第 9 期 プ ロ ・ ナ 1ヽ り ー ラ ・ フ ァ ン ド 助 成 成 果 報 告 さ ( 2000)
吉野川における市民調査を基礎とする環境調査と
公開プログラミングづくり
吉野川環境ネットワーク
石井悛義・徳永英樹・井口利枝子
Cr eat i ng Env i r onm ent al Sur v ey s of t he M ) s hi no Ri v er Bas ed on Sul ? v ey s
by Ci t i z ens and Pr ogr am s f or W i de Publ i c l nf or m at i on Ac c es s
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目 的
徳 島 県 の 吉 野 川 の 下 流 域 に は 、 河 口 干 潟 は じ め 、 多 様 な 生 態 系 が 保 持 さ れ て お り 、 こ の よ う な 豊 か な 生 物 相 と そ れ を 支 え て き た 環 境 を 背 景 に し て 、 吉 野 川 の 豊 か な 水 辺 は 、 人 々 に 白 然 と の 触 れ 合 い の 場 を 提 供 し て い る 。 最 近 、 吉 野 川 の 下 流 域 に お い て 、 第 十 堰 可 動 堰 の 建 設 、 吉 野 川 下 流 域 か ら の 農 業 用 の 取 水 工 事 事 業 、 河 □干 潟 の 真 上 を 通 る 2 本 の 道 路 橋 の 礁 設 、 河 口 部 人 工 島 堰 め 立 て な ど 複 数 の 大 き な 開 発 が 計 圓 さ れ 、 下 流 生 態 系 に 対 七 て 甚 大 な 影 響 が 懸 念 さ れ る 。 本 活 動 の 目 的 は 、 市 民 と 専 門 家 と の 連 携 に よ っ て 、 吉 野 川 下 流 域 の 生 態 系 を 評 価 す る た め の 科 学 的 な 調 査 を 行 う と 共 に 、 環 境 ア セ ス メ ン ト 法 に 盛 り 込 ま れ た 「 人 と 白 然 と の 触 れ 合 い j 評 価 に つ い て の 調 査 を 行 う こ と 、 さ ら に 、 こ れ ら の 総 合 的 な 調 査 結 果 や 情 報 を 専 門 家 を 交 え て の 勉 強 会 や イ ン タ ー ネ ッ ト 等 で 、 一 般 市 民 に わ か り や す く 公 開 し 、 吉 野 川 の 生 態 系 の 保 全 に 関 心 を 待 つ 人 々 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 し て い く こ ど で あ る 。
概要 づ
吉野川の下流生態系について科学的かつ総合的 に評価するために、多岐にわたる調査体制で観測
を 始 め 、 吉 野 川 の 白 然 環 境 に 関 わ る 専 門 家 と 市 民 の ネ ッ ト ワ ー ク を 広 げ 始 め た 。 干 潟 を 含 め た 下 流 域 の 調 査 は 、 市 民 と 専 門 家 が 達 携 し て 定 期 的 に 行 わ れ た 。 し か し 、 調 査 は 始 ま っ た ば か り で あ り 、 今 後 も 継 続 し て 調 査 を 行 っ て い く 予 定 で あ る 。 ま た 、 定 期 的 に 白 然 観 察 会 を 開 催 し た り 、 専 門 家 に よ る 調 査 活 動 へ の 参 加 を 市 民 に 呼 び か け た り 、 環 境 ア セ ス メ ン ト や 吉 野 川 の 環 境 に つ い て 市 民 に わ か り や す い か た ち で 、 広 く 伝 え て い く た め に 、 研 究 者 と 専 門 家 を 交 え た セ ミ ナ ー を 開 い た り し な が ら 、 吉 野 川 の 自 然 環 境 に 対 す る 人 々 の 関 心 や 理 解 を 深 め る た め の 活 動 を 行 っ た 。 本 年 度 の 調 査 や 活 動 の 内 容 は 次 の と お り で あ る 。
L河口干潟の一次生産速度の測定と底質調査 名古屋大学大気水圏科学研究所寺井久慈肋敦授 らによる河口干潟における観測では、一次生産速 度や付若藻類の調査結果から、干潟の一次生産量 が大きい事が予想される。・
2、汽水域における付着藻類の調査
長良川河口堰事業モニタリンググループ村上哲 生氏らによる調査から、付着藻類は、塩分濃度の 良い生物指標となり、吉野川汽水域における藻類
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の種類組成は、第十堰直下を除き、ほぼ同じであ り、付着藻類の置かれている環境はほぽ一様であ ることが示唆された。 ・ >
3、 第 十 堰 周 辺 に お け る 地 下 水 調 査
吉 野 川 第 十 堰 可 動 堰 計 圓 で は 、 地 下 水 問 題 が 大 き な 課 題 で あ る 。 地 下 水 調 査 と し て 、 法 政 大 学 地 埋 学 教 室 小 寺 浩 二 講 師 ら の グ ル ー プ が 、 定 期 的 に 井 戸 の 観 側 を 始 め た 。 第 十 堰 周 辺 両 岸 に お い て で き る だ け 広 域 に わ た っ て 、 た く さ ん の ポ イ ン ト で 、 地 下 水 位 や 水 質 に つ い て 継 続 し て デ ー タ 集 積 を 行 っ て い る 最 中 で あ る 。
4. 吉 野 川 本 川 、 旧 吉 野 川 、 今 切 川 河 口 堰 に お け る 水 質 の 定 期 的 観 測
6 年 前 か ら 毎 月 、 市 民 が 定 点 観 測 を 行 っ て き た 。 可 動 堰 計 圓 の あ る 吉 野 川 の 第 十 堰 と 、 す で に 河 口 堰 が つ く ら れ て い る 旧 吉 野 川 や 今 切 川 の 3 つ の 川 で 水 質 調 査 を 行 う こ と は 、 河 川 環 境 の 変 化 を 予 測 す る 上 で 重 要 で あ る と 考 え た か ら で あ る 。 本 年 は 、 今 切 川 や 吉 野 川 河 口 域 で の 24時 間 観 測 を 行 い 、 日 内 変 動 や 季 節 変 動 に つ い て の 基 礎 デ ー タ と し た 。
5. 自 然 観 察 会 の 開 催 や 「 人 と 自 然 と の 豊 か な 触 れ 合 い 」 の 調 査 プ ロ グ ラ ム の 検 討
干 潟 な ど で 定 期 的 に 自 然 観 察 会 を 開 催 し た り 、 専 門 家 に よ る 調 査 活 動 へ の 参 加 を 市 民 に 呼 び か け 、
吉野川の自然環境について専門家によるセミナー の開催
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吉野川の白然環境に対する人々の関心や理解を深 めるための活動を行った。また身近な自然の保全 の観点から「人と自然との豊かな触れ合い」を調 査し、評価する方法を検討するために、今井信五 氏(NACS- J 自然観察指導員協会講師)を交えて勉 強会を開いたり、自然観察会や街頭での聞き取り やアンケート調査などの予備調査を行った。
6。環境アセスメントについで専門家による講演会 やセミナーの開催とインターネットを利用した惰 報公開方法の検討
環境アセスメントについて、東京工業大学原科 幸彦教授による講演会を開いたり、調査活動で得 られた情報を市民にわかりやすいかたちで、広く 公開していくために、研究者と専門家を交えたセ ミナーを開いた。また、インターネットを利用し た有効な公開方法も検討している。
今後の課題
吉野川の生態系の保全に関心を持つ人々との ネットワークを構築し、市民レペルでも、生態系 を評価するための調査を行うとともに、市民が共 有できる情報を集積し、それを一般の人々にもわ かりやすいかたちで、広く伝えていくための活動 を行う。そうした活動をこれから始まるであろう アセスに反映させていくことが課題である。
咄 r
野川河□干潟周辺における調査
地 下 水 の 調 査
吉野川河□ 域の水質調査
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「人と自然との豊かな触れ合い」についてセ ナーの開催
市民へのアンケート調査
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