飯田理事:
常勤理事の飯田でございます。折角の機会ですので、1つ2つ大学の状況を申し上げた いと思います。学校法人兵庫医科大学の将来を睨んで医療の総合大学を目指すということ で皆さんのご支援を得て兵庫医療大学を作り、先程理事長が申し上げましたように今のと ころそちらの方は順調に進んでおります。1年、2年、3年と、年を重ねるごとに学生数 が増えて参りまして、もう後2、3年して行くと大分兵庫医科大学の財政面にとっても心 強い存在になって来るのではないかと思っております。経営面から行きますと兵庫医療大 学が完成年度に近づくまでの間は本学にとっては非常に厳しい期間になるだろうというこ とは当初から予定されていたとおりです。そういう中で先に病院長がお話したように平成 17年度までは逞しく収支もプラスを出して、震災のあとの立直りの色々な作業も順調に 進んでいたのですが、18年、19年と医療環境の激変の中で病院収支が落ち込んで来ま した。この落ち込みは当初想定していなかったもので、非常に大変だなと病院長もご苦労 をしておられるところです。確かにこれも一つのピンチですが、しかしピンチは必ずチャ ンスでして、これは大変だということで、「新しい時代に病院は斯くあるべき」という所に 向かった合理化への高い意識が全体に広まって来たというお話も先程ありましたが、本学 の卒業生たちが大学のために一生懸命議論をしている所に行って聞いておりますと、本当 に逞しいなというような感じを受けております。これだけの人達がそっちの方に向かって 努力をすれば必ず効果が出て来ると思います。「ああいうピンチもチャンスになったのかな あ」ということを本当に実感できる日が近く来るだろうと思っています。
もう一つ学校法人の運営の改革をやろうと言う中期事業計画については前にもお話した ことがあったと思いますが、それに基づいて経営企画室とか、物流センター、情報センタ ー、内部監査室とか今までになかった部署を作って、中にはまだ立ち上げのための作業を している所もありますが、その中で内部監査室が出来ました。それから監事さんが、弁護 士の方と公認会計士の方がペアで監査をして下さるようになり、もう一つ大学の監査をす る外部の監査法人があって、この3つが協力し合って学校法人の業務の適正化を推進して 行こうという動きに今なっております。私は内部監査室担当となり今そちらの仕事も進め ております。これには、業務監査というものもあり、各ポジションがちゃんと機能してい るかとか、そういうことに関しても監査を行ない、理事長に報告して行くというような動 きです。