• 検索結果がありません。

岐阜県におけるがん対策の現状と課題

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "岐阜県におけるがん対策の現状と課題"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

特集:がん対策の新たな展開 ―がん対策基本法に基づく総合的・計画的な推進に向けて―

岐阜県におけるがん対策の現状と課題

田中剛

岐阜県健康福祉部保健医療課

Cancer Control Program at Local Government:

Challenge at Gifu Prefecture

Go TANAKA

Public Health and Medical Treatment Division, Gifu Prefectural Government

抄録  岐阜県のがんによる死亡数は昭和57年から全死因中1位(約3割)であり,昨今は5,000人を越えている.そこで岐阜県 がん対策推進(5ヵ年)計画はがん対策基本法に基づき策定され,平成20年3月に県議会の承認を受けた.計画の重点推 進課題は5つの柱からなり,①がん予防 ②早期発見 ③放射線及び化学療法を専門的に行う医師等の育成 ④治療の初 期段階からの緩和ケア ⑤地域及び院内がん登録となった.これらの施策の裏付けとなるがん対策の予算については6億 円弱であるが,その4分の3弱は肝炎患者へのインターフェロン治療助成費といった財政状況である.また当県では,人 口10万人対173人と医師不足の上,がんセンターが無いため,求心力を欠いていることは地方の現実である.当然ながら 推進計画も他の先進県と比べて特徴に乏しい.とはいいながら,医療機関や患者団体,民間企業と協力してきた背景や,1 年に渡る計画策定の経緯,将来の施策展開に関する展望等を,一つの事例として詳述したい.  なお計画に関わる議論の中で,患者中心の医療の実現というがん対策基本法の理念を推進するためには患者会活動の活 性化が必須であることが明らかとなった.また公衆衛生行政が関わるべきこととして,医療機関の役割分担や地域連携の 調整役から患者会のアドボカシーの場作りといったことまで必要とされる,新しいパラダイムを迎えつつあることが確認 できた. キーワード: 岐阜県がん対策推進計画,がん診療連携拠点病院,患者中心の医療,緩和ケア,ぎふホスピスケアをすす める会,岐阜大学医学部附属病院 Abstract

 Since 1982 cancer has been the leading cause of death in Gifu Prefecture (around 30%) and these days more than 5,000 are

dying from cancer. Therefore Five-year Cancer Control Program of Gifu was approved in 2008 March at the local congress, based on the Cancer Control Act. There are five main points which should be promoted in our plan; 1. primary prevention 2. secondary prevention (Early detection) 3. training of doctors who specialize in radiotherapy and chemotherapy 4. palliative

care from the early phase of treatment 5. cancer registry. Our budget for cancer control is around 600 millions, but 3 out of 4 are spent for interferon treatment for the hepatitis. There is no focal point such as cancer center in Gifu and the number of doctors is very limited, so our is less characteristic than other prefectures. But as an example of a typical local government I am writing how we are going to practice our plan with collaboration of hospitals, associations of patients, and private companies.

 Through the process to make this plan up, it was made clear that activation of patients’ movement is requisite to realize the

central idea of the act; patient-oriented medicine. We as a public health professional, also realized our administration has to take a new role, such as a coordinator between hospitals and an advocator of citizens including cancer patients.

〒500-8570 岐阜市藪田南2-1-1

2-1-1 Yabuta-minami, Gifu City, 500-8570, Japan. TEL:058-272-1111(内線2540) FAX:058-278-2624 E-Mail:tanaka-go@pref.gifu.lg.jp

(2)

余,がん診療連携拠点病院への補助金や施設整備費・支援 委員会の開催といったがん診療均てん化費が5,400万円余 となっている.その他にも緩和ケア従事者研修や地域がん 登録運営費があり,900万円弱を計上している.但し,う ち4.5億円弱は肝炎患者へのインターフェロン治療費助成 が占めている.

Ⅲ.がん対策推進計画の策定

 岐阜県のがんによる死亡数は昭和57年から全死因中1 位であり,昨今は5,000人を越えている(約3割).そこで 国のがん対策推進基本計画策定を受け,医療従事者のみな らず,患者会やボランティア団体を含めたがん対策推進協 議会を岐阜県でも昨年度に立ち上げた.3回に渡る協議会 や大学における「がん情報サービス向上に向けた地域懇話 会」,県議会・厚生環境委員会における質疑やパブリック コメント等を経て,3月には5ヶ年計画を書き上げ,県議 会の承認を得ることができた.中でも重点推進課題を①が ん予防 ②早期発見 ③放射線及び化学療法を専門的に行 う医師等の育成 ④治療の初期段階からの緩和ケア ⑤地 域及び院内がん登録とし,この柱に沿って事業を展開して いる.本稿では,この計画の概要を示しつつ,現状と課題 及び今後の方向性について私見を交えて詳述したい. Keywords: palliative care, cancer control program of Gifu, patient-centered medicine, Gifu University Hospital

㘧㛗ක≮࿤䈱࿾ၞ᜚ὐ

㜞ጊ⿒චሼ∛㒮

䋨㜞ጊᏒ䋩

ਛỚක≮࿤䈱࿾ၞ᜚ὐ

ᧁᴛ⸥ᔨ∛㒮

䋨⟤Ớട⨃Ꮢ䋩

᧲Ớක≮࿤䈱࿾ၞ᜚ὐ

⋵┙ᄙᴦ⷗∛㒮

䋨ᄙᴦ⷗Ꮢ䋩

⋵䈱᜚ὐ∛㒮

ጘ㒂ᄢቇකቇㇱ㒝ዻ∛㒮

⷏Ớක≮࿤䈱࿾ၞ᜚ὐ

ᄢ၂Ꮢ᳃∛㒮

䋨ᄢ၂Ꮢ䋩

ጘ㒂ක≮࿤䈱࿾ၞ᜚ὐ

ጘ㒂Ꮢ᳃∛㒮

⋵✚วක≮䉶䊮䉺䊷

䋨ጘ㒂Ꮢ䋩

䋩 䋷⋵䈮࿐䉁䉏䈢ጘ㒂⋵䈱ᰴක≮࿤෸䈶䈏䉖⸻≮ㅪ៤᜚ὐ∛㒮

ንጊ⋵

⍹Ꮉ⋵

⑔੗⋵

ṑ⾐⋵

㐳㊁⋵

ਃ㊀⋵

ᗲ⍮⋵

䊶 ฬฎደᏒ

⊕Ꮉ᧛

図 1 7 県に囲まれた岐阜県の 2 次医療圏及びがん診療連携拠点病院

Ⅰ.岐阜県の概要

 岐阜県は愛知県の北に位置し,人口は210万人余(全国 民の1.6%)であるにも拘らず,1万平方キロ余(全国7 位)という県土を持つ.65歳以上の老年人口は2割を超 えるといったように高齢化が進み,県内の年間死亡者総数 は18,000人余である.中でも,がんを死因とするものは3 割弱であり,平成16年から5,000人を超え,年々増加傾向 である.1)  県内は中核市である岐阜市を含む42の市町村からなり, 大きくは岐阜・西濃・中濃・東濃・飛騨という5つの二 次医療圏に分けられている.県の医師数は人口10万人当 たり173人(全国206人)であり,その上,県内でも地域 偏在が著明である.(図1)岐阜は224人余に対し,飛騨 は164人,中濃に至っては123人となっており,県内でさ え1.8倍余もの格差があることが判る.2)

Ⅱ.がん対策予算

 当県の財政状況は昨今特に悪く,がん対策推進計画策定 後も大幅に伸びているとは言い難い.本年度のがん対策当 初予算6億円弱のうち,たばこ対策や肝炎検査・インター フェロン医療扶助費等のがん予防費が5.1億円弱,検診の 普及啓発や人材育成・精度管理等の早期発見費が200万円

(3)

Ⅳ.予防対策

 これまでも健康増進事業として行われてきた,たばこ対 策が予防対策の中心となる.当県での男性の喫煙率は,ほ ぼ3人に1人であり,未成年者で約7 %であるため,特 に若者への禁煙対策に重点を置くこととした.そこで健康 増進計画(ヘルスプランぎふ21)と整合性を取り,平成 24年までに喫煙者を4人に1人へ,未成年者は0 %を目 指している.具体的には,県教育委員会と共に未成年者喫 煙防止対策リーフレットを毎年3万部余り作成し,全小 学校3年生に配布し,教育資材として使用してもらって いる.(図2 , 3)たばこに関心を持ち出す年次にアプロー

䋩 ጘ㒂⋵ᧂᚑᐕ⠪䋨ዊቇᩞᐕ↢↪䋩༛ᾍ㒐ᱛኻ╷䊥䊷䊐䊧䉾䊃䋨⴫䋩

図 2 岐阜県未成年者(小学校 3 年生用)喫煙防止対策リーフレット(表)

䋩 ጘ㒂⋵ᧂᚑᐕ⠪䋨ዊቇᩞᐕ↢↪䋩༛ᾍ㒐ᱛኻ╷䊥䊷䊐䊧䉾䊃䋨ⵣ䋩

図 3 岐阜県未成年者(小学校 3 年生用)喫煙防止対策リーフレット(裏)

(4)

チし,かつ家庭への波及効果を狙ってのことである.今年 度は母子手帳とともに配れるように妊婦用のものも作成し た.  その他,予算を伴わない取り組みとして,まずは足元か ら県庁舎内禁煙を目指したいところなのだが,未だ分煙に 留まっている.(職員組合との交渉で何とか健康福祉部が ある階からは,たばこ自販機を撤去することができたが.) 神奈川や大阪といった先進府県のように条例作成にはまだ まだ至りそうにないが,県内市町村では白川村が全国に先 駆けて(平成12年)「ポイ捨て等防止条例」を作った.そ の後も,「多治見市をごみの散らばっていないきれいなま ちにする条例」や「高山市ポイ捨て等及び路上喫煙禁止条                            ᒁ↪⾗ᢱ䋺␠࿅ᴺੱᣣᧄᓴⅣེቇળ⑌ᾍផㅴᆔຬળ㩷 䇸㪛㪭㪛 ੹䈎䉌ᆎ䉄䉎༛ᾍ㒐ᱛᢎ⢒䋲 䇹䇸䈅䈭䈢䈮䉅䈪䈐䉎⑌ᾍ䉧䉟䊄╙䋳 䇹㩷 ⽷࿅ᴺੱᲣሶⴡ↢⎇ⓥળ䇸䊙䊙䈫⿒䈤䉆䉖䈫䈢䈳䈖䇹㩷 㩷 㩷ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ ᴾ㩷 ᅠ໺ử঺ыẰẶỦẺỜỆỊὲᾎᴾ ⑌ᾍ䉕ᆎ䉄䉎䈫䇸䉺䊋䉮䈏ๆ䈇䈢䈇䇹䇸䉟䊤䉟䊤䈜䉎䇹䇸⪭䈤⌕䈎䈭䈇䇹䈭䈬䈱∝ ⁁䈏಴䉁䈜䇯⑌ᾍᓟ䋳ᣣ䌾䋱ㅳ㑆એౝ䈪䊏䊷䉪䈫䈭䉍䇮䈠䈱ᓟ䇮∝⁁䈲ᓢ䇱䈮 ⪭䈤⌕䈐䉁䈜䇯∝⁁䈲䈭䈒䈭䈦䈩䈎䉌䉅䇮䈚䈳䉌䈒䈱㑆䈲䇮ๆ䈇䈢䈇䉋䈉䈭᳇ᜬ 䈤䈮䈭䉍䉁䈜䇯䋱ᧄ䈮ᚻ䉕ઃ䈔䈭䈇䉋䈉䈮᳇䉕䈧䈔䉁䈚䉊䈉䋣㩷 کۡỉᅠ໺ᴾ ܼଈỉᅠ໺ᴾ ኅᣖ䈱䉺䊋䉮䈱ᾍ䈲䇮⿒䈤䉆䉖䈮䉅䈍Უ䈘䉖䈮䉅ᓇ㗀䈚䉁䈜䇯㩷 䈖䈱ᯏળ䈮䈟䈵⑌ᾍ䈚䈩䈇䈢䈣䈐䇮ᣂ䈚䈇ኅᣖ䈱ஜᐽ䉕቞䉍䉁䈚䉊䈉䇯㩷 ⑌ᾍᴦ≮䈮䈲଻㒾䈏ㆡ↪䈘䉏䉁䈜䇯଻㒾ㆡ↪䈮䈲᧦ઙ䉕ḩ䈢䈜ᔅⷐ䈏䈅䉍 䉁䈜䈱䈪䇮ක≮ᯏ㑐䈮⋧⺣䈚䈩䈒䈣䈘䈇䇯㩷 㽲䇸⿒䈤䉆䉖䈱䈢䉄䈭䉌ᔅ䈝⑌ᾍ䈪䈐䉎䋣䇹䈫࿕䈇ᗧᔒ 䉕ᜬ䈤䉁䈚䉊䈉䇯๟࿐䈱ੱ䈮ት⸒䈜䉎䈫ലᨐ⊛䈪䈜䇯㩷 㽳ๆ䈇䈢䈒䈭䈦䈢䉌䇮䇸ᾲ䈇䈍⨥䉇಄䈢䈇᳓䈭䈬㘶䉃䇹 䇸ᱤ⏴䈐䉕䈜䉎䇹䇸ᢔᱠ䈜䉎䇹䈭䈬䇮ญ኎䈚䈘䉕⸃ᶖ䈜䉎䈢 䉄䈮䇮੹䉁䈪䈫䈲㆑䈉⠌ᘠ䉕ข䉍౉䉏䉁䈚䉊䈉䇯㩷 㽴䉟䊤䉟䊤䈚䈩⪭䈤⌕䈎䈭䈇ᤨ䈲䇮䇸ᷓ๭ๆ䈜䉎䇹䇸䉉䈦䈒 䉍䈍㘑ํ౉䉎䇹䇸⌧⌁䉕චಽ䈮䈫䉎䇹䈭䈬䇮㩷 䊥䊤䉾䉪䉴䈚 䉁䈚䉊䈉䇯㩷 ⑌ᾍ䈜䉎♖␹⊛䈭䉴䊃䊧䉴䈪䇮⿒䈤䉆䉖䈮ᓇ㗀䈲䈚䉁䈞䉖䇯䊆䉮䉼䊮ಾ䉏䈱∝ ⁁䈏⪭䈤⌕䈒䉁䈪䇮䈍Უ䈘䉖䈲⧰䈚䈇䈪䈜䈏䇮⿒䈤䉆䉖䈲⧰䈚䉁䈭䈇䈪䈜䉂䉁 䈜䇯㩷 ޟᴾ ᧲ᴾ Ⴤ㩷                               ٻЏễૼẲẟܼଈỉẺỜỆὲᴾ ᅚᕈ䈱ᅧᆼ䊶಴↥䈱㩷 䈜 䈼 䈩 䈱 ㆊ ⒟ 䈮 䈍 䈇䈩䇮༛ᾍ䈲᦭ኂ૞ ↪䉕␜䈚䉁䈜䇯㩷 ک۔ầỪẦẾẺỤẴẫỆᅠ໺ửὲᴾ ૐ૕㊀ఽ಴↥ ૐ૕㊀ఽ಴↥ ૐ૕㊀ఽ಴↥ ૐ૕㊀ఽ಴↥䇮㩷 ᵹ䊶䊶䊶䊶ᣧ↥ᣧ↥ᣧ↥ᣧ↥䇮㩷 ๟↥ᦼᱫ੢ ๟↥ᦼᱫ੢ ๟↥ᦼᱫ੢ ๟↥ᦼᱫ੢䇮㩷 ᅧᆼ ᅧᆼ ᅧᆼ ᅧᆼ䊶䊶䊶䊶಴↥ว૬∝಴↥ว૬∝಴↥ว૬∝಴↥ว૬∝䈭䈬㩷 ෂ㒾ᕈ䈏㜞䈒䈭䉍䉁䈜䇯㩷 䊙䊙䌾䊌䊌䌾㩷 ⧰䈚䈇䉋䌾㩷 䉺䊋䉮䈱ᾍ䈱᦭ኂ‛⾰䈪䇮ᅧ ᆼ䈮ᖡᓇ㗀䉕෸䈿䈜䇮৻㉄ ൻ὇⚛䈫䊆䉮䉼䊮䈲䇮⢝ఽ䊶 ⢝⋚䈱ᚑ㐳䊶⊒㆐䈮ᔅⷐ䈭 ㉄⚛䉕ਇ⿷䈘䈞䉁䈜䇯㩷 䈍䈭䈎䈱⿒䈤䉆䉖䈮෸䈿䈜ᓇ㗀㩷 図 4  岐阜県妊産婦喫煙防止対策リーフレット ( 表)                              䉺䊋䉮䈱ᾍ䈏ᅧᆼ䈮ᓇ㗀䈜䉎䈖䈫䈲䇮㩷 䉋䈒⍮䉌䉏䈩䈇䉁䈜䈏䇮ฃേ༛ᾍ䈮䉋䉎㩷 ੃ఽ䈱੃ᐜఽ⓭ὼᱫ∝୥⟲੃ᐜఽ⓭ὼᱫ∝୥⟲੃ᐜఽ⓭ὼᱫ∝୥⟲䋨੃ᐜఽ⓭ὼᱫ∝୥⟲䋨䋨䋨㪪㪠㪛㪪㪪㪠㪛㪪㪪㪠㪛㪪㪪㪠㪛㪪䋩䋩䋩䋩䉇䇮㩷 ዊఽ ዊఽ ዊఽ ዊఽ䈱䈱䈱ਛ⡊Ἳ䈱ਛ⡊Ἳਛ⡊Ἳਛ⡊Ἳ䉇⢖Ἳ⢖Ἳ⢖Ἳ䇮༎ᕷ⢖Ἳ༎ᕷ䋨༎ᕷ༎ᕷ䋨䋨䋨䈟䉖䈠䈒䈟䉖䈠䈒䈟䉖䈠䈒䋩䈟䉖䈠䈒䋩䋩䋩䈫䈇䈦䈢∔ ᖚ䈮㑐ㅪ䈏䈅䉎䈖䈫䈲䇮䈅䉁䉍⍮䉌䉏䈩䈇䉁䈞䉖䇯㩷 Јငࢸờᅠ໺ỉዒዓửὲᴾ ਔⷫ䈫䉅༛ᾍ䈜䉎႐ว䇮 ⚂ 㪋㪅㪎 ୚䈮䇯ੱᎿᩕ㙃䉇 䈉䈧ફ䈞ኢ䈮䉋䉎ෂ㒾 ᐲ䉕਄࿁䉎䈫ႎ๔䈘䉏䈩 䈇䉁䈜䇯㩷 ⿒䈤䉆䉖䈱ฃേ༛ᾍ㶎䈮䉋䉎ᓇ㗀㩷 ⿒䈤䉆䉖䈱䉺䊋䉮䈮䉋䉎੐᡿㩷 䉺䊋䉮䈲⿒䈤䉆䉖䈱⺋㘶䈱╙䋱૏䈪䈜䇯㩷 䉇䈔䈬䈮䉋䉎੐᡿䉅⿠䈖䉍䉇䈜䈒䈭䉍䉁䈜䇯㩷 Უ੃䈻䈱ᓇ㗀㩷 ᝼੃ਛ䈱䈍Უ䈘䉖䈏䉺䊋䉮䉕ๆ䈉䈫䇮䉺䊋䉮䈱䊆䉮䉼䊮䈏Უ੃䈱ਛ䈮Ớ❗䈚 䈩ಽᴲ䈘䉏䉎䈢䉄䇮੃ఽ䈱䊆䉮䉼䊮ਛᲥ䈏⊒↢䈜䉎䈫⸒䉒䉏䈩䈇䉁䈜䇯㩷 䉁䈢䇮Უ੃䈠䈱䉅䈱䈱ಽᴲ㊂䈏ᷫ䉍䉁䈜䇯㩷 㶎ฃേ༛ᾍ䊶䊶䊶䉺䊋䉮䉕ๆ䈦䈩䈇䉎 ੱ䈱๟࿐䈱ੱ䈏䇮䉺䊋䉮䈱ᾍ䉕ๆ 䉒䈘䉏䉎䈖䈫䇯                                ᅚᕈᯏ⢻䉇⟤ኈ䈮ᓇ㗀䉕෸䈿䈜༛ᾍ㩷 㪪㫄㫆㫂㪼㫉㩾㫊㩷㪽㪸㪺㪼㩿༛ᾍ⠪䈱㗻䈧䈐㪀䈮䈭䈦䈩䈇䉁䈞䉖䈎䋿㩷 ⊹⤏䈱ᒢᕈ䈏ૐਅ䈚䇮䉲䊪䈏Ⴧ䈋䉁䈜䇯㩷 㗡㜬䈱ᄌൻ䋨⊕Ძ䇮⣕Ძ䋩䇮ໃ䈱ੇ῎䇮ᱤ䊶ᱤ⡺䈱⌕⦡䇮㩷 ญ⥇䇮ჿ䈱ᄌൻ䈭䈬䈏⿠䈖䉍䇮ታ㓙䈱ᐕ㦂䉋䉍䉅⠧䈔䈩⷗䈋䉁䈜䇯㩷 ܼଈờẴẫỆᅠ໺ửὲᴾ 䉺䊋䉮䈱ᾍ䈮䉋䉎ஜᐽ䈻䈱ᖡᓇ㗀䈲༛ᾍ⠪ᧄ ੱ䈮䈫䈬䉁䉍䉁䈞䉖䇯ઁੱ䈱䉺䊋䉮䈱ᾍ䉕ๆ䉒 䈘䉏䉎ฃേ༛ᾍ䈮䈧䈇䈩䈱ஜᐽᓇ㗀䈲䇮㕖༛ ᾍᅧᇚ䈪䉅ૐ಴↢૕㊀ఽ䈱಴↥䈱⊒↢₸䈏 ਄᣹䈜䉎䈫䈇䈦䈢⎇ⓥ⚿ᨐ䈏ㄭᐕᄙ䈒ႎ๔䈘 䉏䈩䈇䉁䈜䇯䇸ᾍ䈏ኅᣖ䈮䈎䈎䉌䈭䈔䉏䈳ᄢਂ ᄦ䋣䇹䈲㑆㆑䈇䈪䈜䇯㩷 ደᄖ䈪䉅䇮឵᳇ᚸ䈱ਅ䈪䉅䇮ᖡᓇ㗀䉕䉅䈢䉌䈚 䉁䈜䇯㩷 ڡࣱỆểẾềἑἢἅỊᎊ̟҄ᡶдὲᴾ 䉺䊋䉮䉕䉻䉟䉣䉾䊃䊶⟤ኈ䈱 䈢䉄䈫ᕁ䈦䈩䈇䈢䉌㑆㆑䈇 䈪䈜䋣㩷 ⑔ጟᱤ⑼ᄢቇญ⣧଻ஜቇ⻠ᐳឭଏ ஜᐽ䈪㕖༛ᾍ⠪㩷 䈱ᱤ⡺ ༛ᾍ䈮䉋䉍⢈ෘ䇮㩷 ⦡⚛ᴉ⌕䈚䈢ᱤ⡺ 㪌㪎 ᱦ㩷 㕖༛ᾍ⠪㩷 㪌㪐 ᱦ㩷 ༛ᾍ⠪㩷 㕖༛ᾍ⠪㩷 ༛ᾍ⠪㩷 図 5  岐阜県妊産婦喫煙防止対策リーフレット ( 裏)

(5)

例」等も作られていった.何れも環境美化や,やけど・火 事防止等の安全確保の観点で策定されているが,結果的に 受動喫煙による健康被害防止や健康教育にも繋がることを 意図している.また民間の動きとしては昨年から名古屋地 区に連動して岐阜県タクシー協会も車両全面禁煙を始め た.残念ながら,たばこ税の大幅値上げは棚上げになって しまったが,引き続き包括的な社会的アプローチで禁煙の 機運を盛り上げていきたい.  なお,感染症対策として本年から大幅に拡大された肝炎 対策はインターフェロン治療費助成も含め,肝がん予防施 策としても位置づけられており,がん対策予算の殆どを占 めている.これまで無料の肝炎ウイルス検査を実施してき た保健所に加え,本年から447の医療機関で検査を実施し ており,10月までで1,285件と前年同時期の約6倍という 伸びを見ている.そして国の肝炎治療7カ年計画に基づ き本年4月より開始したインターフェロンに関する医療 費助成については10月までで485人からの申請を受け付け ているところだ.また,岐阜大学病院を肝疾患診療連携拠 点病院に指定し,各圏域で計9つの肝疾患専門医療機関 を定めることで,県内の早期発見・治療の体制整備をして いる.

Ⅴ.早期発見・がん検診

 5大がんにおける受診率(及び精密検査受診率)は全国 平均よりは高いものの,市町村の検診データから計算した 受診率は15~30%であるため50%の目標に向けて,県民へ の普及啓発を進めていきたい.(表1)今後は職域まで広 げた把握をする必要があるが,検診機関における精度管理 まで進めていければよいと考えている.実際,三重大学医 学部放射線科の取り組みでは,県内全ての健診結果を統一 様式で収集し,検証することで質の標準化を図っている.3)  当県としても偽陽性・偽陰性ともに低くなることを担保 するため,議会でも関心の高い乳がん検診の精度管理委員 会を本年度早々に開催した.専門家による議論の中では, 特に①要精検率・陽性反応適中率を検診受診歴別に集計し ていない ②委託検診機関に仕様書を作成・提出させてい ない ③マンモグラフィを1方向でしか撮影していない ④精検受診者の未把握率が高い等が,多くの市町村で指摘 された.  特定健診・保健指導では徹底されつつあるが,がん検診 においても,検診機関に委託している事業者は市民・職員 の正確なデータを管理するべきである.ただ県内の乳がん 検診受診率は2割を超えており(全国13%),比較的よく 勧奨はされている.また精度の高い乳がん検診を推進する ため平成17・18年度にはマンモグラフィ17台を県内検診 機関に導入するとともに,放射線技師,細胞検査士や読影 医師を対象に検診従事者研修を行った.

Ⅵ.がん診療連携拠点病院と化学・放射線療法を専門

的に行う医師等の育成(がん医療水準の均てん化)

 県内には残念ながら,がんセンターはない.そこで唯 一,医師派遣が可能である岐阜大学医学部附属病院を県の 拠点病院として推薦した.また精神病院を除く400床以上 の病院は,岐阜医療圏以外の4医療圏では1つずつしか ないため,4つの地域がん拠点病院も大きく紛糾すること なく決定することができた.ただ80万人余の人口を持つ 岐阜医療圏を1つの県拠点病院だけでカバーすることは 困難であるため,大学と同様に600床規模を持つ県総合医 療センターと岐阜市民病院の2つを岐阜医療圏の地域拠 点病院として推薦することとした.ただ1医療圏に3病 院となると国の「がん診療連携拠点病院指定に関する検討 会」にその蓋然性を説明する必要があった.  そこでPET-CT等,放射線診断のハード中心を担う県 病院と精神科(緩和ケア)や小児血液腫瘍内科といった特 徴あるソフトを中心に担う市民病院といった棲み分けを計 画内に明文化した.また3病院で医師も適正配置し,患 者用にベッドも融通しあうことで,県のがんセンター機能 を担うこととしている.(図6)なお大学病院の腫瘍セン ターでは本年度から,がん医療に携わる専門医師等(がん プロフェッショナル)育成のための臨床研修コースを始め た.これは名古屋大学,名城大学,岐阜薬科大学,浜松医 科 大 学 と も コ ン ソ ー シ ア ム を 組 み,medical oncology teamを育成するといった野心的な中部地域の取組の一環 となっている. 㪈㪉㪅㪈 㪈㪋㪅㪍 㪉㪉㪅㪋 㪉㪏㪅㪋 㪈㪏㪅㪋㪉㪇㪅㪇 㪈㪏㪅㪍 㪈㪏㪅㪌 㪈㪉㪅㪐 㪉㪇㪅㪋

㪇㪅㪇

㪌㪅㪇

㪈㪇㪅㪇

㪈㪌㪅㪇

㪉㪇㪅㪇

㪉㪌㪅㪇

㪊㪇㪅㪇

⢗䈏䉖

⢖䈏䉖

ᄢ⣺䈏䉖 ሶች䈏䉖

੃䈏䉖

ో࿖

ጘ㒂⋵

⴫䋩 ో࿖෸䈶ጘ㒂⋵䈱Ꮢ↸᧛䈏䉖ᬌ⸻ฃ⸻₸ 䋨ᐔᚑᐕ䋩 表 1 全国及び岐阜県の市町村がん検診受診率 (平成18年)

(6)

Ⅶ.治療の初期段階からの緩和ケア

 緩和ケア病棟を持つ病院は岐阜市内にある岐阜中央病院 の28床だけであるが(患者会活動もあり,県として平成 11年に補助を行った経緯もある),県立多治見病院や岐阜 市民病院も改築に伴って新設を予定している.ただ診療報 酬上の病棟は無くても拠点病院を中心に緩和ケアチームが 編成されつつあり,積極的に院内を回って患者の痛みを拾 い上げる努力をしている.なお本年11月には大学で第一 回目の「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」 を,国立がんセンターの「緩和ケアの基本教育のための都 道府県指導者研修会」や日本緩和医療学会の「指導者研修 会」修了医師が企画責任者となって開催したところだ.ま た在宅がん患者への訪問看護活動も活発に行われている が,その裾野を広げてもらうため,本年度から県看護協会 に「在宅緩和ケアに関する従事者研修」を委託している.

Ⅷ.患者会活動

 当県の患者会で筆者が把握しているものは主に3つあ り,県計画策定参加を契機に組織としての成熟度を増した ように思われる.1つは乳がん患者の全国組織である「あ けぼの会」の岐阜支部であり,ピンクリボンの普及活動や 乳がん市民フォーラム等を積極的に開催している.2つ目 は「ぎふホスピスケアをすすめる会」であり,継続的にが 図 6 岐阜県がん対策推進計画から (連携体制の明文化)

(7)

ん患者やその家族を含めた市民対象にホスピス学習会を開 催し,行政やがん相談支援センターの相談員をシンポジス トに迎えている.日本ホスピス・在宅ケア研究会の全国大 会も積極的に受け入れており,平成9年には岐阜市で第5 回目を,昨年には高山市で第15回目を迎えている.  この2団体は母体となる病院(顧問医師)を持ち,日 本医療政策機構が開催する「がん政策サミット」にも岐阜 県代表で参加している.彼らから拠点病院の医療従事者や 行政担当者が患者中心医療について学ぶことも多く,彼ら が主催する膝詰め談義に継続的に参加することが,医療や 公衆衛生行政の質の向上への一歩になると確信している.  最後に,がん研究のための募金活動であるカナダ発の

Terry Fox Runというイベントは,岐阜でも7回の開催を 見た.また,他にも地域社会としてがんと闘うため,日本 対がん協会が主催しているRelay for Lifeというグランウ ンド等で24時間の行進を行うイベントもある.平成18年 から,つくばや芦屋・北海道・横浜等で行われており, 年々盛り上がりを見せているが,来年度には当県での開催 も予定されている.様々な団体が違った理念で独自の活動 を始めており,行政や医療従事者側からも彼らの活動を支 援すべきであると考えている.このような連携が,行政側 にとっては県民目線の政策立案に,また拠点病院にとって は医療機関が地域に愛され育てられる機運に繋がっていく と思われる.

Ⅸ.地域がん登録

 企画立案や評価の指標である地域がん登録だが,当県で は高山市からモデル地域として試行された事業であり,平 成7年から全県下で始められた.しかし,がん登録室は 当課内にあり,専門職(診療情報登録士)1名体制で行っ ているため,標準化には道遠い.また量的精度指標の1 つであるDCO(Death Certificate Only)も年々下がって はきているものの,37%(罹患数6,000弱,届出数3,800 弱)と目標の25%には更なる体制整備が必要である.な お県内でも格差があり,がん登録発祥の地である飛騨地域 では23%と目標を達成しているものの,東濃地域では 60%といった状態である.県としては,将来的に大学病 院に事業委託し,ダブルエントリー体制を組み,データを 臨床疫学の専門家に分析してもらった上で,罹患状況の把 握・解析に基づいた政策提言に繋げたいと考えている.4)

引用文献

1)岐阜県保健医療計画 2008.4. 2)田中剛,楠瀬綾子,小窪和博.地域医療計画(岐阜 県保健医療計画)の概況―県行政の立場から.治療 2008; 90(.3増刊): 693-700. 3)竹田寛.健診現場の現状―これからの事例(三重県 の取り組み).Innervision 2005; 20(1):22-26. 4)岐阜県のがん登録-平成16年次集計結果-.2008.

参照

関連したドキュメント

1) Aberle DR, Adams AM, Berg CD, Black WC, Clapp JD, Fagerstrom RM, Gareen IF, Gatsonis C, Marcus PM, Sicks JD. Reduced lung -cancer mortality with low-dose computed tomographic

また、支払っている金額は、婚姻費用が全体平均で 13.6 万円、養育費が 7.1 万円でし た。回答者の平均年収は 633 万円で、回答者の ( 元 )

●健診日や健診内容の変更は、直 接ご予約された健診機関とご調 整ください。 (協会けんぽへの連

全国の緩和ケア病棟は200施設4000床に届こうとしており, がん診療連携拠点病院をはじめ多くの病院での

地区住民の健康増進のための運動施設 地区の集会施設 高齢者による生きがい活動のための施設 防災避難施設

岩沼市の救急医療対策委員長として采配を振るい、ご自宅での診療をい

今回、子ども劇場千葉県センターさんにも組織診断を 受けていただきました。県内の子ども NPO

世界規模でのがん研究支援を行っている。当会は UICC 国内委員会を通じて、その研究支