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大学における知的財産の創造、保護及び活用に関する諸問題についての調査研究

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Academic year: 2018

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(1)平成16年度. 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書. 大学における知的財産の創造、保護及び活用 に関する諸問題についての調査研究報告書. 平成17年3月. 財団法人. 知的財産研究所.

(2) お知 せ. 成. 7暻 日. 知的所暼権 という用語. 決定さ. た知的財産戦略大綱. 知的財産 、 知的財産権. 産業財産 、 産業財産権. 、そ. 改. ることと. おいて、従来の. 、 工業所暼権 という用語 ました 本報告書 おい. ても、可能 限 新しい用語を使用してお ます ※法律名や組織名 ついて 、一部従来の用語のまま使用してお ます.

(3) 要. 約. Ⅰ.序. 大学の知的財産の管理ン活用に取り組 全国の多くの大学. 環境. 徐々に整備されつつある. 、知的財産ポモシヴ及び関係規則を整備し、発明. 、その発明に関する特許を. ける権利を発明者. ら大学に. に、学内に知的財産の管理を行う体制を整備するこ 図. ている. さらに、訳LO 等. 本調査研究 下の広範. 、このよう. 観点. 連携し. する旨の規定を定める. により、知的財産の一元管理を. ら大学の研究成果の活用を. 大学の知的財産をめ. ら大学の知的財産の創造、保護及び活用に関する諸問題について検討を. た. 的. 知的財産管理の在り方について、大学の具体的取組の事例を紹. 第一に、大学における知的財産管理の意義を整理する. 専門人材育成の面. ら. 検討を行. た. 第. の検討事項や会計. 許権譲渡ン技術移転等に関する税務. の検討事項を整理した. して、新規性喪失の例外規定利用. 問題を検討した. に、効率的 する. つ実効 に、知財. に、大学における知的財産管理により発生す. る会計処理の諸問題について、予算. の体系を整理する. に、特. 第三に、特許制度に関連し. の問題点、大学における研究成果の帰属の. 最後に、共同研究に関連した諸問題. 学の問題、学生等の守秘義務契約の問題、外国企業 を行. 進している. る環境整備の現状を踏まえつつ、以. 行. た諸問題. 生まれた段階. して、共同研究における企業 の. 滑. 大. 契約の在り方について検討. た. 本報告書やその他の様々 いた主体的 いくこ. 議論の場を通. 取組をより実効的. の. て、大学. 自ら定めた知的財産ポモシヴに基. し、知的財産の創造、保護及び活用を. 進して. を期待したい. .大学における知的財産管理の意義及び知的財産管理の在り方について. 1.大学における知的財産管理の意義. 1. 大学の研究成果を権利化するこ. 大学における研究 成果. の必要性. 特許権等の取得を本来の目的. して行われる. して得られた新規の発明を特許等により権利化するこ. 用を図る. の観点. さらに、発明. ら極めて重要. の. い. 、研究. 、研究成果の社会的. 活. ある. 特許等により保護されていれ i. 、特定の企業に実施権を付与して産業化.

(4) を. すこ. や、汎用的. 技術について複数企業に通常実施権を与え幅広い分野. を図る等、当該技術の内容に応. た多様. 性の観点を考慮しつつ発明の産業化. 2. 選択を行い得る等、発明の権利化により、公益. 進を図るこ. 可能. 大学における知的財産管理の取組の必要性. る. 課題. 機関帰属原則への政府の方針転換により、多くの国立大学 わせて就業規則あるい る措置. 例え. させる し. し. 、発明に関する特許を. ら、従来の個人帰属原則を機関帰属原則へ. いう目的. 的財産管理. ける権利を発明者. ら大学に. ている. 所要の手続を経た後に原則大学に帰属するようにした 用される. これを採用し、法人化に合. 職務発明規定の改定を行い研究者の知的財産を大学に帰属させ. 、特許権について を講. の産業化. 不可欠. 成. るわけ. い. あり、そのための. 組み. つ実効的. け. 、知的財産. 社会. 有効に活. 機関帰属させた後の大学による適 制度、体制等. 行われて初めて知的財産の社会における有効活用. 2.大学における効率的. 変更し、創出された知的財産. い. 知. 構築され能動的. た目的. 管理. 成される. 知的財産管理の在り方. 1. 大学の知的財産取組状況の進化の度合いに応. た知的財産管理の考え方. 東. 大学の知的財産管理への取組について、現在に至る経緯. 現状の問題点、今後の改. 革案について具体的に説明する 大学自身の発展. 国の産業発展に対する大学の役割を論. 果を知的財産化して組織的に活用するこ その際にそれ. れの大学の実情に合. 非常に有効. た段階的. る. に、自らの研究成. 戦略性を発揮する可能性. 管理手法を選択するこ. ある. 効果的. あろ. う 各大学. それ. れ. 役割. して実現すべ. 産学連携ポモシヴ、知的財産ポモシヴ等 重しつつ、プッション した. て、 各大学法人. 必要. して持. 成に向けて組織力をい. 大学における知的財産管理 こ. プッションを明確. 大学法人その. 各大学のポモシヴに基. ii. 大学の理念、. 、個々の研究者ン学生の独自性を尊. した活動を行うこ. のの新た. ある. ポモシヴ. 求められている. 道を模索している現在の段階 く研究支援活動. 一体. 論. 、. られる.

(5) 2. 大学における知財専門人材の育成の在り方. 産学連携を推進していくに当た. て、知的財産を担当. る人材の不足. 大. 問題. ており、大学における知的財産を管理ン活用するための専門人材について、外部人材 の活用、大学内部. の人材の養成を含めて整理ン検討を行う. 知財管理の活動パタヴン. 、大. 化し、それを維持活用するま 分けられる. 、それ. いわれるよう. つの業務に分けられ、. の業務、及び. れの段階. 事業的. く. 知的財産を創造し、権利. 知的財産権を運用ン活用するま. 求められる資質、知識、能力. センス. 重要. あり、. 異. の業務に. る. 目利. 、営業センス、経営センス. 重要. る 発明発掘. ら権利取得ン維持を行う知的財産の管理を主. 活用ン運用の業務において 戦力. して確保するの. また、大学内. 実務経験 院. 必要. 、企業の実務経験者や弁理士、弁護士等、大学外の人材を即. 効果的. 思われる. の人材の活用について. 職員、院生、学生の活用 ある. する業務、並びにその権利の. 可能. ある. 、事務管理を主体. する管理業務において大学. その場合、望ましく. 、経験者のOJT等による. また、学部ン大学院卒業生等の活用に当た. の知的財産の基礎ン基幹領域に関する知識の修得. 前提. て. 、学部. り大学. る. .医科系大学の知的財産管理の在り方について. 1. 医科系大学の知的財産ンその現状. 医療分野 の高さ 権. 一般に研究資金. あり、実用化に 、それに関して. の問題. 有効. 方法特許 デルを. 、ま. いま け. 研究. 制度のそれ. 、人体に 必須 れ. る. に認められ. ら取り組. わる. ゆえのハヴドル. 戦略の核に. 問題を抱えている. ある (医薬、医療機器関係を除. 研究者の意識改革. い点にある. 活発. ビグネス化戦略. 研究当事者. 、特許意識の低さ. た経緯による. 潤沢. 必要. 、再生医療や遺伝子治療. 結果、医療技術の開発や実用化. るの. 研究当事者側. )特許に頼る必要性 ある. 制度面の問題. 先端技術の有効. 特許. 低 、治療. ビグネスモ. 海外中心に行われる状況を招. いている. 2. 医科系大学の知的財産管理ンその課題. 医科大学の規模や設立趣旨 要請される. 、例え. 小規模. ら. 、知的財産管理システム構築に当た. て. 合理性. 学内 訳LO に知的財産管理機能を包含させたり、医療知財 iii.

(6) 戦略を研究する小部門を作 解決策. ろう. そのよう. 努力の中. て大学院生の教育や事務系統の監督を任せる、. 各分野に所属する大学院生の知財認識を向 ら知財. にその成果に対する知的財産. させるこ. 重要. あり、. 育つこ. 期待. る. 医療技術の両方に明るい専門家. 基礎研究の権利化等費用捻出に. 特に工夫. 必要. ある. より優れた研究成果. 、より多くの政府ン民間資金の. の発展を加速していく研究サイェルこそを重視し活用する必要 に要する資金を研究費に含めて確保する体制の確立. 技術移転に. いて. 選択肢の一つ. 、ベンチャヴ化. る. 重要. ある. り、更に研究 また特許の獲得等. 医科系技術を専門. 今後ますます重要. 進. 活用化戦略. の連携を. するコア的 訳LO. 中、特に有力. 技術につ. ろう. の諸問題についての整理. 1.知的財産の管理に関する大学における予算. の検討事項. 知的財産管理の収支構造. ある国立大学法人の実例を挙. 2. ある. 特. る. また周囲の環境整備. Ⅲ.知的財産の管理により発生する会計. 1. び水. 、他の大学や試験研究機関、企業、行政、技術移転機関等. 推進するための人脈ンノウハウの蓄積 等の有効活用. 重要. の方法. 財政. の課題. て検証を行う. 対応策. 知的財産管理の活動において、人を. 続的に雇用. いこ. 知的財産管理を強化している大学において、現在他の機関. 致命的. て、. 予算編成への影響力の強化、. 考えられる. また. 緊の課題. 紐付け. について、現時点. ある. 無く. して期待. た時点. 財源確保の方策. る収入の獲得、. 収入源. る. ら大学に派遣されている知. 的財産管理担当者の人件費の確保や、知的財産本部整備事業の補助金 の、その財源を充てている人件費、経費の確保. 損失. し. 総収入の増加、 る. のに. ロイボ. ルティ収入、 株式のキャヌタルオイン、 ベンチャヴファンドの活用、 間接経費 オヴ バヴバッド 略. の. つ. あり、これらを. う組み合わせ、. る. iv. う伸. していく. 各大学の戦.

(7) 2.知的財産管理に関する会計. の体系整理. 企業会計、学校法人会計、国立大学法人会計における特許権の取扱いの相違を整理する. 1. 特許権の会計. 特許権. 2. の資産性. 当然に資産性を有する. いえる. 企業会計. 財務会計. の特許権の評価. されており、財務諸表. について整理を行う. 多くの企業. ら企業の知的財産に関する情報を. み取るこ. 家等ステヴェホルジヴに開示する役割を果たす手段. して. 企業. ていくこ. 増えて. ており、今後ますます重要性. 高ま. 知的財産権. 費用処理 い. 知的財産報告書. 投資. を作成する. 予想される. 学校法人会計. 財務会計 を行わ 産計. の特許権の評価 い私立大学. するこ. ほ. について整理を行う ん. 考えられる. ある た. し、資産計. あり、外部取得、内部自己創設に 経理規程に定められた金. 以. 、今後. わら. ある. 会計. 、過去の会計慣行. ら資産計. 、特許権の重要性や売却可能性. 金. 基準. 、各学校法人によ. 、取得価. にのみ資産計. ら資. てバラつ. 出願料や弁理士費用 するこ. る. 国立大学法人会計. 財務会計 わら. の特許権の評価 、取得価. について整理を行う. 出願料や弁理士費用. 会計. 、外部取得、内部自己創設に. 5志 万. 以. ある. にのみ資産計. される. .特許権譲渡、技術移転等に関する税務. 1. 個人帰属の特許権に基. いて. の特許権を大学へ譲渡した場合の税務. 2. の検討事項. け取るロイボルティの税務. の扱い、及び個人帰属. の扱いを整理する. 大学帰属の特許権に関し、教職員. け取る職務発明の対価やロイボルティの税務 v.

(8) の扱いを整理する. また、大学帰属の特許権を譲渡する場合についての整理. 新日米租税条約 いて免税に. り、. 、特許権の使用料や実績払いの職務発明対価. 取側の居住地国. のみ課税するこ. 行う. 、源泉地国にお. に改められた. Ⅳ.特許制度に関連した諸問題の整理ン検討. 1.新規性喪失の例外規定利用. 制度. して. 新規性喪失の例外規定. ンドモヴの観点. ら行われている. 外国出願を考慮し. 発明者. ら. 性喪失の例外の適用を 、特許され 別個に. 成11年改正. して以下のよう. い場合. ける内容. 新規性喪失の例外行. り、その出願後に発明者. 設けられており、. 、依然. けれ. り新規性喪失の例外の適用を. の. の問題点. 異. 多い. 問題点. マヴギヴフヤ. ある. 思われるに. わら. 、国によ. る. をした. ころ、別途発明した第三者の特許出願. 新規性喪失の例外の適用を主張して特許出願した場合 けるの. 新規性、進歩性. 有する. あ. 、新規. のの、第三者の後願に当たる. い された第三者による新規性喪失をさせる行. 新規性喪失の例外の適用対象行. 後に、第三者. の関係. 別途に新規性の喪失をさせる行. い、その後新規性喪失の例外を適用して特許出願した場合. 、第三者による行. を行. により新. 規性を喪失する いま. に解釈の余地の有る部分. 権利取得 した 方. あるい. ある. 権利行使において新た. て、新規性喪失の例外規定. 利用し. い. 点をつくるこ. に. 済. 利用せ. の. あれ. る に済ませる. 望ましい 意に反する場合. 別. して、発表、掲載時期. ら、特許出願前にあえて発表、掲載するこ. あら. め明ら. 場合. 多いの. ある. く事前に極力特許出願を済ませておくこ. 望ましい 例え. 、研究集会. 発表. 並行して出願手続を進行する. すれ. 、対処可能. ある. 2.大学における研究成果の帰属の問題について. 大学教員. 大学内. 行. た発明に関する権利の帰属関係、学生. 関する権利の帰属関係、企業出向者. 大学内 vi. 行. 大学内. た発明、及び大学教員. 行. た発明に. 兼業先. 行.

(9) た発明に関する権利の帰属関係の三点について、検討を加える. 大学教員. 大学内. 教員の大学内. 行. た発明に関する権利の帰属関係. の発明を包括的に職務発明. ける研究を、 教員個人の自主性 財産の保護ン活用. を任務. 可及的に尊重されるべ. した特別. て、後者を職務発明. して取り扱う. 的. 教員. 統制下ン庇護下. 職務発明. 換の目的を. 、何より. 成するために. 学生. 大学内. 大学内. 行. た発明. 自由. いえよう. 、大学. 、 知的 し. 大学による組織. 実務における機関帰属への方 いう. 記の方針転. 教員の発明を管理ン運用するこ. 体制を整えるこ. 大. するために. に. る. 自由発明に. 、学生. ある. いえる. につい. ろう. る. 解さ. るを得. 、大学. 個別に契約を締結するし. するこ. いの. い. その. 、権利の. 、発明完成後. また、学生の発明の学問的利用の自由. 研究成果の公表の. や、権利の譲渡対価の点に特に注意すべ. するために. 考えられる. 、大学の知的財産の有効活用. 、学生の完全. 、事前の定めにより権利を. の個別契約によるこ. 大学内にお. た発明の権利の帰属関係. 学生の発明に係る権利を 際. ある. るよう. 行. ある. 研究活動に従事し、その結果生み出された発明こそ、大学の. の. 納得. 問題. を分けて、前者を自由発明. 望ましい. ぶにふさわしい実体を備えている. て、個々の教員. に. 通常の研究活動の領域. 研究活動の領域 いう運用. 針転換を積極的に評価する. 学生. らえるこ. ある. 、教員の職務発明における相当の対価. 権利の譲渡対価の合理性を担保. 同様の取扱いを. すこ. 望ましい. いえよう. 企業出向者. 大学内. 行. た発明、及び大学教員. 兼業先. 行. た発明に関する権利の. 帰属関係. 企業出向研究者の大学内における発明や教員の兼業先 う. 、ォヴスバイォヴスの判断に委. らの発明について機関帰属の方針を採 した. て、大学. の企業. の間. い. いえる. た. られるこ して. 機関帰属を実現するために 予防的. 意味. 込めて. の発明. 、その. 、い. 事前に契約的. ろう. vii. る. 大学の職務発明 した. おりに事. て、大学 運ぶ. ておくこ. これ. 限ら. れにせよ、出向元あるい 処理を行. る. い. 兼業先 望まし.

(10) Ⅴ.共同研究に関連した諸問題の整理ン検討. 1.共同研究における企業. 1. 大学の問題. 電気通信大学. 共同研究の推進を主眼に置 一つに. 、問題の解決に向けた様々. 共同研究契約書の改定を進めている. 約や実施許諾契約を含ん 、それ. 内容に. 適. 底し、共同発明 合、大学側. に行われてい ある. う. い 重要. 2. た問題. けれ. 、信頼関係の構築. 難しく 、. 発明ン特許のポテンシャル、. さらに、多くの場. い. 共同研究推進のた. 企業に引. の. 共同研究の内容、. に評価をした. 発明ン特許の適. 独占実施期間の設定、 妥協点を. るこ. る. 山口大学. を調査するこ. を目的. 大学の知. いう. て、win 、双方. また大学 る、. 渡す研究成果. る. 国立大学の法人化を契機に、企業の大学に対する意識. くに. また、. ある. 実施料の設定、. た項目について、個別の共同研究. ある. 発明者認定の基準を徹. てい. 大学. て. ある. に行う必要. 費用を企業に請求. また、実施許諾契約の交渉に当た 用範囲、. い. 大学に支払う共同研究費. バランスを保た. 、共同出願契. 、個別に締結する必要. の判断を適. 共同研究に必要. 企業. い. 現在の共同研究契約. ており、締結をスムヴズに行うために. れの契約を体系的に構成した. 発明者の認定. めに. 複雑. 対応策を検討している. いうこ. のに期待を寄せている. 協力して課題の解決を図. 忘れて. 費用の在り方について. たの. し、企業へのアンォヴト及びナアモングを実施した. winの関係を構築し、成果を. 、税金によ. のように変わ. 国の産業競. ていくこ. て運営される社会財 ら. い. 産業界のニヴズを大学. 今ま. 検討をしていく必要. ある. viii. 重要. 企業 け. 力強化につ. め てい. あろう. あり、社会に対する説明責任. 十分に検討されてこ あろう. 今後の大. あ. た共同研究 課題の一つ.

(11) 2.学生等の守秘義務について. 産学連携を行う企業に 持. 、一つの重要. 院生. 問題. 実験等の事実行. 学生等に対して 締結するこ し. る 等. 産学連携において. 担させるべく、企業. 出てくる. 、企業. の間. 、学生等. いこ. 等に. 学生等. 重要. る場面. を行うこ. の間. 守秘義務契約を. 思われる により、共同研究開発の. ある. 学生等の本分. アヌヴルするこ. 学習及び研究の効果を. 企業の研究員(従業員)のように報酬を ん. れるため、. みれ. 、必要性及び合理性. け取. 認められ. て役務を. いに. 、公序良俗(民法第 エ志 条)に違反し、無効. わ. 判断される. ろう. 産学連携の推進 不可避. の. 学生等. 奪われたり、自らの実習の成果を就職活動等. あるこ. ある. ろん、学部生や大学. 守秘義務契約を締結するこ. 学生等に守秘義務を課す契約. 可能性. 、教員. て共同研究開発に係る秘密を知り得る立場に置. の不利益を被るおそれ. 提供する者 ら. を通. を求める場合. 成果を発表する機会. るこ. あろう. 秘密保持義務を. し、学生等. く. て、共同研究開発の成果その他共同研究開発に係る秘密の保. 国家的課題. 想定し得る. あり、その過程. し. し、あくま. あり、特定の企業のために安価 の間. 企業. 学生等. 学生等の本分. の. わり合い. 、教育を. 労働力 を提供するこ. い. 守秘義務契約を締結し、学生等を守秘義務の制約の下. ころ. ある. 学生等に守秘義務を課す場合、当該学生等を自らの従業員. ある. のように利用する意図. 及び大学の本分. 企業の本分. 的財産立国に資する. .外国企業. 日本の企業 目的の明確化 に拘泥した ある. いうこ. の. 言い. をわ. まえた. を、企業. いの. 重要. して目的. ある. 時. 見られる. 次に、事前準備をし. ろう. 学生等. 産学連携を推進するこ. 、. 国の知. 忘れて. ら. い. り. 外国企業 成より. の契約を. 滑に進めるに. 得られる報償. 、何のために契約を行うの 行うこ. ある. 普段. 共に研究開発するにふさわしい相手を. 大事. 契約書において. 自衛手段. して必要. 、資金ンモソヴスン設備 ix. 、ま. の姿勢. を最重要課題. 、 雛形. すべ. らの情報発信、情報収集ン すこ. 相手の情報. ある. また、相. のコンタプネヴショ. ため、自己の資産について公証を得たり、特許出願したりするこ. の囲い込みを図るこ. い. い. の関係を一歩深く進める前に、自己の固有の情報. ンを防. 実情. 疑いの. 契約の在り方について. いえる. 取り合戦. れ. 大学. の契約において. 分析により、自らの力 手. 滑. い. あるこ. 自らの従. 、産学連携の理念. し、企業. の. あた. 企業. 業員のように利用するこ し. ら程遠い. け、研究. によ. て資産. ある 研究開発に踏み込. こ. る状態を.

(12) 確保するために必須の項目を優先させ、次に知的財産条項を考える 逆. ら始める. 肝心. 契約当事者に 築け. 課題の合意ま. て共に取り組. 目的. い場合、必要以. 薄められるおそれ. いままの共同研究開発のスタヴトに. 大局的に. 、契約によ. 契約書をチェッェすべ ある. 至ら. 外国企業. の契約. る権利. 義務の大小をし. ある. 権利. り追う. 義務条項違反に. した契約管理体制を 外国企業. て生. モスェ. 厳しい. て臨. べ. 大. い. 変わる. 米国. した契約. 注意を要す. る場合. あり、. また、肝心の信頼関係. 意識して交渉を行い、. その裏返しの義務を過小評価し. く. また、外国企業. 契約内容、チェッェ項目 求められるの. 少. 好ましい. い り. 損害賠償責任を. ある. に時間 ある. り、好ましく. いう流れ. 研究開発をすれ. うこ. 、守秘義務 こ. いように 徹底. 共同研究開発する 、米国の法. ん けれ により. ン判例等に適合. 以. x.

(13)

(14) めに. 知的財産立国 られている. の実現に向け、大学の研究成果を産業界. 産業界. 有効に活用するこ. 大学の連携を強化すべく、近年、大学等技術移転. 本版バイドヴル条項の制定、国立大学教官の兼業規制の緩和. 求め. 進法の制定、日. の制度改正. されて. た また、文部科学省による大学知財本部整備事業、知財管理ン活用機能支援プログラムや 特許庁の. 大学における知財管理体制構築支援事業. 学の知的財産管理を支援する体制の整備 一方. 2志志4 年 4 月より国立大学. られるように. このよう 大学に. 本来の重要. 解決を図る必要. り、 大学. 経営的. 使命. 研究. ライセンス収入. する. い. 様々. い. に整理するの. 、. 問題に. らの検討を行. ら た. に関する議論の一助. 直面する具体的 ん. い. 社会還元. た理念的. 問題、例え. のを出願し、. 対応してい. 状況を踏まえ、本調査研究. くて. ら. 問題の. ん. 、知財管理. のをノウハウ. い. 、学界、法暰界、大学知財関係者、産業界. る委員会を組織し、大学. 直面する課題について整理し、多方. 本報告書. 、今後の大学における知的財産の創造、保護及び活用. れ. ある. 幸い. 最後に、本調査研究の遂行に当たり、委員の方々、特許庁を始め いた. 言える. の問題、会計法や税法の問題、職務発明の取扱いの問題、人材. た、様々. の実務関係者の委員. 成17年. 求め. 問題に直面している. に加え、第三の使命. の関係をい. の資金問題、. た特許戦略. のよう. 教育. て、大学. 知的財産管理を遂行する. コスト. 力をいた. 自助努力. ある. また、各大学. 面. 独立行政法人. た. 期待されており、本来の役割. 以. 活発に行われ、大. 整いつつある. 大学を取り巻く環境の変化によ. 育成の問題. の支援事業. この場を借りて深く感謝する次第. した関係各位に御協. ある. 月 財団法人. 知的財産研究所.

(15) 大学における知的財産の創造、保護及び活用に関する諸問題についての調査研究委員会 委員. 簿. 委員長 相澤. 英孝. 一橋大学大学院. 正穂. 曔幌医科大学. 国際企業戦略研究科. 教授. 委員 石埜 江戸川. 泰路. 講師ン弁理士. 新日本監査法人. 公認会計士. 金子. 直哉. 株式会社日本総合研究所. 菊. 弘治. 日本政策投資銀行. 喜多見. 淳一. 創発戦略センタヴ. 新産業創造部. フロンティア創造共同研究センタヴ. 和生. 大阪工業大学. 知的財産学部. 寺本. 振透. 西村. 事務所. 中野. 義昭. 東京大学. 中山. 喬志. 東芝テェノセンタヴ株式会社. 史彦. 調査役. 東京工業大学. 田浪. 長谷川. 席主任研究員. 東. わ法. 助教授. 弁護士. 先端科学技術研究センタヴ. 大学. 教授. 情報デバイス分野. 取締役社長. 未来科学技術共同研究センタヴ副センタヴ長. 室伏. 良信. ファイギヴ株式会社. 知的財産部長. 安原. 正義. 安原法. 弁理士. 山. 久芳. 学習院大学. 法学部. 経済産業省. 産業技術環境局. 特許事務所. 教授. 教授. 助教授. 講師 第. 回委員会. 松田. 洋. 大学連携推進課. 企画一係長. 第5回委員会 堀. 建. 井桁. 貞一. 木村. 久. 電気通信大学. 知的財産本部. 電気通信大学. 客員教授. 山口大学. 副本部長. 弁理士. ベディア基盤センタヴ. 客員教授. 富士通テェノモサヴチ(株)顧問 知的財産本部. 教授.

(16) オノギヴバヴ 野. 邦彦. 特許庁. 総務部. 技術調査課. 大学等支援室. 室長. ~2志志4.12.31. 荒巻. 慎哉. 特許庁. 総務部. 技術調査課. 大学等支援室. 室長. 2志志5.1.1~. 仲村. 靖. 特許庁. 総務部. 技術調査課. 大学等支援室. 支援企画班長. 活用支援班長 月野. 洋一郎. 特許庁. 総務部. 支援企画班長. 課長補佐. ~2志志4.12.1. 技術調査課 課長補佐. 大学等支援室. 活用支援班長. 2志志4.12.2~. 中. 尚信. 特許庁. 総務部. 技術調査課. 大学等支援室. 工業所有権調査員. 萩原. 周治. 特許庁. 総務部. 技術調査課. 大学等支援室. 支援普及係長. 活用支援係長 大森. 伸一. 特許庁. 総務部. 総務課. 田. 麻衣子. 特許庁. 総務部. 技術調査課. 伊藤 学司. 文部科学省. 特許戦略企画班長. 研究振興局. 課長補佐. 工業所有権調査員. 研究環境・産業連携課. 技術移転推進室. 室長 佐藤. 匡. 経済産業省. 庄司. 美和. 内. 西村. 直史. 独立行政法人. 官. 産業技術環境局. 大学連携推進課. 知的財産戦略推進事務局. 課長補佐. 主査. 工業所有権総合情報館. 情報流通部長代理. ~2志志4.エ.3志 野村. 伸雄. 独立行政法人. 工業所有権情報ン研修館流通部. 2志志4.1志.1~ 齋藤. 崇. 西村. わ法. 事務所. 弁護士. 委員兼事務局 岩. 敬洃. 財団法人. 知的財産研究所. 研究員. 大森. 陽一. 財団法人. 知的財産研究所. 専務理事. 栗原. 孝. 財団法人. 知的財産研究所. 監事. 田口. 昌洃. 財団法人. 知的財産研究所. 研究部長. 原尻. 秀一. 財団法人. 知的財産研究所. 主任研究員. 事務局. 部長代理.

(17) 目. 次. 要約 めに 委員. 簿. Ⅰ.序. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1. .大学における知的財産管理の意義及び知的財産管理の在り方について. 1.大学における知的財産管理の意義 1. 大学の研究成果を権利化するこ. 2. 大学における知的財産管理の取組の必要性. 2.大学における効率的. つ実効的. の必要性. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 課題. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ エ. 知的財産管理の在り方. 1. 大学の知的財産取組状況の進化の度合いに応. 2. 大学における知財専門人材の育成の在り方. た知的財産管理の考え方. ・2志. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32. .医科系大学の知的財産管理の在り方について 1. 医科系大学の知的財産ンその現状. 2. 医科系大学の知的財産管理ンその課題. Ⅲ.知的財産の管理により発生する会計. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4志. の諸問題についての整理. 1.知的財産の管理に関する大学における予算 1. 知的財産管理の収支構造. 2. 財政. の課題. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4ウ. の検討事項. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51. 対応策. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52. 2.知的財産管理に関する会計. の体系整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54. 1. 特許権の会計. 2. 企業会計. の資産性. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55. 学校法人会計. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5①. 国立大学法人会計 5. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①志. 企業、学校法人、国立大学法人資産計. 基準比較表. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①3.

(18) .特許権譲渡、技術移転等に関する税務. の検討事項. 1. 個人帰属の特許権. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①4. 2. 大学帰属の特許権. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①5. 新日米租税条約. 源泉徴収. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①ェ. Ⅳ.特許制度に関連した諸問題の整理ン検討. 1.新規性喪失の例外規定利用 1 2. 趣旨. の問題点. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウ志. 成11年法 特許法. 1改正による改正. 条. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウ志. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウ1. 新規性喪失の例外についての諸外国の対比 5. 国の新規性喪失の例外規定 項. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウ4. 6. 手続. 特許法. 7. 効果. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウウ. 8. 侵害訴訟等訴訟. 1. 条. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウ2. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウ5. の新た. 点. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウエ. 立法論. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ェ志. 結論. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ェ志. 2.大学における研究成果の帰属の問題について 1. 本報告書の目的. 2. 大学教員. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ェ2. 大学内 行. 行. た発明に関する権利の帰属関係. 学生. 大学内. た発明の権利帰属の問題について. 企業. らの出向研究者の発明ン大学教員の兼業先. ・・・・・・・・・・・・・・・ェ2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・エ2. の発明. ・・・・・・・・・・・・・エ①. Ⅴ.共同研究に関連した諸問題の整理ン検討. 1.共同研究における企業 1. 電気通信大学. 2. 山口大学. 大学の問題. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1志3. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11志. 2.学生等の守秘義務について 1. 問題の所在. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11ェ. 2. 教育に関する基本法規. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11エ. 契約締結過程に関する問題. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11エ.

(19) 契約の合理性に関する問題. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・122. 5. 執行可能性に関する問題. 6. 著作権及び特許を. 7. 学生等に守秘義務を課するこ. 8. 結語. .外国企業 1 2. 滑. の. 滑. め. け. くトヴタル. 考える. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13ウ. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14志. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・143. 、委員会. の議論を. けて以下の各委員、講師及びオノギヴバヴ. している 各章の執筆分担. Ⅰ.. 以下の. おり. ある. 特許庁. 大学等支援室. .1.. 喜多見. 淳一. .2. 1. 長谷川. 史彦. .2. 2. 田浪. 和生. .. 石埜. 正穂. .. Ⅲ.. 江戸川. Ⅳ.1.. 安原. 正義. Ⅳ.2.. 山. 久芳. 泰路. Ⅴ.1. 1. 堀. Ⅴ.1. 2. 木村. Ⅴ.2.. 寺本. 振透、齋藤. Ⅴ.. 中山. 喬志. 相澤. 英孝. .. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・135. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・144. 本報告書. .. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134. の契約に見られる特徴. 契約に伴う義務. .ま. の必要性如何. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・13志. 契約の在り方について. 契約の在り方. 外国企業. 結論. ける権利等の帰属に関する問題. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・133. 知的財産条項. 5. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12エ. 建 久 崇. 執筆.

(20)

(21) Ⅰ.序. 経済社会の長期的 遂. 、国 際 競. 低迷. 力 の 強 化 を 図 る た め に 、大 学. 有効に活用するこ 国. ら脱却しつつある今、. 持続的. 経済成長を. 創出される研究成果を経済社会. 期待されている. 、米 国 の 産 学 連 携 を 一 つ の モ デ ル. 界へ移転するための大学等技術移転 において生. 国. 進法. し て 、大 学 の 技 術 を. 訳LO 法. た特許等の成果を民間に帰属するこ. 滑に産業. や 、国. 委託した研究開発. を可能. した日本版バイド. ヴル条項の制定、国立大学の教官の民間企業への兼業規制緩和等の取組を行い、 大学の研究成果の社会還元を図 大学. 、こ れ ま. て. た. 個 々 の 教 員 の 努 力 の 下 に 、産 業 界. 究 成 果 を 数 多 く 移 転ン活 用 し て. た. し. し 、大 学. 企業. の 連 携 を 推 進 し 、研 の連携に対するニヴ. ズ の 拡 大 に 伴 い 、大 学 の 先 端 的 研 究 の 成 果 を 、社 会 に お い て よ り 効 率 的. つ効果. 的に活用するこ. 望まれる状況. り 、従 来 の 個 々 の 努 力 を 基 本. ら 、大 学 の 組 織 的. 取組. 体制構築を行う段階に移行している. いう新た. 15 年 に 知 的 財 産 戦 略 本 部. 決定された知的財産推進計画において. の大学等における機関一元管理の原則の推進 このよう. 状況の下、. に 34 大 学 、 文 部 科 学 省 の. ラム. に エ 大学. 活用に取り組. 特許庁において 援事業 ギヴ. 、知的財産. 大学知的財産本部整備. 特色ある知的財産管理ン活用機能支援プログ. 採 択 さ れ 、こ れ ら の 大 学 を 始 め 環境. 成. 求められている. 成 15 年 度 よ り 文 部 科 学 省 の. 事業. した取組. して大学の知的財産の管理ン. 徐々に整備されつつある 、. 成 14 年 度 よ り. 大学における知的財産管理体制構築支. を 開 始 し 、 1ウ 大 学 に 知 的 財 産 管 理 体 制 構 築 の た め の 専 門 家 を ア ド バ イ し て 派 遣 し 、大 学 に お け る 知 的 財 産 管 理 体 制 の 構 築 を 図. ている. ころ. ある こ れ ら の 取 組 を 含 め 、全 国 の 多 く の 大 学 を 整 備 し 、発 明 ら大学に. 生まれた段階. 連携し. 、そ の 発 明 に 関 す る 特 許 を. する旨の規定を定める. 制を整備するこ. に よ り 、知 的 財 産 の 一 元 管 理 を 図. 本調査研究. 、こ の よ う 観点. について検討を行 に 、効 率 的. た. ける権利を発明者. に 、学 内 に 知 的 財 産 の 管 理 を 行 う 体. ら大学の研究成果の活用を. つ 、以 下 の 広 範. 、知 的 財 産 ポ モ シ ヴ 及 び 関 係 規 則. ている. さ ら に 、訳LO 等. 進している. 大学の知的財産を巡る環境整備の現状を踏まえつ. ら 大 学 の 知 的 財 産 の 創 造 、保 護 及 び 活 用 に 関 す る 諸 問 題 第 一 に 、大 学 に お け る 知 的 財 産 管 理 の 意 義 を 整 理 す る. つ実効的. 知 的 財 産 管 理 の 在 り 方 に つ い て 、大 学 の 具 体 的 取 組. 1.

(22) の事例を紹. する. に 、知 財 専 門 人 材 育 成 の 面. ら. 検討を行. た 第. に、. 大 学 に お け る 知 的 財 産 管 理 に よ り 発 生 す る 会 計 処 理 の 諸 問 題 に つ い て 、予 算 検討事項や会計 税務. の体系を整理する. の検討事項を整理した. 性喪失の例外規定利用 た. に 、特 許 権 譲 渡ン技 術 移 転 等 に 関 す る. 第 三 に 、特 許 制 度 に 関 連 し た 諸 問 題. し て 、共 同 研 究 に お け る 企 業. 問 題 、学 生 等 の 守 秘 義 務 契 約 の 問 題 、外 国 企 業. いて多面的. 角度. ていく. ら え 、委 員 会. された. ける記述. 意見交換を行うこ. して意見の集約を行うこ. 、委 員 会 の. 、個 別 の 問 題 に 関 し て. らの自由闊. た各委員の見解を各委員の文責 しての結論. せ. 、委 員 会. してそのまま掲載している. 意見の相違. 見. 産学連携を推進し その一助に. る. の議論を踏まえ よ. て 、各 章 に お. く 、執 筆 を 担 当 さ れ た 各 委 員 の 私 見 を 反. ている. 本報告書やその他の様々. 使命. 契約の在り方について. 、今 後 の 大 学 に お け る 知 的 財 産 の 活 用. 、産 学 両 方 面. シヴに基. 滑. 各 方 面 の 有 識 者 に よ り 構 成 さ れ 、前 述 の 諸 問 題 に つ. ら議論. 本報告書. 映した. の. 大学の. た. 本調査研究を行う委員会. られた. し て 、新 規. の 問 題 点 、大 学 に お け る 研 究 成 果 の 帰 属 の 問 題 を 検 討 し. 最 後 に 、共 同 研 究 に 関 連 し た 諸 問 題. 検討を行. の. いた自主的. 議論の場を通. 取組をより実効的. ある研究成果の社会還元. て 、大 学 の. 進されていくこ. 自ら定めた知的財産ポモ. し 、大 学 に 期 待 さ れ る 第 三 の を期待したい. 特許庁. 2. 大学等支援室.

(23) .大学における知的財産管理の意義及び知的財産管理の在り方について 1.大学における知的財産管理1の意義. 1. 大学の研究成果を権利化するこ. 本項. の必要性. 大学の研究成果を権利化するこ. 学における知的財産の帰属ルヴルの変化. の必要性について整理を試みる 個人帰属. ら機関帰属への転換. に、大 について、そ. の背晙、現状等について述べる. 大学の使命. 大学 して. 社会貢献. 歴史的に た. 将来を担う高度. 、社会情勢の変化. に、. 1エエエ 年の学術審議会答申3. 、大学等. 国の大学に期待される役割 企業等産業界. しての産学連携を学術研究の重要事項 使命を果たす セス. 不可欠. して正面. 大学等自身の問題. して、より積極的に、. 学術研究の推進をその使命2. 人材の育成や多様. 変化しつつある. の間の研究面等. ら取り. 、. の連携ン協力. 大学等. その社会的. して、また、学術研究の進展の重要. つ、組織的に産学連携に取り組. 姿勢. プロ. 強く期待される. して産学連携の意義を明確に示した その後、こうした議論. その他の政府審議会等の報告書. 指摘されるように. る. 2志志3 年の文部科学省科学技術ン学術審議会産学官連携委員会報告 以下、 審議のま. 、. め. 4. 、 現在において 置付けるべ. ある. する長期的観点 移転等を通 ゆる. 、社会貢献を教育ン研究に加えて大学の 第三の使命. 言うま. らの社会貢献. く、人材養成や学術研究それ自体 ある. た、より短期的ン直接的. 第三の使命. しての社会貢献. 、近年 貢献. 、公開講. 、その活動. ウ条. いわ. 、大学等の責務等について、 大. 社会全体における知的財産の創造に資する. 人材の育成並びに研究及びその成果の普及に自主的. ており、これ. している. また、2志志2 年に成立した 知的財産基本法 において 学等. 国の発展に対. や研究成果の事業化ン技術. 求められるように. 考えられる. して位. の. あるこ. つ積極的に努める. の. に. ん. する. み、 第. 規定されている. 1. 本項 、 知的財産管理 を、研究成果に係る知的財産についての権利化、維持、保護、活用全般にわたる活動 し て広く らえて用いている 2 学校教育法 昭和 22 年法 2① 号 第 52 条 、 大学 、学術の中心 して、広く知識を授ける に、深く専 門の学芸を教授研究し、知的、道 的及び応用的能力を展開させるこ を目的 する している 3 文部省学術審議会 1エエエ 4 文部科学省科学技術ン学術審議会技術ン研究基盤部会産学官連携推進委員会(2志志3). 3.

(24) このように、教育ン研究に続いて大学に期待される役割 うに. り、それを. 期待. 確実に高まりつつある. を進めるこ. あり、大学等 いう観点. 審議のま. ら. め. しての教育ン研究の成果を. その存在理由を明ら 重要. て研究成果等の社会還元 社会貢献. 高ま. 献の一形態. れの個性ン特色に応. あり、各大学において. しつつ. それ. 期待される. している. 異. て然るべ. ある. 産管理への取組の方針を構築し、具体的. 大学の研究成果を権利化するこ. 大学. 大学. に論文. して広く公開した方 の観点. 究を刺激、誘発するこ あり、そのこ し. 無. ベヴス. 特許. て重点の置. に留意しつつ、各大学. 状況に. 保護されてい. 、事業展開、開発コスト回収. り兼. 知的財. 望まれよう. して得られた発明. 何. 、特許等 い. これに関し、 権利を保護せ. の議論. しての知識を高めるこ. ある 学. 、他の学術研. 自体. 極めて重要. れ. 、その時点. 産業化のために. の. 多い. い. したら、これを行う企業 困難に. 考えられる. る. あり、. この場合、追加研究の. いう懸念. 、産業化に向けての開発. 未熟. 生. 、2番手企業の る. このため結. スムヴズに進ま. い. の. い. 大学における研究. 特許権等の取得を本来の目的. して行われる. して得られた新規の発明を特許等により権利化するこ. 用を図る. 方や. ろう. 必要. して追加研究の投資に踏み. 教育ン研究. の必要性. ら生まれる発明. る研究開発. 成果. こうしたこ. て公共の財産. 実用化に向けて更. 模倣を防. 社会への責務. ら見た場合、論文をパノモッェドベインに置. に議論の余地. る発明. 大学による社会貢. 正に、大学の使命ン役割. 産業の発展に寄与するの. を通. ら、大学. 支. 特に産学官連携. た方法. 活動を進めていくこ. いう公共機関の研究成果. 術研究全般の発展. 果. 、これら. その研究成果を権利化する 発明を特許出願する等 必要性. 例え. し. ている. 現在. 多岐にわたり、また個々の大学の個性ン特色によ. 成のための方策. すための. 考えられる. による技術移転や新産業創出に社会の関心. を中心. にい. にし、大学等に対する国民の理解. 、大学による社会貢献の形態について、. を果たしていくこ. 求められるよ. して、大学における知的財産管理に対する. 知的財産管理や産学連携等を通. 、大学等の責務. 一つの手段 援を得る. 成するための対応の一つ. して社会貢献. の観点. ら極めて重要. ある. 一方、研究成果. て. 当該発明についてのオモグナモティを確認するこ. 許. 発明の新規性、進歩性及び産業. の. して国. 査定する. の. 得を目指し、他の技術分野. ら. の. い. 、研究. 、研究成果の社会的 特許化されれ る. 活. 、教員に. のベモット. ある. 特. の利用可能性を審査し、それらの条件を満たした. ある また、特許化の過程. の応用等を含めて幅広い視点. 4. 、 広くて強い 特許取. ら研究成果の評価. 行われる.

(25) 、. る作業. 教員に. て. 自らの研究を見直す良い機会. 権利化された発明をベヴスに新た 最近. 科学研究費の申請に当た. 共同研究等へ て特許の記載. うに、大学の研究成果を権利化するこ さらに、発明 を. すこ. し. 教員に. た多様. 性の観点を考慮しつつ発明の産業化. によ. 国に先ん. て. ベモット. ている ある. 進を図るこ. 言える. 可能. の産業化. る. 、ま. 大学. その権利を. して権利化して発明後の実用化研究投資への誘因を確保した い. た対応. 権利化のバランス. て大学における知的財産管理. このよ. 選択を行い得る等、発明の権利化により、公益. ら、大学における発明について. ら、研究成果の公表. 、. 、特定の企業に実施権を付与して産業化. て社会に公開し、学術研究の発展を図る し. 期待される このほ. 技術について複数企業に通常実施権を与え幅広い分野. を図る等、当該技術の内容に応. 等の知的財産. るこ. さらに、こうして. 求められるように. 特許等により保護されていれ. や、汎用的. こうしたこ. つ. る. 行われて. し特許 、論文等. 勧められる. 、極めて難しい問題 た米国において. 様々. あり、 議論. ある. 大学における知的財産管理の成果を踏まえつつ、議論を深めていくこ. 必. 5. 国 要. 思われる. こうしたバランスを具体的に. モシヴン判断の問題. ある. 、例え. 該発明等の知的財産. しての権利化を望ま. により調整を図る等の対応. 、発明をした教員 い場合. ていく. 各大学におけるポ. 大学の社会貢献等の観点. 、その意図. 尊重される. ら当. するこ. 考えられよう. このように、研究成果の権利化 的財産に関する認識や理解 針ンシステム. のように取. 論文公表. 進. 相いれ. い. の. く、教員における知. 同時に、教員の理解の下に適. 学内. 確立されるこ. 等を通. けての関係者の協力. 進められるべ. ある. て十分両立. 大学における知的財産の帰属ルヴルの変更. 可能. 個人帰属. 知的財産管理の方 の. あり、これに向. ら機関帰属へ. 機関帰属への転換の背晙. 大学の知的財産管理のベヴス 人化を前に、従来の原則個人帰属 種計画において示された て確認してお. ここ. る権利の帰属について ら機関帰属へ 、政府の方針. 変更する方針. 政府の審議会報告や各. 機関帰属原則へ. 転換された背晙につい. たい. 大学の知的財産の帰属見直しの背晙について、 審議のま ている す. わ. 、2志志4 年 4 月の国立大学の法. 、大学における特許等の取扱いについて. め. 以下のように整理し. 、1エェウ 年の学術審議会答申に. 5. これに関して 、大学 ら創出される研究成果の権利化を やみに推し進める 、大学、更に 能力 衰退する の指摘 ある これらの議論について 、例え 中山 2志志2 に しい. 5. 社会全体の知的創造.

(26) 基. 、学術研究の発展や知的財産の有効利用等の見地. 個人帰属の原則 国民. 納税者. あ. た. これを踏まえて. 適. 大学 判断した. して. 近年の大学における体制整備の進展等の状況変化. 最善の道 する. して最善の道. しその後、 大学の社会貢献への要請の高まり、. の理解を得る必要性、. る特許権等のう るこ. た① し. 採られて. ら、当時. を今日の時点. 選択する. すれ. 、職務発明に係. のの範囲について見直しを行い、機関帰属を原則. のこ. す. ある. 他方、従来の個人帰属を原則. する知的財産の取扱いの問題点について. め. い. 明確に触れられてい. 、同委員会の下部検討組織. 、. 審議のま. ある知的財産ワヴキン. ウ. グングルヴプの報告書 以下、 知財WG報告 、. 教員個人に. て発明を特許化するための. 成し企業に発信ン移転する有効. 十分に. 以. のよう. 産管理に必要. 可能 こ. い、. あるい. 活用され. い例. 多く、大学. 発明. あり研究成果の知的財産の社会還元 ら、. 審議のま. 能力を整備するこ. るようにするこ. め. 及び. これを育. 生み出された知的財産 、機関帰属. 期待. る. こうし. している. 、各大学. 生み出される知的財産を原則. 自らのポモシヴの下. わ. 企業に移転されて. 知財WG報告. を前提に、大学. 望ましい. 特許化して. しているェ 文部科学省. た. 大学に帰属させ活用を図る等各大学 こ. 大. い、. 活用されてこ. た問題点の改善. 担. 手段を持た. 死蔵される等により結果的に発明 社会. 以下のように整理している す. 知的財 して. 組織的に一元的に管理を図る. 結論付けている. 機関帰属のベモット. 各大学 の転換 る. 知的財産管理に必要 、大学、教員、企業に. 以下のように. (バ) 大学に. のよう. ベモットを. て知的財産の管理機能. 強化される. した. 、機関帰属原則へ. たらし得る. の整理を試み. てのベモット. マヴォティング等. 会還元. て. を前提. る. ン 組織的対応によ 的. 能力を整備するこ. 可能. り発明の活用の幅. に、専門家による戦略 広. るこ. 、研究成果の社. 進. ン 大学の研究成果. 目に見える形. 使用されるこ. により、産業界等社会. の連携. ①. 文部省学術審議会(1エェウ) 文部科学省科学技術ン学術審議会報告産学官連携委員会知的財産ワヴキングングルヴプ(2志志2) ェ このほ 、 法人化以前の制度において個人帰属 ら に国に帰属し、 国により特許化された発明についての問題 点 して、企業化 十分に意識されてい い、ライセンスの手続 煩雑 積極的 活用 図りにくい の指摘をしてい る ウ. ①.

(27) 進され、大学の社会貢献に対する評価. 高まる. ン 研究成果に対する産業界等の評価ン信頼を高められる ン 実施料等収入の教員、研究室、大学自身への還元、更に 資金の獲得等により研究活動. 大学. しての新た. 研究. 活性化される. ン 知的財産のライセンスン譲渡、これに伴う実施料等収入の再配分等において透明性 確保. る. ン 学内の研究活動、知的財産の状況. より. 細に把握. 、大学の経営. 有益. 情報. を得られる ン 施設設備や研究経費等、活動の基底部分を公的資金によ 活動成果について納税者の理解. 得やすく. る. て支えられている教員の. 特に政府. ら運営交付金を. いる国立大学法人において、研究成果の知的財産を大学に帰属させて大学自ら 任を持. てこれを管理する. (パ) 研究者に. の姿勢を明確にするこ. 責. る. てのベモット. ン 権利化のための手続、実施先の選定ン交渉等 属. た発明について教員自ら. され、またその結果、教員 ン 組織的対応によ の戦略的 会還元. 可能. けて. 大学. 行われるこ. これらを処理する場合に比べて実務. 教育ン研究に専念するための時間. て知的財産の管理機能. マヴォティング等. により、個人帰. 可能. 強化される. 担. 軽減. 確保される. に、専門家による発明. り発明の活用の幅. 広. り、研究成果の社. 進. ン 自らの研究成果. 目に見える形. 使用されるこ. により、社会貢献に対する評価や. 研究成果に対する産業界等の評価ン信頼を高められる ン 実施料等収入の還元、新た ン 研究成果について産業界 て社会 ン 研究者. 必要. する新た. 研究資金の獲得等により研究活動 ら客観的. 評価を. 課題を知るこ. けるこ. 活性化される. や研究成果の実施化を通し. る. 、大学内部の知的財産の専門家に対し、より気軽に相談を行うこ. 可能. る ン 知的財産のライセンスン譲渡、これに伴う実施料等収入の教員への再配分等を大学 組織. して判断、実施するため、これらに関する説明責任を. タヴを通すこ. 教員個人. ら大学へ. ウ. 転嫁. る. 大学. いうフィル.

(28) (c) 企業に. てのベモット. ン 基礎的研究、萌芽的研究等企業 又. 先進的アイデア. 権利化された形. ン 知的財産の権利化によ 金節減効果. 取り組みにくい性格の研究についての最新の成果. 期待. 提供される. て研究成果を利用しやすく. り、企業. の開発に. る資. る. ン 発明のライセンスのみ. ら. 技術ンノウハウ指導等の技術的支援の仲. 期待. る ン 大学. 共同研究等に取り組. 契機. る. ン 研究協力等に伴う大学側関係者の知的財産に関する権利帰属の予見可能性. 向. す. る ン 大学組織を通すこ. 大学. 約の透明性の向. 記のこ 前提. の窓口. 明確化される. 期待される. ら、知的財産管理に必要. 体制. 整備され、管理. した場合、大学の研究成果の機関帰属原則. 業の利益につ. る. に、知的財産に関する契. の. 適. に行われるこ. 、長期的、大局的に. を. 教員、大学、企. 期待される. 大学における知的財産の帰属ルヴルの設定状況. 審議のま 原則 せ. め. あるこ. 、特許等の知的財産の帰属に関して、今後について. を示しつつ. 、発明等を行. 関帰属. た研究者. く多様性. しろ高く、そのこ. そのまま知的財産の帰属主体. あり得よう. 尊重される. 産学官連携活動を行. 実際. 各大学にゆ. のように. 許容され、機. 、大学. 、個人帰属. して有力. 権利を. の合理的. る知的財産の割合. 研究者を招聘しよう. する. ている. ている. あろう. 文部科学省. ている大学等に対し、知的財産の機関帰属の有無についてアンォヴ た結果、回答のあ. ェ2 校、個人帰属. 機関帰属. て、中に. しており、その判断. ト調査1志 2志志4 年 ① 月 を行 しているの. した. るこ. 在り方について. を研究環境の魅力の一つ. こうした帰属ルヴルの設定状況. ェウ%. しての個人帰属 大学法人や学校法人. 個人帰属の比率や判別基準等の具体的. 判断に基. 大学エ. 、 例外. 機関帰属. している. しているの. た国立大学等 エ4 校のう. 4 校、設定してい. いの. このように法人化された国立大学の多く. 、機関帰属 ェ校. あり、約. 機関帰属原則を設. エ. た し、 審議のま め 、 このよう 方針を採る大学 、大学の役割の公共性に鑑みて、国公私立を問わ 、 納税者に対する説明責任の観点 ら、後述 ①.外部連携活動のルヴル化 知 の自 参照 の利益相反に関する取組 を十分に行うこ 必要 ろう の脚注 付されている 1志 文部科学省資料(2志志5). ェ.

(29) 定している これに対し、私立大学等 てい. い 22ェ 校. ある. 12 校、設定してい. 、342 校のう. また、公立大学等. い 22 校. ている. 立大学に比べて帰属ルヴルの設定 私立大学、公立大学において 学の法人化移行. 進. 、54 校のう. い. の回答. 研究成果の社会的活用 見込まれるこ. の. 、機関帰属 2志 校、個人帰属. このように私立大学、公立大学において. 設定されてい. 今後本格化する. 確にしていくための検討. 、機関帰属 ェ5 校、個人帰属 2エ 校、設定し. 多く. 求められる 等. ている あろうこ. 、今後、 、公立大. ら、知的財産の帰属ルヴルを明. 予想される. 国立大学における機関帰属原則の運用. ま. その緒についた段階. ある. 、各大学にお. ける運用の改善や今後帰属ルヴルを設定する私立大学、公立大学における検討のために. 大学における知的財産管理の取組の必要性. 前項. 大学の研究成果を権利化するこ. 、. 期待されよう11. 各国立大学における運用経験についての情報交換ン共有に向けた取組. 2. 国. 課題. ここ. 、大学に. 前述のように、機関帰属原則への政府の方針転換により、多くの国立大学. これを採用. おける知的財産管理12の取組の必要性. の必要性について述べた. そこ. の課題について述べる. 大学における知的財産管理の取組の必要性. した. これらの大学において. を行い、研究者 る措置. 例え. させる13 し. し. 、法人化に合わせて就業規則あるい. 創出した知的財産のう 、特許権について を講. 、一定の要件に該当する. 、発明に関する特許を. ら、従来の個人帰属原則を機関帰属原則へ. いう目的. 成. るわけ. 単に権利を大学に帰属させた 出願ン維持、ライセンス されるおそれ. あり、. のを大学に帰属させ. ける権利を発明者. ら大学に. ている. 所要の手続を経た後に原則大学に帰属するようにした 用される. 職務発明規定の改定. い. け た活動. 変更し、創出された知的財産 け. 、知的財産. 社会. 有効に活. 否. の峻別、. い 、発明の評価、大学 適. に行われ. しろ機関帰属原則への転換. けれ 逆効果. して出願する 、権利 り兼. 活用され い. に死蔵 こうした. 11. 国において、機関帰属 大学 ら生み出された知的財産の活用 進に有効につ る う について 、これ ま の経験 少 いこ あり説得的 デヴタによる検証 示されてい い 今後、国立大学における機関帰属の運用 経験 積み重 り、これらに関する検証 進 こ を期待したい 12 脚注 1 参照 13 東京工業大学において 、大学 するこ を決定した場合、発明者 ら譲渡証書の提出を求めており、他大学 同様の対応を行 ている事例 ある. エ.

(30) 井14. 機関帰属及び機関管理の要点について、 ン予約 される. 又. 以下のように指摘している. 個別の譲渡等により、大学. 生まれる知的財産の大部分. 大学に. 組みを有するこ. ンこのよう. の. 組みについて、大学内. 発明開示等に関して研究者の十分 ン大学. 協力. コンセンサスを得ており、 つ、. されているこ. した知的財産について、大学. 政状況に基. 十分. 独自の産学官連携ポモシヴ及び大学の財. のように管理ン選別する. 、合理的. つ迅速. 意思決定. る. こ ン. 記意思決定に基. 大学保有、企業保有、教員保有等の選別. 知的財産を移転し、対価を 織され、. つ実効的. け、追跡管理する組織. の. 組み. 制度、体制等. における有効活用. い. モエザン組織、訳LO 等. 組. ているこ. このように、機関帰属させた後の大学による適 ための. された後、当該. 知的財産管理. 構築され能動的. た目的. 不可欠. あり、その. 管理. 行われて初めて知的財産の社会. 次の. おり. 成される. 知的財産管理の取組の課題. 知的財産管理に当た. て取り組. ン知的財産管理の基本的. べ. 考え方. 主要課題. 知的財産ポモシヴ. ある. の作成ン公表. ン利益相反マネグベントの確立 ン知的財産の組織的管理に向けた体制の整備. 知的財産管理の基本的. 考え方. 知的財産ポモシヴ. 知的財産管理等を進めるに当たり、各大学 モシヴ15. を作成し、公表するこ. の作成ン公表. そのための基本的. 期待される. 当該ポモシヴ. 的財産の育成ン活用に関する基本的考え方、個別具体的. ポモシヴ. 知的財産ポ. 、当該大学における知. 知的財産の取扱いの判断基準等. 規定される 大学. 、各々の設置形態、人員ン経営規模、部局構成、経営理念等において多様. 個性ン特色を有している 知的財産管理. そうした背晙を踏まえて行われる. 大学. の. 並びのルヴルによ. て行われる. 知的財産ポモシヴの一般的構成. して. の. あり. あ. て、. 、初めに当該大学における社会貢献面. の使. い. 14. 井昭 大学知的財産本部の意義 機能(5) 文部科学教育通信、Nマ.エ3、pp.22-23 2志志4 大学によ て、産学連携に係るポモシヴを包含する場合 ある また、 称 産学連携ポモシヴ、技術移転ポモシヴ 等様々 ある. 15. 1志.

(31) 命ン責務、知的財産の管理ン活用等に関する基本的. 考え方を述べ、続いて、発明を含め. 種々の研究成果等の権利帰属に関する考え方、大学への届出. ら大学による権利. の手続、発明の出願、ライセンス、発明者への報償等の考え方について述べる れに関連して、共同研究ン る. 託研究に伴う権利の帰属. ライセンスの考え方. ま また、こ. 明ら. にす. その他、教職員や学生等の守秘義務、知的財産管理及び産学連携の実施体制、知的財. 産の取扱いに関する異議申立手続を規定する等 体的. 構成、. こうした. 細内容等. 含めすべて各大学の自主的. 知的財産ポモシヴ. 具体的に示されるこ てより透明. 分. ある. の作成ン公表を通. 、研究成果. りやすい. の. これ. 一般的. 判断にゆ. 構成例 られる. あり、具 の. ある. 、知的財産管理に関する方針ン基準. しての知的財産の取扱い. 学内、学外双方に. る. 利益相反マネグベントの確立. 教員 責務. 産業界. 連携して活動を行う場合に発生する利益相反. 外部連携活動に伴う個人的利益. の調整ン調和の問題. られている. 知的財産を機関帰属. した場合. の研究成果. 大学に帰属し、大学の責任の下. 帰属の場合において教員個人の判断 期待される一方 ンチャヴ兼業. 、大学組織. 活用. ポモシヴを定め、これを運用するこ て産学連携活動を展開するこ. 可能. の教育ン研究. に対する適. 、国の運営支援を. 図られるよう. 必要 不可欠. 高まる. あり、大学 ある. 対処. の 求め. けている大学内の教員. 権利化ン活用を図られるこ. しての説明責任. の関係等の問題への対応. 大学. に. り、個人. 場合に比べて、透明性の向 また、このほ. に. 教員のベ. して利益相反マネグベント. これにより教員及び企業. 安心し. る. 知的財産の組織的管理に向けた体制の整備. 知的財産管理のための体制整備に関する課題 知的財産に関する教員の意識改革等を含め様々 理のための組織の構成、運営. 、これに従事する専門人材の養成ン確保、 の. ある. 、ここ. の課題等について述べたい1①. 1①. 体制整備. 重要. 課題の一つ. ある知的専門人材育成の在り方について. 11. 2(2)に. 述. 特に知的財産管.

(32) (バ) 知的財産管理及び産学連携に関する総合的. 大学における知的財産の組織的管理に当た 迅速. つ効果的に社会における利用に供する. 発展に け. つ. ていく. いう点. 重要. ある. 支援体制の整備. て. 、研究成果をい. に、大学における教育ン研究の更 そのために. く、複数の知的財産を一体的に管理し活用を図るよう. さらに、共同研究ン. 必要. 例え. 、個別の知的財産の管理 戦略的. 研究成果を実用化に向けて技術. 、知的財産管理の基本的考え方を、. して. また、研究の成果. して. 生. る権利化、ライセンシングン実施化を図るのみ. た知的財産の単. を産学連携の核. して、本学. 産業界. 知的財産の創出を図る. さらに、社会. 本学の間をつ の. グェェトの提案 究開発を進める. め細. く、知的財産. の協力関係を積極的に構築し、産学共同研究の積. 実施等により、新産業の創出、イノベヴションの ら本学. 進に貢献する. に、更. る. 期待される役割を踏まえ、産業界を始め. モエザン活動を強力に推進し、企業のニヴズに対応した学 マッチング、学内の研究資源を糾合したシヴズ指向の研究プロ. により、産業界等 ンンン. の緊密. している17. 1ウ. 東京工業大学. いう総合的. 理工系総合大学. し、幅広い分野の知的財産の創出を図る. 内研究資源. 求められる. る. 、東京工業大学. する社会. 取組. して育成する. のポテンシャルをい. 極的. る. 託研究、技術指導ン相談、大学発ベンチャヴの起業支援等の手段を. 組み合わせつつ、基礎的 取組. に強い権利にして、. 知的財産ポモシヴ. (2志志4). 下線部筆者. 12. つ多様. 協力を. 進し、生産性の高い研.

(33) 知的財産を核とした知的創造のスパイ 東京工業大学 おける知的財産管理等の考え方. 公的 研究資金. 特許等のマーキティロカワ. 権利化. 発明・知財創出 更 る 知財の創出. イセンシング ベンチャ 創出. リエゾン活動. 研究活動. 企業・社会の課題の把握. 大学の研究資源. 共同研究・ 受託研究等. とのマッチング 技術相談・ 技術クロケルティロカワ. 民間 研究資金. 新産業創出 経済活性化. 大学への還元. 資料:東京工業大学. また、産学連携に携わる教員 託研究に際しての企業. ら. 、自らの研究成果の権利化のみ. ら. 、共同研究ン. の交渉ン契約、技術相談やベンチャヴ起業に際しての兼業、ベ. ンチャヴ企業の設立ン運営、利益相反のマネグベント ドバイスや支援を行う機能の整備. い. た問題について、総合的. 求められている. これらの要請に的確に対応するために. 、学内における研究活動の把握、研究成果につ. いての評価ン権利化ンライセンシング、企業のニヴズに対応した学内の研究資源 チング、教員へのアドバイスン支援 更に. 産学連携に. 必要 巻. る. 込まれる可能性. このよう. い. た諸機能を可能. る諸問題について大学 お、大学. 組織. 危機管理への対応1ェ. い. 各大学. 併せて検討する. のマッ. 限り集約し、知的財産管理、. して対応. 海外出願や企業化支援を行う場合に. 否定. ア. る体制を整備するこ 、企業. の係. 関係に. 、知的財産管理体制整備の一環. して、. に、こうしたモスェを最小限. 1ェ. 有 し. 従来の個人帰属原則の場合 、個人に帰属した発明に る係 教員個人 対応するこ ていた 他方、国 された発明に る係 についての訴訟手続や訴訟費用、賠償金について 国や国庫 対応するこ ていた し、法人化後の国立大学において 、機関帰属した発明に関する訴訟手続や訴訟費用、賠償金 国や国庫によ て. 13.

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