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資料庫 熊本障害フォーラム

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Academic year: 2018

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障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例(仮称) (案)概要

熊本県健康福祉部子ども・障がい福祉局障がい者支援課

1 背景

○ 障害者の自立した地域生活及び積極的な社会参加を促進するためには、差別のない 安心して暮らすことのできる地域づくりを進める必要があります。

○ しかし、障害者からは、生活の様々な場面で差別や暮らしにくさがあるとの声が寄 せられています。

○ 障害者への差別をなくす取組を県民全体で推進する必要があります。

2 条例案の構成

総則関係

(1)目的

(2)定義

(3)基本理念

(4)県の責務等

権利擁護の取組

(1)不利益取扱いの禁止

(2)社会的障壁の除去のための合理的な配慮

(3)虐待の禁止

(4)相談体制

(5)個別事案解決の仕組み

意識啓発等の推進

その他

(2)

2

3 条例案の概要

総則関係

(1)目的

・ 障害者に対する県民の理解を深め、障害者の権利を擁護するための施策を総 合的に推進することにより、すべての県民が障害の有無にかかわらず安心し て暮らすことのできる社会の実現を図ります。

(2)定義

① 障害者の定義

・ 身体障害、知的障害、精神障害その他の心身の機能の障害(以下「障害」 という。)をお持ちの方で、障害及び社会的障壁によって継続的に日常生活 又は社会生活に相当な制限を受けている方のことをいいます。

② 社会的障壁の定義

・ 障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような 社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいいます。

(3)基本理念

・ 障害者の権利を擁護するための施策は、すべての障害者が、障害者でない者 と等しく基本的人権を享有し、自らの意思によって社会経済活動に参加し、 自立した地域生活を営む権利を有することを前提としつつ、以下の事項を旨 として行います。

① 障害者に対する県民の理解を深める取組と一体的に行うこと

② 県民がそれぞれの立場を理解し、相互に協力することにより、すべての人 が安心して暮らすことのできる社会を実現すること

(4)県の責務等

・ 県の責務

基本理念をもとに、施策を総合的に策定し、実施していきます。

・ 県と市町村の連携

県は、市町村と連携、協力して施策を策定し、実施するよう努めます。 市町村が施策を策定し、実施するときは、必要な支援を行います。

・ 県民の役割

県民は、基本理念をもとに、障害者に対する理解を深めるとともに、県又 は市町村が実施する施策に協力するよう努めることとします。

・ 県の財政上の措置

県は施策の推進のため必要な財政上の措置を講ずるよう努めます。

(3)

3

権利擁護の取組み

(1)不利益取扱いの禁止

・ 8つの日常生活、社会生活の分野における障害者に対して行う不利益な取扱い となる行為を禁止します。

分野 内容

① 福 祉 サ ー ビス

ア 障害者に社会福祉法(昭和26年法律第45号)第2条第 1項に規定する社会福祉事業におけるサービス(以下この号 において「福祉サービス」という。)を提供する場合において、 障害者に対して、障害者の生命又は身体の保護のためやむを 得ない必要があると認められる場合その他の合理的な理由が ある場合を除き、障害を理由として、福祉サービスの提供を 拒み、若しくは制限し、又はこれに条件を付し、その他不利 益な取扱いをすること。

イ 障害者に障害者自立支援法(平成17年法律第123号) 第5条第1項に規定する障害福祉サービスを提供する場合に おいて、障害者に対して、障害者自立支援法第5条第17項 に規定する相談支援が行われた場合その他の合理的な理由が ある場合を除き、障害を理由として、障害者の意に反して同 条第1項に規定するのぞみの園若しくは厚生労働省令で定め る施設若しくは同条第12項に規定する障害者支援施設への 入所を強制し、又は同条第10項に規定する共同生活介護若 しくは同条第16項に規定する共同生活援助を行う住居への 入居を強制すること。

②医療 障害者に医療を提供する場合において、障害者に対して行う 次に掲げる行為

ア 障害者の生命又は身体の保護のためやむを得ない必要があ る と 認 め ら れ る 場 合 そ の 他 の 合 理 的 な 理 由 が あ る 場 合 を 除 き、障害を理由として、医療の提供を拒み、若しくは制限し、 又はこれに条件を付し、その他不利益な取扱いをすること。 イ 法令に特別の定めがある場合を除き、障害を理由として、

障害者が希望しない長期間の入院による医療を受けることを 強制し、又は隔離すること。

③商品販売・ サービス提 供

障害者に商品を販売し、又はサービスを提供する場合におい て、障害者に対して、その障害者の言動により他の者に対し提 供するサービスの質が著しく損なわれるおそれがあると認めら れる場合その他の合理的な理由がある場合を除き、障害を理由 として、商品の販売又はサービスの提供を拒み、若しくは制限 し、又はこれらに条件を付し、その他不利益な取扱いをするこ と。

(4)

4

分野 内容

④労働者の雇 用

ア 労働者の募集又は採用を行う場合において、障害者に対し て、従事させようとする業務を障害者が適切に遂行すること ができないと認められる場合その他の合理的な理由がある場 合を除き、障害を理由として、募集を行わず、又は採用を拒 み、若しくは制限し、若しくはこれに条件を付し、その他不 利益な取扱いをすること。

イ 障害者を雇用する場合において、障害者に対して、その従 事している業務を適切に遂行することができないと認められ る場合その他の合理的な理由がある場合を除き、障害を理由 として、賃金、労働時間その他の労働条件、配置(業務の配 分及び権限の付与を含む。)、昇進、降格、教育訓練若しくは 福利厚生について不利益な取扱いをし、又は解雇すること。

⑤教育 障害者に教育を行う場合において、障害者に対して行う次に 掲げる行為

ア 障害者の年齢及び能力に応じ、かつ、その特性を踏まえた 十分な教育が受けられるようにするために必要な指導又は支 援を講じないこと。

イ 障害者又はその保護者(学校教育法(昭和22年法律第2 6号)第16条に規定する保護者をいう。)への意見聴取及び 必要な説明を行わないで、就学させるべき学校(同法第1条 に規定する小学校、中学校又は特別支援学校(小学部及び中 学部に限る。)をいう。)を指定すること。

⑥建物等・公共 交通機関の 利用

障害者が不特定かつ多数の者の利用に供されている建物その 他の施設又は公共交通機関を利用する場合において、障害者に 対して、建物その他の施設の構造上又は公共交通機関の車両、 自動車、船舶及び航空機の構造上やむを得ないと認められる場 合、障害者の生命又は身体の保護のためやむを得ないと認めら れる場合その他の合理的な理由がある場合を除き、障害を理由 として、建物その他の施設又は公共交通機関の利用を拒み、若 しくは制限し、又はこれに条件を付し、その他不利益な取扱い をすること。

⑦不動産の取 引

不動産取引を行う場合において、障害者又は障害者と同居す る者に対して、建物の構造上やむを得ないと認められる場合そ の他の合理的な理由がある場合を除き、障害を理由として、不 動産の売却若しくは賃貸、賃借権の譲渡若しくは賃借物の転貸 を拒み、若しくは制限し、又はこれに条件を付し、その他不利 益な取扱いをすること。

(5)

5

分野 内容

⑧情報の提供 等

ア 障害者から情報の提供を求められた場合において、障害者 に対して、当該情報を提供することにより他の者の権利利益 を侵害するおそれがあると認められる場合その他の合理的な 理由がある場合を除き、障害を理由として、情報の提供を拒 み、若しくは制限し、又はこれに条件を付し、その他不利益 な取扱いをすること。

イ 障害者が意思を表示する場合において、障害者に対して、 障害者が選択した意思表示の方法によっては障害者の表示し ようとする意思を確認することに著しい支障がある場合その 他の合理的な理由がある場合を除き、障害を理由として、意 思の表示を受けることを拒み、又はこれに条件を付し、その 他不利益な取扱いをすること。

(2)

社会的障壁の除去のための合理的な配慮

・ 社会的障壁の除去は、それを必要としている障害者が現に存し、その実施に伴 う負担が過重でないときは、それを怠ることによって障害者の権利利益を侵害 することとならないよう、その実施について必要かつ合理的な配慮がされなけ ればならないと規定します。

(3)虐待禁止

・ 障害者への虐待(①身体的虐待、②性的虐待、③介護・世話の放棄・放任、④ 心理的虐待、⑤経済的虐待)を禁止します。

(6)

6

相談体制

・ 不利益取扱い及び社会的障壁の除去に関する相談に対応するため、地域相談員及 び広域専門相談員を設置します。

・ 障害者に限らず、不利益取扱い及び社会的障壁の除去に関係する方々からの相談 に応じることとします。

障害者、その家族及び関係者

 相談員の対応

①助 言 ・ 関 係 者 間 の 調 整

②関 係 行 政 機 関 の 紹 介

③情 報 の 提 供等 相 談

相 談

連 絡 地域相談員 *1

・相談対応

・広域専門相談員への連絡

広域専門相談員  *2

・相談対応

・地域相談員に対する指導・助言

・不利益取扱いに関する助言、あっせんの申立の支援

*1 以下の方々に地域相談員として相談業務を行っていただくこととしています。

① 身体障害者相談員

② 知的障害者相談員

③ 精神障害その他の心身の機能の障害に関する相談を受ける方及び人権擁護 を行う方のうち適当と認める方

*2 知事は、職務を適正かつ確実に行うことができると認められる方を、広域専 門相談員として委嘱します。

(7)

7

個別事案解決の仕組み

・ 不利益取扱いと思われる事案については、熊本県障害者の相談に関する調整委員 会による助言、あっせんにより、解決を図ります。

・ 助言、あっせんによる解決が図られない場合は、事案によっては知事による勧告 又は公表をすることができる仕組みとしています。

障害者、その家族及び関係者

勧告による解決 勧告の進言

公  表 知事

・不利益取扱いを行ったと認められる者に対する勧告

・勧告に従わない場合や、正当な理由なく調査を拒否  するなどの場合で、悪質な事例の場合は公表

助言、あっせん による解決 不利益取扱いと思われる事案

に関する助言、あっせんの申立

助言、あっせんの要請 知事

・申立に係る必要な調査の実施(広域専門相談員への指示)

・熊本県障害者の相談に関する調整委員会に対して助言、あっせんの要請

熊本県障害者の相談に関する調整委員会

・関係者に対する意見聴取・資料の提出請求

・申立事案に関する助言、あっせんの実施

・知事に対する勧告の進言

* 熊本県障害者の相談に関する調整委員会

・ 15人以内で組織します。(障害者及び福祉、医療、雇用、教育その他障害者に 対する権利擁護について識見を有する方のうちから知事が任命します。)

・ 障害者の権利を擁護する取組みに関する重要事項について調査審議し、必要が あると認めるときは知事に意見を述べること等を行います。

(8)

8

意識啓発等の推進

・ 県は、障害者に対する県民の関心と理解を深めるため、啓発活動の推進、障害 の有無にかかわらず人々が交流する機会の提供、交流の場の整備その他必要な 措置を講じます。

その他

・ この条例の施行日は平成24年4月1日を予定しています。

・ この条例の施行後3年を目途として、この条例の施行の状況等を勘案し、必要 があると認めるときは、この条例の規定について検討を加えます。

参照

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