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子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会 ニュースレター 第 3 4 号 2 0 0 7 ( 平成 1 9 ) 年 7 月 1 0 日発行

2007 年 6 月 23 日 総会後のまさのあつこさん(ジャーナリスト)による講演の様子

熊本事務局 〒8 6 0 - 0 0 7 3 熊本市島崎 4 - 5 - 1 3

Tel. 0 7 0 - 5 2 7 3 - 9 5 7 3 F ax. 0 2 0 - 4 6 6 8 - 3 7 4 4 E- MAIL : [email protected] 東京の会 〒1 0 4 - 0 0 5 1 東京都中央区佃 2 - 2 - 1 1 - 3 1 0 4 有限会社アクセラ内 Tel.0 3 - 5 5 4 8 - 6 9 4 1 F ax.0 3 - 5 5 4 8 - 6 9 4 2 E- MAIL :[email protected] e .ne.jp 福岡の会 〒8 1 2 - 0 0 6 1 福岡市東区筥松 4 - 4 - 6 - 2 0 2 松原方

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川辺川メーリングリスト kawabegawa@c up.c om 県民の会ホームページ http:/ / kawabegawa.jp/

福岡の会ホームページ http:/ / kawabefukuoka.hp.infoseek.c o.jp/ 関西の会ホームページ http:/ / mypage.odn.ne.jp/ home/ k_wave 郵便振替:0 1 9 4 0 - 8 - 1 3 4 5 4 ( 年会費 2 0 0 0 円)

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■ ■ 情勢 情 勢報 報告 告

月 22 日に投開票が行われた人吉市長選で は、川辺川ダムに関しては「中立」の立場を とる、田中信孝氏が当選しました。ダム建設反対で 市政刷新を訴えた上原義武氏は 3 位で落選しまし た。ダム推進の候補も2 位で落選です。

日、行われた球磨郡内の首長選挙では、 川 辺 川 利 水 事 業 を強 力 に推 進 し、川 辺 川利行改良事業組合の組合長であった錦町の現 職町長だった園田耕輔氏が落選しました。同様に 利 水 事 業 を推 進 していたあさぎり町 の現 職 町 長 だった犬童卓一郎氏も大差で落選しました。

原氏の落選は残念でしたが、これらの選 挙結果はどのような意味を持つのでしょう か。選 挙 はダムのみ を争 点 としていた訳 ではない ので、簡単に論じることはできませんが、ダムや利 水 事 業 を強 力 に推 進 していた首 長 が表 舞 台 から 消え去り、ダムを望まない民意が反映されたと言え るのも知れません。

だ中 立 の首 長 だから安 心 できるかといえ ばそうではありません。特に人吉市の田中 市長は 5 月に確定した河川整備基本方針の球磨 川の洪水時の最大流量を示す基本高水流量につ いて「信頼性が高い」との見解を示しています。い ずれ、河川整備計画に地元の首長として意見を出 さないといけない局 面 が訪 れます が、ダムに肯 定 的な意見を言わないように、今後、積極的に働きか ける必要があります。

年 4 月から始まった、国交省球磨川水系 河 川 整 備 基 本 方 針 検 討 小 委 員 会 (検 討 小委)において、河川整備基本方針が検討されて

委 は事 実 上 川 辺 川 ダム計 画 を前 提 とす る基 本 高 水流量を盛り込んだ基本方針を取りまとめました。 そして 4 月 19 日、上部機関の河川分科会がその 基本方針を承認し、5 月、冬柴鉄三国土交通大臣 は、方針を正式決定しました。

月に入り、国交省九州地方整備局八代河川 国道事務所は基本方針の内容や検討小委 の審議状況について流域住民に報告するという趣 旨で、球磨村を皮切りに「くまがわ・明日の川づくり 報告会」を開始しています。これまで 15 会場で開 催され、流域自治体や熊本市など 50 数箇所で開 催 予 定 ということです 。報 告 会 では流 域 住 民 も意 見を述べることができますが、住民から出されるの はダムではなく、堤防かさ上げや宅地かさ上げ、河 床 掘 削 などダム以 外 の即 効 性 のある治 水 対 策 を 望む声が圧倒的多数です。しかし、国交省は全く 具体的な回答は行っていません。

月に入 ると、国土 交 通 省 九州 地 方 整 備局 は 15 日、川辺川ダムで発電を計画してい る電 源 開 発 株 式 会 社 から、発 電 事 業 へ の参 画 を 断念するとの回答を受け取ったことを明らかにしま した。これは、すなわちダムの目的から発電がなく なることを意味します。既にダムの目的の一つの利 水 につ いては、農水 省 が、「ダムの水 源 で利 水 計 画 を取 りまとめることはない」としています ので、ダ ムの目的から除外される方向です。発電目的もな くなり、国 交 省 は 川 辺 川 ダム計 画 を治 水 目 的 に 絞って進めようと画策しています。もちろん治水目 的に絞ったからといってダムがすぐ建設されるわけ ではありません。

河川法の手続き上、河川整備基本方針の 策 定 の後 は、河 川 整 備 計 画 策 定 作 業 が 始まります。河川整備計画とは、河川整備基本方 針で決まった基本高水流量と計画高水流量の差、

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すなわち洪水時に川で流すことができずに溢れて しまう水をどういう施設に溜め込むのか、個々の治 水施設や治水工事を具体的に決めていくものです。 この策 定 作 業 にお いては、最 終 的 に地 元 の県 知 事の意見を聞かなければなりません。そして、県知 事が意見を述べようとするときは、あらかじめ、関係 市町村長の意見を聞かなければならないとされて います。ダムに反対している相良村村長やダムに 中立の人吉市長の意見を聞いたうえで、ダムを前 提とする基本方針には「納得できない」と何度も述 べていた熊本県知事が河川整備計画でどのような 意見を述べるのでしょうか?

た、仮に河川整備計画が策定され、そこで 川 辺 川 ダムを治 水 施 設 として位 置 づ けた 場合、この川辺川ダム計画は新河川法に基づく計 画になりますので、環境影響評価いわゆる環境ア セスの実施が必要となります。環境アセスが実施さ れれば 、数 年 程 度 事 業 の実 施 が遅 れることになり ます。また、環境影響評価によって、ダムが環境に 与える影 響 が甚大 であるという結論 が出ればダム は建設できなくなります。

たちは、この間、「川づくり報告会」で住民 から出された、現実的なダムによらない治 水策の実現 を行政に粘 り強く働 き掛 けていく必 要 があります。

お詫び:前号の「人吉市長選挙と川辺川 ダム」という文章の中で、「現在、川辺川 流域の自治体は五木村と相良村の二つ、 川辺川ダムによる最大の受益地は人吉市 と八代市です」という文言がありました。 この部分に対して、読者の方から「八代 がダムの受益地にされたことで、市民は 迷惑している。県民の会の代表がこのよ うな認識では困る」という苦情が寄せら れました。確かに八代市や人吉市をダム の受益地としているのは国交省であり、 私たちがそのことに納得しているわけで はありません。皆様方には不愉快な思い をさせてしまいました。お詫びいたしま す。

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フォ フ ォト トレ レポ ポー ート ト

水害 水 害地 地帯 帯を を訪 訪れ れて て

(写(写真真・・文文 土森土森武武友友))

国 交 省 主 催 の「くまがわ・明 日 の川 づ くり報 告 会 」では、流 域 住 民 から深 刻 な水 害 被 害 の訴 えと 対 策 を求 める声 が出 されました。現 地 で実 際 に、 その状況を見ようと7月 1 日、八代市、球磨村、相 良村の水害常襲地帯を訪ねて、住民の方から話を 伺いしました。

八代市金剛地区

海の干満の差で球磨川の水位が 5. 5mも上下する 地域です。満潮のときにダムが放流することを住民 は恐れています。事実、以前、満潮時、津波のよう な流れ(荒瀬ダムの放流?)が上流から押し寄せ、 船が流されたことがあったそうです。押し寄せるそ の波の中で、流木が縦回転するのが見えたぐらい の大きな波だったそうです。高潮対策用の宅地の かさ上げと1 メートルほどの堤防かさ上げがあれば、 住民も安心して過ごせます。堤防のかさ上げ計画 は 1965 年の水害の後にできたそうですが、放置さ れたままです。

海に近い金剛地区で説明を受ける

高潮対策用のかさ上げ工事が進む対岸の 鼠蔵(そうぞう)地区

過去一番高かった水位を示す穂田昭徳さん

球磨村渡地区

毎年、支流が球磨川に注ぎ込めずに、溢れて浸水 している地 域 です 。大 島 津 喜 さんは、既 に自 宅 を 自費でかさ上げしています。 1965 年の水害時に は船 で助 け出 されたそうです 。家 の中 のものは全 て流され、下着の替えさえなく、泥水で洗濯したも のを着ていたそうです。球磨川の川幅の拡幅と内 水排水ポンプの設置が早急に求められています。

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国交省の不可解な堤防整備( 川幅を狭める) を非難す る大島津喜さん

毎年、浸水被害にあう渡地区の住宅

ここが水に浸かってしまう( 渡地区)

相良村深水新村地区

ここも毎年のように床上浸水している地区です。上 流と下流の川辺川から水が溢れて浸水してしまい ます。特に下流は、川幅が狭くなっていて、しかも 堤 防 が切 れているので、浸 水 しや す くなっていま す。毎年、水害の季節になると怖くて夜も眠れない そうです。ここも堤防の強化、川幅の拡幅が望まれ ます が、もし住 民 の同 意 が得 られるならば 住 宅 の かさ上げが最も低費用で実現可能です。

新村地区の浸水時の水位

川辺川の水害の恐怖を語ってくださった住民の方

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川にせり出した橋の袂と堤防の切れ間。ここから 新村地区に浸水する

以 上 、見 てきたとお り流 域 の住 民 は毎 年 、水 害 に襲われ、ダム放流の危険におびえながら生活さ れています。

このような状況を放置している国交省を始めとす る行政の責任は厳しく問われなければなりません。 改 めてダムによらない治 水 対 策 の実 施 を行 政 に 迫っていくことの緊急性・重要性を認識しました。

「 「 く く ま ま がわ が わ ・ ・ 明日 明 日 の の 川 川 づく づ く り り 報 報

告会 告 会」 」を を傍 傍聴 聴し して て

須藤須藤 久仁久仁恵恵

昨年 4 月から今年の 3 月まで、11 回にわたり「球 磨川水系の河川整備基本方針」策定の検討小委 員会が東京・霞ヶ関の国交省で開催され、5 月 11 日に基本方針が正式決定された。地元代表として、 潮谷義子熊本県知事と福永浩介前人吉市長が参 加して意見を述べた。審理の過程で、ダム計画に 対 す る住 民 へ の説 明 責 任 を国 交 省 が果 たしてい ないという指摘が潮谷知事から出され、委員会から も、国は説明責任を果たすべきという意見が加えら れた。それをうけて「くまがわ・明日の川づくり報告 会(以下報告会)」が始まったのである。しかし重要 な問題は、「双方向で、すべての県民に開かれた 説 明 会 」を求 めた潮 谷 知 事 に対 して、「球 磨 川 流 域 での、校 区 ごとの説 明 会 」の開 催 を主 張 した国 交省 の違 いである。知事 の意 見を受 け流す ような 形で、国交省は 5 月 14 日の球磨村神瀬地区を皮 切りに報告会を始めた。現在、球磨村・湯前町・錦 町・多良木町・山江村・八代市、計 15 ヵ所で終了し ている。

球磨村神瀬地区での報告会

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国交省は、基本方針の骨子の『人吉地点では、 80 年に一度の大雨が降ると7000 トンもの水が球磨 川に流れます。現在の球磨川の堆積した土砂を取 り除いても、4000 トンしか流すことが出来ません。 だから何らかの方法で 3000 トンを調整しないと、流 域住民の生命と財産は守れないのです』ということ を、写真やグラフを駆使して住民へ説明する。とこ ろが質疑応答の時間になると、会場の雰囲気は一 変する。「川のアソコに土砂がたまっている。取り除 いてくれ」「未 着 工 の堤 防 の整 備 を早 く」などの意 見が、すべての会場から『共通した住民の意見』と して上がってくるのである。勿論、事前の打ち合わ せなど何もない。ある地域では「上流に遊水地を作 り、時間差で水を流してはどうか」という提案さえ出 された。このような意見に対し、国交省の藤巻浩之 八代河川国道事務所長は常に、「貴重なご意見を ありがとうございます。現場を見せてもらいながら、 何ができるか共に考えて行きましょう」としか述べな い。土砂を取り除けと「考えている」住民に、「何が 出来るか、共に考えましょう」という意見は、ありえな い話 。住 民 が投 げかけたボー ルを、身 をよけてか わす国交省の図式が明らかになっている。

錦町での報告会

利水でも、「いつできるか分からんダムより、既存 用水路の整備を」と声が出た。相良村も、「身の丈 に応 じた、今 できる利 水 と治 水 対 策 を求 める」とし

てダムに反対することを明らかにした。電源開発も、

「いつできるかわからないダム事業 から撤退す る」 ことを明らかにした。熊本県の収用委員会も「いつ 出来るか明示できないダム計画なら、収用申請を 取り下げてはどうですか」と国交省を諭した。

球磨村渡地区での報告会

地元住民は「いつ出来るかわからんダム」より「今 できる治水対策」を求めている。ダムに固執するこ とも、流域住民の声を無視することも決して許され ない。今求められることは、住民参加が保障された 双方向での住民討論集会の開催だろうと改めて感 じている。

この報告会に対して、6 月 25 日、矢上雅 義相良村村長は、「河川整備基本方針には 相良村など住民の意見がまったく反映さ れておらず『住民参加』を基本とする改 正河川法の趣旨に反している。法律違反 の説明会のために、村の施設を貸すわけ にはいかない」として、村の施設を貸さ ない、職員を報告会に派遣しないなど、 相良村内での開催を拒否する旨の発表を 行いました。

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検討 検 討小 小委 委員 員会 会報 報告 告

中島島 康康

昨年4 月 13 日、国交省は「球磨川水系の河川 整 備 基 本 方 針 」(以 下 、基 本 方 針 )策 定 の為 の検 討小委員会の第 1 回審理を始め、その後、今年 3 月 23 日の第 11 回で審理を終了し、近藤委員長の 裁定による基本方針のとりまとめを行いました。

この 11 回の検討小委員会の中で審理されたの は、国交省の審議経過報告によると、

・住民討論集会及び森林の保水力の共同検証の 経緯と論点

・洪水流出時に於ける森林保水力の取扱い

・基本高水のピーク流量の検討

・計画高水流量の検討

・河川環境、河川利用についての検討

・河川整備の基本的方向と基本方針の案の検討

以上の事項が審理されたことになっています。

この小委員会には、ダムに反対する地元住民 5

∼10 名が毎回傍聴に行き、意見書及び抗議文、 要請文をその都度提出し、その数は 81 通にのぼり ました。そして、この検討小委員会には、学識経験 者に加え潮谷義子熊本県知事と福永浩介人吉市 長(当時)が地元代表として参加しました。

この小委員会に於いては、総数 22 名の委員中 21 名が、国交省の説明を概ね良しとする意見を述 べる中で、疑問を表明し納得出来ない旨の発言を 続け、熊本県民の疑問を代弁し続けたのは潮谷知 事ただ一人でした。しかし、潮谷知事と数多く出さ れた意 見 書 も委 員 会 で正 式 に取 り上 げられること なく、国交省の説明通りの案を委員長の裁定で取 りまとめたのです。

それは以下の様な裁定でした。

(1)森林の洪水緩和機能について

・森林の保水力向上は現段階では期待できない。

・今 後 の 流 出 形 態 (森 林 の 変 化 による)に変 化 は ないものとする。

・新たな定説が確立されれば基本高水の見直しを 検討する。

小委員会の委員の中に森林水文学の専門家が 一 人 もいない中 でどうしてこの様 な議 論 が可 能 な のか。又、降った雨が川まで流れ込むメカニズムの 中 で常 識 となっている専 門 用 語 (ホー トン型 地 表 流)すらも知らない人達で、どうしてこのような結論 が出せるのか。無責任と言われても仕方のない結 論です。

(2)基本高水のピーク流量の設定について

・2 日間(48 時時間)雨量 440mm を 12 時間雨量 262mm とする

・基準地点を人吉市1地点を人吉及び横石地点の 2 地点とする。

安全度は人吉地点を 1/ 80、横石地点を 1/ 100と する。

・基本高水のピーク流量は人吉地点で 7000t/ s と する。

と決定されたのですが、ここでおかしいのは八代

(横石地点)での基本高水流量が述べられていな い事 と計 算 方 法 が住 民 討 論 集 会 であれほど唯 一 無二の計算方法であると強調していた「単位図法」 から何の説明もなく「流量確率法」に変わっている 事です。この説明が全くされていません。

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(3)計画高水流量の設定について

・人吉地点で 1/ 80 年で 4000t/ s

・渡地点で 1/ 80 年で 5500t/ s

・横石地点で 1/ 100 年で 7800t/ s とする

となっている。

しかし、ここでも住 民 討 論 集 会 で論 争 の中 心 と なった八代・萩原地点での流量とその上流にあた る横石地点の流量との関係が明示されていません。 よって、横石地点だけの流量が出されても住民は その数 値 が妥 当 かどうか判 断 のしようがありませ ん。

(4)現況河道流量の設定について

検討小委員会ではこの事はほとんど審理された 記 憶 がないのです が、現 在 行 われている川 づ くり 報告会の神瀬地区の説明会では配布資料にはな いものの口頭説明で

・人吉地点では 3600t/ s

との説 明 があったとの事 です 。しかし人 吉 の現 況 河道流量は 3900t/ s と言われた事もあり、説明にも 又資料にも不完全なものがあります。しかし、小委 員会でのまとめに従って行われた河川分科会では

・横 石 の 基 本 高 水 流 量 9900t/ s 計 画 河 道 流 量 7800t/ s

となってお り、検 討 小 委 員 会 ではこの事 につ いて は全く審議されず国交省の案通り認めたことになり ます。

又、河 川 環 境その他 につ いてはあまり見 るべ き ものはなかったのですが、「農業用水が撤退した事 から、治水専用ダムにするなど環境に不可逆的な

影響 を与 えないように配 慮 した構造 につ いても積 極 的 に検 討す る必 要 がある」等 の意見 から、近 藤 委員長による「穴あきダムについて論ずる必要があ るのでは」と言う発言まで出る始末でした。

要するに国交省は、

人吉に於いて基本高水流量 7000t/ s、 計画高水流量 4000t/ s、

7000t−4000t=3000t/ s

この 3000t/ s の水を洪水調節施設で流量調節を行 うと言う事です。

しかし、過去人吉に於いては最高 5300t/ s の水 が堤防から溢れることなく流下しているのです。又 現在になって球磨川の河床は人吉層である為(軟 岩)河道流量 4000t/ s 以上流れるように床を掘ると、 この層が露出するからまずいと国交省は言います。 しかし住 民 討 論 集 会 の時 、岩 が硬 くて掘 れないと 言ったこともあるのです。

何が本当なのか、私達も自分達の努力でじっく り調べる必要があるようです。又、国交省は洪水調 整施設=ダムを前提として説明し、何が何でもダム を作ろうとしています。

しかし、現 地 の生 の声 をじっくり聞 いていると流 域の方々が全くダムには期待していない事がわか ります。私たちは、流域の人々が納得する「ダムに よらない治水対策」を検討し、国にその実現を求め ていきたいと思います。

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川本正道 さる6 月 23 日、今年度の県民の会の総会が行わ れましたが、今年は総会のゲストとしてジャーナリス トのまさのあつ こさんに来 ていただいて、表 記 の テーマで講演をしていただきました。

まさのさんと言 えば 電 子 メー ルを利 用 した「ダム 日記」で細川内ダム問題を抱えていた木頭村を全 国に知らしめたダムバスターという懐かしい言葉を 思い出す方もいらっしゃると思います(その後細川 内ダム計画は中止となりました)。

また川 辺 川 ダム問 題 を継 続 的 に取 材 してきた ジャーナリストとしては高橋ユリカさんと共にまさの さんの名前を思い出す人もいらっしゃるでしょう。最 近も週刊金曜日 6 月 8 日号の「川辺川ダム推進派 の内部崩壊」という記事が話題になりました。

今回は『都市問題』2007 年 6 月号の特集「河川は 誰 のものか」「流 域 住 民の参 加 こそ河 川 行 政 の基 本」 という最近書かれた記事をベースにお話して いただいたわけですが、10 年前の河川法改正に 住 民 参 加 の趣 旨 が盛 り込 まれた経 緯 から始 まり、 現在においても尚、官僚の裁量によって決められ る河 川 行 政 へ の住 民 参 加 の実 態 を、膨 大 な資 料 の読み込みと関係者へのインタビューから体系的 に読み解いてもらったという感想を持ちました。

最 後のスライドは「さて川 辺 川 は全 国 にどんなメッ セージを?」というものでした。全国からこの川が注 目されていることは間違いありません。県民一人一 人がこの問題に責任を持っているのではないか。 改めてそんなことを考えさせられる講演でした。

イベ イ ベン ント ト・ ・イ イン ンフ フォ ォメ メー ーシ ショ ョン ン

● 川辺川総 合土地改良 事業組合に 対する違 法 支出返還請求訴訟( 「ひのひかり」訴訟)

日時:7 月 20 日( 金) 9: 30 門前集会 10: 00 口頭弁論、

場所:熊本地方裁判所

ダムの水による利水事業を農民に押し付けよう とした事業組合。この組合の違法支出を問う裁 判が始まりました。正義の実現に立ち上がった 人吉球磨地域の住民と若手弁護士の活躍を見届 けましょう。

● 第 11 回川辺川現地調査

日時:8 月 26 日( 日) 8: 30 相良村総合体育館受付 9: 00 出発式

9: 15 現地調査(六角水路、高原台地、 ダムサイト、子守唄公園)

13: 00 相良村総合体育館でシンポジウム 16: 00 権現河原で交流会

申し込み・問合わせ: 川辺川現地調査事務局

Tel . 090- 2859- 5520、Fax. 0966- 24- 9399

今年で 11 回目を迎える現地調査。ダムによらな い真の治水・利水の実現まで、住民の闘いは続 きます。

まさの あつこさん講 演 会 「川 辺 川 が 全 国 に示す河川行政のあり方」 レポート

参照

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