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特・社「現代の国際社会」

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Academic year: 2021

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聴覚特別支援学校高等部第3学年 地歴・公民科「政治経済」 学習指導案 1 単元(題材)名 「現代の国際社会」- 軍拡競争から軍縮へ - 2 単元設定の理由 (1)単元観 本単元は、高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)の「政治経済」の2内容「(1)現代の政治 イ 現代の国際 政治」に示された、「国際社会の変遷、人権、国家主権、領土などに関する国際法の意義、国際連合をはじめとする国 際機構の役割、我が国の安全保障と防衛及び国際貢献について理解させ、国際政治の特質や国際紛争の諸要因に ついて把握させ、国際平和と人類の福祉に寄与する日本の役割について考察させる。」に該当するものである。21世 紀に入り、グローバル化が進み、世界の国々の間で、人やモノの移動が一般的になるとともに様々な情報が往き来す るようになった現代の国際社会における、日本の役割について考察することをねらいとしている。 (2)生徒観 本学級は、生徒8名である。全員が手話と口話を併用してコミュニケーションを取っており、意欲的に授業に取り組む ことができている。様々な社会的事象に対する疑問や自分自身の意見を明確に持っているため、生徒の発言を手かが りに授業を進めている。1名の生徒は両眼の遠距離視力が弱く、見えにくいため、スライドの背景や配色、板書や教材 プリントの文字の大きさに配慮するとともに、タブレット端末機器のカメラ機能を活用しながら授業を進めている。 公民科の学習については、中学校の公民及び1年時に学習した現代社会に関する基礎知識において個人差が大 きい。そこで、資料集や写真等の視覚的補助教材を活用しながら授業を行うようにしているが、教科書などに書かれて いる内容を読み取ったり、資料集等を適切に活用したりしながら国際社会の動向を把握することに時間を要する。 (3)指導観 本単元の指導に当たっては、学習内容に関連するメディア等を提示することによって、学習に対する意欲を喚起し たい。基礎知識が十分に定着していない生徒もいるため、導入時には、中学校段階の公民分野の学習や既習内容の 確認をしたり、関連する新聞記事を見せたりする。また、学習内容に関連する資料をタブレット端末機器で撮影したり、 スライド資料で示したりするなど、視覚的補助教材を効果的に活用することにより、理解を深めていきたい。さらに、ペア 学習やグループワークを取り入れ、他者の意見をメモしながら聞くことにより、生徒が気付いたことを発表したり、自分の 考えを他者と比較したりする場面を設定し、主体的に活動しながら第二次世界大戦後から現代までの国際社会の動向 を捉えることができるようにしたい。また、国連広報センターのホームページに掲載されている映像集や、国連に関する 資料を必要に応じて提示することによって、生徒の興味・関心を引き出すとともに、国際社会の諸課題を持続可能な社 会形成の視点で捉え、望ましい解決方法を考えることによって、国際社会の現状と課題を理解させるようにする。 3 単元指導目標(到達目標) (1)現代の国際政治に関する諸資料等から、現実社会の諸事象について理解を深め、課題の解決に向けて必要な情 報を適切に収集し、活用する技能を身に付けている。 【知識・技能】 (2)国際社会の課題を持続可能な社会形成の視点から望ましい解決の在り方について多面的・多角的に考えるととも に、社会の変化などに対して公正な判断をすることができている。 【思考力・判断力・表現力】 (3)国際社会の現状に対する関心を高め、課題を意欲的に探究し、解決の在り方について考察している。 【主体的に学習に取り組む態度】

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4 指導計画 第一次 現代国家と民主政治 民主政治の諸原理とそれらに基づく制度や仕組みについて学習する。 第二次 日本国憲法と基本的人権 日本国憲法の三大原理を学習するとともに基本的人権の尊重について学習する。 第三次 日本の平和主義と国際政治 日本国憲法第9条を基に我が国の安全保障と防衛及び国際貢献への取組を学習する。 第四次 日本の政治制度と政治参加 我が国における三権分立の仕組みや地方自治、選挙の仕組みについて学習する。 第五次 現代の国際政治(13時間) 国際連合をはじめとする国際機構の役割、国際社会の現状と課題について学習する。 (1)国 際 社 会 と国 際 法 ・・・・・・・・・・・・・・・・2時 間 (2)国 際 社 会 の変 化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時 間 (3)国 際 連 合 と国 際 協 力 ・・・・・・・・・・・・・・3時 間 (4)第 二 次 世 界 大 戦 後 の国 際 政 治 ・・・・・2時 間 (5)冷 戦 終 結 後 の国 際 政 治 ・・・・・・・・・・・2時 間 (6)軍 拡 競 争 から軍 縮 へ・・・・・・・・・・・・・・1時 間(本時) (7)人 間 の安 全 保 障 ・・・・・・・・・・・・・・・・・1時 間 5 本時 (1)本時の指導目標(到達目標) 対象生徒 本時の目標 生徒A 生徒B 生徒D 生徒E ・核兵器などの開発、使用が国際社会に大きな影響を及ぼし、軍縮への取組が行われていることを 理解することができる。 【知識・技能】 ・自ら考えてまとめた文章を相手に分かりやすい方法で伝えることができる。 【思考力・判断力・表現力】 ・他者の発表を聞きながら、メモを取ることによって、自らの考えと比較し、自らの考えをまとめることが できる。 【主体的に学習に取り組む態度】 生徒C 生徒H ・提示した資料を基に、核兵器などの開発、使用が国際社会に大きな影響を及ぼしたことを理解する ことができる。 【知識・技能】 ・自ら考えてまとめた文章を相手に分かりやすい方法で伝えることができる。 【思考力・判断力・表現力】 ・提示した資料等で分からないところを他者に聞き、学習内容を理解することで、次の活動に意欲的 に取り組むことができる。 【主体的に学習に取り組む態度】 生徒F 生徒G ・核兵器廃絶や軍縮に向け、国際社会における取組を理解することができる。【知識・技能】 ・自らの考えを根拠に基づいて記述し、分かりやすい表現に変えて他者に説明することができる。 【思考力・判断力・表現力】 ・他者の発表を聞きながら、メモを取ることによって、自らの考えと比較し、国際社会の現状と課題を 意欲的に探究することができる。 【主体的に学習に取り組む態度】

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(2)本時指導の考え方 本時は、軍拡競争から軍縮を中心に取り扱う。この単元において主として使われるキーワードは「核兵器」である。導 入段階では、前時に冷戦を学習しており、東西対立の概要の復習を取り入れることによって、本時の学習のキーワード となる「核兵器」に結び付けていく。その際、中学校段階の学習やこれまでの地歴・公民科の学習において、平和に関 する内容及び核兵器に関する内容を取り入れることによって、生徒達が既習内容を確認しながら学習できるようにする。 また、現代世界における核兵器の縮減と軍縮に向けた取組の現状について、国連広報センターのホームページにある 「被爆者、想いを語る 山下泰昭氏の証言(全1分48秒)」を視聴する。ビデオメッセージを視聴した後、視聴した感想 を発表することによって、本単元の学習内容のキーワードである「核兵器」について全体で確認するとともに、軍縮に向 けた取組を学習することを伝える。 展開の部分では、核保有国と核開発の動向について、教科書にある「核拡散の現状と非核地帯」の資料を見ながら、 生徒が自由な発想で気づいたことや疑問に思ったこと等の情報を交換していく。生徒による情報交換を通して、出てき たキーワードを教師が拾い上げて、「核抑止力」と「恐怖の均衡」の概要について、第二次世界大戦終結後からアメリカ とソ連を中心に行ってきた核開発の動向を時系列に示すとともに、第五福竜丸事件によって日本人が核実験の被爆者 になったことにも触れ、1960 年代までは軍拡競争が盛んに行われていたことを理解させる。また、部分的核実験禁止 条約や核拡散防止条約の発効により、国際社会において核開発に対する批判的な見方が生まれたことによって、軍 縮に向けた取組が始まったこと、現在も核保有国が存在することや対人地雷やクラスター爆弾によって多くの人々が犠 牲になっていることを視覚的に分かるように学習していく。また、これからの国際社会において、軍縮に向けた取組をど のようにすべきかについてペアで意見交換し、全体で発表させることによって、軍拡競争から軍縮に向けた取組を時系 列で理解できるようにする。 まとめの部分では、2017 年に核兵器実験禁止条約が国連で採択され、核兵器の使用、開発、実験、製造などが全 面的に禁止になったことを紹介し、このような国際社会の動きが出てきたことは、平和で民主的な国家を構築し、全世 界の人々が安心できる生活の保障に向けて大きな希望を与えていることを理解させていく。 (3)本時の授業仮説 本時の学習において、軍縮に向けた取組を理解するために、コミュニケーションを中心とした言語に関する活動を取 り入れることによって、変化していく国際社会の動向を把握することができる生徒が育つであろう。 (4)教材・教具 ①教科書(実教出版)、②プリント、③タブレット端末機器、④モニター、⑤パソコン(スライド資料)、⑥資料等を拡大し たプリント

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(5)学習の展開(学習指導過程) 学習内容・学習活動 指導上の留意点 (個別の留意点) 教材 教具 配時 学習 形態 評 価 導 入 1 既習内容の復習と本時の学習内容確認 ・戦争が終わらない理由を考え、自由に意 見を発表する。 ・冷戦体制の仕組みと日本における原子爆 弾の投下についてまとめたスライドを見 て、空欄になっているところの語句を答え る。 ・原子爆弾の投下について、国連広報セン ター公式サイトにある「被爆者、想いを語 る 山下泰昭氏の証言(全1分48秒)」 を視聴する。 ・動画を視聴した後、自由に感想を発表す る。 ・本時のキーワードを知る。 ①核兵器 ②軍縮(核廃絶) ○意見発表が終わった後 に、ユネスコが発行した資 料を見せる。 ○分からない場合は、ファ イルを見ながら考えるよう に伝える。 ○事前に被爆者の証言を聞 きながらメモを取るように 伝える。 ○感想を発表する際、教卓 の前に立って、手話をゆっ くり表現しながら発表する ように指示する。 ○キーワードを示すことに よって、本時の学習内容に 関心や見通しを持つことが できるようにする。 ④⑤ ② ②③ ④ ④ 7分 一斉 ○既習内容を想起 しながらプリント に書くことができ る。(全員) 展 開 2 核実験の動向と現状 (1) 世界の核保有国と核開発の動向 ・教科書61ページの「核拡散の現状と非核 地帯」をまとめた世界地図を見て、核保有 国と核開発疑惑国の動向についてペアで気 づいたこと等の情報交換をする。 3 恐怖の均衡 (1)核抑止力と恐怖の均衡について ・核抑止力と恐怖の均衡の流れをまとめた スライド資料を見ながら、核抑止力と恐怖 の均衡によって軍拡競争が行われていたこ とを知る。 4 核廃絶と軍縮 (1)核廃絶に向けた取組について ・1954年の第五福竜丸事件の見出しが書か れている新聞記事を見て、事件の概要につ いて文章でまとめ発表する。 ・第五福竜丸事件がきっかけで、第1回原 水爆禁止世界大会が広島で開催され、現在 も続いていることを知る。 ○見えにくさのある生徒に対 しては、資料を拡大して別途 配布する。 ○核抑止力と恐怖の均衡の 流れが時系列で分かるよう に、スライド資料を細かく確 認しながら配布プリントに 記入させる。 ○見えにくさのある生徒に対 しては、資料を拡大して別途 配布する。 ○発表する際、発表を聞く生 徒が分かるように事前にタ ブレット端末機器で撮影し たものをモニターに映す。 ○原水爆禁止世界大会のホ ームページをモニターに示 して、それを見せながら説明 する。 ①④ ⑥ ①② ④⑤ ②④ ⑤⑥ ②③ ④⑤ 4分 5分 5分 3分 3分 ○メモを取りなが ら、他者の意見を聞 くことができる。 ○分からないとこ ろを教員や周囲の 生徒に質問するこ とができる。 (全員) ○メモをとりなが ら、他者の発表を聞 くことができる。 (全員)

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(6)本時の評価 対象生徒 本時の評価の観点 評価 生徒A 生徒B 生徒D 生徒E ・核兵器などの開発、使用が国際社会に大きな影響を及ぼし、軍縮への取組が行われて いることを理解することができる。 【知識・技能】 ・自ら考えてまとめた文章を相手に分かりやすい方法で伝えることができる。 【思考力・判断力・表現力】 ・他者の発表を聞きながら、メモを取ることによって、自らの考えと比較し、自らの考えをま とめることができる。 【主体的に学習に取り組む態度】 生徒C 生徒H ・提示した資料等を基に、核兵器などの開発、使用が国際社会に大きな影響を及ぼした ことを理解することができる。 【知識・技能】 ・自ら考えてまとめた文章を相手に分かりやすい方法で伝えることができる。 【思考力・判断力・表現力】 ・提示した資料等で分からないところを他者に聞き、学習内容を理解することで、次の活 動に意欲的に取り組むことができる 【主体的に学習に取り組む態度】 生徒F 生徒G ・核兵器廃絶や軍縮に向け、国際社会における取組を理解することができる。 【知識・技能】 ・自らの考えを根拠に基づいて記述し、分かりやすい表現に変えて他者に説明すること ができる。 【思考・判断・表現】 ・他者の発表を聞きながら、メモを取ることによって、自らの考えと比較し、国際社会の現 状と課題を意欲的に探求することができる。 【主体的に学習に取り組む態度】 (2)軍縮への取組について ・部分的核実験禁止条約や核拡散防止条 約、化学兵器禁止条約、対人地雷全面禁止 条約、クラスター爆弾禁止条約の発効によ り、世界各地で軍縮に向けた取組が行われ ていることを知る。 ・今後、軍縮に向けた取組をどのようにす べきかをペアで話し合って、発表用シート に記入する。 ・ペアの代表が、ペアで話し合った内容を 発表する。 ○化学兵器の種類や対人地 雷、クラスター爆弾の写真を 示しながら、それぞれの条約 の概要を視覚的に分かるよ うにする。 ○分からないときはタブレ ット端末機器を使って調べ てもよいことを伝える。 ○発表する際、発表を聞く生 徒が分かるように事前にタ ブレット端末機器で撮影し たものをモニターに映す。 ②④ ⑤ ②③ ③④ 5分 10分 3分 ○自らの考えを他 者に伝えることが できる。 (様相観察) ○メモを取りなが ら発表を聞くこと ができる。 ま と め 4 本時のまとめと次時の学習 (1)本時のまとめ ・2017年に核兵器実験禁止条約が国連で採 択され、核兵器の使用、開発、実験、製造 などを全面的に禁止していることを確認す る。 (2)次時の学習内容について ・国際政治の総まとめとして、「人間の安 全保障と国際社会の課題」を学習すること を伝える。 ○スライドを使用しながら 説明する。 ○教科書62・63ページと国連 発表の「SDGs」のイラストを 見せながら、次時の学習に見 通しを持たせるようにする。 ④⑤ ①④ ⑤ ① 5分 一斉 ○核軍縮に向けた 国際的な取組につ いて理解できてい る。

参照

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