 感度 OminATTN2†10 SLP SENSElO,26.2. (60W)を用いることにした。その他は前報どおり. min ATTN2†O SLP SENSE O.01. で,クロマトグラムの状態によって,多少条件を変更. 零点調節 Omin15,26.2min15. したのにとどまる。以下に示す時間(単位:min)は,. 試料 濃縮時間 5min,濃縮量 200m且. 濃縮管の冷却開始をOminとして,それぞれ開始時間. 分析終了 58.3min 分析周期 約70min. を表わす。. 大気試料は1階窓の外からテフロこ/管を通して採取. ガスクロマトグラフ Hewlett−Packard5840A,. した。途中,脱水と脱炭酸のため,炭酸カリと炭酸カ. カラム Activated Alumina TR60/80mesh. ルシウムを充てんしたガラス管を通した。. 3mm¢×4mSUS製,キャリアーガスN220mB/min,. 標準混合ガス(C2∼C5)の分析と,GCカラムのエ. 温度 Omin400C,23min300C/min 昇温,25.3 minllOOC,58.3min冷却. イジングは約10日に1度行なった。. そのほか気象要素として風向,風速,温度,湿度,. 検出器 FID,H220m£/min,Air150mE/min,. 照度を連続測定機(紀本電子製)で記録した。なお風. 2500C. 向,風速は3階屋上においての値である。. 濃縮管 大気側 Activated Alumina60∼80mesh. 測定地点の横浜国大環境科学研究センターは,交通. 3mm¢×4cm SUS製,ポンプ側Carbosieve B60. 量の多い国道1号線横浜新道入口から約600m西北に. ∼80mesh3mm¢×4cm SUS製. 離れた丘の上で,周囲は植林されており静かな環境に. マイクロクーラー Omin ON冷却(−50C)15min. ある。. OFF,ヒ.ター15min ON 加熱(800C)32min. 3.結. (〕FF. 4方コック 10min開,15min閉,22min開,58.3 min閉. 果. 自動測定は6日から1ケ月の期間で年間6回行なっ た。各測定期間中の各成分の平均値,最大値,変動係. 6方コック 21.5minキャリア∼ガスOUT,58.3. 数を表1に示す。. minIN. 各成分とも平均値は冬期(12.7∼12.19)が最も高. 真空ポンプ 9min ON,15min OFF. く,全平均値の約2倍,夏,秋は大体平均値程度,春. チャpトスピード Omin ocm/min,26.2min o.2. (3.30∼4.13)が最も低い値だった。最大値は全平均. Cm/min.. 値の6倍(エタン)から24倍(アセチレン)の範囲 表1 各測定期間中の平均値,最大値,変動係数 平均値av・最大値max 単位ppb 変動係数c.v.単位%. 測定期間J検棚IiethaneJethyleneIae7㌫. lpropaneE呂;完n。は㌫neトbutane鳥an。l芸ニntan。.

(3) 9. で,アセチレン121ppb,プロパン91ppb,n−ブタン. 10時頃にかけて増加,再び夕方まで減少した後22時頃. 71ppb等が極めて高い値だった。変動係数は41%(エ. まで増加するという2山型を示している。しかしプロ. タン)から151%(n−ブタ∵/)の範囲で,測定期間に. パンは深夜から早朝にかけても高く,またiso−ペソタ. よってかなり異なった値だった。全体としてはエタン. ン,n−ペンタンは16時に最高値を示している。ペンタ. が最も変動が′J\さく,次いでエチレンで,いずれも変. ンは異常に高い測定値がこの時間帯に1度現われたた. 動係数ほ100%以下であった。. めである。. 最も測定期間が長く,検体数も多い82年7月7日か. SO2,CO等は一般に対数正規分布に近い分布をと. ら8月6日まで1ケ月間(欠測4日)データ数446を. ることが指摘されている。各成分測定値を対数確率紙 にプロットし,濃度分布を調べた。図3にエタンとエ. 整理した結果を以下に示す。. チレンについて示す。エタンはほぼ直線関係,エチレ. 測定期間中の各成分平均値の経日変化を図1に示 す。天候は7月中は梅雨が続き,例年と比べ低温,多. ンほエタンと比べると直線から少しはずれる傾向が認. 雨であった。また8月2日の早朝には本州中部を台風. められた。表2に累積度数10%,25%,50%,90%の. が通過し,この日は風速10m/s前後の強風が吹いた。. 各測定値を示す。中央値の算術平均に対する比率ほ,. 日変化のグラフでは5∼10日間に,1度づつピークの. プロパンが最も低く,0.66,その他の成分は0.7∼0.8. 山と谷が見られる。特に7月19日と8月5日前後が高. の範囲であった。各成分10%値の中央値に対する比率. く,台風が通過した8月2日が最も低かった。. ほ大体1/3∼2/5倍,道に90%値は5/2∼3倍に相当し. 時刻別平均濃度の変化を調べた結果を図2に示す。. た。また25%値は6/10倍,75%値は10/6倍程度であっ. 大体の傾向ほ,深夜から早朝にかけて減少,早朝から. た。. acetyJene. 7,。. 7。。. て;。号丁. iT,n・Pentane. ㌔. ぢ。. ‰㌣. j・,n−butane. 二∴+二__ %. ‰. ‰㌣ d。y. 図1(1)平均濃度の 日 変化.

(4) 10. PrOPane. PrOPylene. e. n。伽 a y h h t e e t. 雪0㌣ day. ‰. ‰. 図1(2)平均濃度の 日 変化. 表2 測 定 値 の 分 布 (82.7.7∼8.6) 累積度数. ethanelethylenelacetyleneIpropane E proylene. 1.7 コ.9. 1.5(. 仁U. 2.5. コ.5 4.1. ∴. 4 4. のデー. 7.上1 qU 8. 1. 7. 1. 9. l. 4.S. ハリ 9 1 1 1 リJ. 己り. 1.1. F笠ntan。In・pentane 7 0. リl︶. 5. いlっ. 9. 1. qU. リl︶. リJ. リー. 7. 風速ほ炭化水素濃度を決定する重要な因子なので,. l. 9. l. 5. 1. 1. りへり. l. nU. り︼ 5 1 0 1 リ︼ 4 ︹′. 5. ワ︼. 0. 良U 8 ハリ 5 5 0 1 り︼ りJ 5. 5. l. 0. %%%%%. 算術平均と. 1. tiso・butane】n−butane. タほ1度もとれなかった。各成分とも平均濃度. 風速別に各成分の平均値を求めた結果を表3に示す。. はSの時低く,Nの場合にSの2∼4倍と高い結果を. 風速0.2m以下はCalm とした。風速は表3のように. 得た。しかし風向によって平均風速も異なり,Sの平. 6つに分割したが,最も多かったのほ1∼2m/s(1. 均風速は3.7m/sと最も高い値であった。従って風向. m/s以上2m/s未満)27.9%,ついでcalmが27.2%. の影響は風速を考慮して判断する必要がある。また頻. であった。濃度は0.3∼1m/sの場合が最も高く,次. 度2%以下はデータ数10以下で少なく,その風向の平. いでCalmが同程度か,やや低く,風速1m/s以上で. 均値とほ言いがたい。. ほ風速とともに減少する傾向を示した。 次に風向を16等分し各風向別に平均値を調べた結果. 次に各成分間の濃度相関を調べた結果を表5に示 す。これは82.7.14∼7.19までの99の測定値から求め. を表4に示す。夏の測定期間であるため,季節風Sの. た。相関係数(r)は0.67∼0.99の範囲で,各成分問,. 頻度が33.5%と圧倒的に高く,次いでNEが8.7%で. 相互に密接な関係が認められた。特に高い相関が認め. あった。SW,WSWの風向の頻度は0で,この風向. られたのは,iso−ブタンとnLブタン(r=0.99),iso−.

(5) 11. 6. 12. 18. 0. 6. 12. 18. 0. 6. 12. 18. 6. 12. 18. 0. hr. O. 図2 時刻別平均濃度の変化(82.7.7∼8.6) ペンタンとn−ペソタン(r=0.98),エチレンとプロ ピレン(r=0.96)の間であった。次いでプロパン,. 4.考. 察. iso−,n,ブタン間,iso−,n−ブタン,iso−,nLペンタン. 4.1組成比. 間,アセチレン,エチレン,プロピレン間,アセチレ. 今回の調査結果の組成を,都市における炭化水素の. ン,iso−,n−ペンタン間にも比較的高い相関関係が認 1. められた。. 最大発生源である自動車排ガスと比較するため,横浜 国大における各成分全平均値のエタンに対する比率. l. を,交通量の多い横浜新道保土ヶ谷トンネル内大気と. ■ ■.

(6) 12. 0・2 0・5 1 2 3 5 10 20 ppb 図3 測定値の累積度数分布. 表3 風速別平均濃度の変化(82.7.7∼8.6). 単位 ppb. 表4 風向別平均濃度の変化(82.7.7∼8.6). 単位 ppb.

(7) 13. 表5 濃度相関マトリックス(82.7.14∼7.19) トthaneletllyleneIacetylenelpropanelpropylene】iso−butaneln−butaneJiso−pentanelnTpentane. 表6 組 成 比 の 比 較. ethanefethyleneJacetylenelpropane)propyleneJ舐an。トーbutane慮tan。はnt。ne. 対比して表6に示す。なおトンネルの調査は82年2月. しかも大気中で同じような反応を受けるためと考えら. 12日に行なったもので,膿度はエチレンが最も高く,. れる。. 147ppb,エタンほ21ppbであった。また,表6には家. 次に別の要因として,ユタ∵/に他の発生源があり,. 庭用の燃料として広く使われている都市ガスとプロパ. 大気中のエタン濃度を高めていることも無視できな. ンガスの組成比も示した。都市ガスの主成分はメタン. い。都市ガス中にほ不飽和炭化水素ほ含まれず,都市. であるが,測定対象としたエタンを1.0とし,プロパ. ガスの漏洩があれば,大気中のエタン濃度ほ相対的に. ンガスは主成分プロパンを1.0として各成分の比率を. 高くなる。しかしどの程度郡市ガズが漏洩し,大気中. 示す。. 濃度に寄与しているかほ,今回ほ不明である。. 横浜国大のエタンに対する組成比ほトンネル内に比. 照射実験によって,エタンと同程度化学的安定とさ. べ,エチレン,プロピレン,アセチレンが1/3以下. れるアセチレンの比率も,トンネル内と比べて低かっ. と低く,iso−,n−ブタン,iso一,n−ペンタンが約1/2. た。これほ前記都市ガスの漏洩,実験と環境との反応. と低かった。逆にプロパンほ約3倍と高い比率であっ. 性の相違のほか,アセチレンの物理的特異性,すなわ. た。. ちアセチレンほ水に可溶(常温で体積比1:1)であ. 大気中炭化水素の組成を決定する要因としては,発 生源の組成,測定地点における発生源別汚染寄与率,. るため,土壌への吸収によって消費される割合が他よ り多いことも考えられる。 プロパンの比率が高かったのほ,燃料用プロパンガ. 各成分の大気中での化学的,物理的安定性等があげら れる。エチレン,プロピレンの比率がエタンに比べて. スの漏洩があり,その寄与が自動車より大きいためと. 低いのは,光化学反応の結果生ずるOHラジカルやオ. 推定される。. ゾンに対するエチレン,プロピレンの反応性がエタン. 以上は平均値についての考察である。さらに個々の. の反応性よりも高く,道路から希釈,輸送過程で,こ. 測定値を見ると,組成比の異常は多数見い出すことが. れらが消費されるためである。図3の累積度数分布を. できるが,その中で特に高い値が検出された例を表7. 見ると,エタンはほぼ直線の関係が得られたが,エチ. に示す。①はエタン,プロ′くンが高く,これは都市ガ. レンは低濃度での度数が直線の延長より高くなってい. スの漏洩の影響,②ほアセチレンの値が極めて高い. る。これほエタンが単純な拡散によって濃度が決まる. が,エチレン,ペンタンも高く,近接的な自動車排ガ. のに対し,エチレンは大気中の反応によっても減少. スの影響,③はプロパンとブタンが高く,④はプロパ. し,その拡散によって減少する量に対する比は,空気. ンのみが高く,いずれも燃料用ガスボンベからの漏洩. 中での滞留時間が長い低濃度領域で相対的に大きいた. の影響,⑤はペンタン,ブタンが高く,これほガソリ. めと考えられる。表5に示すようにエチレン,プロピ. ン揮発成分で,ガソリンをこぼした影響の結果と考え. レン濃度間の相関ほ高く,これは,発生源が同じで,. られる。これらの高濃度測定値は,いずれも長時間持.

(8) 14. 表7 高 濃 度 測 定 例 単位 ppb. 定. .−卜. √一り. 続することほなく,近接的かつ局所的な汚染と判断さ. ご水平方向」. る。この理由をモデルを単純化して考えてみる。 J 、 ̄’ ̄  ̄ノ ′⊥ ト⊥」 し_●  ̄ ̄ /‘. まず都市を覆う。。ヒ′_. れる。. 4.2 風速と測定値の関係. は,その底面からほぼ均質に(g/m2・S)発生し,. 大気中の炭化水素濃度を決定する主な要因としては. と底面積(m2)と時間(s)の積がドーム内の発. 発生源での発生量,大気中での希釈率,バックグラン. ,. 2,4等を千. り関係を,戻 ヽした場合カ. (g)となる0炭化水素はトムの表面から流入畠を得た。て. ド値,大気中での安定性などがあげられる。本調査は. 清浄な空気によって希釈されて汚染濃度を形成す. 固定した地点での観測結果で,それぞれの要因別に解. その空気流入量は,風速(m/s)とドームの表場合相関侶. 析することはできないが,希釈率に強い影響を与える. (m2)と時間(s)の積である。初期炭化水素量. /ンの実汎層. かなり良し. 風速ほ常時観測したので,風速と炭化水素の濃度の関. トム容積は,時間をある程度長くとれば,発生拍,図4に. 係について考察する。風速別平均濃度の変化ほ,表3. 流入量に対して無視することができるので,炭化. に示したとおりである。個々の測定値ほ,他の要因に. 濃度は発生量を清浄空気の流入量で割った値とな. よっても大きく変動するが,それらは風速とほ独立し. すなわち発生量と,想定したドームの形状がほほ. た要因であるから,多数のデータを平均すれば,それ. とすれば,炭化水素濃度と風速の積は一定となる. らの影響も平均化されると考えられる。図4に,風速. こで風速ほ水平方向ⅤⅩと垂直方向のV7のベクト. とエチレン濃度平均値の関係を示す。ここで得られた. ノⅤⅩ2+Ⅴ㌔で表される。. 曲線は,風速3m/s以上では双曲線に似ているが, 3m/s以下でほ双曲線の延長より低い値になってい. 測定地点か めの当然の. 人上平均値 この近似式 気濃度との基. /,Vzは気温. さて通常の大気要素監視でほ水平方向の風速し. 足しておらず,今回の調査においても同様である. さらに多数. ・3 高濃度 三化学スモッ. 0.2 5. 10. ヮ415. 図4 風速とエチレン濃度平均値との関係. 0.4. 0.6. 1/v㌻・言 S.¶. ニS,2m/sて 良好ではなカ. 図5 垂直方向を加えた風速の逆数とェチレ)月17日と18E 濃度平均値の関係(vz2=2). −の経時変化を.

(9) 15. 表8 風速と炭化水素濃度平均値の回帰分析 Cx=. 仮定式. ethancトtl−ylel−e岳acetylenel. 炭化水∃ .し,こオ の発生毒 流入す美 =成する。. 度の関係を,直線回帰分析によって調べた結果,2を. 18時から深夜まで上昇し,18日早朝にかけて1度減少 し,再び正午頃まで増加した。図1の日変化に示すよ うに,18日の炭化水素濃度は全成分ともに極めて高い 値で,午前中の炭化水素濃度は,ほとんどが表2の累. 代入した場合が,相関係数が高く,かつ切片の小さい. 積度数分布で90%以上のレベルであった。12時を過ぎ. 数値を得た。その回帰分析結果を表8に示す。またエ. てから,炭化水素濃度ほ減少したが,逆にオキシダン. チレンの実測濃度と,風速の逆数関係を図5に示す。. ト濃度は上昇し,14時には最大値0.118ppm(1時間 平均)に達した。この目ほ大気中で化学反応が活発に 進行し,その結果,反応によって消費される炭化水素 量も,かなり多いと予想される。しかしその減少量を 直接測定することは不可能である。そこで不活性であ るエタンと,活性なエチレンを比較し,発生源である. と考え,垂直方向の平均的な風速としてVz2の値に0,. 1,2,4等を代入し,ノ右手千石㌻の道教と炭化水素濃. の表面禾この場合相関係数は各成分いずれも0・95以上となっ. 二素量と,て,かなり良い近似値が得られた。 発生量∼なお,図4において風速0で濃度が下っているの. 炭化水∃ほ,測定地点が炭化水素発生地点と多少とも離れてい ことなる0るための当然の結果である。 膚ば一議. 以上平均値デー・タを用いて風速要因を考察した. なる0こが,この近似式をもって都市域における風速と自動車 ・クトル諦. 排気濃度との基本関係式としてよいと考えられる。た だし,Vzは気温等に依存する上下拡散の程度であるか. 適しか朝ら,さらに多数試料から決定さるべきである0 ある。1. 道路付近の大体の比5をエタン濃度にかけ,これから. エチレン濃度の測定値を引いた値を,反応によって消 費されたエチレン量とした。図6に示すように,オキ シダント濃度の変動パターンに類似した関係が得られ. た。この仮想したエチレン消費量の増加,減少ほ,オ. 4.3 高濃度オキシダント日の炭化水素の挙動 光化学スモッグのように,突然発生し刻々と変化す る現象を観測する上で,自動分析は欠かすことができ. められる。ただしすでに述べたようにエタン濃度は他 の発生源によっても上昇することがあるので,深夜に. ない手段である。. 仮想エチレン消費量が増加するような場合も起こりう. そこで,大気中で化学反応が活発に進行している高 波度オキシダント日の炭化水素の挙動を注目した0横. キシダントのそれより時間的に先行していることも認. る。従って,光化学スモッグ発生時においてエタンに 対してエチレンの顕著な減少が認められることは確か. 浜国大ではオキシダント計は設置していないので,南. であるとしても,その逆ほ必ずしも言いえないのが現. 西に約6h離れた神奈川県庁のオキシダント測定値の. 状である。他の発生源を考慮したより一層詳しいエタ. 掟供を受けた。82年夏は,梅雨が7月末まで続き,オ. ン,エチレン濃度の解析は今後の課題としたい。. キシダント膿度が0.1ppmを越えた日は7月18日の1. 度だけであった。従って,この日の炭化水素の挙動を 調べた結果を示す。. まず,18日の午前の気象状況を見ると,前日の7. エチレン以外についても,化学反応によって減少し. ていると考え,ユタ∵/に対する濃度変化を調べた結果 を表9に示す。8時頃から各成分ともにエタンに対す る比率は減少した。そこで0‥00∼6:00までの平均値. 月17日は雨が夕方まで降り続いており,17時から翌日. (A)と11:53∼15:29までの平均値(B)を比較した。. 9時頃まで風向はN,風速0∼1m/sの状態であっ た。ついで9時頃から風向はS∼Eに変わり,風速1 m/s前後の状態が14時頃まで続いた。それから深夜ま ではS,2m/sであった。天候は薄曇りで,視界ほあ. 反応性の高い成分ほど,B/Aの比率は′J、さいと考え. まり良好ではなかった。 レこ/. +b. propanelpropyleneいso・一)utane;n・l)utan. こで水平方向と垂直方向の風速は互いに独立している .る。. ノⅤⅩ2+2. 7月17日と18日のエタン,エチレン,オキシダント. 濃度の経時変化を図6に示す。炭化水素の濃度は17日. られる。その結果,反応性の大きさは,プロピレン,ア セチレン>iso−ペンタン,エチレン>n−ペンタン, プロパン>iso−ブタン,n−ブタンの順であった。. プロビレソ,エチレン等が高い反応性をもつことは. 照射実験等で証明されているが,アセチレンの結果は 予想外であった。またプロ/くン,ブタン等は燃料用ガ.

(10) 16. O. 12. d. 18. 2. 6. 4. 図6 エチレン,エタン,. スの成分であり,夜間に漏洩した影響があれば,見か. 12. 18. 7/18. 7/17. hr. 24. オキシダント濃度の関係. 度に関しては,水平方向の風速に,上下方向の推定し. け上の反応性ほ高くなってしまい,その点では上記方. た風速を加えたベクトル和と,濃度平均値は逆比例の. 法にも問題がある。さらに多数のデータによる詳しい. 関係が確認された。. 検討が必要である。. 成分個々の測定値について見ると,各対数正規に近. また,オキシダント濃度予測に必要な非メタン炭化. い濃度分布であった。また成分間濃度には比較的高い. 水素の午前6時から9時の3時間平均値,NOx,最高. 相関が認められた。とくにエチレンとプロピレンは高. オキシダントの関係については,すでに神奈川県環境. い相関を示した。時々,異常値が記録される点につい. 部によって詳細に調べられていて,5)これら関係につ. てほ組成比から燃料ガスおよびガソリンの漏洩と判断. いても,炭化水素の成分別に解析する予定であった. した。. が,今回は高濃度オキシダント日が少なくて未了に終 わった。これは環境研究上やむをえないことである。. 5.ま と め 低級炭化水素の成分別自動測定を実施し,項目別に 平均値をとって比較した結果,以下の事項を明らかに した。. 季節についてほ,冬が高く,夏,秋が同程度,春が. 全般にエタンに対するエチレン,プロピレンの濃度 比は,自動車排気ガスと比べて低かった。これほ環境 大気中の光化学反応性の相異による。. オキシダントの相関については,オキシダントが最 も高くなった日の経時変化を考察した結果,エタンに 対するエチレンの経時変化とオキシダント濃度に密接. な対応があり,エチレンの消費とオキシダントの生成 が関連することが確められた。なお,光化学スモッグ. 最も低い。日変化では,5∼10日に1度づつ山と谷の. 日の午前中の炭化水素ほいずれも累積度数90%以上の. 周期が見られた。1日の時刻別では10時と22時頃に高. 高い濃度に相当するものであった。. く,早朝と夕方に低い2山型であった。 風向ほ,SよりNの方が高濃度であった。風速と濃.

(11) 17. 表9 高濃度オキシダント日における濃度比の経時変化 82年7月18日 エタン濃度を1.0とする. 0.58. 7:()(i∼ 7:11. 0.59. 1.7. 2.(う. 0.47. 1.4. 1.7. 1.2. 1.2. ∴ 三■;J. 9:29 ∼ 9:ニi4. 1.O1.8 ら 1∴i l.(i0∴i7ト 0.(う8. l、乃﹀+OU ハり ハり. 8:17∼ 8:2ニZ. 10:42 ′−−10:47 ト 1.(). 1.2 1.5】1.11.50.こillO.(う9. 11:5:i∼11:58. 1.2【 0.(う8【 1.2. 0.170.4(う. 2,(う. 1.2 0.8:主. 1:i:04/−−1こi:()9. 0.91. 0.81. 14:14 ∼14:19. 1.0. 1,0 l l. 董…真幸誓≡喜≡ l. 7 バリ. 5. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 6. 3. 1.7. 9. 9. 八り. 1.(う. 仁U. 1. 1.O 1.6. 1. 2ニi::i2 ∼ 2ニミ:37. ︵U. l. nU. ﹁−ユ. ハリ. 2二三:2二う ′一− 22:2と享. 1. nU. 1.9 1.7. 21:1:iへノ 21:18. 20:()一4 ∼ 2():()9. り︼. l. 18:5.1/−)18:59. l. l. ハり. 17:44・′、・一17:49. l. 1fう:こミ5 ∼11う:4(). リJ. l. i5:24 ∼15:29. ハり. l. 0.8二2. 0 ハU 6 2 1 ウ︺ 4 6 ︹D 4 1 00 2 11 3 0 1 7 5 5 3 4 5 6 7 6 6. ().(う7. 5:55∼ 6:00. ︵U. 0.(i5. 4:44 ∼ 4:49. ハU. 3二5…Jご二:8. 3::i二iへノ ニi::ミ8. 0 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0. リ︼ リ] り︼. ハhU 工U 9. 2:22 ∼ 2:27. 11.8. 4. 4 リl︶. 0.51.1.1 l l り︼ l. り︼ り一. ∵.− −i’∴ 「:. 9. samp】ingtime 巨tl一こInClethy叫aeetylc中)rOl)ane]王;;i:neJ㌫㌔n。n−butanぐ1;ニt。neln−Pentane −−. l. 1.0012.801 2.47. 2.72lo.6111.08ll.78l2.57ll.06. B av.11:5二i′、15:29. 1.0011.13 t O.75. 1.2510.18. 0.5911.0110.991. 1.0 】0.401 0.30. 0.4610.30. 0.5510.5710.391. l. A av.0:00′、6:00. 0.48 0.45. ビナートの大気汚染質の分析調査,横浜国立大学 献. ー紀要,7,3(1981). 線道路周辺の硫酸ミスト分布状態,横浜国立大学 環境科学研究センタ←紀要,8,43(1982). 7. 2)花井義道・加藤龍夫:大気中低級炭化水素の自. 4)花井義道・加藤龍夫・三浦邦彦・前田和甫:幹. 7. する基礎研究,横浜国立大学環境科学研究センタ. 7. 1)加藤龍夫・山下暁:大気要素の自動分析化に関. 環境科学研究センター紀要,5,3(1979). 6. 文. 5)神奈川県環境部‥環境大気中の非メタン炭化水. 動分析法の確立,横浜国立大学環境科学研究セン. 素濃度の評価について,神奈川県大気汚染調査研. ター紀要,8,62(1982). 究報告,第23軌 67(19飢). 3)加藤龍夫・花井義道・川口幸雄:石油化学コソ.

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参照

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